【発明の詳細な説明】
医薬としての複素環化合物のリン酸エステル技術分野
この発明は新しい生物学的活性化合物(以下、WF11231A物質とする)に
関する。
さらに詳しくは、この発明は免疫反応抑制作用のある新規化合物WF11231
A物質またはその塩、その製造法、それらを含有する免疫反応抑制媒体として有
効なそれらの医薬としての用途に関する。
従って、この発明の一つの目的は移植による拒絶反応や骨髄移植による移植片対
宿主病や自己免疫疾患等を抑制することに利用する新規化合物のWF]1231
A物質やその塩を提供することにある。
この発明の他の目的は、クラトポトリウム(C1adoI)Otrum 属に属
するWF11231A物質−生産菌を培養し、その培養物からWF11231A
物質またはその塩を製造する方法を提供することである。
この発明のさらなる目的はWF11231A物質またはその塩を活性成分として
含む医薬組成物を提供することである。
この発明のいま一つの目的はWF11231A物質またはその塩を移植による拒
絶反応、骨髄移植による移植片対宿主病や自己免疫疾患等の予防や治療のための
利用を提供することである。
【発明の開示】
この発明のWF11231A物質は下記の化学式で表わすことができる。
この発明のWF11231A物質(1) には、不斉炭素原子に基づく光学異性
体などの立体異性体が一対以上存在することがあるが、これらの異性体もこの発
明の範囲に含まれる。
WF11231A物質(I)の好適な塩類は、慣用の無毒性の医薬として許容さ
れる塩すなわち、アルカリ金属塩(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等)、ア
ルカリ土類金属塩(例えば、カルシウム塩、マグネシウム塩等)、アンモニウム
塩のような無機塩基との塩、有機アミン塩(例えば、トリメチルアミン塩、トリ
エチルアミン塩、ピリジン塩、ピコリン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N、N
’ −ジベンジルエチレンジアミン塩等)、有機酸塩(例えば、酢酸塩、トリフ
ルオロ酢酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホ
ン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、ギ酸塩、トルエンスルホン酸塩等)、無機
酸塩(例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨー化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩等)、
アミノ酸との塩(例えば、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸等)、等
が挙げられる。
WF11231A物質は、クラトポトリウムsp、 No、 11231のよう
なりラドボトリウ]に属するWF11231A物質生産菌を栄養源を有する培地
中で発酵することにより製造することができる。
WF11231Aの製造法が、ここに例証の目的の為だけに表示された特定の生
物(有機体)の使用に限られていると理解されてはならない。この発明はWF1
1231A物質の生成ができる自然変種や人工変種のようないかなる変種の利用
も含むものである。このような変種は放射線照射、紫外線放射、N−メチル−N
−ニトロソグアニジン、2−アミノプリン等のような慣用手段によって前述した
生物から生成することができる。
クラトポトリウムsp、 No、 11231の詳細は下記の通りである。
No、 11231菌株の菌学的性質
No、 11231菌株は元は福島系いわき市で採取されたリター(litte
r)から分離されたものである。この有機体は色々な培地で急速に繁殖し、黄色
から赤によるコロニーを形成した。菌株No、 11231は色々な寒天培地上
後退的に形成されたヒアリンと隔膜で分かれた分生胞子をともなったほぼ輪生に
枝分かれしている短糸のある分生子柄を含む奇形変態を形成した。この分生胞子
発生は卵が全割れであった。この菌株は遠距離変異形構成は作らなかった。形態
学の特質からこの菌株は菌の連結形態のクラトポトリウム ニース エックス
ステウド(Neesex 5teud) 。1924”’。に属するものと見な
される。その苗字の特質とは下記に記される通りである。
色々な寒天培地上の培養特質は表1に要約されている。モルト抽出物寒天培地が
広く散開して25℃で2週間経った時、直径が8.5cm以上になり繁殖した。
このコロニーの表面は平らでフェルト状で赤味がかった黄色だった。裏は茶色が
かった黄色であった。分生胞子構造を観測した。コーンミール寒天培地上のコロ
ニーは同じ条件下で、散開して広く直径8.5cm以上になり繁殖した。表面は
平たく薄く赤味がかった白色であった。裏は赤味がかった白色であった。分生胞
子構造は豊富に形成された。
形態学の特質はキノコ寒天培地(1)により確定された。分生胞子構造は短糸の
ある物で一個の基を含み、透明ですべすべして隔膜で分かれている。分生子柄は
壊れやすく透明ですべすべしていて、しばしば1mmの長さがあり最高15μm
幅がある。分生子柄はほぼ輪生に枝分かれし、主な茎に2.3の枝を巻付けて、
本源的な枝は2から7の繁殖能力のある細胞に輪生に実を結ぶ。分生胞子発生の
細胞はまっすぐで鍼形の円柱で20〜45μmの長さがあり、3.0〜6.0μ
mの幅で基盤の上には1.0〜3.0μm幅の先端に向かって少し先細であり、
分生胞子を後退的に形成している。分生胞子は1から3つの隔膜でわかれており
、真っ直ぐですべすべしており、円柱に向かってi棒上で、18,0〜28.5
x 7.0〜11.0μmの丸い先端と尖った基盤がある。
生長能力のある菌糸はすべすべしていて隔膜で分かれており透明で分岐している
。その菌糸の細胞は円柱形で直径が2.0〜8,0μmある。
No、 11231菌株を4℃から32℃の温度域で23℃から26℃が最適条
件で繁殖することができた。この温度域のデータはじゃがいものデクスタローゼ
の寒天培地上で確認された(二ノスイによる)。
クラトポトリウム(1)属No、 11231菌の分類学の基準によると菌の連
結形ダクティラリオイデスG、アーノルド(dactylarioides G
、Arnold) 1971のクラトポトリウム段階に類似しているらしい。し
かしこの菌株は遠距離構造を生成しなかったので、我々はこの生成された株をク
ラトポトリウムsp、 No、 11231と名付けた。そしてこの株は工業技
術院微生物工業技術研究所(茨城県筑波市東1丁目1番3号)にFERM BP
−3665として寄託された(受託日: 1991年12月4日)表1. No
、 11231菌株の培養上の特徴略語二 G:成育度、コロニーサイズを直径
で計ったものS:コロニー表面
R:裏
* MY20寒天培地:水IIに当たりペプトン5g1イースト抽出液3g。
モルト抽出液3g1グルコース200gと寒天培地20gこれらの特質が14日
間の25℃での培養で観測された。色の記述はメスエン色のハンドブック(2)
に基づいている。
参照:
(1)デ・ホーグ(De Hoog)、G、S: 菌の生殖するハイフォマイセ
テス(HyphomyceteS)とその同類の菌の注釈、パルソーニア(Pa
lsoonia)、10 (1)、33頁から81頁、1978゜
(2)コーネラソプ(Cornerup)、AとJ、 Il、ワンシ+ −(W
anscher) :メスエン色のハンドブック(第3版)、525頁、メスエ
ン、ロンドン、1978年。
WF11231A物質の生成
このWF11231A物質は ラドボトリウム CladObOlrum 属に
属しているWF11231A物質生産菌株を炭素や窒素を含んでいる栄養源を含
有する培地で好気性条件下成長させたときに産成される(例:振とう培養、深部
培養等)。
培地組成は、好ましい炭素源としては炭水化物としてのグルコース、蔗糖、でん
ぷん、フルクトースやグリセリン等が用いられる。
窒素源としては酵母エキス、ペプトン、グルテンミール、綿実粉、大豆粉、コー
ンチーブリカー、乾燥酵母、小麦の胚芽等、そして無機、有機窒素化合物として
のアンモニウム塩(例:硝酸アンモニウム塩、硫酸アンモニウム塩、燐酸アンモ
ニウム塩等)、尿素やアミノ酸等が用いられる。
炭素や窒素源は有益に組み合わせてして使用されるが、純度の高いものは使う必
要がない。純度の低いものの方が成長係数の形跡があり、ミネラル栄養素がふん
だんにあるので使用するのに好適である。
必要に応じて、ミネラル培養にミネラル塩としてナトリウムや炭酸カルシウムや
燐酸ナトリウム、又は燐酸カリウム、塩化ナトリウム、又は塩化カリウム、沃化
ナトリウム、又は沃化カリウム、マグネシウム塩、銅鉛、亜鉛塩、コバルト塩等
を培地に添加される。
必要に応じ、培養中発泡の著しい時は、例えば液体パララフイン、脂肪油、植物
油やシリコン当の消泡剤を添加すればよい。
培養混合物の攪拌と通気はプロペラや似たような機械的攪拌、回転、振盪のよう
ないろいろなやり方ですることができる。。
培養は約10℃〜40℃の温度で、できるならば20℃〜30℃で50時間から
150時間の間するが、培養条件や培養容量により変わることもある。
培養が終われば液体培地からWF11231A物質を分離する。分離は一般生物
活性物質の製造に用いられる手段により分離、精製される。すなわち、適当な溶
媒による溶媒抽出、クロマトグラフィーによる処理、または適当な溶媒がらの再
結晶により分離、精製される。
WF11231A物質は、WF11231A物質の分離、精製中または分離、精
製後常法によりWF11231A物質の塩に導くことができる。
得られたWF11231A物質の塩酸塩の理化学的性質:外観:
無色針状:
分子式:
%式%
:
:
:
紫外線吸収スペクトル
λ□、(メタノール)+225.275.285(ショルダー)nm溶解性:
易溶:メタノール
難溶 水
不溶:アセトン、酢酸エチル
呈色反応:
陽性:硫酸セリウム、ヨード蒸気、ニンヒドリン陰性:モーリッシュ(Moli
sh)、エアリッヒ(Ehrlich)薄層クロマトグラフィー(TLC):
高性能液体クロマトグラフィー(HPLC) :条件
移動相ニアセトニトリル:水ニトリフルオロ酢酸(8:92二〇、1、v/v)
カラム:YMCODS AM−303** (S−5,120人、4.6mm1
D X 150mm)流速 1.0ml/分
検出:UV230nm
保持時間ニア、0分
**商標、山村化学研究所社製
赤外線吸収スペクトルニ
ジ、、、、 (KBr) : 3350.3200.2960.2760.24
80.1660.1610.1510.1460.1430.1360.132
0.1290.1240.1180.1140.1080.1040.980.
950.940cm−’
・1H核磁気共鳴吸収スペクトル
(400MHz、CD、OD) δ□
7.31 (2Hd、J = 8Hz)、6.88 (2Hd、J = 8Hz
)、4.45 (IH,m)、4.24−4.13 (2HCm)。
3.84−3.76 (2H,m)、3.78 (3H,s)、3.59 (I
H,m)、3.28 (IH,m)、3.03 (IH,mj、2.70
(3H,s)、2.60 (LH,m)、2.43 (LH,m)、2.28−
2.06 (6H,m)、1.89 (IH,m)図1に見■
れる通り
・13C核磁気共鳴吸収スペクトル
(100MHz、CD、OD) δ0
160.4 (s)、131.7 (d) x2,128.7 (s)、115
.3 (d) x2,70.9 (d)、68.2 (s)A64.1 (d)
、61゜
6 (d)、55.8 (q)、54.9 (d)、51.8 (t)、42.
9 (d)、41.9 (t)、34.0 (t)、32.R (q)、28.
3 (t)。
28.0 (t)、22.4 (t)図2に見られる通り上記の理化学的性質か
らWF11231A物質は下記のような平面式構造式が推定される。
WF11231A物質(I)は免疫反応抑制活性のような薬理活性を有する。そ
れゆえに心臓、腎臓、肝臓、骨髄、皮膚、角膜、肺、膵臓、腸、小腸、肢体、筋
肉、神経などの臓器や組織の移植による拒絶反応;骨髄移植による移植片対宿主
の病気:慢性関節リュウマチ、全身性紅斑性狼癒、橋本甲状腺炎、多発性硬化症
、重症筋無力症、■型糖尿病などの自己免疫疾患のような免疫媒介の病気の治療
や予防に有効である。
さらに、WF11231A物質(I)は乾癖、アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎、
さらに、湿疹性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、若齢、天庖癒、水庖癒、表皮小庖症、癒
尊麻疹、脈管浮腫、脈管炎、紅斑、皮膚を冒する好酸球増多症、狼癒紅斑性、ア
クネと円形脱毛症のような炎症性及び増殖亢進性皮膚病、及び免疫学的仲介皮膚
疾患;又いろいろな目の病気として自己免疫性の病気等(例えば、角結膜炎、春
季カタル性結膜炎、ベーチェット病に関係するぶとう腸炎、角膜炎、円錐状角膜
、ジストロフィー上皮角膜、角膜白斑、視覚天庖癒、モーレン潰瘍、又腸炎、グ
レージス病、フォクト小柳 原田症候群、サルコイド−シス等);また可逆的閉
塞性気道疾患が含む状態として喘息(例えば、気管支喘息、アレルギー喘息、内
因性喘息、外因性喘息、はこり喘息)、特に慢性や癖になった喘息(例:遅発性
喘息、気道過敏反応)、気管支炎等のような可逆的閉塞性気道疾患;また胃潰瘍
、虚血性の病気と血栓症による血管の損傷、虚血性の腸疾患、腸炎症による病気
、壊死を起す全腸炎、やけどに関する腸管の外傷、白血球トリエンB、媒介の病
気のような粘膜や血管の炎症:また小児脂肪便症、直腸炎、好酸球増多症の胃腸
炎、肥胛細胞増加、クローン病、潰瘍性の大腸炎のような腸の炎症やアレルギー
:また食物に関連するアレルギーの病気で胃腸管から遠隔の部位に症候性状発現
をするもの、例えば偏頭痛、鼻炎、湿疹;また腸管の腎炎、グツドパスチャー症
候群、溶血性尿毒症候群、糖尿ネフロパシーのような腎臓病;又多発性筋炎、ギ
ランバレー症候群、メニエル病、多発神経炎、多発性単神経炎、単発神経炎、神
経根炎症のような神経性の病気;また、甲状腺機能亢進症、バセドー氏病のよう
な内分泌の病気;またうな血液に関する病気;また骨粗しよう症のような骨の病
気;またサルコイド−シス、涙腺維腫肺、突発性間質の肺炎のような呼吸器病、
また皮膚筋炎、尋常性白斑、尋常性魚鱗蘇、日光アレルギー感受性、皮膚を冒ぼ
すT細胞リンパ種のような皮膚疾患:また動脈又膜症、アテローム宋膜症、大動
脈炎症候群、多発動脈炎、心筋症(例:自己免疫心筋炎、ウィルス心筋炎)のよ
うな循環器疾患:また硬皮症、ウエーゲナー肉芽腫、シエーグレン症候群のよう
なコラーゲン疾患:脂肪変性;好酸球増多症筋膜炎;また歯肉、歯周組織、歯槽
骨、歯のセメント質の歯周病;又糸球体腎炎のようなネフローゼ症候群;男性型
の脱毛症、老人性脱毛症:筋ジストロフィー;膿皮症、セザリー症候群:アディ
ソン疾患;また、例えば保存するときや、移植のときや乏血疾患(例えば:血栓
症や心筋梗塞)の時に生じる虚血再潅流による臓器傷害(例えば:心臓、腎臓、
肝臓、消化管)のような活性酸素媒介の疾患;また内毒素−ショック、偽膜性大
腸炎、薬や放射線で起こった大腸炎のような腸の病気二また乏血急性腎疾患、慢
性腎疾患のような腎臓病、また肺酸素や薬(例えば:パラコート、プレオマイシ
ン)による中毒、肺癌、肺気腫のような肺疾患、白内障、シブローシス、網膜炎
、色素沈着症、老衰のための班の変質、ビトリール廠痕形成、角膜アルカリ熱傷
のような視覚器官疾患;また多形成紅斑、IgA皮膚炎、セメント皮膚炎のよう
な皮膚炎:また歯肉炎、歯周炎、敗血庁、環境汚染(例:大気汚染)による膵臓
炎、老化、発癌、癌腫の転移、高山病のような他の疾患;またヒスタミンや白血
球トリエンC4の放出による病気:そして腸や、血管や、神経のベーチェット病
、それから口腔や皮膚や目や外隘部や咬交や、副畢丸や肺や腎臓のベーチェソト
病等の治療と予防処理にも使える。
そしてさらに、WF11231A物質(I)は肝臓再生作用と肝臓切開の細胞の
過形成や肥大への刺激作用がある。そのため、この物質は免疫原性疾患(例えば
慢性自己免疫の肝臓病として自己免疫性肝炎類、初期の胆汁肝硬変と鉗胆肝炎)
、肝臓の部切除、急性肝臓壊死(例:毒素による壊死、ウィルス性肝炎、ショッ
クや酸素欠乏症)、B型肝炎、非A/非B型肝炎、肝硬変や肝臓の衰弱として激
症肝炎、遅発性肝疾患及び急性から慢性へ移行した肝機能疾患(慢性肝機能疾患
での急性肝機能疾患)のような肝疾患治療や予防に有用である。
それからさらに、WF11231A物質(1)は化学療法効果の増強作用、サイ
トメガオウイルス感染の予防及び治療、及び炎症抑制作用等のような薬理作用に
より種々の疾患に有用である。
WF11231A物質の生物学的作用を示す例として下記に生物学的データを記
述する。
テスト1コンカナバリンA−誘導リンパ球増殖においてのWF1]、231A物
質の効果
バルブ/Cネズミからの牌臓を無菌の状態で取りペニシリン(100ユニツト/
ml)とストレプトマイシン(100μg/ml)で補足されたRPMI 16
40触体に静かに解離した。細胞を1.OOOrpmの遠心分離で5分間中球状
にした。含有する赤血球を塩化アンモニウムをともなった溶解させる緩衝剤で2
分間室温で解離を処理し取り除き洗浄する。洗浄した牌臓細胞を最終的に10%
の胎児鏡型リンパ液と50μM2メルカボトエタノールとペニシリン(100ユ
ニツト/ml)とストレプトマイシン(100μg/ml)で補足されたRPM
11640媒体中で再懸濁する。コンカナバリンAを10μg/mlはど加える
。細胞懸濁液をすぐに96筒の丸底ミクロカルチュアープレートに50μm/筒
で分配する。WF11231A物質の塩酸塩(以下WF11231A −HCI
とする)を水に溶かす。さらにRPMi1640媒体中に薄め50μm/筒で三
重筒に加え下記に示す最終濃度を得る。
媒体プレートを37℃で5%炭酸ガス95%湿雰囲気下の空気中に72時間培養
する。培養後リムフォサイテ増殖をMTT [3(4,5−ジメチルチアゾリル
−2−イル)−2,5−ジフェニルテトラゾリウム臭化カリ]染料の減少量検定
で査定した。
MTTを5mg/mlのりん酸塩の緩衝剤に溶かした。lOμlのMTT溶液を
一検定の全ての筒に加え、プレートを37℃で4時間培養する。培養の最終段階
で75μmの培養媒体を取り除き、イソプロパツール酸(イソプロパツールに1
00μmの0゜04N塩酸)を全ての筒に加え、濃紺結晶を溶かすために十分混
合する。10分間室温で混合し、全ての結晶が溶けたことを確認した後、プレー
トを試験波長550nmを使い(参考では630nm波長)ミクロプレート光度
計で読む。三重筒の吸光度平均を計算し、結果を以下のような染料減少量の化学
反応停止の(抑制)パーセント(百分率)として表わす。:抑制率 %=100
Δ/B X 100A 試験サンプルの吸光度
B、コントロール媒体による吸光度
結果を表2に表わす。WF11231A−HCIはコンカナバリンA誘導リンパ
球増殖を抑制する
表2コンカナバ1ルA誘導リンパ球増殖においてのWF11231A物質の効果
WF11231A−HCI 550nmでの 抑制 ICS。
1.25 0.185±0.00370.70・625 0.177±0.00
1 72.00・3130.186土0.003 70.50.156 0.1
97±0.001 68.80・078 0.202±0.007 68.0
0.0270・039 0.259±0.020 58.90.020 0.3
90±0.049 38.20.010 0.609±0.045 3.40
0.630±0.007 0
提供(ルイス)ネズミからの腹側同種移植片を宿主(F344)ネズミの胸部側
位に移植した。傷の手当てを皮膚移植後5日で取り除く。移植部分を90%の移
植上皮壊死と定義づける拒絶があるまで毎日検査する。
WF11231A−HCIを生理食塩水に溶解し、腹腔内に投与するが14日間
毎日続けて投与量0.0.1と0.3mg/kgで治療するか、9日間毎日続け
て投与量1mg/kgで治療するか、5日間毎日続けて投与量3mg/kgで治
療する。それを移植したその日から始める。
表3でみられるように、全ての皮膚同種移植片が生理食塩水をネズミの腹腔内に
投与したものは11日以内に拒絶反応を起している。その反面WF11231A
−HCIを1と3mg/kgの投与量で処置したものは皮膚同種移植片の生存
を長引かせた。
カッコの中の数字は宿主ネズミが活性同種移植片で死ぬのにかかった日数を示す
。
表3 WF11231A−HCIの皮膚同種移植片の生存効果処 置 投与量
動物の数 皮膚同種移植片の生存WF11231A 0.1 3 91010こ
の発明の薬理学的組成は薬理学的処方の形態で使うことができる。例えば、活性
成分としてWF11231A物質やその薬理学的に許容される塩を含有し、外用
、内用、非経口投与に適切な有機または無機基剤や結合剤をともなった固体や、
半固体や、液体の形態として使うことができる。この活性成分は、例えば、通常
の非毒性の薬理学的に受け入れられている基剤を錠剤や粒剤やカプセル剤や生薬
や液剤や乳剤や懸濁液や注射や軟膏やリニメン剤や目薬やローション剤やジェル
剤やクリーム剤やその他のあらゆる適切な形態で使うことができる。
利用可能な基剤は水やグルコースやラクトーゼやアカシアゴムやゼラチンやマニ
トールや澱粉ペーストやマグネシウム三珪酸塩やタルクやコーンスターチやケラ
チンやコーンスターチやコロイド質のシリカや尿素やその他の生産に適切な基剤
を固体、半固体、液体の形態で、そして加えて添加剤、安定化剤、増粘剤、溶解
剤、着色剤や芳香剤を使うこともできる。
ヒトにこの組成を適用するには静脈注射か筋肉的注射か局所投与か経口投与を適
用するのが好ましい。治療上WF11231A物質の効果量の投与が治療される
患者−人一人の年齢と状態に左右され、変わるので、個人の患者の治療の場合、
静脈注射の場合をとるとヒトの体重1kgに対し0.01〜10mgのWF11
231A物質を毎日投与し、筋肉注射の場合はヒトの体重1kgに対し0.1〜
10mgのWF11231A物質を毎日投与し、経口投与の場合はヒトの体重1
kgに対し0.5〜50mgのWF] 1231A物質を与えるのが普通である
。
下記の実施例によりこの発明をさらに詳細に説明する。
去煎i、[LL
(1)発酵:
サノ力ロース4%、綿実粉296、乾燥酵母1%、りん酸二水素カリウム0.2
%、炭酸カルシウム0.2%とトゥイーン(Tween) 800.196を含
んだ透明組織の種培地(120ml)を20個の500m1エルレンマイヤーフ
ラスコのそれぞれに注ぎ、121℃で30分間殺菌する。白金耳のクラトポトリ
ウムsp、 No、 11231を斜面培地から接種し、各フラスコに注ぐ。こ
のフラスコをロータリー撹拌器で25℃で3日間振る。エラレタ種培養物を20
0リツトルのジャー・ファンメーター中150リットルの無菌生産培地へ接種す
る。この培地は種々のスターチ4%、グルコース1%、綿実粉2%、大豆粉2%
、りん酸アンモニウム1%、りん酸−水素ナトリウム・12水和物0.7%、硫
酸亜鉛・7水和物0.001%、アデカノールLG109 (消泡剤 旭電化社
製) 0.025%とシリコンKM70 (信越化学社製) 0.025%を含
む。発酵を1分間に100リドツルのエアレーションと200rpmの攪拌で2
5℃で4日間行う。
発酵流体培地中のWF11231Aの量を免疫抑制作用の試験管内でコンカナバ
リンA (concanavarin A)−誘導リンパ球増殖とHPLC分析
により定めている。
(2)単離
培養した流体培地(1601Jソトル)を珪藻土(1kg)の補助を伴い濾過す
る。濾過液を捨てる。80リツトルのメタノールを菌糸体の硬い沈殿物に混ぜな
がら加える。混合物は1時間はど置かれ濾過する。濾過液を減圧下20リツ!・
ルに濃縮し、液剤を5EPABEADS SP −207(商品名 三菱化成社
製)の吸着剤を使用したカラム(6リツトル)に付す。カラムを18リツトルの
水と18リツトルの50%メタノール水で洗浄し、18リツトルの0.14%ア
ンモニウム水酸化物を含む50%メタノール水で溶出する。その溶出液を減圧下
10リットルに濃縮する。pHをIN塩酸で3.0に調整してから水溶液をカチ
オン交換樹脂ダイアイオン5K−IB(NH4”型、商品名 三菱化成社製)を
使用したカラム(0,35リツトル)に付す。
カラムを3.5リツトルの水で洗浄し、0.INアンモニウム水酸化物で溶出す
る。アンモニウム水酸化物を減圧除去し、溶液をアニオン交換樹脂ダウエックス
1−X2 (OH型、商品名 三菱化成社製)を使用するカラム(0,12リツ
トル)に付す。
カラムを3.5リツトルの水で洗浄し、0.6リツトルの0.025N酢酸と1
リツトルの0゜25N酢酸で溶出する。溶媒を蒸発させ粗粉末を得る。得られた
粗粉末をさらにYMCゲル(ODS−AM 120−350.1.5cm1D
50cm山村化学研究所社製)、移動相、アセトニトリル−水−トリフルオロ酢
酸の混液(6: 94 : 0.1、v/v)を使用する予め作成したHPLC
に付す。溶出液をUV検出器で230%mで監視し、適当な留分を組合せ、凍結
乾燥する。凍結乾燥した粉末を5mlの97.5%アセトニトリ酸塩(130m
g)を得る。
図面の簡単な説明
図1. WF11231A・塩酸塩の’H−NMRスペクトル図2. WF11
231A・塩酸塩の”C−NMRスペクトル図 面
第2図
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(72)発明者 奥原 王国
茨城系つくば市梅園2−14−10