JPH0754192A - クロムめっき法 - Google Patents

クロムめっき法

Info

Publication number
JPH0754192A
JPH0754192A JP21506293A JP21506293A JPH0754192A JP H0754192 A JPH0754192 A JP H0754192A JP 21506293 A JP21506293 A JP 21506293A JP 21506293 A JP21506293 A JP 21506293A JP H0754192 A JPH0754192 A JP H0754192A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plating
vibration
chrome
copper
stirring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP21506293A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2989440B2 (ja
Inventor
Tatsuaki Omasa
龍晋 大政
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Techno KK
Original Assignee
Nihon Techno KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Techno KK filed Critical Nihon Techno KK
Priority to JP5215062A priority Critical patent/JP2989440B2/ja
Publication of JPH0754192A publication Critical patent/JPH0754192A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2989440B2 publication Critical patent/JP2989440B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、鉄系金属、プラスチックス
および亜鉛ダイカストに対するクロムめっきを、従来の
方法である予備めっき工程を簡略化し、そのうえ、クロ
ムめっき層のマイクロクラックの発生を阻止する新規な
クロムめっき法の提供。 【構成】 その金属表面には直接クロムめっきができな
いとされている金属表面に対して、振動撹拌下に直接ク
ロムめっきを行うことを特徴とするクロムめっき法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、その金属表面には直接クロムめ
っきができないとされている金属表面に対して、振動撹
拌下に直接クロムめっきを行うクロムめっき方法に関す
る。
【0002】
【従来技術】硬質クロムめっきにおいては、そのめっき
皮膜に微細なクラックが生ずることは避けられなてこと
であり、腐食環境ではこのクラックが腐食の発生点とな
り、クラックに沿って多発的、連鎖的に腐食が進行す
る。これらの腐食を少しでも抑制するため、従来から硬
質クロムめっきにおいては、銅、ニッケルなどの下めっ
き処理が不可欠であった。たとえば鉄系金属に対するク
ロムめっきは、防錆および装飾等の目的で多用されてい
るが、クロムめっきを直接鉄系金属上に行うとクラック
が発生し、防錆効果が少ないため、鉄系金属上にまず銅
めっきを、つづいてニッケルめっきをほどこした後、ク
ロムめっきを行っていた。鉄系金属表面の脱脂→水洗→
酸洗→水洗→銅ストライク→銅めっき→水洗→ニッケル
めっき→水洗→クロムめっき。それでもまだクラックの
発生を完全に回避することができずなかなか満足すべき
めっきが得られず、各社共秘術を尽くしているのが実情
である。プラスチックスに対するめっきは、主として装
飾の目的で行われており、化学めっき(通常、化学銅め
っきまたは化学ニッケルめっき)をしたうえに、銅めっ
き、つづいてニッケルめっきを施した後、クロムめっき
が行われている。プラスチックス表面の脱脂→プレエッ
チング→エッチング→キャタライジング→アクセラレイ
ティング→無電解銅めっき→水洗→銅めっき→水洗→ニ
ッケルめっき→水洗→クロムめっき。この場合も化学め
っき層上にいきなりクロムめっきをするとクラックが発
生する。また、亜鉛系金属へのめっきの場合も亜鉛系金
属上に銅めっき、つづいてニッケルめっきを施した後、
クロムめっきを行っている。亜鉛系金属表面の脱脂→水
洗→酸洗→水洗→銅ストライク→銅めっき→水洗→ニッ
ケルめっき→水洗→クロムめっき。Al、Al合金、C
u、Cu合金等についても同様である。このように鉄系
金属、プラスチックスおよび亜鉛系金属、銅系金属、ア
ルミニウム系金属など、その金属表面には直接クロムめ
っきができないとされている金属表面に対して、直接ク
ロムめっきを行うことができれば、クロムめっきの前段
階として銅めっきやニッケルめっきの工程が必要ではな
くなり工業的意義は極めて大きい。また、クロムめっき
工程それ自体を今まで以上に高速化できれば、さらにす
ばらしいことである。
【0003】
【目的】本発明は、鉄系金属、プラスチックス、亜鉛系
金属、銅系金属、アルミニウム系金属などの直接のクロ
ムめっきが不可能と考えられていた金属表面に対するク
ロムめっきを、従来の方法である予備めっき工程を省略
し、かつクロムめっき速度を高速化し、そのうえ、得ら
れたクロムめっき層のマイクロクラックの発生がない新
規なクロムめっき法を提供する点にある。
【0004】
【構成】本発明の第一は、その金属表面には直接クロム
めっきができないとされている金属表面に対して、振動
撹拌下に直接クロムめっきを行うことを特徴とするクロ
ムめっき法に関する。本発明の第二は、鉄系金属表面に
クロムめっきを行うにあたり、銅めっき工程−ニッケル
めっき工程を経ることなく、振動撹拌下に直接クロムめ
っきを行うことを特徴とするクロムめっき法に関する。
本発明の第三は、プラスチックス表面にクロムめっきを
行うにあたり、無電解銅めっき層上に、銅めっき工程−
ニッケルめっき工程を経ることなく、振動撹拌下に直接
クロムめっきを行うことを特徴とするクロムめっき法に
関する。本発明の第四は、亜鉛系金属表面にクロムめっ
きを行うにあたり、銅めっき工程後のニッケルめっきを
経ることなく、銅めっき層上に振動撹拌下に直接クロム
めっきを行うことを特徴とするクロムめっき法に関す
る。本発明の第五は、銅系金属表面にクロムめっきを行
うにあたり、ニッケルめっきを経ることなく、振動撹拌
下に直接クロムめっきを行うことを特徴とするクロムめ
っき法に関する。本発明の第六は、アルミニウム系金属
表面にクロムめっきを行うにあたり、下地めっきを経る
ことなく、振動撹拌下に直接クロムめっきを行うことを
特徴とするクロムめっき法に関する。本発明は、いずれ
にしても今までその金属表面には直接クロムめっきがで
きないとされている金属表面に対して、振動撹拌下に直
接被めっき体に対してクロムめっきを行うことができる
ことを発見したことに基づくものであり、これにより今
まで必要とされていたクロムめっきのための前めっき工
程を省略することおよびクロムめっきの速度を大幅に向
上した点に大きな特徴を有する。
【0005】本発明に用いる振動撹拌手段は、15〜6
0Hz、好ましくは20〜40Hzでの振動を発生させ
る、振動モータによる振動を液中の振動板に伝え、液体
にこの振動を伝えることにもとづく本発明者が開発した
新しい撹拌手段であり、その基本的考え方は特開平3−
275130号公報に開示したとおりであり、また、そ
の変形撹拌手段は特願平4−286544号として平成
4年9月14日に出願している。さらに、振動撹拌に関
連する技術を特願平5−116566号、5−1390
28号として出願している。この振動撹拌は、振動板に
よる振動が系全体に伝えられると、スクリューによる撹
拌に較べて系全体がすみやかに均一化されることは驚く
べきことである。なお、振動板の振幅はとくに制限はな
いが、通常2〜30mm、好ましくは10〜15mmで
ある。
【0006】本発明で使用する振動撹拌手段を設けため
っき装置を図1〜2に示す。図3、図4についてはめっ
き用電極を省略して図示されている。振動撹拌手段は、
振動モーター26で発生した振動を振動枠23、振動棒
21を介して振動羽根群22、22……に伝える。振動
羽根群は図2、3に明示されているようにめっき槽29
の両側に設置する。振動モーター26よりの振動が槽2
9本体に影響しないようにするため、振動枠23はスプ
リング24と台座25を介して架台に取付けられてい
る。また、27は電極であり、28は液温を保持するた
めの加熱用ヒーターである。振動羽根は、水平であって
もよいがやや傾斜をつけて取付けることが好ましい。傾
斜の程度は水平方向を基準にして0〜45°、好ましく
は10〜20°の角度で取付けることが好ましい。本実
施例では15°でセットした。振動羽根の幅は特に制限
はないが30mm以上程度あれば充分その効力を発揮す
る。通常30〜100mm、好ましくは50〜80mm
程度である。撹拌羽根同士の間隔はとくに制限はないが
通常10〜80mm、好ましくは30〜40mmであ
り、本実施例では35mm間隔とした。また、左右の振
動羽根22の位置は、同一の高さでもよいが、ややずら
せた位置に設けることもできる。最上位の振動羽根は液
面から約100mm下の位置にすることが好ましい。こ
れより上に設けるとその振幅により多少異なるが、液が
飛び散るので好ましくない。最下位の振動羽根は底から
約50mm上の位置とすることが好ましい。本発明の振
動羽根は幅80mm、長さ400mm、間隔35mmと
した。
【0007】振動撹拌手段における振動板の設け方は、
大別すると3つのタイプに分けることができる。 (1)めっき槽の周辺部に周辺に沿って幅2〜10cm
程度の振動板を上下に多数枚を設けるタイプ、(図1〜
3参照)(上下振動) (2)めっき槽の底部に槽のほぼ全面に1枚ないし2枚
の振動板を設けるタイプ、(図4参照)(上下振動) (3)めっき槽の底部に横方向に振動する振動板を設け
るタイプ(図5〜9参照) (4)めっき槽の中央部に、プロペラ撹拌翼のかわり
に、プロペラの長さと同程度またはそれ以下の大きさの
任意形状の振動板を上下に多数枚設けるタイプ、(特願
平4−286544号参照) があるが、とくに(1)のタイプのものが好ましい。め
っき電極の位置は、振動版の上方、あるいは振動版の内
側または外側であることができる。
【0008】振動板の振動のさせ方は、前記公報や明細
書記載のように振動板を均一に振動させてもよいが、振
動板の1箇所または2箇所を振動軸に連結して振動させ
ることもできる。この場合、液槽が四角形のときは振動
板の一辺の両端部に振動軸を一本づつ二本設けてもよい
が、辺の中央に一本設けることもできる。また振動板の
一つの角部に一本の振動軸を設けてもよい。振動軸をと
りつけた辺の対角辺あるいは振動軸をとりつけた角部以
外の角部は固定軸により支持する。固定軸には弾性体、
たとえば、ゴム、スプリング、空気バネ等を介して振動
板を固定することが好ましいが、振動板自体の弾力にた
よることも可能である。図5にその一具体例を示す。振
動モーターに任意の手段で連結した振動伝達棒5を介し
て振動棒1,2を設け、この振動棒1,2にはゴム片
8,9を用いて振動板6を固定する一方、固定棒3,4
には、振動板6の振動を支持する支持用ゴム片10,1
1を固定し、これに振動板6を連結する。振動板6は、
支持用ゴム片10,11を支点として振動伝達棒1,2
の上下軸にあわせて扇をあおぐように振動するのでこれ
を槽中におさえることにより、液体、粉体、粒体等の混
合撹拌を行うことができる。
【0009】本発明で使用する横振動撹拌手段を設けた
めっき装置の概要を図6〜9に示す。図6は、本発明で
使用する横振動撹拌装置の上面図を示し、図7はその断
面図を示す。31は、横方向に振動を発生する振動モー
タであり、32はその振動を伝達するためのコの字状振
動伝達子であり、槽または任意の支持物に直接またはス
ライドベアリング13などを介して取付けられている。
33は、振動モーター31で発生した振動が減衰しない
ようにするための支持体であり、34は、振動羽根36
をつけた振動子35を吊り下げかつコの字状振動伝達子
の振動を振動子35に伝達する役目をする垂直振動伝達
子である。振動羽根36は振動モーター31の振動によ
り振動撹拌作用を槽内の液体や粉体などに与える働きを
する。支持体33の両側には例えばスプリングのような
弾性体38,38が設けられており、コの字状振動伝達
子32の振動が減衰しないようにするとともに振動モー
ター31の側の重量とほぼ同じ重量にして無用振動によ
り発生する音を最小限に抑えこむ。コの字形の振動伝達
子を介して該槽の一方の側に設置されている振動モータ
ーとその対向する側に設けられた弾性体とその保持機構
との両者間では重量的にほぼバランスが取れるよう調整
されていることが好ましい。
【0010】振動羽根は任意枚数を振動子に付設すれば
よい。振動羽根は振動子上に垂直にあるいは斜めに取り
付ける〔図10の(a)〜(d)参照〕。振動羽根の取
付け方は振動子に溶接することもできるし、着脱自在と
することもできる。とくに羽根を振動子に押込式にとり
つける方式を採用すれば、必要とする撹拌条件に応じて
振動羽根の大きさを変更したり、振動羽根の数を変更す
ることができるので、好ましい。また、羽根の取付角度
を変更できるようにすることもできる。槽の大きさが幅
800mm、長さ1000mm、深さ1100mmの場
合には、例えば、50mm間隔で幅80mm、長さ50
0mm、厚さ0.15mmの振動羽根を取り付けること
により充分撹拌効果を挙げることができる。
【0011】コの字状の振動伝達子の両先端部を弾性体
を介して受け取めている支持体の存在は、振動モーター
により発生した横方向の振動が減衰しないようにするた
め、地盤と同じようにしっかりした構造体のものとする
ことが好ましい。例えば、地盤に基礎を打ち、それに垂
直に立ち上ったH型鋼材、あるいは鉄筋、鉄骨入りコン
クリート壁などを用いることができる。槽の壁が充分に
しっかりしているときは槽の壁をもって支持体とするこ
ともできる。
【0012】前記弾性体は、振動伝達子の振動をうけと
め、前記支持体からその振動をはねかえす役割を果すも
のであり、強いバネ力をもつものが好ましい。例えば、
図8に示すように、丸棒37のまわりにバネ鋼により作
った直径3〜10mmのスプリング38をはめこんだも
のを前記弾性体として使用することができる。前記弾性
体は前記支持体の振動モーター側とその反対側とに対照
的に設置することが好ましい。図8のものは、そのよう
な構造になっており、バネは止め板39で固定されてい
る。
【0013】本発明においては、振動撹拌手段に加えて
さらにエアレーション手段を付設することができる。
【0014】本発明で用いるクロムめっき浴の組成は、
従来のクロムめっき浴の各種組成のものを使用すること
ができる。代表的処方としては、 (a)クロム酸(CrO3) 100〜500g/l 硫酸 0.5〜7.7g/l (b)クロム酸(CrO3) 200〜300g/l 硫酸 0.25〜3g/l ケイフッ化ナトリウム(Na2SiF6) 0.5〜20
g/l
【0015】本発明における鉄系金属とは鉄または鉄を
主成分とする合金であり、亜鉛系金属とは亜鉛または亜
鉛を主成分とする合金であり、銅系金属とは銅または銅
を主成分とする合金であり、アルミニウム系金属とはア
ルミニウム又はアルミニウムを主成分とする合金であ
る。プラスチックスは、ABS、ポリエチレン、ポリプ
ロピレンなどいずれのプラスチックスも対照物とするこ
とができる。
【0016】
【実施例】
実施例1(鉄系金属へのめっき)(吊下げ式) 基本プロセス:脱脂→水洗→酸洗→水洗→クロムめっき 使用装置:図 に示す振動撹拌手段を有するFRP製め
っき槽(容量200リットル)で、振動数は27Hzと
した。 陽極:チタン上に酸化インジウムをコーティングしたも
の 液温:60℃ 被めっき体:鋼鉄製ディスク(直径55mm) (厚さ5mm) めっき浴組成: CrO3 300g/l H2SO4 3g/l 以上の条件下で鋼鉄上に直接クロムめっきを行ったとこ
ろ、 電流密度 80A/dm2 とすることができ、この状態で20分間めっきを行っ
た。その結果、中心部7μm厚、外周部20μm厚のク
ラックのないクロムめっき層を得ることができた。振動
撹拌を伴わない場合より高速でめっきができた。JIS
の塩水噴霧試験は96時間後も合格であった。また、振
動撹拌を伴わない場合、電流密度が40A/dm2に減
少し、同じ膜厚を得るためのクロムめっき工程の所要時
間は振動撹拌を行わない場合の1/2であった。
【0017】比較例1 振動撹拌を行わない以外は、実施例1を繰り返した。そ
の結果、電流密度40A/dm2、膜厚11μmのクロ
ムめっき膜が得られたが、クラックが多くJISの塩水
噴霧試験は96時間後では完全に不合格であった。
【0018】実施例2(鉄系金属へのめっき)(吊下げ
式) 振動数を28Hz、電流密度60A/dm2とし、被め
っき体を鉄製シャフト(直径10mm、長さ135m
m)にクロムめっきを行った。クロムめっきの厚さは2
0〜22μmで、クラックの発生は認められなかった。
JISの塩水噴霧試験は96時間後でも合格であった。
【0019】比較例2 振動撹拌を行わない以外は、実施例2を繰り返した。そ
の結果、電流密度40A/dm2、膜厚11μmのクロ
ムめっき膜が得られたが、クラックが多くJISの塩水
噴霧試験は96時間後では完全に不合格であった。
【0020】比較例3(鉄系金属へのめっき)(吊下げ
式) 基本プロセス:脱脂→水洗→酸洗→水洗→銅ストライク
→銅めっき→水洗→ニッケルめっき→水洗→クロムめっ
き 実施例2の被めっき体を用い、通常どおり銅めっき−ニ
ッケルめっきを施したものに、クロムめっきを行った
(振動撹拌なし)。 硫酸銅めっき浴 硫酸銅 230g/l 硫酸 50g/l 光沢剤 少量 液温 25℃ 陰極電流密度 3A/dm2 時間 ニッケルめっき浴 硫酸ニッケル 240g/l 塩化ニッケル 45g/l ホウ酸 30g/l 光沢剤 少量 液温 50℃ 電流密度 5A/dm2 クロムめっき浴 CrO3 300g/l H2SO4 3g/l よりなるサージェント浴を用いた。 液温:60℃ 電流密度:50A/dm2 めっき時間:30分 その結果、25μm厚のクロムめっき層が得られたが、
多数のマイクロクラックが認められた。JISの塩水噴
霧試験のけっかは96時間後不合格であった。
【0021】実施例3(鉄製品へのバレルめっき) 本実施例に用いるバレルめっき装置は、図11(上面
図)、図12(断面図)に示すものである。振動撹拌手
段は、振動モーター56で発生した振動を振動枠53、
振動棒51を介して振動羽根群52、52……に伝え
る。振動羽根群は図6〜8に明示されているように循環
槽59の両側に設置する。振動モーター56よりの振動
が循環槽59本体に影響しないようにするため、振動枠
53はスプリング54と台座55を介して本体に取付け
られている。振動羽根の傾斜の程度は水平方向を基準に
して15゜でセットした。振動羽根の幅80mm、撹拌
羽根同士の間隔は35mmとした。図12に示すとお
り、振動羽根部分は、バレル63と電極57の間に設け
られている。バレル63は、穴径3mmの多数の穴を有
する八角形筒体で約3リットルの容量の硬質塩化ビニル
樹脂よりなるものである。被めっき物品としては、直径
20mm、長さ20mmの鉄製円柱体を用いた。このも
のは銅めっき、ニッケルめっきを施していないものであ
る。クロムめっき浴の組成はつぎのとおりとした。 無水クロム酸(CrO3) 250g/l 硫酸(H2SO4) 2.5g/l 陰極電流密度25A/dm2、めっき温度60℃、バレ
ル回転数6r.p.m.で、1時間めっきした。なお、
被めっき物品はバレル容積の1/3になるように充填し
た。めっき終了後は、水洗、酸中和、水洗、乾燥を行っ
た。この結果、振動撹拌を行わない場合は電流密度が上
らず、クロムめっき膜がほとんど形成できないのに較
べ、本実施例3のものは、膜厚10μmのクロム膜が均
一に形成されており、この膜厚は吊り具を用いためっき
の場合とほゞ同様であった。
【0022】実施例4(鉄製品へのバレルめっき) クロムめっき浴として下記の組成のものを用い、陰極電
流密度50A/dm2、めっき温度55℃としたほかは
実施例1を繰り返した。 無水クロム酸(CrO3) 260g/l ケイフッ化カリウム(K2SiF6) 4g/l 重クロム酸カリ(K2Cr27) 25g/l 硫酸(H2SO4) 1g/l この結果、実施例1に較べ約1.3倍の早さでクロムめ
っき層が形成された。
【0023】実施例5(プラスチックスへのめっき) 基本プロセス:脱脂→プレエッチング→エッチング→キ
ャタライジング→アクセラレイティング→無電解銅めっ
き→クロムめっき ポリアセタールディスク(直径20mm、厚さ20m
m)に化学めっき(化学銅めっき)を施して表面を活性
化した後、これに直接振動撹拌下にクロムめっきを行っ
た。めっき条件は実施例1と同様に行い、めっき時間は
20分とした。クロムめっき層の厚みは20μmであ
り、マイクロクラックの発生は認められなかった。JI
Sによる塩水噴霧試験の結果は、96時間後も合格であ
った。
【0024】比較例4(プラスチックスへのめっき) 基本プロセス:脱脂→プレエッチング→エッチング→キ
ャタライジング→アクセラレイティング→無電解銅めっ
き→銅めっき→ニッケルめっき→クロムめっき 実施例2と同一のポリアセタールディスクに、比較例1
と同様に銅めっき、ニッケルめっきを施した後、クロム
めっきを行った(振動撹拌なし)。20分間めっき後、
クロムめっき層の厚みは11μmであり、マイクロクラ
ックの存在が認められた。JISによる塩水噴霧試験の
結果は、96時間後、不合格であった。
【0025】実施例6(亜鉛系金属へのめっき)(吊下
げ方式) 基本プロセス:脱脂→水洗→酸洗→水洗→銅ストライク
→銅めっき→水洗→クロムめっき 銅めっきされた亜鉛系金属ディスク(直径20mm、厚
さ20mm)に、振動数を28Hzとした以外は、実施
例1と同様にして20分間クロムめっきを行った。その
結果は、マイクロクラックの発生は認められず、JIS
の塩水噴霧試験において96時間後も合格であった。
【0026】比較例5(亜鉛系金属へのめっき)(吊下
げ方式) 基本プロセス:脱脂→水洗→酸洗→水洗→銅ストライク
→銅めっき→水洗→ニッケルめっき→水洗→クロムめっ
き 銅ストライク処理された亜鉛系金属ディスク(直径20
mm、厚さ20mm)に、比較例1と同様の処方で通常
の基本プロセスにより、銅めっき→ニッケルめっき→ク
ロムめっきを行った。クロムめっきの時間は20分とし
た。その結果は、クロムめっき層にマイクロクラックが
発生していた。
【0027】実施例7(アルミ系金属へのめっき)(吊
下げ方式) クロムめっき浴として CrO3 300g/l H2SO4 1g/l を用い、アルミダイキャスト製品(直径55mm、厚さ
5mm)の試料に実施例1と同様に振動数27Hz、液
温60℃で電流密度80A/dm2、20分間のめっき
を行った。膜厚平均15μmのクラックのないクロムめ
っき層を得ることができた。通常、中間処理として従来
から行われている亜鉛置換法や亜鉛合金置換法等の処理
層を設ける必要がなく、マイクロクラックの発生のない
防食性のめっき層を高速度で得ることができた。なお、
通常の脱脂、水洗、活性化処理は常法により行ってい
る。
【0028】
【効果】
(1)本発明は、振動撹拌を用いることにより、鉄系合
金、プラスチックスあるいは亜鉛系金属にクロムめっき
をするにあたり、今まで必要とされていた予備めっき工
程を簡略化することができた。この工程簡略化は、作業
効率の大巾な向上につながるとともに、予備めっき液も
不要となるから、廃水処理上のメリットも大きく、極め
て大きな効果である。 (2)本発明は、振動撹拌を用いることにより、従来法
におけるクロムめっきの速さに比較してほぼ2倍のめっ
き速度を得ることができる。このことは振動撹拌により
高い電流密度を達成できることと深い関係を有する。一
例を挙げれば、従来のクロムめっきでは、 電流密度40A/dm2、20分でクロムめっき厚11
μm であるのに対し、本発明のクロムめっきでは、 電流密度80A/dm2、20分でクロムめっき厚22
μm であるから、同一時間で2倍の厚みのクロムめっきをす
ることができる。いいかえれば、めっき速度は2倍にな
っていることが明らかである。 (3)得られたクロムめっき層は、従来品のようなマイ
クロクラックがなく、従来品に較べて耐久性が一層向上
した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に用いた振動撹拌装置の上面図
である。
【図2】本発明の実施例に用いた振動撹拌装置の側面図
である。
【図3】本発明の実施例に用いた振動撹拌装置のもう一
方の側からみた側面図である。
【図4】本発明の実施例に用いた振動撹拌装置の要部の
みの斜視図である。
【図5】本発明のめっき方法に用いることのできる上下
振動撹拌手段の変形例を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施例で用いる横方向振動撹拌装置の
上面図である。
【図7】図6の断面図である。
【図8】図6のA部分の拡大断面図である。
【図9】振動伝達機構と振動子の概略図である。
【図10】振動羽根の振動子への取付け態様のいろいろ
を(a)から(d)に示す。
【図11】振動撹拌手段を備えたバレルめっき装置の上
面図である。
【図12】図11の断面図である。
【符号の説明】
1 振動棒 2 振動棒 3 固定棒 4 固定棒 5 振動伝達棒 6 振動板 7 槽底部 8 支持用ゴム片 9 支持用ゴム片 10 支持用ゴム片 11 支持用ゴム片 21 振動棒 22 振動羽根 23 振動枠 24 スプリング 25 台座 26 振動モーター 27 電極 28 加熱用ヒーター 29 めっき槽 31 振動モーター 32 コの字状振動伝達子 33 支持体 34 垂直振動伝達子 35 振動子 36 振動羽根 37 丸棒 38 スプリング 39 止め板 40 ヒーター 41 電極 42 槽 43 スライドベアリング 51 振動棒 52 振動羽根 53 振動枠 54 スプリング 55 台座 56 振動モーター 57 電極 59 槽 62 回転軸 63 バレル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その金属表面には直接クロムめっきがで
    きないとされている金属表面に対して、振動撹拌下に直
    接クロムめっきを行うことを特徴とするクロムめっき
    法。
  2. 【請求項2】 鉄系金属表面にクロムめっきを行うにあ
    たり、銅めっき工程−ニッケルめっき工程を経ることな
    く、振動撹拌下に直接クロムめっきを行うことを特徴と
    するクロムめっき法。
  3. 【請求項3】 プラスチックス表面にクロムめっきを行
    うにあたり、無電解銅めっき層上に、銅めっき工程−ニ
    ッケルめっき工程を経ることなく、振動撹拌下に直接ク
    ロムめっきを行うことを特徴とするクロムめっき法。
  4. 【請求項4】 亜鉛系金属表面にクロムめっきを行うに
    あたり、銅めっき工程後のニッケルめっきを経ることな
    く、銅めっき層上に振動撹拌下に直接クロムめっきを行
    うことを特徴とするクロムめっき法。
  5. 【請求項5】 銅系金属表面にクロムめっきを行うにあ
    たり、ニッケルめっきを経ることなく、振動撹拌下に直
    接クロムめっきを行うことを特徴とするクロムめっき
    法。
  6. 【請求項6】 アルミニウム系金属表面にクロムめっき
    を行うにあたり、下地めっきを経ることなく、振動撹拌
    下に直接クロムめっきを行うことを特徴とするクロムめ
    っき法。
JP5215062A 1993-08-06 1993-08-06 クロムめっき法 Expired - Lifetime JP2989440B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5215062A JP2989440B2 (ja) 1993-08-06 1993-08-06 クロムめっき法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5215062A JP2989440B2 (ja) 1993-08-06 1993-08-06 クロムめっき法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0754192A true JPH0754192A (ja) 1995-02-28
JP2989440B2 JP2989440B2 (ja) 1999-12-13

Family

ID=16666126

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5215062A Expired - Lifetime JP2989440B2 (ja) 1993-08-06 1993-08-06 クロムめっき法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2989440B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7338586B2 (en) 2001-06-25 2008-03-04 Japan Techno Co., Ltd. Vibratingly stirring apparatus, and device and method for processing using the stirring apparatus
US7459071B2 (en) 2001-05-02 2008-12-02 Japan Techno Co., Ltd. Hydrogen-oxygen gas generator and method of generating hydrogen-oxygen gas using the generator
JP2010084224A (ja) * 2008-10-02 2010-04-15 Taiyo Manufacturing Co Ltd ニッケルを使用しないめっき成形品の製造方法およびめっき成形品
US7964104B2 (en) 2003-05-02 2011-06-21 Japan Techno Co., Ltd. Active antiseptic water or active water-based fluid, and production method and apparatus for the same
KR102732669B1 (ko) * 2024-03-14 2024-11-20 주식회사 티티엠기술연구소 2차전지용 원통형 소재인 전기 니켈 도금 강판의 수직형 가용성 전기 니켈 도금 설비

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7459071B2 (en) 2001-05-02 2008-12-02 Japan Techno Co., Ltd. Hydrogen-oxygen gas generator and method of generating hydrogen-oxygen gas using the generator
US7338586B2 (en) 2001-06-25 2008-03-04 Japan Techno Co., Ltd. Vibratingly stirring apparatus, and device and method for processing using the stirring apparatus
US7678246B2 (en) 2001-06-25 2010-03-16 Japan Techno Co., Ltd. Vibratingly stirring apparatus, and device and method for processing using the stirring apparatus
US7964104B2 (en) 2003-05-02 2011-06-21 Japan Techno Co., Ltd. Active antiseptic water or active water-based fluid, and production method and apparatus for the same
JP2010084224A (ja) * 2008-10-02 2010-04-15 Taiyo Manufacturing Co Ltd ニッケルを使用しないめっき成形品の製造方法およびめっき成形品
KR102732669B1 (ko) * 2024-03-14 2024-11-20 주식회사 티티엠기술연구소 2차전지용 원통형 소재인 전기 니켈 도금 강판의 수직형 가용성 전기 니켈 도금 설비

Also Published As

Publication number Publication date
JP2989440B2 (ja) 1999-12-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2911393B2 (ja) 無電解ニッケルめっき廃液から肥料水溶液を製造する方法と装置
JP3046594B1 (ja) 振動流動攪拌を活用した金属の陽極酸化処理システム
US6261435B1 (en) Plating method
CN109518235A (zh) 一种光学模仁镀镍工艺
JP2002053999A (ja) 極小物品のバレル電気めっき方法
JP2989440B2 (ja) クロムめっき法
JP2992177B2 (ja) クロムのバレルめっき装置
Prasad et al. The effect of ultrasonic vibration on nickel electrodeposition
Vasuoevan et al. Effect of ultrasonic agitation during electroplating of nickel and copper at room temperature
JP2988624B2 (ja) めっき方法
JP3514698B2 (ja) 金属物品の化学研磨法
JP3142417B2 (ja) 撹拌装置
JP2911350B2 (ja) 表面処理方法およびそれに使用する表面処理装置
CN211005697U (zh) 自动震荡镀膜架
US20160002812A1 (en) Aluminum films having hardening particles
JPH06220697A (ja) めっき方法
JP3185966B2 (ja) 金属成型物のリン酸亜鉛皮膜処理方法
JP3098966B2 (ja) 金属成型物のリン酸塩皮膜化成処理方法
TW555890B (en) A metallic anode oxidation treatment system utilizing a vibration flow agitation
JPH06280035A (ja) 化学めっき装置
JP3970523B2 (ja) 振動流動撹拌装置、滅菌用振動撹拌装置およびそれを用いた滅菌方法
CN109402709A (zh) 一种用于制备Cu-纳米TiC/SiO2梯度层的方法
RU2109855C1 (ru) Электролитический способ получения композиционных покрытий и установка для его осуществления
JPS6213440B2 (ja)
Ohba et al. Passivation and depassivation behavior of carbon steel in water in contact with bentonite

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081008

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091008

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101008

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101008

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111008

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111008

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121008

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121008

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131008

Year of fee payment: 14

EXPY Cancellation because of completion of term