JPH0756848B2 - ノイズカットトランスの磁性線材から成る鉄心製造法 - Google Patents

ノイズカットトランスの磁性線材から成る鉄心製造法

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JPH0756848B2
JPH0756848B2 JP1045920A JP4592089A JPH0756848B2 JP H0756848 B2 JPH0756848 B2 JP H0756848B2 JP 1045920 A JP1045920 A JP 1045920A JP 4592089 A JP4592089 A JP 4592089A JP H0756848 B2 JPH0756848 B2 JP H0756848B2
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wire rod
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昭彦 矢ケ崎
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株式会社電研精機研究所
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電源線路を伝わってきた障害波(以下ノイズ
という)を遮断するノイズカットトランス、特にその磁
性線材から成る鉄心の製造法に関する。
従来の技術 近年、コンピュータ利用の普及、ことにマイクロコンピ
ュータによる利用の数量的な増加は著しいものがあり、
情報、産業、民生、その他のあらゆる分野に及んでい
る。又、集積回路の発達により、電子機器や制御装置の
デジタル化、小形化も極めて著しいものとなっている。
ところが、集積回路は極めて微弱な電気エネルギーによ
って動作するものであるため、外部から侵入するノイズ
によって誤動作や破壊を起し易いという問題があり、コ
ンピュータ化、デジタル化にとって有効なノイズ防止策
は不可欠である。
そこで、本発明者は先に1次巻線とこの中央の鉄心軸と
の軸線方向に対して、2次巻線とその中央の鉄心軸との
軸線方向を直交させ、両巻線の各周囲を、導電波とフエ
ライト板によりそれぞれ包覆したノイズカットトランス
を開発し、それら1次及び2次巻線の中央にある各鉄心
軸の両軸線方向を直交させるために、先ず鉄心素材を極
細い線条を集束して方形状に形成し、その一組の平行な
一方の鉄心素材の部分(一方の鉄心軸に相当する)に対
して、他方の鉄心素材の部分(他方の鉄心軸に相当す
る)を90゜回転してひねる旨を開示し、実用新案登録第
1466299号(実公昭57−18748号公報)を得た。
発明が解決しようとする課題 確かに、鉄心素材を極細い線条を集束して形成すると、
通常は一方の鉄心軸に対して他方の鉄心軸を90゜回転し
て加工成形するのは容易となる。しかしながら、極細い
線条を採用するため、鉄心の大きさには限度があり、容
量の小さいトランスを製作できるに過ぎない。なお、1
次及び2次巻線の各中央にある鉄心軸の両軸線方向を直
交させたものは、1次巻線から漏れたノイズパルスが2
次巻線に結合することが極めて困難であるため、ノイズ
カットトランスの鉄心としては最良の構造となる。そこ
で、このような構造を有する種々の大きさの鉄心を正確
に、効率良く製造することが望まれる。
本発明はこのような従来の問題点に着目してなされたも
のであり、種々の太さを有する磁性線材を採用しても、
1次及び2次巻線の各中央にそれぞれ配置される鉄心軸
の両軸線方向を直交させて、種々の大きさの鉄心を正確
に、効率良く製造できるノイズカットトランスの磁性線
材から成る鉄心製造法を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するための手段を、以下実施例に対応す
る第1図、第2図、第4図及び第6図を用いて説明す
る。
このノイズカットトランスの磁性線材から成る鉄心製造
法は、磁性線材を巻枠10の外周面12に多数回巻き付けて
積み重ね、その適宜複数箇所にバインド36をそれぞれ掛
けて、磁性線材束から成るリング状の鉄心素材38を形成
した後、その鉄心素材38を巻枠10から取り外し、その鉄
心素材38の1次及び2次巻線の各中央軸となる部分40、
42を挟持具22でそれぞれ固定し、それらの挟持具22を保
持して鉄心素材38にひねりを加え、各中央軸となる部分
40、42の両軸線を所要距離に離して直交させた後、その
挟持具22を鉄心素材から取り除くという工程を経るもの
である。
作用 巻枠10はその外周面12の形状、大きさ、外周面12の付近
におけるバインド36を配置する位置、バインド36の種類
等を適宜選択すると、磁性線材束から成る鉄心素材38の
形状、大きさを決定し、その初期のリング形状、大きさ
に成形できる。その鉄心素材38は所要の複数箇所にバイ
ンド36をそれぞれ掛けているので、巻枠10から取り外す
際に、型崩れしない。次に、鉄心素材38を挟持具22で保
持してひねりを加えると、そのひねり力は挟持具22で保
持されている鉄心素材38の1次及び2次巻線の各中央軸
となる部分40、42には変形を加えずに、それらをつなぐ
鉄心素材38の他の2部分44、46にそれぞれ伝わり、そこ
のみを変形させる。このため、鉄心素材38の変形箇所と
なる2部分44、46は直ちに折れ曲がり、各中央軸となる
部分40、42は直交する。そこで、挟持具22を鉄心素材38
から取り除くと、最終のリング形状、大きさに成形され
た磁性線材束から成る鉄心素材38が製造できる。
実施例 以下、添付図面に基づいて、本発明の実施例を説明す
る。
第1図は本発明によるノイズカットトランスの磁性線材
から成る鉄心製造法の実施に使用する磁性線材巻枠の一
例を示す図であり、その(a)図は正面図、(b)図は
右側面図、及び(c)図はX−X線断面拡大図である。
図中、10は前後、左右、上下対称構造を有する円板状の
磁性線材巻枠、12はその外周面である。この外周面12に
は製造する鉄心素材の断面形状、大きさに対応する深さ
で、その初期のリング形状、大きさに一致する長さの巻
溝として、例えば断面が半円形の深さで、平行な2直線
部とそれらをつなぐ2つの半円部から成るo字状に配置
した巻溝14を形成する。なお、巻溝の形状、大きさ等は
その断面形状とリング形状を方形状にする等、適宜変更
可能である。このような巻溝に沿って磁性線材を適宜の
回数巻き付けて積み重ねると、その集積体を線材自体の
断面形状、太さに関係なく、設定した鉄心素材の初期の
形状、大きさに一致させて成形することができる。又、
巻溝14に沿って外周面12から巻溝14の最深部或いはそれ
を超える深さまで達し、外周面12に隣接して対向する一
面(正面)15から他面(背面)17まで貫通するバインド
配置凹部16を複数箇所に配設する。図では最深部を僅か
に超える深さまで達したバインド配置凹部16として14個
のスリットを、平行な2直線部にはそれらの両端にそれ
ぞれ設け、2つの半円部には等間隔を保って配設したも
のを示している。なお、バインド配置凹部の深さや幅等
は使用するバインドの形状、太さに応じて適宜変更可能
である。このようなバインド配置凹部16の内部に、線材
の巻き付けを開始する前にバインドを配置しておくと、
巻き付け首了後に線材積層体の所要箇所をバインドで適
宜縛って結束することができる。更に、巻溝14の最深部
には少なくともその一部に分離線18を設け、巻枠10を少
なくとも2部分に分離可能にする。何故なら、分離線18
は巻枠10を分離して、その巻溝14の内部から、巻枠10の
縁が邪魔にならずに鉄心素材を取り出すのに必要な長さ
があればよい。図では巻枠10を前後の部分に2等分して
分離できるように、最深部に全て分離線18を設けたもの
を示している。このような巻枠10は鉄心素材の取り出し
後に、分離した各部分を合体して、再度鉄心素材を成形
できる構造にする。このため、巻枠10の中心に設ける回
転軸20を合体時の位置決めに用い、当接面に位置決め用
の凹凸を設け、結合部材等を適宜設置する。
第2図は本発明の実施に使用するひねり挾持具の一例を
示す斜視図である。図中、22は2個の直方体24、26から
成るひねり挟持具、28、30はその一対の対向面である。
これらの対向面28、30は2個の直方体24、26の各一側面
に相当するため、分離可能である。又、対向面28、30に
は鉄心素材の1次又は2次巻線の各中央軸となる部分を
嵌めて挟持する溝として、例えば各面28、30の中央にそ
れぞれ縦方向に上下面を貫く断面半円形の挟持溝32、34
を設ける。なお、挟持溝の形状、大きさ等はそこに嵌ま
る鉄心素材の形状、大きさ等に会わせて適宜変更する。
このような挟持具22を用いて、鉄心素材をひねる場合、
当然直方体24、26を両外側面から加圧し、内側の対向面
28、30を当接し、或いはできるだけ近接して、溝32、34
で鉄心素材を挟持する。
これらの磁性線材巻枠10、ひねり挟持具22を用いて、ノ
イズカットトランスの磁性線材から成る鉄心を製造する
方法を、以下に説明する。先ず、磁性線材として、珪素
鋼板をスリット加工により細断した線、軟鉄のエナメル
被膜線、アモルファス磁性合金線等を用意する。この珪
素鋼線は方形状断面等にすると、巻枠10に巻き易いが、
挟持具22でひねる時に抵抗が大きくなる。なお、珪素鋼
線には2面に絶縁性の酸化被膜がある。軟鉄のエナメル
被膜線では回りを全てエナメル被膜で覆うために逆にな
る。又、珪素鋼線では加工時に結晶構造が一旦崩れて
も、成形後に焼鈍することで磁気特性が回復する。更
に、アモルファス磁性合金線については、断面形状も選
択できる上、結晶質の金属とは異なり、原子の配列構造
が無定形であるため、曲げやひねり等の加工をしても、
磁気特性は衰えず、好都合である。
そこで、このような磁性線材を巻枠10のバインド設置凹
部16の底に、先にバインドをそれぞれ配置した後に、そ
の巻溝14の内部に巻き付け、その形状に合せて順次積み
重ねて行く。その際、巻溝14の断面が半円のものでは第
1段階として溝14が埋まるまで、下層から上層に向って
層毎に巻回数を増しながら巻き上げ、その巻数を記憶す
る。溝14を埋めた後は、その上に第2段階として層毎に
巻回数を減じながら巻いて行き、第1段階の層数に合せ
る。すると、第3図に示すように巻枠10の外周面12に下
方にバインド例えばバインド線36を配置した磁性線材の
積層体から成る断面円形の鉄心素材38が成形できる。な
お、第2段階として磁性線材を積みあげる場合、その線
材の断面形状を方形状等に選択すると、積み重なり易く
なり、枠がなくとも崩れない。しかし、そのまま巻枠10
から鉄心素材38を取り外すと、型崩れするので、先にバ
インド16でそれぞれの箇所を結束する。このようにし
て、磁性線材を巻枠10の外周面12に多数回巻き付けて積
み重ね、その適宜複数箇所にバインド16を掛けた磁性線
材束から成る鉄心素材38を、その初期のリング形状、大
きさに正確に、効率良く成形する。なお、リング形状は
方形状にした方が巻き取り易くなる。その後、巻枠10を
分離して鉄心素材38を取り出すと、第4図に示すよう所
定箇所をバインド36で縛ったものが得られる。そこで、
鉄心素材38の平行な直線部40、42がそれぞれ1次及び2
次巻線の各中央軸となる部分に相当するので、それらの
両端にある4本のバインド36を外して次のひねり工程に
備える。或いは他のバインド36を適宜スパイラルスプリ
ング等の他のバインドと取り変えることもできる。何故
なら、バインド線等を用いて強く縛ると、ひねりの際
に、配線箇所がくびれ易くなるからである。
次に、第5図に示すように2個のひねり挟持具22を用
い、それらの両対向面28、30の間をそれぞれ分離し、一
方の挟持具22の挟持溝32、34内に鉄心素材38の1次巻線
の中央軸となる部分40を嵌め、他方の挟持具22の挟持溝
32、34内に2次巻線の中央軸となる部分42を嵌めた後、
各挟持具22を両外側から加圧し、対向面28、30同士を当
接し、或いはできるだけ近接させる。そこで、一方の挟
持具22に対して他方の挟持具22をひねって90゜回転する
と、第6図に示すように各中央軸となる部分40、42の両
軸線を所要距離だけ離して直交させることができる。そ
の際、ひねり力は各挟持具22でそれぞれ保持されている
各中央軸となる部分40、42には変形を加えずに、それら
をつなぐ鉄心素材の他の2部分44、46にはそれぞれ伝わ
り、そこのみを変形させる。なお、鉄心素材38の平行な
直線部分40、42をつなぐ2部分44、46を半円等の弧状に
すると、折り目がないため、ひねる時に線材間が滑り易
く、ひねり易くなる。この結果、鉄心素材38の変形箇所
となる2部分44、46は直ちに折れ曲がり、各中央軸とな
る部分40、42は正確に、効率良く直交する。因みに、挟
持具22を構成する直方体24、26の厚み等の寸法は1次又
は2次巻線を巻き付ける各ボビンの寸法を考慮し、直交
する2部分40、42の間に所要距離を確保する。そこで、
このような挟持具22を鉄心素材38から取り除くと、正確
に、効率良く最終のリング形状、大きさに成形された磁
性線材束から成る鉄心素材38が製造できる。
次に、この鉄心素材38にエポキシ樹脂等の絶縁性合成樹
脂を含浸し固めると、第7図に示すようなエンドレスの
鉄心48が完成する。そこで、第8図に示すように軸方向
に2等分した丸ボビン50、52を用い、鉄心48の直交部分
にそれぞれ両側から嵌め合せた後、各ボビン50、52を回
して電線を巻き取り、所要位置に1次及び2次巻線54、
56をそれぞれ設置する。なお、鉄心、即ち鉄心素材の断
面形状は丸形の方がボビンで電線を巻き取り易いが、角
形であっても巻き取れる。最後に、これらの1次及び2
次巻線54、56の周辺や相互間に、静電シールド、電磁シ
ールド、磁気シールド等を適宜選んで施すとノイズカト
ランスが完成する。
発明の効果 以上説明した本発明によれば、磁性線材巻枠を用いるた
め、磁性線材束から成る鉄心素材をその初期のリング形
状、大きさに正確に、効率よく成形することができる。
又、ひねり挟持具を用いるため、鉄心素材の中央軸とな
る部分には変形を加えず、その他の変形箇所となる部分
のみを直ちに折り曲げて、各中央軸となる部分を正確
に、効率よく直交させることができる。それ故、種々の
太さを有する磁性線材を採用しても、1次及び2次巻線
の各中央となる鉄心軸の両軸線方向を直交させて、種々
の大きさの鉄心を正確に、効率良く製造できる。従っ
て、大きな容量のものまで、種々の容量を有するノイズ
遮断特性が良好なノイズカットトランスを製造すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるノイズカットトランスの磁性線材
から成る鉄心製造法の実施に使用する磁性線材巻枠の一
例を示す図であり、その(a)図は正面図、(b)図は
右側面図、及び(c)図はX−X線断面拡大図である。 第2図は同鉄心製造法の実施に使用するひねり挟持具の
一例を示す斜視図である。 第3図、第4図、第5図及び第6図は同鉄心の製造過程
を示す図である。 第7図は同鉄心の完成状態を示す斜視図、第8図はそこ
に第1次及び第2次巻線を設置した状態を示す斜視図で
ある。 10……磁性線材巻枠、12……外周面、14……巻溝、16…
…バインド設置凹部、18……分離線、22……ひねり挟持
具、28、30……対向面、32、34……挟持溝、36……バイ
ンド、38……鉄心素材、40、42……鉄心素材の1次及び
2次巻線の各中央軸となる部分、54、56……1次及び2
次巻線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁性線材を巻枠の外周面に多数回巻き付け
    て積み重ね、その適宜複数箇所にそれぞれバインド掛け
    して磁性線材束から成るリング状の鉄心素材を形成し、
    その鉄心素材を巻枠から取り外し、その鉄心素材の1次
    及び2次巻線の各中央軸となる部分を挟持具でそれぞれ
    固定し、それらの挟持具を保持して鉄心素材にひねりを
    加え、各中央軸となる部分の両軸線を所定距離だけ離し
    て直交させ、その挟持具を鉄心素材から取り除くことを
    特徴とするノイズカットトランスの磁性線材から成る鉄
    心製造法。
JP1045920A 1989-02-27 1989-02-27 ノイズカットトランスの磁性線材から成る鉄心製造法 Expired - Lifetime JPH0756848B2 (ja)

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