JPH0752348A - 易接着性ポリエステルフィルム - Google Patents

易接着性ポリエステルフィルム

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JPH0752348A
JPH0752348A JP5198311A JP19831193A JPH0752348A JP H0752348 A JPH0752348 A JP H0752348A JP 5198311 A JP5198311 A JP 5198311A JP 19831193 A JP19831193 A JP 19831193A JP H0752348 A JPH0752348 A JP H0752348A
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JP
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polyester film
film
water
acid
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JP5198311A
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Inventor
Jun Hirata
純 平田
Naotake Kashiwakura
尚武 柏倉
Takashi Mimura
尚 三村
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 帯電防止性、耐ブロッキング性、接着性、易
滑平滑性、水溶性、耐溶剤性等に優れ、フロッピ−ディ
スク等の磁気記録材料、各種写真材料、包装材料、電気
絶縁材料、一般工業材料等に好適な易接着性ポリエステ
ルフィルムを提供する。 【構成】 ポリエステルフィルム基体の少なくとも片面
に、ポリオキシアルキレングリコ−ル成分が1重量%以
上、20重量%未満含有されてなる水溶性共重合ポリエ
ステル30〜70重量%と不活性粒子70〜30重量%
を主体とした混合物の塗膜が形成されてなる易接着性ポ
リエステルフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は易接着性ポリエステルフ
ィルムに関するものである。詳しくは帯電防止性、接着
性、耐ブロッキング性、易滑性などに優れ、磁気記録材
料、各種写真材料、包装材料、電気絶縁材料、一般工業
材料などに使用される基材フィルムとして好適な易接着
性ポリエステルフィルムに関するものであり、特にフロ
ッピ−ディスク等の磁気記録材料に使用される基材フィ
ルムとして好適な易接着ポリエステルフィルムに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル、特にポリエチレンテレフ
タレ−ト、ポリブチレンテレフタレ−ト、ポリエチレン
ナフタレ−トあるいはポリ−1、4−シクロヘキサンジ
メチレンテレフタレ−ト及びこれらを主体とするポリエ
ステルは優れた物理的、化学的特性を有しており、繊
維、フィルムあるいはシ−トさらにはその成型品として
広く使用されている。
【0003】特に、ポリエステルフィルムは耐熱性、耐
薬品性、機械的特性において優れた性質を有するため
に、磁気記録材料、各種写真材料、包装材料、電気絶縁
材料、一般工業材料等多くの用途に用いられている。
【0004】これらの用途においてはポリエステルフィ
ルム単体で使用されることは無く、フィルム表面に種々
の被覆物、例えば磁性体塗料、ケミカルマット塗料、ジ
アゾ感光塗料、ゼラチン組成物、ヒ−トシ−ル付与組成
物、インキなどを塗布あるいは印刷して使用される。
【0005】このうち、磁気テ−プやフロッピ−ディス
ク等に用いられるフィルムには、磁気記録の高信頼性、
高密度化のために帯電防止性、平坦性、平滑性が求めら
れているとともに、磁性体塗料とベ−スフィルムとの接
着力の向上、および耐ブロッキング性などが強く求めら
れている。しかし、フィルムに磁性体塗料への接着力を
付与すると、逆にフィルム間でブロッキングを生じ、各
種の作業性が低下したり、磁気記録性能が悪化したりす
る。特に、両面コ−ト易接着フィルムの長尺ロ−ルは高
温、高湿度下では巻芯部においては相当な巻締まり(圧
力)を生じ、表層部ではブロッキング現象が無くても巻
芯部では完全にブロッキングしてしまい、円滑な巻出し
や加工が出来なくなることが往々にして発生する。その
ため、密着性の良好(密着力が高い)な易接着層を使用
した場合には易接着層面同士のブロッキング対策は、重
要な問題である。
【0006】一方、ベ−スフィルムあるいは磁気テ−プ
等の製造工程では一般に高速で多くの各種ロ−ルを有す
る工程を通過したりする際に、ロ−ルとフィルム間、あ
るいはフィルム同志の摩擦によって帯電現象を生じるた
め、作業性の低下、磁気記録性能が悪化したりする。こ
のため、フィルムの接着性付与には、フィルムの帯電防
止性、易滑性、ブロッキング防止性などの性能も同時に
満足させる必要がある。それと共にフィルム表面に塗布
あるいは印刷される種々の被覆物に含有されている各種
溶剤に対しても抵抗力のある易接着性物質が望まれてい
る。
【0007】しかしながら、一般にポリエステル自体が
不活性で接着性に乏しいため、フィルム表面に種々の被
覆物、例えば磁性体塗料、ケミカルマット塗料、ジアゾ
感光塗料、ゼラチン組成物、ヒ−トシ−ル付与組成物、
インキなどを塗布あるいは印刷する際には、該被覆物と
の接着性を良好とするためにフィルム表面にコロナ放電
あるいはプラズマ等の物理的な処理やアルカリあるいは
アミン類の化学薬品を使用した化学的な処理をする方
法、さらには易接着性物質をコ−ティングする方法など
が知られている。しかし、物理的あるいは化学的な表面
処理方法は工程が煩雑となり、コストアップとなるばか
りでなく、十分な接着性が得られない。
【0008】一方、易接着性物質をコ−ティングする方
法はポリエステルフィルムの製造工程内で実施でき、コ
スト面で有利であり、かつ、種々の被覆物に対応できる
接着性物質を選択することが可能である。さらに、ポリ
エステルフィルムの取り扱い性、フィルム製造時の作業
性の点から、種々の水分散あるいは水溶性共重合ポリエ
ステルおよび該共重合ポリエステルをポリエステルフィ
ルムに積層あるいは塗布することが提案されて来た。例
えば、特公昭47−40873号公報、特開昭50−1
21336号公報および特開昭50−134086号公
報にはエステル形成性スルホン酸金属塩化合物およびポ
リエチレングリコ−ルを共重合したポリエステルおよび
それらのポリエステルを積層したフィルム、特開昭63
−66239号公報にはエステル形成スルホン酸金属塩
化合物およびポリテトラメチレングリコ−ルを共重合し
たポリエステル、特開昭50−83497号公報、特開
昭53−2536号公報、特開昭54−3848号公報
にはエステル形成スルホン酸金属塩化合物および脂肪族
ジカルボン酸成分、さらにはジエチレングリコ−ルを共
重合したポリエステル、特開昭59−215318号公
報にはエステル形成性スルホン酸金属塩化合物および脂
肪族ジカルボン酸成分を共重合したポリエステルを下塗
りしたフィルムなどがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来技術においては次のような問題点がある。すなわ
ち特公昭47−40873号公報のようにエステル形成
性スルホン酸金属塩化合物および低分子量のポリエチレ
ングリコ−ルを多量に共重合した場合には、水溶性、接
着性は発現するものの耐ブロッキング性に劣り、帯電防
止性が得られない。特開昭50−121336号公報、
特開昭50−134086号公報および特開昭63−6
6239号公報のようにエステル形成性スルホン酸金属
塩化合物およびポリアルキレングリコ−ル成分を多量に
共重合した場合には水溶性、耐ブロッキング性、帯電防
止性におとり好ましくない。さらに特開昭50−834
97号公報、特開昭53−2536号公報、特開昭54
−3848号公報および特開昭59−215318号公
報のようにエステル形成性スルホン酸金属塩化合物およ
び脂肪族ジカルボン酸成分、さらにはジエチレングリコ
−ルを共重合した場合には接着性は発現するものの、耐
ブロッキング性に劣り、帯電防止性が得られないなどの
欠点がある。
【0010】本発明はこれらの欠点を解消せしめ、帯電
防止性、接着性、耐ブロッキング性、易滑性、水溶性な
どに優れ、特にフロッピ−ディスク等の磁気記録材料に
使用される基材フィルムとして好適な易接着ポリエステ
ルフィルムを提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記した本発明の目的
は、ポリエステルフィルム基体の少なくとも片面に、ポ
リオキシアルキレングリコ−ル成分が1重量%以上、2
0重量%未満含有されてなる水溶性共重合ポリエステル
30〜70重量%と不活性粒子70〜30重量%を主体
とした混合物の塗膜が形成されてなる易接着性ポリエス
テルフィルムをその骨子とするものである。
【0012】本発明における水溶性共重合ポリエステル
は、ポリオキシアルキレングリコ−ル成分が1重量%以
上、20重量%未満含有されてなる水溶性共重合ポリエ
ステルであれば特に限定されるものではないが、酸成分
として芳香族ジカルボン酸を60モル%以上、さらには
70モル%以上とすることが好ましく、特には80モル
%以上とすることが帯電防止性、耐ブロッキング防止
性、耐溶剤性に優れる点から好ましい。芳香族ジカルボ
ン酸が60モル%未満であると帯電防止性、耐ブロッキ
ング防止性および耐溶剤性に劣る。芳香芳香族ジカルボ
ン酸としては特に限定されることはないが、例えばテレ
フタル酸、イソフタル酸、ジフェニルエ−テルジカルボ
ン酸等を挙げることができ、これらのなかで好ましい芳
香族ジカルボン酸としてはテレフタル酸、イソフタル
酸、ナフタレンジカルボン酸である。本発明の水溶性共
重合ポリエステルは、水溶性付与の点からエステル形成
性スルホン酸アルカリ金属塩化合物を全酸成分に対し
て、5〜40モル%、好ましくは7〜30モル%、さら
に好ましくは10〜20モル%、特に好ましくは11〜
15モル%添加することが好ましい。エステル形成性ス
ルホン酸アルカリ金属塩化合物が5モル%未満である
と、十分な水溶性および接着性が得られない場合があ
る。一方、40モル%を超えると接着性は飽和に達し、
逆に帯電防止性、耐ブロッキング防止性、耐溶剤性が低
下する傾向にある。エステル形成性スルホン酸アルカリ
金属塩化合物としては、例えばスルホテレフタル酸、5
−スルホイソフタル酸、2−スルホイソフタル酸、4−
スルホイソフタル酸、4−スルホナフタレン−2,6−
ジカルボン酸等のアルカリ金属塩を挙げることができ、
なかでも5−スルホイソフタル酸、スルホテレフタル酸
のリチウム、ナトリウム、カリウム塩がより好ましく用
いられる。
【0013】本発明の水溶性共重合ポリエステルのグリ
コ−ル成分は特に限定されるものではないが、好ましく
は炭素数2〜8の脂肪族グリコ−ルおよび/または炭素
数6〜16の肪環族グリコ−ル80〜99モル%、ジエ
チレングリコ−ル1〜20モル%であり、さらに好まし
くは82〜95モル%、ジエチレングリコ−ル5〜18
モル%であり、特に好ましくは84〜93モル%、ジエ
チレングリコ−ル7〜16モル%である。炭素数2〜8
の脂肪族グリコ−ルおよび/または炭素数6〜16の肪
環族グリコ−ルが80モル%未満あるいはジエチレング
リコ−ルが20モル%を超えた場合は耐ブロッキング
性、耐溶剤性が劣る傾向にある。一方、炭素数2〜8の
脂肪族グリコ−ルおよび/または炭素数6〜16の肪環
族グリコ−ルが99モル%を超えるか、あるいはジエチ
レングリコ−ルが1モル%未満の場合は耐ブロッキング
性は良好であるものの、水溶性および接着性に劣る傾向
にある。
【0014】本発明の炭素数2〜8の脂肪族グリコ−ル
および/または炭素数6〜16の肪環族グリコ−ルとし
ては、例えばエチレングリコ−ル、1,2−プロパンジ
オ−ル、1,3−プロパンジオ−ル、ネオペンチルグリ
コ−ル、1,3−ブタンジオ−ル、1,4−ブタンジオ
−ル、1,5−ペンタンジオ−ル、1,6−ヘキサンジ
オ−ル、1,2−シクロヘキサンジメタノ−ル、1,3
−シクロヘキサンジメタノ−ル、1,4−シクロヘキサ
ンジメタノ−ル等のグリコ−ルを挙げることができる。
好ましい炭素数2〜8の脂肪族グリコ−ルおよび/また
は炭素数6〜16の肪環族グリコ−ルとしては、エチレ
ングリコ−ル、ネオペンチルグリコ−ル、1,4−ブタ
ンジオ−ル、1,4−シクロヘキサンジメタノ−ルであ
る。これらのグリコ−ルは1種のみ用いても良く、また
2種以上併用しても良い。なお、本発明におけるジエチ
レングリコ−ルは、通常エチレングリコ−ルをグリコ−
ル成分とするポリエステルの製造の際に副生するジエチ
レングリコ−ルを含むものである。
【0015】本発明の水溶性共重合ポリエステルには上
述の酸成分およびグリコ−ル成分以外に、本発明の効果
を損なわない範囲で脂肪族ジカルボン酸、オキシ酸ある
いは単官能化合物、三官能以上の多官能化合物等の他の
成分を含んでいても良い。これら他の成分の含有量は、
本発明の効果を損なわない範囲であれば特に限定されな
いが、通常30モル%程度以下である。
【0016】本発明の水溶性共重合ポリエステルの製造
は、従来公知の任意の方法を採用することができ、特に
限定されるものではない。例えば酸成分としてテレフタ
ル酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸およびグリコ
−ル成分としてエチレングリコ−ル、ジエチレングリコ
−ルからなる共重合ポリエステルについて説明すると、
テレフタル酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸およ
びエチレングリコ−ル、ジエチレングリコ−ルとを直接
エステル化反応させるか、テレフタル酸のアルキルエス
テル、5−ナトリウムスルホイソフタル酸のアルキルエ
ステルおよびエチレングリコ−ル、ジエチレングリコ−
ルとをエステル交換反応させる第1段階と、この第1段
階の反応生成物を重縮合反応させる第2段階とによって
製造する方法等を挙げることができる。この際反応触媒
として、従来公知のアルカリ金属、アルカリ土類金属、
マンガン、コバルト、亜鉛、アンチモン、ゲルマニウ
ム、チタン化合物等が用いることができ、また、着色防
止剤としてリン化合物等を用いても良い。
【0017】本発明の水溶性共重合ポリエステルには、
ポリオキシアルキレングリコ−ル成分が、1重量%以
上、20重量%未満、好ましくは4〜19重量%、特に
好ましくは7〜18重量%含有されている必要がある。
【0018】ポリオキシアルキレングリコ−ル成分の含
有量が1重量%未満であると帯電防止性、耐溶剤性に劣
る。一方、ポリオキシアルキレングリコ−ル成分の含有
量が20重量%以上となると帯電防止性、水溶性、耐ブ
ロッキング性に劣る。ポリオキシアルキレングリコ−ル
成分の種類は特に限定されることはないが、優れた水溶
性、接着性、帯電防止性を兼備させる点からポリオキシ
アルキレングリコ−ル成分の数平均分子量400〜10
000が好ましく、さらには数平均分子量500〜60
00が好ましく、特には数平均分子量600〜4000
が好ましい。このようなポリオキシアルキレングリコ−
ル成分としては、例えばポリエレングリコ−ル、ポリプ
ロピレングリコ−ル、ポリテトラメチレングリコ−ル等
を挙げることができる。なかでも水溶性、帯電防止性の
点からポリエレングリコ−ルが好ましい。
【0019】本発明のポリオキシアルキレングリコ−ル
成分を共重合ポリエステルに含有させる方法は特に限定
されるものではなく、例えばポリオキシアルキレングリ
コ−ル成分を共重合ポリエステルの製造工程の任意の段
階で添加する方法、あるいは共重合ポリエステルとポリ
オキシアルキレングリコ−ル成分とを押出機等を用いて
溶融混練りする方法等を挙げることができる。この際、
ポリオキシアルキレングリコ−ル成分は粉体、溶融ある
いは溶液状態等任意の方法で添加することができる。
【0020】また、本発明の水溶性共重合ポリエステル
の固有粘度は特に限定されるものではないが、接着性の
点で0.3dl/g以上が好ましく、さらには0.4d
l/g以上が好ましい。
【0021】また、該水溶性共重合ポリエステルには必
要に応じて、難燃剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、顔料、
染料、脂肪酸エステル、ワックスなどの有機滑剤あるい
はポリシロキ酸などの消泡剤を配合してもよい。
【0022】本発明のポリエステルフィルムに積層する
水溶性共重合ポリエステルは、通常水に溶解し、水溶液
として使用する。この水溶液とは物理的、化学的な意味
で厳密性を有するものではなく、水に大部分が溶解し、
一部が微分散しているようなものも含むものである。
【0023】本発明における不活性粒子とは、特に限定
されるものではないが、クレ−、マイカ、酸化チタン、
炭酸カルシウム、カオリン、湿式および乾式法シリカ、
コロイド状シリカ、リン酸カルシウム、硫酸バリウム、
アルミナなどの無機粒子、さらにはアクリル酸類、スチ
レンなどを構成成分とする有機粒子等を挙げることがで
きる。この中でも粒子の均一性、分散性、耐久性、水溶
性共重合ポリエステルとの親和性、調合のし易さなどか
ら、水分散体のコロイド状シリカまたはアクリル酸類、
スチレンなどを構成成分とする有機粒子が好ましい。こ
れらは単独または併用して用いても何等差し支えない。
また、不活性粒子の粒径も特に限定されるものではない
が、フロッピ−ディスク等の磁気記録材料用途として考
えた場合、平滑性、易滑性、耐ブロッキング性などの観
点から、好ましくは0.001〜1μm、さらに好まし
くは0.01〜0.5μm、特に好ましくは0.02〜
0.2μmの範囲である。
【0024】本発明における、水溶性共重合ポリエステ
ル(A)と不活性粒子(B)の混合比率(A)/(B)
は、30/70〜70/30、好ましくは50/50〜
70/30、更に好ましくは60/40〜70/30重
量%である。水溶性共重合ポリエステル(A)の比率が
30重量%以下では接着性が劣るようになるので好まし
くない。また、水溶性共重合ポリエステル(A)が70
重量%以上では、耐ブロッキング性に劣るようになるの
で好ましくない。
【0025】また、本発明の効果を損なわない範囲内で
各種ワックス類、オイル類等を添加しても良い。
【0026】上記組成物中には本発明の効果を阻害しな
い範囲内で各種添加剤を併用することができる。例えば
帯電防止剤、耐熱剤、耐酸化防止剤、、顔料、ワックス
類、オイル類などが挙げられる。
【0027】本発明における塗膜(皮膜)とは、上記の
水溶性共重合ポリエステルと上記の不活性粒子の混合物
とを主体(主成分)としたもので形成されるものであ
る。なお、水溶性共重合ポリエステルと不活性粒子とを
主体としたとは、該混合物が塗膜の80重量%以上、好
ましくは90重量%以上含まれていることが望ましい。
なお、塗膜には他の成分として、公知のシランカップリ
ング剤等の架橋剤を添加しても良い。
【0028】なお、塗膜の厚みは特に限定されないが、
0.001〜1μm、特に0.01〜0.2μmが好ま
しい。
【0029】本発明におけるポリエステルフィルム基体
とは、周知の方法で形成したポリエステルフィルム、す
なわち、ポリエステルを溶融してシ−トに押出し、これ
を少なくとも一方向に延伸して形成したフィルムで、そ
のフィルムの機械特性としては通常のバランスタイプ、
一軸方向に強力化されたタイプ、二軸方向に強力化され
たタイプのいずれかであることが望ましい。厚みは特に
限定されるものではないが、好ましくは5〜250μ
m、さらに好ましくは5〜100μmの範囲である。ま
た、ポリエステルフィルム基体の表面は平滑であること
が望ましく、具体的にはフィルムの表面粗さは、触針式
表面粗さ計のカットオフ値0.08mmで、Ra値が
0.003〜0.030μmの範囲内にあることが望ま
しい。
【0030】なお、Ra値とは、触針式表面粗さ計から
得られる断面曲線から適当なカットオフ値を用いてうね
りを除いた粗さ曲線において、中心線(中心線より上の
部分と下の部分の面積が等しくなるようにして求められ
る)からの粗さ曲線の高さ(低さ)の絶対値の算術平均
である(DIN 4768による)。
【0031】上記フィルム基体を形成するポリエステル
は、線状ポリエステルを主体とするものであればどのよ
うなものでも良い。たとえば、ポリエチレンテレフタレ
−ト、ポリテトラメチレンテレフフタレ−ト、ポリ−
1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレ−ト、
ポリエチレン−2,6−ナフタリンジカルボキシレ−
ト、ポリエチレン−p−オキシベンゾエ−トなどがその
代表例である。
【0032】また、上記のポリエステルはホモポリエス
テルであってもコポリエステルであっても良い。コポリ
エステルの場合、共重合する成分としては、例えば、ジ
エチレングリコ−ル、プロピレングリコ−ル、ネオペン
チルグリコ−ル、p−キシリレングリコ−ル、1,4−
シクロヘキサンジメタノ−ルなどのジオ−ル成分、アジ
ピン酸、セバシン酸、フタル酸、イソフタル酸、2,6
−ナフタリンジカルボン酸などのジカルボン酸成分、ト
リメリット酸、ピロメリット酸などの多官能カルボン酸
成分、p−オキシエトキシ安息香酸などが挙げられる。
なお共重合の場合、共重合する成分は20モル%以下が
望ましい。
【0033】また、ポリエステルフィルム基体にスルホ
ン酸および/またはその塩を有する化合物並びに不活性
粒子を含有せしめることもでき、さらに、これにポリオ
キシアルキレングリコールを含有させることもできる。
これらの場合、塗布層と基体フィルムの易滑性、耐ブロ
ッキング性、接着性が向上するなどの長所がある。
【0034】ポリエステルフィルム基体に含有し得るス
ルホン酸またはその塩を有する化合物としては、スルホ
テレフタル酸、5−スルホイソフタル酸、2−スルホイ
ソフタル酸、4−スルホイソフタル酸、4−スルホナフ
タレン−2,6−ジカルボン酸またはこれらのアルカリ
金属塩などを挙げることができ、なかでも5−スルホイ
ソフタル酸、スルホテレフタル酸のリチウム、ナトリウ
ム、カリウム塩が好ましく用いられる。
【0035】また、ポリエステルフィルム基体に含有し
得る不活性粒子、ポリオキシアルキレングリコ−ルは、
塗膜に用いられるのと同様のものを用いることができる
(ただし、必ずしも塗膜に用いられるものと同一のもの
である必要はない)。
【0036】スルホン酸および/またはその塩を有する
化合物、不活性粒子並びにポリオキシアルキレングリコ
−ルを含有させる場合には、その含有量がそれぞれ5p
pm以上20重量%未満であるのが易滑性、耐ブロッキ
ング性、接着性向上の点で好ましい。もちろん、基体フ
ィルム上に設けるコ−ティング組成物(本発明の易接着
性ポリエステルフィルムの再生ペレット等も含む)が一
部含有されていてもよいことは言うまでもない。
【0037】次に、本発明のポリエステルフィルム基体
の製法について説明する。ただし、これに限定されるも
のではない。
【0038】実質的に無配向、結晶性のポリエステル
を、乾燥後、溶融してシ−ト状に押出し、20〜30℃
のキャスティングドラムで冷却固化して、未延伸シ−ト
とし、続いて二軸延伸、熱処理してフィルムを製造す
る。二軸延伸は縦、横逐次延伸あるいは二軸同時延伸の
いずれでもよく、延伸倍率は特に限定されるのではない
が、通常は縦、横それぞれ2.0〜5.0倍が適当であ
る。あるいは、縦、横延伸後、縦、横いずれかの方向に
再延伸してもよい。また、ポリエステルフィルム基体の
厚みは特に限定されるものではないが、2〜200μm
が好ましく用いられる。
【0039】本発明の易接着ポリエステルフィルムの易
接着層塗膜の積層方法は、ポリエステルフィルム基体の
製造工程中に塗布し、基体と共に延伸する方法が特に好
ましい。例えば、溶融押し出しされた結晶配向前のポリ
エステルフィルムを80〜120℃に加熱しつつ長手方
向に2.5〜5倍程度延伸し一軸配向フィルムとした
後、連続的に塗布する面にコロナ放電処理を施し、その
処理面に所定の濃度に水で希釈した本発明の範囲の塗布
液を塗布する。塗布されたフィルムは段階的に加熱され
たゾ−ンを通過しつつ乾燥した後、90〜140℃で加
熱しつつ、幅方向に2.5〜5倍程度延伸する。さらに
連続的に150〜250℃の加熱ゾ−ンに導き、1〜1
0秒間程度熱処理を行ない、結晶配向を完了させる方法
によって得られる。また、この熱処理中に必要に応じて
幅方向に3〜12%の弛緩処理を施しても良い。この場
合に用いる塗布液は環境汚染や防爆性の点で水系が好ま
しい。基材フィルム上への塗布の方法は公知の塗布方
法、例えばリバ−スコ−ト法、グラビアコ−ト法、ロッ
ドコ−ト法、ダイコ−ト法、ワイア−バ−法などを用い
ることができる。上記塗布層(易接着層)中には本発明
の効果を阻害しない範囲内で公知の添加剤、例えば耐熱
安定剤、耐酸化安定剤、耐候安定剤、紫外線吸収剤、有
機の易滑剤、顔料、染料、充填剤、帯電防止剤、核剤な
どを配合しても良い。
【0040】なお、塗料組成としては、水溶性共重合ポ
リエステルは、水中に水溶性共重合ポリエステルを0.
5〜10重量%程度含むものが好ましい。水溶性共重合
ポリエステル塗料は、例えば70〜90℃程度の温湯に
水溶性共重合ポリエステルを加え、撹拌することにより
調製することができる。上記水溶性共重合ポリエステル
塗料と不活性粒子とは混合後、ポリエステルフィルムに
塗布することが好ましい。
【0041】かくして得られた易接着性ポリエステルフ
ィルムの帯電防止性、耐ブロッキング性、巻取性、スリ
ット性は良好であり、塗布層側に用途に応じた塗剤を塗
布することにより、各種用途、例えば磁気記録材料、セ
ロファン用インク、オフセット用インク、紫外線硬化イ
ンキなどの各種インク印刷用、電子写真トナ−易接着
用、ケミカルマット塗料易接着用、ジアゾ塗料易接着
用、蒸着用などの無機質被覆用などの基材フィルムとし
て好適に使用されるものである。
【0042】
【特性値の測定方法および評価方法】本発明における特
性の測定方法および効果の評価方法は次のとうりであ
る。
【0043】 (1)共重合ポリエステルの極限粘度:[η] o−クロロフェノ−ル溶媒を用い、25℃で測定した。
【0044】(2)共重合ポリエステルの水溶性 共重合ポリエステル2gを水100g中に入れ、80
℃、2時間撹拌溶解して冷却後、2μmフィルタ−で瀘
過する。溶解状態および瀘上物量によって共重合ポリエ
ステルの水溶性を判定した。
【0045】○:水溶液は透明あるいは僅かに白濁して
いるが、瀘上物はほとんど認められなかった。
【0046】△:水溶液はやや白濁しており、瀘上物が
認められた。
【0047】×:溶解しにくい、あるいは水溶液は強く
白濁しており、多量の瀘上物が認められた。
【0048】(3)共重合ポリエステルの組成13 C−NMRおよび 1H−NMRを用いて求めた。
【0049】(4)不活性粒子の含有量 粒子を溶解せずにポリマだけを溶解する溶媒を選択して
ポリマを溶解し、粒子を遠心分離し、全体重量に対する
粒子の比率(重量%)をもって粒子の含有量とした。ま
た、必要に応じて熱分解ガスクロマトグラフィーや赤外
分光法、蛍光X線分析法、ラマン散乱、SEM−XMA
などを利用して定量することも出来る。更にまた、必要
に応じて透過型電子顕微鏡を用いて各フィルム断面に観
察される粒子の個数から計算することもできる。
【0050】(5)密着性 共重合ポリエステルおよび不活性粒子の水溶液をポリエ
ステルフィルム基板上に塗布し、易接着層を設けたけ易
接着層面に磁性体塗料(“ダイフェラコ−ト”CAD−
4301:大日精化工業(株)製)100重量部と硬化
剤である“スミジュ−ル”N75(住友バイエル(株)
製)1重量部からなる塗料を乾燥後で5μmになるよう
にバ−コ−タ−で塗布し被覆層を設けた。一方、ポリエ
ステルフィルム基板上に大日精化工業(株)製の接着剤
(“セイカボンド”C270( 主剤) /C26( 硬化
剤) /酢酸エチル =3:1:3の割合で混合撹拌して調
製)を乾燥後の膜厚が3μmになるようにオフコ−ト
し、先の磁性塗料被覆層と貼りあわせ、100℃に加熱
されたラミネ−タ−のロ−ル間で圧着した。40℃、4
8時間エ−ジングして硬化剤を完全に硬化させた後、テ
ンシロン引張試験機を用いて、引張速度200mm/分
でT型(90°)剥離を行ない、その時の剥離力を磁性
塗料密着性とした。
【0051】(6)帯電防止性 金属ドラム回転体の表面に易接着層を積層していないポ
リエステルフィルムを巻き付け、回転させながら易接着
層を積層したフィルムの易接着層の端部に荷重255g
を掛け、金属ドラム回転体に沿わせて5秒間擦る。直後
に静電気測定機によりフィルムに荷電した電位を測定
し、帯電防止性を判定した。
【0052】○ :帯電量 −5KV以上〜+5KV以
下 △ :帯電量 −7KV以上〜+7KV以下 × :帯電量 −7KV未満あるいは+7KVを超える
もの 静電気測定機 : シシド静電気(株)製 スタチ
ロンTH型 測定距離 ヘツド開口部より50mm 金属ドラム回転体 : 寸法 65mm幅×150mm
φ 回転数 860rpm 測定サンプル : 30mm幅×300mm長さ (7)耐溶剤性 易接着層を設けたフィルムの易接着層面に有機溶媒とし
てメチルエチルケトン、トルエン、アセトンをそれぞれ
滴下し、易接着層の白濁状態で判定した。
【0053】○ :ほとんど白濁しない △ :わずかに白濁する × :白濁する (8)耐ブロッキング性 易接着層を設けたフィルムの易接着層面同士を重ね合わ
せたもの(重ね合わせ面積:3cm×4cm)に2kg
/12cm2 の加重をかけて60℃、90%RH中で7
2時間放置した後、重ね合わせ部の剪断応力をテンシロ
ン引張り試験機を用い引張り速度20cm/分で測定
し、下記基準で判定した。
【0054】◎ : 0kg/12cm2 (全くブロッ
キングしない) ○ : 0kg/12cm2 〜1kg/12cm2 未満 △ : 1kg/12cm2 〜2kg/12cm2 未満 × : 2kg/12cm2 以上 (9)易滑性(静摩擦係数μs 、動摩擦係数 μd ) フィルム同士の摩擦係数は、ASTM−D−1894−
63に準じ、静摩擦係数μs 、動摩擦係数 μd を新東
科学(株)製測定機HEIDON−14DRを用いて、
サンプル移動速度200mm/分、荷重200g、接触
面積63.5mm×63.5mmの条件で測定し、アナ
ライジングレコ−ダ−TYPE:HEIDON3655
E−99で記録し評価した。一般に厚みが100μm程
度の厚いフィルムの長尺品(数千m前後)を巻く場合の
易滑性の要求値としては、好ましくはμs で0.70以
下であり、以下の基準により易滑性を判定した。
【0055】○ : μs =0.70未満 △ : μs =0.70以上〜0.90未満 × : μs =0.90以上 (10)塗布層の厚み 日立製作所製透過型電子顕微鏡HU−12型を用い、積
層フィルムの超薄膜面切片を観察し、厚みを求めた。
【0056】(11)表面粗さ JIS−B−0601に従い、(株)小坂研究所製の触
針型表面粗さ計BE−3Eを用い、カツトオフ0.02
5mm、測定長4mmで平均表面粗さRaを測定した。
【0057】
【実施例】次に実施例に基づいて本発明を説明するが必
ずしもこれに限定されるものではない。
【0058】実施例1 テレフタル酸ジメチル71.2重量部、5−ナトリウム
スルホイソフタル酸ジメチル14.8重量部、エチレン
グリコ−ル50.0重量部、ジエチレングリコ−ル4.
0重量部、数平均分子量600のポリエチレングリコ−
ル(PEG−600)13.0重量部および酢酸カルシ
ウム0.1重量部、酢酸リチウム0.3重量部、三酸化
アンチモン0.03重量部を加え、常法に従いエステル
交換反応せしめたのち、リン酸トリメチル0.05重量
部を添加した。次いで徐々に昇温、減圧にし、最終的に
280℃、1mmHg以下で重縮合反応を行ない、水溶
性共重合ポリエステルを得た。得られた水溶性共重合ポ
リエステルの組成は、酸成分はテレフタル酸(TPA)
88モル%、5−ナトリウムスルホイソフタル酸(SS
IA)12モル%、グリコ−ル成分はエチレングリコ−
ル(EG)89モル%、ジエチレングリコ−ル(DE
G)11モル%であり、また、ポリエチレングリコ−ル
含有量は12重量%で、固有粘度は0.60dl/gで
あった。
【0059】得られた水溶性共重合ポリエステル5gを
水100g中に入れ、80℃、2時間撹拌溶解して冷却
後、2μmフィルタ−で瀘過し、濃度5重量%の水溶性
共重合ポリエステル水溶液を得た。水溶性共重合ポリエ
ステルの水溶液はほぼ透明性であり、フィルタ−瀘上物
も認められなかった。
【0060】一方、水溶性共重合ポリエステルに混合す
る不活性粒子として、平均粒径0.08μmのコロイダ
ルシリカの水分散体(固形分40重量%)を水溶性共重
合ポリエステル固形分に対してコロイダルシリカ固形分
を68/32の割合で添加後、良く混合撹拌し本発明の
塗剤とした。
【0061】一方、平均粒径0.2μmの二酸化ケイ素
を0.2重量%含有した極限粘度0.60のポリエチレ
ンテレフタレ−トを十分に乾燥した後、押出機に供給し
て280℃で溶融し、10μmカットの金属焼結フィル
タ−で瀘過した後、T字型口金よりシ−ト状に押出し、
これを表面温度30℃の冷却ドラムに巻き付けて冷却固
化せしめた。この間のシ−トと冷却ドラム表面との密着
性を向上させるため、シ−ト側にワイヤ−電極を配置し
て6,000Vの直流電圧を印加した。かくして得られ
た未延伸PETフィルムを95℃に加熱して長手方向に
3.5倍延伸し、一軸延伸フィルムとした。このフィル
ムの片面に空気雰囲気中でコロナ放電処理を施し、その
処理面にグラビアコ−ト方式で上記組成の塗料を二軸延
伸後の塗布層厚みが0.1μmになるように塗布した。
塗布された一軸延伸フィルムをテンタ−内に導き110
℃の予熱工程で水分を乾燥させた後、120℃に加熱し
つつクリップで把持しながら幅方向に3.5倍延伸し、
続いて205℃で5秒間熱処理を施し、塗布層厚み0.
1μm、フィルム厚み75μmの易接着性ポリエステル
フィルムを得た。得られたフィルムの特性を表2に示
す。このフィルムは帯電特性、磁性塗料密着性、耐ブロ
ッキング性、耐溶剤性、表面平滑性に優れたものであっ
た。
【0062】実施例2 実施例1と同様にして、酸成分はテレフタル酸87.5
モル%、5−ナトリウムスルホイソフタル酸12.5モ
ル%、グリコ−ル成分はエチレングリコ−ル91モル
%、ジエチレングリコ−ル9モル%であり、また、ポリ
エチレングリコ−ル含有量は15重量%で、固有粘度は
0.61dl/gであった。実施例1と同様にして、5
重量%の水溶性共重合ポリエステル水溶液を調製した。
一方、不活性粒子の種類、配合比を下記の様に変更した
他は実施例1と全く同様にして塗布層厚み0.1μm、
フィルム厚み75μmの易接着性ポリエステルフィルム
を得た。
【0063】 [塗料組成] 1)水溶性共重合ポリエステル(固形分) 50重量部 2)不活性粒子 (固形分) 50重量部 得られた易接着性ポリエステルフィルムの特性を表2に
示す。
【0064】比較例1 水溶性共重合ポリエステルとして、実施例2で使用した
ものと同組成の水溶性共重合ポリエステルを使い、濃度
5重量%の水溶性共重合ポリエステル水溶液を得た。水
溶性共重合ポリエステルの水溶液はほぼ透明性であり、
瀘上物は認められなかった。
【0065】この塗剤を単独で用いて実施例1と同様の
方法で塗布層厚み0.1μm、フィルム厚み75μmの
易接着性ポリエステルフィルムを得た。得られた易接着
性ポリエステルフィルムの特性を表2に示すが耐ブロッ
キング性に非常に劣ったフィルムであった。
【0066】実施例3〜5、比較例2〜4 実施例1と同様の方法で、表1に示すような組成の濃度
5重量%の水溶性共重合ポリエステルならびに固形分濃
度5重量%の不活性粒子を使い、それぞれ表2に示すよ
うな塗布層厚み0.1μm、フィルム厚み75μmの易
接着性ポリエステルフィルムを得た。
【0067】実施例3〜5は本発明の範囲内のものであ
り、帯電防止性、接着性、耐ブロッキング性、耐溶剤
性、易滑性ともに良好であった。
【0068】一方、比較例2〜4は本発明の範囲外であ
り、水溶性、帯電防止性、易滑性、耐溶剤性、耐ブロキ
ッング性等なんらかの特性に劣っていた。
【0069】実施例6 基体フィルムとして、実施例1で用いたポリエチレンテ
レフタレ−トの代わりに、水溶性共重合ポリエステルと
不活性粒子をポリエチレンテレフタレ−トに混合して用
いた以外は、実施例1と全く同様にして塗布層厚み0.
1μm、フィルム厚み75μmの易接着性ポリエステル
フィルムを得た。すなわち、基体フィルムに酸成分とし
てテレフタル酸88モル%、5−ナトリウムスルホイソ
フタル酸12モル%、ジオ−ル成分としてエチレングリ
コ−ル89モル%、ジエチレングリコ−ル11モル%か
らなるポリエステル88重量%と分子量600のポリエ
チレングリコ−ル12重量%からなる水溶性共重合ポリ
エステル68重量部とシリカ粒子32重量部との混合物
10重量%をポリエチレンテレフタレ−トに混合したも
のを用いた。かくして得られたフィルムの特性を表2に
示すが、このように、ベ−ス層にスルホン酸ナトリウム
塩、ポリエチレングリコ−ルおよび不活性粒子を有する
方が易滑性、耐ブロッキング性等に優れていることがわ
かる。
【0070】
【表1】
【表2】
【0071】
【発明の効果】本発明はポリエステルの少なくとも片面
に、特定量のポリオキシアルキレングリコ−ル成分を含
有してなる水溶性共重合ポリエステルと不活性粒子とを
主体とした混合物の塗膜が形成されてなる易接着性ポリ
エステルフィルムであって、帯電防止性、接着性、耐ブ
ロッキング性、易滑平滑性、水溶性、耐溶剤性に優れ、
フロッピディスク等の磁気記録材料、各種写真材料、包
装材料、電気絶縁材料、一般工業材料等に好ましく用い
られる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルフィルム基体の少なくとも
    片面に、ポリオキシアルキレングリコ−ル成分が1重量
    %以上、20重量%未満含有されてなる水溶性共重合ポ
    リエステル30〜70重量%と不活性粒子70〜30重
    量%を主体とした混合物の塗膜が形成されてなる易接着
    性ポリエステルフィルム。
  2. 【請求項2】 ポリオキシアルキレングリコ−ル成分が
    ポリエチレングリコ−ルであり、その数平均分子量が4
    00〜10000であることを特徴とする請求項1記載
    の易接着性ポリエステルフィルム。
  3. 【請求項3】 ポリエステルフィルム基体中に、スルホ
    ン酸および/またはその塩を有する化合物並びに不活性
    粒子がそれぞれ5ppm以上20重量%未満含有されて
    いることを特徴とする請求項1または2に記載の易接着
    性ポリエステルフィルム。
  4. 【請求項4】 ポリエステルフィルム基体中に、さらに
    ポリオキシアルキレングリコ−ルが含有されていること
    を特徴とする請求項3記載の易接着性ポリエステルフィ
    ルム。
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