JPH0748138B2 - エレクトロルミネッセンス表示装置の駆動方式 - Google Patents

エレクトロルミネッセンス表示装置の駆動方式

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JPH0748138B2
JPH0748138B2 JP62188157A JP18815787A JPH0748138B2 JP H0748138 B2 JPH0748138 B2 JP H0748138B2 JP 62188157 A JP62188157 A JP 62188157A JP 18815787 A JP18815787 A JP 18815787A JP H0748138 B2 JPH0748138 B2 JP H0748138B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、調光機能を有する交流駆動型容量性フラット
・マトリックスディスプレイパネル、すなわち薄膜エレ
クトロルミネッセンス(EL)表示装置において実施され
る駆動方法に関する。
従来技術 第9図は、典型的な従来技術の薄膜エレクトロルミネッ
センス表示装置(以下、EL表示装置と称する)9の一部
を切欠いた斜視図である。EL表示装置9は、ガラス基板
1の上に帯状の透明電極2を平行に配設し、この上に誘
電物質層3,3aに挟まれたEL層4が積層され、さらにその
上に前記透明電極2と直交する方向に帯状の背面電極5
が複数本平行に配設される。
前記EL層4は、誘電物質層3,3aの間に介在されるので、
等価回路的には容量性素子とみなすことができる。ま
た、このEL層4は、第10図の印加電圧−輝度特性に示さ
れるように、250V程度の比較的高い電圧が印加されて駆
動される。
従来、このようなEL表示装置9の駆動方法としては、前
記透明電極2あるいは背面電極5のいずれかを走査側電
極として用い、この走査側電極の駆動回路にNチャンネ
ル用駆動回路およびPチャンネル用駆動回路を備え、各
画素に印加される書込み電圧の極性を1フィールド毎に
反転する、いわゆるフィールド反転駆動方式が用いられ
ていた。
さらに、1走査線毎に絵素に印加される書込み電圧の極
性を変えることによって、各絵素の発光強度のばらつき
が平均化されて、フリッカの発生が抑制される駆動方式
(特願昭59−105375号)が提案されていた。また、各絵
素に印加される正極性のパルス電圧波形と負極性のパル
ス電圧波形とを完全対称として分極による焼付け現象な
どを解消し、これによってEL層4の品質を向上させると
ともに消費電力の低減化を図ることができる駆動方式も
提案されていた。
発明が解決すべき問題点 このようにEL表示装置9を駆動する方式として種々のも
のが提案されているが、調光機能を実現させる駆動方式
は現在のところ提案されていない。この理由の1つに、
以下のことが揚げられる。
すなわち、EL層4の印加電圧−輝度特性は、第10図に示
されるように一定電圧までは急激な勾配を有するが、そ
れ以上の電圧では輝度が飽和する特性を有する。また、
この印加電圧−輝度特性は、EL表示装置9が駆動される
時間の経過とともに、その特性曲線が、第10図に示され
るラインl1からラインl2に変化する経時変化特性を有す
る。
通常の駆動電圧VAが印加される場合、その駆動時間の経
過とともに印加電圧−輝度特性が変化してもその変化量
ΔAが比較的小さいのに対して、たとえば上記駆動電圧
VAより小さな電圧VBを印加した場合、経時変化に伴う変
化量ΔBは非常に大きくなり、動作時間の経過により発
光状態で動作していた絵素と非発光状態で動作していた
絵素との輝度差が増大してしまい、希望する調光機能を
実現することはできなかった。
また、調光機能を実現する方法としては、駆動電圧の周
波数を変える方法、あるいは非対称パルスを印加する方
法などが考えられるが、フリッカあるいは表示の品質の
信頼性の問題などによって実現されていない。
本発明の目的は、前述の問題点を解決し、表示画面の品
質を劣化することなく、調光機能を実現することができ
るエレクトロルミネッセンス表示装置の駆動方式を提供
することである。
問題点を解決するための手段 本発明は、一方向に延びる複数の行方向電極と、行方向
に交差する方向に延びる複数の列方向電極と、行方向電
極と列方向電極との間に介在されるエレクトロルミネッ
センス層とを含むエレクトロルミネッセンス表示装置に
用いられ、 行方向電極は、1つおきに選ばれる一方群と、残余の他
方群とに区分されて制御され、 正極性および負極性の書込みパルスが交互に印加された
行方向電極の一方群および他方群と、列方向電極とによ
って交互に繰返される一方画面および他方画面を構成
し、 各画面において、エレクトロルミネッセンス層の発光し
きい値を超え、かつ輝度の階調に対応した電圧を有する
書込みパルスを印加した後に、この書込みパルスと逆極
性であって発光きしい値以下の調光パルスを印加し、 行方向電極と列方向電極とによりエレクトロルミネッセ
ンス層の印加電圧が変化されるようにしたことを特徴と
するエレクトロルミネッセンス表示装置の駆動方式であ
る。
作 用 本発明に用いられる表示装置では、一方極性の書込みパ
ルスが印加された行方向電極の一方群および他方極性の
書込みパルスが印加された行方向電極の他方群と列方向
電極とによって一方画面が構成され、一方極性の書込み
パルスが印加された行方向電極の他方群および他方極性
の書込みパルスが印加された行方向電極の一方群と列方
向電極とによって他方画面が構成され、このように構成
される一方および他方画面が交互に表示される。
本発明に従えば、行方向電極と列方向電極とによって印
加されるエレクトロルミネッセンス層の印加電圧を変化
させるようにした。これによって各画面における調光レ
ベルを変化させることができる。さらに、前記各画面に
おいて書込みパルスを印加した後に、この書込みパルス
と逆極性の調光パルスを印加するようにしたので、発光
層の印加電圧−輝度特性を示す特性曲線を希望するよう
に変化させることができ、各画面の品質を劣化すること
なく、その調光レベルを変化させることが可能となる。
実施例 第1図は、本実施例の駆動方式を原理的に説明するため
の波形図である。本実施例の駆動方式においては、各絵
素に印加される書込みパルスの極性を1フィールド(1/
60秒)ごとに反転させ、各フィールド期間において書込
みパルスと反対の極性を有する調光パルスを印加するこ
とによって、各絵素の印加電圧−輝度特性を安定させ、
従来技術の項で述べた経時変化特性による輝度のばらつ
きを解消するようにした。
第2図は、本発明の一実施例に用いられる薄膜エレクト
ロルミネッセンス表示装置11の電気的構成を示すブロッ
ク図である。薄膜エレクトロルミネッセンス表示部(以
下、EL表示部と称する)10は、発光しきい値VWがたとえ
ば190Vに設定され、複数のデータ側電極X1,X2,…,Xi
(以下、総称するときにはデータ側電極Xと称する)
と、複数の走査側電極Y1,Y2,…,Yi(以下、総称すると
きにはデータ側電極Yと称する)とが相互に交差するよ
うに配設される。
走査側電極Yには、たとえばNチャンネル高耐圧MOS(M
etal Oxide Semiconductor)型集積回路によって実現さ
れる第1スイッチイング回路12,13と、たとえばPチャ
ンネル高耐圧MOS型集積回路によって実現される第2ス
イッチイング回路14,15とが設けられる。
各データ側電極Xには、データ側駆動回路20が設けら
れ、このデータ側駆動回路20は、ソース側が共通に電圧
Vm(=0〜60V)の電源ラインl3に接続されたプルアッ
プ機能を有するトランジスタUT1〜UTiと、ソース側が共
通に接地されたプルダウン機能を有するトランジスタDT
1〜DTiと、前記各トランジスタと逆方向の電流を流すた
めのダイオードUD1〜UDiと、DD1〜DDiとを含んで構成さ
れ、各々選択回路21によって選択的に駆動される。
第2スイッチング回路14における各トランジスタのソー
ス側には、電源回路23の電源電圧が供給される。この電
源回路23においては、2種類の電源電圧VW(=190V),V
m=(0〜60V)に基づいて、3つのスイッチング素子SW
1〜SW3の導通/遮断の組合わせ状態によって、0V,190V,
190〜250Vの3種類の電圧のいずれかが設定される。
たとえば、スイッチング素子SW3が導通状態になると、
電源電圧VW(=190V)がコンデンサCM1に190Vの電圧が
充電され、その後にスイッチング素子SW1,SW2をともに
導通状態にすることによって該電源回路23の出力電圧と
して190〜250V(=VW+Vm)が設定される。また、スイ
ッチング素子SW2を導通/遮断することによって、190V
の電位と0Vの電位が切換えられる。なお、これら3つの
スイッチング素子SW1〜SW3は後述される制御信号PSW,PS
Cによって制御される。
前記第1スイッチング回路12,13の各トランジスタのソ
ース側には、電源回路24の出力電圧が供給される。この
電源回路24は、後述される制御信号NSCによって制御さ
れるスイッチング素子SW4の導通/遮断状態によって、
電源電圧−190V(=−VW)と0Vとが切換えられる。ま
た、データ側駆動回路20内の各トランジスタUT1〜UTiお
よび各ダイオードUD1〜UDiが共通に接続される電源ライ
ンl3には、電源回路26の出力電圧が供給される。
この電源回路26は、電源電圧1/2Vm(=0〜30V)に基づ
いて、4つのスイッチング素子SW5〜SW8を導通/遮断制
御することによって前記電源ラインl3に印加される電圧
を所定のレベルに設定することができる。
たとえば、前記スイッチング素子SW6を導通状態、スイ
ッチング素子SW5を遮断状態にすると、コンデンサCMに
電源電圧1/2Vm(=0〜30V)が充電され、この後にスイ
ッチング素子SW7を導通状態、スイッチング素子SW6を遮
断状態にすると、前記電源ラインl3に印加される電位が
0〜30V(=1/2Vm)に引上げられる。この後に、スイッ
チング素子SW5を導通状態にすると、電源ラインl3には
0〜60V(=VM)の電位が印加される。
これら4つのスイッチング素子SW5〜SW8の導通/遮断制
御は、後述される3つの制御信号T1,T2,T3によって行な
われる。なお、前記電源ラインl3に対して0〜60V(=V
m)を印加するにあたって、その印加電圧を段階的に引
上げるのは、変調時における消費電力を低減するためで
ある。
第3図は、本実施例の動作を説明するためのタイミング
チャートである。ここでは、絵素Aを含む走査電極Y1と
絵素Bを含む走査電極Y2とが選択されているものとす
る。なお、このEL表示装置11では、各走査側電極Y毎に
絵素に印加される電圧の極性を反転して駆動される。
ここで説明の便宜のため、第1スイッチング回路12,13
内の任意のトランジスタを導通状態とし、この走査側選
択電極上の絵素に負の書込みパルスを印加する駆動タイ
ミングを、以下、Nch駆動タイミングと称し、第2スイ
ッチング回路14,15内の任意のトランジスタを導通状態
とし、この走査側選択電極上の絵素に正の書込みパルス
を印加する駆動タイミングをPch駆動タイミングと称す
る。
また、奇数番目の走査電極Yに対してNch駆動を行な
い、偶数番目の走査電極Yに対してPch駆動を行なうフ
ィールド(画面)をNPフィールド、これと逆のフィール
ドをPNフィールドと称する。
第3図(1)には、水平同期信号Hの波形が示され、H
レベルの期間はデータを有効期間を示す。同図(2)に
は、垂直同期信号Vの波形が示され、この垂直同期信号
Vの立上りエッジから1フレームの駆動が開始される。
同図(3)には、データラッチ信号DLS波形が示され、
このデータラッチ信号DLSは、各走査側電極Yにそれぞ
れ対応する各ラインにおいて、1ラインのデータ転送が
終了した後に出力される。
同図(4)には、データ側データ転送用のクロック信号
DCKの波形が示される。同図(5)には、データ反転信
号RVCの波形が示され、Pch駆動が行なわれるラインのデ
ータ転送期間においてHレベルとなり、この期間中のデ
ータを全て反転させる。同図(6)には、表示データDA
Tの波形が示され、同図(7)には、データ側駆動回路2
0の各トランジスタに入力されるデータD1〜Diの波形が
示される。同図(8)〜同図(10)には、それぞれ電源
回路26に与えられる制御信号T1,T2,T3の波形がそれぞれ
示される。以上、同図(3)〜同図(10)に示される各
信号は、データ側電極Xに関連した信号である。
同図(11)〜同図(16)には、それぞれ第1スイッチン
グ回路12,13に関連した信号の波形が示され、同図(1
7)〜同図(23)には、第2スイッチング回路14,15に関
連した信号の波形が示される。以下、同図(11)〜同図
(23)の各信号、すなわち走査側電極Yに関連した信号
については次の第1表に説明する。
また、同図(24)には、データ側電極X2に印加される電
圧波形が示され、同図(25)および同図(27)には、そ
れぞれ走査側電極Y1,Y2に印加される電圧波形が示され
る。同図(26)には、データ側電極X2および走査側電極
Y1にそれぞれ印加される電圧に基づいて絵素Aに印加さ
れる電圧波形が示される。さらに同図(28)には、デー
タ側電極X2および走査側電極Y2にそれぞれ印加される電
圧に基づいて、絵素Bに印加される電圧波形が示され
る。
データ側電極Xの駆動は、基本的には、表示データ(H
レベル;発光、Lレベル;非発光)に従って1水平同期
期間の周期で各データラインに印加される電圧を、0Vと
Vm(=0〜60V)に切換えることによって行なわれる。
第4図は、データ側駆動回路20内に設けられる選択回路
21の構成を示すブロック図である。この選択回路21は、
1ライン分の記憶容量を有するシフトレジスタ27と、こ
のシフトレジスタ27の出力をラッチして各トランジスタ
にデータD1〜Diを出力するラッチ回路28とから構成され
る。
以下、第4図を参照して、データ側電極Yに印加される
電圧の切換えタイミングについて説明する。
まず、任意のラインの駆動が実行されている期間におい
て、次のラインの表示データDAT(Hレベル;発光、L
レベル;非発光)と、前記データ反転信号RVCとがデー
タ反転コントロール回路である排他的論理和回路25を介
して前記シフトレジスタ27に入力される。このシフトレ
ジスタ27に入力された表示データDAT+データ反転信号R
VCは、1ラインのデータ転送終了後に入力されるデータ
ラッチ信号DLSによってラッチ回路28に取込まれ、これ
以降、その駆動タイミングの終了時までラッチ回路28に
記憶される。
このラッチ回路28の出力に基づいて、各トランジスタUT
1〜UTi、DT1〜DTiがそれぞれ制御される。したがって、
データ側電極Xに印加される電圧は、前記データラッチ
信号DLSが入力されるたび毎に、1水平同期期間の周期
で切換えられる。
前記データ反転信号RVCは、Pch駆動が実現されるライン
のデータ転送期間中においてHレベルとなり、この期間
中のデータを反転させるための信号である。以下、Pch
駆動の表示データを反転させる理由を説明する。
後述されるようにPch駆動では、前記第2スイッチング
回路14,15内の対応するトランジスタを導通状態とする
ことによって、走査側の選択電極(以下、走査側選択電
極Ysと称する)に印加される電圧をVW+Vm(=190〜250
V)に引上げ、データ側の選択電極(以下、データ側選
択電極Xsと称する)に印加される電圧を0Vにし、これに
対応する絵素にVW+Vm(=190〜250V)の電圧を印加す
ることによってこれを発光させる。
このとき、データ側の非選択電極(以下、非選択電極Xd
と称する)には、0〜60V(=Vm)を印加し、対応する
絵素には190V(=(VW+Vm)−Vm=VW)が印加される。
しかしながら、この値は発光しきい値(=190V)以下で
あるので、この絵素は発光しない。
ころようなPch駆動を実現するためには、データ側の選
択電極Xsに対応するトランジスタUTsを遮断状態、トラ
ンジスタDTsを導通状態にし、非選択電極Xdに対応する
トランジスタUTdを導通状態、トランジスタDTdを遮断状
態に設定しなければならない。
すなわち、選択回路21によって入力される入力データD1
〜Diにおいて、選択電極Xsに対応する入力データDsをL
レベル、非選択電極Xdに対応する入力データDdをHレベ
ルに設定しなければならない。これは、入力表示データ
(Hレベル;発光、Lレベル;非発光)とは逆になり、
データを反転するためのデータ反転信号RVCが必要とな
る。
第5図および第6図は、第1スイッチング回路12,13内
に設けられる選択回路16,18および第2スイッチング回
路14,15内に設けられる選択回路17,19の電気的構成をそ
れぞれ示すブロック図であり、それぞれの真理値表を次
の第2表および第3表に示す。これら2種類の選択回路
16,18;17,19は、相補型の回路構成から成り、その論理
は全て逆になるが構成は同じであるため、以下、選択回
路16,18についてのみ説明する。
選択回路16,18内のシフトレジスタ34は、走査側の選択
電極Xsを記憶しておくための回路であり、走査側のデー
タ転送用クロック信号CKのHレベル期間で転送用データ
▲▼を取込み、Lレベル期間で転送する構成とさ
れる。このEL表示装置11では、クロック信号CKとして、
選択回路16には第3図(13)に示されるストローブ信号
NSToが、選択回路18には同図(15)に示されるストロー
ブ信号NSTeがそれぞれ入力される。
転送用データNDAは、同図(16)に示されるように、各
フィールドにおいて1回、垂直同期信号Vの立上りのあ
とに入力されるストローブ信号NSTo、NSTeがHレベルの
期間だけLレベルとなるように設定される。2回の水平
同期期間に対して1回の割合でストローブ信号NSTo,NST
eを入力するのは、1ライン毎にNch駆動とPch駆動とを
繰返して実行するためである。
1ラインの駆動期間中においては、後述される調光パル
スを前記書込みパルスとは逆極性で印加させるために、
Nch駆動を行なった後にPch駆動が行なわれる。
たとえばNPフィールドでは、前記ストローブ信号NSTo,N
SToをそれぞれ選択回路16,17に入力することによって、
奇数の選択ラインに対して、Nch駆動(書込みパルス印
加)を行なった後にPch駆動(調光パルス印加)を行な
うことができる。一方、PNフィールドでは、ストローブ
信号NSTe,PSTeをそれぞれ選択回路18,19に入力すること
によって、偶数の選択ラインに対して、Nch駆動を行な
った後にPch駆動を行なうことができる。
論理回路35は、ストローブ信号NSTおよびクリア信号▲
▼の2種類を用いて、トランジスタを導通状態、
遮断状態、前記シフトレジスタ34からのデータに従う状
態の3つの状態を切変えるための回路であり、その論理
は、前記第2表の真理値に従う。
次に、調光パルスが印加される期間における駆動方式に
ついて説明する。
まず、NPフィールドにおいて印加される調光パルスにつ
いて説明する。奇数の選択ラインに対してはPch駆動が
行なわれ、電源回路23の出力電圧を190V(=VW)に設定
し、第2スイッチング回路14における各トランジスタを
選択回路17からのデータに基づいて導通/遮断制御す
る。一方、偶数の選択ラインに対してNch駆動が行なわ
れ、電源回路24の出力電圧を−190V(=−VW)に設定
し、第1スイッチング回路13における各トランジスタを
選択回路18からのデータにしたがって導通/遮断制御す
る。なお、データ側の各電極Xは、この期間において
は、電源回路26の出力電圧が0Vに設定されるので全て0V
になる。
PNフィールドでは、前記NPフィールドにおける駆動方式
と反対の動作によって所望の交流パルスを得ることがで
きる。
このように本実施例の駆動方式に従う動作は、NPフィー
ルドとPNフィールドとの2種類のタイミングから構成さ
れる。この2つのフィールドにおける各駆動動作を完了
することによって、EL表示部10の全絵素に対して発光に
必要な交流パルスを印加することができる。
さらに、前記2つのフィールドは、それぞれ次の2種類
のタイミングから構成される。すなわち、NPフィールド
においては、書込みパルスのNch駆動と調光パルスのPch
駆動の2種類のタイミングから構成され、PNフィールド
においては、書込みパルスのPch駆動と調光パルスのNch
駆動との2種類のタイミングから構成される。
換言すれば、各書込みパルス印加期間は、NPフィールド
では走査側の奇数番目の選択ラインに対してNch駆動、
偶数番目の選択ラインに対してはPch駆動を実行し、PN
フィールドではその逆の駆動を実行する。一方、調光パ
ルスの印加期間は、NPフィールドでは走査側の奇数番目
の選択ラインに対してはPch駆動を、偶数番目の選択ラ
インに対してNch駆動を実行し、PNフィールドではその
逆の駆動を実行する。
第7図は、第2図に示されるEL表示装置11の等価回路図
である。以下、第2図および第7図を参照して、前述し
た各駆動期間における動作について説明する。なお、第
7図の各信号の説明については次の第4表に示す。
NPフィールドNch駆動におけるパルス印加書込み期
間。
第1スイッチング回路12,13の各トランジスタのソース
電位を−VW=−190Vにするために、スイッチNSCを導通
状態にし、第2スイッチング回路14,15の各トランジス
タのソース電位を0Vにするために、スイッチPSCを遮断
状態とする。この後に選択回路16のデータに従って、第
1スイッチング回路12内で選択されたトランジスタNTs
を導通状態にし、これに対応するラインを選択する。そ
の他の第1および第2スイッチング回路12,13;14,15の
各トランジスタはすべて遮断状態にする。
データ側においては、各トランジスタUTB,UTD,DTB,DTD
は変調期間の駆動を継続し、スイッチT1〜T3を導通/遮
断制御することによって電源回路26の出力電圧をVMに引
き上げる。これによって、データ側の選択電極XsはVM=
0〜60V、非選択電極Xdは0Vの電位になり、走査側の選
択電極Ysが−VW=−190Vであるから、走査側の選択電極
Ysとデータ側の選択電極Xs間の絵素CBsには、(0〜60
V)−(−190V)=190〜250Vの発光しきい値を超える階
調に対応した電圧が印加されて発光する。
データ側の非選択電極間の絵素CDsには、0V−(−190
V)=190Vが印加される。これは発光しきい値以下なの
で発光しない。また、走査側の非選択電極Yd上の絵素
CB,CDについては、走査側の電極はフローティングであ
るから、データ側の選択電極Xsと非選択電極Xdとの比率
によって、0V〜60Vまで変化する。
NPフィールドNch駆動における調光パルス印加期間。
第2スイッチング回路14,15の各トランジスタのソース
電位をVW=190Vにするために、スイッチPSWを遮断状態
とし、スイッチPSCを導通状態にし、第1スイッチング
回路12,13の各トランジスタのソース電位を0Vにするた
めに、スイッチNSCを遮断状態とする。この後、選択回
路17のデータに従って、第2スイッチング回路14内の選
択されたトランジスタPTsを導通状態にし、選択電極Ys
を設定する。第1および第2スイッチング回路12,13;1
4,15の内のその他のトランジスタはすべて遮断状態にす
る。
データ側には、スイッチT3を遮断状態として電源回路26
の出力電圧を0Vにする。これによって、データ側の電極
Xはすべて0Vとなり、走査側の選択電極Xs上の絵素に
は、190V−0V=190Vである発光しきい値以下の調光パル
スが書込みパルスとは逆極性で印加されることになる。
NPフィールドPch駆動における書込みパルス印加期
間。
第2スイッチング回路15内の各トランジスタのソース電
位をVW+VM=190〜250Vにするために、2つのスイッチP
SW,PSCを導通状態とし、第1スイッチング回路12内のト
ランジスタのソース電位を0Vにするために、スイッチNS
Cを遮断状態とする。その後に、選択回路19のデータに
従って第2スイッチング回路15内の他のトランジスタの
内から選択されたトランジスタDTsを導通状態にし、選
択電極Ysを設定する。第1および第2スイッチング回路
12,13;14,15内のその他のトランジスタは、すべて遮断
状態にする。
データ側においては、各トランジスタUTB,UTD,DTB,DTD
は変調期間の駆動を継続し、3つのスイッチT1〜T3の導
通/遮断制御によって電源回路26の出力電圧をVm(=0
〜60V)に引き上げる。これによって、データ側の選択
電極Xsは0V、引選択電極XdはVm=0〜60Vの電位にな
り、走査側の選択電極XsがVW+Vm=190〜250Vであるか
ら、走査側の選択電極Ysとデータ側の選択電極Ys間の絵
素には、190〜250V−0V=190〜250Vの書込みパルスが前
記Nch駆動における書込みパルスは逆極性で印加されて
発光する。一方、データ側の非選択電極間の絵素では、
(190〜250V)−(0〜60V)=190Vが印加されるが、こ
れは発光しきい値以下なので発光しない。
NPフィールドNch駆動における調光パルス印加期間。
第1スイッチング回路12,13のソース電位を−VW=−190
Vにするために、スイッチNSCを導通状態とし、第2スイ
ッチング回路14,15の各トランジスタのソース電位を0V
にするために、スイッチPSCを遮断状態とする。その後
に、選択回路18のデータに従って、第1スイッチング回
路13内の選択されたトランジスタNTsを導通状態にし
て、選択電極Xsを設定する。第1および第2スイッチン
グ回路12,13;14,15内のその他のトランジスタはすべて
遮断状態とする。
データ側においては、スイッチT3を遮断状態として電源
回路26の出力電圧を0Vにする。これによってデータ側の
すべて電極Xは0Vの電位となり、走査側の選択電極Ys上
の絵素には、0V−(−190V)=190Vの調光パルスが書込
みパルスとは逆極性で印加されることになる。
NPフィールドPch駆動における書込みパルス印加期
間。
走査側の選択電極Xsが奇数側から選択される以外は、NP
フィールドのNch駆動と同様の駆動を行なう。
PNフィールドNch駆動における調光パルス印加期間。
奇数側と偶数側とが入れ代わる以外は、NPフィールドに
おけるNch駆動と同様の駆動を行なう。
PNフィールドNch駆動における書込みパルス印加期
間。
走査側の選択電極Xsが偶数側から選択されること以外
は、NPフィールドと同様の駆動を行なう。
PNフィールドPch駆動における調光パルス印加期間。
偶数側と奇数側とが入れ代わる以外は、NPフィールドに
おけるNch駆動と同様の駆動を行なう。
以上のように本実施例の駆動方法では、EL表示部10にお
ける各絵素を発光させるにあたって、その印加電圧を19
0〜250Vに変化させることによって0〜100%の調光が可
能となる。また各絵素を発光させるための書込みパルス
と逆極性の調光パルスを印加することによって、該EL表
示部10における印加電圧−輝度特性を安定させることが
できる。
すなわち、調光パルスを印加しない場合の印加電圧−輝
度特性は第8図のラインl4で示され、この調光パルスを
印加した場合にはラインl5で示されるように安定した勾
配を得ることができ、該EL表示部10の経時変化によって
も同様な特性曲線(ラインl6参照)が得られる。
すなわち、書込みパルスの印加電圧を変化させても、印
加電圧−輝度特性の経時変化に伴なう輝度の変化量はど
の領域においても少なく保たれる。したがって、調光機
能を実現するために書込みパルスの印加電圧を変化させ
ても、発光状態で動作していた絵素と非発光状態で動作
していた絵素との前記経時変化に伴う輝度差を充分小さ
くすることができ、所望の調光機能を実現することが可
能となる。このように調光パルスを印加することによっ
て、EL表示部10によって得られる画面の品質の向上に寄
与することができる。
前述の先行技術に関連して述べた第10図を再び参照し
て、エレクトロルミネッセンス表示装置では、駆動され
た時間の経過とともに、その特性が経時変化して第10図
のラインl1からラインl2に変化する。したがって使用さ
れる時間の経過とともに輝度変化が生じてしまい、特に
低輝度領域での輝度変化は大きい。従来からの対称駆動
では、この低輝度領域で輝度変化の大きいものとなる理
由は、発光状態の場合は書込みパルスの印加時に常に分
極電圧が残っており、印加電圧に分極電圧が重畳されて
発光するので、電圧−輝度特性曲線の低電圧部の傾きが
急峻となってしまうことと、次の書込みパルスが印加さ
れるまでの間、常に分極電圧が残留しており、これが輝
度特性の時間的安定性に悪影響を与えるからである。本
発明では、前掲の特許請求の範囲に記載したとおりの構
成を有し、書込みパルスの印加後に、逆極性の調光パル
スを印加することによって、前記分極電圧を取除いて電
圧−輝度特性曲線の曲線部分の傾斜を穏やかなものとし
て、エレクトロルミネッセンス表示装置の経時変化によ
る輝度の変化を少なく抑えることを可能にしている。
効 果 以上のように本発明に従えば、表示される画面の品質を
劣化することなく、広い範囲の調光変化を実現すること
が可能となり、該表示装置の安定性が格段に向上され
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の駆動方式を原理的に説明す
るための波形図、第2図は本発明の一実施例に用いられ
るEL表示装置11の電気的構成を示すブロック図、第3図
は本実施例の駆動方式を説明するためのタイミングチャ
ート、第4図はデータ側駆動回路20内に設けられる選択
回路21の構成を示すブロック図、第5図は第1スイッチ
ング回路12,13内に設けられる選択回路16,18の電気的構
成を示すブロック図、第6図は第2スイッチング回路1
4,15内に設けられる選択回路17,19の電気的構成を示す
ブロック図、第7図は第2図に示されるEL表示装置11の
等価回路図、第8図は本実施例の効果を説明するための
グラフ、第9図は典型的な先行技術のEL表示装置9の一
部を切欠いた斜視図、第10図は従来技術を説明するため
のグラフである。 10……EL表示部、11……EL表示装置、12,13……第1ス
イッチング回路、14,15……第2スイッチング回路、16,
17,18,19,21……選択回路、20……データ側駆動回路、2
3,24,26……電源回路、X……データ側電極、Y……走
査側電極、NT,PT……トランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸下 博 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 上出 久 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−88998(JP,A) 特開 昭61−282895(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方向に延びる複数の行方向電極と、行方
    向に交差する方向に延びる複数の列方向電極と、行方向
    電極と列方向電極との間に介在されるエレクトロルミネ
    ッセンス層とを含むエレクトロルミネッセンス表示装置
    に用いられ、 行方向電極は、1つおきに選ばれる一方群と、残余の他
    方群とに区分されて制御され、 正極性および負極性の書込みパルスが交互に印加された
    行方向電極の一方群および他方群と、列方向電極とによ
    って交互に繰返される一方画面および他方画面を構成
    し、 各画面において、エレクトロルミネッセンス層の発光し
    きい値を超え、かつ輝度の階調に対応した電圧を有する
    書込みパルスを印加した後に、この書込みパルスと逆極
    性であって発光きしい値以下の調光パルスを印加し、 行方向電極と列方向電極とによりエレクトロルミネッセ
    ンス層の印加電圧が変化されるようにしたことを特徴と
    するエレクトロルミネッセンス表示装置の駆動方式。
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