JPH0683284A - El表示装置 - Google Patents

El表示装置

Info

Publication number
JPH0683284A
JPH0683284A JP4237042A JP23704292A JPH0683284A JP H0683284 A JPH0683284 A JP H0683284A JP 4237042 A JP4237042 A JP 4237042A JP 23704292 A JP23704292 A JP 23704292A JP H0683284 A JPH0683284 A JP H0683284A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
data
side electrode
scanning
light emitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4237042A
Other languages
English (en)
Inventor
Kyoichi Yamamoto
恭一 山本
Shigeyuki Harada
茂幸 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP4237042A priority Critical patent/JPH0683284A/ja
Publication of JPH0683284A publication Critical patent/JPH0683284A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Control Of El Displays (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 薄膜EL(エレクトロ・ルミネッセンス)素子
を表示パネルとするEL表示装置の印加電圧−輝度特性
の変化を抑えて、信頼性を向上させる。 【構成】 薄膜EL素子10は、複数の走査側電極Y1
〜Yiと複数のデータ側電極X1〜Xiとの間に発光層を
有しており、書込み電圧供給ライン400を通して走査
側電極Y1〜Yiに書込み電圧パルスが線順次に印加され
る。書込み電圧供給ライン400に流れる電流の大きさ
を検出する電流検知部111を備える。また、電流検知
部111が検出した電流値が大きいときは、書込み電圧
のパルス幅を狭くする一方、電流検知部111が検出し
た電流値が小さいときは上記書き込み電圧のパルス幅を
広くする制御を行うパルス幅調整部112を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、EL(エレクトロル
ミネッセンス)表示装置に関し、より詳しくは、交流駆
動型容量性フラットマトリックスディスプレイパネルな
どの表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のEL表示装置は、図13に示す
ように、二重絶縁型(または三層構造)薄膜EL素子から
なる表示パネル10と、走査側高耐圧MOSドライバI
C(インテグレーテッド・サーキット)20,30,40,
50と、データ側ドライバIC60と、ソース電位切換
え回路80,90と、データ反転回路100を備えてい
る。上記薄膜EL素子10は、図11に示すように、ガ
ラス基板1の上にIn23からなる帯状の透明電極2を
平行に有している。この上に、例えばY23、Si
34、SiO2、TiO3、Al23などからなる誘電物質
層3、Mnなどの活性剤をドープしたZnSからなるEL
層4および上述したのと同じY23、Si34、Si
2、TiO3、Al23などからなる誘電物質層3aが、
蒸着法、スパッタリング法のような薄膜技術を用いて順
次500〜10,000Åの膜厚に積層されている(3層
構造)。その上に、上記透明電極2と直交する方向にAl
などからなる帯状の背面電極5が平行に設けられてい
る。上記薄膜EL素子10は、その電極2,5間に誘電
物質3,3aで挟持されたEL層4を介在させたものであ
るから、等価回路的には容量性素子と見ることができ
る。また、この薄膜EL素子10は、図12に符号loで
示すような電圧−輝度特性(L−V特性)を示し、発光し
きい電圧VthがVw(=190V)より高い電圧であるも
のとする。したがって、この薄膜EL素子は200V程
度の比較的高電圧を印加して駆動される。
【0003】このEL表示装置では、薄膜EL素子10
の透明電極2,背面電極5の一方を走査側電極Y1〜Y
i、他方をデータ側電極X1〜Xiとする。すなわち、N
チャネル高耐圧MOSドライバIC20,30およびP
チャネル高耐圧MOSドライバIC40,50からなる
走査側駆動回路によって線順次に選択された走査側電極
Yに書込み電圧を印加すると同時に、同じくNチャネル
高耐圧MOSドライバICおよびPチャネル高耐圧MO
SドライバICからなるデータ側駆動回路60によって
データ側電極Xに発光・非発光を決める表示データに応
じた変調電圧を印加することによって表示駆動が行われ
る。その表示駆動においては、薄膜EL素子10が容量
性素子であることを考慮して走査側電極Yに正極性の書
込み電圧を印加するP駆動と、負極性の書込み電圧を印
加するN駆動とをフレーム毎に交互に行う交流駆動が採
用される。
【0004】ソース電位切換え回路80は、制御信号P
SCによってオン,オフ制御されるMOSFET(電界効
果トランジスタ)らなる電圧切換え用スイッチSW1を有
している。このスイッチSW1の動作によって、上記走
査側Pチャネル高耐圧MOSドライバIC40,50の
全PチャネルMOSトランジスタPT1〜PTiのソース
電位を正極性の書込み電圧Vw+Vm(=250V)と0V
とに切り換えることができる。一方、ソース電位切換え
回路90は、制御信号NSCによってオン,オフ制御さ
れるMOSFETからなる電圧切換え用SW2を有して
いる。このスイッチSW2の動作によって、上記走査側
Nチャネル高耐圧MOSドライバIC20,30の全N
チャネルMOSトランジスタNT1〜NTiのソース電位
を負極性の書込み電圧−Vw(=−190V)と0Vとに
切り換えることができる。スイッチSW1,SW2を、バ
イポーラ・トランジスタではなくMOSFETで構成し
ている理由は、MOSFETの方がパルス動作時の通電
能力(飽和電流)を大きくでき、この結果、薄膜EL素子
10に電圧を高速に印加して発光時間を確保できるから
である。例えば、パルス幅1msecで比較すると、バイポ
ーラ・トランジスタではコレクタ・エミッタ間電圧Vce
=100Vのとき飽和電流Ic=0.3mA程度が得られ
るのに対して、MOSFETではソースドレイン間電圧
Vds=100Vのとき飽和電流Id=12A程度が得ら
れる。
【0005】データ反転回路100は、データ側ドライ
バIC60に入力されるデータDATAを制御信号RV
Cによって反転処理するための回路であり、排他的論理
和ゲートなどによって構成されている。
【0006】上記EL表示装置に適用される従来の駆動
方法では、P駆動時の書込み電圧として発光しきい電圧
より低い電圧Vw(=+190V)に一定電圧Vmを加えた
電圧Vw+Vmが設定され、N駆動時の書込み電圧として
負極性の一定電圧−Vwが設定される。また、この場合
の電圧Vmとして60Vが設定される。したがって、P
駆動時の書込み電圧は Vw+Vm=190V+60V=250V …(1) であり、N駆動時の書込み電圧は −Vw=−190V …(2) となっている。
【0007】一方、変調電圧については、発光表示に相
当する変調電圧としてP駆動時には0V、N駆動時には
Vm(=60V)の電圧が設定され、また非発光表示に相
当する変調電圧としてP駆動時にはVm(=60V)、N
駆動時には0Vの電圧が設定される。したがって、絵素
には走査側電極の電位を基準にして発光表示においてP
駆動時に 0V−Vw=0V−250V=−250V …(3) の電圧が印加され、N駆動時に Vm−Vw=60V−(−190V)=−250V …(4) の電圧が印加される。また、非発光表示においてP駆動
時に Vm−(Vw+Vm)=60V−250V=−190V …(5) の電圧が印加され、N駆動時に 0V−Vw=0V−(−190V)=+190V …(6) の電圧が印加される。なお、図12では、上記各電圧V
w、Vm、(Vw+Vm)を横軸の対応する位置に記してい
る。
【0008】このように、非発光絵素には、発光しきい
電圧Vth以下の電圧Vwが印加され、発光絵素には、Vt
hを超える電圧Vw'(=Vw+Vm)が印加される(このよう
にVwまたは(Vw+Vm)を印加するやり方については、
特開昭63−168998号公報などに詳しく述べられ
ている。)。この時、発光絵素に印加される電圧Vw'と
非発光表示に印加される電圧Vwとの差(Vw'−Vw)(=
Vm)を変調電圧Vmと称する。
【0009】なお、従来、i番目のX電極とj番目のY電
極の交点の絵素に印加される印加電圧のパルス幅は、図
示しないクロックに基づいて、一定の幅に設定されてい
る。
【0010】また、一般に、薄膜EL素子のL−V特性
は、Vthを超える印加電圧(この場合は(Vw+Vm))が印
加され発光を呈した累積時間が増すにつれて、高電圧側
へシフトすることが知られている(例えば、特公昭61
−39718号公報)。つまり、図12において、初期
のL−V特性を表わす曲線loに対し、一定の累積時間発
光を呈した後のL−V特性を表わす曲線はlo'となる。
この特性シフトの結果、(Vw+Vm)なる電圧を印加した
発光絵素(初期にはLoなる輝度を呈していた)は、一定
の累積時間の後にはLo'(<Lo)なる輝度を呈すること
になり、次第に輝度が低下する。したがって、輝度の低
下を防止する観点からは、発光絵素に印加される電圧が
できるだけ高電圧側になってL−V特性曲線の傾きのゆ
るやかな領域に達するように、変調電圧を大きくとるこ
とが望ましい(輝度の値そのものが大きくなる。)。とこ
ろが、先に述べたように、薄膜EL素子10は容量性素
子という一面をもつため、変調駆動に要する消費電力
(全体の50%以上を占める)は、変調電圧Vmの自乗Vm
2に比例する。したがって、消費電力を低減する観点か
らは、変調電圧を小さくすることが望ましい。通常、上
記2つの相反する要請の折中として、変調電圧Vmは3
0〜70Vの間に設定されている(上の例では60Vで
あった)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図11に示
した薄膜EL素子10については、そのEL層4の材料
やドープ剤を変えたり、このEL層を挾持する誘電体層
3,3aの材料を変えたり、あるいは3層の膜厚構成を変
えるなどして、発光効率が高くかつ高輝度な特性を実現
すべく研究・改良の努力が続けられている。このような
高発光効率で高輝度特性のEL素子が実現した場合、図
6に示すように、そのL−V特性は曲線l1で表わされる
としよう。この場合、曲線l2で表わされる通常のEL素
子に比して小さい変調電圧Vm'(<Vm)で、より高い発
光輝度を得ることができ、したがって、消費電力を少な
くすることができる。しかしながら、一定累積時間後の
輝度変化(L1′−L1)は、曲線loで表わされる特性をも
つ素子の輝度変化(Lo′−Lo)に比して、はるかに大き
いという問題が生じる。
【0012】そこで、この発明は、この問題点を解決
し、高発光効率で高輝度特性を有する薄膜EL素子の輝
度の低下を有効に防止して、信頼性を高めることができ
るEL表示装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明は、互いに交差する方向に配列した複数
の走査側電極と複数のデータ側電極との間に発光層を有
する薄膜EL素子と、上記データ側電極に発光表示およ
び非発光表示に対応する変調電圧を印加するデータ側駆
動回路と、電圧切換え用スイッチを有し、上記走査側電
極につながる書込み電圧供給ラインに駆動モードに応じ
て異なるレベルの書込み電圧を供給する電位切換え回路
と、上記書込み電圧供給ラインに設けられ、上記走査側
電極に書込み電圧パルスを線順次に印加する走査側駆動
回路を備えて、上記走査側電極とデータ側電極との交差
部からなる各絵素に対して発光表示時には発光層の発光
しきい電圧を超える電圧を印加して駆動し、非発光表示
時には発光しきい電圧以下の電圧を印加して駆動するよ
うにしたEL表示装置において、上記書込み電圧供給ラ
インに流れる電流の大きさを検出する電流検知部と、上
記電流検知部が検出した電流値が大きいときは、上記書
込み電圧のパルス幅を狭くする一方、上記電流検知部が
検出した電流値が小さいときは上記書き込み電圧のパル
ス幅を広くする制御を行うパルス幅調整部を備えたこと
を特徴としている。
【0014】また、第2の発明は、互いに交差する方向
に配列した複数の走査側電極と複数のデータ側電極との
間に発光層を有する薄膜EL素子と、上記データ側電極
に発光表示および非発光表示に対応する変調電圧を印加
するデータ側駆動回路と、電圧切換え用スイッチを有
し、上記走査側電極につながる書込み電圧供給ラインに
駆動モードに応じて異なるレベルの書込み電圧を供給す
る電位切換え回路と、上記書込み電圧供給ラインに設け
られ、上記走査側電極に書込み電圧パルスを線順次に印
加する走査側駆動回路を備えて、上記走査側電極とデー
タ側電極との交差部からなる各絵素に対して発光表示時
には発光層の発光しきい電圧を超える電圧を印加して駆
動し、非発光表示時には発光しきい電圧以下の電圧を印
加して駆動するようにしたEL表示装置において、上記
電位切換え回路の電圧切換え用スイッチは、バイポーラ
・トランジスタからなることを特徴としている。
【0015】
【作用】第1の発明のEL表示装置では、電流検知部が
書込み電圧供給ラインに流れる電流の大きさを検出す
る。そして、パルス幅調整部が、上記電流検知部が検出
した電流値が大きいときは、上記書込み電圧のパルス幅
を狭くする一方、上記電流検知部が検出した電流値が小
さいときは上記書き込み電圧のパルス幅を広くする制御
を行う。すなわち、書込み電圧の波高値が高い程、その
パルス幅が狭くなる。また、薄膜EL素子の発光に伴う
上記電流値が大きくなる程、パルス幅が狭くなる。した
がって、薄膜EL素子が高発光効率で高発光輝度を呈す
る程、上記パルス幅が狭くなる。この結果、高発光効率
で高発光輝度を示す薄膜EL素子の高電圧側でのL−V
特性曲線を緩慢にする事で、その発光累積時間による輝
度の低下が抑制され、信頼性が高まる。
【0016】第2の発明のEL表示装置では、電位切換
え回路の電圧切換え用スイッチがバイポーラ・トランジ
スタからなるので、従来に比して、パルス動作時の飽和
電流が1桁程度小さいものを選択することが可能とな
る。この場合、書込み電圧のパルス幅を実効的に減少さ
せることができる。特に、薄膜EL素子が高発光効率で
高発光輝度を呈する程、発光電流が大きくなることか
ら、書込み電圧パルスの立ち上がり波形を有効に鈍らせ
ることができる。したがって、高発光効率で高発光輝度
を示す薄膜EL素子の高電圧側でのL−V特性曲線を緩
慢にする事で、その発光累積時間による輝度の低下が抑
制され、信頼性が高まる。
【実施例】
【0017】以下、この発明のEL表示装置を実施例に
より詳細に説明する。図1はこの発明の一実施例のEL
表示装置を示している。このEL表示装置は、発光しき
い電圧VthがVw(=190V)より高い値をもつ薄膜E
L素子10からなる表示パネルを備えている(簡単のた
め、図13に示した従来のものと同一の構成部品は同一
符号で示している)。表示パネル10は、X方向に並ぶ
データ側電極X1〜Xiと、Y方向に並ぶ走査側電極Y1
〜Yiを有している。また、走査側高耐圧MOSドライ
バIC20,30,40,50と、データ側ドライバIC
60と、ソース電位切換え回路80,90と、データ反
転回路100を備えている。
【0018】走査側Nチャネル高耐圧MOSドライバI
C20,30は走査側電極の奇数ラインおよび偶数ライ
ンにそれぞれ対応付けられるプルダウン駆動回路であ
り、プルダウンスイッチング素子であるNチャネルMO
SトランジスタNT1〜NTiやシフトレジスタなどの論
理回路21,31が含まれる。
【0019】走査側Pチャネル高耐圧MOSドライバI
C40,50は走査側電極の奇数ラインおよび偶数ライ
ンにそれぞれ対応付けられるプルアップ駆動回路であっ
て、プルアップスイッチング素子であるPチャネルMO
SトランジスタPT1〜PTiやシフトレジスタなどの論
理回路41,51が含まれる。
【0020】データ側ドライバIC60はデータ側電極
に対応付けられるプッシュプル駆動回路であって、一方
の端子を電圧がVm(=60V)の電源側に接続したプル
アップ機能を有するトランジスタUT1〜UTi、一方の
端子を接地したプルダウン機能を有するトランジスタD
1〜DTi、これらのトランジスタと逆方向に電流を流
すためのダイオードUD1〜UDi、DD1〜DDiおよび
上記各トランジスタをオン・オフ制御するシフトレジス
タなどの論理回路70が含まれる。
【0021】ソース電位切換え回路80は、上記走査側
Pチャネル高耐圧MOSドライバIC40,50の全P
チャネルMOSトランジスタPT1〜PTiのソース電位
を正極性の書込み電圧Vw+Vm(=250V)と0Vとに
切り換えるための回路であって、制御信号PSCによっ
て開閉するMOSFETからなるスイッチSW1と、、
放電用ダイオードDD80によって構成されている。
【0022】ソース電位切換え回路90は、上記走査側
Nチャネル高耐圧MOSドライバIC20,30の全N
チャネルMOSトランジスタNT1〜NTiのソース電位
を負極性の書込み電圧−Vw(=−190V)と0Vとに
切り換えるための回路であって、制御信号NSCによっ
て開閉するMOSFETからなるスイッチSW2と、放
電用ダイオードDD90によって構成されている。
【0023】データ反転回路100は、データ側ドライ
バIC70に入力されるデータDATAを制御信号RV
Cによって反転処理するための回路であり、排他的論理
和ゲートなどによって構成されている。
【0024】電流−パルス位相調整回路200は、書込
み電圧のライン400に流れる電流を検地する電流検知
部111と、この電流検知部111が検知した電流の大
きさに基づいて制御信号NCL′の位相を調整するパル
ス幅調整部112からなっている。詳しくは、パルス幅
調整部112は、信号PSCのタイミングを基準として
信号NCLの位相をずらした制御信号NCL′を発生す
る。検出した電流値が大きいときは、制御信号PSCが
ハイレベル(以下、「Hレベル」という。)になってから制
御信号NCL'がHレベルになるまでの時間を短くする
一方、検出した電流値が小さいときは、制御信号PSC
がHレベルになってから制御信号NCL′がHレベルに
なるまでの時間を長くする。これらの制御信号NCL,
NCL′は、AND(論理積)回路300によって合成さ
れ、トランジスタNT1〜NTiのオン,オフ制御に用い
られる。これにより、書込み電圧パルスの波高値が大き
い程、そのパルス幅が小さくなる。
【0025】上記EL表示装置の表示パネル10におけ
る走査側電極Y1上の絵素Aおよび走査側電極Y2上の絵
素Bは、図2に示すタイミングチャートにしたがって駆
動される。なお、ここでは1走査ライン毎に絵素に印加
する電圧の極性を反転させるライン反転駆動を行うが、
以下の説明では走査側電極Yに正極性の書込み電圧Vw
+Vmを印加する1走査ラインの駆動をP駆動と呼び、
走査側電極Yに負極性の書込み電圧−Vwを印加する1
走査ラインの駆動をN駆動と呼ぶものとする。
【0026】図2のタイミングチャートにおいて、符号
H(上段に示す)は水平同期信号を示し、その波形のHレ
ベルの期間はデータ有効期間を示している。符号Vは垂
直同期信号を示し、この信号の立ち上がり時点から1フ
レームの駆動が開始される。符号DLSはデータラッチ
信号を示し、この信号は1走査ライン分のデータ転送が
終了した後に出力される。符号RVCはデータ反転信号
を示し、その波形はP駆動を行う1走査ライン分のデー
タ転送期間にHレベルとなり、この期間中のデータを全
て反転させる。符号DATAは表示データの信号を示
し、符号D1〜Diはデータ側ドライバIC60のトラン
ジスタUT1〜UTi、DT1〜DTiに入力されるデータ
を示している。その他の信号NSC〜PDADAの意味
は表1に説明している。
【表1】
【0027】データ側の駆動は、基本的には表示データ
に応じて水平期間の周期で各データ側電極X1〜Xiに印
加する変調電圧を、Vm(=60V)と0Vに切り換える
ことによって行われる。なお、表示データはHレベルが
発光に、ローレベル(以下「Lレベル」という。)が非発光
に対応付けられている。
【0028】次に、その変調電圧の切換えタイミングを
図3(a)を参照して説明する。図3(a)は論理回路70の
内部構成を示している。この論理回路70では、ある走
査ラインの駆動が実行されている期間に、データ反転コ
ントロール回路100によってもたらされる次の走査ラ
インの表示データDATAと制御信号RVCとの排他的
論理和出力(DATA)*(RVC)が順次、1走査ライン
分の記憶容量を持つシフトレジスタ71に入力される。
シフトレジスタ71に入力されたデータは、1走査ライ
ン分のデータ転送終了後に入力される信号DLSによっ
てラッチ回路72に取り込まれ、以後、その駆動タイミ
ングの終了時までラッチ回路72に記憶される。このラ
ッチ回路72の出力によってトランジスタUT1〜UT
i、DT1〜DTiのオン・オフが制御され、その結果、
データ側電極X1〜Xiの電圧は信号DLSの入力毎に1
水平期間の周期で切り換わることになる。
【0029】また、データ反転コントロール回路100
に入力される制御信号RVCは、P駆動を実行する走査
ラインのデータ転送期間中にHレベルとなり、この期間
中にデータ反転コントロール回路100に入力される表
示データDATAを反転させるための信号である。この
ようにP駆動時の表示データDATAを反転させるのは
以下の理由による。すなわち、P駆動ではPチャネル高
耐圧MOSドライバIC40,50のトランジスタをオ
ンにし選択された走査側電極Yの電位をVw+Vmに引き
上げる一方、選択されたデータ側電極Xつまり発光させ
るべき絵素を含むデータ側電極Xの電位を0Vに設定す
ることによって、その選択データ側電極Xと選択走査側
電極Yとの交差部の絵素に電圧が印加され発光駆動が行
われる。このとき、絵素に印加される上記電圧は、走査
電極側を基準として 0V−(Vw+Vm)=0V−250V=−250V …(7) である。一方、非選択データ側電極X、つまり、発光さ
せない絵素を含むデータ側電極Xの電位はVm(=60
V)に設定され、この非選択データ側電極Xと上記設定
走査側電極Yの交差部の絵素には電圧Vm−(Vw+Vm)
が印加される。すなわち、絵素に印加される上記電圧は Vm−(Vw+Vm)=60V−250v=−190V …(8) と発光しきい電圧Vth以下になり、その絵素は発光し
ない。このような駆動を実行するために、選択データ側
電極Xnに接続されているトランジスタUTnはオフ、ト
ランジスタDTnはオンにそれぞれ設定される。また、
非選択データ側電極Xmに接続されているトランジスタ
UTmはオン、トランジスタDTmはオフにそれぞれ設定
される。つまり、選択データ側電極Xnに対応する入力
データDnはLレベル、非選択データ側電極Xmに対応す
る入力データDmはHレベルと設定しなければならな
い。この場合のレベルはデータ反転コントロール回路1
00に入力される表示データDATAのレベルとは逆の
関係になる。そこで、このときの表示データDATAを
反転するために制御信号RVCを必要とするのである。
【0030】以上の駆動によるデータ側電極X2への印
加波形を、データ側X2として図2に示している。
【0031】次に、走査側の駆動を図3(b),(c)を参照
して説明する。図3(b)はNチャネル高耐圧MOSドラ
イバIC20,30の内部構成を示し、同図(c)はPチャ
ネル高耐圧MOSドライバIC40,50の内部構成を
示している。また、Nチャネル高耐圧MOSドライバI
C20,30の論理回路の真理値表を表2に、Pチャネ
ル高耐圧MOSドライバIC40,50の論理回路の真
理値表を表3に示す。
【表2】
【表3】
【0032】上記Nチャネル高耐圧MOSドライバIC
20,30およびPチャネル高耐圧MOSドライバIC
40,50は相補型の回路構成からなり、論理は全て互
いに逆になるが構成は同一となっている。ここではNチ
ャネル高耐圧MOSドライバIC20,30についての
み説明する。
【0033】シフトレジスタ110は選択走査ラインを
記憶しておくための回路であり、クロック信号CLOC
KがHレベルの期間で転送用データNDATAを取り込
み、クロック信号CLOCKがLレベルの期間でそのデ
ータを転送する機能を持つ。転送用データNDATA
は、図2に示すように、1フレームに1回、すなわち、
垂直同期信号Vの立ち上がりの後に入力される最初のク
ロック信号NSTodd,NSTevenがHレベルの期間だけ
Lレベルとなる信号である。また、このEL表示装置で
は、クロック信号CLOCKとして、奇数側Nチャネル
高耐圧MOSドライバIC20には信号NSToddが、
偶数側Nチャネル高耐圧MOSドライバIC30には信
号NSTevenがそれぞれ入力される。図2に示したよう
に2回の水平期間に対して1回の割合でクロック信号N
STodd,NSTevenを入力するのは、1走査ライン毎に
N駆動とP駆動を交互に繰り返すためである。その結
果、Nチャネル高耐圧MOSドライバIC20,30に
入力するクロック信号CLOCKとPチャネル高耐圧M
OSドライバIC40,50に入力するクロック信号C
LOCKの位相は、1水平期間分ずらされる。また、奇
数の走査ラインに対してN駆動が実行されるフィールド
をNPフィールド、偶数の走査ラインに対してN駆動が
実行されるフィールドをPNフィールドと呼ぶものとす
ると、NPフィールドでは信号NSToddのみが、ま
た、PNフィールドでは信号NSTevenのみがクロック
信号としてそれぞれ対応するシフトレジスタ110に入
力される。
【0034】論理回路120は、入力される2つの信号
NST, NCLで、Nチャネル高耐圧MOSドライバI
C20,30のトランジスタNT1〜NTiをシフトレジ
スタ110のデータに応じて3つの状態に切り換えるた
めの回路であり、その論理は表2の真理値に従う。
【0035】以上の動作を表4に示す。
【表4】
【0036】つまり、この薄膜EL表示装置の動作は、
上述した通り大きく分けてNPフィールドとPNフィー
ルドの2種類のタイミングで行われ、この2つのフィー
ルドの実行を完了することにより、全絵素に対して発光
に必要な交流パルスを閉じるものである。さらに、それ
ぞれのフィールドではP駆動とN駆動の2種類の駆動が
行われ、NPフィールドでは奇数番目の選択走査ライン
に対してN駆動が、偶数番目の選択走査ラインに対して
P駆動が実行され、PNフィールドではその逆の駆動が
実行される。また、N駆動およびP駆動は、それぞれ変
調期間と書込み期間とを持つ。変調期間として約10μ
secを、また、書込み期間として30μsecをそれぞれ与
えることによって、1水平期間は約40μsecに設定さ
れる。
【0037】表4におけるNchソース電位およびPchソ
ース電位は、図1に示したNチャネル高耐圧MOSドラ
イバIC20,30およびPチャネル高耐圧MOSドラ
イバIC40,50のトランジスタのソース電位であ
り、NPフィールドおよびPNフィールドにおいて絵素
を発光させ得る完全対称交流波形の電圧を印加するのに
必要とされる。
【0038】また、信号NSCは、Nチャネル高耐圧M
OSドライバIC20,30に対するソース電位切換え
回路90の制御信号であり、この信号がHレベルのと
き、つまりソース電位切換え回路90のスイッチSW2
がオンのときソース電位は−Vw(=−190V)とな
り、スイッチSW2がオフのときソース電位は0Vとな
る。
【0039】信号PSCは、Pチャネル高耐圧MOSド
ライバIC40,50に対するソース電位切換え回路8
0の制御信号であり、この信号がHレベルのとき、つま
りソース電位切換え回路80のスイッチSW1がオンの
ときソース電位はVw+Vm(=250V)となり、スイッ
チSW1がオフのときソース電位は0Vとなる。
【0040】表4における符号NToddは、ドライバI
C20内のトランジスタ、符号NTevenはドライバIC
30内のトランジスタ、符号PToddはドライバIC4
0内のトランジスタであり、オン・オフは各タイミング
におけるそれらのトランジスタのオン・オフ動作を示し
ている。ただし、(オン)のように括弧を付したものは、
選択走査ラインに対応するトランジスタのみがオンとな
ることを意味している。これらのトランジスタのオン・
オフ、(オン)を制御するのが信号NCLodd, NSTod
d, NCLeven, NSTeven, PCLodd, PSTodd,
PCLeven, PSLevenであり、各タイミングでのそれ
ぞれの論理は表4に示す通りである。
【0041】また、変調期間では、信号NSC, PSC
によりスイッチSW1, SW2がオフとなって、走査側の
ドライバIC20,30,40,50の全てのトランジス
タがオンにされ、全走査側電極Yの電位が0Vにされ
る。このとき、データ側電極Xには表示データDATA
に応じて、Vm(=60V)が0Vの変調電圧が印加され
る。その結果、データ側電極Xのうち、Vm(=60V)
の変調電圧が印加されている電極では、Nチャネル高耐
圧MOSドライバIC20,30のトランジスタを充電
路として絵素に対し、走査側電極Yを基準として正極性
の電圧Vm(=60V)が充電され、0Vの変調電圧が印
加されている電極は走査側電極Yを基準として0Vの電
位に保たれる。
【0042】このように、変調期間では、データ側電極
Xに印加する変調電圧を表示データDATAに応じて0
VとVm(=60V)のいずれかに選択する一方、全走査
側電極Yには0Vを印加することによって、走査側電極
Yを基準としてデータ側電極Yの電位がVm(=60V)
となるように充電されるか、または0Vに保持されるこ
とになる。しかも、N駆動とP駆動では、同一表示デー
タDATAでも信号RVCによって極性が反転するの
で、絵素への印加電圧波形はNPフィールドとPNフィ
ールドとを交互に実行することによって完全対称交流波
形となる。
【0043】次に、上述した4種類の書込み期間の動作
を、図4(a)〜(h)に示す等価回路を参照して説明する。
【0044】(1)NPフィールドN駆動での書込み期間 Nチャネル高耐圧MOSドライバIC20,30のトラ
ンジスタのソース電位を−Vw(=−190V)にするた
めに、信号NSCはスイッチSW2をオンにするHレベ
ルに設定される。一方、Pチャネル高耐圧MOSドライ
バIC40,50のトランジスタのソース電位を0Vに
するために、信号PSCはスイッチSWをオフにする
Lレベルに設定される。また、奇数側の1走査ラインを
選択するために、Nチャネル高耐圧MOSドライバIC
20のトランジスタNToddの中から論理回路21に
おけるシフトレジスタのデータに応じて1走査ラインに
対応するトランジスタがオンとされ、他の走査ラインに
対応するトランジスタはオフとされる。このとき、トラ
ンジスタNTeven, PTeven, PToddはすべてオフと
される。また、データ側電極Xでは、変調期間の駆動が
継続する。
【0045】図4(a),(b)はこの状態での表示パネル1
0の等価回路を示している。そのうち、図4(a)は図1
に示した絵素Aを発光させるときの等価回路であり、デ
ータ側電極X2と選択走査側電極Y1との交差部の絵素A
にのみ、走査側電極Y1を基準にしてデータ側電極X2
正極性の電圧 Vm−(−Vw)=60V−(−190V)=250V …(9) が印加されて発光する。図4(b)は絵素Aを発光させな
いときの等価回路であり、絵素Aに印加される電圧は 0V−(−Vw)=0V−(−190V)=190V …(10) と発光しきい電圧Vth以下の値となるので発光しない。
【0046】(2)NPフィールドP駆動での書込み期間 Nチャネル高耐圧MOSドライバIC20,30のトラ
ンジスタのソース電位を0Vにするために、信号NSC
はスイッチSW2をオンにするHレベルに設定される。
一方、Pチャネル高耐圧MOSドライバIC40,50
のトランジスタのソース電位をVw+Vm(=250V)に
するために、信号PSCはスイッチSW1をオンにする
Hレベルに設定される。また、偶数側の1走査ラインを
選択するために、Pチャネル高耐圧MOSドライバIC
50のトランジスタPTevenの中から論理回路51にお
けるシフトレジスタのデータに応じて1走査ラインに対
応するトランジスタがオンとされ、他の走査ラインに対
応するトランジスタはオフとされる。このとき、トラン
ジスタPTodd, NTodd, NTevenはすべてオフされ
る。また、データ側電極Xでは、変調期間の駆動が継続
する。
【0047】図4(c),(d)はこの状態での表示パネル1
0の等価回路を示している。そのうち、図4(c)は図1
に示した絵素Bを発光させるときの等価回路であり、デ
ータ側電極X2と選択走査側電極Y2との交差部の絵素B
にのみ、走査側電極Y2を基準にしてデータ側電極X2
負極性の電圧 0V−(Vw+Vm)=0V−250V=−250V …(11) が印加されて発光する。第4図(d)は絵素Bを発光させ
ないときの等価回路であり、絵素Bに印加される電圧は Vm−(Vw+Vm)=60V−250V=−190V …(12) と発光しきい電圧Vth以下の値となるので発光しない。
【0048】(3)PNフィールドP駆動での書込み期間 Nチャネル高耐圧MOSドライバIC20,30のトラ
ンジスタのソース電位を0Vにするために、信号NSC
はスイッチSW2をオフにするLレベルに設定される。
一方、Pチャネル高耐圧MOSドライバIC40,50
のトランジスタのソース電位をVw+Vm(=250V)に
するために、信号PSCはスイッチSW1をオンにする
Hレベルに設定される。また、奇数側の1走査ラインを
選択するために、Pチャネル高耐圧MOSドライバIC
40のトランジスタPToddの中から論理回路41にお
けるシフトレジスタのデータに応じて1走査ラインに対
応するトランジスタがオンとされ、他の走査ラインに対
応するトランジスタはオフとされる。このとき、トラン
ジスタPTeven, NTeven, NToddはすべてオフとさ
れる。また、データ側電極Xでは、変調期間の駆動が継
続する。
【0049】図4(e),(f)はこの状態での表示パネル1
0の等価回路を示している。そのうち、図4(e)は図1
に示した絵素Aを発光させるときの等価回路であり、デ
ータ側電極X2と選択走査側電極Y1との交差部の絵素A
にのみ、走査側電極Y1を基準にしてデータ側電極X2
負極性の電圧 0V−(Vw+Vm)=0V−250V=−250V (13) が印加されて発光する。図4(f)は絵素Aを発光させな
いときの等価回路であり、絵素Aに印加される電圧は Vm−(Vw+Vm)=60V−250V=−190V (14) と発光しきい電圧Vth以下の値となるので発光しない。
【0050】(4)PNフィールドN駆動での書込み期間
Nチャネル高耐圧MOSドライバIC20,30のトラ
ンジスタの電位を−Vw=(=−190V)にするため
に、信号NSCはスイッチSW2をオンにするHレベル
に設定される。一方、Pチャネル高耐圧MOSドライバ
IC40,50のトランジスタの電位を0Vにするため
に、信号PSCはスイッチSW1をオフにするLレベル
に設定される。また、偶数側の1走査ラインを選択する
ために、Nチャネル高耐圧MOSドライバIC30のト
ランジスタNTevenの中から論理回路31におけるシフ
トレジスタのデータに応じて1走査ラインに対応するト
ランジスタがオンとされ、他の走査ラインに対応するト
ランジスタはオフとされる。このとき、トランジスタN
Todd, PTodd, PTevenはすべてオフとされる。ま
た、データ側電極Xでは、変調期間の駆動が継続する。
【0051】図4(g),(h)はこの状態での表示パネル1
0の等価回路を示している。そのうち、図4(g)は図1
に示した絵素Bを発光させるときの等価回路であり、デ
ータ側電極X2と選択走査側電極Y2との交差部の絵素B
にのみ、走査側電極Y2を基準にしてデータ側電極X2
正極性の電圧 Vm−(−Vw)=60V+190V=250V …(15) が印加されて発光する。図4(h)は絵素Bを発光させな
いときの等価回路であり、絵素Bに印加される電圧は 0V−(−Vw)=0V+190V=190V …(16) と発光しきい電圧Vth以下の値となるので発光しない。
【0052】このEL表示装置では、走査側電極から印
加される書込み電圧のパルス幅は、次に述べるような過
程で決まっている。P駆動の場合は、まず、選択された
電極Yに対応するトランジスタPTi(図1に示す)がオ
ンとなり、SW1を介してVw+Vm(=250V)が印加さ
れ、一定時間(数μ秒〜数十μ秒)その状態が維持され
る。この後、SW1がオフとなり、続いてNT1〜NTi
がオンとなって、絵素に充電された電荷が回路90内の
ダイオードを通してグランドGNDへ放電する。書込み
電圧のパルス幅はこのような過程で決まっている。N駆
動の場合は、選択された電極Yに対応するNTiがオン
となり、SW2を介して−Vw(=−190V)が印加さ
れ、一定時間(数μ秒〜数十μ秒)その状態が維持され
る。この後、SW2がオフとなり、続いてPT1〜PTi
がオンとなって、絵素に充電された電荷が回路80内の
ダイオードを通してグランドGNDへ放電する。書込み
電圧のパルス幅はこのような過程で決まっている。ここ
で、このEL表示装置では、電流−パルス位相調整回路
200の電流検知部111がSW1を通して流れる電流
(書込み電圧のライン400を流れる電流)を検知し、検
知した電流値に基づいて、図5(b)に示すように、信号
NCL'がHレベルになるタイミング(位相)を調整す
る。つまり、検出した電流値が大きいときは、信号PS
CがHレベルになってから信号NCL'がHレベルにな
るまでの時間を短くする一方、検出した電流値が小さい
ときは、信号PSCがHレベルになってから信号NC
L′がHレベルになるまでの時間を長くする。これによ
り、書込み電圧パルスの波高値が大きい程、そのパルス
幅が小さくなる。また、発光に伴い電流が流れることか
ら、発光輝度が増す程パルス幅が狭くなることになる。
つまり、図5(a)に示すように、書込み電圧が高くなる
程あるいは発光輝度が高くなる程、パルス幅が狭くな
る。したがって、図6中に示した特性曲線l1のような
急端な発光輝度対印加電圧特性を本来もっている薄膜E
L素子が、同図の特性曲線l2なるみかけ上の発光輝度
対印加電圧特性を示す。従って、発光累積時間による輝
度低下が抑制され、つまり、(L2−L2′)<(L1
1′)となって、信頼性が高まる。
【0053】なお、これまでP駆動の場合について述べ
たが、N駆動の場合も全く同様に考えることができる。
すなわち、図7に示すように、上記電流−パルス位相調
整回路200に代えて、または、上記回路200ととも
に、電流−パルス位相調整回路220を備える。この回
路220は、書込み電圧供給ライン420に流れる電流
値を検知する電流検知部121と、この電流検知部12
1が検知した電流値に基づいて、制御信号PCLの位相
を調整するパルス幅調整部122からなっている。パル
ス幅調整部122は、制御信号NSCのタイミングを基
準として信号PCLの位相をずらした制御信号PCL′
を発生する。検出した電流値が大きいときは、制御信号
NSCがHレベルになってから制御信号PCL'がHレ
ベルになるまでの時間を短くする一方、検出した電流値
が小さいときは、制御信号NSCがHレベルになってか
ら制御信号PCL′がHレベルになるまでの時間を長く
する。これらの信号PCL,PCL′は、AND回路3
20によって合成され、トランジスタPT1〜PTiのオ
ン,オフ制御に用いられる。この電流−パルス位相調整
回路220の動作によって、P駆動の場合と全く同様
に、書込み電圧が高くなる程、また、発光輝度が高くな
る程、書込み電圧パルスの幅が狭くすることができ、し
たがって、図6中に示した特性曲線l1のような急端な
発光輝度対印加電圧特性を本来もっている薄膜EL素子
が、同図の特性曲線l2なるみかけ上の発光輝度対印加
電圧特性を示す。従って、発光累積時間による輝度低下
が抑制され、つまり、(L2−L2′)<(L1−L1′)とな
って、信頼性が高まる。
【0054】また、次に述べるように、上記電位切換え
回路80,90を構成するスイッチSW1,SW2を、MO
SFETではなく、バイポーラ・トランジスタとしても
良い。すなわち、Nチャネル高耐圧MOSドライバIC
20,30のトランジスタのソース電位を切り換えるた
めのスイッチSW2と、Pチャネル高耐圧MOSドライ
バIC40,50のトランジスタのソース電位を切り換
えるためのスイッチSW1として、図8に示すような電
流−電圧特性を持つバイポーラトランジスタを採用す
る。このバイポーラ・トランジスタの特性曲線は、概ね
直線領域Aと、飽和領域(定電流領域)Bとに近似されて
いる。例として、スイッチSW1としてバイポーラ・ト
ランジスタを用いた場合のP駆動について説明する。図
9(a)に示すように、制御信号PSCがHレベルとなっ
てSW1が導通状態になり、走査側電極のうち1ライン
Yiが選択され、それにつながるトランジスタPTiがオ
ンになっているものとする(その他はオフになってい
る。)。このとき、走査側電極Yiの電位Vの経時変化
は、まず、同図(b)に示すように、図8に示した特性曲
線の領域Bに対応して、時間と共に直線的に電位が増し
ていく(領域C)。次に、図8の特性曲線の領域Aに対応
して指数関数的に電位が増して行く(領域D)。今、P駆
動の場合を考えているのであるから、前述したように、
制御信号PSCがHレベルとなり、走査側電極YiにVw
+Vmなる書込み電圧が印加された後、一定時間後、N
1〜NTiが導通状態となって、書込み電圧が回路90
のダイオードを介してグランドGNDへ放電される。し
たがって、図10に示すように、書込み電圧(Vw+Vm)
が高電圧(Vw+Vm)′になる程、ピーク付近のパルス幅
が狭くなる。また、高輝度発光を呈して発光電流が流れ
る程、領域Dの始まり部分の傾きが穏やかとなり、やは
りパルス幅が狭くなる。したがって、高発光効率で高発
光輝度を示す薄膜EL素子の高電圧側でのL−V特性曲
線を緩慢にする事で、その発光累積時間による輝度の低
下を抑制し、信頼性を高める事ができる。
【0055】なお、スイッチSW1,SW2をバイポーラ
・トランジスタとした場合の上記作用は、たとえVw(=
250V)を供給する電源が定電流電源であったとして
も得ることができる。
【0056】
【発明の効果】以上より明らかなように、この発明のE
L表示装置は、書込み電圧供給ラインに流れる電流の大
きさを検出する電流検知部と、上記電流検知部が検出し
た電流値が大きいときは、上記書込み電圧のパルス幅を
狭くする一方、上記電流検知部が検出した電流値が小さ
いときは上記書き込み電圧のパルス幅を広くする制御を
行うパルス幅調整部を備えているので、書込み電圧パル
スの波高値が大きい程、そのパルス幅を狭くすることが
できる。また、薄膜EL素子の発光に伴って上記電流値
が大きくなることから、薄膜EL素子が高発光輝度を呈
する程、上記パルス幅を狭くすることができる。したが
って、高発光効率で高発光輝度を示す薄膜EL素子の高
電圧側でのL−V特性曲線を緩慢にする事で、その発光
累積時間による輝度の低下を抑制し、信頼性を高める事
ができる。
【0057】また、この発明のEL表示装置は、電位切
換え回路を構成する電圧切換え用スイッチをバイポーラ
・トランジスタからなるものとしているので、書込み電
圧パルスの波高値が大きい程、そのパルス幅を狭くする
ことができる。また、薄膜EL素子の発光に伴って上記
電流値が大きくなることから、薄膜EL素子が高発光輝
度を呈する程、上記パルス幅を狭くすることができる。
したがって、上の場合と同様に、したがって、高発光効
率で高発光輝度を示す薄膜EL素子の高電圧側でのL−
V特性曲線を緩慢にする事で、その発光累積時間による
輝度の低下を抑制し、信頼性を高める事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例のEL表示装置の構成を
示す図である。
【図2】 上記EL表示装置の動作タイミングを示す図
である。
【図3】 上記EL表示装置における論理回路の構成を
示す図である。
【図4】 上記EL表示装置を構成する薄膜EL素子の
動作状態における等価回路を示す図である。
【図5】 上記EL表示装置における書込み電圧の波形
を示す図である。
【図6】 高輝度薄膜EL素子と通常の薄膜EL素子の
印加電圧−輝度特性を示す図である。
【図7】 上記EL表示装置の変形例を示す図である。
【図8】 電位切換え回路に含まれるバイポーラ・トラ
ンジスタからなる電圧切換え用スイッチの電流−電圧特
性を示す図である。
【図9】 上記バイポーラ・トランジスタからなる電圧
切換え用スイッチを備えたEL表示装置の動作を説明す
る図である。
【図10】 上記バイポーラ・トランジスタからなる電
圧切換え用スイッチを備えたEL表示装置の動作を説明
する図である。
【図11】 薄膜EL素子の一部切欠き断面を示す図で
ある。
【図12】 薄膜EL素子の印加電圧−輝度特性を示す
図である。
【図13】 従来の薄膜EL表示装置の構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
10 表示パネル 20,30 Nチャネル高耐圧MOSドライバIC 40,50 Pチャネル高耐圧MOSドライバIC 60 データ側ドライバIC 80,90 ソース電位切換え回路 111 電流検知部 112 パルス幅調整部 200,220 電圧−パルス位相調整回路 300,320 AND回路 400,420 書込み電圧供給ライン SW1,SW2 電圧切換え用スイッチ X1〜Xi データ側電極 Y1〜Yi 走査側電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに交差する方向に配列した複数の走
    査側電極と複数のデータ側電極との間に発光層を有する
    薄膜EL素子と、上記データ側電極に発光表示および非
    発光表示に対応する変調電圧を印加するデータ側駆動回
    路と、電圧切換え用スイッチを有し、上記走査側電極に
    つながる書込み電圧供給ラインに駆動モードに応じて異
    なるレベルの書込み電圧を供給する電位切換え回路と、
    上記書込み電圧供給ラインに設けられ、上記走査側電極
    に書込み電圧パルスを線順次に印加する走査側駆動回路
    を備えて、上記走査側電極とデータ側電極との交差部か
    らなる各絵素に対して発光表示時には発光層の発光しき
    い電圧を超える電圧を印加して駆動し、非発光表示時に
    は発光しきい電圧以下の電圧を印加して駆動するように
    したEL表示装置において、 上記書込み電圧供給ラインに流れる電流の大きさを検出
    する電流検知部と、 上記電流検知部が検出した電流値が大きいときは、上記
    書込み電圧のパルス幅を狭くする一方、上記電流検知部
    が検出した電流値が小さいときは上記書き込み電圧のパ
    ルス幅を広くする制御を行うパルス幅調整部を備えたこ
    とを特徴とするEL表示装置。
  2. 【請求項2】 互いに交差する方向に配列した複数の走
    査側電極と複数のデータ側電極との間に発光層を有する
    薄膜EL素子と、上記データ側電極に発光表示および非
    発光表示に対応する変調電圧を印加するデータ側駆動回
    路と、電圧切換え用スイッチを有し、上記走査側電極に
    つながる書込み電圧供給ラインに駆動モードに応じて異
    なるレベルの書込み電圧を供給する電位切換え回路と、
    上記書込み電圧供給ラインに設けられ、上記走査側電極
    に書込み電圧パルスを線順次に印加する走査側駆動回路
    を備えて、上記走査側電極とデータ側電極との交差部か
    らなる各絵素に対して発光表示時には発光層の発光しき
    い電圧を超える電圧を印加して駆動し、非発光表示時に
    は発光しきい電圧以下の電圧を印加して駆動するように
    したEL表示装置において、 上記電位切換え回路の電圧切換え用スイッチは、バイポ
    ーラ・トランジスタからなることを特徴とするEL表示
    装置。
JP4237042A 1992-09-04 1992-09-04 El表示装置 Pending JPH0683284A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4237042A JPH0683284A (ja) 1992-09-04 1992-09-04 El表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4237042A JPH0683284A (ja) 1992-09-04 1992-09-04 El表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0683284A true JPH0683284A (ja) 1994-03-25

Family

ID=17009546

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4237042A Pending JPH0683284A (ja) 1992-09-04 1992-09-04 El表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0683284A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10254410A (ja) * 1997-03-12 1998-09-25 Pioneer Electron Corp 有機エレクトロルミネッセンス表示装置及びその駆動方法
US5949194A (en) * 1996-05-16 1999-09-07 Fuji Electric Co., Ltd. Display element drive method
JP2000330517A (ja) * 1999-05-24 2000-11-30 Casio Comput Co Ltd 表示装置及びその駆動方法
JP2002215094A (ja) * 2001-01-16 2002-07-31 Sony Corp 画像表示装置とその駆動方法
KR100653299B1 (ko) * 1999-03-18 2006-12-04 산요덴키가부시키가이샤 능동형 el 표시 장치

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5949194A (en) * 1996-05-16 1999-09-07 Fuji Electric Co., Ltd. Display element drive method
JPH10254410A (ja) * 1997-03-12 1998-09-25 Pioneer Electron Corp 有機エレクトロルミネッセンス表示装置及びその駆動方法
KR100653299B1 (ko) * 1999-03-18 2006-12-04 산요덴키가부시키가이샤 능동형 el 표시 장치
JP2000330517A (ja) * 1999-05-24 2000-11-30 Casio Comput Co Ltd 表示装置及びその駆動方法
JP2002215094A (ja) * 2001-01-16 2002-07-31 Sony Corp 画像表示装置とその駆動方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0748137B2 (ja) 薄膜el表示装置の駆動方法
US4983885A (en) Thin film EL display panel drive circuit
US5973456A (en) Electroluminescent display device having uniform display element column luminosity
JP4610843B2 (ja) 表示装置及び表示装置の駆動方法
JPH0634152B2 (ja) 薄膜el表示装置の駆動回路
KR100767377B1 (ko) 유기 이.엘 디스플레이 패널과 이를 구비하는 유기 이.엘디스플레이 장치
US4888523A (en) Driving circuit of thin membrane EL display apparatus
JPH07109798B2 (ja) 薄膜el表示装置の駆動回路
JPH0634151B2 (ja) 薄膜el表示装置の駆動回路
JP3953383B2 (ja) 発光表示パネルの駆動装置および駆動方法
JP2004126285A (ja) 有機エレクトロルミネッセンス素子の発光駆動回路及び表示装置
JP2003263129A (ja) 表示装置
JP2682886B2 (ja) 表示装置の駆動方法
JPH0118434B2 (ja)
JP2003150108A (ja) アクティブマトリックス基板及びそれを用いた電流制御型発光素子の駆動方法
JPH0746266B2 (ja) 薄膜elディスプレイユニットの駆動方法および駆動回路
JPH0683284A (ja) El表示装置
JPH0528387B2 (ja)
JP2647859B2 (ja) 薄膜el表示装置
JP2728582B2 (ja) El表示装置の駆動方法
JPH0634153B2 (ja) 薄膜el表示装置の駆動回路
JPH0748138B2 (ja) エレクトロルミネッセンス表示装置の駆動方式
JP2618983B2 (ja) 薄膜el表示装置の駆動方法
JPH03182793A (ja) 表示装置の駆動方法
JP2533945B2 (ja) 薄膜el表示装置の駆動方法