JPH0748344A - プロスタグランジン類縁体 - Google Patents

プロスタグランジン類縁体

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JPH0748344A
JPH0748344A JP5214889A JP21488993A JPH0748344A JP H0748344 A JPH0748344 A JP H0748344A JP 5214889 A JP5214889 A JP 5214889A JP 21488993 A JP21488993 A JP 21488993A JP H0748344 A JPH0748344 A JP H0748344A
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JP
Japan
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carbon atoms
alkyl group
substituted
hydrogen atom
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JP5214889A
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Yoshitomi Morisawa
義富 森澤
Arata Yasuda
新 安田
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AGC Inc
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Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】プロスタグランジンE0 のプロドラッグとして
有用である新規なプロスタグランジン類縁体を提供す
る。 【構成】化1で表されるプロスタグランジン類縁体。た
だし、R1 はカルボン酸類のカルボキシル基を除いた残
基、R2 は水素原子、またはアルコール類の水酸基を除
いた残基、R3 、R4 は水素原子、または水酸基の保護
基、およびR5 は置換基を有していてもよい炭素数10
以下の炭化水素基を表す。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、安定性、活性の持続性
に優れた新規なプロスタグランジン類縁体に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】プロスタグランジン(以下、PGとい
う)類は、多価不飽和脂肪酸由来の生理活性物質であ
る。1960年にPGE1 、PGE2 、PGE3 、PG
1 α、PGF2 α、およびPGF3 αの6種の構造が
決定されてから、PG類縁体の発見が相次ぎ、また、そ
の生理活性も次々と明らかにされてきた。
【0003】特に、PGE1 ,PGE2 ならびにその誘
導体は、種々の哺乳動物において生化学および生理学的
効果を誘導することが知られている。PGE1 は、哺乳
動物の雄の生殖系の輸精管の平滑筋を収縮させ、雌の生
殖系においては、子宮平滑筋を収縮させる。また、胃腸
平滑筋の収縮を刺激し、胃液分泌を抑制し、気道の気管
平滑筋に影響を及ぼす。さらに、PGE1 は血小板の凝
集を抑制し、心臓脈管系においては、脈管平滑筋に対す
るその作用によって血管拡張剤となる。
【0004】したがって、PGE1 およびその同族体
は、広い臨床応用が期待され、将来これらPG類の薬剤
が占める役割が大きいことを予測している(Sim,A.K.
他、Arzneim-Forsch/Drug Res.,1206(1986)) 。
【0005】また、別の文献では、これらPG類縁体の
薬剤が占める役割の大きいことを予測し、PG類縁体が
局所ホルモンの典型的なものであり、必要に応じて局所
で作られ、そして局所で作用するホルモンであることか
ら、これらのPG関連薬剤は、オータコイド(autacoid)
としての特性や化学的性質を考慮に入れた化学的修飾が
必要であることが考えられる。
【0006】PG類縁体としては、例えば、メチル 9-
アセトキシ -11α,15S- ジヒドロキシプロスタ -8,13E-
ジエン -1-オエート、メチル 9,11α,15S- トリアセト
キシプロスタ -8,13E-ジエン -1-オエート、メチル 9,
15R-ジアセトキシ -11α- ヒドロキシプロスタ -8,13E-
ジエン -1-オエート、メチル 9,15S-ジアセトキシ -11
α- ヒドロキシプロスタ -8,13E-ジエン -1-オエートな
どが知られている(特公昭60-33827号公報)。
【0007】一方、プロスタグランジン類の研究の中で
13,14-ジヒドロ- PGE1 (PGE0 )が高い血小板凝
集抑制作用を有するなどの報告がなされている(J.Westw
ick、J.Pharmacol.,58、297(1976))。例えば、PGE0
ADP誘発による血小板凝集阻害能はPGE1 と同様の
強さがあるとされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、天然のプロス
タグランジンは、(1)一般に化学的安定性に欠ける、
(2)体内での代謝速度が大きい、(3)種々の副作用
を示すなどの欠点を有している。特に、PGE1 類は、
酸性条件下でも、塩基性条件下においても不安定であ
り、11位水酸基を脱離し、生物活性を有しないPGA
型の化合物に変換されてしまう。
【0009】本発明の目的は、このようなPGの高い生
理活性を保持したうえで、かつ化学的不安定性を克服し
たPG類縁体を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記式(1)
で表される新規なプロスタグランジン類縁体である。こ
のプロスタグランジン類縁体はPGE0 類のプロドラッ
グとして有用であり、生体内で加水分解を受けて対応す
るPGE0 類に変化し生物活性を発揮する。
【0011】
【化3】
【0012】[式(1)中、R1 〜R5 は下記のものを
表す。 R1 :カルボン酸類からカルボキシル基を除いた残基。 R2 :水素原子、またはアルコール類から水酸基を除い
た残基。 R3 、R4 :それぞれ独立に水素原子または水酸基の保
護基。 R5 :置換基を有していてもよい炭素数10以下の炭化
水素基。]
【0013】式(1)において、環とR3 O基との結合
を表す波形の結合手、および環と側鎖(ω鎖)基との結
合を表す波形の結合手は、環の面に対し上向きでも下向
きでもよい結合を表す。同様にR4 O基と側鎖炭素原子
との結合を表す波形の結合手は、不斉炭素原子であるそ
の側鎖炭素原子において立体配置がいずれであってもよ
いことを表す。また、以下において、点線の結合手は下
向き、くさび状の結合手は上向きの結合であることを表
す。
【0014】式(1)で表される化合物としては、環と
3 O基との結合およびR4 O基と側鎖炭素原子との結
合が下向きでかつ環と側鎖(ω鎖)基との結合が上向き
である化合物が好ましい。この好ましい化合物は下記式
(2)で表される。
【0015】
【化4】
【0016】式(1)で表される本発明の新規プロスタ
グランジン類縁体(以下、PG類縁体という)におい
て、R1 は、9位の水酸基をエステル化したカルボン酸
類のカルボキシル基を除いた残基、特に1価の炭化水素
基を表す。この炭化水素基は置換基を有していてもよ
い。この炭化水素基の炭素数は8以下、特に6以下が好
ましいが、必ずしもこれに限定されるものではない。こ
の炭化水素基としては、芳香族炭化水素基、芳香核置換
脂肪族炭化水素基、脂環族炭化水素基、脂環族炭化水素
基置換脂肪族炭化水素基などであってもよいが、脂肪族
炭化水素基が好ましい。脂肪族炭化水素基としては炭素
数は6以下のアルキル基が好ましい。より好ましくは、
炭素数4以下のアルキル基である。具体的には例えば、
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブ
チル基、イソブチル基、ペンチル基などを挙げることが
できる。
【0017】R2 は水素原子であるか、またはアルコー
ル類から水酸基を除いた残基、特に1価の炭化水素基を
表す。この炭化水素基は置換基を有していてもよい。。
この炭化水素基の炭素数は20以下、特に10以下が好
ましいが、必ずしもこれに限定されるものではない。こ
の炭化水素基としては、芳香核置換脂肪族炭化水素基、
脂環族炭化水素基、脂環族炭化水素基置換脂肪族炭化水
素基などであってもよいが、脂肪族炭化水素基が好まし
い。脂肪族炭化水素基としては炭素数は20以下のアル
キル基が好ましい。より好ましくは、炭素数8以下、特
に6以下のアルキル基である。このアルキル基として
は、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロ
ピル基、ブチル基、イソブチル基、ペンチル基などのア
ルキル基を挙げることができる。
【0018】R3 およびR4 はそれぞれ独立に水素原子
または水酸基の保護基を表し、その水酸基の保護基とし
ては、通常用いられる保護基(例えば T. W. Grenne, P
rotective Group in Organic Synthesis, 1981. John W
iley & Sons 記載の保護基)が好ましく、例えば、トリ
オルガノシリル基、アシル基、エーテル系保護基などが
ある。
【0019】具体的な保護基としては、例えば、トリメ
チルシリル基、t-ブチルジメチルシリル基、ジフェニル
メチルシリル基、ジメチルイソプロピルシリル基、ビフ
ェニルメチルシリル基などのトリオルガノシリル基、ア
セチル基、プロピオニル基、ベンゾイル基などのアシル
基、または、メチル基、ベンジル基、メトキシベンジル
基、トリチル基、ジメトキシトリチル基、メトキシメチ
ル基、メトキシエトキシメチル基、トリメチルエトキシ
メチル基、エトキシエチル基、テトラヒドロピラニル
基、テトラヒドロフラニル基などのエーテル系保護基な
どがある。
【0020】R5 は、置換基を有していてもよい炭素数
10以下の炭化水素基であり、置換基を除く炭化水素基
部分、すなわち骨格部分は炭素数1〜8の脂肪族炭化水
素基または環員数3〜10の脂環族炭化水素基であるこ
とが好ましい。脂肪族炭化水素基は直線状であっても分
岐鎖状であってもよく、不飽和結合を有する脂肪族炭化
水素基、すなわちアルケニル基あるいはアルキニル基で
あってもよい。また、脂環族炭化水素基の環にも不飽和
結合が存在していてもよい。
【0021】置換基を有する脂肪族炭化水素基の場合、
その置換基は、例えば、ハロゲン原子、ハロゲン原子で
置換されていてもよいアルコキシ基、ニトリル基、カル
ボキシル基、炭素1〜6のアルコキシカルボニル基、置
換基を有していてもよい脂環族炭化水素基、置換基を有
していてもよいシクロアルキルオキシ基、置換基を有し
ていてもよいフェニル基やフェノキシ基がある。この置
換基としてのアルコキシ基の炭素数は6以下が好まし
く、置換基としての脂環族炭化水素基とシクロアルキル
オキシ基の環員数は4〜7が好ましい。
【0022】骨格としての脂環族炭化水素基、または置
換基としての脂環族炭化水素基、シクロアルキルオキシ
基、フェニル基、あるいはフェノキシ基が置換基を有し
ている場合、その置換基は、上記に加えてさらにハロゲ
ン原子で置換されていてもよいアルキル基であってもよ
い。このアルキル基の炭素数は6以下、特に4以下が好
ましい。なお、ハロゲン原子とは、フッ素原子、塩素原
子、臭素原子、およびヨウ素原子をいう。
【0023】R5 は、好ましくは、ハロゲン原子で置換
されていてもよい炭素数3〜8の直鎖状あるいは分岐鎖
状のアルキル基、アルケニル基、あるいはアルキニル
基、アルキル基で置換されていてもよい環員数4〜7の
シクロアルキル基、または、シクロアルキル基(アルキ
ル基で置換されていてもよい)、アルコキシ基、フェニ
ル基、あるいはフェノキシ基で置換されている炭素数1
〜5のアルキル基である。このハロゲン原子としてはフ
ッ素原子が好ましい。このシクロアルキル基の置換基と
してのアルキル基は炭素数4以下のアルキル基、すなわ
ち低級アルキル基が好ましい。このアルコキシ基も炭素
数4以下のアルコキシ基、すなわち低級アルコキシ基が
好ましい。
【0024】最も好ましいR5 は、炭素数4〜7の直鎖
状あるいは分岐鎖状のアルキル基、環員数5〜6のシク
ロアルキル基、または、フェノキシ基で置換されている
炭素数1〜4のアルキル基である。
【0025】R5 として例えば下記の具体例があるが、
5 はこれらに限られるものではない。
【0026】プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキ
シル基、ヘプチル基、オクチル基、1-メチルブチル基、
2-メチルブチル基、2-メチルヘキシル基、1-メチルペン
チル基、1,1-ジメチルペンチル基、6-メチル -5-ヘプテ
ニル基、1-メチル -3-ペンチニル基、1-メチル -3-ヘキ
シニル基、1,1-ジフルオロペンチル基、1-フルオロペン
チル基、シクロプロピル基、シクロブチル基。
【0027】シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シ
クロヘキセニル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル
基、シクロデシル基、3-メチルシクロペンチル基、3-プ
ロピルシクロペンチル基、3-ブチルシクロペンチル基、
3-ペンチルシクロペンチル基、4-プロピルシクロへキシ
ル基、ベンジル基、2-フェニルエチル基、フェノキシメ
チル基、2-フェノキシエチル基、1-フェノキシ -1-メチ
ルエチル基、2-メトキシエチル基、2-エトキシエチル
基。
【0028】これらのうちで好ましいR5 は、ブチル
基、ペンチル基、ヘキシル基、(R)-もしくは(S)-2-メチ
ルヘキシル基、1-メチルペンチル基、1-メチルブチル
基、1,1-ジメチルペンチル基、6-メチル -5-ヘプテニル
基、1-メチル -3-ペンチニル基、1-メチル -3-ヘキシニ
ル基、1,1-ジフルオロペンチル基、1-フルオロペンチル
基、2-フェノキシエチル基、1-フェノキシ -1-メチルエ
チル基、および2-メトキシエチル基である。
【0029】式(1)で表される本発明のPG類縁体
は、前記のようにその11位、12位、15位に不斉炭
素を有するため各種の立体異性体が存在するが、本発明
はそのいずれのPG類縁体であっても、さらにそれらの
混合物であっても差し支えない。しかし、好ましくは前
記のように式(2)の立体構造を有する化合物である。
【0030】式(1)で表される化合物は、例えば下記
式(3)で表される2-シクロペンテン-1- オン類とアル
キル金属化合物とを反応させることによって製造でき
る。このアルキル金属化合物は、下記式(4)で表され
るハロゲン含有化合物と金属化合物を反応させることに
より得ることができる。
【0031】
【化5】
【0032】[上記式(3)中のR22、R23は、式
(1)の対応するR2 、R3 と同義であるか、または、
対応するR2 、R3 に変換しうる基である。]
【0033】
【化6】
【0034】[上記式(4)中R24、R25は、式(1)
の対応するR4 、R5 と同義であるか、または、対応す
るR4 、R5 に変換しうる基であり、Xはハロゲン原子
である。]
【0035】具体的には、例えば、式(4)で表される
ような置換された1-ヨードアルカンをアルキルリチウム
と反応させて置換された1-リチオアルカンとした後、ト
リアルキルホスフィン−ヨウ化銅(I)錯体と反応さ
せ、オルガノリチオクプラートとする。次に、このオル
ガノリチオクプラートを置換された2-シクロペンテン-1
- オンに、 1,4共役付加反応させ、ついで反応混合物に
カルボン酸無水物、あるいはカルボン酸ハライドでクエ
ンチングすることにより製造される。
【0036】オルガノリチオクプラートは文献記載の方
法(Organic Reactions,vol38,chapter2.)で調製でき、
リガンドとしては、炭素数6〜12のトリ(ジアルキル
アミノ)ホスフィン、炭素数3〜12のトリアルキルホ
スフィン、炭素数2〜12のジアルキルスルフィドが好
ましい。特に、トリ(ジメチルアミノ)ホスフィン、ト
リ(n−ブチル)ホスフィン、ジイソプロピルスルフィ
ド、ジメチルスルフィドなどが好ましい。
【0037】また、上記式(4)で表されるような置換
された1-ヨードアルカンをアルキルリチウムと反応させ
て置換された1-リチオアルカンとした後、トリアルキル
ホスフィン−ヨウ化銅(I)錯体と反応させ、オルガノ
リチオクプラートとする方法以外にも、式(4)で表さ
れる置換された1-ハロアルカンをマグネシウムによりグ
リニャール反応剤を調製し、これと無機銅試薬を用いる
ことで同様に、 1,4共役付加反応させ、ついで反応混合
物にカルボン酸無水物、あるいはカルボン酸ハライドで
クエンチングすることにより、式(1)で表される化合
物を製造することもできる。
【0038】この 1,4共役付加反応とそれに続くクエン
チングの反応溶媒としては、エーテル、テトラヒドロフ
ラン、エーテル−テトラヒドロフランの混合溶媒、ペン
タン−テトラヒドロフランの混合溶媒、ペンタン−エー
テルの混合溶媒などを用いることが好ましい。また、反
応温度は、-70 ℃から溶媒還流温度までを用いることが
できるが、通常-70 ℃から室温の温度が採用される。
【0039】R3 やR4 が水酸基の保護基である式
(1)の化合物は、必要により脱保護を行う。脱保護反
応は通常の反応条件で行うことができ、例えば、保護基
がトリオルガノシリル基の場合には、テトラブチルアン
モニウムフルオリドやフッ化水素酸が、また、保護基が
テトラピラニル基の場合にはp−トルエンスルホン酸、
p−トルエンスルホン酸ピリジニウム、フッ化水素酸な
どを用いることができる。反応溶媒としては、アセトニ
トリル−水、テトラヒドロフラン−水、エーテル−水な
どの混合溶媒や、テトラヒドロフランなどの不活性溶媒
を用いることができ、反応温度としては、-70 ℃から溶
媒還流温度の範囲が用いられる。
【0040】クエンチング剤として用いるカルボン酸無
水物、あるいはカルボン酸ハライドとしては、例えば、
次の化合物を用いることができる。無水酢酸、無水プロ
ピオン酸、無水酪酸、無水ペンタン酸、無水ヘキサン
酸、アセチルクロリド、プロピオニルクロリド、ブタノ
イルクロリド、ペンタノイルクロリド。
【0041】以下、本発明を参考例および実施例によっ
て説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではない。
【0042】
【実施例】
[実施例1] メチル 9-アセトキシ -11α、15S- ジヒドロキシ -13、1
4-ジヒドロプロスタ -8-エン -1-オエートの合成
【0043】(3S)-1-ヨード-3-(t-ブチルジメチルシロ
キシ) オクタン(1.11g,3.0mmol) をエーテル(5ml) に溶
解し、-78 ℃に冷却した。t-ブチルリチウム(f=1.60,
ヘキサン溶液,4.12ml,6.6mmol)を滴下し、同温度で1時
間撹拌した後、トリブチルホスフィン−ヨウ化銅(I)
錯体(1.13g,3.0mmol) およびトリブチルホスフィン(0.7
0ml,2.9mmol)のエーテル(5ml) 溶液を20分かけて滴下し
た。-78 ℃で1時間撹拌した後、 (4R)-t-ブチルジメチ
ルシロキシ-2-(6-カルボメトキシヘキシル)-2-シクロペ
ンテン -1-(1.06g,3.0mmol) のエーテル溶液(10ml)を20
分かけて滴下した。同温度で30分、さらに-30 〜-20 ℃
で30分撹拌後、無水酢酸(0.76ml,7.5mmol)を滴下し、0
℃から室温で15時間撹拌した。
【0044】飽和硫酸アンモニウム水溶液(50ml)を加
え、有機相を分離した後、水相をエーテルで抽出した。
有機相を集め、飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、ろ過濃縮をした。溶媒を減圧留去した
後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製
し、付加体を得た。
【0045】この付加体をアセトニトリル(10ml)に溶解
し、0℃で40%フッ化水素酸水溶液(5ml) を加え、同温
度で1時間撹拌した。反応液を20%炭酸カリウム水溶液
(50ml)、塩化メチレン(50ml)の混液に注いだ。塩化メチ
レン層を集め、硫酸マグネシウムで乾燥濃縮後、溶媒を
減圧留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで
精製し、標題化合物(1.1g)を得た。
【0046】1H-NMR(CDCl3) δ 0.9(3H,t,J=7Hz), 1.2-
3.1(30H,m+s(δ 2.1,3H)), 3.6(3H,s), 4.0-4.3(2H,m).
【0047】[実施例2] メチル 9-アセトキシ -11α,15S- ジヒドロキシ-17S,2
0-ジメチル -13,14-ジヒドロプロスタ -8-エン -1-オエ
ートの合成
【0048】実施例1において (3S)-1-ヨード-3-(t-ブ
チルジメチルシロキシ)オクタンの代わりに(3S,5S)-1-
ヨード-3-(t-ブチルジメチルシロキシ)-5-メチルノナン
を用い、実施例1と同様の操作により、標題化合物を得
た(収率43%)。
【0049】1H-NMR(CDCl3) δ 0.8-0.95(6H,m), 1.1-
3.1(31H,m+s( δ 2.1,3H)), 3.65(3H,s), 4.0-4.3(2H,
m).
【0050】[実施例3] ブチル 9-アセトキシ -11α,15S- ジヒドロキシ-17S,2
0-ジメチル -13,14-ジヒドロプロスタ -8-エン -1-オエ
ートの合成
【0051】実施例1において (3S)-1-ヨード-3-(t-ブ
チルジメチルシロキシ)オクタンの代わりに(3S,5S)-1-
ヨード-3-(t-ブチルジメチルシロキシ)-5-メチルノナン
を用い、 (4R)-t-ブチルジメチルシロキシ-2-(6-カルボ
メトキシヘキシル)-2-シクロペンテン -1-オンの代わり
に (4R)-t-ブチルジメチルシロキシ-2-(6-カルボブトキ
シヘキシル)-2-シクロペンテン -1-オンを用い、実施例
1と同様の操作により、標題化合物を得た(収率57
%)。
【0052】1H-NMR(CDCl3) δ 0.8-0.95(9H,m), 1.1-
3.1(35H,m+s( δ 2.1,3H)), 4.2(2H,q,J=7Hz), 4.0-4.3
(2H,m).
【0053】[実施例4] ブチル 9-アセトキシ -11α,15S- ジヒドロキシ -13,1
4-ジヒドロプロスタ -8-エン -1-オエートの合成
【0054】実施例1において (4R)-t-ブチルジメチル
シロキシ-2-(6-カルボメトキシヘキシル)-2-シクロペン
テン -1-オンの代わりに (4R)-t-ブチルジメチルシロキ
シ-2-(6-カルボブトキシヘキシル)-2-シクロペンテン -
1-オンを用い、実施例1と同様の操作により、標題化合
物を得た(収率33%)。
【0055】1H-NMR(CDCl3) δ 0.9(6H,m), 1.2-3.1(34
H,m+s(δ 2.1,3H)), 4.1(2H,q), 4.0-4.3(2H,m).
【0056】
【発明の効果】新規なPGE0 類が得られ、このPGE
0 類は安定性の高いPGプロドラッグとして有用である
と考えられる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記式(1)で表されるプロスタグランジ
    ン類縁体。 【化1】 [式(1)中、R1 〜R5 は下記のものを表す。 R1 :カルボン酸類からカルボキシル基を除いた残基。 R2 :水素原子、またはアルコール類から水酸基を除い
    た残基。 R3 、R4 :それぞれ独立に水素原子または水酸基の保
    護基。 R5 :置換基を有していてもよい炭素数10以下の炭化
    水素基。]
  2. 【請求項2】R1 が炭素数6以下のアルキル基、R2
    水素原子または炭素数8以下のアルキル基、R5 が、ハ
    ロゲン原子で置換されていてもよい炭素数3〜8の直鎖
    状あるいは分岐鎖状のアルキル基、アルケニル基あるい
    はアルキニル基、アルキル基で置換されていてもよい環
    員数4〜7のシクロアルキル基、または、アルコキシ
    基、フェニル基あるいはフェノキシ基で置換されている
    炭素数1〜5のアルキル基である、請求項1の化合物。
  3. 【請求項3】R5 が、炭素数4〜7の直鎖状あるいは分
    岐鎖状のアルキル基、環員数5〜6のシクロアルキル
    基、または、フェノキシ基で置換されている炭素数1〜
    4のアルキル基である、請求項1または2の化合物。
  4. 【請求項4】下記式(2)で表されるプロスタグランジ
    ン類縁体。 【化2】 [式(2)中、R1 〜R5 は下記のものを表す。 R1 :カルボン酸類からカルボキシル基を除いた残基。 R2 :水素原子、またはアルコール類から水酸基を除い
    た残基。 R3 、R4 :それぞれ独立に水素原子または水酸基の保
    護基。 R5 :置換基を有していてもよい炭素数10以下の炭化
    水素基。]
  5. 【請求項5】R1 が炭素数6以下のアルキル基、R2
    水素原子または炭素数8以下のアルキル基、R5 が、ハ
    ロゲン原子で置換されていてもよい炭素数3〜8の直鎖
    状あるいは分岐鎖状のアルキル基、アルケニル基あるい
    はアルキニル基、アルキル基で置換されていてもよい環
    員数4〜7のシクロアルキル基、または、アルコキシ
    基、フェニル基、あるいはフェノキシ基で置換されてい
    る炭素数1〜5のアルキル基である、請求項4の化合
    物。
  6. 【請求項6】R5 が、炭素数4〜7の直鎖状あるいは分
    岐鎖状のアルキル基、環員数5〜6のシクロアルキル
    基、または、フェノキシ基で置換されている炭素数1〜
    4のアルキル基である、請求項4または5の化合物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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