JPH0748279A - 後天性免疫不全症候群の治療法 - Google Patents

後天性免疫不全症候群の治療法

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JPH0748279A
JPH0748279A JP6096190A JP9619094A JPH0748279A JP H0748279 A JPH0748279 A JP H0748279A JP 6096190 A JP6096190 A JP 6096190A JP 9619094 A JP9619094 A JP 9619094A JP H0748279 A JPH0748279 A JP H0748279A
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azt
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アイ.ゴールドバーグ デニス
Chong-Son Sun
サン チョング−ソン
Steven Josephs
ヨセフス スティーブン
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はエイズを治療する方法を提供するも
のである。この方法は治療上有効量の抗レトロウイルス
剤、および治療上有効量の細胞内グルタチオン刺激剤を
HIV陽性の患者に投与する工程を含んで成る。 【構成】 好ましい実施態様において、抗レトロウイル
ス剤はAZTを含む。一実施態様において、細胞内のグ
ルタチオンレベルを刺激するための組成物は、L−2−
オキソチアゾリジン−4−カルボキシレートを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般に患者の疾病状態に
ついての処置に関する。より詳細に本発明は後天性免疫
不全症候群(エイズ)の治療に関する。
【0002】
【従来技術】現在、3’−アジドチミジン(AZT)が
エイズ処置のための主要な療法である。AZTはヒトの
免疫不全ウイルス(HIV)に対して活性な抗レトロウ
イルス性医薬品である。この点でAZTはHIVを含む
或る種レトロウイルスの生体外複製についての阻害剤で
ある。AZTはRetrovirの名称の下でBurroughs Wellco
me Companyにより市販されている。RetrovirはZidovudi
ne(以前はazidothymidine(AZT)と呼ばれていた)
のブランド名である。「Physician Desk Reference」第
44版、1990年、第799頁参照。
【0003】最近、DDIを用いるエイズのための他の
可能性ある療法に注意が絞られてきた。DDIもまた抗
レトロウイルス性医薬品である。
【0004】残念ながら、AZTは顕著な投与量依存毒
性を有している。実際に1990年代のPDRは以下の
ステートメントを示している: 警告 Retrovir(Zidovudine)による治療は顆粒球減少症を含
む血液病学上の毒性、また輸血を必要とする激しい貧血
を屡々伴うものである(警告書参照)。
【0005】AZT関連の骨髄毒性は医薬品の有用性を
制限する。Thompson他の"Hematologic Toxicity of AZT
and ddC Administered as Single Agent and in Combi
nation to Rats and Mice"、 「Fundamental and Appli
ed Toxicity」、17、第159−176頁(1991
年)参照。毒性の根本原理は完全に理解されていない
が、若干の証拠はAZTの代謝中間体、即ち3’−アミ
ノ−3’−デオキシチミジン(AMT)が少なくとも部
分的に原因のある可能性を示唆している。Crettonの"Ca
tabolism of 3'-Azido-3'-deoxythymidine in Hepatocy
tes in Liver Microsomes, with Evidence of Formatio
n of 3'-Amino-3'-deoxythymidine, a Highly Toxic Ca
tabolite for Human Bone Marrow Cells"、「Molecular
Pharmacology」、39:第258−266頁参照。減
少させたグルタチオンを含む或る種のチオール類が生体
内でAZTをAMTに還元し得ることが報告されてい
る。Handlon他の"Thiol Reduction of 3'-Azidothymidi
ne to 3'-Aminothymidine: Kinetics and Biomedical I
mplications"、「Pharmaceutical Research」、Vol.5、
No. 5、1988年参照。
【0006】更に、AZTの長期間投与はミトコンドリ
ア筋毒性(mitochondrial mycotoxicity)を生ずる可能
性がある。Lamperth他の"Abnormal Skeletal and Cardi
ac Muscle Mitochondria Induced by Zidovudine (AZT)
in Human Muscles In Vitroand in Animal Model"、
「Laboratory Investigation」、1991年、65:7
42参照。これは治療の平均期間12ヶ月後に発現する
筋病をもたらす。同上。
【0007】その上、AZTに関して逆作用が報告され
ている。更に、DDIもまた様々な激しい逆作用を生ず
ることが報告されている。
【0008】AZTおよびDDIの投与量依存毒性に起
因して、エイズの処置における療法としてこれらの医薬
品の有効性は限定されてきた。更に、現在これらの治療
法はエイズの治療に関して唯一認められた療法である
が、その使用は完全に満足できるものではない。従っ
て、改良されたエイズ療法および処置法が必要とされて
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は後天性免疫不
全症候群(エイズ)を処置する方法を提供するものであ
る。グルタチオン刺激剤を抗レトロウイルス剤と共に投
与することにより、抗レトロウイルス剤の有効性が発揮
できる。この結果、従来可能であったよりもっと有効な
エイズの治療が得られる。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的のために、一実
施態様において、本発明はエイズを処置する方法を提供
するものである。本発明によると、エイズを処置する方
法は、患者に治療上有効量の抗レトロウイルス剤および
治療上有効量の組成物であって、グルタチオンの細胞内
合成を刺激するものを投与することから成る。
【0011】該組成物は経口的または経腸的のいずれか
により投与できる。
【0012】好ましい実施態様において、該組成物はL
−2−オキソチアゾリジン−4−カルボキシレートを含
み、AZTとともに用いられる。
【0013】しかし、グルタチオンの細胞内合成を刺激
する他の組成物も用いられる。これらの組成物は、L−
2−オキソチアゾリジン−4−カルボキシレートのエス
テル;グルタチオンエステル;チアゾリジン−4−カル
ボキシレート類似体;およびシステイン豊富なタンパク
質を含む。このようなタンパク質としては、乳清、卵
白、血清アルブミンおよびラクトアルブミンが挙げられ
る。
【0014】更に本発明は、治療上有効量の抗レトロウ
イルス化合物投与し、治療上有効量の組成物であって、
グルタチオンの細胞内合成を刺激するものを投与する工
程を含んで成る、抗レトロウイルス剤の抗ウイルス効果
を発揮させる方法を提供する。
【0015】本発明の特徴および効果は現在好ましい実
施態様についての詳細な説明中に記載され、そしてこれ
から明かとなろう。
【0016】HIVおよび/またはエイズ感染の治療は
現在十分ではない。抗レトロウイルス療法の使用が知ら
れているが、このような治療はエイズの最終的な死を遅
らせるだけと考えられる。この種の医薬品に付随する激
しい毒性に起因して抗レトロウイルス治療の使用はある
程度制限される。例えば、AZTは投与量依存性の血液
毒性(hemotoxicity)を生ずる。DDIもまた、激しく生
命を脅かす不利益な副作用を誘発する。この種の抗レト
ロウイルス薬剤の毒性は投与量依存性であり、それによ
ってこの種の化合物によって取り得る治療的アプローチ
が制限される。
【0017】本発明者らは、AZTと組み合わせて細胞
内グルタチオン刺激物質を含む治療を施すことにより、
より有効なエイズの治療法が得られることを予期せず見
いだした。この点に関して、例えば、L−2−オキソチ
アゾリジン−4ーカルボキシレートをAZTと組み合わ
せて投与すると、AZTの抗ウイルス効力が同時に発揮
される。これは、以下に記載する実施例2に示す。
【0018】従って、本発明は、エイズ患者の余命を伸
ばす改良されたエイズの治療法を提供する。この方法
は、エイズにかかっているかまたはHIV陽性である患
者にAZTと共にグルタチオン刺激剤を投与する工程を
含んで成る。
【0019】本発明者らは、また、抗レトロウイルス化
合物を摂取している患者に対し細胞内グルタチオン刺激
剤を投与したとき、抗レトロウイルス治療に付随する毒
性を減少または阻止するものであるということを予期せ
ず見出した。これは減少させたグルタチオンおよびその
他のチオール類がAZTをAMTに還元させる可能性が
あると報告された事実に鑑みて驚くべき結果である。Ha
ndlon他、上記参照。
【0020】AMTがAZTの骨髄毒性に関して少なく
とも部分的には原因を構成する可能性を示唆する証拠(C
retton、上記参照)に関連づけられたこの考えは、この
種の組み合わせから遠ざからせるものであろう。驚くべ
きことに本発明者等は細胞内グルタチオン刺激剤がAZ
Tの毒性を減少させ、またAZTの抗レトロウイルス剤
としての有効性を発揮させるものであることを見いだし
た。実施例1中に記載された実験において以下で詳細に
述べるように、本発明者らは、L−2−オキソチアゾリ
ジン−4−カルボキシレートがAZTの毒性を減少させ
るものであることを特に発見している。
【0021】L−2−オキソチアゾリジン−4−カルボ
キシレートは生体外で、アデノシントリホスフェートの
存在下で5−オキソ−L−プロリナーゼの作用を受けて
S−カルボキシルシステインを生成する。次いでS−カ
ルボキシルシステインは脱炭酸されてシステインを生成
する。次に、システインは代謝されてグルタチオンを生
成する。米国特許第4,335,210号、第4,43
4,158号、第4,438,124号、第4,66
5,082号および第4,647,571号参照、これ
らの開示はここに参考として引用するものとする。
【0022】同様に、L−2−オキソチアゾリジン−4
−カルボキシレートのエステルも使用できる。エステル
は、炭素原子1から10個の飽和直鎖または分枝状アル
キル基である。好ましくは、エステルは、メチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチ
ル、オクチル、ノニル、またはデシル等の飽和直鎖アル
キル基およびイソプロピル、イソブチル、sec-ブチル、
tert-ブチル、またはイソペンチルなどの飽和分枝アル
キル基から選択される。このようなエステルは、米国特
許第5,208,249号に開示され、この開示はここ
に参考として引用するものとする。
【0023】本発明者らは更に、細胞内グルタチオン合
成を刺激するその他の基質(substrate)もまた抗レトロ
ウイルス医薬品、例えばAZT等と組み合わせて本発明
にしたがってエイズを治療するのに利用し得ることを信
じている。この結論のために、本発明者等はグルタチオ
ンエステルならびに他のチアゾリジン−4−カルボキシ
レート類似体であって、細胞内的にグルタチオンに変換
されるものを利用し得ると考えている。
【0024】この種のグルタチオンエステルは、例えば
構造: (式中、Rは炭素数1乃至10のアルキル基である。)
を有していればよい。好ましくはメチルおよびエチルグ
ルタチオンエステルが用いられる。グルタチオンエステ
ルは米国特許第4,710,489号中に開示されてお
り、その開示はここに参考として引用するものとする。
【0025】更に、本発明者らはシステイン中で富化さ
れたタンパク質であって、これもまた細胞内グルタチオ
ンの合成を刺激するであろうものが利用可能であること
を主張するものである。この種のタンパク質は、それら
が充分に高いシステインレベルを有しており、またそれ
らが充分に高い量において投与されれば、必要な細胞内
グルタチオン刺激を提供し得るものと信じられる。例え
ば、下記のタンパク質は高いシステイン含量を示してい
る:乳清(2%)、卵白(2.5%)、血清アルブミン
(5.5%)およびラクトアルブミン(5.8%)。
【0026】更に、他の細胞内グルタチオン刺激剤、例
えばN−アセチルシステインも用いることができる。
【0027】本発明に従って、本発明の組成物は非経口
的あるいは経腸的に投与することが可能である。経腸的
には、該組成物がピルであって、例えばL−2−オキソ
チアゾリジン−4−カルボキシレートを包含するものを
含んで構成することが可能であり、このカルボキシレー
トは患者に対し抗レトロウイルス医薬品と同時に、また
は同日に投与されるものとする。同様に、組成物は経腸
溶液であって、細胞内グルタチオン刺激剤を含むものを
包含していてもよい。組成物が患者の食餌の一部であっ
てもよいことすら考えられる。
【0028】非経口的には、組成物は、たとえばホスフ
ェート緩衝液のような緩衝液中にL−2−オキソチアゾ
リジン−4−カルボキシレート約3%乃至約6重量%を
含んでいればよい。勿論、非経口的に該組成物を巨丸薬
として、あるいは添加物としてIV溶液に対し投与する
ことができる。
【0029】具体例により、それは限定としてではな
く、本発明の一実施例を示すものとする。
【0030】
【実施例】血液病学的応答(末梢血液および骨髄)を評
価するために、経口的に飼料と共にL−2−オキソチア
ゾリジン−4−カルボキシレート(ProcysteineR)を投与
しながら14日間に亘り毎日2回の摂食と共に3’−ア
ジド−3’−デオキシチミジン(AZT)によりマウス
を処置した。
【0031】L−2−オキソチアゾリジン−4−カルボ
キシレート(ProcysteineR)はイリノイ州、ディアフィー
ルドのClintec Nuterition Companyによって供給され
た。ProcysteineR1.0%(wt/wt)を含有する食
餌(MEAL)を処方した。対照の食餌はProcysteineRを含ま
ないMEALから構成した。
【0032】3’−アジド−3’−デオキシチミジン
(AZT) はミズーリ州、セントルイスのSigma Chemi
cal Companyにより提供された。AZTはメチルセルロ
ース0.5%(wt/vol)を含有する滅菌水中2.
5および25mg/mLにおける懸濁液として処方した。A
ZT懸濁液をアンバーガラス瓶内に分配した。研究期間
中、全てのグループ/ブロック中の動物を処置するのに
十分なAZTをブロック1に関して研究3日の1日前に
調製した。
【0033】滅菌水中のメチルセルロース0.5%(w
t/vol)をビヒクル対照物として使用した。ビヒク
ル対照物はポジティブな対照物と同様な態様において分
配し、かつ取り扱った。研究期間中、全てのグループ/
ブロック中の動物に服用させるのに十分なビヒクル対照
物をブロック1に関して研究3日の1日前に調製した。
【0034】対照食餌およびProcysteineRを含有する食
餌は研究室内にシールした容器内に室温で貯蔵した。ド
ラフトチャンバー内にある間にProcysteineRを含有する
食餌を秤量し、かつステンレス鋼フィーダー中に分配し
た。ドラフトチャンバー内でAZTを秤量し、懸濁液中
に配合し、そして瓶内に分配した。
【0035】ビヒクル対照物懸濁液およびAZT懸濁液
は5±3℃に冷却して貯蔵した。それぞれの摂食投薬期
間において、各懸濁液の1瓶を冷蔵庫から投薬約30−
60分前に取りだし、そして投与の完了まで磁気撹拌バ
ーを用いて連続的に撹拌しながら保持した。ドラフトチ
ャンバー内にある間、研究3日について開始し、1日2
回の摂食によってマウスを処理した。
【0036】ミシガン州、ポーテイジのCharles River
Laboratoriesからの60匹の雄マウスおよび60匹の雌
マウスを検討した。マウスはAZT投与開始時には約7
−8週齢であった。研究0日にマウスの体重は次の通り
であった。雄:17−30g、そして雌:14−25
g。この検討に際しては、臨床的疾患の兆候を全く示さ
ないマウスのみを用いた。受領に際して示されたよう
に、これらのマウスは病原菌を伴っていないという売り
主によって飼育され、かつ保証された集落からのもので
あった。
【0037】動物を処理するための実験でザインは第1
表中に示すようなものであった。AZT処置開始の3日
間前(即ち、研究0、1および2日)に、グループ2、
5および6内のマウスはProcysteineR1.0%(wt/
wt)を含有する食餌を給餌された。グループ1、3お
よび4中のマウスは対照食餌を研究0日から給餌され
た。
【0038】これらの食餌による処理を研究3−16日
について継続した。
【0039】研究3日の開始に際して、グループ1およ
び2内のマウスはビヒクル対照物(蒸留水中メチルセル
ロース0.5%)をもって、あるいはグループ3、4、
5および6内のマウスはポジティブな対照物(50また
は500mg/ 体重Kg/日におけるAZT)をもって適切
であるように経口摂食により処理した。マウスは最初の
処置の前に毎日秤量して投薬量を計算した。マウスは毎
日大体午前9時および午後3時に開始する2回の摂食に
より処置して、各処理において日用量の1/2を受ける
ものとする。各時点において、約10mL/体重Kgの容量
を用いてマウスを処理した。
【0040】動物は(確り捕捉することなく)秤量し、
そして研究17日で屠った。このとき血液病学上の評価
のため、血液を収集し、そして骨髄および幹細胞分析の
ために骨髄を収集した。
【0041】
【表1】 マウスはCertified Rodent Diet - MEAL (Ralston Pur
ina Co. ミズリー州、セントルイス)を受けた。AZ
Tの開始前3日間、グループ2、5および6中のマウス
にはProcysteineR1.0%(wt/wt)を含む食餌が
与えられた。食餌は各ケージ内に配置したステンレス鋼
の皿中に入れた。ブロック内の動物に対するProcystein
eRの供給開始後、そのブロック内の動物全部について日
基準で食物消費量をモニターした。
【0042】脱イオン飲料水は各ケージ内の要求−制御
弁(demand-controlled valves)を経由して任意に供し
た。水は微生物および化学汚染物質に関して定期的に分
析した。
【0043】剖検手順に適合させるために、5日間連続
して行う(即ち、ブロック2についての研究0日は、ブ
ロック1についての研究0日より1日後である等々)処
置の開始に伴って動物は5個のブロックの1個(マウス
24匹/ブロック)に割り当てた(第2表参照)。ブロ
ック1について研究0日の体重に従って雄のマウスには
1乃至60のナンバーを、雌マウスには61乃至120
のナンバーを付した。動物の既知の性に関し動物の体重
が重くなるに従ってより小さなナンバーを割り当てた。
グループ1、3または4のマウスが第1回の摂食処置の
直後に死んだ場合は、可能ならば研究中に取り替えた。
処置グループ(5個のブロック)に対する動物の割当は
第2表中に示される。
【0044】上昇グループ順においてブロックに従いマ
ウスを処理し、そして剖検したが、ブロック毎に雄を最
初に処理し、続いて雌を処理した。例えば、Procystein
eR処置は研究0日にブロック1について開始し、翌日は
ブロック1について研究1日であり、そしてブロック2
について研究0日等々であった。全ての一定摂食期間
(午前または午後)において、一定ブロックの雄および
雌の全部は、次のブロックからのマウスについて開始さ
れる前に、処置された。
【0045】
【表2】 研究0日の午後3時頃、ProcysteineR0%または1%を
含有する測定した量の食餌(少なくとも約11g/日)
を適切であるように動物に配した。試料は各ケージ内に
配置したステンレス鋼の皿中に投与された。各翌日の午
前7時頃、飼料容器を取り出し、秤量し、清掃し、そし
て新しい食餌を添加した。容器は研究17日を除き、毎
日午後3時頃ケージに戻した。研究3−16日には各動
物は午前9時頃および午後3時頃開始される1日2回
の、ビヒクル対照物約10mL/体重Kgあるいは50また
は500mg/体重Kgにおけるポジティブ対照物(AZ
T)を伴う摂食によって処置した。
【0046】研究0日に開始して、体重を毎日記録し
た。
【0047】各動物を摂食による処置約1時間後に観察
した。
【0048】研究17日に、(顕微鏡用ガラス鐘内で)
メトキシフルランをもって動物を麻酔した。深く麻酔さ
れたときに、腹大動脈から血液を得、そして血液病学的
分析のためにK2EDTA懸濁液を含むチューブ内に移
した。
【0049】予めマウスの血清に浸漬した小さなブラシ
を用いて大腿骨から少量の骨髄を抽出し、次いでスライ
ド上に骨髄をブラッシングすることによって骨髄塗沫ス
ライドを調製した。これらの骨髄スライドを(各回約1
秒間で5回)Diff-QuickR固定液中に浸漬し、そして風
乾させた。固定したスライドは染色し、そして顕微鏡的
に評価した。
【0050】以下のアッセイを行った。
【0051】白血球カウント 赤血球カウント 全ヘモグロビン濃度 ヘマトクリット 平均血球容量(MCV) 平均血球ヘモグロビン(MCH) 平均血球ヘモグロビン濃度 血小板カウント 網状赤血球カウント 鑑別白血球カウント 試料を処理し、データを記録し報告した。
【0052】細胞を形成する骨髄コロニーの母集団を評
価した。骨髄を収集し、そして幹細胞アッセイを以下の
ように行った。すなわち、マウス当たり1本の大腿骨を
末梢および基部端において切断した。注射器および25
ゲージの針を用いて、IMDM媒質5mLを大腿骨を介し
て収集用チューブ内にフラッシした(一端に2.5mLを
フラッシし、次いで他端に2.5ml をフラッシし
た)。このチューブを胎児のウシ血清20%を含有する
Iscove's Modified Dulbecco's Mediaを用いて洗浄し、
そして細胞濃度をコロニーアッセイに関する所望計算値
に調整した。
【0053】三つ組において、骨髄細胞をメチルセルロ
ースの混合物中に入れ、そして直径35mmの皿内でプレ
ート(plated)した。これらの皿を約2週間(37℃、C
O25%、相対湿度100%)培養し、次いで顕微鏡下で
骨髄、赤血球および混合コロニーに関して手動で勘定し
た。
【0054】得られたデータは下記を包含していた。
【0055】体重: 初日および毎日 血液学的事項: 剖検に先立って収集された血液 骨髄: 骨髄カウント数、骨髄/赤血球比率、幹細胞集
団 食物消費量: 毎日 統計的試験はaレベル0.01において行われた。個別
のデータおよび概括統計学(平均値、標準誤差および試
料寸法)についての表の作成を行った。平均体重は研究
3日から研究4−10日および11−17日間に亘って
変化し、また研究4−10および11−17日間の平均
食物消費量を分析した。グループはAZTおよびProcys
teineRの様々な投薬量から構成されていたので、適切な
投与量応答モデルが確立された。特にAZTとProcyste
ineRとの相互作用を評価した。言い換えれば、Procyste
ineRの投薬量応答を評価し、AZTの各投与量に関して
比較した。
【0056】得られたデータを以下の第3表から第9表
に示す。
【0057】 全増殖(%) 0 0 50 500 50 500 AZTの AZT mg/kg mg/kg mg/kg mg/kg mg/kg mg/kg 投薬量応答Procysteine 0.0% 1.0% 0.0% 0.0% 1.0% 1.0% -0.0% -1.0% 雄 平均値 21.3 21.4 29.8 28.7 22.7 23.5 標準誤差 0.3 0.2 0.3 0.4 0.3 0.3 N 10 10 10 10 10 10 雄 平均値 20.2 20.9 28.0 28.9 21.1 22.0 標準誤差 0.3 0.4 0.2 0.2 0.4 0.3 N 10 8 10 10 8 9 組合わせ 平均値 20.7 21.2 28.9 28.8 22.0 22.8 * * 標準誤差 0.2 0.2 0.3 0.2 0.3 0.3 N 20 18 20 20 18 19
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【表10】
【表11】
【表12】
【表13】
【表14】
【表15】
【表16】
【表17】
【表18】
【表19】
【表20】
【表21】
【表22】
【表23】
【表24】
【0058】
【結果および分析】血液病学的結果について末梢血液
(terminal blood)を評価し、そして骨髄塗沫標本およ
び吸引物(aspirates)をカウントし、また吸引物の1
4個の有核細胞を14日間にわたり培養して造血前駆
細胞を査定した。全ヘモグロビン濃度における顕著な減
少(p<0.01)、ヘマトクリット法および赤血球の
カウント数ならびに平均赤血球体積、平均赤血球血色素
量における増加ならびに多染性、不同細胞症、大赤血球
およびハウエル・ジョリー小体の発生率における増加に
よって立証される貧血がAZTおよびAZT/Procyste
ineR−処置グループに関して両性に亘って同様に観察さ
れた。
【0059】骨髄吸引物は、対照と比較してAZTおよ
び高投与量のAZT/ProcysteineR−処置グループにつ
いて有核細胞における顕著な減少を示した。骨髄培養体
についてバースト生成ユニット−赤血球(burst formin
g units-erythroid)における顕著なグループ差異は認
められなかったが、AZTおよびAZT/ProcysteineR
グループについて全コロニーおよびコロニー生成ユニッ
ト−顆粒球/マクロファージ細胞において顕著な誘発が
観察された。
【0060】AZT−処置マウスの骨髄塗沫標本は、後
赤血球(非増殖)の顕著な減少および原始赤芽球の中程
度の減少に起因して赤血球シリーズ細胞の減少した合計
カウント数を有していた。AZT/ProcysteineR−処置
マウスは、AZT−処置のみによる動物より遥かに低い
赤血球カウント数の顕著な減少を示し、対照値に対する
原始赤芽球、前赤血球および後赤血球(雌)カウント数
も同様であった。
【0061】AZTは骨髄球様細胞シリーズの増殖コン
パートメント(compartment)を著しく増加させ、また
非増コンパートメントにおける減少をもたらした。AZ
T/ProcysteineR−処置マウスは、AZT−処置のみに
よるマウスに比較して増殖骨髄球様細胞コンパートメン
トにおけるより低い顕著な増加を示した。AZTグルー
プに関する骨髄球様細胞:赤血球比率が著しく増加した
のに対してAZT/ProcysteineRグループのそれらは対
照レベルであった。
【0062】結論すれば、これらの結果は、AZTとPr
ocysteineRとの同時投与(coadministration)がAZT
−誘発血液毒性の少なくとも或る率を減少させるもので
あることを示している。
【0063】実施例2 この研究の目的は生体外のProcysteineR(L−2−オキ
ソチアゾリジン−4−カルボキシレート)単独、および
他の公知の抗ウイルス剤(即ち、AZT、ddI)との
組み合わせにおけるヒト免疫不全ウイルス(HIV)感
染を阻止する効力を試験することである。
【0064】この研究において、3種の細胞培養系を用
いた:即ち、H−9細胞;MT−2細胞;および正常な
ヒト末梢血単核細胞(PBMC)である。H−9細胞
は、Advanced Biotechnology Inc. (ABI)から入手し
た。MT−2細胞は、Pittsburgh大学のJ. Armstrong博
士から入手した。MT−2細胞はHTLV−I形質転換
ヒトTリンパ球であり、連続してHTLV−Iビリオン
を産生する。PBMCは、健全なドナーから入手し、Fi
col-Hypaqueにより精製し、効能試験に用いる前に、P
HAマイトジェンで刺激した。この研究に用いたHIV
−1の初代ストック(IIIB株)は、ABIから入手
し、ワーキングストックを産生した。この研究において
試験した薬剤は、イリノイ州、ディアフィールドのClin
tec Nutrition Company(AZTおよびProcysteineR
またはSigma(ddI)から入手した。
【0065】材料 以下の用量を試験して、異なる薬剤の50%有効量(E
50)を決定した。AZTに関しては0.0025、0.01、0.
04、0.16および0.64mM;ddIに関しては0.25、1、4、16
および64mM;ProcysteineRに関しては0.023、0.23、0.
93、3.75、15および60mM。ProcysteineRの他の公知の
抗ウイルス剤(即ち、AZT、ddI)との組合せにお
けるHIV感染を阻害するProcysteineRに効果をAZT
またはddIのED50量、ED50量の3/4、1/2、
および1/4量のマトリックスとあわせた25mMまた
は50mM ProcysteineRのいずれかの2種の異なる処
置下で評価した(0.032mMのAZTをPBMCに
おけるAZTの単独処置ED50量として用いた;第7
表)。
【0066】この評価の終了時に、付随的に行った毒性
試験により、この方法において研究した細胞系に関する
ProcysteineRの50%致死量(LD50)は5から30m
Mの範囲内であることが判明した。従って、組合せ処置
をProcysteineR(0.1、1、5、および10mM)と
組合せたAZT(0.0025、0.01、0.04、
0.16、および0.64mM)またはddI(0.0
6、0.25、1、4、および16mM)のマトリック
スに関して再評価した。
【0067】方法 ProcysteineR、ddIおよびAZTのHIVに関する抗
ウイルス効力を合計3種の細胞培養(H−9、MT−
2、およびPBMC)においてそれぞれ試験した。細胞
を収集し、組織培養皿中に入れ、HIV攻撃の前に、R
PMI1640組織培養培地中異なる濃度の薬剤ととも
に20分間培養した。感染は、薬剤を除去せずに、20
〜100HIV感染単位(IU)/ウェル の接種物を
接種することにより行った。HIV攻撃にさらした未処
置細胞を、正の対照とした。正常な、未処置、未感染細
胞を負の対照とした。
【0068】MT−2細胞に関して薬効を評価するため
にMTTアッセイおよびHIV p24 ELISAの
両方を用いた。MTTアッセイはMTTテトラゾリウム
ブロミド色素の生体細胞における代謝的還元に基づく。
MTTアッセイから得られたODの読み(540nm)
は、HIV感染による細胞死亡率のレベルまたは薬剤の
細胞毒性効果のレベルに反比例する。薬剤処置試料に関
して、MTT ODの読みが高いほど薬剤が急性HIV
感染に対して細胞を防御するのにより有効性が低いこと
を意味する。HIV p24抗原アッセイにより試料
(即ち、培養物上清)中に存在するHIV抗原のレベル
を測定する。対照のODの読み(450nmが高いほ
ど、より多くのHIVが試料中に存在する。従って、処
置試料におけるHIV p24の読みが高いほど薬剤が
急性HIV感染に対して細胞を防御するのにより有効で
あることを意味する。
【0069】H−9細胞およびPBMC系における薬剤
の効力を評価する際、HIV p24アッセイのみを用
いた。ED50値を計算するために、MTTアッセイまた
はHIV p24アッセイのいずれかから得られたOD
の読みに対する異なる薬剤の試験用量の対数に関して、
線型二次回帰を適用した。
【0070】この方法において、組合せ処置は、本来こ
れらの値が得られた後ProcysteineR、AZT、またはd
dIの単独処置ED50量、ED50量の3/4、1/2、
および1/4量に関して評価するためのものである。し
かし、ProcysteineRに関する各単独処置ED50量は、5
0%致死量(LD50)よりもはるかに大きいため、Proc
ysteineRの試験細胞に対する細胞毒性を除くために偏差
を得た。AZTまたはddIの単独処置ED50量、ED
50量の3/4、1/2、および1/4と混合した25m
Mまたは50mMのいずれかのProcysteineRに関する細
胞の処置を行うことにより、組合せ処置を行った。これ
らのProcysteineRの用量は、その時点でのProcysteineR
の最大許容量と考えられるもの(即ち50mM)に基づ
いて選択した。
【0071】細胞を集め、組織培養皿中にいれ、組合せ
処置研究におけるHIV感染の前に、異なる組合せの薬
剤とともに20分間培養した。感染は、薬剤を除去せず
に、20〜100HIV IU/ウェル の接種物を接
種することにより行った。接種物は単独薬剤処置におい
てED50値を求めるのに用いたものと同じである。MT
−2細胞における薬効の評価においてMTTアッセイお
よびHIV p24ELISAの両方を用いたが、H−
9ま細胞たはPBMCに関してはHIV p24抗原ア
ッセイのみを用いた。
【0072】MT−2細胞系において用いたHIV p
24抗原アッセイにより、より妥当な結果が得られた。
従って、3種の細胞系全てからHIV p24アッセイ
より得られた結果だけを用いて組合せ処置におけるProc
ysteineRの役割を分析した。
【0073】ProcysteineRのAZTまたはddIとの組
合せ処置の評価終了時に、別の毒性試験により、試験し
たProcysteineRの用量(すなわち、25および50m
M)は3種の細胞系全てに対して依然毒性であることが
判明した。ProcysteineRの単独処置の50%致死量(L
50)はPBMCに関しては5mM、H−9細胞に関し
ては21mM、MT−2細胞に関しては31mMであっ
た。1mMddIとの組合せ処置において評価した場合
のProcysteineRのLD50は3種の細胞全てにおいて単独
処置のLD50と同様であった。したがって、25mMま
たは50mMの両方のProcysteineRにより試験細胞系に
おいて細胞の死亡率が著しく高くなる。この毒性効果は
宿主細胞の損失によりHIV生成のレベルを減少させる
ので、薬効は現実的でない。毒性による薬剤の抗ウイル
ス効力の誤解を避けるために、組合せ処置において低濃
度のProcysteineRを用いて別のデザインを行った。処置
は、3種の細胞系全てにおいてAZT(0.0025、
0.01、0.04、0.16、および0.64mM)ま
たはddI(0.06、0.25、1、4、および16m
M)のマトリックスとProcysteineR(0.1、1、5、お
よび10mM)との組合せ処置により研究した。HIV
p24アッセイを分析のために行った。
【0074】
【結果および分析】
ProcysteineR、ddIおよびAZTのED50 H−9、MT−2およびPBMCにおけるAZT、dd
IおよびProcysteineRの単独処置から得られたODの読
みを第10表に示す。MTTアッセイおよびHIV p
24抗原アッセイの両方を用いてH−9細胞またはPB
MCから集めた試料を評価した。第11表に異なる薬剤
のED50値を示した。ODの読みに対する試験用量の対
数に関する線型回帰によりED50値を計算した。AZT
またはddI単独処置の有効性も毒性試験から得たLD
50に従った次の組合せ処置研究において評価し、第12
表に示した。この再評価から計算したAZTまたはdd
I単独処置のED50値を第13表に要約する。
【0075】100IU/ウェルのHIVで攻撃し、M
TTアッセイにより測定したMT−2細胞において観察
されるED50値は、AZTについては0.055mM、
ddIについては2.778mM、ProcysteineRについ
ては2.3×1013mMであった。20IU/ウェルの
HIVで攻撃し、HIV p24アッセイで測定したM
T−2細胞において観察されるED50値は、AZTにつ
いては0.072〜0.081mM、ddIについては
4.069〜12.24mM、ProcysteineRについては
1613mMであった(第11表および第13表)。
【0076】80IU/ウェルのHIVで攻撃したH−
9細胞において観察されるED50値は、AZTについて
は0.105〜0.616mM、ddIについては2.
10〜2.424mM、ProcysteineRについては653
mMであった。50IU/ウェルのHIVで攻撃したP
BMCにおいて観察されるED50値は、AZTについて
は0.021〜0.050mM、ddIについては0.
241〜1.524mM、ProcysteineRについては37
8mMであった(第11表および第13表)。これらの
結果から、AZTはPBMCにおいては最も有効で、H
−9細胞において最も効力が劣り、ddIはこれら3種
の細胞系において等しく有効であることがわかる。Proc
ysteineRはPBMCにおいては最も有効で、H−9細胞
において最も効力が劣るが、ProcysteineRに関するED
50の計算値は全て同種の細胞系におけるLD50値よりも
はるかに高い。
【0077】 ddIおよAZTに対するProcysteineの相乗効果 ProcysteineRの単独処置のED50はProcysteineRのLD
50よりもはるかに高いので、LD50値以下でのProcyste
ineRの用量で組合せ処置を行った。実験は、はじめに2
5mMまたは50mMProcysteineRのAZTまたはdd
Iとの組合せ処置を用いて行い(第14〜16表)、よ
り低いProcysteineRレベル(0.1mM、1mM、5m
M、および10mM;第18〜20表)で再び行った。
特定のProcysteineR用量でのAZTまたはddIのED
50値を、単独処置のED50値の計算に用いたのと同じ式
にしたがって計算した。種々の用量でProcysteineRとの
組合せ処置におけるAZTまたはddIのED50値を第
17表および第21表にまとめる。
【0078】ProcysteineRの組合わせ処置における効果
を分析するために、T.ChouおよびP.Talalayにより提唱
された互いに排他的な薬剤に関する組合せ指数(CI)
を用いた。ChouおよびTalalayによると、CIは組合せ
処置における試験した各薬剤(2以上の薬剤)に関する
単独処置50%有効量および組合せ処置50%有効量間
の比の合計である。2種の互いに排他的な薬剤が相乗効
果を有する場合、組合せ処置から得られたED50値は単
独処置のED50値よりも低い。
【0079】従って、CIが1未満であることは、試験
薬剤間の相乗効果を示す。同様に、CIが1に等しい場
合、効果は付加的であり、CI値が1より大きいこと
は、拮抗効果を意味する。第11、13、17、または
18表に示したED50値を用いてCIを計算し、結果を
第22表に要約する。各組合せ試験においてProcystein
eRのED50値を用いることが出来なかった(LD50値よ
りはるかに大きい)ので、試験において用いたProcyste
ineRの実際の量を組合せ試験におけるProcysteineRに関
するED50に等しいとした。
【0080】PBMCにおいて低濃度のProcysteineR
AZTと著しい相乗効果が観察された。PBMC中1m
MのAZTとあわせたProcysteineRのLD50値はMT−
2細胞またはH−9細胞におけるよりも低い(36mM
または30mMに対して8.3mM)が、0.1〜1m
MのProcysteineRの存在下でのCIはこれらの低用量の
ProcysteineRおよびAZT間の著しい相乗効果を意味す
る(CI:0.01および0.18)。
【0081】dIIとの組合せ処置におけるProcystein
eRの役割は、3種の細胞系全てにおいて決定的でない。
MT−2細胞において、0.1〜1mMのProcysteineR
をddIとの組合せ処置に関して評価した場合、拮抗作
用が観察された。しかし、5〜10mMのProcysteineR
を評価した場合、相乗効果が観察される(これらの用量
は、LD50値31〜32mMより低い)。25mMおよび5
0mMのProcysteineRとdIIのMT−2細胞における
CIの減少もまた、該細胞に対するProcysteineRの増加
した毒性効果を意味する。同様に、組合せ処置を非毒性
量のProcysteineRで評価した場合、拮抗作用および相乗
効果の混在した結果がH−9細胞およびPBMCにおい
て観察された。
【0082】
【結論】ProcysteineRの生体外での抗ウイルス効果およ
び他の公知の抗ウイルス剤との組合せにおけるそのヒト
免疫不全ウイルス(HIV)感染を阻害する効果を評価
した。ProcysteineRのAZTとの組合せ処置においてP
HA刺激正常ヒト末梢白血球(PBMC)において急性
HIV感染の阻害に著しい相乗効果が観察された。
【0083】
【表25】
【表26】
【表27】
【表28】
【表29】
【表30】
【表31】
【表32】
【表33】
【表34】
【表35】
【表36】
【表37】 ここに記載された現在好ましい実施態様に対する様々な
変化および変更は当業者には明らかであろうことが理解
されるべきである。この種の変化および変更は本発明の
精神および範囲から逸脱することなく、また付随する効
果を減少させることなく行うことができる。従って、こ
の種の変化および変更は添付の請求の範囲によってカバ
ーさせることが意図されるものである。
【0084】
【発明の効果】本発明の効果は、改良されたエイズを処
置する方法を提供することである。
【0085】更に、本発明の効果は、抗レトロウイルス
化合物の有効性を発揮させる方法を提供することであ
る。
【0086】更に、本発明の効果は、より有効にエイズ
を治療するための組成物を提供することである。
【0087】更に、本発明の効果は、エイズを治療に用
いることが出来、現在用いられている組成物のような激
しい副作用を持たない組成物を提供することである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 38/00 ADY 38/16 (72)発明者 チョング−ソン サン アメリカ合衆国、イリノイ州 60045、レ イク フォーレスト、ゴルフ レーン 530 (72)発明者 スティーブン ヨセフス アメリカ合衆国、イリノイ州 60030、グ レイスレイク、クレアウッド サークル 366

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 HIV陽性である患者に対し治療上有効
    量の抗レトロウイルス剤および治療上有効量の組成物で
    あって、グルタチオンの細胞内合成を刺激するものを投
    与する工程を含んで成ることを特徴とするエイズの治療
    法。
  2. 【請求項2】 組成物が非経口的に投与される請求項1
    記載の方法。
  3. 【請求項3】 組成物が経腸的に投与される請求項1記
    載の方法。
  4. 【請求項4】 組成物がL−2−オキソチアゾリジン−
    4−カルボキシレートを含む請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 組成物がグルタチオンエステルを含む請
    求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 組成物がチアゾリジン−4−カルボキシ
    レート類似体を含む請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 組成物がL−2−オキソチアゾリジン−
    4−カルボキシレートのエステルを含む請求項1記載の
    方法。
  8. 【請求項8】 組成物がグルタチオンのメチルエステ
    ル、グルタチオンのエチルエステル、グルタチオンの短
    鎖アセチルエステル;およびグルタチオンイソプロピル
    エステルから成る群から選択されるエステルを含む請求
    項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 抗レトロウイルス化合物がAZTである
    請求項1記載の方法。
  10. 【請求項10】 組成物がシステイン中で豊富なタンパ
    ク質を含む請求項1記載の方法。
  11. 【請求項11】 システイン中で豊富なタンパク質が乳
    清、卵白、血清アルブミンおよびラクトアルブミンから
    成る群から選択されるものである請求項10記載の方
    法。
  12. 【請求項12】 治療上有効量の抗レトロウイルス化合
    物を投与する工程と、グルタチオンの細胞内合成を刺激
    する組成物を投与する工程とを含んで成ることを特徴と
    する抗レトルウイルス剤の抗ウイルス効果を発揮させる
    方法。
  13. 【請求項13】 グルタチオンの細胞内合成を刺激する
    組成物を非経口的に投与する請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 グルタチオンの細胞内合成を刺激する
    組成物を経腸的に投与する請求項12記載の方法。
  15. 【請求項15】 グルタチオンの細胞内合成を刺激する
    組成物がL−2−オキソチアゾリジン−4−カルボキシ
    レート、L−2−オキソチアゾリジン−4−カルボキシ
    レートのエステル、N−アセチルシステイン、グルタチ
    オンエステル;およびシステイン中で豊富なタンパク質
    から成る群から選択される請求項12記載の方法。
  16. 【請求項16】 システイン含量が高いタンパク質が、
    乳清、卵白、血清アルブミン、およびラクトアルブミン
    から成る群から選択される請求項15記載の方法。
  17. 【請求項17】 抗レトロウイルス化合物がAZTであ
    る請求項12記載の方法。
  18. 【請求項18】 HIV陽性である患者に対し治療上有
    効量のAZTおよび治療上有効量のL−2−オキソチア
    ゾリジン−4−カルボキシレートを投与する工程を含ん
    で成ることを特徴とするエイズの治療法。
  19. 【請求項19】 L−2−オキソチアゾリジン−4−カ
    ルボキシレートが経腸的に投与される請求項18記載の
    方法。
  20. 【請求項20】 L−2−オキソチアゾリジン−4−カ
    ルボキシレートが非経口的に投与される請求項18記載
    の方法。
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JP2001511770A (ja) * 1997-01-13 2001-08-14 エモリー ユニバーシティー インフルエンザ感染の治療用化合物及びそれらの組み合わせ

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