JPH075032Y2 - 自動二輪車のスタンド装置 - Google Patents

自動二輪車のスタンド装置

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JPH075032Y2
JPH075032Y2 JP1990054042U JP5404290U JPH075032Y2 JP H075032 Y2 JPH075032 Y2 JP H075032Y2 JP 1990054042 U JP1990054042 U JP 1990054042U JP 5404290 U JP5404290 U JP 5404290U JP H075032 Y2 JPH075032 Y2 JP H075032Y2
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JP
Japan
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stand
switch
motor
shaft
ground
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JP1990054042U
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晴康 藤田
智彦 明石
修 船生
浩史 若山
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、自動二輪車の停車時に車体からほぼ垂直に下
方へ揺動突出させて車体を支持させるスタンドに関し、
特にこのスタンドをモータによって駆動し自動的に揺動
させるようにしたスタンド装置に関する。
従来技術 自動二輪車には、通常、停車時に車体を直立状態に保持
しておくためのスタンド(メインスタンド)が設けられ
ている。このスタンドは左右1対をなし、走行時には後
方のほぼ水平な収納位置に収納されているが、停車時に
はこれを前方へ下向きに揺動させて接地させる。この時
スタンドは接地後さらに前方へ揺動して車体を持上げ、
後輪が地面から離れた状態で車体を支持する。
このようなスタンドの起倒動作をモータによって行わせ
るようにした自動二輪車が従来知られており、例えば実
開昭53−4564号公報に、スタンド起倒軸をモータに連動
させてスタンドを起倒させるようにした自動二輪車が示
されている。
解決しようとする課題 上記スタンドは、運転者不在時に、エンジンを止めた自
動二輪車を直立状態に保持して置くために使用されるも
のであって、例えば走行中、交差点における信号待ち等
のために、一時停車するような場合には、運転者が地面
に足を着けて車体を直立状態に保持しなければならない
ので、運転者に負担がかかる。
従って本考案は、走行中の一時停車時においても上記ス
タンドによって車体を直立状態に保持できるようにしよ
うとするものである。
課題を解決するための手段および作用 このため、本考案においては、ほぼ水平な収納位置とほ
ぼ垂直に下方へ突出し車体を持上げて支持する突出位置
との間で揺動可能なスタンドを、モータにより駆動して
揺動させる自動二輪車のスタンド装置において、前記ス
タンドを前記収納位置から前記突出位置まで前記モータ
により駆動して該突出位置にスタンドを設定する第1の
制御手段と、前記スタンドの接地を検知する接地検知手
段と、前記スタンドが接地した時に前記接地検知手段に
応働して前記モータの駆動を中止させ該接地位置にスタ
ンドを設定する第2の制御手段とを有する。
前記第1の制御手段は非運転時に車体を支持するために
使用される。すなわち該制御手段によりスタンドは従来
通り突出位置に設定され、車体は後輪を地面から浮かし
て該スタンドにより確実に支持される。一方、走行中に
一時停車する場合には、第2の制御手段によってモータ
を駆動してスタンドを収納位置から下降させる。スタン
ドは前記突出位置に達する前に接地するが、これを接地
検知手段が検知すると同時にモータが停止して、スタン
ドはその位置に保持される。従って車体はこのスタンド
に支えられて左右に倒れることがないので、運転者が足
を地面に着けて車体を直立状態に保持する必要はない。
しかもスタンドは接地と同時にその位置に保持されるの
で、後輪は地面に接したままで、停車前後に車体が上下
動することはなく、またその後の発進も極めて円滑に行
われる。
実施例 以下、本考案を図示の実施例について説明する。
第1図は本考案によるスタンド装置を備えたスクータ型
の自動二輪車の側面図である。1はハンドル2を有する
ステアリングヘッド、3はシートで、ステアリングヘッ
ド1とシート3との間は低いフロア4となっている。ス
テアリングヘッド1の下部から下降してフロア4の下方
を後方へ延びさらにシート3の下部へ向って上向きに延
びる車体フレーム5によって車体の骨格が形成されてい
る。6は前輪で、フロントフォーク7を介して車体に懸
架され、ハンドル2により操向される。後輪8はエンジ
ンと一体のスイングユニット9の後端に回転自在に装着
され、スイングユニット9の前端部はリンク装置10を介
して、車体フレーム5と一体のブラケット11に上下に揺
動可能に連結されている。車体の前面はフロントカバー
12で覆われ、後部のシート3の下方はボディカバー13に
よって覆われている。
前記ブラケット11にはまた、後でさらに詳述するスタン
ド装置14が取付けられている。このスタンド装置14は、
歯車伝動機構を内蔵したケーシング15と、該ケーシング
15を左右に貫通するスタンド軸16と、該スタンド軸16の
両端にそれぞれ取付けられた左右1対のスタンド17と、
前記歯車伝動機構を介して前記スタンド軸16を回転駆動
するモータ18とから成っている。従ってスタンド17はモ
ータ18により駆動されて揺動するが、このスタンド17
は、第2図(a)に示すようにスタンド軸16からほぼ水
平に後方へ延びる収納位置と、第2図(b)に示すよう
に(a)の収納位置から前下方へ揺動して先端が最初に
地面gに接触した時の位置(接地位置)と、第2図
(c)に示すように接地後さらに揺動を続け地面gに垂
直な位置を超えてそれよりやや前方まで達した位置(突
出位置)との3つの位置に保持設定できるようになって
いる。走行時にはスタンド17は(a)の収納位置に保持
されている。走行しない時にはスタンド17を(c)の突
出位置までモータ18により駆動し、図示のように後輪8
を地面gから浮かした状態で、左右のスタンド17と前輪
との3点で車体重量を確実に支える。(b)の状態は走
行中に運転者搭乗のまま一時停車する時に利用される。
この状態では後輪8が接地して前輪6とともに車体重量
を支持しており、スタンド17は単に収納位置か接地位置
まで揺動するだけであるので、状態(a)から状態
(b)への移行は運転者が搭乗したままで極めて容易に
行なえる。そして接地した左右のスタンド17が、車体が
左右に倒れるのを防止するので、車体は自立し、運転者
が足を地面に着けて車体を直立状態に維持する必要がな
い。また再発進も極めて円滑に行なわれる。以下、第2
図(b)の状態を自立状態、第2図(c)の状態を起立
状態と呼ぶ。第1図も起立状態を示す。
次に、スタンド装置14の構造を第3図により詳細に説明
する。スタンド装置14のケーシング15はその下部を軸19
を介してブラケット11に枢動可能に取付けられるととも
に、上部を、左右の車体フレーム5を連結するクロスパ
イプ20に固設されたブラケット21に、軸22およびマウン
トラバー23を介して取付けられている。従ってケーシン
グ15はマウントラバー23の弾性範囲内において軸19のま
わりに回動できる。モータ18はケーシング15に固着され
ており、モータ18の回転がケーシング15内の歯車伝動機
構24を介してスタンド軸16に伝えられる。歯車伝動機構
24は次のように構成されている。モータ軸25に設けられ
た歯車26がウォーム軸27に設けられた歯車28と噛合って
おり、ウォーム軸27のウォーム29が中間軸30のウォーム
ホィール31と噛合っている。そして中間軸30に設けられ
た小歯車32がスタンド軸16に取付けられた扇形歯車33と
噛合っており、このように構成された歯車伝動機構24に
よってモータ18の回転が減速してスタンド軸16に伝えら
れ、モータ18の回転方向に応じてスタンド17が、図に鎖
線で示す収納位置から実線で示す突出位置へ、あるいは
突出位置から収納位置へ向って揺動する。
スタンド17の突出位置にはスタンド17と係合して開とな
る常時閉のマイクロスイッチS1が設けられ、スタンド17
の収納位置には同様にスタンド17と係合して開となる常
時閉のマイクロスイッチS2が設けられており、これらの
スイッチS1、S2によりスタンド17が突出位置および収納
位置に達したことが検知される。スタンド17は上記突出
位置および収納位置のほかに、前述した接地位置に設定
することができるが、この接地位置は次のようにして検
知される。スタンド17が収納位置から突出位置へ向って
回動する途中で接地すると、地面からの反力によりケー
シング15に軸19まわりのトルクが作用し、ケーシング15
は上方の軸22に嵌着されたマウントラバー23を圧縮して
軸19のまわりに多少回動する。この結果、ケーシング15
に設けられた接触片34がブラケット21に設けられた常時
閉のマイクロスイッチS3と係合して該スイッチS3が開と
なり、これにより接地位置が検知される。これらのスイ
ッチS1、S2、S3はモータ18の駆動回路中に組込まれてお
り、それぞれスタンド17が突出位置、収納位置または接
地位置に達した時に該回路を開いてモータ18を停止させ
る。
モータ18の始動は、スタンド17を収納位置から突出位置
に駆動する際の起立スイッチ35、収納位置から接地位置
に駆動する際の自立スイッチ36および突出位置または接
地位置から収納位置に駆動する際の収納スイッチ37の3
個のスイッチのいずれかを操作して行われる(第6図な
いし第12図参照)。第4図に示すように、起立スイッチ
35はフロントカバー12の内側のインナボックス38上に設
けられたキーにより操作されるイグニッションスイッチ
39に一体に組込まれており、自立スイッチ36と収納スイ
ッチ37は1つに組合わされてハンドル2の近傍に設けら
れている。第5図はイグニッションスイッチ39の操作を
示す説明図で、イグニッションスイッチ39を図に点線で
示すON位置から矢印方向に回動させるとOFF位置でエン
ジンが停止し、PUSH位置でイグニッションスイッチ39を
押込んでさらにスタンドON位置まで回動させると起立ス
イッチ35が閉じ、モータ18が始動してスタンド17を突出
位置へ駆動する。従って車体を起立状態とする操作が行
われる時にはエンジンは必らず停止している。イグニッ
ションスイッチ39をスタンドON位置からさらに回動させ
るとハンドルがロックされる。スイッチ36、37の開閉は
共通の操作片40により行われ、該操作片40を中間の中立
位置から一方へ動かすことにより自立スイッチ36が閉
じ、他方へ動かすことにより収納スイッチ37が閉じる。
スイッチ36、37はハンドル2に隣接して設けられている
ので、車両運転中に容易に操作することができる。
第6図はモータ18の制御回路の一例を示しかつスタンド
収納時における状態を示した回路図である。前記スイッ
チS1、S2、S3、35、36、37が図示のように組込まれてい
る。41は電源である。421、422はそれぞれリレーR1、R2
により作動する切換スイッチ、43は車速が0km/Hの時ま
たは極低車速時に閉じる車速スイッチである。スタンド
17が収納位置に在るので収納検知スイッチS2は開き、従
って収納スイッチ37の状態如何にかかわらずリレーR2は
付勢されないので、切換スイッチ422は接点b2を経てア
ースされている。突出検知スイッチS1および接地検知ス
イッチS3は閉じているが、起立スイッチ35および自立ス
イッチ36が開いているので、リレーR1は付勢されず、切
換スイッチ421も接点b1を経てアースされ、モータ18に
は電流が流れない。
この状態から車体を起立状態にすべく起立スイッチ35を
オンにすると、前述のように起立スイッチ35の操作はエ
ンジンが停止した後に行われるので、この時車速スイッ
チ43も閉じており、リレーR1が付勢されて切換スイッチ
421を接点a1に切換える(第7図)。従ってモータ18に
矢印方向の電流iが流れ、モータ18が正転してスタンド
17を突出位置へ向って揺動させる。途中でスタンド17が
接地すると接地検知スイッチS3が開くが、これによって
リレーR1の付勢状態は変らない。そしてスタンド17が突
出位置に達すると突出検知スイッチS1が開き、切換スイ
ッチ421が接点b1に切換えられるのでモータ18は停止
し、スタンド17は突出位置に保持されて車体を起立状態
に維持する(第8図)。
スタンド収納状態から自立状態にすべく、第6図の状態
から自立スイッチ36をオンにすると、この時車速スイッ
チ43が閉じていれば、リレーR1の回路が閉成し、切換ス
イッチ421が接点a1に切換えられるので、モータ18に前
記第7図の起立操作時と同様に正転電流iが流れ、スタ
ンド17は接地位置へ向って揺動する(第9図)。そして
スタンド17が接地すると接地検知スイッチS3が開いてリ
レーR1の付勢を解除するので、切換スイッチ421は接点b
1に切換えられ、モータ18は停止する(第10図)。この
自立操作は車速が0または充分低く、車速スイッチ43が
閉じている時でないと行えない。
第11図はスタンド17を突出位置または接地位置から収納
位置に駆動する時の回路の状態を示す。収納スイッチ37
および収納検知スイッチS2が閉じているのでリレーR2が
付勢され、切換スイッチ422は接点a2に接続している。
一方、起立スイッチ35と自立スイッチ36は開いているの
で切換スイッチ421は接点b1側に接続し、モータ18には
スイッチ422側からスイッチ421側へ電流i1が流れ、モー
タ18は逆転してスタンド17を収納位置へ引上げる。この
スタンド収納操作は車速スイッチ43の開閉如何にかかわ
らず行うことができる。また、第8図および第10図から
分るように、起立状態および自立状態においては、回路
は即座に収納操作に移れる状態に置かれている。
第12図は他の回路例を示し、前記回路中の各スイッチと
同効の各スイッチにはそれぞれ同じ参照符号を付してあ
る。起立スイッチ35を閉じるとサイリスタ441が導通し
てリレー451、452が付勢され(この時S1は閉じてい
る)、切換スイッチ421が接点a1に、切換スイッチ422が
接点b2に接続してモータ18に電流iが流れ、モータ18は
突出検知スイッチS1が開くまで正転する。操作片40を図
示の中立位置から収納スイッチ37側へ倒して該スイッチ
を閉成すると、サイリスタ442が導通してリレー461、46
2が付勢され(この時S2は閉じている)、切換スイッチ4
21が接点b1に、切換スイッチ422が接点a2に接続してモ
ータ18に電流i1が流れ、モータ18は収納スイッチS2が開
くまで逆転する。操作片40により自立スイッチ36を閉成
すると、サイリスタ443、接地検知スイッチS3および突
出スイッチS1を通って流れる電流によりリレー451、452
が付勢され、前記と同様にしてモータ18が正転し、接地
検知スイッチS3が開くと停止する。
第13図はスタンド17の変形例を示す。この変形例におい
てはスタンド17の中間後部に突設されたブラケット47に
アーム部材48の後端が枢着されて前方へ延出しており、
該アーム部材48の前端に軸49を介して補助輪50が回転自
在に軸支されている。そしてアーム部材48の前端はスプ
リング51により上方へ引付けられており、スタンド17が
第13図に実線で示されている突出位置に在る時には、補
助輪50はトレッドバー52の上方に位置して接地しない。
同図にはまたスタンド17が収納位置に在る時の状態を鎖
線で、接地位置に在る時の状態を点線で示してある(た
だしスプリング51の図示は省略してある)。接地位置に
おいては図示のように補助輪50が接地する。補助輪50は
上記のようにスプリング51により弾性的にスタンド17に
支持されており、かつこのような補助輪50が左右のスタ
ンド17にそれぞれ単独に設けられているので、地面gに
凹凸があっても各補助輪50は確実に接地して車体を自立
状態に支える。また、スプリング51の緩衝作用により接
地時の衝撃が緩和されるとともに、補助輪50を介してス
タンド17により車体を自立状態に保持したまま低速で走
行することも可能で、走行中における一時停止動作を極
めて円滑に行うことができる。
歯車伝動機構24の各歯車は常に噛合っているので、スタ
ンド17は、接地位置または突出位置においてモータ18が
停止された時そのままその位置に固定されて車体を支持
する。従って従来のように起立状態の車体を前へ押して
スタンド17をリターンスプリングの力により収納位置へ
揺動させることはできず、スタンド17を収納位置へ戻す
にはモータ18を作動させなければならない。そこで第14
図に示す実施例においては、歯車伝動機構24を上記従来
通りのスタンド収納操作も行えるように構成してある。
本実施例においては、中間軸30とウォーム軸27との間に
さらに中間軸100を介在させ、ウォーム29を中間軸100に
取付けたウォームホイール101に係合させ、中間軸100に
設けた小歯車102を中間軸30の歯車103に噛合わさせてあ
るが、さらに扇形歯車33はスタンド軸16にスプライン53
を介して嵌合している。すなわち扇形歯車33はスタンド
軸16と一体的に回転するが、軸線方向には摺動可能で、
小歯車32と噛合う実線位置(鎖錠位置)と、小歯車32と
の噛合いが外れた鎖線位置(解錠位置)とを占めること
ができる。この扇形歯車33はスプリング54によって鎖錠
位置へ向けて付勢されており、かつ反対側からレバー部
材55により解錠位置へ押圧されるようになっている。レ
バー部材55は中間を軸56を介してケーシング15に枢支さ
れており、一方の腕部片の先端が扇形歯車33のボス部に
スプリング54に対向して当接している。レバー部材55の
他方の腕部片はケーシング15から外部へ突出してペダル
104となっている。
通常は扇形歯車33はスプリング54に押されて小歯車32と
噛合う実線位置に在る。この状態ではスタンド17はモー
タ18によって駆動しない限り突出位置から収納位置へ戻
すことはできない。換言すればスタンド17は突出位置に
鎖錠される。ペダル104を足で踏み下げると扇形歯車33
はスプリング54を圧縮して鎖線位置を占め、小歯車32と
扇形歯車33の噛合いが外れる。すなわちスタンド17は解
錠され、人力により収納位置へ戻すことができるように
なる。
第15図は第14図の変形例を示す。この変形例において
は、中間軸30が軸線方向に摺動可能に軸支されており、
この中間軸30に歯車103がスプライン嵌合し、小歯車32
が固定されている。そして歯車103と小歯車32との間に
スプリング54が設けられ、このスプリングが小歯車32を
扇形歯車33と噛合う図の実線位置(鎖錠位置)に付勢し
ている。ペダル104を踏み込むと小歯車32が中間軸30と
ともに左方へ移動して図の鎖線位置を占め、小歯車32と
扇形歯車33の噛合いが外れる。すなわちスタンドは解錠
され、人力により収納位置へ戻すことができるようにな
る。
このようにすれば、スタンド17の起倒を状況に応じてモ
ータ駆動あるいは人力のいずれによっても行えるので便
利であり、例えばスタンド17を鎖錠状態にして起立させ
ておいた車両を、ペダル104によりスタンド17を解錠状
態にしてそのまま車体を前方へ押せば、モータ18を作動
させることなくスタンド17を収納して発進することがで
きる。
しかし反面、他人がペダル104によりスタンド17を解錠
して車両を容易に運び去ることもできるので、盗難防止
上好ましくない。このため操作部材は他人が接近できな
い鍵のかかる場所に設けておくのが望ましい。
第16図はこのような要望に適したさらに他の実施例を示
す。本実施例の歯車伝動機構は第14図のものと変りはな
いが、レバー部材55にケーブル57が結着されている。ケ
ーブル57はさや管58に摺動自在に挿通され、他端におい
て操作レバー59の基部に連結されている。扇形歯車33、
レバー部材55、操作レバー59は通常はスプリング54の付
勢力により実線位置(鎖錠位置)を占めているが、操作
レバー59を鎖線位置に設定すると、レバー部材55、扇形
歯車33も鎖線位置へ移動し、小歯車32と扇形歯車33の噛
合いが外れて解錠状態となる。操作レバー59はシート3
の下方のボディカバー13によって囲まれた部分に設けら
れいてる。
第18図はボディカバー13の上部をシート3を取除いて示
した斜視図である。ボディカバー13の内部はヘルメット
等を収納する物品収納部60となっている。シート3は前
端のヒンジ部61に上下に開閉自在に取付けられ、物品収
納部60の開口部を覆ってボディカバー13上に鍵止めされ
るようになっている。前記操作レバー59は物品収納部60
の後部に設けられている。従ってこの操作レバー59に
は、上記鍵を外してシート3を上方に持上げなければ接
近できないので、他人がみだりに操作レバー59を操作し
て鎖錠状態のスタンド17を解錠状態にすることはできな
い。操作レバー59の設置位置はシート下部に限らず、そ
の他の鍵付き収納箱類や前述のインナボックス38等を利
用することもできる。
第16図の実施例でも第15図と同様な変形例が可能であ
る。これを第17図に示す。この変形例においては第15図
のペダル104の代りにレバー55が設けられており、これ
にケーブル57が連結されている。
考案の効果 以上の通り、本考案においては、ほぼ水平な収納位置と
ほぼ垂直に下方へ突出し車体を持上げて支持する突出位
置との間で揺動可能なスタンドを、モータにより駆動し
て揺動させる自動二輪車のスタンド装置において、前記
スタンドを前記収納位置から前記突出位置まで前記モー
タにより駆動して該突出位置にスタンドを設定する第1
の制御手段と、前記スタンドの接地を検知する接地検知
手段と、前記スタンドが接地した時に前記接地検知手段
に応働して前記モータの駆動を中止させ該接地位置にス
タンドを設定する第2の制御手段とを有するので、走行
中に一時停車する場合に、運転車搭乗のまま、かつ前後
輪が接地した状態で、スタンドを接地位置に設定してこ
れにより体の倒れを防止し、運転者が足を地面に着けて
車体を直立状態に保持しなくても車体を自立させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるスタンド装置を備えたスクータ型
自動二輪車の側面図、第2図(a)(b)(c)は同自
動二輪車の走行状態、自立状態および起立状態を示す側
面図、第3図はスタンド装置の詳細側面図、第4図は第
1図の自動二輪車のステアリングヘッド部分の略図、第
5図はイグニッションスイッチの作動説明図、第6図な
いし第11図はモータの制御回路の各状態を示す線図、第
12図は制御回路の他の実施例を示す線図、第13図はスタ
ンドの他の実施例を示す概略側面図、第14図はスタンド
装置の他の実施例を示す断面図、第15図はその変形例を
示す部分断面図、第16図はさらに他の実施例を示す断面
図、第17図はその変形例を示す部分断面図、第18図はシ
ートを除いてボディカバーの内部を示した斜視図であ
る。 1…ステアリングヘッド、2…ハンドル、3…シート、
4…フロア、5…車体フレーム、6…前輪、7…フロン
トフォーク、8…後輪、9…スイングユニット、10…リ
ンク装置、11…ブラケット、12…フロントカバー、13…
ボディカバー、14…スタンド装置、15…ケーシング、16
…スタンド軸、17…スタンド、18…モータ、19…軸、20
…クロスパイプ、21…ブラケット、22…軸、23…マウン
トラバー、24…歯車伝動機構、25…モータ軸、26…歯
車、27…ウォーム軸、28…歯車、29…ウォーム、30…中
間軸、31…ウォームホィール、32…小歯車、33…扇形歯
車、34…接触片、35…起立スイッチ、36…自立スイッ
チ、37…収納スイッチ、38…インナボックス、39…イグ
ニッションスイッチ、40…操作片、41…電源、42…切換
スイッチ、43…車速スイッチ、44…サイリスタ、45…リ
レー、46…リレー、47…ブラケット、48…アーム部材、
49…軸、50…補助輪、51…スプリング、52…トレッドバ
ー、53…スプライン、54…スプリング、55…レバー部
材、56…軸、57…ケーブル、58…さや管、59…操作レバ
ー、60…物品収納部、61…ヒンジ部、100…中間軸、101
…ウォームホイール、102…小歯車、103…歯車、104…
ペダル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 若山 浩史 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (56)参考文献 実開 昭53−4564(JP,U) 実開 昭58−102386(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ほぼ水平な収納位置とほぼ垂直に下方へ突
    出し車体を持上げて支持する突出位置との間で揺動可能
    なスタンドを、モータにより駆動して揺動させる自動二
    輪車のスタンド装置において、前記スタンドを前記収納
    位置から前記突出位置まで前記モータにより駆動して該
    突出位置にスタンドを設定する第1の制御手段と、前記
    スタンドの接地を検知する接地検知手段と、前記スタン
    ドが接地した時に前記接地検知手段に応働して前記モー
    タの駆動を中止させ該接地位置にスタンドを設定する第
    2の制御手段とを有することを特徴とするスタンド装
    置。
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