JPH0755577A - 焦電型赤外線検出素子及びその製造方法 - Google Patents
焦電型赤外線検出素子及びその製造方法Info
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- JPH0755577A JPH0755577A JP5207663A JP20766393A JPH0755577A JP H0755577 A JPH0755577 A JP H0755577A JP 5207663 A JP5207663 A JP 5207663A JP 20766393 A JP20766393 A JP 20766393A JP H0755577 A JPH0755577 A JP H0755577A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、焦電体を用いて赤外線を検出する
焦電型赤外線検出素子に関するもので、熱容量が小さく
熱応答性に優れ、低コスト、小型化そして集積化が可能
で生産性に優れた信頼性の高い焦電型赤外線検出素子を
提供することを目的とする。 【構成】 基板11として(100)MgO単結晶基板
を用い、その上層に電極12aとして200nm程度の
膜厚を有するPt薄膜を設け、その上層に、焦電薄膜1
3としてPbTiO3やPb1-xLaxTi1-x/4O3等の
焦電材料からなる薄膜を設け、さらにそれら上層の少な
くとも一部に、電極12bとして赤外光の反射率の少な
いNiCr薄膜を設ける。その後、焦電薄膜群と同一基
板表面上からエッチング用マスクを介して微小空洞14
を形成する構成である。
焦電型赤外線検出素子に関するもので、熱容量が小さく
熱応答性に優れ、低コスト、小型化そして集積化が可能
で生産性に優れた信頼性の高い焦電型赤外線検出素子を
提供することを目的とする。 【構成】 基板11として(100)MgO単結晶基板
を用い、その上層に電極12aとして200nm程度の
膜厚を有するPt薄膜を設け、その上層に、焦電薄膜1
3としてPbTiO3やPb1-xLaxTi1-x/4O3等の
焦電材料からなる薄膜を設け、さらにそれら上層の少な
くとも一部に、電極12bとして赤外光の反射率の少な
いNiCr薄膜を設ける。その後、焦電薄膜群と同一基
板表面上からエッチング用マスクを介して微小空洞14
を形成する構成である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、焦電体を用いて赤外線
を検出する焦電型赤外線検出素子及びその製造方法に関
するものである。
を検出する焦電型赤外線検出素子及びその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、焦電型赤外線検出素子は、非接触
で物体の検知や温度検出ができる点を生かして、電子レ
ンジの調理物の温度測定、エアコンの室内温度制御、あ
るいは自動ドア、警報装置での人体検知等に利用されて
おり、今後その利用範囲は拡大していくと見られる。
で物体の検知や温度検出ができる点を生かして、電子レ
ンジの調理物の温度測定、エアコンの室内温度制御、あ
るいは自動ドア、警報装置での人体検知等に利用されて
おり、今後その利用範囲は拡大していくと見られる。
【0003】焦電型赤外線検出素子は、強誘電体の焦電
効果を利用したセンサーである。強誘電体は内部に一定
方向の自発分極を有しており、その表面に正及び負電荷
を発生させる。大気中における定常状態では、大気中の
分子が持つ電荷と結合して中性状態になっている。すべ
ての物体は、温度に応じた赤外線を放出しており、赤外
線検出部に入射した赤外線エネルギーに応じた温度変化
を強誘電体に生じさせる。そのため、赤外線検出部の熱
応答性を良好にする必要があり、その部分での熱容量は
焦電薄膜のみが望ましいと考えられる。
効果を利用したセンサーである。強誘電体は内部に一定
方向の自発分極を有しており、その表面に正及び負電荷
を発生させる。大気中における定常状態では、大気中の
分子が持つ電荷と結合して中性状態になっている。すべ
ての物体は、温度に応じた赤外線を放出しており、赤外
線検出部に入射した赤外線エネルギーに応じた温度変化
を強誘電体に生じさせる。そのため、赤外線検出部の熱
応答性を良好にする必要があり、その部分での熱容量は
焦電薄膜のみが望ましいと考えられる。
【0004】以下に、従来の焦電型赤外線検出素子につ
いて説明する。図4(a),(b)及び(c)は従来の
焦電型赤外線検出素子構成の平面、断面図及び製造プロ
セスを示すものである。図4(a)及び(b)におい
て、41は酸化マグネシウム単結晶基板(以下、(10
0)MgO単結晶基板と略す)で、42a,bは電極
で、特に電極42bは赤外線の吸収膜としての機能を有
している。43は焦電薄膜で、これら焦電薄膜43と電
極42a及び42bが積層に接続されている部分が赤外
線検出部である。44a,bはポリイミド系樹脂で赤外
線検出部および電極42a,bの引き出し部を保護し、
かつ支持するためのもので、特に44aは電極42a,
b間の層間絶縁膜である。45は開口部で焦電薄膜43
の熱容量を小さくするためのものである。
いて説明する。図4(a),(b)及び(c)は従来の
焦電型赤外線検出素子構成の平面、断面図及び製造プロ
セスを示すものである。図4(a)及び(b)におい
て、41は酸化マグネシウム単結晶基板(以下、(10
0)MgO単結晶基板と略す)で、42a,bは電極
で、特に電極42bは赤外線の吸収膜としての機能を有
している。43は焦電薄膜で、これら焦電薄膜43と電
極42a及び42bが積層に接続されている部分が赤外
線検出部である。44a,bはポリイミド系樹脂で赤外
線検出部および電極42a,bの引き出し部を保護し、
かつ支持するためのもので、特に44aは電極42a,
b間の層間絶縁膜である。45は開口部で焦電薄膜43
の熱容量を小さくするためのものである。
【0005】以上のように構成された焦電型赤外線検出
素子について、図4(c)を用いて以下にその製造方法
について説明する。まず、(100)MgO単結晶基板
41上に、焦電薄膜43としてランタンを含有したチタ
ン酸鉛(以下、PLTと略す)をメタルマスクを用いて
高周波マグネトロンスパッタリング法で形成する。
素子について、図4(c)を用いて以下にその製造方法
について説明する。まず、(100)MgO単結晶基板
41上に、焦電薄膜43としてランタンを含有したチタ
ン酸鉛(以下、PLTと略す)をメタルマスクを用いて
高周波マグネトロンスパッタリング法で形成する。
【0006】次に、それら上層に膜厚1μm程度のポリ
イミド系樹脂44aを層間絶縁膜として形成する。そし
て(100)MgO単結晶基板41、層間絶縁膜44a
及び焦電薄膜43上に電極42bとして20nm程度の
膜厚を有するニクロム(以下、NiCrと略す)薄膜を
マグネトロンスパッタリング法で形成し、フォトリソグ
ラフィ法で所定の形状にパターニングする。そして、そ
れら上層に膜厚3μm程度のポリイミド系樹脂44bを
形成する。
イミド系樹脂44aを層間絶縁膜として形成する。そし
て(100)MgO単結晶基板41、層間絶縁膜44a
及び焦電薄膜43上に電極42bとして20nm程度の
膜厚を有するニクロム(以下、NiCrと略す)薄膜を
マグネトロンスパッタリング法で形成し、フォトリソグ
ラフィ法で所定の形状にパターニングする。そして、そ
れら上層に膜厚3μm程度のポリイミド系樹脂44bを
形成する。
【0007】その後、赤外線検出部を形成していない
(100)MgO単結晶基板41の裏面をエッチングマ
スクを介して燐酸で焦電薄膜43に到達するまでエッチ
ング除去する。次に、(100)MgO単結晶基板を取
り除いた側の焦電薄膜43面に電極42aとして200
nm程度の膜厚を有するNiCr薄膜をスパッタ法で形
成し、フォトリソグラフィ法で所定の形状にパターニン
グする。
(100)MgO単結晶基板41の裏面をエッチングマ
スクを介して燐酸で焦電薄膜43に到達するまでエッチ
ング除去する。次に、(100)MgO単結晶基板を取
り除いた側の焦電薄膜43面に電極42aとして200
nm程度の膜厚を有するNiCr薄膜をスパッタ法で形
成し、フォトリソグラフィ法で所定の形状にパターニン
グする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、赤外線検出部における熱応答性を向上させ
て赤外線検出素子の感度を良好にしようとした場合、赤
外線検出部の下層部分に相当する基板と赤外線検出部と
の接触部分を縮小させて、赤外線検出部における熱容量
を減少させる必要があり、この際、赤外線検出部と接触
する基板の一部に開口部を設けて赤外線検出部における
熱容量を減少させるが、開口部をより大きくして熱容量
を一層減少させようとすれば、赤外線検出部を構成する
焦電薄膜やポリイミド系樹脂の内部応力により、焦電薄
膜に歪み、断線、破壊が生じるという問題点を有してい
た。
の構成では、赤外線検出部における熱応答性を向上させ
て赤外線検出素子の感度を良好にしようとした場合、赤
外線検出部の下層部分に相当する基板と赤外線検出部と
の接触部分を縮小させて、赤外線検出部における熱容量
を減少させる必要があり、この際、赤外線検出部と接触
する基板の一部に開口部を設けて赤外線検出部における
熱容量を減少させるが、開口部をより大きくして熱容量
を一層減少させようとすれば、赤外線検出部を構成する
焦電薄膜やポリイミド系樹脂の内部応力により、焦電薄
膜に歪み、断線、破壊が生じるという問題点を有してい
た。
【0009】また、赤外線検出素子がライン化、二次元
化する場合、ポリイミド系樹脂を介して熱的なクロスト
ークが起こり、熱応答性を低下させるという問題点をも
有していた。
化する場合、ポリイミド系樹脂を介して熱的なクロスト
ークが起こり、熱応答性を低下させるという問題点をも
有していた。
【0010】本発明はこのような上記問題点を解決する
ものであり、赤外線検出部における熱応答性を向上させ
るために、赤外線検出部と基板との接触面積を縮小させ
て熱容量を減少させても、赤外線検出部を構成する焦電
薄膜やポリイミド系樹脂の内部応力によって、焦電薄膜
に歪み、断線、破壊を生じさせず焦電薄膜の信頼性を向
上し、かつ赤外線検出素子のライン化、二次元化を図っ
ても、ポリイミド系樹脂を介して熱的なクロストークを
起こすことのない焦電薄膜の熱応答性を向上させるとと
もに、赤外線検出部の小型・薄型化、工程の簡素化を図
った焦電型赤外線検出素子及びその製造方法を提供する
ことを目的とするものである。
ものであり、赤外線検出部における熱応答性を向上させ
るために、赤外線検出部と基板との接触面積を縮小させ
て熱容量を減少させても、赤外線検出部を構成する焦電
薄膜やポリイミド系樹脂の内部応力によって、焦電薄膜
に歪み、断線、破壊を生じさせず焦電薄膜の信頼性を向
上し、かつ赤外線検出素子のライン化、二次元化を図っ
ても、ポリイミド系樹脂を介して熱的なクロストークを
起こすことのない焦電薄膜の熱応答性を向上させるとと
もに、赤外線検出部の小型・薄型化、工程の簡素化を図
った焦電型赤外線検出素子及びその製造方法を提供する
ことを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の焦電型赤外線検出素子は、少なくとも単結晶
からなる基板と、前記基板上に第一の電極を有し、前記
第一の電極上に焦電薄膜を有し、前記焦電薄膜上に赤外
線吸収効果を有する第二の電極を有した赤外線検出部と
からなり、前記赤外線検出部が接する前記基板表層部に
空洞を有した構成である。
に本発明の焦電型赤外線検出素子は、少なくとも単結晶
からなる基板と、前記基板上に第一の電極を有し、前記
第一の電極上に焦電薄膜を有し、前記焦電薄膜上に赤外
線吸収効果を有する第二の電極を有した赤外線検出部と
からなり、前記赤外線検出部が接する前記基板表層部に
空洞を有した構成である。
【0012】また、本発明の焦電型赤外線検出素子の製
造方法は、少なくとも単結晶からなる基板の片面上に第
一の電極を形成する第1の工程と、第一の電極上に配向
性焦電薄膜を形成する第2の工程と、配向性焦電薄膜上
に赤外線吸収効果を有する第二の電極を形成する第3の
工程と、基板に第一の電極を形成した側からエッチング
穴を設ける第4の工程と、エッチング穴より湿式エッチ
ング法によって基板に第一の電極と接する側より空洞を
形成する第5の工程とからなる構成である。
造方法は、少なくとも単結晶からなる基板の片面上に第
一の電極を形成する第1の工程と、第一の電極上に配向
性焦電薄膜を形成する第2の工程と、配向性焦電薄膜上
に赤外線吸収効果を有する第二の電極を形成する第3の
工程と、基板に第一の電極を形成した側からエッチング
穴を設ける第4の工程と、エッチング穴より湿式エッチ
ング法によって基板に第一の電極と接する側より空洞を
形成する第5の工程とからなる構成である。
【0013】
【作用】本発明は上記構成により、焦電薄膜の下層部分
に相当する基板の表層部に空洞を設けるので、赤外線検
出部における熱容量を焦電薄膜と上下電極だけの熱容量
の合成容量とすることができ、従来のように赤外線検出
部での開口部を大きくして熱容量を減少させなくても、
赤外線検出部における熱容量を十分に減少させるので、
開口部の拡大にともなう焦電薄膜の歪み、断線、破壊を
防止しつつ、赤外線検出部の熱応答性を優れたものにす
ることができる。
に相当する基板の表層部に空洞を設けるので、赤外線検
出部における熱容量を焦電薄膜と上下電極だけの熱容量
の合成容量とすることができ、従来のように赤外線検出
部での開口部を大きくして熱容量を減少させなくても、
赤外線検出部における熱容量を十分に減少させるので、
開口部の拡大にともなう焦電薄膜の歪み、断線、破壊を
防止しつつ、赤外線検出部の熱応答性を優れたものにす
ることができる。
【0014】また、回路部と電極との接続の際、基板上
に形成した赤外線検出部の電極を回路部との接続電極と
して用いることができるので、赤外線検出素子と回路部
との接続が同一基板面上で可能となり、赤外線検出素子
の実装を容易なものとすることができる。
に形成した赤外線検出部の電極を回路部との接続電極と
して用いることができるので、赤外線検出素子と回路部
との接続が同一基板面上で可能となり、赤外線検出素子
の実装を容易なものとすることができる。
【0015】
(実施例1)以下、本発明の一実施例について図面を参
照しながら説明する。図1(a),(b),(c)は本
発明の第一の実施例における焦電型赤外線検出素子の構
成を示す平面図、断面図及び製造工程図である。図1
(a),(b),(c)に示すように、焦電型赤外線検
出素子は(100)MgO単結晶基板11と、この(1
00)MgO単結晶基板11上に第一の電極12aを有
し、この第一の電極12a上に焦電薄膜13を有し、こ
の焦電薄膜13の側面に層間絶縁膜15を、この焦電薄
膜13上に赤外線吸収効果を有する第二の電極12bを
有した赤外線検出部とからなり、この赤外線検出部が接
する(100)MgO単結晶基板11の表層部に微小空
洞14を有した構成である。
照しながら説明する。図1(a),(b),(c)は本
発明の第一の実施例における焦電型赤外線検出素子の構
成を示す平面図、断面図及び製造工程図である。図1
(a),(b),(c)に示すように、焦電型赤外線検
出素子は(100)MgO単結晶基板11と、この(1
00)MgO単結晶基板11上に第一の電極12aを有
し、この第一の電極12a上に焦電薄膜13を有し、こ
の焦電薄膜13の側面に層間絶縁膜15を、この焦電薄
膜13上に赤外線吸収効果を有する第二の電極12bを
有した赤外線検出部とからなり、この赤外線検出部が接
する(100)MgO単結晶基板11の表層部に微小空
洞14を有した構成である。
【0016】以上のように構成された焦電型赤外線検出
素子について、図1(c)を用いてその製造方法を以下
に説明する。まず、基板11として(100)MgO単
結晶基板を用いる。そして、第一の電極12aを形成す
る工程として(100)MgO単結晶基板11上に15
0nm程度の膜厚を有する白金(以下、Ptと略す)薄
膜をスパッタリング法により、基板温度:500℃、入
射電力密度:0.45w/cm2、スパッタガス比:Ar
/O2=2/1、ガス圧:1.06Paの条件下で形成
する。
素子について、図1(c)を用いてその製造方法を以下
に説明する。まず、基板11として(100)MgO単
結晶基板を用いる。そして、第一の電極12aを形成す
る工程として(100)MgO単結晶基板11上に15
0nm程度の膜厚を有する白金(以下、Ptと略す)薄
膜をスパッタリング法により、基板温度:500℃、入
射電力密度:0.45w/cm2、スパッタガス比:Ar
/O2=2/1、ガス圧:1.06Paの条件下で形成
する。
【0017】次に、焦電薄膜13を形成する工程として
第一の電極12a上に、(化1)に示すようないずれか
の組成をもち、<001>方向に高度に配向する焦電材
料からなる薄膜を高周波マグネトロンスパッタリング法
により、基板温度:600℃、入射電力密度:1.6w
/cm2、スパッタガス比:Ar/O2=9/1、ガス圧:
1.0Paの条件下で形成する。このとき(100)M
gO単結晶基板11と焦電薄膜13の熱膨脹係数の差に
より、焦電薄膜13の格子が歪み、基板面に対して垂直
方向にc軸が伸びることにより一定方向の自発分極が現
れる。
第一の電極12a上に、(化1)に示すようないずれか
の組成をもち、<001>方向に高度に配向する焦電材
料からなる薄膜を高周波マグネトロンスパッタリング法
により、基板温度:600℃、入射電力密度:1.6w
/cm2、スパッタガス比:Ar/O2=9/1、ガス圧:
1.0Paの条件下で形成する。このとき(100)M
gO単結晶基板11と焦電薄膜13の熱膨脹係数の差に
より、焦電薄膜13の格子が歪み、基板面に対して垂直
方向にc軸が伸びることにより一定方向の自発分極が現
れる。
【0018】本実施例に用いた焦電材料の化学構造式を
(化1)に示している。
(化1)に示している。
【0019】
【化1】
【0020】次に、フォトリソグラフィ工程で焦電薄膜
13を所定の形状にパターニングし、その後、第一の電
極12aも所定の形状にパターニングする。次に、赤外
線吸収効果を有する第二の電極12bを形成する工程と
して焦電薄膜13上の少なくとも一部に、20nm程度
の膜厚を有する赤外光の反射率が少なく吸収効率の高い
NiCr薄膜をスパッタリング法により、基板温度:1
00℃、入射電力密度:0.55w/cm2、スパッタガ
ス:Ar、ガス圧:1.0Paの条件下で形成し、続い
てフォトリソグラフィ法により所定の形状にパターニン
グする。
13を所定の形状にパターニングし、その後、第一の電
極12aも所定の形状にパターニングする。次に、赤外
線吸収効果を有する第二の電極12bを形成する工程と
して焦電薄膜13上の少なくとも一部に、20nm程度
の膜厚を有する赤外光の反射率が少なく吸収効率の高い
NiCr薄膜をスパッタリング法により、基板温度:1
00℃、入射電力密度:0.55w/cm2、スパッタガ
ス:Ar、ガス圧:1.0Paの条件下で形成し、続い
てフォトリソグラフィ法により所定の形状にパターニン
グする。
【0021】最後に空洞14を形成する工程として、初
めに赤外線検出部と同一の(100)MgO単結晶基板
11の表面上の特定領域にフォトリソグラフィ法により
エッチング用マスクを作製し、このエッチング用マスク
を介して湿式エッチングで赤外線検出部の直下に微小空
洞14を形成する。このときのエッチング液として、濃
度が30vol%以下、液温が80℃の燐酸を用いる。
その結果、微小空洞14の大きさは、エッチング時間が
20分のとき水平方向:300μm、垂直方向:80μ
mであることを確認している。
めに赤外線検出部と同一の(100)MgO単結晶基板
11の表面上の特定領域にフォトリソグラフィ法により
エッチング用マスクを作製し、このエッチング用マスク
を介して湿式エッチングで赤外線検出部の直下に微小空
洞14を形成する。このときのエッチング液として、濃
度が30vol%以下、液温が80℃の燐酸を用いる。
その結果、微小空洞14の大きさは、エッチング時間が
20分のとき水平方向:300μm、垂直方向:80μ
mであることを確認している。
【0022】以上のように本実施例の焦電型赤外線検出
素子の構造によれば、赤外線検出部と同一の(100)
MgO単結晶基板11の表面上から特定の領域にエッチ
ング用マスクを介して微小空洞14を形成することによ
り、赤外線検出部は、ポリイミド系樹脂で覆われること
なく、Pt電極を介して(100)MgO単結晶基板1
1で直接保持できる。これにより、NiCr薄膜からな
る第二の電極12bが受けた赤外線エネルギーを熱に変
換し、焦電薄膜13が熱エネルギーを効率よく吸収する
ことが可能となり、応答速度が速く、高感度の赤外線検
出素子が形成される。また、(100)MgO単結晶基
板11の一部領域に微小空洞14が設けられた構造であ
るため、残りの(100)MgO単結晶基板11がセン
サー部の支持基板としてそのまま使用でき、素子の小型
化が可能となる。また、本発明の構成では、製造方法も
単純化され、かつ信頼性の高い焦電型赤外線検出素子が
形成される。
素子の構造によれば、赤外線検出部と同一の(100)
MgO単結晶基板11の表面上から特定の領域にエッチ
ング用マスクを介して微小空洞14を形成することによ
り、赤外線検出部は、ポリイミド系樹脂で覆われること
なく、Pt電極を介して(100)MgO単結晶基板1
1で直接保持できる。これにより、NiCr薄膜からな
る第二の電極12bが受けた赤外線エネルギーを熱に変
換し、焦電薄膜13が熱エネルギーを効率よく吸収する
ことが可能となり、応答速度が速く、高感度の赤外線検
出素子が形成される。また、(100)MgO単結晶基
板11の一部領域に微小空洞14が設けられた構造であ
るため、残りの(100)MgO単結晶基板11がセン
サー部の支持基板としてそのまま使用でき、素子の小型
化が可能となる。また、本発明の構成では、製造方法も
単純化され、かつ信頼性の高い焦電型赤外線検出素子が
形成される。
【0023】本実施例では基板として(100)MgO
単結晶基板11を用いているが、これは、(化1)の焦
電材料の結晶構造において、(001)面との格子常数
の整合性に優れており、<001>方向へ優先的に薄膜
成長を可能にすることができる。さらに、この結晶方位
へ焦電薄膜13が結晶成長することで、高温、高電界中
での分極処理を施すことなく、分極を効率よく一方向に
揃えることが実現できる。しかし、(100)面以外の
結晶面を有するMgO基板、またはアルミナ、チタン酸
ストロンチウム、シリコン等の単結晶基板あるいはガラ
ス等非晶質基板を用いても同様の効果が得られることが
確認されている。
単結晶基板11を用いているが、これは、(化1)の焦
電材料の結晶構造において、(001)面との格子常数
の整合性に優れており、<001>方向へ優先的に薄膜
成長を可能にすることができる。さらに、この結晶方位
へ焦電薄膜13が結晶成長することで、高温、高電界中
での分極処理を施すことなく、分極を効率よく一方向に
揃えることが実現できる。しかし、(100)面以外の
結晶面を有するMgO基板、またはアルミナ、チタン酸
ストロンチウム、シリコン等の単結晶基板あるいはガラ
ス等非晶質基板を用いても同様の効果が得られることが
確認されている。
【0024】次に、(100)MgO単結晶基板11と
焦電薄膜13との間の電極としてPtを主成分にするも
のを用いることにより、焦電薄膜13の配向率を非常に
高くすることができ、さらに焦電薄膜13中へのマグネ
シウム(Mg)の拡散防止の効果が大であることがわか
った。また、Ptは、非常に安定な金属であるため、焦
電薄膜13の作製時の高温中においても熱酸化しないの
で焦電薄膜13との電気的コンタクトに優れ、焦電薄膜
13の電荷の変化にともなう電気信号を効率よく検出す
ることが実現できる。さらに、(100)MgO単結晶
基板11の表層部のPt拡散層がMgO中で触媒として
働き、MgOの横方向へのエッチング速度を増大させる
効果もある。
焦電薄膜13との間の電極としてPtを主成分にするも
のを用いることにより、焦電薄膜13の配向率を非常に
高くすることができ、さらに焦電薄膜13中へのマグネ
シウム(Mg)の拡散防止の効果が大であることがわか
った。また、Ptは、非常に安定な金属であるため、焦
電薄膜13の作製時の高温中においても熱酸化しないの
で焦電薄膜13との電気的コンタクトに優れ、焦電薄膜
13の電荷の変化にともなう電気信号を効率よく検出す
ることが実現できる。さらに、(100)MgO単結晶
基板11の表層部のPt拡散層がMgO中で触媒として
働き、MgOの横方向へのエッチング速度を増大させる
効果もある。
【0025】また、本発明の製造方法によれば、基板と
して用いたMgO単結晶基板11のエッチング液に燐酸
を用いることで、赤外線検出部の直下にあるMgO単結
晶基板11の少なくとも一部領域をエッチング用マスク
を介して短時間で取り除くことができ、しかも第一の電
極であるPt薄膜及び焦電薄膜13との選択エッチング
性に優れていることから、効率よくMgO単結晶基板1
1の表層部に微小空洞14を形成できる。
して用いたMgO単結晶基板11のエッチング液に燐酸
を用いることで、赤外線検出部の直下にあるMgO単結
晶基板11の少なくとも一部領域をエッチング用マスク
を介して短時間で取り除くことができ、しかも第一の電
極であるPt薄膜及び焦電薄膜13との選択エッチング
性に優れていることから、効率よくMgO単結晶基板1
1の表層部に微小空洞14を形成できる。
【0026】今回、MgO単結晶基板11のエッチング
液として濃度30%以下、液温80℃の燐酸を用いた
が、その他の濃度、液温下においても同様の結果が得ら
れることを確認しており、また塩酸、硫酸、硝酸、フッ
酸あるいは酸性化合物あるいはこれらの混合液等の酸性
溶液を用いても同様の結果が得られることを確認してい
る。
液として濃度30%以下、液温80℃の燐酸を用いた
が、その他の濃度、液温下においても同様の結果が得ら
れることを確認しており、また塩酸、硫酸、硝酸、フッ
酸あるいは酸性化合物あるいはこれらの混合液等の酸性
溶液を用いても同様の結果が得られることを確認してい
る。
【0027】(実施例2)以下本発明の第2の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。図2(a)及び
(b)は本発明の第2の実施例における焦電型赤外線検
出素子を示す平面図及び断面図である。図2において、
21は基板、22a,bは電極、23は焦電薄膜、24
は空洞、25は層間絶縁膜で、以上は図1の構成と同様
であり、かつ製造方法も本発明の実施例1で示したもの
と同様である。図1の構成と異なるのは空洞24が赤外
線検出部とその周辺の第一の電極22aを取り囲み、か
つ少なくとも2箇所以上の細い引き出し部を対称に構成
している点である。
ついて図面を参照しながら説明する。図2(a)及び
(b)は本発明の第2の実施例における焦電型赤外線検
出素子を示す平面図及び断面図である。図2において、
21は基板、22a,bは電極、23は焦電薄膜、24
は空洞、25は層間絶縁膜で、以上は図1の構成と同様
であり、かつ製造方法も本発明の実施例1で示したもの
と同様である。図1の構成と異なるのは空洞24が赤外
線検出部とその周辺の第一の電極22aを取り囲み、か
つ少なくとも2箇所以上の細い引き出し部を対称に構成
している点である。
【0028】以上のように本実施例の焦電型赤外線検出
素子によれば、(100)MgO単結晶基板11と熱伝
導の良好な第一の電極22aとの接触面積が大幅に減
り、熱的リークが抑えられる。このことにより、焦電薄
膜23が電極22bにより変換された熱エネルギーを効
率よく吸収することが可能となり、応答速度が一段と速
くなり、感度をさらに向上させることができる。
素子によれば、(100)MgO単結晶基板11と熱伝
導の良好な第一の電極22aとの接触面積が大幅に減
り、熱的リークが抑えられる。このことにより、焦電薄
膜23が電極22bにより変換された熱エネルギーを効
率よく吸収することが可能となり、応答速度が一段と速
くなり、感度をさらに向上させることができる。
【0029】また、引き出し部を蛇行させることによ
り、蛇行部分で外部からの力を吸収し、断線を防止する
ことも可能である。
り、蛇行部分で外部からの力を吸収し、断線を防止する
ことも可能である。
【0030】なお、実施例では、第一の電極22aの引
き出し部を2箇所にしているが、放射状に配置すること
により、赤外線検出部の保持力が強化されることは言う
までもない。
き出し部を2箇所にしているが、放射状に配置すること
により、赤外線検出部の保持力が強化されることは言う
までもない。
【0031】(実施例3)以下本発明の第3の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。図3(a),
(b)及び(c)は本発明の第3の実施例における焦電
型赤外線検出素子を示す平面図、断面図及び製造工程図
である。図3において、31は基板、32a,bは電
極、33は焦電薄膜、34は空洞、以上は図1の構成及
び製造方法も本発明の実施例1で示したものと同様であ
る。図1の構成及び製造方法と異なるのは赤外線検出部
が絶縁性の有機系絶縁膜36を介して(100)MgO
単結晶基板31上で支持される構成になっている点であ
り、その製造方法においては、NiCrからなる電極3
2bを形成した後、スピンナーで有機系絶縁膜36を2
μm程度塗布し、フォトリソグラフィ法により所定の形
状にパターニングする点である。
ついて図面を参照しながら説明する。図3(a),
(b)及び(c)は本発明の第3の実施例における焦電
型赤外線検出素子を示す平面図、断面図及び製造工程図
である。図3において、31は基板、32a,bは電
極、33は焦電薄膜、34は空洞、以上は図1の構成及
び製造方法も本発明の実施例1で示したものと同様であ
る。図1の構成及び製造方法と異なるのは赤外線検出部
が絶縁性の有機系絶縁膜36を介して(100)MgO
単結晶基板31上で支持される構成になっている点であ
り、その製造方法においては、NiCrからなる電極3
2bを形成した後、スピンナーで有機系絶縁膜36を2
μm程度塗布し、フォトリソグラフィ法により所定の形
状にパターニングする点である。
【0032】以上のように本実施例の焦電型赤外線検出
素子によれば、赤外線検出部直下は微小空洞34を保っ
た状態のままで、検出部の熱容量が増大することなく熱
応答性、感度を保ち続けている。また、有機系絶縁膜3
6が有機系であるため外部からの衝撃を吸収し、かつ有
機系樹脂が焦電薄膜33の内部応力を緩和し、素子の破
壊を低減する。そのため、ウエハーの切断時あるいは運
搬時等の衝撃において素子が破壊しなくなり歩留まり、
耐衝撃性等を向上させることが可能である。
素子によれば、赤外線検出部直下は微小空洞34を保っ
た状態のままで、検出部の熱容量が増大することなく熱
応答性、感度を保ち続けている。また、有機系絶縁膜3
6が有機系であるため外部からの衝撃を吸収し、かつ有
機系樹脂が焦電薄膜33の内部応力を緩和し、素子の破
壊を低減する。そのため、ウエハーの切断時あるいは運
搬時等の衝撃において素子が破壊しなくなり歩留まり、
耐衝撃性等を向上させることが可能である。
【0033】(実施例4)以下、本発明の第4の実施例
について説明する。本実施例の構成は、本発明の実施例
1,2,3と略同等である。これらの実施例と異なる点
は、(100)MgO単結晶基板表面への白金拡散層の
形成方法の追加である。以下にその形成方法について図
1を参照しながら説明する。
について説明する。本実施例の構成は、本発明の実施例
1,2,3と略同等である。これらの実施例と異なる点
は、(100)MgO単結晶基板表面への白金拡散層の
形成方法の追加である。以下にその形成方法について図
1を参照しながら説明する。
【0034】まず、500℃以下の(100)MgO単
結晶基板11温度で第一の電極12aのPtを形成し、
その後、(100)MgO単結晶基板11表面に白金の
拡散層を設ける。あるいは第一の電極12aのPtを形
成する温度を500℃以上にして第一の電極12aを形
成し、その後、(100)MgO単結晶基板11表面に
白金の拡散層を設ける。あるいは第一の電極12aのP
tを形成し、その後、同一真空槽内もしくは他の真空槽
内のいずれかで加熱温度600℃以上、10-6Torr
以下の真空状態で熱処理を行ない、(100)MgO単
結晶基板11表面に白金拡散層を設ける。またはスパッ
タリング法でPtを数原子層形成した後加熱温度600
℃以上、10-6Torr以下の真空状態で熱処理を行な
い、(100)MgO単結晶基板11表面に白金拡散層
を形成してから第一の電極12aのPtを設ける。
結晶基板11温度で第一の電極12aのPtを形成し、
その後、(100)MgO単結晶基板11表面に白金の
拡散層を設ける。あるいは第一の電極12aのPtを形
成する温度を500℃以上にして第一の電極12aを形
成し、その後、(100)MgO単結晶基板11表面に
白金の拡散層を設ける。あるいは第一の電極12aのP
tを形成し、その後、同一真空槽内もしくは他の真空槽
内のいずれかで加熱温度600℃以上、10-6Torr
以下の真空状態で熱処理を行ない、(100)MgO単
結晶基板11表面に白金拡散層を設ける。またはスパッ
タリング法でPtを数原子層形成した後加熱温度600
℃以上、10-6Torr以下の真空状態で熱処理を行な
い、(100)MgO単結晶基板11表面に白金拡散層
を形成してから第一の電極12aのPtを設ける。
【0035】以上のような本実施例の製造方法によれ
ば、(100)MgO単結晶基板11の表面に白金の拡
散層を設けるので、(100)MgO単結晶基板11に
微小空洞14を形成する際に、微小空洞14を形成する
エッチングを促進させることができる。
ば、(100)MgO単結晶基板11の表面に白金の拡
散層を設けるので、(100)MgO単結晶基板11に
微小空洞14を形成する際に、微小空洞14を形成する
エッチングを促進させることができる。
【0036】さらに、第一の電極12aのPtを形成す
る温度を500℃以上にすれば一層エッチングを促進さ
せることができる。
る温度を500℃以上にすれば一層エッチングを促進さ
せることができる。
【0037】また、第一の電極12aを形成した後さら
に熱処理を施せば、MgO単結晶基板11中への白金拡
散量が増加し、横方向へのエッチングを促進させること
が可能である。さらに、第一の電極12aのPtを形成
する前に数原子層のPtを形成し、焦電薄膜13形成時
の(100)MgO単結晶基板11温度以上で真空熱処
理を行えば、(100)MgO単結晶基板11の表層部
に白金拡散層が高濃度で形成され、横方向へのエッチン
グをいっそう促進させることが可能である。
に熱処理を施せば、MgO単結晶基板11中への白金拡
散量が増加し、横方向へのエッチングを促進させること
が可能である。さらに、第一の電極12aのPtを形成
する前に数原子層のPtを形成し、焦電薄膜13形成時
の(100)MgO単結晶基板11温度以上で真空熱処
理を行えば、(100)MgO単結晶基板11の表層部
に白金拡散層が高濃度で形成され、横方向へのエッチン
グをいっそう促進させることが可能である。
【0038】(実施例5)以下本発明の第5の実施例に
ついて説明する。本実施例の構造は、本発明の実施例
1,2及び3で示したものと同様である。これら実施例
および実施例4と異なる点は、第一の電極を形成する工
程前に基板表層部に基板構成原子以外の物質で表面改質
工程を加えることである。以下にその工程を図1を参照
しながら説明する。
ついて説明する。本実施例の構造は、本発明の実施例
1,2及び3で示したものと同様である。これら実施例
および実施例4と異なる点は、第一の電極を形成する工
程前に基板表層部に基板構成原子以外の物質で表面改質
工程を加えることである。以下にその工程を図1を参照
しながら説明する。
【0039】表面改質方法として、ネオン(以下、Ne
と略す)、アルゴン、クリプトン等の不活性ガス、或い
はボロン、窒素等の非金属元素らの低エネルギーイオン
ビームを(100)MgO単結晶基板11表面に照射
し、(100)MgO単結晶基板11表面から0.数〜
数百nm程度までこれら元素をイオン注入する。また
は、これら原料ガスのプラズマ雰囲気中に(100)M
gO単結晶基板を曝し、プラズマ中で発生したイオン種
を(100)MgO単結晶基板11表面にスパッタリン
グすることにより、これら元素の注入層を形成する。
と略す)、アルゴン、クリプトン等の不活性ガス、或い
はボロン、窒素等の非金属元素らの低エネルギーイオン
ビームを(100)MgO単結晶基板11表面に照射
し、(100)MgO単結晶基板11表面から0.数〜
数百nm程度までこれら元素をイオン注入する。また
は、これら原料ガスのプラズマ雰囲気中に(100)M
gO単結晶基板を曝し、プラズマ中で発生したイオン種
を(100)MgO単結晶基板11表面にスパッタリン
グすることにより、これら元素の注入層を形成する。
【0040】以上のような本実施例の製造方法によれ
ば、MgO結晶中に原子半径の大きな元素により格子歪
みを形成し、またPtの拡散も促進されるので(10
0)MgO単結晶基板11の横方向へのエッチング速度
を増加させることが可能である。
ば、MgO結晶中に原子半径の大きな元素により格子歪
みを形成し、またPtの拡散も促進されるので(10
0)MgO単結晶基板11の横方向へのエッチング速度
を増加させることが可能である。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、赤外線検
出部における熱応答性を向上させるために、赤外線検出
部と基板との接触面積を縮小させて熱容量を減少させて
も、赤外線検出部を構成する焦電薄膜やポリイミド系樹
脂の内部応力によって、焦電薄膜に歪み、断線、破壊を
生じさせず焦電薄膜の信頼性を向上し、かつ赤外線検出
素子のライン化、二次元化を図っても、ポリイミド系樹
脂を介して熱的なクロストークを起こすことのない焦電
薄膜の熱応答性を向上させるとともに、赤外線検出部の
小型・薄型化、工程の簡素化を図ることができるもので
ある。
出部における熱応答性を向上させるために、赤外線検出
部と基板との接触面積を縮小させて熱容量を減少させて
も、赤外線検出部を構成する焦電薄膜やポリイミド系樹
脂の内部応力によって、焦電薄膜に歪み、断線、破壊を
生じさせず焦電薄膜の信頼性を向上し、かつ赤外線検出
素子のライン化、二次元化を図っても、ポリイミド系樹
脂を介して熱的なクロストークを起こすことのない焦電
薄膜の熱応答性を向上させるとともに、赤外線検出部の
小型・薄型化、工程の簡素化を図ることができるもので
ある。
【図1】(a)本発明の実施例1における焦電型赤外線
検出素子を示す平面図 (b)本発明の実施例1における焦電型赤外線検出素子
を示す断面図 (c)本発明の実施例1における焦電型赤外線検出素子
の製造工程図
検出素子を示す平面図 (b)本発明の実施例1における焦電型赤外線検出素子
を示す断面図 (c)本発明の実施例1における焦電型赤外線検出素子
の製造工程図
【図2】(a)本発明の実施例2における焦電型赤外線
検出素子を示す平面図 (b)本発明の実施例2における焦電型赤外線検出素子
を示す断面図
検出素子を示す平面図 (b)本発明の実施例2における焦電型赤外線検出素子
を示す断面図
【図3】(a)本発明の実施例3における焦電型赤外線
検出素子を示す平面図 (b)本発明の実施例3における焦電型赤外線検出素子
を示す断面図 (c)本発明の実施例3における焦電型赤外線検出素子
の製造工程図
検出素子を示す平面図 (b)本発明の実施例3における焦電型赤外線検出素子
を示す断面図 (c)本発明の実施例3における焦電型赤外線検出素子
の製造工程図
【図4】(a)従来の焦電型赤外線検出素子を示す平面
図 (b)従来の焦電型赤外線検出素子を示す断面図 (c)従来の焦電型赤外線検出素子の製造工程図
図 (b)従来の焦電型赤外線検出素子を示す断面図 (c)従来の焦電型赤外線検出素子の製造工程図
11 基板 12a,b 電極 13 焦電薄膜 14 微小空洞 15 層間絶縁膜 21 基板 22a,b 電極 23 焦電薄膜 24 微小空洞 25 層間絶縁膜 31 基板 32a,b 電極 33 焦電薄膜 34 微小空洞 36 有機系保持膜 41 (100)MgO基板 42a,b 電極 43 焦電薄膜 44a,b ポリイミド系樹脂 45 開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 倉増 敬三郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (13)
- 【請求項1】 少なくとも単結晶からなる基板と、前記
基板上に第一の電極を有し、前記第一の電極上に焦電薄
膜を有し、前記焦電薄膜上に赤外線吸収効果を有する第
二の電極を有した赤外線検出部とからなり、前記赤外線
検出部が接する前記基板の表層部に空洞を有した焦電型
赤外線検出素子。 - 【請求項2】 基板の材質が酸化マグネシウムである請
求項1記載の焦電型赤外線検出素子。 - 【請求項3】 基板と第一の電極との間に絶縁膜を有し
た請求項1記載の焦電型赤外線検出素子。 - 【請求項4】 基板の空洞と第一の電極との接触面にお
いて、前記第一の電極の接触面積を前記基板の空洞の接
触面積よりも小さくした請求項1記載の焦電型赤外線検
出素子。 - 【請求項5】 第一の電極と基板の空洞の接触面積をよ
り小さくする手段として、細い引き出し部を残して前記
基板の空洞と接触する前記第一の電極の外形を前記基板
の空洞の外形よりも小さくするとともに、前記引き出し
部を対称に有した請求項4記載の焦電型赤外線検出素
子。 - 【請求項6】 引き出し部を蛇行させた請求項5記載の
焦電型赤外線検出素子。 - 【請求項7】 絶縁膜の材質が有機物である請求項3記
載の焦電型赤外線検出素子。 - 【請求項8】 少なくとも単結晶からなる基板の片面上
に第一の電極を形成する第1の工程と、前記第一の電極
上に配向性の焦電薄膜を形成する第2の工程と、前記配
向性の焦電薄膜上に赤外線吸収効果を有する第二の電極
を形成する第3の工程と、基板に前記第一の電極を形成
した側からエッチング用マスクを設ける第4の工程と、
湿式エッチング法によって基板に前記第一の電極と接す
る側より空洞を形成する第5の工程とを有した焦電型赤
外線検出素子の製造方法。 - 【請求項9】 第5の工程のエッチング液として燐酸に
した請求項8記載の焦電型赤外線検出素子の製造方法。 - 【請求項10】 第1の工程の後、基板表面に白金の拡
散層を形成する工程を有した請求項8記載の焦電型赤外
線検出素子の製造方法。 - 【請求項11】 第1の工程の後、基板表面に白金の拡
散層を熱処理により形成する工程を有した請求項10記
載の焦電型赤外線検出素子の製造方法。 - 【請求項12】 第1の工程において、基板の表面に白
金の拡散層を熱処理により形成した後、基板の片面上に
第一の電極を形成する工程を有した請求項8記載の焦電
型赤外線検出素子の製造方法。 - 【請求項13】 第1の工程の前、空洞を形成するため
の湿式エッチング処理を促進させるために、基板表層部
に基板構成原子以外の物質で改質処理を施す請求項8記
載の焦電型赤外線検出素子の製造方法。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20766393A JP3232801B2 (ja) | 1993-08-23 | 1993-08-23 | 焦電型赤外線検出素子の製造方法 |
| US08/220,450 US5471060A (en) | 1993-08-23 | 1994-03-30 | Pyroelectric infrared radiation detector and method of producing the same |
| DE69421024T DE69421024T2 (de) | 1993-08-23 | 1994-03-31 | Pyroelektrischer Infrarotstrahlungsdetektor und Verfahren zu seiner Herstellung |
| EP94105097A EP0640815B1 (en) | 1993-08-23 | 1994-03-31 | Pyroelectric infrared radiation detector and method of producing the same |
| US08/501,932 US5662818A (en) | 1993-08-23 | 1995-07-31 | Method of producing a pyroelectric infrared radiation detector |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20766393A JP3232801B2 (ja) | 1993-08-23 | 1993-08-23 | 焦電型赤外線検出素子の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0755577A true JPH0755577A (ja) | 1995-03-03 |
| JP3232801B2 JP3232801B2 (ja) | 2001-11-26 |
Family
ID=16543501
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20766393A Expired - Fee Related JP3232801B2 (ja) | 1993-08-23 | 1993-08-23 | 焦電型赤外線検出素子の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3232801B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015206595A (ja) * | 2014-04-17 | 2015-11-19 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 赤外線検出素子、及び赤外線検出装置 |
| JP2022521415A (ja) * | 2019-02-22 | 2022-04-07 | ピレオス リミテッド | マイクロシステム及びマイクロシステムの作成方法 |
-
1993
- 1993-08-23 JP JP20766393A patent/JP3232801B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015206595A (ja) * | 2014-04-17 | 2015-11-19 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 赤外線検出素子、及び赤外線検出装置 |
| JP2022521415A (ja) * | 2019-02-22 | 2022-04-07 | ピレオス リミテッド | マイクロシステム及びマイクロシステムの作成方法 |
| US11788895B2 (en) | 2019-02-22 | 2023-10-17 | Avago Technologies International Sales Pte. Limited | Microsystem and method for making a microsystem |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3232801B2 (ja) | 2001-11-26 |
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