JPH0757772B2 - エチレン系重合体の製造方法 - Google Patents

エチレン系重合体の製造方法

Info

Publication number
JPH0757772B2
JPH0757772B2 JP22741588A JP22741588A JPH0757772B2 JP H0757772 B2 JPH0757772 B2 JP H0757772B2 JP 22741588 A JP22741588 A JP 22741588A JP 22741588 A JP22741588 A JP 22741588A JP H0757772 B2 JPH0757772 B2 JP H0757772B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ethylene
compound
mol
reaction product
general formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP22741588A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0275606A (ja
Inventor
繁治 山本
栄 神山
博 森永
Original Assignee
丸善ポリマー株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 丸善ポリマー株式会社 filed Critical 丸善ポリマー株式会社
Priority to JP22741588A priority Critical patent/JPH0757772B2/ja
Publication of JPH0275606A publication Critical patent/JPH0275606A/ja
Publication of JPH0757772B2 publication Critical patent/JPH0757772B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明は新規な触媒系の存在下にオレフィン類を重合
し、とくには、インフレーション成形、中空成形の如き
成形用途に適した溶融張力(メルトテンション)が大
で、かつ溶融弾性(ダイスウェル比)の大きいオレフィ
ン重合体を優れた触媒効率をもって再現性よく製造する
ことが可能なオレフィン類の重合法に関する。
なお、本発明において重合という語は、単独重合のみな
らず共重合を含めた意味で用い、同様に重合体という語
は、単独重合体のみならず共重合体を含めた意味で用い
る。
(ロ) 従来の技術 本発明者らは、先にエチレン系重合体の各種用途分野、
特に押出成形および中空成形などの溶融成形の分野に適
したポリエチレンの製造方法として、特願昭60−77963
号および特願昭62−146065号を提案した。
しかし、これらの方法では触媒活性は比較的高いが、得
られるエチレン系重合体の溶融張力および溶融弾性に劣
り、その結果特に中空成形の分野においては成形時にド
ローダウンの現象が起こり易かったり、複雑な形状に成
形するときには金型形状に適合し難い等、その改善が強
く要望されている。
(ハ) 発明が解決しようとする問題点 オレフィン重合体は、種々の成形方法により成形され、
多方面の用途に供されている。これら成形方法や用途に
応じて、オレフィン重合体に要求される特性も異なって
くる。例えばインフレーションフィルムを高速で成形し
ようとする場合、バブルのゆれがなく、安定して高速成
形を行なうためには、オレフィン重合体として分子量の
割には溶融張力の大きいものを選択しなければならな
い。同様の特性が中空成形、とくに大型容器の中空成形
におけるたれ下りを防止するために必要である。大型容
器の中空成形においてはまた、複雑な形状に成形すると
きには、溶融弾性がある程度大きい方が金型形状に適合
し易く、良好な形成品が得られることが多い。
本発明者らは、触媒活性が高く、かつ溶融張力および溶
融弾性が大きいポリオレフィン、特にエチレン系重合体
を容易に得ることが可能な触媒系について鋭意検討を行
った結果、特定の触媒成分〔C〕と有機アルミニウム化
合物〔D〕との組合わせを満足する触媒を用いることに
より、前記従来技術の欠点が改善できることを発見し
た。
(ニ) 問題点を解決するための手段 本発明者らは、上述の問題点を特願昭60−77963号およ
び特願昭62−146065号を基礎とし、触媒の調製法と重合
体の諸物性との関連を鋭意追求し本発明を完成した。
即ち、本発明者らは、 下記〔I〕〜〔III〕の成分 〔I〕ヒドロポリシロキサンとグリニヤール試薬との反
応で得られる反応生成物〔A〕、または反応生成物
〔A〕にさらにアルコール、アルデヒドおよびケトンよ
り選ばれる少くとも一種類以上の親核的試薬を反応させ
て得られる反応生成物〔B〕 〔II〕遷移金属化合物 〔III〕ハロゲン化ケイ素化合物、および/またはハロ
ゲン化有機アルミニウム化合物 を接触させて得られる触媒成分〔C〕と有機アルミニウ
ム化合物〔D〕を用いて、エチレンまたはエチレンと他
のα−オレフィンを重合、もしくは共重合する方法にお
いて、成分〔II〕として、(1)一般式Ti(OR7LX4-L
(R7はC1〜C12の炭化水素基、Xはハロゲン原子、かつ
0≦l≦4)で表わされるチタン化合物、(2)一般式
VO(OR8mX3-m(R8はC1〜C12の炭化水素基、Xはハロ
ゲン原子、かつ0≦m≦3)またはVX4(Xはハロゲン
原子)で表わされるバナジウム化合物、および(3)一
般式Zr(OR9nX4-n(R9はC1〜C12の炭化水素基、Xは
ハロゲン原子、かつ0≦n≦4)で表わされるジルコニ
ウム化合物の混合物あるいはこれらのこれらを特定の順
序で添加することにより、高い触媒活性を保持し、か
つ、溶融張力および溶融弾性のいずれをも増大せしめる
ことを見い出したものである。
本発明の生成物〔A〕の製造に使用されるヒドロポリシ
ロキサンは一般式 (R1はC1〜C12の炭化水素基又はアルコキシ基、あるい
はフェノキシ基、aは0,1,または2、bは1,2,または3
で、かつa+b≦3)で表わされる構造単位をもつ鎖状
または環状の含ケイ素化合物である。ヒドロポリシロキ
サンの重合度は特に限定する必要はないが液状低重合物
から25℃における粘度が100,000センチストークスにい
たる種々の重合度のグリース状ないしはワックス状のも
のまで使用できる。また完全に固体状のものであっても
よい。ヒドロポリシロキサンの末端構造は特に大きな影
響を及ぼさず不活性基、例えばトリアルキルシリル基で
封鎖されていてもさしつかえない。
本発明において通常用いられているヒドロポリシロキサ
ンはテトラメチルジシロキサン、テトラエチルジシロキ
サン、ジフェニルジシロキサン、トリメチルシクロトリ
シロキサン、テトラメチルシクロテトラシロキサン、メ
チルヒドロポリシロキサン、フェニルヒドロポリシロキ
サン、エトオキシヒドロポリシロキサン、シクロオクチ
ルヒドロポリシロキサン、クロルフェニルヒドロポリシ
ロキサン等が挙げられる。
本発明において使用されるグリニヤール試薬は含ハロゲ
ン有機化合物と金属マグネシウムとの反応で得られるも
のであって、 一般式 (MgR2 2・(MgR2X) (R2はC1〜C12の炭化水素基、Xはハロゲン原子、ま
た、pおよびqは0〜1の数を表わし、p+q=1) で示される化合物、およびそのエーテル錯化合物、又は
それらの混合物である。例えばp=0,q=1の場合は、
いわゆる狭義のグリニヤール試薬であってMgR2Xであ
る。p=1,q=0の場合はMgR2 2で示されるジヒドロカル
ビルマグネシウムである。このほか、p,qが中間の種々
の値をとった場合は(MgR2 2・(MgR2X)で示され
る有機ハロゲン化マグネシウムである。さらに、これら
のすべてについて、そのエーテル錯化合物又はこれらの
混合物等のいずれであってもよい。さらには又、粘度調
整剤として他の有機金属化合物を少量含むものであって
も何らさしつかえない。
上記グリニヤール試薬は公知の方法で、ジエチルエーテ
ル、ジブチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテ
ル系溶媒中、またはヘプタン、オクタン、ベンゼン、ト
ルエン等の炭化水素系溶媒中で、適当量のエーテル、ア
ミン等の錯化剤の存在下において容易に合成される。
一般式MgR2Xの具体例としては、メチルマグネシウムク
ロライド、エチルマグネシウムクロライド、エチルマグ
ネシウムブロマイド、n−プロピルマグネシウムクロラ
イド、n−プロピルマグネシウムクロライド、n−ブチ
ルマグネシウムクロライド、tert−ブチルマグネシウム
クロライド、n−オクチルマグネシウムクロライド、フ
ェニルマグネシウムクロライド、等が挙げられる。
また、一般式MgR2 2の具体例としては、ジエチルマグネ
シウム、ジ−n−プロピルマグネシウム、n−ブチルエ
チルマグネシウム、ジ−n−ブチルマグネシウム、ジ−
tert−ブチルマグネシウム、ジ−n−オクチルマグネシ
ウム、ジフェニルマグネシウム等が挙げられる。
ヒドロポリシロキサンとグリニヤール試薬とを反応させ
る方法としては次のような方法がとられる。適当な溶媒
中で合成したグリニヤール試薬に対し、攪拌しながらヒ
ドロポリシロキサンを少しずつ添加し(逆にヒドロポリ
シロキサンにグリニヤール試薬を添加してもよい。)、
全量添加後加熱して所定時間反応させる。あるいはグリ
ニヤール試薬を合成するときと同じように適当な溶媒中
に金属マグネシウムを分散させ、攪拌しながら有機ハロ
ゲン化合物とヒドロポリシロキサンの混合物を所定の温
度で滴下した後、所定時間反応させても良い。この反応
は室温で激しい発熱を伴って進行するがその反応を完結
するために20〜100℃特に30〜80℃で1〜5時間加熱す
ることが好ましい。100℃以上ではSi−H結合が分解し
好ましくない。ヒドロポリシロキサンとグリニヤール試
薬との仕込みは、mol比でMgR2:Siとして1:1〜20、特に
1:1〜5が好ましい。
反応生成物〔A〕を得る反応は、ヒドロポリシロキサン
としてメチルヒドロポリシロキサンを用いた場合、次の
ように進行することが知られている(特公昭52−13232
号)。
反応生成物〔A〕はテトラヒドロフラン中で合成したグ
リニヤール試薬を使用した場合には溶液で得られ、ジエ
チルエーテル等の鎖状のエーテル化合物を使用した場合
には、懸濁状で得られる。
本発明の反応生成物〔B〕を得るために使用される親核
的試薬は一般式R6OH(R6はC1〜C13の炭化水素基)で示
されるアルコールである。
さらに一般式R3COR4(R3,R4はそれぞれ水素原子またはC
1〜C17の炭化水素基を表わし、相互に同じでも異なって
いてもよい)、および一般式 (R5はC3〜C17の2価の炭化水素基)で示されるアルデ
ヒド、またはケトンが使用できる。
アルコールの具体例としては、メタノール、エタノー
ル、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノ
ール、sec−ブタノール、2−エチルブタノール、n−
ヘプタノール、n−オクタノール、2−エチルヘキサノ
ール、n−デカノール、ステアリルアルコール、シクロ
ヘキサノール、ベンジルアルコール、フェノール、クレ
ゾール等が挙げられる。
アルデヒドの具体例としては、ホルムアルデヒド、アセ
トアルデヒド、n−プロピルアルデヒド、n−ブチルア
ルデヒド、イソブチルアルデヒド、n−バレルアルデヒ
ド、トリメチルアセトアルデヒド、イソヘキサアルデヒ
ド、n−オクチルアルデヒド、2−エチルヘキサアルデ
ヒド、n−デカアルデヒド、トリデカアルデヒド、ステ
アルアルデヒド、ベンズアルデヒド、等が挙げられる。
ケトンの具体例としては、アセトン、メチルエチルケト
ン、ジエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジ−n
−ブチルケトン、ジ−n−オクチルケトン、エチルヘキ
シルケトン、ベンゾフェノン、シクロブタノン、シクロ
ヘキサノン、シクロデカノン等が挙げられる。
これら親核的試薬は単独または2種類以上の混合物で、
反応生成物〔A〕との反応に使用される。
本発明に使用される反応生成物〔B〕を得るための反応
は、反応生成物〔A〕に親核的試薬を攪拌下に滴下する
ことによって行われる。
反応は発熱を伴って室温で進行する。滴下終了後、反応
を完結するため、30〜100℃で1〜5時間反応させるこ
とが好ましい。この反応は所望の不活性炭化水素溶媒を
あらかじめ反応生成物〔A〕に添加し、希釈した状態で
行うこともできる。
反応生成物〔B〕を得るために用いられる、親核的試薬
の使用量は反応生成物〔A〕中のSi−H基1mol当り1.0m
ol以下であり、かつ、反応生成物〔A〕中のマグネシウ
ム1mol当り0.5mol以上が好ましい。親核的試薬の使用量
が反応生成物〔A〕中のマグネシウム1molに対して0.5m
ol以下では、グリニヤール試薬の溶媒であるエーテル化
合物の除去が不十分となり反応生成物が粘着性を帯び
る。
また、使用量を反応生成物〔A〕中のSi−H基1mol当り
1.0mol以上にしても触媒活性の低下や、反応生成物
〔B〕の炭化水素基への溶解度の低下を招く場合があっ
て好ましくない。
反応生成物〔A〕と親核的試薬の反応混合物からグリニ
ヤール試薬の溶媒であるエーテル化合物を除去し、不活
性炭化水素に可溶または懸濁状の反応生成物〔B〕を得
る方法としては、反応混合物にエーテル化合物より高沸
点の不活性炭化水素を添加し、常圧下または減圧下で蒸
留し、エーテル化合物を留去する方法が好ましい。
反応生成物〔B〕が不活性炭化水素に可溶の場合は反応
混合物から直接エーテル化合物を蒸発除去した後、不活
性炭化水素に溶解させる事も可能である。
エーテル化合物留去時の釜温は150℃以下、特に100℃以
下が好ましい。釜温が150℃以上に上昇すると可溶性の
反応生成物〔B〕より不溶性物質が生成する場合がある
ので好ましくない。
反応生成物〔B〕中のエーテル化合物の残量は触媒活性
と密接な関係があり、少ない程良い。通常反応生成物
〔B〕中のマグネシウム1グラム原子当り0.4mol以下、
特に0.2mol以下が好ましい。
本発明に使用される遷移金属化合物は一般式Ti(OR7l
X4-l(R7はC1〜C12の炭化水素基、Xはハロゲン原子、
かつ0≦l≦4)で表わされるチタン化合物と一般式VO
(OR8mX3-m(R8はC1〜C12の炭化水素基、Xはハロゲ
ン原子、かつ0≦m≦3)、またはVX4(Xはハロゲン
原子)で表わされるバナジウム化合物と一般式Zr(O
R9nX4-n(R9はC1〜C12の炭化水素基、Xはハロゲン原
子、かつ0≦n≦4)で表わされるジルコニウム化合物
の混合物あるいはこれらの反応生成物である。これらの
具体例としては、チタン化合物としてTiCl4,TiBr4,Ti
(On−C4H93Cl,Ti(On−C4H92Cl2,Ti(On−C4H9)C
l3,Ti(Oi−C3H73Cl,Ti(On−C4H94,Ti(Oi−C
3H74,Ti(OC2H5等を、バナジウム化合物としてVO
Cl3,VO(OC2H5)Cl2,VO(OC2H52Cl,VO(Oi−C3H7)Cl
2,VO(On−C4H9)Cl2,VO(OC2H53,VO(On−C4H93,V
Cl4等を、ジルコニウム化合物としてZrCl4,Zr(On−C4H
94,Zr(OCH34,Zr(OC2H54,Zr(Oi−C3H74,Zr
(On−C3H7等を挙げることが出来る。チタン化合物
とバナジウム化合物とジルコニウム化合物は炭化水素溶
媒中、室温で混合するだけでも本発明の目的を達成する
ことは可能であるが、より好ましくは炭化水素溶媒の存
在下に十分反応させた後に使用する方がより安定して触
媒成分〔C〕を得ることが出来る。
それぞれの反応成分の反応割合は、チタン化合物1モル
に対し、通常、バナジウム化合物は、0.1〜10モル、ジ
ルコニウム化合物は、0.1〜10モルであり、バナジウム
化合物が0.5〜5.0モルおよびジルコニウム化合物が0.5
〜5.0モルが好適範囲である。反応温度は一般に200℃以
下であり、20〜150℃が好ましい。この反応は不活性溶
媒の不存在下で実施することもできるが、反応を均一に
行なわしめるために、通常、n−ヘキサン、n−ヘプタ
ン、デカリン、ベンゼンおよびトルエンのごとき不活性
溶媒中で行なうことが望ましい。反応時間は、反応温
度、各成分の種類および反応割合ならびに不活性溶媒を
使用した場合、溶媒に対する各反応成分の濃度により異
なるが、一般には、15分〜5時間で充分である。
又、反応生成物〔A〕または反応生成物〔B〕と遷移金
属化合物の配合割合について述べると、反応生成物
〔A〕または反応生成物〔B〕中のMg1モルに対し、遷
移金属化合物の総和が、0.01〜1モルであり、0.05〜0.
5モルが好適範囲である。
本発明の触媒成分〔C〕の調製に使用されるハロゲン化
ケイ素化合物は一般式R10 rSiX4-r(R10は水素原子また
はC1〜C8の炭化水素基、Xはハロゲン原子、かつ0≦r
≦3)で表わされる化合物である。その具体例として
は、SiCl4,SiBr4,HSiCl3,CH3SiCl3,C2H5SiCl3,n−C3H7S
iCl3,C6H5SiCl3,(CH32SiCl2,(C2H52SiCl2および
(CH33SiCl等を挙げる事が出来る。
又、本発明の触媒成分〔C〕の調製に使用されるハロゲ
ン化有機アルミニウム化合物は一般式R11 sAlX3-s(R11
はC1〜C12の炭化水素基、Xはハロゲン原子、かつ1≦
s≦2)で表わされる化合物である。その具体例として
は、 (CH32AlCl,CH3AlCl2,(C2H52AlClC2H5AlCl,(C
2H51.5AlCl1.5,(i−C4H92AlCl,i−C4H9AlCl2,
(n−C8H172AlCl等を挙げることが出来る。
反応生成物〔A〕または反応生成物〔B〕とハロゲン化
ケイ素化合物およびハロゲン化有機アルミニウム化合物
の配合割合について述べると、反応生成物〔A〕または
反応生成物〔B〕中のMg1モルに対し、通常、ハロゲン
化ケイ素化合物は、0.1〜5.0モル、ハロゲン化有機アル
ミニウム化合物は、0.1〜50モルであり、ハロゲン化ケ
イ素化合物が0.5〜2.0モルおよびハロゲン化有機アルミ
ニウム化合物が0.5〜10モルが好適範囲である。
本発明の重合において使用される触媒成分〔C〕の調製
方法は、 成分〔I〕:反応生成物〔A〕または反応生成物〔B〕 成分〔II〕:遷移金属化合物 成分〔III〕:ハロゲン化ケイ素化合物および/または
ハロゲン化有機アルミニウム化合物 の各成分を接触、反応させて得られるが、本願の目的を
十分達成するためには、次の反応手順をとることが必要
である。すなわち、まず成分〔I〕と成分〔II〕を反応
させ、しかる後に〔III〕を反応させる必要があり、ま
た成分〔III〕でハロゲン化ケイ素化合物とハロゲン化
有機アルミニウム化合物を併用する場合は、成分〔I〕
と成分〔II〕の反応生成物にハロゲン化ケイ素化合物を
反応させた後に、ハロゲン化有機アルミニウム化合物を
反応させる必要がある。それ以外の手順では活性の低下
や粉体特性の悪化等を招き好ましくない。
上記反応は、通常不活性炭化水素溶媒中で行われるが、
特にn−ヘキサン、n−ヘプタン、デカリン、ベンゼ
ン、トルエン及びキシレン等の脂肪族または芳香族炭化
水素溶媒中で行う事が望ましい。
又、何れの反応においても、その反応温度は10〜100
℃、反応時間は10分〜5時間で充分である。
反応終了後、反応生成物はそのまま触媒成分〔C〕とし
て使用される。
又、反応終了後、反応生成物を濾過し、可溶性成分をn
−ヘキサン、n−ヘプタン及び灯油等の不活性炭化水素
溶媒で洗浄除去することにより固体成分として使用して
も本発明の目的を充分達成することが出来る。
触媒成分〔C〕は、共触媒である有機アルミニウム化合
物〔D〕と共にエチレンの重合および共重合に使用され
る。
本発明に使用される有機アルミニウム化合物〔D〕は一
般式Rc 12AlY3-c(R12はC1〜C12炭化水素基、Yは水素原
子、ハロゲン原子またはアルコキシド基、かつ1≦c≦
3)で表わされる化合物である。その具体例としては、
Al(CH33,Al(C2H53,Al(i−C4H93,(C2H52Al
Cl,(i−C4H92AlCl,(C2H51.5AlCl1.5,(C2H52
AlH,(i−C4H92AlH及び(C2H52Al(OC2H5)等を挙
げることが出来る。
本発明のエチレンの重合または共重合に使用される触媒
は触媒成分〔C〕と有機アルミニウム化合物〔D〕とを
接触させる事により容易に調製できる。
エチレンの重合及び共重合触媒として好ましい両者の割
合は、触媒成分〔C〕中のTi、VおよびZrの総和1モル
当たり有機アルミニウム化合物〔D〕中のAlが1〜1000
モル、好ましくは10〜200モルである。
本発明のエチレンの重合および共重合方法は、一般のチ
ーグラー型触媒を使用する場合と同様であり、スラリー
重合法、気相重合法等の方法がとれる。また、重合反応
を反応条件が異なる2段階以上に分けて実施することも
出来る。
スラリー重合法により重合を行う場合には、本発明の触
媒をヘキサン、ヘプタン及び灯油等の適当な不活性炭化
水素溶媒に分散し、これにエチレンまたはエチレンとα
−オレフィンを送入する事により容易に行われる。重合
温度は30〜100℃、好ましくは60〜90℃である。
又、重合圧力は常圧〜50kg/cm2が好ましい。この場合、
溶媒1当たり有機アルミニウム化合物〔D〕が0.05〜
10mmol、好ましくは0.1〜5mmolで使用される。
本発明の方法で生成する重合体の分子量は、重合温度、
触媒の使用量及び重合系への水素の添加により調節する
事ができるが、水素の添加が最も効果的な調節方法であ
る。
本発明の方法は、エチレンの重合、およびエチレンとエ
チレンに対し約20重量%以下のプロピレン、ブテン−
1、ヘキセン−1およびオクテン−1等のα−オレフィ
ンとの共重合によるエチレン系共重合体の製造に有用で
ある。
(ホ) 実施例 次に、本発明について実施例を挙げて詳細に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
以下、実験の結果は第1表に実施例1〜6、および比較
例1〜5をまとめて示す。
また、第2表に実施例7〜11、および比較例6〜7をま
とめてある。
なお、実施例1〜6、実施例7〜11の触媒の調製は本願
に基づく方法に準拠したものである。他方、比較例1〜
4は、特願昭62−146065号に準拠し、比較例6〜7は特
願昭60−77963号に準拠したものである。
以下の実施例および比較例における共通の測定方法は次
の通りである。
MFR:ASTM−D−1238−65T 温度190℃、荷重2.16kgの時のメルトインデックス 溶融張力(メルトテンション):東洋精機製作所製メル
トテンションテスターを用い、樹脂温度190℃、押出速
度10mm/min、巻取り速度6.28m/min、ノズル径1.0mmφ、
ノズル長さ5.0mmの条件で測定した。
溶融弾性(ダイスウェル比):メルトインデックス測定
装置を用い樹脂温度190℃、剪断速度300sec-1で押し出
したパリソンの冷却後の径のオリフィス径に対する半径
方向の膨張度(%)で以下の式により算出した。
(D0:オリフィス径、D:ストランド径) 実施例1 (1) 反応生成物〔B〕の製造 あらかじめ、内部をよく乾燥、窒素置換したガラス反応
器にn−ブチルマグネシウムクロライドのジ−イソプロ
ピルエーテル溶液800ml(市販品:n−ブチルマグネシウ
ムクロライドとして1.34mol)を採取し、攪拌しながら
末端をトリメチルシリル基で封鎖したメチルヒドロポリ
シロキサン(25℃での粘度が約30センチストークス)8
0.5ml(Siとして1.34mol)を、室温を保ちながら、1時
間で滴下した。滴下後、1時間攪拌を続け褪色透明な反
応生成物〔A〕を得た。
反応生成物〔A〕の赤外線吸収スペクトルを測定したと
ころ、Si−H結合(2100cm-1)とSi−CH3結合(1250cm
-1)の吸収強度比(Si−H結合/Si−CH3結合)は1.10で
あった。
こうして得られた反応生成物〔A〕の溶液に、n−ヘプ
タン500mlを添加、希釈した後、室温で2−エチルヘキ
サノール1.34molを1時間かけて滴下した。
滴下終了後、圧力120−240mmHgで減圧蒸留を行い、1
を留出させた。n−ヘプタンで希釈し、無色透明の反応
生成物〔B〕のn−ヘプタン溶液を得た。マグネシウム
の濃度は0.782mol/であり、ガスクロマトグラフィー
による分析の結果、ジイソプロピルエーテルは存在しな
かった。また反応生成物〔B〕の赤外線吸収スペクトル
を測定したところ、Si−H結合/Si−CH3結合の吸収強度
比は0.10であり、大部分のSi−H結合が2−エチルヘキ
サノールと反応していた。
(2) 遷移金属化合物の調製 あらかじめ、内部をよく乾燥、窒素置換したガラス反応
器にn−ヘプタン200mlを採取し、攪拌しながらTiCl411
ml(100mmol)、Zr(On−C4H9436.5ml(100mmol)お
よびVOCl39.5ml(100mmol)を順次加え、80℃で1時間
攪拌しながら、反応を行なった。反応終了後、反応系を
室温に冷却し、黒褐色の溶液を得た。
(3) 触媒成分〔C〕の調製 あらかじめ、内部を乾燥、窒素置換したガラス反応器に
n−ヘプタン30ml、および(1)で得られた反応生成物
〔B〕をマグネシウム基準で10mmol採取した。攪拌しな
がら(2)で得られた遷移金属化合物のn−ヘプタン溶
液2.6mlを室温で添加し、そのまま30分攪拌を続け、反
応を行なった。続いて温度を25℃に保持し、n−ヘプタ
ンで希釈した(C2H51.5AlCl1.5溶液(Al換算で濃度が
1mol/)を20ml添加した。さらに1時間反応を行な
い、触媒成分〔C〕を得た。
(4) エチレンの重合 内部を乾燥し、エチレン置換した1のステンレス製オ
ートクレーブにn−ヘキサン600mlを仕込み、60℃に昇
温後、Al(i−C4H930.7mmolと(3)で得られた触媒
成分〔C〕0.2ml、(Ti+V+Zr換算で0.00316mmol)を
順次添加した。続いて水素を0.7kg/cm2導入し、75℃に
昇温後、エチレンを連続的に導入しながら、4kg/cm
2(ゲージ圧)で1時間、重合を行なった。
生成物を溶媒より分離後乾燥し、白色粉末状ポリエチレ
ン128gを得た。このポリエチレンのMFRは0.22g/10分、
メルトテンションは4.9g、ダイスウェル比は90%であっ
た。
又、触媒の重合活性は213kgPE/g−遷移金属・hrであっ
た。
実施例2および3 触媒成分〔C〕の調製、およびエチレンの重合実施例1
−(2)でTiCl4添加量をそれぞれ7.7ml(70mmol)、お
よび5.5ml(50mmol)に変更した以外は実施例1と同一
条件で触媒成分〔C〕の調製を行なった。実施例1−
(4)で導入した水素圧をそれぞれ0.8kg/cm2、および
0.9kg/cm2とした以外は実施例1と同一条件でエチレン
の重合を行なった。
実施例4 触媒成分〔C〕の調製、およびエチレンの重合 実施例−1(2)でTiCl4の代りにTi(Oi−C3H7419.9
g(70mmol)を用い、Zr(On−C4H9の代りにZr(On
−C4H92Cl230.8g(100mmol)を用い、(C2H51.5AlC
l1.5溶液の添加量を50mlとした以外は実施例1と同一条
件で触媒成分〔C〕の調製を行なった。実施例1−
(4)で導入した水素圧を0.7kg/cm2とした以外は実施
例1と同一条件でエチレンの重合を行なった。
実施例5 触媒成分〔C〕の調製、およびエチレンの重合 実施例1−(2)でVOCl3の代りにVO(Oi−C3H7324.4
g(100mmol)を用い、Zr(On−C4H9の代りにZr(On
−C4H92Cl230.8g(100mmol)を用い、(C2H51.5AlC
l1.5溶液の添加量を50mlとした以外は実施例1と同一条
件で触媒成分〔C〕の調製を行なった。実施例1−
(4)で導入した水素圧を0.8kg/cm2とした以外は実施
例1と同一条件でエチレンの重合を行なった。
実施例6 (1) 反応生成物〔A〕の製造 あらかじめ、内部をよく乾燥、窒素置換したガラス反応
器にn−ヘプタン35mlとn−ブチルエチルマグネシウム
のn−ヘプタン溶液36ml(市販品:n−ブチルエチルマグ
ネシウムとして50mmol)を採取し、攪拌しながらトリエ
チルアルミニウムのn−ヘプタン溶液5ml(トリエチル
アルミニウムとして5mmol)を添加した。ついで温度を3
0℃に保ちながら、末端をトリメチルシリル基で封鎖し
たメチルヒドロポリシロキサン(25℃での粘度が約30セ
ンチストークス)のヘプタン溶液21ml(Siとして110mmo
l)を15分かけて滴下した。全量滴下後、70℃で1時間
攪拌を続け、年稠な溶液を得た。得られた溶液をn−ヘ
プタンで希釈し、反応生成物〔A〕のn−ヘプタン溶液
100ml(Mgとして0.5mol/)を得た。
(2) 遷移金属化合物の調製 あらかじめ、内部をよく乾燥、窒素置換したガラス反応
器にn−ヘプタン200mlを採取し、攪拌しながらTi(Oi
−C3H7429.9ml(100mmol)、Zr(On−C4H9436.5ml
(100mmol)、およびVOCl39.5ml(100mmol)を順次加
え、80℃で1時間攪拌しながら、反応を行なった。反応
終了後、反応系を室温に冷却し、均一溶液を得た。
(3) 触媒成分〔C〕の調製 あらかじめ、内部を乾燥、窒素置換したガラス反応器に
n−ヘプタン10ml、および上記反応生成物〔A〕のn−
ヘプタン溶液20mlを採取した。攪拌しながら実施例1−
(2)で得た遷移金属化合物のn−ヘプタン溶液2.8ml
を室温で添加し、そのまま30分攪拌を続け、反応を行な
った。続いて温度を25℃に保持し、n−ヘプタンで希釈
したエチルアルミニウムジクロリド溶液(Al換算で濃度
が1mol/)を40ml添加した。さらに1時間反応を行な
い、触媒成分〔C〕を得た。
(4) エチレンの重合 上記の触媒成分〔C〕を使用し、導入した水素圧を1.9k
g/cm2とした以外は実施例1と同一条件でエチレンの重
合を行なった。
比較例1 触媒成分の調製、およびエチレンの重合 遷移金属化合物としてTiCl4単独とした以外は実施例1
と同様に触媒成分の調製を行なった。得られたポリエチ
レンのメルトテンションおよびダイスウェル比の値は実
施例1〜5に比べ著しく小さいものであった。
比較例2〜4 実施例1において遷移金属化合物を各二成分の組合せと
した以外は実施例1と同様に触媒成分の調製を行った。
かくして得られた触媒を用い、第1表に示す触媒添加量
及び水素圧とした以外は実施例1と同一条件でエチレン
の重合を行なった。チタン化合物とバナジウム化合物の
二成分系およびチタン化合物とジルコニウム化合物の二
成分系では、得られたポリエチレンのメルトテンション
およびダイスウェル比の値は実施例1〜5に比べ、明ら
かに小さいものであった。また、バナジウム化合物とジ
ルコニウム化合物の二成分系では実質的な活性を示さ
ず、メルトテンションおよびダイスウェル比の測定がで
きなかった。
比較例5 触媒成分の調製、およびエチレンの重合 実施例6−(1)で得た反応生成物〔A〕を使用し、遷
移金属化合物としてTi(Oi−C3H7のみを使用した以
外は実施例6と同様に触媒成分の調製を行なった。この
触媒成分を用い、導入した水素圧を1.5kg/cm2とした以
外は実施例1と同一条件でエチレンの重合を行なった。
実施例6に比べ得られたポリエチレンのメルトテンショ
ンおよびダイスウェル比の値は小さいものであった。
実施例7 (1) 反応生成物〔A〕の製造 予め内部を良く乾燥、窒素置換したガラス反応器にn−
ブチルマグネシウムクロライド(0.670mol)のテトラヒ
ドロフラン溶液300mlを仕込み、末端をトリメチルシリ
ル基で置換したメチルヒドロポリシロキサン〔SiO.7g原
子、粘度約30センチストークス(25℃)〕42.0mlを攪拌
下冷却しながら徐々に滴下した。全量添加後、70℃で1
時間攪拌し、室温まで冷却して暗褐色透明溶液を得た。
この溶液にトルエン400mlを添加後、160〜170mmHgの減
圧下でテトラヒドロフランとトルエンの混合溶液480ml
を蒸留除去した。さらに、トルエン480mlを添加後、同
様にしてテトラヒドロフランとトルエンの混合溶液480m
lを蒸溜除去した。得られた溶液をトルエンで希釈し、
反応生成物〔A〕のトルエン溶液495ml(Mg1.35mol/
)を得た。
(2) 遷移金属化合物の調製 あらかじめ、内部をよく乾燥、窒素置換したガラス反応
器にトルエン200mlを採取し、攪拌しながらTi(Oi−C3H
7429.9ml(100mmol)、VOCl39.5ml(100mmol)、およ
びZr(On−C4H9436.5ml(100mmol)を順次加え、80℃
で1時間反応を行なった。反応系を室温に冷却し、均一
溶液を得た。
(3) 触媒成分〔C〕の調製 あらかじめ、内部を乾燥し、窒素置換したガラス反応器
にトルエン40ml、および上記(1)で得た反応生成物
〔A〕をマグネシウム基準で67.6mmol採取した。攪拌し
ながら上記(2)で得た遷移金属化合物のトルエン溶液
18.6mlを仕込み、50℃で1時間反応させた。ついで、Si
Cl467.6mmolを含むトルエン溶液17.7mlを30分間で滴下
し、50℃で1時間攪拌し、反応を行なった。続いてC2H5
AlCl2270.4mmolを含むトルエン溶液78.6mlを30分で滴下
し、滴下終了後、70℃に昇温し、1時間攪拌した。
得られたスラリーにn−ヘキサンを加え、可溶性成分を
傾斜濾別した。この操作を6回繰返して固体の触媒成分
〔C〕を得た。
(4) エチレンの重合 上記固体の触媒成分〔C〕を6mg使用し、水素の仕込量
を3.3kg/cm2、全圧を8kg/cm2(ゲージ圧)、重合温度を
85℃とした以外は実施例1と同一の条件でエチレンの重
合を行ない、白色粉末状ポリエチレン103gを得た。この
ポリエチレンのMFRは0.24g/10分、メルトテンションは
5.2g、ダイスウェル比は96%であった。又、触媒の重合
活性は17.2kgPE/g−固体触媒・hrであった。
実施例8,9 触媒成分〔C〕の調製、およびエチレンの重合 実施例7−(2)でTi(Oi−C3H7の添加量をそれぞ
れ20.9ml(70mmol)および14.9ml(50mmol)に変更した
以外は実施例7と同一条件で固体の触媒成分〔C〕の調
製を行なった。実施例7−(4)で水素圧をそれぞれ3.
5kg/cm2、および3.7kg/cm2とした以外は実施例7と同一
条件でエチレンの重合を行なった。
実施例10 (1) 遷移金属化合物の調製 実施例7−(2)でTi(Oi−C3H7の代りにTiCl411m
l(100mmol)を使用した以外は実施例7と同一条件で遷
移金属化合物の調製を行なった。
(2) 触媒成分〔C〕の調製 あらかじめ、内部をよく乾燥、窒素置換したガラス反応
器にトルエン40ml、および実施例7−(1)で得た反応
生成物〔A〕をマグネシウム基準で67.6mmol採取した。
攪拌しながら上記(1)で得た遷移金属化合物のトルエ
ン溶液17.3mlを仕込み、50℃で1時間反応させた。つい
で、(C2H51.5AlCl1.5135.2mmolを含むトルエン溶液5
0mlを30分で滴下し、滴下終了後、70℃に昇温し、1時
間攪拌した。
得られたスラリーにn−ヘキサンを加え、可溶性成分を
傾斜濾別した。この操作を6回繰返して固体の触媒成分
〔C〕を得た。
(3) エチレンの重合 水素の仕込量を3.0kg/cm2とした以外は実施例7と同一
の条件でエチレンの重合を行ない、白色粉末状ポリエチ
レン109gを得た。このポリエチレンのMFRは0.31g/10
分、メルトテンションは4.5g、ダイスウェル比は91%で
あった。又、触媒の重合活性は18.2kgPE/g−固体触媒・
hrであった。
実施例11 触媒成分の調製、およびエチレンの重合 触媒成分〔C〕の調製およびエチレンの重合 実施例10−(1)でTiCl4の添加量を5.5ml(50mmol)に
変更した以外は実施例10と同一条件で固体の触媒成分
〔C〕の調製を行なった。水素の仕込量を3.2kg/cm2
した以外は実施例7と同一条件でエチレンの重合を行な
った。
比較例6 触媒成分の調製、およびエチレンの重合 遷移金属化合物としてTi(Oi−C3H7単独とした以外
は実施例7と同様に固体の触媒成分の調製を行なった。
この固体の触媒成分を使用し、導入した水素圧を2.3kg/
cm2とした以外は実施例7と同一条件でエチレンの重合
を行なった。
得られたポエチレンのメルトテンションおよびダイスウ
ェル比の値は実施例7に比べ小さいものであった。
比較例7 触媒成分の調製、およびエチレンの重合 遷移金属化合物としてTiCl4単独とした以外は実施例10
と同様に固体の触媒成分の調製を行なった。この固体の
触媒成分を使用し、水素の仕込量を2.5kg/cm2とした以
外は実施例7と同一条件でエチレンの重合を行なった。
ポリエチレンのメルトテンションおよびダイスウェル比
の値は実施例10に比べ小さいものであった。
(ヘ) 発明の効果 先行技術である特願昭62−146065号に準じた方法の結果
(第1表)と特願昭60−77963号に準じた方法の結果
(第2表)のどちらにおいても以下の効果は明白であ
る。
A.触媒活性 触媒活性はg−遷移金属・hr当りの重合体収量が100kg
以上、もしくはg−固体触媒・hr当りの重合体収量が10
kg以上であり、高活性触媒として遜色のないものであ
る。
B.メルトテンションおよびダイスウェル比 本発明の方法では、MFRが0.22〜0.31g/10分でメルトテ
ンションの値が4.5g以上およびダイスウェル比が90%以
上であり、メルトテンションとダイスウェル比の両方の
値が同時に高いポリエチレンが得られる。
特願昭62−146065号に準じて行った実施例1〜6と比較
例1および5を比較すると、実施例1〜6では活性、メ
ルトテンションおよびダイスウエル比の値がいずれも高
いが比較例1および5では活性が比較的高いものの、メ
ルトテンションおよびダイスウエル比の値が極めて小さ
い。
比較例2〜4は遷移金属化合物として二成分の組合せを
変えて、その効果を調べたものである。チタン化合物並
びにバナジウム化合物、またはジルコニウム化合物から
選ばれた二成分系(比較例2及び3)では活性は比較的
高いものの、メルトテンションおよびダイスウエル比の
値は実施例1〜5に比べ明らかに劣っている。また、バ
ナジウム化合物とジルコニウム化合物の二成分系(比較
例4)では、実質的な活性が得られず実用上興味のない
ものである。このように遷移金属化合物としてチタン化
合物、バナジウム化合物およびジルコニウム化合物の三
成分を併用する本発明の方法によってはじめてこれらの
効果が発揮されるものである。また、特願昭60−77963
号に準じて行った実施例7〜9と比較例6、実施例10〜
11と比較例7を比較すると、活性・メルトテンションお
よびダイスウエル比の値がいずれにおいても実施例の値
が比較例の値よりも高く、本発明の効果は顕著である。
かくして、触媒活性が高く、メルトテンションおよびダ
イスウエル比の値を同時に高くすることを目的とした本
発明の効果は十分に達成された。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のフローチャートを示す。 第2図は本発明の先行技術である特願昭60−77963号お
よび特願昭62−146065号をまとめたフローチャートを示
したものである。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記〔I〕〜〔III〕の成分 〔I〕ヒドロポリシロキサンとグリニヤール試薬との反
    応で得られる反応生成物〔A〕、または反応生成物
    〔A〕にさらにアルコール、アルデヒドおよびケトンよ
    り選ばれる少くとも一種類以上の親核的試薬を反応させ
    て得られる反応生成物〔B〕 〔II〕遷移金属化合物 〔III〕ハロゲン化ケイ素化合物、および/またはハロ
    ゲン化有機アルミニウム化合物 を接触させて得られる触媒成分〔C〕と有機アルミニウ
    ム化合物〔D〕を用いて、エチレンまたはエチレンと他
    のα−オレフィンを重合、もしくは共重合する方法にお
    いて、成分〔II〕として、(1)一般式Ti(OR7lX4-l
    (R7はC1〜C12の炭化水素基、Xはハロゲン原子、かつ
    0≦l≦4)で表わされるチタン化合物、(2)一般式
    VO(OR8mX3-m(R8はC1〜C12の炭化水素基、Xはハロ
    ゲン原子、かつ0≦m≦3)またはVX4(Xはハロゲン
    原子)で表わされるバナジウム化合物、および(3)一
    般式Zr(OR9nX4-n(R9はC1〜C12の炭化水素基、Xは
    ハロゲン原子、かつ0≦n≦4)で表わされるジルコニ
    ウム化合物の混合物あるいはこれらの反応生成物を用
    い、まず成分〔I〕と成分〔II〕を反応させ、しかる後
    に〔III〕を反応させ、さらに成分〔III〕でハロゲン化
    ケイ素化合物とハロゲン化有機アルミニウム化合物を併
    用する場合は、成分〔I〕と成分〔II〕の反応生成物に
    ハロゲン化ケイ素化合物を反応させた後に、ハロゲン化
    有機アルミニウム化合物を反応させることを特徴とす
    る、エチレン系重合体の製造方法。
  2. 【請求項2】ヒドロポリシロキサンが一般式 (R1はC1〜C12の炭化水素基又はアルコキシ基、あるい
    はフェノキシ基、aは0、1、または2、bは1、2ま
    たは3で、かつa+b≦3)で表わされる構造単位をも
    つ鎖状または環状の化合物であることを特徴とする、請
    求項1記載のエチレン系重合体の製造方法。
  3. 【請求項3】グリニヤール試薬が一般式(MgR2 2
    (MgR2X)(R2はC1〜C12の炭化水素基、Xはハロゲン
    原子、またpおよびqはそれぞれ、0〜1の数でp+q
    =1)で示される有機マグネシウム化合物であることを
    特徴とする、請求項1記載のエチレン系重合体の製造方
    法。
  4. 【請求項4】親核的試薬が一般式R3COR4(R3,R4はそれ
    ぞれ水素原子またはC1〜C17の炭化水素基を表わし相互
    に同じでも異なっていてもよい)、および一般式 (R5はC3〜C17の2価の炭化水素基)で示されるアルデ
    ヒド、またはケトン、あるいは一般式R6OH(R6はC1〜C
    13の炭化水素基)で示されるアルコールであることを特
    徴とする、請求項1記載のエチレン系重合体の製造方
    法。
  5. 【請求項5】ハロゲン化ケイ素化合物が一般式R10 rSiX
    4-r(R10は水素原子またはC1〜C8の炭化水素基、Xはハ
    ロゲン原子、かつ0≦r≦3)であることを特徴とす
    る、請求項1記載のエチレン系重合体の製造方法。
  6. 【請求項6】ハロゲン化有機アルミニウム化合物が一般
    式R11 sAlX3-s(R11はC1〜C12の炭化水素基、Xはハロゲ
    ン原子、かつ1≦s≦2)であることを特徴とする、請
    求項1記載のエチレン系重合体の製造方法。
  7. 【請求項7】有機アルミニウム化合物〔D〕が一般式R
    12 cAlY3-c(R12はC1〜C12の炭化水素基、Yは水素原
    子、ハロゲン原子またはアルコキシド基、かつ1≦c≦
    3)であることを特徴とする、請求項1記載のエチレン
    系重合体の製造方法。
  8. 【請求項8】ヒドロポリシロキサンとグリニヤール試薬
    との反応において、両者の量論的比率が、MgR2:Siのmol
    比として1:1〜20の範囲であることを特徴とする、請求
    項1記載のエチレン系重合体の製造方法。
  9. 【請求項9】反応生成物〔A〕と親核的試薬とから反応
    生成物〔B〕を合成するに当り、親核的試薬の添加量が
    反応生成物〔A〕中のSi−H基1mol当り1.0mol以下であ
    り、鏡筒、反応生成物〔A〕中のMg1mol当り0.5mol以上
    の範囲であることを特徴とする、請求項1記載のエチレ
    ン系重合体の製造方法。
  10. 【請求項10】遷移金属化合物それぞれの成分の反応割
    合が、Ti:V:Zrの原子比として1:0.1〜10:0.1〜10の範囲
    であることを特徴とする、請求項1記載のエチレン系重
    合体の製造方法。
  11. 【請求項11】〔I〕,〔II〕および〔III〕を接触さ
    せて触媒成分〔C〕を調製するに当り、〔I〕のマグネ
    シウム1mol当り、〔II〕が0.01〜1molであり、かつ
    〔I〕と〔III〕の比率がそれぞれSi/Mg molで0.1〜
    5、Al/Mg mol比で0.1〜50を満足する範囲であることを
    特徴とする、請求項1記載のエチレン系重合体の製造方
    法。
  12. 【請求項12】エチレンと共重合すべき他のα−オレフ
    ィンがプロピレン,ブテン−1,ヘキセン−1,4−メチル
    ペンテン−1,オクテン−1およびデセン−1の群の中か
    ら一種類または二種類以上選ばれたものであることを特
    徴とする、請求項1記載のエチレン系重合体の製造方
    法。
JP22741588A 1988-09-13 1988-09-13 エチレン系重合体の製造方法 Expired - Fee Related JPH0757772B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22741588A JPH0757772B2 (ja) 1988-09-13 1988-09-13 エチレン系重合体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22741588A JPH0757772B2 (ja) 1988-09-13 1988-09-13 エチレン系重合体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0275606A JPH0275606A (ja) 1990-03-15
JPH0757772B2 true JPH0757772B2 (ja) 1995-06-21

Family

ID=16860484

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22741588A Expired - Fee Related JPH0757772B2 (ja) 1988-09-13 1988-09-13 エチレン系重合体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0757772B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0253613A (ja) * 1988-08-11 1990-02-22 Sumitomo Rubber Ind Ltd タイヤ
JP2716615B2 (ja) * 1991-10-25 1998-02-18 丸善ポリマー株式会社 エチレン系重合体組成物の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0275606A (ja) 1990-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5422400A (en) Method for producing an ethylenic polymer composition
JPH07116253B2 (ja) ポリオレフインの製造方法
JP3168341B2 (ja) オレフィン重合触媒及び方法
JPH0422163B2 (ja)
JPS60101104A (ja) エチレンの重合方法
EA005891B1 (ru) Катализаторы циглера-натта процессов полимеризации в растворе при высоких температурах
JPS647087B2 (ja)
JPS647086B2 (ja)
JP2757206B2 (ja) ポリオレフィンの製造方法
EP0507574B1 (en) Process for preparing polyolefins
KR100640275B1 (ko) 에틸렌 중합 및/또는 에틸렌 공중합용 고체 촉매의 제조방법
US6214950B1 (en) Process for preparation of polyolefin using an olefin polymerization catalyst
EP0368344B1 (en) Process for producing alpha-olefin polymers
JPH0617400B2 (ja) オレフインの重合方法
US5189124A (en) Process for producing α-olefin polymers
US4742132A (en) Process for the polymerization or copolymerization of ethylene
JP3319051B2 (ja) ポリオレフィンの製造方法
JPH05500526A (ja) ポリオレフィン触媒およびオレフィンポリマーの製造方法
JP2535922B2 (ja) 立体規則性ポリオレフィンの製造方法
JPH06104684B2 (ja) エチレンの重合及び共重合用触媒の調製法
JPH02123109A (ja) エチレン重合体の製法
JPH0275606A (ja) エチレン系重合体の製造方法
JP3086891B2 (ja) ポリオレフィンの製造方法
JPS6221364B2 (ja)
JPH0742328B2 (ja) エチレン系重合体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees