JPH0748492A - 塩化ビニル系樹脂組成物 - Google Patents

塩化ビニル系樹脂組成物

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JPH0748492A
JPH0748492A JP19625993A JP19625993A JPH0748492A JP H0748492 A JPH0748492 A JP H0748492A JP 19625993 A JP19625993 A JP 19625993A JP 19625993 A JP19625993 A JP 19625993A JP H0748492 A JPH0748492 A JP H0748492A
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vinyl chloride
weight
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chloride resin
zinc
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JP19625993A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Tsuboi
哲男 坪井
Tarou Midera
太朗 三寺
Ryoji Kabeya
良次 壁矢
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Adeka Corp
Original Assignee
Asahi Denka Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 熱安定性及び耐熱着色性に優れた、安価な塩
化ビニル系樹脂組成物を提供すること。 【構成】 本発明の塩化ビニル系樹脂組成物は、下記A
成分〜E成分からなるものである。 (A)塩化ビニル系樹脂:100重量部 (B)一般式(I)で示されるハイドロタルサイト化合
物:0.1〜5重量部 (式中、X,Yは各々、2≦X≦6,0≦Y≦2,4≦
X+Y≦6の数を示し、nは、0≦n≦10の結晶水の
数を示す。) (C)水酸化アルミニウム:0.01〜5重量部 (D)亜鉛化合物:0.05〜5重量部 (E)一般式(II)で示されるβージケトン化合物:
0.001〜3重量部 (式中、R及びRは、水素原子、アルキル、アリー
ル、アルキルアリール、アリールアルキル又はシクロア
ルキル基を示し、Rは、水素原子、アルキル、アリー
ル、アルキルアリール、アリールアルキル基又は Rはアルキル又はアリール基を示す。但し、R及びR
の双方が水素原子であることは無い。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塩化ビニル系樹脂組成
物、詳しくは、熱安定性及び耐熱着色性に優れた、安価
な塩化ビニル系樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】塩化ビ
ニル系樹脂は光や熱により容易に劣化するため、種々の
安定剤が検討されており、鉛化合物やカドミウム化合物
が優れた安定剤となることが知られている。しかし、環
境への配慮から毒性の強い鉛やカドミウムが敬遠される
ようになり、無毒又は低毒性の錫系安定剤や亜鉛とバリ
ウムの石鹸へ、更に安全な無毒又は低毒性の亜鉛とカル
シウムの石鹸へと代替されつつある。しかし、この様な
無毒又は低毒性の安定剤は、鉛やカドミウムに比べて熱
安定性に劣り、また、錫系安定剤は高価である等、実用
上必ずしも満足のいくものではなかった。
【0003】上述の無毒又は低毒性の安定剤において不
足している熱安定性をハイドロタルサイトで補うことが
特開昭60−123545号公報で提案されているが、
いまだ満足のいくものではなく、更なる熱安定性の向上
が望まれていた。
【0004】また、ハイドロタルサイトと金属水酸化物
の併用によりチョーキングを防止する技術が特開昭63
−128053号公報に示されている。しかし、該技術
では、熱安定性に関しては金属水酸化物による改善が伺
えるものの、ハイドロタルサイトと金属水酸化物との併
用のみでは着色が強く、実用に供し得ない。更に、ハイ
ドロタルサイトと金属水酸化物及びリン酸エステル金属
塩をフッ素化合物と併用することにより、優れた防霧性
を与えることが特開平5−36461号公報に示されて
いるが、これもまた着色の問題を有している。
【0005】この他には、特公昭57−39261号公
報に、金属水酸化物の熱安定性の改善のために、β−ジ
ケトン化合物を併用することにより、熱安定性を改善
し、耐熱着色性を向上させることが報告されているが、
金属水酸化物とβ−ジケトン化合物との併用では、耐熱
着色性は優れるものの、熱安定性についてはまだ満足の
いくものではなかった。また、β−ジケトン化合物はか
なり高価であるため使用量を少量とすることが好まし
く、ハイドロタルサイトと金属水酸化物の併用時の着色
改良をβ−ジケトン化合物のみで行なうことは実用的で
はなかった。
【0006】従って、本発明の目的は、熱安定性及び耐
熱着色性に優れた、安価な塩化ビニル系樹脂組成物を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
を行った結果、塩化ビニル系樹脂、特定のハイドロタル
サイト、水酸化アルミニウム、亜鉛化合物、及び特定の
βージケトン化合物からなる組成物が、上記目的を達成
し得ることを知見した。
【0008】本発明は、上記知見に基づきなされたもの
で、下記(A)成分〜(E)成分からなる塩化ビニル系
樹脂組成物を提供するものである。 (A)塩化ビニル系樹脂 100重量部 (B)下記〔化3〕(上記〔化1〕と同じ)の一般式(I)で示されるハイド ロタルサイト化合物 0.1〜5重量部
【0009】
【化3】
【0010】 (C)水酸化アルミニウム 0.01〜5重量部 (D)亜鉛化合物 0.05〜5重量部 (E)下記〔化4〕(上記〔化2〕と同じ)の一般式(II)で示されるβージ ケトン化合物 0.001〜3重量部
【0011】
【化4】
【0012】以下、本発明の塩化ビニル系樹脂組成物に
ついて更に詳細に説明する。本発明に用いられる塩化ビ
ニル系樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル、五塩素
化ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、
塩化ビニル−エチレン共重合体、塩化ビニル−プロピレ
ン共重合体、塩化ビニル−スチレン共重合体、塩化ビニ
ル−イソブチレン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデ
ン共重合体、塩化ビニル−スチレン−無水マレイン酸三
元共重合体、塩化ビニル−アルキル、シクロアルキル又
はアリールマレイミド共重合体、塩化ビニル−スチレン
−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル−ブタジエン
共重合体、塩化ビニル−イソプレン共重合体、塩化ビニ
ル−塩素化プロピレン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニ
リデン−酢酸ビニル三元共重合体、塩化ビニル−アクリ
ル酸エステル共重合体、塩化ビニル−マレイン酸エステ
ル共重合体、塩化ビニル−メタクリル酸エステル共重合
体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニ
ル−ウレタン共重合体等が挙げられる。
【0013】本発明に用いられるハイドロタルサイト化
合物は、天然のものでも合成したものでもよいが、不純
物が少量であることから、合成したものが好ましく用い
られる。上記ハイドロタルサイト化合物としては、Mg
4 Al2 (OH)12CO3 ・nH2 O、Mg4.5 Al2
(OH)13CO3 ・nH2 O、Mg6 Al2 (OH) 16
・nH2 O、Mg3 Zn1 Al2 (OH)12CO3 ・n
2 O(但し、nは0≦n≦10の結晶水の数を示
す。)等が挙げられる。これらのハイドロタルサイト化
合物は、そのままでも、長鎖脂肪酸等で処理されたもの
でもよく、使用に際しては、単独又は混合物として用い
ることができる。
【0014】上記ハイドロタルサイト化合物の添加量
は、塩化ビニル系樹脂100重量部に対して0.1〜5
重量部であり、好ましくは0.2〜3重量部である。
0.1重量部未満では効果が認められず、5重量部を超
えると性能の向上は小さく発泡による外観不良や機械強
度の低下等が起きる。
【0015】本発明に用いられる水酸化アルミニウム
は、結晶性のもの、非結晶性のもののどちらでもよい
が、特に非結晶性の物は透明性に優れるので、透明な組
成物を所望する場合には非結晶性のものが好ましい。
【0016】上記水酸化アルミニウムの添加量は、塩化
ビニル系樹脂100重量部に対して0.01〜5重量部
であり、好ましくは0.1〜3重量部である。0.01
重量部未満では水酸化アルミニウムの効果が認められ
ず、5重量部を超えると透明性が低下する。
【0017】また、上記水酸化アルミニウム及びハイド
ロタルサイト化合物は各々個別に用いることも、あるい
はハイドロタルサイト化合物の合成時にアルミニウム源
を過剰に用いて合成した水酸化アルミニウムを含有する
ハイドロタルサイト化合物を用いることもできる。この
合成ハイドロタルサイト化合物に含まれる水酸化アルミ
ニウムは非結晶性となるので、透明な組成物を所望の場
合は同時合成で得られたハイドロタルサイト化合物と水
酸化アルミニウムを用いることが好ましい。
【0018】本発明に用いられる亜鉛化合物は、酸化亜
鉛等の無機塩でも、また脂肪酸塩、芳香族カルボン酸塩
の様な有機酸塩でも、その他フェノール類との塩でもよ
く、これらの使用に際しては、単独又は混合物として用
いることができる。また、上記亜鉛化合物である塩は、
正塩、過塩基性塩、塩基性塩、酸性塩のいずれでもよ
い。
【0019】上記亜鉛化合物の添加量は、塩化ビニル系
樹脂100重量部に対して0.05〜5重量部であり、
好ましくは0.1〜3重量部である。0.05重量部未
満の場合には着色性の改善効果が充分ではなく、また、
5重量部を超えても着色性の改善効果は向上せず、却っ
て熱安定性を低下させる傾向がある。
【0020】上記亜鉛化合物のうちの上記脂肪酸塩とし
ては、n−プロピオン酸亜鉛,イソプロピオン酸亜鉛,
n−ブタン酸亜鉛,イソブタン酸亜鉛,n−ペンタン酸
亜鉛,イソペンタン酸亜鉛,tert−ペンタン酸亜
鉛,n−ヘキサン酸亜鉛,イソヘキサン酸亜鉛,ter
t−ヘキサン酸亜鉛,n−ヘプタン酸亜鉛,イソヘプタ
ン酸亜鉛,tert−ヘプタン酸亜鉛,n−オクタン酸
亜鉛,イソオクタン酸亜鉛,2−エチルヘキサン酸亜
鉛,n−ノナン酸亜鉛,イソノナン酸亜鉛,n−デカン
酸亜鉛,イソデカン酸亜鉛,ラウリン酸亜鉛,ミリスチ
ン酸亜鉛,パルミチン酸亜鉛,ステアリン酸亜鉛等の飽
和脂肪酸塩やオレイン酸亜鉛,リシノール酸亜鉛,アク
リル酸亜鉛の様な不飽和脂肪酸塩等が挙げられる。ま
た、上記芳香族カルボン酸塩としては、安息香酸亜鉛,
p−トルイル酸亜鉛,p−tert−ブチル安息香酸亜
鉛等が挙げられる。
【0021】また、上記亜鉛化合物のうちの上記フェノ
ール類との塩を構成するフェノール類としては、p−メ
チルフェノール,p−エチルフェノール,p−n−プロ
ピルフェノール,p−イソプロピルフェノール,p−n
−ブチルフェノール,p−tert−ブチルフェノー
ル,p−n−ペンチルフェノール,p−tert−ペン
チルフェノール,p−n−ヘキシルフェノール,p−n
−ヘプチルフェノール,p−tert−ヘプチルフェノ
ール,p−n−オクチルフェノール,p−イソオクチル
フェノール,p−n−ノニルフェノール,p−イソノニ
ルフェノール,p−n−デシル フェノール,p−イソ
デシルフェノール等のアルキル基で置換されたフェノー
ル;p−メトキシフェノール,p−エトキシフェノー
ル,p−n−プロポキシフェノール,p−イソプロポキ
シフェノール,p−n−ブトキシフェノール,p−te
rt−ブトキシフェノール,p−n−ペンチルオキシフ
ェノール,p−イソペンチルオキシフェノール,p−n
−ヘキシルオキシフェノール,p−イソヘキシルオキシ
フェノール,p−n−ヘプチルオキシフェノール,p−
イソヘプチルオキシフェノール,p−n−オクチルオキ
シフェノール,p−イソオクチルオキシフェノール,p
−2−エチルヘキシルオキシフェノール,p−n−ノニ
ルオキシフェノール,p−イソノニルオキシフェノー
ル,p−n−デシルオキシフェノール,p−イソデシル
オキシフェノール等のアルコキシ基で置換されたフェノ
ール等が挙げられる。
【0022】本発明に用いられるβージケトン化合物
は、前記〔化4〕の一般式(II)で示され、式中、R1
及びR3 がアルキル基のとき、該アルキル基としては、
メチル,エチル,n−プロピル,イソプロピル,n−ブ
チル,イソブチル,tert−ブチル,n−ペンチル,
tert−ペンチル,n−ヘキシル,n−ヘプチル,t
ert−ヘプチル,n−オクチル,イソオクチル,n−
ノニル,イソノニル,n−デシル,イソデシル,n−ド
デシル,イソドデシル,n−トリデシル,イソトリデシ
ル,n−テトラデシル,イソテトラデシル,n−ペンタ
デシル,イソペンタデシル,n−ヘキサデシル,イソヘ
キサデシル,n−ヘプタデシル,イソヘプタデシル,n
−オクタデシル,イソオクタデシル,n−ノナデシル,
イソノナデシル等が挙げられる。上記R1 及びR3 がア
リール基のとき、該アリール基としては、フェニル,ナ
フチル,アントラニル,ビフェニル,ターフェニル等が
挙げられる。上記R1 及びR3 がアルキルアリール基の
とき、該アルキルアリール基としては、フェニル基に上
記アルキル基が置換されたもの、例えば、p−メチルフ
ェニル,p−エチルフェニル,p−n−プロピルフェニ
ル,p−イソプロピルフェニル,p−n−ブチルフェニ
ル,p−イソブチルフェニル,p−tert−ブチルフ
ェニル,p−n−ペンチルフェニル,p−イソペンチル
フェニル,p−n−ヘキシルフェニル,p−n−イソヘ
キシルフェニル,p−n−ヘプチルフェニル,p−イソ
ヘプチルフェニル,p−n−オクチルフェニル,p−イ
ソオクチルフェニル,p−2−エチルヘキシルフェニ
ル,p−n−ノニルフェニル,p−イソノニルフェニ
ル,p−n−デシルフェニル,p−イソデシルフェニル
等が挙げられる。上記R1 及びR3 がアリールアルキル
基のとき、該アリールアルキル基としては、ベンジル,
フェニルエチル,フェニルプロピル等が挙げられる。上
記R1 及びR3 がシクロアルキル基のとき、該シクロア
ルキル基としては、シクロペンチル,シクロヘキシル,
シクロヘプタン,2,2,2−ビシクロオクタン等が挙
げられる。式中R2 は、R1 及びR3 と同様であるか、
又は−CORを示し、この際Rが示すアルキル基及びア
リール基は上記R1 及びR3 と同様の化合物を例示でき
る。但し、R1 及びR3 の双方が水素原子であることは
ない。
【0023】上記βージケトン化合物の添加量は、塩化
ビニル系樹脂100重量部に対して0.001〜3重量
部であり、好ましくは0.01〜1重量部である。
【0024】本発明に用いられるβージケトン化合物の
具体例としては、下記〔化5〕の化合物No.1〜〔化1
8〕の化合物No.14 等が好ましく挙げられる。
【0025】
【化5】
【0026】
【化6】
【0027】
【化7】
【0028】
【化8】
【0029】
【化9】
【0030】
【化10】
【0031】
【化11】
【0032】
【化12】
【0033】
【化13】
【0034】
【化14】
【0035】
【化15】
【0036】
【化16】
【0037】
【化17】
【0038】
【化18】
【0039】本発明の塩化ビニル系樹脂組成物には、必
要があれば、一般に塩化ビニル系樹脂に用いられる安定
剤として用いられている金属塩、例えば脂肪酸塩,芳香
族酸塩,リン酸エステル塩,亜リン酸エステル塩、や紫
外線吸収剤、ヒンダードアミン系光安定剤、抗酸化剤、
充填剤、改質剤、亜リン酸エステル、エポキシ化合物、
多価アルコール、滑剤、防曇剤、防霧剤、顔料等を更に
併用することもできる。
【0040】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に詳細に説
明する。しかしながら、本発明はこれらの実施例によっ
て何ら制限を受けるものではない。
【0041】まず、ハイドロタルサイト化合物と水酸化
アルミニウムの同時合成例を示す。本発明に用いられる
ハイドロタルサイト化合物と水酸化アルミニウムの同時
合成品は、この合成例によって何ら制限を受けるもので
はない。
【0042】合成例1〔ハイドロタルサイト化合物(M
g:Al:CO3 =4:2:1 ,n=3)と水酸化ア
ルミニウムの同時合成例〕 反応容器に塩化マグネシウム6水塩50g(245ミリ
モル)及び水310gを仕込み、撹拌溶解した後、水酸
化マグネシウム7.54g(130ミリモル)を撹拌下
に加え、次いで水200gにアルミン酸ナトリウム2
4.6g(300ミリモル)及び炭酸ナトリウム17.
5g(165ミリモル)を溶解したアルカリ溶液を30
分間かけて滴下した。滴下終了後、30分間常温で撹拌
した後、還流するまで昇温して、15時間反応を行っ
た。生成した白色固体を濾別水洗後、減圧乾燥した。得
られた白色固体の組成は、ハイドロタルサイト化合物
(Mg4Al2 (OH)12CO3 ・3H2 O)80%と
非結晶性水酸化アルミニウム20%の混合物であった。
(収量49.3g.収率93.6%)
【0043】上記合成例1の方法で得られたハイドロタ
ルサイト化合物と水酸化アルミニウムとの混合物、市販
のハイドロタルサイト化合物と結晶性水酸化アルミニウ
ム又は非結晶性水酸化アルミニウムとの混合物を、それ
ぞれ用いた塩化ビニル系樹脂組成物(軟質塩化ビニル樹
脂の組成物と硬質塩化ビニル樹脂の組成物)について各
々評価を行い、その結果をそれぞれ〔表2〕、〔表4〕
及び〔表6〕に示す。尚、各組成物の配合は、下記基本
配合1〜3(配合の一部を〔表1〕、〔表3〕及び〔表
5〕に示す)の配合である。
【0044】〈軟質塩化ビニル樹脂の組成物における評
価の基本配合〉 実施例1〜3、比較例1〜4 基本配合1 塩化ビニル樹脂 100 重量部 ジオクチルフタレート 40 〃 エポキシ化大豆油 2 〃 ステアリン酸亜鉛 A 〃 アルカマイザー1*1 B 〃 結晶性水酸化アルミニウム*2 C 〃 非結晶性水酸化アルミニウム*3 D 〃 同時合成品*4 E 〃 ジベンゾイルメタン*5 F 〃 A〜Fの配合割合を下記〔表1〕に示す。 *1:協和化学(株)製ハイドロタルサイト化合物 Mg4 Al2 (OH)12CO3 ・3H2 O *2:試薬1級 東京化成(株)品の100メッシュパ
ス品 *3:キョーワード200S 協和化学(株)製 *4:合成例1において得られたハイドロタルサイトと
水酸化アルミニウムの同時合成品 *5:β−ジケトン化合物(化合物No.10)
【0045】
【表1】
【0046】A1 , B1 ,C1 ,D1 ,E1 ,F1 :各
々基本配合1のA,B,C,D,E,Fを示す。
【0047】尚、評価に用いた試験片の加工条件は、1
70℃のロール上30rpmで5分間混練して0.7m
m厚のシートを作成し、190℃オーブンでの黒化まで
の時間を熱安定性として評価し、このシートを180℃
で70Kg/cm2 プレスにより2mm厚のシートを作
成して黄色度と透明性の評価を行った。
【0048】
【表2】
【0049】尚、表中の*10〜12は各々以下の通り
である。 *10:190℃オーブン中での黒化時間(分) 10
分間隔 *11:180℃×5分プレスにより作成した2mmシ
ートの黄色度 *12:目視判定 比較例1を2とした5段階評価 良
1← →5悪
【0050】実施例4〜6、比較例5〜8 基本配合2 塩化ビニル樹脂 100 重量部 ジオクチルフタレート 40 〃 エポキシ化大豆油 2 〃 酸化亜鉛 G 〃 DHT−4A*6 H 〃 結晶性水酸化アルミニウム*2 I 〃 非結晶性水酸化アルミニウム*3 J 〃 同時合成品*4 K 〃 ステアロイルベンゾイルメタン*7 L 〃 G〜Lの配合割合を下記〔表3〕に示す。 *6:協和化学(株)製ハイドロタルサイト化合物 Mg4.5 Al2 (OH)13CO3 ・3.5H2 O *7:β−ジケトン化合物(化合物No.4)
【0051】
【表3】
【0052】G2 , H2 ,I2 ,J2 ,K2 ,L2 :各
々基本配合2のG,H,I,J,K,Lを示す。
【0053】基本配合2における評価は、基本配合1に
おける評価と同様に行った。
【0054】
【表4】
【0055】〈硬質塩化ビニル樹脂の組成物における評
価の基本配合〉 実施例7〜10、比較例9〜11 基本配合3 塩化ビニル樹脂 100 重量部 炭酸カルシウム 3 〃 二酸化チタン 0.2 〃 ステアリン酸亜鉛 0.3 〃 ステアリン酸カルシウム 0.4 〃 フェノール系抗酸化剤 0.2 〃 ポリオール 0.1 〃 有機リン酸エステル亜鉛塩*8 0.4 〃 アルカマイザー1*1 M 〃 アルカマイザー4*9 N 〃 結晶性水酸化アルミニウム*2 O 〃 非結晶性水酸化アルミニウム*3 P 〃 同時合成品*4 Q 〃 ジベンゾイルメタン*5 R 〃 ポリエチレンワックス 0.5 〃 グリセリンジステアリン酸エステル 0.2 〃 M〜Rの配合割合を下記〔表5〕に示す。 *8:下記〔化19〕で示される化合物
【0056】
【化19】
【0057】 モノエステル/ジエステル=1/1(モル比) *9:協和化学(株)製ハイドロタルサイト化合物 Zn1 Mg3 Al2 (OH)12CO3 ・3H2
【0058】
【表5】
【0059】M3 ,N3 ,O3 ,P3 ,Q3 ,R3 :各
々基本配合3のM,N,O,P,Q,Rを示す。
【0060】尚、評価に用いた試験片の加工条件は上記
軟質塩化ビニル樹脂の組成物における条件と同様に行い
シートを作成し、上記軟質塩化ビニル樹脂の組成物の評
価基準と同様に熱安定性及び黄色度の評価を行った。ま
た、分解時間についても評価を行った。その結果を下記
〔表6〕に示す。
【0061】
【表6】
【0062】*13:東洋精機(株)製トルクレオメー
ター(ラボプラストミル30C150)においてジャケ
ット温度190℃,回転速度40rpm,樹脂量65g
/60mlでの分解までの時間(分)。
【0063】塩化ビニル樹脂にハイドロタルサイト化合
物と水酸化アルミニウム及び亜鉛化合物を配合すること
で、実施例1と比較例1及び2の比較若しくは実施例4
と比較例5及び6の比較、更には実施例7と比較例9及
び10の比較から明らかなように、ハイドロタルサイト
化合物か水酸化アルミニウムいずれかのみを単独使用し
た組成物では得られない熱安定性に優れ、耐熱着色性も
改善された塩化ビニル樹脂組成物を得ることができるこ
とが判る。更に、実施例2と比較例3の比較若しくは実
施例5と比較例7の比較、更には実施例8と比較例11
の比較から明らかなように、本発明の塩化ビニル系樹脂
組成物は、β−ジケトン化合物を含むのでより耐熱着色
性に優れることが判る。。また、実施例2と比較例4の
比較及び実施例5と比較例8の比較から明らかなよう
に、亜鉛化合物を除くと熱安定性には優れるものの着色
が強く組成物としての商品性を損なう。
【0064】この様に、塩化ビニル系樹脂にハイドロタ
ルサイト化合物と水酸化アルミニウムと亜鉛化合物さら
にβージケトン化合物を併用することで熱安定性と耐熱
着色性に優れた塩化ビニル系樹脂組成物を得ることがで
きる。
【0065】
【発明の効果】本発明の塩化ビニル系樹脂組成物は、熱
安定性及び耐熱着色性に優れた、安価なものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記(A)成分〜(E)成分からなる塩化
    ビニル系樹脂組成物。 (A)塩化ビニル系樹脂 100重量部 (B)下記〔化1〕の一般式(I)で示されるハイドロタルサイト化合物 0.1〜5重量部 【化1】 (C)水酸化アルミニウム 0.01〜5重量部 (D)亜鉛化合物 0.05〜5重量部 (E)下記〔化2〕の一般式(II)で示されるβージケトン化合物 0.001〜3重量部 【化2】
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN1083857C (zh) * 1995-10-11 2002-05-01 策卡有限公司 热塑性树脂组合物及其稳定方法

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