JPH0755370A - 低温液化ガスの気化装置 - Google Patents
低温液化ガスの気化装置Info
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- JPH0755370A JPH0755370A JP19977993A JP19977993A JPH0755370A JP H0755370 A JPH0755370 A JP H0755370A JP 19977993 A JP19977993 A JP 19977993A JP 19977993 A JP19977993 A JP 19977993A JP H0755370 A JPH0755370 A JP H0755370A
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Landscapes
- Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 伝熱管の外周面に氷着層が形成されず、構造
的に丈夫であり、流体関連振動が起こらず、伝熱管のそ
れぞれに均等にLNGが分配されるようにする。 【構成】 縦方向に配設された伝熱管30の内部に液化
ガスが流通されるとともに、同伝熱管30の外周面に加
熱用流体が流下するように供給され、この加熱用流体と
液化ガスとの熱交換によって液化ガスが気化されるよう
に構成された低温液化ガスの気化装置において、伝熱管
30は内管31と中管32と外管33との三重構造とさ
れ、内管31の頂部に液化ガスの流入孔31aが設けら
れるとともに下端部に中管の内部に向かって開口した流
出孔33cが設けられ、中管32の下端部は底を有した
閉止構造とされるとともに頂部に外管33内に向かって
開口した流出孔32aが設けられ、外管33の頂部は天
井を備えた閉止構造とされるとともに下端部に気化した
ガスの送出孔33cが設けられている。
的に丈夫であり、流体関連振動が起こらず、伝熱管のそ
れぞれに均等にLNGが分配されるようにする。 【構成】 縦方向に配設された伝熱管30の内部に液化
ガスが流通されるとともに、同伝熱管30の外周面に加
熱用流体が流下するように供給され、この加熱用流体と
液化ガスとの熱交換によって液化ガスが気化されるよう
に構成された低温液化ガスの気化装置において、伝熱管
30は内管31と中管32と外管33との三重構造とさ
れ、内管31の頂部に液化ガスの流入孔31aが設けら
れるとともに下端部に中管の内部に向かって開口した流
出孔33cが設けられ、中管32の下端部は底を有した
閉止構造とされるとともに頂部に外管33内に向かって
開口した流出孔32aが設けられ、外管33の頂部は天
井を備えた閉止構造とされるとともに下端部に気化した
ガスの送出孔33cが設けられている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液化天然ガスで代表さ
れる低温液化ガスの気化装置に関するものである。
れる低温液化ガスの気化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】低温液化ガスの種類は多く、塩素、アン
モニア、二酸化硫黄、メタン,エタン,プロパン等のア
ルカン類、エチレン,プロピレン,ブチレン等のアルケ
ン類や、さらには酸素、窒素等も低温液化ガスとして所
定の用途に供される。これらの内、上記アルカン類とア
ルケン類との混合物である液化天然ガスは、現在、主に
火力発電用の燃料や都市ガス用の原料として使用され、
その取り扱い量は他の低温液化ガスに比較して膨大であ
り、低温液化ガスといえば液化天然ガスを指す場合が多
いことを勘案し、以下低温液化ガスに関し液化天然ガス
を代表させて説明する。
モニア、二酸化硫黄、メタン,エタン,プロパン等のア
ルカン類、エチレン,プロピレン,ブチレン等のアルケ
ン類や、さらには酸素、窒素等も低温液化ガスとして所
定の用途に供される。これらの内、上記アルカン類とア
ルケン類との混合物である液化天然ガスは、現在、主に
火力発電用の燃料や都市ガス用の原料として使用され、
その取り扱い量は他の低温液化ガスに比較して膨大であ
り、低温液化ガスといえば液化天然ガスを指す場合が多
いことを勘案し、以下低温液化ガスに関し液化天然ガス
を代表させて説明する。
【0003】液化天然ガス(以下LNGという)は、通
常低温高圧の液状で移送あるいは貯蔵されるが、実際に
使用されるときには事前に気化される。そして、大量の
LNGを気化させるためにオープンラックベーパライザ
ー(以下ORVという)が多用されている。
常低温高圧の液状で移送あるいは貯蔵されるが、実際に
使用されるときには事前に気化される。そして、大量の
LNGを気化させるためにオープンラックベーパライザ
ー(以下ORVという)が多用されている。
【0004】図7は上記ORVの一例を示す概略斜視図
である。この図に示すように、ORVは熱交換器の一種
であり、海水との熱交換によってLNGを加熱して気化
するものである。すなわち、海水は海水ヘッダ6から散
水ノズル7を経てトラフ8に溜められ、このトラフ8の
両側縁部からパネル(伝熱管)3の外面を濡らしながら
垂下する。一方、LNGはLNGマニホールド1からL
NGヘッダ2に送られ、上記海水との熱交換によって加
熱され、上記パネル3内で気化して上昇し、NGヘッダ
4からNGマニホールド5に導出される。
である。この図に示すように、ORVは熱交換器の一種
であり、海水との熱交換によってLNGを加熱して気化
するものである。すなわち、海水は海水ヘッダ6から散
水ノズル7を経てトラフ8に溜められ、このトラフ8の
両側縁部からパネル(伝熱管)3の外面を濡らしながら
垂下する。一方、LNGはLNGマニホールド1からL
NGヘッダ2に送られ、上記海水との熱交換によって加
熱され、上記パネル3内で気化して上昇し、NGヘッダ
4からNGマニホールド5に導出される。
【0005】上記パネル3は、図8に示すような垂直方
向に延びる多数の金属製のパイプからなる伝熱管3aが
横方向に互いに接触して並設された集合体であり、それ
ぞれの伝熱管3aの内部をLNGは上昇しつつ、伝熱管
3aの外周面を流下する海水から熱を得て気化し、天然
ガス(以下NGという)が得られるようになっている。
向に延びる多数の金属製のパイプからなる伝熱管3aが
横方向に互いに接触して並設された集合体であり、それ
ぞれの伝熱管3aの内部をLNGは上昇しつつ、伝熱管
3aの外周面を流下する海水から熱を得て気化し、天然
ガス(以下NGという)が得られるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の伝熱
管3aは、図8に示すとおり、単なる金属製の単管であ
るため、熱の流通は極めて良好であり、伝熱管3aの外
周面を流下する海水の保有熱は容易に伝熱管3a内のL
NGに移行するが、逆に伝熱管3a内のLNGが保有し
ている冷熱は管外の海水に移行し、伝熱管3aの外周面
を濡らしながら流下している海水は氷結し易くなる。そ
の結果、伝熱管3aの外周面に氷着層3bが形成される
ことがある。
管3aは、図8に示すとおり、単なる金属製の単管であ
るため、熱の流通は極めて良好であり、伝熱管3aの外
周面を流下する海水の保有熱は容易に伝熱管3a内のL
NGに移行するが、逆に伝熱管3a内のLNGが保有し
ている冷熱は管外の海水に移行し、伝熱管3aの外周面
を濡らしながら流下している海水は氷結し易くなる。そ
の結果、伝熱管3aの外周面に氷着層3bが形成される
ことがある。
【0007】このような氷着層3bが伝熱管3aの表面
に生成すると、氷はそれ程熱伝導率が大きくないため伝
熱阻害を来し、氷着層3bを含めた伝熱管3aの熱伝導
が不良になる。そして設計量より過大な着氷が生じる
と、伝熱管3a内を上昇しているLNGの冷熱は良好に
海水に移行しないため、伝熱管3aは設計温度よりも低
くなり、大きな熱収縮が発生することになる。このよう
な熱収縮が起こると、パネル3内で熱応力が発生し、極
端な場合はパネル3の破損につながるという不都合が起
こる。
に生成すると、氷はそれ程熱伝導率が大きくないため伝
熱阻害を来し、氷着層3bを含めた伝熱管3aの熱伝導
が不良になる。そして設計量より過大な着氷が生じる
と、伝熱管3a内を上昇しているLNGの冷熱は良好に
海水に移行しないため、伝熱管3aは設計温度よりも低
くなり、大きな熱収縮が発生することになる。このよう
な熱収縮が起こると、パネル3内で熱応力が発生し、極
端な場合はパネル3の破損につながるという不都合が起
こる。
【0008】そこで、このような不都合を回避するため
に、氷着層3bの生成による温度降下と、伝熱管3aの
長さから求められる収縮量が勘案されてパネル3に損傷
を与えないような設備設計が行われるが、これがパネル
3の構造設計を行う上での大きな制約になっている。
に、氷着層3bの生成による温度降下と、伝熱管3aの
長さから求められる収縮量が勘案されてパネル3に損傷
を与えないような設備設計が行われるが、これがパネル
3の構造設計を行う上での大きな制約になっている。
【0009】そのようなことから、近年、伝熱管を二重
管にしたものが特開平3−286989号公報および特
開平4−254096号公報によって提案されている。
そして、これらの公報には、上記二重管の内管に上部ま
たは中間部からLNGが一旦供給され、内管の外周面と
外管の内周面との間に形成された環状通路を通ってNG
が導出されるように構成されたものが記載されている。
管にしたものが特開平3−286989号公報および特
開平4−254096号公報によって提案されている。
そして、これらの公報には、上記二重管の内管に上部ま
たは中間部からLNGが一旦供給され、内管の外周面と
外管の内周面との間に形成された環状通路を通ってNG
が導出されるように構成されたものが記載されている。
【0010】このような二重管構造にすると、内管内で
LNGが気化されてNGになり、このNGが上記環状通
路において外管を介して海水と熱交換される二段構えの
熱交換が行われるため、海水と外管を介して直接熱交換
するのはそれ程低温ではないNGであり、その結果海水
の氷結は有効に抑止されるのである。
LNGが気化されてNGになり、このNGが上記環状通
路において外管を介して海水と熱交換される二段構えの
熱交換が行われるため、海水と外管を介して直接熱交換
するのはそれ程低温ではないNGであり、その結果海水
の氷結は有効に抑止されるのである。
【0011】また、外管と内管とは、熱収縮が互いに干
渉しないようにそれぞれ独立して設けられているため、
それらの間の熱収縮の相違がパネルの損傷につながるこ
とはない。
渉しないようにそれぞれ独立して設けられているため、
それらの間の熱収縮の相違がパネルの損傷につながるこ
とはない。
【0012】さらに、LNGは伝熱管の上部または中間
部から内管内に供給されるように構成され、伝熱管の外
周面を流下する海水がLNGのヘッダー部の表面に接触
することがないため、上記ヘッダー部における温度分布
のバラツキが大きくなるという不都合が回避され、バラ
ツキが大きいことによる熱応力の発生が抑止されるとい
う利点も有している。
部から内管内に供給されるように構成され、伝熱管の外
周面を流下する海水がLNGのヘッダー部の表面に接触
することがないため、上記ヘッダー部における温度分布
のバラツキが大きくなるという不都合が回避され、バラ
ツキが大きいことによる熱応力の発生が抑止されるとい
う利点も有している。
【0013】しかし、上記特開平3−286989号公
報によって開示されたものは、外管の内部に所定の間隙
を形成させた状態で内管が完全に収容された構造になっ
ているため、このような二重構造は製作上極めて困難で
あり、また内管が外管の内部で宙に浮いたような状態に
なっており、構造上虚弱であるという欠点を有してい
る。
報によって開示されたものは、外管の内部に所定の間隙
を形成させた状態で内管が完全に収容された構造になっ
ているため、このような二重構造は製作上極めて困難で
あり、また内管が外管の内部で宙に浮いたような状態に
なっており、構造上虚弱であるという欠点を有してい
る。
【0014】また、上記特開平4−254096号公報
によって開示されたものは、伝熱管内にLNGが下降流
で供給され、下降しながらLNGが気化されるものであ
るが、LNGの下降流と気化したNGの上昇流とが互い
に干渉して伝熱管内の圧力脈動が発生し易くなる。この
圧力脈動が大きくなると、いわゆる流体関連振動と呼ば
れる装置全体を揺るがす振動に発展し、装置全体の安全
性が損なわれる事態になり兼ねない。
によって開示されたものは、伝熱管内にLNGが下降流
で供給され、下降しながらLNGが気化されるものであ
るが、LNGの下降流と気化したNGの上昇流とが互い
に干渉して伝熱管内の圧力脈動が発生し易くなる。この
圧力脈動が大きくなると、いわゆる流体関連振動と呼ば
れる装置全体を揺るがす振動に発展し、装置全体の安全
性が損なわれる事態になり兼ねない。
【0015】さらに、LNGの伝熱管内における上記の
ような下降流では、上昇流の均一分配に効果のあった液
ヘッドが利用できないため、パネルとして多数並設され
た伝熱管のそれぞれに均等にLNGが分配されるか否か
は確定せず、不安要素が残るという問題点が存在する。
ような下降流では、上昇流の均一分配に効果のあった液
ヘッドが利用できないため、パネルとして多数並設され
た伝熱管のそれぞれに均等にLNGが分配されるか否か
は確定せず、不安要素が残るという問題点が存在する。
【0016】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、伝熱管の外周面に氷着層が
形成されず、また構造的に丈夫であり、さらに流体関連
振動が起こらず、加えて多数並設された伝熱管のそれぞ
れに均等にLNGが分配される低温液化ガスの気化装置
を提供することを目的としている。
ためになされたものであり、伝熱管の外周面に氷着層が
形成されず、また構造的に丈夫であり、さらに流体関連
振動が起こらず、加えて多数並設された伝熱管のそれぞ
れに均等にLNGが分配される低温液化ガスの気化装置
を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
低温液化ガスの気化装置は、縦方向に配設された伝熱管
の内部に液化ガスが流通されるとともに、同伝熱管の外
周面に加熱用流体が流下するように供給され、この加熱
用流体と上記液化ガスとの熱交換によって液化ガスが気
化されるように構成された低温液化ガスの気化装置にお
いて、上記伝熱管は内管と中管と外管との三重構造とさ
れ、上記内管の頂部に液化ガスの流入孔が設けられると
ともに下端部に中管の内部に向かって開口した流出孔が
設けられ、上記中管の下端部は底を有した閉止構造とさ
れるとともに頂部に外管内に向かって開口した流出孔が
設けられ、上記外管の頂部は天井を備えた閉止構造とさ
れるとともに下端部に気化したガスの送出孔が設けられ
ていることを特徴とするものである。
低温液化ガスの気化装置は、縦方向に配設された伝熱管
の内部に液化ガスが流通されるとともに、同伝熱管の外
周面に加熱用流体が流下するように供給され、この加熱
用流体と上記液化ガスとの熱交換によって液化ガスが気
化されるように構成された低温液化ガスの気化装置にお
いて、上記伝熱管は内管と中管と外管との三重構造とさ
れ、上記内管の頂部に液化ガスの流入孔が設けられると
ともに下端部に中管の内部に向かって開口した流出孔が
設けられ、上記中管の下端部は底を有した閉止構造とさ
れるとともに頂部に外管内に向かって開口した流出孔が
設けられ、上記外管の頂部は天井を備えた閉止構造とさ
れるとともに下端部に気化したガスの送出孔が設けられ
ていることを特徴とするものである。
【0018】本発明の請求項2記載の低温液化ガスの気
化装置は、上記外管の下部に中管および内管の存在しな
い空間である加温室が形成され、この加温室の下端部に
気化したガスの送出孔が設けられていることを特徴とす
る請求項1記載の低温液化ガスの気化装置。
化装置は、上記外管の下部に中管および内管の存在しな
い空間である加温室が形成され、この加温室の下端部に
気化したガスの送出孔が設けられていることを特徴とす
る請求項1記載の低温液化ガスの気化装置。
【0019】本発明の請求項3記載の低温液化ガスの気
化装置は、請求項1または2記載の低温液化ガスの気化
装置において、上記内管の外周面に断熱処理が施されて
いることを特徴とするものである。
化装置は、請求項1または2記載の低温液化ガスの気化
装置において、上記内管の外周面に断熱処理が施されて
いることを特徴とするものである。
【0020】本発明の請求項4記載の低温液化ガスの気
化装置は、請求項1、2または3記載の低温液化ガスの
気化装置において、上記内管の外周面と中管の内周面と
の間に形成される内側環状流体通路、および上記中管の
外周面と外管の内周面との間に形成される外側環状流体
通路のうちのいずれか一方または双方は螺旋構造に形成
されていることを特徴とするものである。
化装置は、請求項1、2または3記載の低温液化ガスの
気化装置において、上記内管の外周面と中管の内周面と
の間に形成される内側環状流体通路、および上記中管の
外周面と外管の内周面との間に形成される外側環状流体
通路のうちのいずれか一方または双方は螺旋構造に形成
されていることを特徴とするものである。
【0021】
【作用】上記請求項1記載の低温液化ガスの気化装置に
よれば、内管、中管および外管からなる伝熱管にその頂
部から供給された液化ガスは、まず内管の液化ガス流入
孔から内管内に供給され、下端部の流出孔から中管内に
移動する。中管内に移った液化ガスは中管内を上昇し上
部の流出孔から外管内に移動する。
よれば、内管、中管および外管からなる伝熱管にその頂
部から供給された液化ガスは、まず内管の液化ガス流入
孔から内管内に供給され、下端部の流出孔から中管内に
移動する。中管内に移った液化ガスは中管内を上昇し上
部の流出孔から外管内に移動する。
【0022】一方、伝熱管(外管)の外周面を加熱用流
体が流下するため、この加熱用流体と外管内の流体(液
化ガスが気化したガス)との間で外管の壁面を介して熱
交換が行われ、外管内の流体と中管内の流体との間で中
管の壁面を介して熱交換が行われる。さらに中管内の流
体と内管内の流体との間で内管の壁面を介して熱交換が
行われる。
体が流下するため、この加熱用流体と外管内の流体(液
化ガスが気化したガス)との間で外管の壁面を介して熱
交換が行われ、外管内の流体と中管内の流体との間で中
管の壁面を介して熱交換が行われる。さらに中管内の流
体と内管内の流体との間で内管の壁面を介して熱交換が
行われる。
【0023】このように、内管に供給された液化ガス
は、三重の上記各壁面と各壁面間に存在する流体を介し
て加熱用流体から熱を受けるため、受熱量は少なくなっ
ており、内管内で温度上昇はするが液状を呈したままに
なっている。そして、この温度が上昇した流体は中管を
上昇しつつ、中間の壁面から外管の壁面および外管内の
流体を介して加熱用流体からの熱を受け気化が開始され
る。
は、三重の上記各壁面と各壁面間に存在する流体を介し
て加熱用流体から熱を受けるため、受熱量は少なくなっ
ており、内管内で温度上昇はするが液状を呈したままに
なっている。そして、この温度が上昇した流体は中管を
上昇しつつ、中間の壁面から外管の壁面および外管内の
流体を介して加熱用流体からの熱を受け気化が開始され
る。
【0024】そして、外管の上部から外管内を下降する
流体は、外管の壁面を介して加熱用流体の熱を受け、完
全に気化して外管底部のガス送出孔から系外に導出され
る。すなわち、上記流体は、内管内では液状の液化ガス
であり、中管内では気液混合状態になり、外管内では気
体になっているのである。
流体は、外管の壁面を介して加熱用流体の熱を受け、完
全に気化して外管底部のガス送出孔から系外に導出され
る。すなわち、上記流体は、内管内では液状の液化ガス
であり、中管内では気液混合状態になり、外管内では気
体になっているのである。
【0025】このように、伝熱管に導入された液化ガス
は、三重構造の伝熱管によって段階的に熱源としての加
熱用流体との間で熱交換が行われるため、内管内の液化
ガスの冷熱が直接加熱用流体に伝わらず、その結果外管
の外周面が極度に冷却されることはなく、外管の外周面
(すなわち伝熱管の外周面)に氷着層が形成されること
はない。
は、三重構造の伝熱管によって段階的に熱源としての加
熱用流体との間で熱交換が行われるため、内管内の液化
ガスの冷熱が直接加熱用流体に伝わらず、その結果外管
の外周面が極度に冷却されることはなく、外管の外周面
(すなわち伝熱管の外周面)に氷着層が形成されること
はない。
【0026】また、液化ガスが下降流となっている内管
内では気化は起こらないため、下降流での気化が起因し
て起こる管内の圧力脈動が起こらず、その結果いわゆる
流体関連振動による気化装置の損傷を有効に抑止するこ
とができる。
内では気化は起こらないため、下降流での気化が起因し
て起こる管内の圧力脈動が起こらず、その結果いわゆる
流体関連振動による気化装置の損傷を有効に抑止するこ
とができる。
【0027】さらに、液化ガスの気化は、上昇流で行っ
ているため、LNGヘッダーから各伝熱管への分配に液
ヘッドが利用でき、安定分配が容易である。
ているため、LNGヘッダーから各伝熱管への分配に液
ヘッドが利用でき、安定分配が容易である。
【0028】上記請求項2記載の低温液化ガスの気化装
置によれば、外管の下部に中管および内管の存在しない
空間である加温室が形成されているため、この加温室に
おいて、加熱用流体の熱はすべてガスの加温のために使
用され、上記中管内の液化ガスの気化のために低温にな
っていた分が、ユーザーに供給可能な温度にまで回復さ
れる。
置によれば、外管の下部に中管および内管の存在しない
空間である加温室が形成されているため、この加温室に
おいて、加熱用流体の熱はすべてガスの加温のために使
用され、上記中管内の液化ガスの気化のために低温にな
っていた分が、ユーザーに供給可能な温度にまで回復さ
れる。
【0029】上記請求項3記載の低温液化ガスの気化装
置によれば、内管の外周面に断熱処理が施されているた
め、この断熱処理によって内管内には熱の伝達が抑制さ
れ、内管内の液化ガスを液状のままに保持することがよ
り容易になる。
置によれば、内管の外周面に断熱処理が施されているた
め、この断熱処理によって内管内には熱の伝達が抑制さ
れ、内管内の液化ガスを液状のままに保持することがよ
り容易になる。
【0030】上記請求項4記載の低温液化ガスの気化装
置によれば、内管の外周面と中管の内周面との間に形成
される内側環状流体通路、および中管の外周面と外管の
内周面との間に形成される外側環状流体通路のうちのい
ずれか一方または双方は螺旋構造に形成されているた
め、液化ガスの上記各通路内の移動距離が長くなり、そ
の分液化ガス等の通路内の対流時間が永くなるととも
に、液化ガス等の渦流によって発生する遠心力により、
中管内において気液混合状態の液化ガス等の中の重い液
滴が中管の内壁面に引き寄せられ、それが熱交換に寄与
し、熱交換効率を上昇させることが可能になる。
置によれば、内管の外周面と中管の内周面との間に形成
される内側環状流体通路、および中管の外周面と外管の
内周面との間に形成される外側環状流体通路のうちのい
ずれか一方または双方は螺旋構造に形成されているた
め、液化ガスの上記各通路内の移動距離が長くなり、そ
の分液化ガス等の通路内の対流時間が永くなるととも
に、液化ガス等の渦流によって発生する遠心力により、
中管内において気液混合状態の液化ガス等の中の重い液
滴が中管の内壁面に引き寄せられ、それが熱交換に寄与
し、熱交換効率を上昇させることが可能になる。
【0031】
【実施例】図1は本発明に係る低温液化ガスの気化装置
に適用される伝熱管の側面視の断面図であり、図2は、
図1のA−A線断面図である。本発明に係る気化装置の
全体図は省略している。但し、基本的には先に説明した
図7に示すものと同様の構造であるが、LNG(液化天
然ガス)マニホールド1とNG(天然ガス)マニホール
ド5との上下位置関係が図7に示すものとは逆転してお
り、上部にLNGマニホールド1が配設され、下部にN
Gマニホールド5が配設されている。
に適用される伝熱管の側面視の断面図であり、図2は、
図1のA−A線断面図である。本発明に係る気化装置の
全体図は省略している。但し、基本的には先に説明した
図7に示すものと同様の構造であるが、LNG(液化天
然ガス)マニホールド1とNG(天然ガス)マニホール
ド5との上下位置関係が図7に示すものとは逆転してお
り、上部にLNGマニホールド1が配設され、下部にN
Gマニホールド5が配設されている。
【0032】従って、従来はLNGは図7に示す伝熱管
3aの下部から導入されてNGとなり、伝熱管3aの上
部から抜き出されていたが、本発明の伝熱管30におい
ては、LNGは、図1に示すように、伝熱管30の上部
から導入され、下部から導出されるようになっている。
このような本発明の上下方向に延びる伝熱管30の多数
が、互いに当接するように並設されて図7に示すような
パネル3が形成されている。
3aの下部から導入されてNGとなり、伝熱管3aの上
部から抜き出されていたが、本発明の伝熱管30におい
ては、LNGは、図1に示すように、伝熱管30の上部
から導入され、下部から導出されるようになっている。
このような本発明の上下方向に延びる伝熱管30の多数
が、互いに当接するように並設されて図7に示すような
パネル3が形成されている。
【0033】そして、本発明の低温液化ガスの気化装置
は、縦方向に配設された伝熱管30の内部に液化ガス
(本実施例においてはLNGで代表させている)が流通
されるとともに、同伝熱管30の外周面にトラフ8から
供給される加熱用流体(海水S)が流下するように供給
され、この海水Sと上記LNGとの熱交換によってLN
Gが気化ガス(NG)に変換されるように基本構成され
ている。
は、縦方向に配設された伝熱管30の内部に液化ガス
(本実施例においてはLNGで代表させている)が流通
されるとともに、同伝熱管30の外周面にトラフ8から
供給される加熱用流体(海水S)が流下するように供給
され、この海水Sと上記LNGとの熱交換によってLN
Gが気化ガス(NG)に変換されるように基本構成され
ている。
【0034】上記LNGマニホールド1にはLNGヘッ
ダ2が分岐されており、上記NGマニホールド5にはN
Gヘッダ4が分岐されている。これらLNGヘッダーズ
1と、NGヘッダ4との間に伝熱管30が配設され、L
NGヘッダーズ1と、NGヘッダ4とは伝熱管30を介
して互いに連通され、LNGヘッダーズ1から供給され
たLNGは、LNGヘッダ2、伝熱管30、およびNG
ヘッダ4を通ってNGマニホールド5に導出されるよう
になっている。
ダ2が分岐されており、上記NGマニホールド5にはN
Gヘッダ4が分岐されている。これらLNGヘッダーズ
1と、NGヘッダ4との間に伝熱管30が配設され、L
NGヘッダーズ1と、NGヘッダ4とは伝熱管30を介
して互いに連通され、LNGヘッダーズ1から供給され
たLNGは、LNGヘッダ2、伝熱管30、およびNG
ヘッダ4を通ってNGマニホールド5に導出されるよう
になっている。
【0035】本発明に係る伝熱管30は、内管31と、
中管32と、外管33との三重構造とされている。上記
内管31の頂部に液化ガスの流入孔31aが設けられる
とともに下端部に中管32の内部に向かって開口した流
出孔31bが設けられている。また、上記中管32の下
端部には閉止構造の底部32bが形成されているととも
に、頂部に外管33内に向かって開口した流出孔32a
が形成されている。
中管32と、外管33との三重構造とされている。上記
内管31の頂部に液化ガスの流入孔31aが設けられる
とともに下端部に中管32の内部に向かって開口した流
出孔31bが設けられている。また、上記中管32の下
端部には閉止構造の底部32bが形成されているととも
に、頂部に外管33内に向かって開口した流出孔32a
が形成されている。
【0036】さらに、上記外管33の頂部には環状であ
りかつ閉止構造の天井部33bが設けられているととも
に、下端部にはNGヘッダ4に連通するためのガス送出
孔33cが設けられている。
りかつ閉止構造の天井部33bが設けられているととも
に、下端部にはNGヘッダ4に連通するためのガス送出
孔33cが設けられている。
【0037】そして、外管33の内壁面からは、中心に
向かって複数の支持突片34が突設され、この複数の支
持突片34の上部に中管32の底部32bが支持される
ようになっている。
向かって複数の支持突片34が突設され、この複数の支
持突片34の上部に中管32の底部32bが支持される
ようになっている。
【0038】このような伝熱管30において、上記内管
31の外周面と中管32の内周面との間に内側環状流体
通路41が形成され、上記中管32の外周面と外管33
の内周面との間に外側環状流体通路42が形成されてい
る。また、上記外管33の内部の支持突片34より下方
の空間に、上記外側環状流体通路42を垂下してきたN
Gを加温するための加温室37が形成され、この加温室
37の下端部に気化したNGを送出するためのガス送出
孔33cが設けられている。
31の外周面と中管32の内周面との間に内側環状流体
通路41が形成され、上記中管32の外周面と外管33
の内周面との間に外側環状流体通路42が形成されてい
る。また、上記外管33の内部の支持突片34より下方
の空間に、上記外側環状流体通路42を垂下してきたN
Gを加温するための加温室37が形成され、この加温室
37の下端部に気化したNGを送出するためのガス送出
孔33cが設けられている。
【0039】そして、上記内管31の外周面には、断熱
処理が施された断熱層50が形成されている。本実施例
の場合、この断熱層50はグラスウールや発泡性合成樹
脂等の公知の断熱材が内管31の外周面に巻き付けられ
て形成しているが、本発明に係る断熱層50はこのよう
な断熱材の巻設に限定されるものではなく、例えば図3
およびそのB−B線断面図である図4に示すような外套
部51と、断熱室52とで断熱層50aを形成してもよ
い。
処理が施された断熱層50が形成されている。本実施例
の場合、この断熱層50はグラスウールや発泡性合成樹
脂等の公知の断熱材が内管31の外周面に巻き付けられ
て形成しているが、本発明に係る断熱層50はこのよう
な断熱材の巻設に限定されるものではなく、例えば図3
およびそのB−B線断面図である図4に示すような外套
部51と、断熱室52とで断熱層50aを形成してもよ
い。
【0040】すなわちこの断熱層50aは、内管31の
外周面を取り巻いた外套部51と、この外套部51と内
管31の外周面との間に形成された環状の断熱室52と
で構成されており、上記断熱室52内に自ら気化したガ
スが滞留することによって断熱効果が高められるように
設定されている。なお、断熱室52内にブラスウールや
ロックウール、さらには発泡性合成樹脂等を装填し、気
体の対流を抑制してさらに断熱効果を上昇させるように
してもよい。
外周面を取り巻いた外套部51と、この外套部51と内
管31の外周面との間に形成された環状の断熱室52と
で構成されており、上記断熱室52内に自ら気化したガ
スが滞留することによって断熱効果が高められるように
設定されている。なお、断熱室52内にブラスウールや
ロックウール、さらには発泡性合成樹脂等を装填し、気
体の対流を抑制してさらに断熱効果を上昇させるように
してもよい。
【0041】そして、本発明においては、上記断熱層5
0、50aの内管31外周面への付設は、伝熱管30に
関する熱力学的な熱収支を勘案の上、LNGが内管31
内を移動中は気化してNGにならないような設計条件で
行われる。また、内管31、中管32および外管33の
径や長さ、および厚み、さらにはそれらを構成する材質
等についても、海水Sからの入熱と、LNGが持ち去る
出熱との熱力学的な熱収支を考慮の上所定の公知の手法
による設計計算が実行されて決定される。このような設
計計算の結果、LNGは内管31を液状で下降し、内側
環状流体通路41を気化しつつ気液混合状態で上昇し、
外側環状流体通路42において完全にNGになり、加温
室37でこのNGが所定の温度まで昇温されるようにな
っている。
0、50aの内管31外周面への付設は、伝熱管30に
関する熱力学的な熱収支を勘案の上、LNGが内管31
内を移動中は気化してNGにならないような設計条件で
行われる。また、内管31、中管32および外管33の
径や長さ、および厚み、さらにはそれらを構成する材質
等についても、海水Sからの入熱と、LNGが持ち去る
出熱との熱力学的な熱収支を考慮の上所定の公知の手法
による設計計算が実行されて決定される。このような設
計計算の結果、LNGは内管31を液状で下降し、内側
環状流体通路41を気化しつつ気液混合状態で上昇し、
外側環状流体通路42において完全にNGになり、加温
室37でこのNGが所定の温度まで昇温されるようにな
っている。
【0042】本発明の低温液化ガスの気化装置は以上の
ように構成されているので、LNGヘッダーズ1からL
NGヘッダ2を介して伝熱管30に供給されたLNG
は、まず内管31に導入され液状で下降する。このと
き、内側環状流体通路41を上昇しているLNGとNG
とからなる気液混合物および内管31の管壁を介してト
ラフ8から汪溢した海水Sの熱を受けるが、内管31の
外周面には断熱層50または断熱層50aが形成されて
いるため、これらに抑止されて内管31内のLNGはそ
れ程温度上昇せずに液状を保ったまま中管32の底部3
2bに到達する。
ように構成されているので、LNGヘッダーズ1からL
NGヘッダ2を介して伝熱管30に供給されたLNG
は、まず内管31に導入され液状で下降する。このと
き、内側環状流体通路41を上昇しているLNGとNG
とからなる気液混合物および内管31の管壁を介してト
ラフ8から汪溢した海水Sの熱を受けるが、内管31の
外周面には断熱層50または断熱層50aが形成されて
いるため、これらに抑止されて内管31内のLNGはそ
れ程温度上昇せずに液状を保ったまま中管32の底部3
2bに到達する。
【0043】上記中管底部32bに到達したLNGは、
そこから内側環状流体通路41を通って上昇しつつ海水
Sの熱を外側環状流体通路42内のNGおよび中管32
の管壁を介して供給され、この段階でLNGは気化して
NGが生成され、気液混合状態で内側環状流体通路41
内を上昇する。
そこから内側環状流体通路41を通って上昇しつつ海水
Sの熱を外側環状流体通路42内のNGおよび中管32
の管壁を介して供給され、この段階でLNGは気化して
NGが生成され、気液混合状態で内側環状流体通路41
内を上昇する。
【0044】LNGが中管32の流出孔32aに到達し
た時点では、LNGは略完全にNGになり、外側環状流
体通路42を下降して加温室37に到る。この加温室3
7において、NGは外管33の管壁を介して海水Sから
受熱して温度がさらに上昇させられる。その後NGはガ
ス送出孔33cを介してNGマニホールド5に導出され
る。
た時点では、LNGは略完全にNGになり、外側環状流
体通路42を下降して加温室37に到る。この加温室3
7において、NGは外管33の管壁を介して海水Sから
受熱して温度がさらに上昇させられる。その後NGはガ
ス送出孔33cを介してNGマニホールド5に導出され
る。
【0045】このように、伝熱管30に導入されたLN
Gと、三重構造の伝熱管30によって段階的に熱源とし
ての加熱用流体である海水Sとの間で熱交換が行われる
ため、内管31内のLNGの冷熱が直接加熱用流体に伝
わらず、その結果外管の外周面が極度に冷却されること
はなく、外管の外周面(すなわち伝熱管の外周面)に氷
着層が形成されることはない。
Gと、三重構造の伝熱管30によって段階的に熱源とし
ての加熱用流体である海水Sとの間で熱交換が行われる
ため、内管31内のLNGの冷熱が直接加熱用流体に伝
わらず、その結果外管の外周面が極度に冷却されること
はなく、外管の外周面(すなわち伝熱管の外周面)に氷
着層が形成されることはない。
【0046】また、LNGが下降流となっている内管3
1内では気化は起こらないため、下降流での気化が起因
して起こる管内の圧力脈動が起こらず、その結果いわゆ
る流体関連振動による気化装置の損傷を有効に抑止する
ことができる。
1内では気化は起こらないため、下降流での気化が起因
して起こる管内の圧力脈動が起こらず、その結果いわゆ
る流体関連振動による気化装置の損傷を有効に抑止する
ことができる。
【0047】そして、外管33の下部半分に中管32の
存在しない空間である加温室37が形成されているた
め、この加温室37部分において、海水Sの熱はすべて
NGの加温のために使用され、上記中管32内のLNG
の気化のために低温になっていたNGが、ユーザーに供
給可能な温度にまで回復される。
存在しない空間である加温室37が形成されているた
め、この加温室37部分において、海水Sの熱はすべて
NGの加温のために使用され、上記中管32内のLNG
の気化のために低温になっていたNGが、ユーザーに供
給可能な温度にまで回復される。
【0048】さらに、内管31の外周面に断熱層50、
50aを形成させれば、この断熱層50、50aによっ
て内管31内への熱の伝達が抑制され、より容易に内管
31内のLNGを液状のままに保持することが可能にな
る。
50aを形成させれば、この断熱層50、50aによっ
て内管31内への熱の伝達が抑制され、より容易に内管
31内のLNGを液状のままに保持することが可能にな
る。
【0049】図5は、伝熱管の他の例を示す一部切欠き
斜視図である。この例の場合、中管32および外管33
の内壁面に螺旋状のリブ60の複数状が突設され、この
リブ60によって内側環状流体通路41、および外側環
状流体通路42に螺旋構造の螺旋通路70が形成されて
いる。環状流体通路41、42をこのように構成するこ
とによって、LNGあるいはNGの上記各通路内の移動
距離が長くなり、その分通路内の対流時間が永くなると
ともに、とくに内側環状流体通路41においては、流体
の渦流によって発生する遠心力により、中管32内にお
いて気液混合状態の流体の中の重い液滴(すなわちLN
G)が中管32の内壁面に引き寄せられ、それが熱交換
に寄与し、熱交換効率を上昇させることが可能になる。
斜視図である。この例の場合、中管32および外管33
の内壁面に螺旋状のリブ60の複数状が突設され、この
リブ60によって内側環状流体通路41、および外側環
状流体通路42に螺旋構造の螺旋通路70が形成されて
いる。環状流体通路41、42をこのように構成するこ
とによって、LNGあるいはNGの上記各通路内の移動
距離が長くなり、その分通路内の対流時間が永くなると
ともに、とくに内側環状流体通路41においては、流体
の渦流によって発生する遠心力により、中管32内にお
いて気液混合状態の流体の中の重い液滴(すなわちLN
G)が中管32の内壁面に引き寄せられ、それが熱交換
に寄与し、熱交換効率を上昇させることが可能になる。
【0050】図6は外管の加温室の他の例を示す一部切
欠き斜視図である。この例の場合、外管33の下部に形
成される加温室37の中に螺旋部材である十字ツイスト
テープ伝熱促進体80が内装されて加温室37が四つに
区分され、その各々で螺旋状加温室37aが形成されて
いる。従って、この螺旋状加温室37aによってNGの
移動距離が長くなり、その分熱交換の効率が上昇する。
また、外管33の外周面に螺旋状の伝熱フィンを設けれ
ば、伝熱面積が大きくなり、やはり熱交換効率の上昇に
貢献する。
欠き斜視図である。この例の場合、外管33の下部に形
成される加温室37の中に螺旋部材である十字ツイスト
テープ伝熱促進体80が内装されて加温室37が四つに
区分され、その各々で螺旋状加温室37aが形成されて
いる。従って、この螺旋状加温室37aによってNGの
移動距離が長くなり、その分熱交換の効率が上昇する。
また、外管33の外周面に螺旋状の伝熱フィンを設けれ
ば、伝熱面積が大きくなり、やはり熱交換効率の上昇に
貢献する。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明の低温液化ガスの気
化装置は、縦方向に配設された伝熱管の内部に液化ガス
が流通されるとともに、同伝熱管の外周面に加熱用流体
が流下するように供給され、この加熱用流体と上記液化
ガスとの熱交換によって液化ガスが気化されるように構
成された低温液化ガスの気化装置において、上記伝熱管
は内管と中管と外管との三重構造とされ、上記内管の頂
部に液化ガスの流入孔が設けられるとともに下端部に中
管の内部に向かって開口した流出孔が設けられ、上記中
管の下端部は底を有した閉止構造とされるとともに頂部
に外管内に向かって開口した流出孔が設けられ、上記外
管の頂部は天井を備えた閉止構造とされるとともに下端
部に気化したガスの送出孔が設けられてなるものであ
る。
化装置は、縦方向に配設された伝熱管の内部に液化ガス
が流通されるとともに、同伝熱管の外周面に加熱用流体
が流下するように供給され、この加熱用流体と上記液化
ガスとの熱交換によって液化ガスが気化されるように構
成された低温液化ガスの気化装置において、上記伝熱管
は内管と中管と外管との三重構造とされ、上記内管の頂
部に液化ガスの流入孔が設けられるとともに下端部に中
管の内部に向かって開口した流出孔が設けられ、上記中
管の下端部は底を有した閉止構造とされるとともに頂部
に外管内に向かって開口した流出孔が設けられ、上記外
管の頂部は天井を備えた閉止構造とされるとともに下端
部に気化したガスの送出孔が設けられてなるものであ
る。
【0052】従って、内管、中管および外管からなる伝
熱管にその頂部から供給された液化ガスは、まず内管の
液化ガス流入孔から内管内に供給され、下端部の流出孔
から中管内に移動する。中管内に移った液化ガスは中管
内を上昇し上部の流出孔から外管内に移動する。
熱管にその頂部から供給された液化ガスは、まず内管の
液化ガス流入孔から内管内に供給され、下端部の流出孔
から中管内に移動する。中管内に移った液化ガスは中管
内を上昇し上部の流出孔から外管内に移動する。
【0053】一方、伝熱管(外管)の外周面を加熱用流
体が流下するため、この加熱用流体と外管内の流体(液
化ガスが気化したガス)との間で外管の壁面を介して熱
交換が行われ、外管内の流体と中管内の流体との間で中
管の壁面を介して熱交換が行われる。さらに中管内の流
体と内管内の流体との間で内管の壁面を介して熱交換が
行われる。
体が流下するため、この加熱用流体と外管内の流体(液
化ガスが気化したガス)との間で外管の壁面を介して熱
交換が行われ、外管内の流体と中管内の流体との間で中
管の壁面を介して熱交換が行われる。さらに中管内の流
体と内管内の流体との間で内管の壁面を介して熱交換が
行われる。
【0054】このように、内管に供給された液化ガス
は、三重の上記各壁面と各壁面間に存在する流体を介し
て加熱用流体から熱を受けるため、受熱量は少なくなっ
ており、内管内で温度上昇はするが液状を呈したままに
なっている。そして、この温度が上昇した流体は中管を
上昇しつつ、中間の壁面から外管の壁面および外管内の
流体を介して加熱用流体からの熱を受け気化が開始され
る。
は、三重の上記各壁面と各壁面間に存在する流体を介し
て加熱用流体から熱を受けるため、受熱量は少なくなっ
ており、内管内で温度上昇はするが液状を呈したままに
なっている。そして、この温度が上昇した流体は中管を
上昇しつつ、中間の壁面から外管の壁面および外管内の
流体を介して加熱用流体からの熱を受け気化が開始され
る。
【0055】そして、外管の上部から外管内を下降する
流体は、外管の壁面を介して加熱用流体の熱を受け、完
全に気化して外管底部のガス送出孔から系外に導出され
る。すなわち、上記流体は、内管内では液状の液化ガス
であり、中管内では気液混合状態になり、外管内では気
体になっているのである。
流体は、外管の壁面を介して加熱用流体の熱を受け、完
全に気化して外管底部のガス送出孔から系外に導出され
る。すなわち、上記流体は、内管内では液状の液化ガス
であり、中管内では気液混合状態になり、外管内では気
体になっているのである。
【0056】このように、伝熱管に導入された液化ガス
は、三重構造の伝熱管によって段階的に熱源としての加
熱用流体との間で熱交換が行われるため、内管内の液化
ガスの冷熱が直接加熱用流体に伝わらず、その結果外管
の外周面が極度に冷却されることはなく、外管の外周面
(すなわち伝熱管の外周面)に氷着層が形成されること
はない。
は、三重構造の伝熱管によって段階的に熱源としての加
熱用流体との間で熱交換が行われるため、内管内の液化
ガスの冷熱が直接加熱用流体に伝わらず、その結果外管
の外周面が極度に冷却されることはなく、外管の外周面
(すなわち伝熱管の外周面)に氷着層が形成されること
はない。
【0057】また、液化ガスが下降流となっている内管
内では気化は起こらないため、下降流での気化が起因し
て起こる管内の圧力脈動が起こらず、その結果いわゆる
流体関連振動による気化装置の損傷を有効に抑止するこ
とができる。
内では気化は起こらないため、下降流での気化が起因し
て起こる管内の圧力脈動が起こらず、その結果いわゆる
流体関連振動による気化装置の損傷を有効に抑止するこ
とができる。
【0058】さらに、上昇流で気化させているため、各
伝熱管の分配に液ヘッドが利用でき、安定分配が容易で
ある。
伝熱管の分配に液ヘッドが利用でき、安定分配が容易で
ある。
【0059】そして、外管の下部に中管および内管の存
在しない空間である加温室を形成させれば、この加温室
において、加熱用流体の熱はすべてガスの加温のために
使用され、上記中管内の液化ガスの気化のために低温に
なっていた分が、ユーザーに供給可能な温度にまで回復
され、別途加温装置を設ける必要はなく建設コストおよ
びランニングコストを低減させる上で有効である。
在しない空間である加温室を形成させれば、この加温室
において、加熱用流体の熱はすべてガスの加温のために
使用され、上記中管内の液化ガスの気化のために低温に
なっていた分が、ユーザーに供給可能な温度にまで回復
され、別途加温装置を設ける必要はなく建設コストおよ
びランニングコストを低減させる上で有効である。
【0060】さらに、内管の外周面に断熱処理を施せ
ば、この断熱処理によって内管内には熱の伝達が抑制さ
れ、内管内の液化ガスを液状のままに保持することがよ
り容易になる。
ば、この断熱処理によって内管内には熱の伝達が抑制さ
れ、内管内の液化ガスを液状のままに保持することがよ
り容易になる。
【0061】加えて、内管の外周面と中管の内周面との
間に形成される内側環状流体通路、および中管の外周面
と外管の内周面との間に形成される外側環状流体通路の
うちのいずれか一方または双方を螺旋構造に形成すれ
ば、液化ガスの上記各通路内の移動距離が長くなり、そ
の分液化ガスの通路内の対流時間が永くなるとともに、
液化ガス等の渦流によって発生する遠心力により、中管
内において気液混合状態の液化ガス等の中の重い液滴が
中管の内壁面に引き寄せられ、それが熱交換に寄与し、
その結果熱交換効率を上昇させることができ好都合であ
る。
間に形成される内側環状流体通路、および中管の外周面
と外管の内周面との間に形成される外側環状流体通路の
うちのいずれか一方または双方を螺旋構造に形成すれ
ば、液化ガスの上記各通路内の移動距離が長くなり、そ
の分液化ガスの通路内の対流時間が永くなるとともに、
液化ガス等の渦流によって発生する遠心力により、中管
内において気液混合状態の液化ガス等の中の重い液滴が
中管の内壁面に引き寄せられ、それが熱交換に寄与し、
その結果熱交換効率を上昇させることができ好都合であ
る。
【図1】図1は、本発明に係る低温液化ガスの気化装置
に適用される伝熱管の側面視の断面図である。
に適用される伝熱管の側面視の断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】内管を例示する一部切欠き側面図である。
【図4】図3のB−B線断面図である。
【図5】伝熱管の他の例を示す一部切欠き斜視図であ
る。
る。
【図6】外管の加温室の他の例を示す一部切欠き斜視図
である。
である。
【図7】オープンラックベーパライザー(LNG気化装
置)の一例を示す概略斜視図である。
置)の一例を示す概略斜視図である。
【図8】従来の伝熱管の一例を示す一部切欠き斜視図で
ある。
ある。
1 LNGヘッダーズ 2 LNGヘッダ 3 パネル 3a、30 伝熱管 3b 氷着層 4 NGヘッダ 5 NGマニホールド 6 海水ヘッダ 7 散水ノズル 8 トラフ 30 伝熱管 31 内管 31a 流入孔 31b 流出孔 32 中管 32a 流出孔 32b 底部 33 外管 33b 天井部 33c ガス送出孔 50、50a 断熱層 51 外套部 52 断熱室 60 リブ 70 螺旋通路 80十字ツイストテープ伝熱促進体 LNG 液化天然ガス NG 天然ガス
Claims (4)
- 【請求項1】 縦方向に配設された伝熱管の内部に液化
ガスが流通されるとともに、同伝熱管の外周面に加熱用
流体が流下するように供給され、この加熱用流体と上記
液化ガスとの熱交換によって液化ガスが気化されるよう
に構成された低温液化ガスの気化装置において、上記伝
熱管は内管と中管と外管との三重構造とされ、上記内管
の頂部に液化ガスの流入孔が設けられるとともに下端部
に中管の内部に向かって開口した流出孔が設けられ、上
記中管の下端部は底を有した閉止構造とされるとともに
頂部に外管内に向かって開口した流出孔が設けられ、上
記外管の頂部は天井を備えた閉止構造とされるとともに
下端部に気化したガスの送出孔が設けられていることを
特徴とする低温液化ガスの気化装置。 - 【請求項2】 上記外管の下部に中管および内管の存在
しない空間である加温室が形成され、この加温室の下端
部に気化したガスの送出孔が設けられていることを特徴
とする請求項1記載の低温液化ガスの気化装置。 - 【請求項3】 上記内管の外周面に断熱処理が施されて
いることを特徴とする請求項1または2記載の低温液化
ガスの気化装置。 - 【請求項4】 上記内管の外周面と中管の内周面との間
に形成される内側環状流体通路、および上記中管の外周
面と外管の内周面との間に形成される外側環状流体通路
のうちのいずれか一方または双方は螺旋構造に形成され
ていることを特徴とする請求項1、2または3記載の低
温液化ガスの気化装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19977993A JPH0755370A (ja) | 1993-08-11 | 1993-08-11 | 低温液化ガスの気化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19977993A JPH0755370A (ja) | 1993-08-11 | 1993-08-11 | 低温液化ガスの気化装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0755370A true JPH0755370A (ja) | 1995-03-03 |
Family
ID=16413475
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19977993A Pending JPH0755370A (ja) | 1993-08-11 | 1993-08-11 | 低温液化ガスの気化装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0755370A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011007129A (ja) * | 2009-06-26 | 2011-01-13 | National Maritime Research Institute | 冷熱スターリングエンジン及び冷熱スターリングエンジンの製造方法 |
| CN106287212A (zh) * | 2015-05-14 | 2017-01-04 | 浙江盾安人工环境股份有限公司 | 一种回热式气化器 |
| GB2560901A (en) * | 2017-03-27 | 2018-10-03 | Jdse Ltd | Improvements in or relating to the retention of composition of liquefied natural gas on vapourisation |
| CN115435635A (zh) * | 2022-09-07 | 2022-12-06 | 北京工业大学 | 一种分级lng气化器结构 |
-
1993
- 1993-08-11 JP JP19977993A patent/JPH0755370A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011007129A (ja) * | 2009-06-26 | 2011-01-13 | National Maritime Research Institute | 冷熱スターリングエンジン及び冷熱スターリングエンジンの製造方法 |
| CN106287212A (zh) * | 2015-05-14 | 2017-01-04 | 浙江盾安人工环境股份有限公司 | 一种回热式气化器 |
| GB2560901A (en) * | 2017-03-27 | 2018-10-03 | Jdse Ltd | Improvements in or relating to the retention of composition of liquefied natural gas on vapourisation |
| CN115435635A (zh) * | 2022-09-07 | 2022-12-06 | 北京工业大学 | 一种分级lng气化器结构 |
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