JPH0752696A - クッションシートの上下動装置 - Google Patents

クッションシートの上下動装置

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JPH0752696A
JPH0752696A JP21800393A JP21800393A JPH0752696A JP H0752696 A JPH0752696 A JP H0752696A JP 21800393 A JP21800393 A JP 21800393A JP 21800393 A JP21800393 A JP 21800393A JP H0752696 A JPH0752696 A JP H0752696A
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cushion
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Masami Yoshida
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 組立、組付作業の容易化、上下動装置の作動
の確実性の向上、クッションフレームの強度確保および
軽量化。 【構成】 車体フレームに設けた固定フレーム16、1
6に、左右一対のサイドフレーム7、7および前側アー
ム9、9と後側回動アーム11、11とにより前側は前
後動、後側は上下動又は全体が上下動するようにクッシ
ョンフレーム3を取付ける。前記サイドフレーム7の前
後方向の断面構造は縦板部15の下端部を内方に屈曲さ
せた横板部14とからなる略L型構造とする。クッショ
ンフレーム3の前後方向の断面構造は略水平の底板4の
両端は上部が外側に開く立上部5とし、前記サイドフレ
ーム7の縦板部15の上部と前記クッションフレーム3
の立上部5の上部および前記サイドフレーム7の横板部
14の先端部と前記クッションフレーム3の底板4の端
部とを夫々熔接固定して袋部19を形成する。袋部19
内には前記後側回動アーム11を回動させるロッド22
と該ロッド22を作動させるセクターギヤ24とを設け
る構成のクッションシートの上下動装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クッションシートの上
下動装置に係るものである。
【0002】
【従来技術】従来公知の特公平2−51772号公報に
は、車体フレームに対して固定されているか又は任意方
向に移動調節自在に取付けられている左右一対の固定フ
レームに対してその内側のクッションフレームの左右起
立部を前側アームと後側回動アームとにより上下動する
ように連結したものにおいて、前記固定フレームの前後
方向の断面構造は縦板部の下端部を外方に屈曲させた横
板部とからなる略逆L型構造とし、前記クッションフレ
ームの前後方向の断面構造は略水平の底板の両端は上部
が外側に開く立上部とし、前記固定フレームの縦板部の
上部と前記クッションフレームの立上部の上部および前
記固定フレームの縦板部の下部と前記クッションフレー
ムの底板の端部との間に開放された空間部を形成し、該
空間部内の固定フレームに前記クッションフレームの上
下動作動機構を設けたクッションシートの上下動装置に
ついて記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公知例は、固定フ
レームとクッションフレームとの間に形成した開放され
た空間部内の固定フレームに上下動装置の作動機構を設
けた点が課題となる。即ち、開放された空間部内に作動
機構を設けているため、表皮端末部やゴミ等の異物が作
動機構に噛み込まれ、ギヤ等の作動不良を起すことがあ
る。また、左右の固定フレームに取付けた上下動機構が
露出した状態で、これにパッドや表皮部材を組付けたク
ッションフレームを取付けるので、パッドや表皮部材が
組立作業中に上下動機構の露出部分に接触して損傷する
ことがあるという課題があり、相当に組立作業がやりに
くいという課題もある。また、固定フレームとクッショ
ンフレームとの間の開放された空間部内に上下動装置が
あるので、何等かの原因によりこの空間内に手などが挿
入されると、事故が発生するおそれがあり、安全性が充
分に確保されていないという課題もある。また、前記固
定フレームは上下動装置を取付けたものと、そうでない
ものとの2種類必要であるから、上下動装置の有無とい
う相違のある固定フレームを選択してクッションフレー
ムに取付けることになり、固定フレームとクッションフ
レームは別々に保管される。したがって、連結軸により
連結していない左右別々の固定フレームのみならず、一
本の連結軸のみにより連結された不安定な状態での固定
フレームの保管は大きなスペースを必要とし、管理が面
倒であり、コスト増加の原因となるという課題がある。
また、クッションフレームは、固定フレームに取付ける
だけであるから、クッションフレームの側部は補強され
ておらず、強度を確保するため、クッションフレーム全
体が板厚部材となり、重量が嵩むという課題もある。そ
こで、クッションフレームの側部にサイドフレームを設
けて袋部を形成すると、袋部に上下動装置の作動機構を
設けてクッションフレーム側に取付けられるばかりでな
く、クッションフレームの強度も向上させる。
【0004】
【発明の目的】本発明は、組立、組付作業の容易化、上
下動装置の作動の確実性の向上、クッションフレームの
強度確保および軽量化を図ったものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】よって、本発明は、車体
フレームに対して固定されているか又は任意方向に移動
調節自在に取付けられている左右一対の固定フレーム1
6、16に対してその内側に左右一対のサイドフレーム
7、7を前側アーム9、9と後側回動アーム11、11
とにより前側は前後動、後側は上下動又は全体が上下動
するように連結し、前記サイドフレーム7、7にはクッ
ションフレーム3を熔接固定したものにおいて、前記サ
イドフレーム7の前後方向の断面構造は縦板部15の下
端部を内方に屈曲させた横板部14とからなる略L型構
造とし、前記クッションフレーム3の前後方向の断面構
造は略水平の底板4の両端は上部が外側に開く立上部5
とし、前記サイドフレーム7の縦板部15の上部と前記
クッションフレーム3の立上部5の上部および前記サイ
ドフレーム7の横板部14の先端部と前記クッションフ
レーム3の底板4の端部とを夫々熔接固定して袋部19
を形成し、該袋部19内に前記クッションフレーム3の
上下動作動機構を設けたクッションシートの上下動装
置、および、前記袋部19内には前記後側回動アーム1
1を回動させるロッド22と該ロッド22を作動させる
セクターギヤ24とを設けたクッションシートの上下動
装置としたものである。
【0006】
【実施例】本発明の実施例を図面により説明すると、1
は車両用シート、2は車両用シート1のクッションシー
ト、3はクッションシート2のクッションフレームであ
る。クッションフレーム3は、着座者の臀部の下方とな
る後側底板4が低く、前側底板6を高く形成し、前記後
側底板4および前側底板6の左右側には上方に起立する
立上部5を一体的に連設して構成している(なお、前後
に起立壁を設けているが要件でない)。前記左右の立上
部5は外側に至るに従い次第に高くなるように傾斜させ
て形成する。
【0007】左右の立上部5の側部には、該立上部5の
略全長に亘ってサイドフレーム7を設ける。サイドフレ
ーム7は、正面からみると、縦板部15の下端部を内方
に屈曲させた横板部14とからなる略L型構造とし、前
記縦板部15の前後中間部分は外側に膨出させて、サイ
ドフレーム7の内面側に凹部40を形成している。16
は固定フレームであり、車体フレームに対して固定され
ているか、あるいは、任意方向に移動調節自在に取付け
られているものでもいずれでもよく、本実施例では所謂
スライドレール32のアッパーレール33に固定する構
成とし、固定フレーム16は車体に対して前後に移動す
るが、上下に移動するサイドフレーム7に対しては固定
側となるため、「固定」と表現している。34はスライ
ドレール32のロアーレールである。
【0008】しかして、クッションシート2の前端は上
下させずに前後移動させ、クッションシート2の後部は
前後移動させずに上下調節可能にすると、着座者はステ
アリングホイール等の操作部材との距離を変更すること
なく、着座者の臀部を上下させて視野の高さ調節を行な
えるばかりでなく、大腿部に対するクッションシート2
の支持力を良好に維持でき、着座感も向上させる。即
ち、クッションシート2全体を高くして後部のみなら
ず、着座者の大腿部の下方の前記シート2の前端部まで
も上動させると、大腿部は圧迫され、反対に前記シート
2全体を低くすると大腿部の支持感が減少し、いずれの
場合も疲労度が増大するので、クッションシート2の前
端部を上下動させないで、クッションシート2の後部を
上下させると、座り心地を損なうことなく、視野調節を
良好に行なえる。
【0009】そこで、クッションシート2の上下動装置
は、前記サイドフレーム7の前端よりやや後方部分には
透孔8を形成し、該透孔8の外面には前側回動アーム9
の一端50を当接させて回動自在に軸10により軸着
し、サイドフレーム7の後側には逆L型形状に形成した
後側回動アーム11の前端部12を回動自在に軸13に
より軸着し、そして、前側回動アーム9の他端51は一
端50に対して斜め上方になるように固定フレーム16
に軸17により軸着し、後側回動アーム11は、その後
端部52を固定フレーム16の後端部に軸18により軸
着して構成する。この場合、前記サイドフレーム7は、
リンク機構20の一部を構成する。即ち、前記後側回動
アーム11は、クッションシート2の後部を一番低くし
た状態で、後端部52(軸18)に対して前端部12
(軸13)を前側で、かつ、後端部52(軸18)より
もやや低い位置から上方に回動させて、前端部12(軸
13)が後端部52(軸18)に対して近似直線的に上
下移動するように配置構成し、前記前側回動アーム9
は、前記後側回動アーム11の前端部12(軸13)が
近似直線的に上下移動するといっても軸18を中心とす
る円弧移動であるから僅かに後方移動するので、一端5
0(軸10)が上方かつ後側に移動するようにさせるた
め、クッションシート2の後部を一番低くした状態で、
他端51(軸17)に対して一端50(軸10)が下側
で、かつ後側になるように斜めに配置構成する。
【0010】しかして、クッションフレーム3の左右立
上部5と左右のサイドフレーム7の横板部14および縦
板部15との間のそれぞれには密閉された空間を有する
袋部19を形成し、袋部19内に前記後側回動アーム1
1を回動させる作動機構を設ける。袋部19内に左右一
対の前後方向のロッド22を設ける。サイドフレーム7
の外側に取付けた後側回動アーム11の下端54に対応
するサイドフレーム7の横板部14には窓部46を形成
し、該窓部46の内側に前記ロッド22の後端をそれぞ
れ臨ませ、窓部46の外側に位置する前記後側回動アー
ム11の下端54と窓部46の内側に位置する前記ロッ
ド22とを窓部46を左右に貫通する軸23により軸着
する。
【0011】前記窓部46はサイドフレーム7の横板部
14にも一体的に形成すると、前記後側回動アーム11
の回動しても横板部14に干渉しない。前記ロッド22
の後部は下方に屈曲させて後側屈曲部21に形成するこ
とにより、前記軸23の位置を前記軸13の位置よりも
下方にして、ロッド22の移動量を少なくしたままで1
1を大きく回動するように構成する。左右のロッド22
のうち、一方のロッド22の前端はセクターギヤ24に
軸着する。セクターギヤ24は左右方向の連結軸25の
一端に固定し、連結軸25の左右両端は左右のサイドフ
レーム7の縦板部15に軸着する。また、連結軸25の
他端にはアーム35を固定し、該アーム35に他方のロ
ッド22の前端を軸着する。したがって、セクターギヤ
24およびアーム35は前記袋部19内に設けられる。
また、前記クッションフレーム3の立上部5の形状は任
意であり、図7のように鍵型形状の立上部5でも良く、
クッションフレーム3とサイドフレーム7との間に作動
機構が入る袋部19が形成されればよい。
【0012】前記凹部40内には内側に膨出する内側膨
出部30を形成し、該内側膨出部30の下面側には窓部
31を形成し、前記内側膨出部30に位置固定装置27
の出力軸28に固定した歯車26を位置させ、歯車26
に前記セクターギヤ24を噛合わせる。即ち、内側膨出
部30によりサイドフレーム7の外面側にある歯車26
をサイドフレーム7の内側にあるセクターギヤ24と同
一面に位置させて両者を噛合わせている。なお、歯車2
6は内側膨出部30内に設けているので、サイドフレー
ム7の外側となるが、これは、歯車26を取付けた状態
の位置固定装置27をサイドフレーム7の外面に取付け
られるようにして、組付けを容易にしたもので、歯車2
6をサイドフレーム7の内側に設けてもかまわない。
【0013】また、セクターギヤ24の下方の横板部1
4には前側窓部32を形成し、セクターギヤ24の回転
にサイドフレーム7の横板部14が干渉しないようにし
ている。前記位置固定装置27は、前記したように、サ
イドフレーム7の凹部40の外側面となる縦板部15の
外側面に固定する。位置固定装置27は公知の構成であ
り、位置固定装置27の入力軸31には操作ダイヤル2
9を取付け、操作ダイヤル29はいずれの方向にも回転
可能であり、回転させると前記歯車26を回転させる
が、セクターギヤ24が歯車26を回転させようとする
と、これを停止させる機構(ブレーキ機構)を内蔵させ
ている。したがって、操作ダイヤル29より手を離した
状態では、セクターギヤ24は回転せず、このことによ
りロッド22が後側回動アーム11の回動を規制してリ
ンク機構20をロックし、クッションシート2を所定位
置に保持する。なお、位置固定装置27の代りにモータ
ーを使用することもある。
【0014】しかして、前側回動アーム9の一端50に
はサイドフレーム7側に突き出る係合部37を形成し、
他方、サイドフレーム7には係合凹部38を形成し、該
係合凹部38に前記係合部37を挿入係合させる。前記
係合凹部38は軸10を中心とする円弧形状に形成し、
係合凹部38の内周縁が係合面となって、これに前記係
合部37が当接することにより前側回動アーム9の回動
範囲を規制し、クッションフレーム3を固定フレーム2
に組付けるのを容易に行なえるようにしている。なお、
係合部37が係合凹部38の内周面に当接して前側回動
アーム9の下方回動が規制されるときは、クッションシ
ート2の後部が上動している状態であるから、操作ダイ
ヤル29を回転させて後側回動アーム11をクッション
シート2の後部が最上方位置となるようにした状態で、
後側回動アーム11の後端部52を固定フレーム16に
軸18により軸着し、前側回動アーム9の他端51を固
定フレーム16に軸17により軸着すると、各部の位置
関係が正しい状態で簡単に組付できる。
【0015】また、前記凹部40の前側内周面45には
突起41を形成し、該突起41は前記クッションシート
2の後部が最上方位置となったとき、前記セクターギヤ
24が当接するようにして回転を規制している。また、
前記横板部14に形成した窓部46の内周面47は、前
記クッションシート2の後部が最下方位置となったと
き、前記後側回動アーム11の下端54が当接するよう
にし、後側回動アーム11の回動を規制している。42
は連結軸25に固定したアーム、43は取付板、44は
バネであり、バネ44はクッションシート2の後部を上
動させるときの前記操作ダイヤル29の回転を軽くす
る。図11は、上下動機構の第2実施例であり、クッシ
ョンシート2全体を上下させる構成を示し、クッション
シート2全体を上下させるため、前側回動アーム9は略
水平状態に一端50をサイドフレーム7に軸10により
軸着し、該回動アーム9の他端51を固定フレーム16
に軸17により軸着する。また図示は省略するが、第1
実施例の上下動機構の前記前側回動アーム9と後側回動
アーム11の形状、配置等の構成を、前後に入れ替える
と、クッションシート2の後端は上下させずに前後移動
させ、クッションシート2の前部は前後移動させずに上
下調節可能となるクッションシート2の上下動装置に構
成でき、この装置の作動機構を袋部19内に設けること
も可能であり、上下動機構の構成は要件ではない。
【0016】
【作用】次に作用を述べる。左右のサイドフレーム7の
後側部分の外面に後側回動アーム11の前端部12を軸
13により軸着し、左右のサイドフレーム7の前側の透
孔8の外面に前側回動アーム9の一端50を当接させて
軸10により軸着し、左右のサイドフレーム7に、セク
ターギヤ24およびアーム35を取付けた連結軸25の
両端を軸着し、セクターギヤ24およびアーム35と前
記後側回動アーム11との間をロッド22によりそれぞ
れ連結し、セクターギヤ24に位置固定装置27の出力
軸28に取付けた歯車26が噛合うようにして位置固定
装置27をサイドフレーム7に固定する。次に、この状
態の左右のサイドフレーム7にクッションフレーム3を
固定し、この状態のクッションフレーム3を、左右の後
側回動アーム11の後端部52を左右の固定フレーム1
6に軸18によりそれぞれ軸着し、左右の前側回動アー
ム9の他端51を固定フレーム16に軸17によりそれ
ぞれ軸着し、固定フレーム16に対する取付が完了す
る。
【0017】この場合、立上部5の側部に、略全長に亘
ってサイドフレーム7の縦板部15を溶接固定し、ま
た、後側底板4および前側底板6の下面にサイドフレー
ム7の横板部14を溶接固定する構成としたから、クッ
ションフレーム3および左右のサイドフレーム7は互い
が互いの強度メンバーとなる所謂ボックス構造となり、
薄い金属板を使用しても充分な強度が確保される。した
がって、クッションフレーム3の左右両側にサイドフレ
ーム7を取付けても全体の重量は軽くなり、軽量化を図
れる。また、上下動装置の後側回動アーム11を回動さ
せるロッド22とセクターギヤ24(アーム35)から
なる作動機構は、クッションフレーム3の立上部5とサ
イドフレーム7の横板部14および縦板部15との間に
形成された袋部19内に設けられているから、シート上
下動装置を取付けたクッションフレーム3であっても露
出しているのは前側回動アーム9および後側回動アーム
11だけであり、クッションフレーム3にパッドを取付
ける作業やこのパッドを表皮部材で包囲する作業は頗る
容易となるばかりでなく、パッドや表皮部材を作業中に
損傷させることもない。
【0018】しかして、車両用シート1に着座し、操作
ダイヤル29を回すと、操作ダイヤル29の出力軸28
が回転して歯車26を回転させ、歯車26はセクターギ
ヤ24を連結軸25中心に回転させ、セクターギヤ24
はロッド22を前側に牽引する。ロッド22は後側回動
アーム11を軸18中心に図において時計回転させる。
後側回動アーム11は、クッションシート2の後部を一
番低くした状態で、後端部52に対して前端部12を前
側で、かつ、後端部52よりもやや低い位置から上方に
回動させるように配置しているから、後側回動アーム1
1が回動すると、前端部12は後端部52に対して近似
直線的に上方移動して、クッションシート2の後部を大
きく上動させ、視点を高くさせる。前記操作ダイヤル2
9を反対回転させたときは、クッションシート2の後部
は下動し、クッションシート2全体では、クッションシ
ート2の前端部は上下せずに前側に移動する。したがっ
て、クッションシート2の後部は、前後動せずに上下す
るのでステアリングホィール等の操作部材との距離は変
わらず、操作性に影響を与えない。
【0019】しかして、後側回動アーム11とサイドフ
レーム7と前側回動アーム9によりリンク機構20を構
成しているから、後側回動アーム11の前端部12の上
方移動によりサイドフレーム7が移動し、これにより前
側回動アーム9の一端50を移動させて、前側回動アー
ム9を回動させ、前側回動アーム9は斜めに設けられて
いるから、後側回動アーム11の回動に比べると、上下
幅は少なく、クッションシート2全体では、後部を上動
させると、クッションシート2の前端部を上動させず、
前部に至るに従い上動範囲を狭く調節を行なえる。した
がって、クッションシート2の後部を高くしても、クッ
ションシート2全体を高くするのに比べて前側はそれほ
ど高くならないので、着座者の大腿部への圧迫感を増加
させない。
【0020】しかして、前側回動アーム9は斜めに設け
られ、後側回動アーム11の回動に比べると、前後の移
動距離が長いから、前側回動アーム9の一端50は後側
に向けて回動する。即ち、後側回動アーム11の前端部
12(軸13)の移動軌跡が近似直線的上下移動とはい
っても円弧移動であるため、前端部12は僅かに後方移
動することになり、サイドフレーム7が前側回動アーム
9の一端50を後方に牽引するように作用するから、前
側回動アーム9の一端50は上方かつ後側に近付くよう
に回動する。
【0021】そのため、クッションシート2の後部の上
動に伴って前端部は後動するから、一層大腿部への圧迫
感を減少させる。特に、後部を上動させて使用すること
の多い身長の低い乗員の場合、身長の高い乗員に比し膝
の位置が背凭シート側となるので、クッションシート2
の後部の上動に伴って前端部が後動すると、背凭シート
からクッションシート2の前端部までの距離が短くなっ
て、大腿部およびふくらはぎの圧迫することを防止し、
乗員の背中は背凭シートに密着して、最適な運転姿勢と
なるばかりでなく、着座感を向上させる効果は大とな
る。
【0022】しかして、前記操作ダイヤル29を反対回
転させて、クッションシート2の後部を下動させると、
クッションシート2全体では、クッションシート2の前
端部はほとんど上下せずに前側に移動するから、視点は
低くなり、クッションシート2の後部を低くしても、ク
ッションシート2全体を低くするのに比べて前側はそれ
ほど低くならないので、着座者の大腿部の支持感を減少
させない。特に、視点を低くすることの多い身長の高い
乗員の場合、身長の低い乗員に比し膝の位置が背凭シー
トの前側となるが、クッションシート2の後部を下動さ
せたときに、これに伴って前端部が前動することにより
背凭シートからクッションシート2の前端部までの距離
を長くし、一層良好に大腿部を支持して着座感を向上さ
せる効果は大となる。
【0023】図11の第2実施例では、操作ダイヤル2
9を回転させると、クッションシート2全体が上下す
る。
【0024】前記の場合、上下動装置の後側回動アーム
11を回動させるロッド22とセクターギヤ24(アー
ム35)からなる作動機構は、クッションフレーム3の
立上部5とサイドフレーム7の横板部14および縦板部
15との間に形成された袋部19内に設けられているか
ら、表皮端末部やゴミ等の異物が作動機構に噛み込まれ
ることを防止して、ギヤ等の作動不良を防止する。
【0025】また、左右の固定フレーム16とサイドフ
レーム7の間に、何等かの原因により手などが挿入され
ても、事故が発生するおそれはなく、安全性も充分に確
保される。
【0026】
【効果】本発明は、車体フレームに対して固定されてい
るか又は任意方向に移動調節自在に取付けられている左
右一対の固定フレーム16、16に対してその内側に左
右一対のサイドフレーム7、7を前側アーム9、9と後
側回動アーム11、11とにより前側は前後動、後側は
上下動又は全体が上下動するように連結し、前記サイド
フレーム7、7にはクッションフレーム3を熔接固定し
たものにおいて、前記サイドフレーム7の前後方向の断
面構造は縦板部15の下端部を内方に屈曲させた横板部
14とからなる略L型構造とし、前記クッションフレー
ム3の前後方向の断面構造は略水平の底板4の両端は上
部が外側に開く立上部5とし、前記サイドフレーム7の
縦板部15の上部と前記クッションフレーム3の立上部
5の上部および前記サイドフレーム7の横板部14の先
端部と前記クッションフレーム3の底板4の端部とを夫
々熔接固定して袋部19を形成し、該袋部19内に前記
クッションフレーム3の上下動作動機構を設けたクッシ
ョンシートの上下動装置、および、前記袋部19内には
前記後側回動アーム11を回動させるロッド22と該ロ
ッド22を作動させるセクターギヤ24とを設けたクッ
ションシートの上下動装置としたから、上下動装置の作
動機構は、クッションフレーム3の立上部5とサイドフ
レーム7の横板部14および縦板部15により包囲さ
れ、表皮端末部やゴミ等の異物が作動機構に噛み込まれ
ることを防止して、ギヤ等の作動不良を防止する。した
がって、上下動装置の作動も確実となる。また、左右の
固定フレーム16とサイドフレーム7の間に、何等かの
原因により手などが挿入されても、作動機構はサイドフ
レーム7により包囲されているので、事故が発生するお
それはなく、安全性も充分に確保される。また、上下動
作動機構は露出していないから、パッドや表皮部材が作
動機構の露出部分に接触して損傷することもなく、クッ
ションフレーム3へのパッドや表皮部材の取付の組立作
業は容易であり、この状態のクッションフレーム3を固
定フレーム16に取付ける作業も容易である。また、ク
ッションフレーム3および左右のサイドフレーム7は互
いが互いの強度メンバーとなる所謂ボックス構造とな
り、薄い金属板を使用しても充分な強度が確保される。
したがって、クッションフレーム3の左右両側にサイド
フレーム7を取付けても全体の重量は軽くなり、軽量化
を図れる。また、上下動装置の有無に関係なくクッショ
ンフレーム3にサイドフレーム7を取付けた状態で保管
すれば良く、クッションフレーム3とサイドフレーム7
と固定フレーム16は同一構造にでき、また、保管状態
もクッションフレーム3にサイドフレーム7を取付けた
状態であるので、スペースを省略でき、コストダウンに
貢献する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 組立状態の斜視図。
【図2】 側面図。
【図3】 要部平面図。
【図4】 サイドフレームの斜視図。
【図5】 要部断面図。
【図6】 要部断面図。
【図7】 袋部の第2実施例図。
【図8】 作用状態図。
【図9】 リンクの作用状態該略図。
【図10】 作用状態図。
【図11】 上下動装置の第2実施例図。
【符号の説明】
1…車両用シート、2…クッションシート、3…クッシ
ョンフレーム、4…後側底板、5…起立部、6…前側底
板、7…サイドフレーム、8…透孔、9…前側回動アー
ム、10…軸、11…後側回動アーム、12…前端部、
13…軸、14…横板部、15…縦板部、16…固定フ
レーム、17…軸、18…軸、19…空間部、20…リ
ンク機構、21…後側屈曲部、22…ロッド、23…
軸、24…セクターギヤ、25…軸、26…歯車、27
…位置固定装置、28…出力軸、29…操作ダイヤル、
30…内側膨出部、31、32…窓部、35…アーム、
37…係合突起、38…長孔、40…凹部、41…突
起、42…アーム、43…取付板、44…バネ、45…
前側内周面、46…窓部、47…内周面、50…一端、
51…他端、52…後端部、54…下端。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フレームに対して固定されているか
    又は任意方向に移動調節自在に取付けられている左右一
    対の固定フレーム16、16に対してその内側に左右一
    対のサイドフレーム7、7を前側アーム9、9と後側回
    動アーム11、11とにより前側は前後動、後側は上下
    動又は全体が上下動するように連結し、前記サイドフレ
    ーム7、7にはクッションフレーム3を熔接固定したも
    のにおいて、前記サイドフレーム7の前後方向の断面構
    造は縦板部15の下端部を内方に屈曲させた横板部14
    とからなる略L型構造とし、前記クッションフレーム3
    の前後方向の断面構造は略水平の底板4の両端は上部が
    外側に開く立上部5とし、前記サイドフレーム7の縦板
    部15の上部と前記クッションフレーム3の立上部5の
    上部および前記サイドフレーム7の横板部14の先端部
    と前記クッションフレーム3の底板4の端部とを夫々熔
    接固定して袋部19を形成し、該袋部19内に前記クッ
    ションフレーム3の上下動作動機構を設けたクッション
    シートの上下動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記袋部19内には
    前記後側回動アーム11を回動させるロッド22と該ロ
    ッド22を作動させるセクターギヤ24とを設けたクッ
    ションシートの上下動装置。
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