JPH05255366A - 新規血管新生阻害物質fr901484 - Google Patents

新規血管新生阻害物質fr901484

Info

Publication number
JPH05255366A
JPH05255366A JP4090111A JP9011192A JPH05255366A JP H05255366 A JPH05255366 A JP H05255366A JP 4090111 A JP4090111 A JP 4090111A JP 9011192 A JP9011192 A JP 9011192A JP H05255366 A JPH05255366 A JP H05255366A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substance
reaction
culture
cells
arterialization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4090111A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobutaka Oohata
畑 暢 敬 大
Takashi Fujita
田 隆 藤
Shigehiro Takase
瀬 茂 弘 高
Hiroshi Terano
野 紘 寺
Masakuni Okuhara
原 正 国 奥
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP4090111A priority Critical patent/JPH05255366A/ja
Publication of JPH05255366A publication Critical patent/JPH05255366A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Compounds Of Unknown Constitution (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 シュードモナス(Pseudomonas)
属に属するWB1859株を培養して、酸性黄色粉末、
FR901484物質を製造する。 【効果】 この物質は、すぐれた血管新生阻害作用及び
抗腫瘍作用を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、FR901484物
質、その製法及び用途に関するものである。FR901
484物質は、微生物、特に細菌の培養物から分離採取
された従来未知の新規物質であり、すぐれた血管新生阻
害活性を示し、血管新生阻害剤及び制癌剤をはじめ各種
の医薬として有用である。
【0002】
【従来の技術】生体内において血管が新生するのを抑制
ないし阻害することは、生理学的見地から非常に重要な
意義を有する。例えば、癌細胞またはその周辺細胞にお
ける血管の新生を阻害すれば、これらの細胞に対して酸
素や各種の栄養成分が運ばれなくなるため、結局死滅せ
ざるを得なくなり、間接的に癌細胞を征圧することとな
る。したがって、すぐれた血管新生阻害剤はすぐれた制
癌剤として大いに期待することができる。
【0003】本発明に係る物質は、血管内皮細胞に対す
る管腔形成阻害を指標として血管新生阻害物質を発酵生
産物からスクリーニングする過程で発見された物質であ
って、従来全く未知の新規物質である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、安全性が高
くしかもきわめて有効な血管新生阻害剤ないし抗腫瘍剤
を開発する目的でなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためになされたものである。
【0006】そこで、本発明者らは、安全性の面から天
然物に着目し、微生物の醗酵生産物に注目するに至り、
各種微生物を探索した結果、宮崎県で採取した土壌サン
プルから新たに分離したWB1859株が目的物質を生
成することを発見し、そして更にこの物質についてその
理化学的性質を詳細に研究したところ、従来未知の新規
物質であることを確認し、この物質を新たにFR901
484物質と命名し、そして更に研究の結果、その工業
的製法を確立し、本発明を完成するに至った。
【0007】本発明に係るFR901484物質は、下
記表2、表3に示される理化学的性質を有する新規物質
である。
【0008】
【表2】
【0009】
【表3】
【0010】本発明に係るFR901484物質は、例
えば宮崎県で採取した土壌サンプルから新たに分離した
WB1859株によって生産される。以下にWB185
9株の菌学的性質を示すが、分類学的研究は、主にBe
rgey’s Manualof Systemati
c Bacteriology(Volume 1)に
記載された方法に従った。
【0011】(1)形態的特徴 本菌をニュートリエント寒天培地上において30℃、2
4時間生育せしめた後、光学顕微鏡下で形態の観察を行
なった。その結果を下記の表4に示す。その結果から明
らかなように、本菌株は、グラム陰性、運動性の桿菌で
ある。細胞は、0.8−1.0×1.5−4.0μmの
大きさである。本菌株は、ニュートリエント寒天培地上
で、黄色の色素を生産する。
【0012】
【表4】
【0013】(2)生理的特徴 本菌の生理的特徴を、下記の表5〜7に示した。その結
果から明らかなように、本菌の生育温度範囲は、8℃か
ら35℃であった。オキシダーゼ、カタラーゼ、ウレア
ーゼは、陽性であった。ゼラチンの液化、カゼイン加水
分解、Tween80加水分解、デンプンの加水分解は
陰性であった。本菌は、D−フラクトースから酸を産生
し、資化した。
【0014】
【表5】
【0015】
【表6】
【0016】
【表7】
【0017】(3)同定 以上の特徴をBergey’s Manual of
SystematicBacteriology(Vo
lume 1)より検索した結果、No.1859株
は、シュードモナス(Pseudomonas)に属す
るものと考えられ、本菌株を、シュードモナス エスピ
ー(Pseudomonas sp.)No.1859
と同定し、これを通産省工業技術院微生物工業技術研究
所に寄託した(受託番号 FERM P−12736
寄託日:1992年1月31日)。
【0018】FR901484物質の生産は、単に説明
を目的として挙げただけの本明細書記載の特定の微生物
の使用に限定されるものではないことを理解するべきで
ある。この発明は、記載の微生物からX線照射、紫外線
照射、N−メチル−N′−ニトロ−N−ニトロソグアニ
ジン、2−アミノプリン等の変異処理により取得できる
人工変異株並びに自然変異株を含めてFR901484
物質を生産しうる全ての変異株の使用をも包含するもの
である。
【0019】本発明に係るFR901484物質は、細
菌に属する該物質生産菌(例えばNo.1859株)を
資化しうる炭素及び窒素源を含む栄養培地中に接種し、
好気条件下で培養することにより(例えば、振とう培
養、通気撹拌培養等)、生産せしめることができる。
【0020】炭素源としては、グルコース、シュークロ
ース、澱粉、変性澱粉、フラクトース、グリセリンその
他の炭水化物を使用するのが好ましい。
【0021】窒素源としては、オートミール、酵母エキ
ス、ペプトン、グルテンミール、綿実粉、綿実油粕、大
豆粉、コーンスティープリカー、乾燥酵母、小麦胚芽、
落花生粉、チキン骨肉ミール等を使用するのが好ましい
が、アンモニウム塩(例えば、硝酸アンモニウム、硫酸
アンモニウム、リン酸アンモニウム等)尿素、アミノ酸
等の無機及び有機の窒素化合物も有利に使用することが
できる。
【0022】これらの炭素源及び窒素源は、併用するの
が有利であるが、純粋なものを必らずしも使用する必要
はない。不純なものには生長因子や微量要素が含まれて
いる場合などもあり、有利な場合があるからである。
【0023】必要ある場合には、例えば次のような無機
塩類を培地に添加してもよい:炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、塩化ナト
リウム、塩化カリウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリ
ウム、マグネシウム塩、銅塩、コバルト塩等。
【0024】特に、培地が強く発泡するのであれば、必
要あるときに、液体パラフィン、動物油、植物油、鉱物
油、シリコン等を添加してもよい。
【0025】目的物質を大量に工業生産するには、他の
発酵生産物の場合と同様に、通気撹拌培養するのが好ま
しい。少量生産の場合は、フラスコを用いる振とう培養
が好適である。
【0026】また、培養を大きなタンクで行う場合、F
R901484物質の生産工程において菌の生育遅延を
防止するため、はじめに比較的少量の培地に生産菌を接
種培養した後、次に培養物を大きな生産タンクに移して
そこで生産培養するのが好ましい。この場合、前培養に
使用する培地及び生産培養に使用する培地の組成は、両
者ともに同一であってもよいし必要あれば両者を変えて
もよい。
【0027】培養は通気撹拌条件で行うのが好ましく、
例えばプロペラやその他機械による撹拌、ファーメンタ
ーの回転または振とう、ポンプ処理、空気の吹込み等既
知の方法が適宜使用される。通気用の空気は滅菌したも
のを用いる。
【0028】培養温度は、FR901484物質生産菌
が本物質を生産する範囲内で適宜変更しうるが、通常は
1〜40℃、好ましくは18〜32℃で培養するのがよ
い。培養時間は、培養条件や培養量によっても異なるが
通常は約1日〜1週間である。
【0029】発酵終了後、培養物から目的とするFR9
01484物質を回収する。すなわち、菌体は、直接水
及び/又は有機溶媒による抽出、あるいは、これを機械
的に又は超音波等既知の手段を用いて破壊した後、水及
び/又は有機溶媒で抽出した後、常法にしたがって回
収、精製する。培養液の場合は、直接、常法にしたがっ
て回収、精製すればよい。
【0030】回収、精製方法としては、例えば、水、有
機溶媒、これらの混合溶媒による溶媒抽出;クロマトグ
ラフィー:単一溶媒又は混合溶媒からの再結晶等常法が
適宜単独であるいは組合わせて使用できる。
【0031】FR901484物質の回収、精製は上記
のような既知の方法を適宜利用して行うが、例えば次の
ようにしてもよい。培養物をアセトン水で抽出し、さら
に酢酸エチルで抽出した後、クロマトグラフィーで精製
する。FR901484物質は酸性物質であり、塩基と
反応して塩を形成することができる。FR901484
物質は遊離の状態(FR901484物質自体)でも回
収、精製することができるし、またそれらの塩としても
回収、精製できる。また、これらは常法により相互に交
換することもできる。FR901484物質の塩基との
塩としてはナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金
属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土金
属塩などが挙げられる。
【0032】本発明に係るFR901484物質は、後
記するところからも明らかなように、in vitro
での血管内皮細胞の増殖阻害作用及びin vivoで
の鶏卵漿尿膜上での血管新生阻害作用を有することが確
認され、且つ低毒性で安全性が高いことも確認され、血
管新生阻害剤として非常に有効である。また、本発明に
係る物質は、マウス固形癌MethAの増殖抑制作用を
有することも確認され、血管新生阻害作用とも相まっ
て、抗腫瘍剤としても非常に有効である。
【0033】したがって本発明に係る物質は、医薬の有
効成分として使用することができ、このような医薬も本
発明に包含されるものである。本発明に係る薬剤組成物
は、FR901484物質及び/又はその塩を有効成分
としてこれに常用される無機又は有機の担体を加えて、
固体、半固体又は液体の形で、経口投与剤のほか、外用
剤等の非経口投与剤に製剤化する。
【0034】経口投与のための製剤としては、錠剤、丸
剤、顆粒剤、軟・硬カプセル剤、散剤、細粒剤、粉剤、
乳濁剤、懸濁剤、シロップ剤、ペレット剤、エリキシル
剤等が挙げられる。非経口投与のための製剤としては、
注射剤、点滴剤、輸液、軟膏、ローション、トニック、
スプレー、懸濁剤、油剤、乳剤、坐剤等が挙げられる。
本発明の有効成分を製剤化するには、常法にしたがえば
よく、界面活性剤、賦形剤、着色料、着香料、保存料、
安定剤、緩衝剤、懸濁剤、等張剤その他常用される佐薬
を適宜使用する。
【0035】本発明に係る薬剤組成物の投与量は、その
種類、治療ないし予防対象疾病の種類、投与方法、患者
の年令、患者の症状、処理時間等によって相違するが、
静脈投与の場合は成人ひとり当り1日に有効成分(FR
901484または/およびその塩)を0.01〜10
00mg/kg、好ましくは0.1〜100mg/kg
投与し、筋肉投与の場合は同じく0.01〜1000m
g/kg、好ましくは0.1〜100mg/kg投与
し、経口投与の場合も同じく0.5〜2000mg/k
g、好ましくは1〜1000mg/kgの範囲内で投与
する。
【0036】以下、本発明を実施例について更に詳しく
説明する。
【0037】
【実施例1】
【0038】[(1)FR901484の発酵生産]バ
クテリアWB1859株(FERM P−12736)
のスラント斜面培養物を、下記の表8に示した前培養培
地(180ml/500ml 容コルベン)に一白金耳
ずつ接種し、30℃で1日培養した。さらに、この培養
物を下記の表8に示した本培養培地18Lを注入した3
0L容ジャーファメンター(通気量1VVM,回転数2
00rpm)5基にそれぞれ360mlずつ植菌し2日
間、30℃にて培養した。
【0039】
【表8】
【0040】[(2)FR901484の抽出、精製]
【0041】(1)ブロスーアセトン抽出 培養液80Lにアセトン160Lを加え時々撹拌し、5
時間放置した。その後、ラジオライト#600(昭和化
学工業)を1kg加えて濾過し、濾液240Lを得た。
【0042】(2)酢酸エチル抽出 (1)で得られた濾液を減圧下で濃縮し、80Lの濃縮
水溶液とした。この水溶液に6NHClを用いてpHを
2に調整後、40Lの酢酸エチルで2回活性物質を抽出
した。得られたこの酢酸エチル抽出画分を減圧下で濃縮
し濃縮液2Lを得た。
【0043】 (3)シリカゲルカラムクロマトクラフィー (2)で得られた濃縮液2Lを無水硫酸ナトリウムで脱
水した後、0.5LのSILICAR CC−4(Ma
llinckrodt社製)にまぶした。これを、あら
かじめn−ヘキサンで調整しておいたSILICAR
CC−4カラム1.5Lに上層した(total co
lumn volume 2.OL)。かラムをn−ヘ
キサン:酢酸エチル(5:1)4Lにて洗浄後、活性画
分をn−ヘキサン:酢酸エチル(1:1)6Lにて溶出
した。この活性画分を集め、減圧下で濃縮乾固した。
【0044】(4)ODSカラムクロマトグラフィー (3)で得られた活性画分を10mlのメタノールに溶
解し、あらかじめ80%メタノールで調整しておいた3
20mlのLichroprep RP−18ゲル(4
0〜63μm;Merck社製)にチャージした。80
%メタノール、0.1%トリフルオロ酢酸(TFA)5
00mlで洗浄後、活性画分を2Lの85%メタノー
ル、0.1%TFAで溶出した。目的物質を含む画分を
集め、減圧下で濃縮乾固し、黄色粉末200mgを得
た。
【0045】[実施例2:FR901484の生物化学
的性質]
【0046】[(1)血管内皮細胞管腔形成阻害]下記
する〜にしたがってアッセイを行った。
【0047】[TypeIコラーゲン ゲル化]下記
の表9に示す組成でコラーゲンのゲル化を行った。すな
わち、該組成からなる混合溶液を50μlずつマイクロ
タイタープレート(96穴)の各穴に分注し、37℃で
24時間インキュベーとすることにより、ゲル化を行っ
た。
【0048】
【表9】
【0049】[内皮細胞培養]サブコンフレントなウ
シ動脈血管内皮細胞を1.5×105/mlとなるよう
に10%ウシ胎児血清(FBS)−MEM培地で調整
し、これを100μl(1.5×104/well)ず
つでゲル化したマイクロタイタープレートに加え、さ
らに3〜5日37℃で培養し細胞をコンフレントな状態
にする。
【0050】[管腔形成]細胞がコンフレントになっ
たのち、培地をアスピレーターで吸引除去し、新しく
0.1%ウシ血清アルブミンを含むMEM培地をそれぞ
れの穴に100μlずつ分注する。マイクロタイタープ
レートの左1列目にはさらに100μlの培地を加えた
後、各濃度のサンプルを10μl添加する。培地とサン
プルをよく撹拌後、100μlずつ2列目以降に撹拌希
釈していく(1/2希釈)。希釈後、塩基性繊維芽細胞
増殖因子(b−FGF)を各穴あたり25ng/mlと
なるように添加し、37℃で3日培養する。培養後細胞
は3次元的管腔を形成している。この管腔の形成阻害度
を顕微鏡観察により判定する。
【0051】上記のアッセイ法によって本物質の管腔形
成阻害度を顕微鏡観察によって判定した結果、本物質の
管腔形成阻害のIC50は2.0μg/mlであった。
【0052】[(2)細胞毒性(in vitro)]
ウシ血管内皮細胞およびマウス リンパ腫EL−4細胞
に対する細胞毒性invitroの測定はマイクロタイ
タープレートに予め各々の培地を加えて希釈した薬剤
に、各濃度の細胞をまき、CO2インキュベーター中で
培養し、数日後、その増殖抑制を調べた。
【0053】すなわち、ウシ血管内皮細胞は、MEM培
地(10%FBS)を用い、7.5×103 cell
s/wellの細胞濃度で3日間培養する。また、EL
−4細胞はダルベッコ(Dul)培地(10%FBS)
を用い、1×104 cells/wellで2日間培
養し、その抑制活性をMTT法(T.Mosman;
J.Jmmunol.Method,65,55(19
83)により算出した。
【0054】FR901484の細胞増殖抑制は、ウシ
血管内皮細胞に対してIC50:5.2x10-8M(2.
0x10-2μg/ml、EL−4に対してIC50:4.
2x10-7M(1.6x10-1μg/ml)とそれぞれ
強い細胞増殖抑制を示した。また、顕微鏡観察による
と、その作用はcytotoxicでなく、cytos
taticであった。
【0055】[(3)CAM assay(in vi
vo)chick chorioallantoic
membrane assay] 鶏受精卵漿尿膜(CAM)による血管新生に対する本化
合物の抑制作用をN.G.Tanakaらの方法(Ex
p.Pathol.30,143,1986)に多少の
改良を加えて検討した。
【0056】3日令の鶏受精卵の卵殻に約1cm四方の
小窓を開け、2日間培養後鶏胚漿尿膜上に、あらかじめ
FR901484をエチレンビニル酢酸(EVA)ポリ
マー(8%)を含むジクロロメタンに溶解した後、乾燥
させ、ペレット状となったサンプルをのせた。さらに2
日間37℃で培養させたのち、漿尿膜内へ脂肪乳剤を注
入し、ペレットのまわりの血管阻止ゾーンを顕微鏡下で
測定した。血管新生阻害活性は、試験された総検体あた
りの血管新生阻害作用が観察された検体の割合で示し
た。結果を図3に示した。(+)はサンプル周辺の血管
新生が完全に抑制された検体の割合、また、(±)はサ
ンプル周辺の血管新生が中程度抑制された検体の割合を
示す。この結果から明らかなように、本物質は0.3〜
100μg/eggで有意に血管新生を抑制した。
【0057】[(4)抗腫瘍活性]マウス繊維肉腫Me
th Aに対するFR901484の抗腫瘍活性の測定
は、マウスBalb/c(雌、8週令)の腹腔中で8日
間継代した MethA細胞を、1x105細胞ずつB
alb/cマウスにid(皮内)移植し、14日後に腫
瘍サイズを測定した。FR901484はday1〜4
およびday7〜10に腹腔内(ip)へ0.2mlず
つ、各濃度で投与し抗腫瘍効果を検討した。相対的抗腫
瘍重量はNCI(USA)のマニュアルによって測定し
た。
【0058】得られた結果を図4に示した。その結果か
ら明らかなように、本物質は、0.3〜10mg/kg
において対照に比べ、有意に60%以上の抑制効果を有
することが確認された。
【0059】
【(5)毒性試験】生後5週令のICR系雌マウス5匹
に、FR901484物質を100mg/kgの投与量
で毎日1回、3日間連続腹腔内注射したが死亡例はな
く、体重増加も無投与マウス群と全く同じであり、FR
901484物質の安全性の高さが確認された。
【0060】
【実施例3:注射剤の製造】 (1)実施例1で製造したFR901484物質 5g (2)食 塩 9g (3)炭酸水素ナトリウム 1g
【0061】(1)〜(3)の全成分を蒸留水100m
lに溶解した後、アンプルに1mlずつ分注して、注射
剤1000本を製造した。
【0062】
【発明の効果】本発明は、FR901484物質を提供
するものであるが、この物質は従来未知の新規物質であ
って、すぐれた血管新生阻害作用及び抗腫瘍作用を有
し、各種の医薬品に利用することができる。また、本発
明によって、微生物を利用する上記物質の工業的製法も
確立された。
【図面の簡単な説明】
【図1】FR901484物質の1H核磁気共鳴スペク
トルを示すチャートである。
【図2】FR901484物質の13C核磁気共鳴スペク
トルを示すチャートである。
【図3】FR901484物質の血管新生阻害活性を示
した図面である。
【図4】FR901484物質の抗腫瘍活性を示した図
面であって、マウス固形癌MethAに対する本物質の
作用を図示したグラフである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記表1に示される物性を有することを
    特徴とするFR901484物質。 【表1】
  2. 【請求項2】 FR901484物質生産菌を培養して
    FR901484物質を生成せしめ、これを採取するこ
    とを特徴とするFR901484物質の製造方法。
  3. 【請求項3】 FR901484物質生産菌がシュード
    モナス(Pseudomonas)属に属する微生物で
    あることを特徴とする請求項2の製造方法。
  4. 【請求項4】 FR901484物質を有効成分とする
    血管新生阻害剤。
  5. 【請求項5】 FR901484物質を有効成分とする
    抗腫瘍剤。
JP4090111A 1992-03-17 1992-03-17 新規血管新生阻害物質fr901484 Pending JPH05255366A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4090111A JPH05255366A (ja) 1992-03-17 1992-03-17 新規血管新生阻害物質fr901484

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4090111A JPH05255366A (ja) 1992-03-17 1992-03-17 新規血管新生阻害物質fr901484

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05255366A true JPH05255366A (ja) 1993-10-05

Family

ID=13989412

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4090111A Pending JPH05255366A (ja) 1992-03-17 1992-03-17 新規血管新生阻害物質fr901484

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05255366A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7361633B2 (en) 2002-07-22 2008-04-22 Ardana Bioscience Limited Screening method and anti-tumor drug candidate obtained therefrom

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7361633B2 (en) 2002-07-22 2008-04-22 Ardana Bioscience Limited Screening method and anti-tumor drug candidate obtained therefrom

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3111470B2 (ja) 新規ポリペプチド化合物およびその製造法
KR900004066B1 (ko) 생물학적으로 활성인 ws 6049의 제조방법
JPH05255366A (ja) 新規血管新生阻害物質fr901484
US5147860A (en) Tan-1120, its derivatives, production and use thereof
EP0846699A1 (en) Substance wf16616, process for production thereof, and use thereof
EP0314401B1 (en) New compound wf 2015 a and b, production thereof and use thereof
JPH05271267A (ja) Fr901459物質、その製法及び用途
JPH07506332A (ja) 医薬としての複素環化合物のリン酸エステル
JPH0859681A (ja) c−GMP PDE阻害物質FR901526
JP2706843B2 (ja) 新規アントラキノン誘導体、その製造方法及び該誘導体を含有する抗腫瘍剤
JPH08239379A (ja) 新規物質kr2827誘導体、その製造法および使用
JP2594085B2 (ja) 新規抗腫瘍抗生物質sf2575物質ならびにその製造法
JPH04316573A (ja) 新規化合物cf‐24、その使用および製造
JPH08259585A (ja) 生理活性物質fr183783
JPS63290891A (ja) Fr−900848物質およびその製造法
JPH0631280B2 (ja) Ws7739物質およびその製造法
JPH05194571A (ja) 新規抗生物質nk374186a、nk374186b、nk374186b3及びnk374186c3、その製造法及びその用途
JPH03232887A (ja) 新規物質bk97、その使用および製造
JPH05105693A (ja) Ws4418物質、その製法及び用途
JPH04224559A (ja) 血管新生阻害物質 fr−901448 およびfr−901449
JPH01290673A (ja) 新規物質k3543r1、その使用および製造
JPH0259596A (ja) 新規物質、その使用および製造
JPH06135979A (ja) 新規物質nk374200、その製造法及びその用途
JP2002068980A (ja) 生理活性物質nk34896類縁体の用途
JPH037244A (ja) Ws1128物質、その製造法およびそれを含有する医薬組成物