JPH0757970A - 厚膜印刷コンデンサの容量調整方法 - Google Patents
厚膜印刷コンデンサの容量調整方法Info
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- JPH0757970A JPH0757970A JP22663693A JP22663693A JPH0757970A JP H0757970 A JPH0757970 A JP H0757970A JP 22663693 A JP22663693 A JP 22663693A JP 22663693 A JP22663693 A JP 22663693A JP H0757970 A JPH0757970 A JP H0757970A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 単層の厚膜印刷コンデンサにおいて、その容
量をコンデンサ形成後に調整することにより、目標容量
を得ることを目的とする。 【構成】 厚膜印刷コンデンサにおいて、一方本体電極
に補助電極を設け、この補助電極を本体電極と電気的に
切断あるいは接続することにより、該コンデンサの容量
を調整する。
量をコンデンサ形成後に調整することにより、目標容量
を得ることを目的とする。 【構成】 厚膜印刷コンデンサにおいて、一方本体電極
に補助電極を設け、この補助電極を本体電極と電気的に
切断あるいは接続することにより、該コンデンサの容量
を調整する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は厚膜印刷回路の単層印刷
コンデンサにおいて、目標とする容量値に対し、許容し
得る容量差範囲内に容量を調整する方法を提供すること
により、高精度の印刷コンデンサを組み込んだ厚膜印刷
回路を形成するに非常に有効に利用できるものである。
コンデンサにおいて、目標とする容量値に対し、許容し
得る容量差範囲内に容量を調整する方法を提供すること
により、高精度の印刷コンデンサを組み込んだ厚膜印刷
回路を形成するに非常に有効に利用できるものである。
【0002】
【従来の技術】厚膜印刷回路は電子回路として広く利用
されている。その利点はいろいろあるが、主要なものの
一つとして回路の小型化(ファイン化)が可能であると
いうことにある。これは厚膜印刷回路が、いわゆる導体
のみならず、印刷抵抗あるいは印刷コンデンサという機
能部品をも回路中に組み込むことができることによる。
されている。その利点はいろいろあるが、主要なものの
一つとして回路の小型化(ファイン化)が可能であると
いうことにある。これは厚膜印刷回路が、いわゆる導体
のみならず、印刷抵抗あるいは印刷コンデンサという機
能部品をも回路中に組み込むことができることによる。
【0003】実際にも厚膜印刷回路において印刷抵抗を
回路中に組み込むことは広く行なわれている。
回路中に組み込むことは広く行なわれている。
【0004】しかしながら印刷コンデンサを組み込むこ
とは未だ広く行なわれているとはいえない。この理由は
いろいろあろうが、得られる容量値にバラつきがあり、
これを許容差内に調整するのに容易且つ確実な方法がな
いことがその一つである。
とは未だ広く行なわれているとはいえない。この理由は
いろいろあろうが、得られる容量値にバラつきがあり、
これを許容差内に調整するのに容易且つ確実な方法がな
いことがその一つである。
【0005】従って厚膜印刷回路では、あらかじめ容量
の確認されたチップコンデンサを後付けする方法が、未
だ一般的である。
の確認されたチップコンデンサを後付けする方法が、未
だ一般的である。
【0006】
【本発明が解決しようとする課題】しかしながら厚膜印
刷回路の小型化の要求は不断に続き、上述のチップコン
デンサの後付けのスペースすらも節約したいとする場合
がある。
刷回路の小型化の要求は不断に続き、上述のチップコン
デンサの後付けのスペースすらも節約したいとする場合
がある。
【0007】もし高精度の印刷コンデンサを回路中に組
み込めるならば、そのコンデンサの上部空間は、例えば
他部品の搭載スペースとして利用できるので、上述の要
求を満たし得る。
み込めるならば、そのコンデンサの上部空間は、例えば
他部品の搭載スペースとして利用できるので、上述の要
求を満たし得る。
【0008】本発明が解決しようとする課題は、高精度
の単層印刷コンデンサを得ることにある。
の単層印刷コンデンサを得ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】課題を解決するための本
発明の手段は、単層の厚膜印刷コンデンサにおいて、片
方電極が本体電極と、本体電極と電気的に結合および/
または独立した補助電極とよりなるよう構成し、また他
方電極が本体電極と、上記補助電極と対向する付加電極
を有する構成とし、該補助電極を本体電極と電気的に切
断あるいは接続することにより、該コンデンサの容量を
調整するものである。
発明の手段は、単層の厚膜印刷コンデンサにおいて、片
方電極が本体電極と、本体電極と電気的に結合および/
または独立した補助電極とよりなるよう構成し、また他
方電極が本体電極と、上記補助電極と対向する付加電極
を有する構成とし、該補助電極を本体電極と電気的に切
断あるいは接続することにより、該コンデンサの容量を
調整するものである。
【0010】図1に従来技術による、容量調整を意図し
ない単層印刷コンデンサの模式図を示す。図1(a)は平
面図であり、図1(b)はA−A’に沿う断面図である。
図中の1は回路基材(通常は基板と呼ばれる)であり、
2は下部電極、2’はそのリード部分、3は誘電体層、
4は上部電極、4’はそのリード部分、5は全体を保護
する絶縁体層である。
ない単層印刷コンデンサの模式図を示す。図1(a)は平
面図であり、図1(b)はA−A’に沿う断面図である。
図中の1は回路基材(通常は基板と呼ばれる)であり、
2は下部電極、2’はそのリード部分、3は誘電体層、
4は上部電極、4’はそのリード部分、5は全体を保護
する絶縁体層である。
【0011】2’を含む2,3、4’を含む4および5
は何れも厚膜ペーストをスクリーン印刷によって1の上
に印刷し、乾燥,焼成することによって一体化した印刷
コンデンサが形成される。
は何れも厚膜ペーストをスクリーン印刷によって1の上
に印刷し、乾燥,焼成することによって一体化した印刷
コンデンサが形成される。
【0012】図1に示した印刷コンデンサは誘電体層が
一層であり単層コンデンサと呼ばれる。誘電体層と電極
とを更に積み重ねた、いわゆる多層構造の印刷コンデン
サもあるが、印刷回数が増加する割には容量増加以外の
利点は特になく、殆んど実用とされていない。
一層であり単層コンデンサと呼ばれる。誘電体層と電極
とを更に積み重ねた、いわゆる多層構造の印刷コンデン
サもあるが、印刷回数が増加する割には容量増加以外の
利点は特になく、殆んど実用とされていない。
【0013】図1で示される印刷コンデンサの容量は、
形状因子上は上下電極の誘電体層を介しての垂直投影重
複面積(以降“重複面積”と呼ぶことがある)と、誘電
体層の厚さによって決まる。
形状因子上は上下電極の誘電体層を介しての垂直投影重
複面積(以降“重複面積”と呼ぶことがある)と、誘電
体層の厚さによって決まる。
【0014】従って目標とする容量を精度高く得るため
には、重複面積と誘電体層の厚さを精度高く形成せしめ
なければならない。
には、重複面積と誘電体層の厚さを精度高く形成せしめ
なければならない。
【0015】スクリーン印刷は簡便な方法であり、優れ
た点を多く有する印刷方法であるが、厚膜印刷回路レベ
ルのファインパターンとなると、寸法精度については決
して充分なものではない。形状寸法は印刷されたペース
トのダレ、ニジミによってバラつき、それにも増して膜
厚を精度良く印刷することは最も難かしい点である。
た点を多く有する印刷方法であるが、厚膜印刷回路レベ
ルのファインパターンとなると、寸法精度については決
して充分なものではない。形状寸法は印刷されたペース
トのダレ、ニジミによってバラつき、それにも増して膜
厚を精度良く印刷することは最も難かしい点である。
【0016】厚膜印刷回路の印刷は、一つの回路のみを
印刷する場合もあるが、多くの場合同じ回路を複数個一
つの基材上に同時に形成せしめる、いわゆる多数ケ取印
刷を行なう。この場合は同じ印刷コンデンサが基材の位
置を違えて配列されており、全てのコンデンサを高精度
の形状寸法あるいは膜厚で形成せしめるのは非常に難か
しく、必然的にこれらコンデンサの容量はなにがしかの
分布を示すことになる。
印刷する場合もあるが、多くの場合同じ回路を複数個一
つの基材上に同時に形成せしめる、いわゆる多数ケ取印
刷を行なう。この場合は同じ印刷コンデンサが基材の位
置を違えて配列されており、全てのコンデンサを高精度
の形状寸法あるいは膜厚で形成せしめるのは非常に難か
しく、必然的にこれらコンデンサの容量はなにがしかの
分布を示すことになる。
【0017】この分布の大きさは、実施者の技量を含め
て種々の要因により影響されるが、本発明人の実施結果
では同一製造ロット中においても目標値±5%に納める
ことが通常の限度である。
て種々の要因により影響されるが、本発明人の実施結果
では同一製造ロット中においても目標値±5%に納める
ことが通常の限度である。
【0018】しかしながら印刷コンデンサの容量許容差
を目標値±1%におく要求は数多くあり、これを満たす
には、従来技術による方法では充分には満たされない。
を目標値±1%におく要求は数多くあり、これを満たす
には、従来技術による方法では充分には満たされない。
【0019】そこで本発明者は、印刷コンデンサの容量
を調整する方法を鋭意検討した結果、本発明に到ったも
のである。
を調整する方法を鋭意検討した結果、本発明に到ったも
のである。
【0020】本発明の内容を図面によって説明する。
【0021】図2は本発明の印刷コンデンサの平面模式
図を表わす。図2において1は回路基材、2は下部電
極、2’はそのリード部分、3は誘電体層、4は上部電
極、4’はそのリード部分であり、5は全体を保護する
絶縁体層である。
図を表わす。図2において1は回路基材、2は下部電
極、2’はそのリード部分、3は誘電体層、4は上部電
極、4’はそのリード部分であり、5は全体を保護する
絶縁体層である。
【0022】6および6’は本発明でいう補助電極であ
って、6は電極2と電気的に結合した結合電極、6’は
電極2と電気的に結合していない独立電極である。
って、6は電極2と電気的に結合した結合電極、6’は
電極2と電気的に結合していない独立電極である。
【0023】6および6’は電極2を形成(印刷)せし
める時に同時に形成される。
める時に同時に形成される。
【0024】電極4は補助電極と対向する付加電極7を
有する。
有する。
【0025】本発明において電極2および4を本体電極
と呼ぶこととする。
と呼ぶこととする。
【0026】補助電極6は、図中の斜線部9で示される
リード部分2’に近い部位に切断を可とする部分を設け
てあり、この部分を切断することにより切断された補助
電極はコンデンサ機能を失う。従って該印刷コンデンサ
の容量はこの分減少する。
リード部分2’に近い部位に切断を可とする部分を設け
てあり、この部分を切断することにより切断された補助
電極はコンデンサ機能を失う。従って該印刷コンデンサ
の容量はこの分減少する。
【0027】補助電極6’は、図中の斜線部10で示さ
れるリード部分2’に近い部位に、5で覆われていない
電極露出部分を設けてあり、2’にも6’に近い部位に
露出部分を有している。6’と2’の露出部分を電気的
に接続させると接続された補助電極はコンデンサの一部
をなし、印刷コンデンサはこの分容量が増加する。
れるリード部分2’に近い部位に、5で覆われていない
電極露出部分を設けてあり、2’にも6’に近い部位に
露出部分を有している。6’と2’の露出部分を電気的
に接続させると接続された補助電極はコンデンサの一部
をなし、印刷コンデンサはこの分容量が増加する。
【0028】本発明により、上記の如く印刷コンデンサ
の容量は増加させることも減少させることも可能である
ので、容量の調整がなし得る。
の容量は増加させることも減少させることも可能である
ので、容量の調整がなし得る。
【0029】引続き本発明を具体的に実施する態様を述
べるが、本発明の実施はこれらのみに限定されず、本発
明の要件と効果を同じくするその他の態様も含まれる。
べるが、本発明の実施はこれらのみに限定されず、本発
明の要件と効果を同じくするその他の態様も含まれる。
【0030】本体電極の形状はどのようなものでもよい
が、スペースの節約などを考慮すれば方形が最も好まし
い。また下部と上部電極の位置ズレによって重複面積が
変化する、すなわち容量が変化することを避けるために
は、双方の電極を相似形とし、片方電極が他方電極より
位置ズレ量相当分小さくすることが有効である。
が、スペースの節約などを考慮すれば方形が最も好まし
い。また下部と上部電極の位置ズレによって重複面積が
変化する、すなわち容量が変化することを避けるために
は、双方の電極を相似形とし、片方電極が他方電極より
位置ズレ量相当分小さくすることが有効である。
【0031】この場合小さい本体電極のリード部分の位
置変動による、リード部分の容量変動を防ぐため、本発
明者の他の発明であり、既に特許出願済である、図2に
示す、該リード部分と反対方向に該リード部分と同一形
状の突き出し部8を設けることも有効である。
置変動による、リード部分の容量変動を防ぐため、本発
明者の他の発明であり、既に特許出願済である、図2に
示す、該リード部分と反対方向に該リード部分と同一形
状の突き出し部8を設けることも有効である。
【0032】補助電極は下部電極に設けてもよく、また
上部電極に設けてもよい。あるいは下部電極には独立補
助電極、上記電極には結合補助電極を別々に設けてもよ
く、この逆ももちろん実施できる。
上部電極に設けてもよい。あるいは下部電極には独立補
助電極、上記電極には結合補助電極を別々に設けてもよ
く、この逆ももちろん実施できる。
【0033】さらに、補助電極は必ずしも独立および結
合タイプの双方を設けなくてもよい。形成されたコンデ
ンサの容量が常に目標値より小さいが、独立補助電極を
結合することにより目標値の許容差内に調整しうるよう
設計しておけば、補助電極は独立タイプのみで足り、逆
もまた同様である。
合タイプの双方を設けなくてもよい。形成されたコンデ
ンサの容量が常に目標値より小さいが、独立補助電極を
結合することにより目標値の許容差内に調整しうるよう
設計しておけば、補助電極は独立タイプのみで足り、逆
もまた同様である。
【0034】補助電極の形状や配置などは種々のものが
考えられるが、目的とする容量調整が行ない得るもので
なければならない。すなわち、補助電極の合計容量は少
なくとも調整しようとする容量の最大値以上でなければ
ならないし、また目標値精度に納まるよう選ぶことがで
きなければならない。
考えられるが、目的とする容量調整が行ない得るもので
なければならない。すなわち、補助電極の合計容量は少
なくとも調整しようとする容量の最大値以上でなければ
ならないし、また目標値精度に納まるよう選ぶことがで
きなければならない。
【0035】具体的に一つのモデルによって実施態様を
述べる。
述べる。
【0036】今、結合補助電極の切断で容量を減ずるこ
とにより、目標値許容差内の容量を得るモデルを考え
る。
とにより、目標値許容差内の容量を得るモデルを考え
る。
【0037】目標容量とその許容差を1,000pF±10p
Fとする。
Fとする。
【0038】前述の如く、容量未調整の印刷コンデンサ
を同一ロット内で目標値±5%の容量とすることは可能
である。従って先ず本体電極による容量が950pFとな
るように設計する。
を同一ロット内で目標値±5%の容量とすることは可能
である。従って先ず本体電極による容量が950pFとな
るように設計する。
【0039】さらに結合補助電極として、その容量が
5、10、20、40、80pFを設ける。当然これら補
助電極の容量も±5%のバラ付きをもっているものと考
えておかなければならないが、本体電極が+側になるな
らば、補助電極のバラ付きも+側に出るのが通例であ
る。
5、10、20、40、80pFを設ける。当然これら補
助電極の容量も±5%のバラ付きをもっているものと考
えておかなければならないが、本体電極が+側になるな
らば、補助電極のバラ付きも+側に出るのが通例であ
る。
【0040】従ってこの印刷コンデンサの全容量は最大
値で:950+47.5+5+10+20+40+80=1,152.5pFであ
り、最小側で:950−47.5+5+10+20+40+80=1,057.
5pFである。
値で:950+47.5+5+10+20+40+80=1,152.5pFであ
り、最小側で:950−47.5+5+10+20+40+80=1,057.
5pFである。
【0041】厳密に言えば上記の各々の数値に補助電極
のバラ付きが加わることになる。
のバラ付きが加わることになる。
【0042】この印刷コンデンサは、補助電極の一つ以
上を選択的に切断することにより1,000pF±10pF
に容量を調整できる。
上を選択的に切断することにより1,000pF±10pF
に容量を調整できる。
【0043】例えば調整前の容量値が1,111pFであ
ったならば、先ず80pF(84〜76pF)の補助電極を
切断することで1,035〜1,027pFが得られ、さら
に20pF(21〜19pF)を切断して1,016〜1,0
06pFとなる。ここで1,010pFを超えるものは10p
F(10.5〜9.5pF)あるいは5pF(5.25〜4.7
5pF)の補助電極を切断することにより1,000±1
0pFに納めることができる。
ったならば、先ず80pF(84〜76pF)の補助電極を
切断することで1,035〜1,027pFが得られ、さら
に20pF(21〜19pF)を切断して1,016〜1,0
06pFとなる。ここで1,010pFを超えるものは10p
F(10.5〜9.5pF)あるいは5pF(5.25〜4.7
5pF)の補助電極を切断することにより1,000±1
0pFに納めることができる。
【0044】容量調整を、独立補助電極の接続による容
量増加で行なうことも同様な方法で行ない得る。
量増加で行なうことも同様な方法で行ない得る。
【0045】同じく本体電極による容量が950pF±4
7.5pFとなるよう設計し、独立電極5、10、20、
40、80pFを設ける。
7.5pFとなるよう設計し、独立電極5、10、20、
40、80pFを設ける。
【0046】本体電極による目標値への不足容量を、補
助電極の一つ以上を選択し接続することによって、許容
差内で目標値を得ることができる。
助電極の一つ以上を選択し接続することによって、許容
差内で目標値を得ることができる。
【0047】また容量調整を、独立および結合補助電極
のどちらでも行なえるようするのであれば、本体電極に
よる容量を1,000pF±50pFに設計し、5、10、
20、40pFの独立および結合補助電極を設けることで
同じく容量調整し得る。
のどちらでも行なえるようするのであれば、本体電極に
よる容量を1,000pF±50pFに設計し、5、10、
20、40pFの独立および結合補助電極を設けることで
同じく容量調整し得る。
【0048】できるだけ少ない数の補助電極で、目的を
達する容量調整を行ない得る補助電極の構成は、最小の
補助電極を許容差の1/2以下のものとし、これを2の
等比級数倍に大きくした配列とする。そしてこれら補助
電極の合計容量が調整前容量値の最大バラ付き値を超え
るところまで補助電極を設ければ充分である。
達する容量調整を行ない得る補助電極の構成は、最小の
補助電極を許容差の1/2以下のものとし、これを2の
等比級数倍に大きくした配列とする。そしてこれら補助
電極の合計容量が調整前容量値の最大バラ付き値を超え
るところまで補助電極を設ければ充分である。
【0049】但し上述の如く、補助電極も本体電極と同
程度のバラ付きを有していると考えねばならないので、
最小の補助電極を許容差の1/4以下とするところがよ
り好ましい。
程度のバラ付きを有していると考えねばならないので、
最小の補助電極を許容差の1/4以下とするところがよ
り好ましい。
【0050】このような補助電極を設計するには、本体
電極に対しX、Y両方向の寸法を減ずることによるもの
が最も合理的である。具体的には図3に示す如き例であ
る。
電極に対しX、Y両方向の寸法を減ずることによるもの
が最も合理的である。具体的には図3に示す如き例であ
る。
【0051】つぎに本発明を実施するための材料につい
て述べる。
て述べる。
【0052】基材として厚膜印刷回路に広く使用されて
いるものはアルミナセラミックであり、またステアタイ
ト、フオルステライト、ベリリアなどのセラミックも使
用できる。またガラスセラミックと呼ばれるセラミック
とガラスの複合材も使用できる。
いるものはアルミナセラミックであり、またステアタイ
ト、フオルステライト、ベリリアなどのセラミックも使
用できる。またガラスセラミックと呼ばれるセラミック
とガラスの複合材も使用できる。
【0053】さらに金属板上にガラス質を焼き付けたホ
ウロウ基板と呼ばれるもの、あるいは樹脂を塗布したも
のも使用できる。
ウロウ基板と呼ばれるもの、あるいは樹脂を塗布したも
のも使用できる。
【0054】その他スクリーン印刷あるいは同等技術で
導電、抵抗、絶縁あるいは誘電ペーストなどを印刷塗布
して回路形成する用途に使用される絶縁体基材は全て本
発明に使用し得る。
導電、抵抗、絶縁あるいは誘電ペーストなどを印刷塗布
して回路形成する用途に使用される絶縁体基材は全て本
発明に使用し得る。
【0055】電極形成に使用されるのは導電ペーストで
ある。厚膜ペーストと呼ばれセラミック系基材に広く使
用されている銀ペースト、銀パラジウム ペーストなど
が好適である。また金ペースト、銅ペーストも使用し得
る。
ある。厚膜ペーストと呼ばれセラミック系基材に広く使
用されている銀ペースト、銀パラジウム ペーストなど
が好適である。また金ペースト、銅ペーストも使用し得
る。
【0056】また高温焼付タイプの厚膜ペーストでな
く、熱硬化樹脂タイプの導電ペーストも使用可能であ
る。
く、熱硬化樹脂タイプの導電ペーストも使用可能であ
る。
【0057】誘電体層の形成も誘電体ペーストによって
行なわれる。絶縁ペーストと呼ばれるものも誘電体層形
成に使用し得るが、コンデンサの要求特性を考慮すれ
ば、チタン酸塩粉末を主体として調整された厚膜誘電体
ペーストが最も好ましい。
行なわれる。絶縁ペーストと呼ばれるものも誘電体層形
成に使用し得るが、コンデンサの要求特性を考慮すれ
ば、チタン酸塩粉末を主体として調整された厚膜誘電体
ペーストが最も好ましい。
【0058】該コンデンサを保護する絶縁体層は、本発
明の必須の要件ではないが、多くの場合適用される。こ
の目的に使用されるペーストは厚膜絶縁ペーストその他
の絶縁ペーストである。
明の必須の要件ではないが、多くの場合適用される。こ
の目的に使用されるペーストは厚膜絶縁ペーストその他
の絶縁ペーストである。
【0059】その他厚膜印刷回路で一般的に使われる材
料は本発明で全て使うことができる。
料は本発明で全て使うことができる。
【0060】本発明の印刷コンデンサの形成方法は、通
常の厚膜印刷の方法が用い得る。すなわちスクリーン印
刷により、各種ペーストのパターン形成と、それに続く
乾燥、焼成あるいは熱硬化の工程で構成される。
常の厚膜印刷の方法が用い得る。すなわちスクリーン印
刷により、各種ペーストのパターン形成と、それに続く
乾燥、焼成あるいは熱硬化の工程で構成される。
【0061】本発明の容量調整、すなわち補助電極の切
断あるいは接続は次の如く行なうことができる。
断あるいは接続は次の如く行なうことができる。
【0062】切断方法としては機械的方法、熱線による
方法がある。機械的切断とは切断刃によるものと、研磨
剤吹付けによる削り取り方法が代表的なものである。し
かしながらこれらの方法は極く狭い領域で実施する場合
には困難が伴うことがある。
方法がある。機械的切断とは切断刃によるものと、研磨
剤吹付けによる削り取り方法が代表的なものである。し
かしながらこれらの方法は極く狭い領域で実施する場合
には困難が伴うことがある。
【0063】これに対し熱線による方法、すなわちレー
ザー光線の照射による焼切り法は、特にセラッミク基材
を使用した本発明の場合に非常に有効である。
ザー光線の照射による焼切り法は、特にセラッミク基材
を使用した本発明の場合に非常に有効である。
【0064】レーザー切断機は、既にレーザートリマー
と呼ばれる、厚膜抵抗の抵抗値の調整に広く使われてお
り、本発明の目的にも使用できる。
と呼ばれる、厚膜抵抗の抵抗値の調整に広く使われてお
り、本発明の目的にも使用できる。
【0065】接続方法としては、ワイヤボンディング
法、半田ブリッジ法、導電性接着剤塗布法などが使用で
きる。
法、半田ブリッジ法、導電性接着剤塗布法などが使用で
きる。
【0066】ワイヤボンディング法は、独立電極に設け
た電極露出部と、同じくそれに近接するリード部分の露
出部とを金線などで接続する方法で、厚膜印刷回路で広
く使われている。
た電極露出部と、同じくそれに近接するリード部分の露
出部とを金線などで接続する方法で、厚膜印刷回路で広
く使われている。
【0067】半田ブリッジ法あるいは導電性接着剤塗布
法は上記電極露出部同志を溶融ハンダあるいは導電性接
着剤で接続する方法であり、機械的切断法と同じく狭い
領域で行なうのは困難を伴う場合がある。
法は上記電極露出部同志を溶融ハンダあるいは導電性接
着剤で接続する方法であり、機械的切断法と同じく狭い
領域で行なうのは困難を伴う場合がある。
【0068】本発明の容量調整は該印刷コンデンサの容
量を測定しながら補助電極を切断あるいは接続するの
で、上下電極のリード部分には容量測定用ピン(プロー
ブ)の接触部(プローブパットと呼ばれる)を設けてお
くことが必要である。
量を測定しながら補助電極を切断あるいは接続するの
で、上下電極のリード部分には容量測定用ピン(プロー
ブ)の接触部(プローブパットと呼ばれる)を設けてお
くことが必要である。
【0069】また該印刷コンデンサを含む回路はループ
(閉塞)回路を成していないよう形成されていることが
必要なことは言うまでもない。
(閉塞)回路を成していないよう形成されていることが
必要なことは言うまでもない。
【0070】
【実施例】以下に本発明の具体的実施例と比較例を述べ
るが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
るが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
【0071】比較例1 水晶振動子を搭載し、高周波を発信する発信回路(広く
オッシレーターと呼ばれている)を厚膜印刷によりアル
ミナ基板上に形成した。
オッシレーターと呼ばれている)を厚膜印刷によりアル
ミナ基板上に形成した。
【0072】一つの回路の基板寸法は17.5mm×11.
0mmであり、これを4列×6段合計24ユニットの多数
ケ取り基板としたものを使用した。この基板は4辺にハ
ンドリング用耳部を設けて外形寸法は76.2mm×76.
2mmとした。
0mmであり、これを4列×6段合計24ユニットの多数
ケ取り基板としたものを使用した。この基板は4辺にハ
ンドリング用耳部を設けて外形寸法は76.2mm×76.
2mmとした。
【0073】一つの回路には一つの厚膜印刷コンデンサ
が内蔵される必要があり、このコンデンサの容量は80
0pF±10pFが要求される。
が内蔵される必要があり、このコンデンサの容量は80
0pF±10pFが要求される。
【0074】本比較例では、この印刷コンデンサを、図
1と同等構成の、本発明による容量調整を適用できない
タイプで、目標容量値800pFで設計し、通常の厚膜ペ
ースト、厚膜工程により製造した。
1と同等構成の、本発明による容量調整を適用できない
タイプで、目標容量値800pFで設計し、通常の厚膜ペ
ースト、厚膜工程により製造した。
【0075】製造された一枚の基板上の24ケの印刷コ
ンデンサの容量を測定したところ、最大容量のものは8
28pFで、最小容量は770pFであった。800pF±1
0pF(810〜790pF)に入るものは10ケであり、
810pFを超えるものは3ケ、790pFを下回るものは
11ケであった。
ンデンサの容量を測定したところ、最大容量のものは8
28pFで、最小容量は770pFであった。800pF±1
0pF(810〜790pF)に入るものは10ケであり、
810pFを超えるものは3ケ、790pFを下回るものは
11ケであった。
【0076】上記基板を含め同ロットで製造した基板1
0枚、合計240ケの印刷コンデンサの容量を測定した
ところ、最大容量は845pF最小容量は768pFであ
り、800pF±10pFに入るものは75ケであった。従
って本発明によらない従来技術による印刷コンデンサの
収率は31%(75ケ/240ケ×100%)であっ
た。
0枚、合計240ケの印刷コンデンサの容量を測定した
ところ、最大容量は845pF最小容量は768pFであ
り、800pF±10pFに入るものは75ケであった。従
って本発明によらない従来技術による印刷コンデンサの
収率は31%(75ケ/240ケ×100%)であっ
た。
【0077】実施例1 比較例1において、印刷コンデンサ部分を図3と類似の
構成の、結合補助電極を有するタイプに設計した。
構成の、結合補助電極を有するタイプに設計した。
【0078】本体電極によるコンデンサの設計容量は7
60pFとし、補助電極によるコンデンサはその設計容量
が8、16、32、64pFの4ケを設けた。
60pFとし、補助電極によるコンデンサはその設計容量
が8、16、32、64pFの4ケを設けた。
【0079】比較例1と同じ材料、工程で製造し、基板
10枚の印刷コンデンサ240ケの容量を測定したとこ
ろ最大容量は907pF、最小容量は850pFであった。
10枚の印刷コンデンサ240ケの容量を測定したとこ
ろ最大容量は907pF、最小容量は850pFであった。
【0080】この全ての印刷コンデンサは、選択した補
助電極の一つ以上を切断することにより、全て目標容量
800pF±10pFを得ることができた。
助電極の一つ以上を切断することにより、全て目標容量
800pF±10pFを得ることができた。
【0081】比較例2 同じく厚膜印刷によるオッシレーター回路で1,500p
F±15pFの印刷コンデンサが求められた。これを比較
例1と目標容量以外は全く同じ構成にて、印刷コンデン
サの目標値を1,500pFとして製造した。
F±15pFの印刷コンデンサが求められた。これを比較
例1と目標容量以外は全く同じ構成にて、印刷コンデン
サの目標値を1,500pFとして製造した。
【0082】得られた基板10枚、合計240ケの印刷
コンデンサの容量は最大値1,655pF、最小値1,45
2pFであり、最大値と最小値の間に広く分布していた。
目標値1,500pF±15pFに入るものは41ケであっ
た。
コンデンサの容量は最大値1,655pF、最小値1,45
2pFであり、最大値と最小値の間に広く分布していた。
目標値1,500pF±15pFに入るものは41ケであっ
た。
【0083】比較例2において印刷コンデンサを図4と
類似の構成の、独立コンデンサを有するタイプに設計し
た。
類似の構成の、独立コンデンサを有するタイプに設計し
た。
【0084】本体電極によるコンデンサの設計容量を
1,430pFとし、独立補助電極は設計容量として5、
10、20、40および80pFのものを設けた。
1,430pFとし、独立補助電極は設計容量として5、
10、20、40および80pFのものを設けた。
【0085】比較例2と同じ材料、工程で製造し、基板
10枚、合計240ケの印刷コンデンサの本体電極の容
量は最大値1,525pF、最小値1,383pFであった。
この印刷コンデンサは、上記1,525pFのもの以外は
全て、選択した補助電極を金線を使用したワイヤボンデ
ィングで本体電極に電気接続することにより、全て目標
容量1,500pF±15pFを得ることができた。
10枚、合計240ケの印刷コンデンサの本体電極の容
量は最大値1,525pF、最小値1,383pFであった。
この印刷コンデンサは、上記1,525pFのもの以外は
全て、選択した補助電極を金線を使用したワイヤボンデ
ィングで本体電極に電気接続することにより、全て目標
容量1,500pF±15pFを得ることができた。
【0086】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明によれば厚膜
印刷コンデンサの容量を高精度に調整し得るので、ます
ます厳しくなる厚膜印刷回路の高度化に応えることがで
き、工業上の効果は著るしい。
印刷コンデンサの容量を高精度に調整し得るので、ます
ます厳しくなる厚膜印刷回路の高度化に応えることがで
き、工業上の効果は著るしい。
【図1】本図は従来技術による厚膜印刷コンデンサを表
わす。図1(a)は平面模式図であり、図1(b)は図1(a)
のA−A’に添った図面図である
わす。図1(a)は平面模式図であり、図1(b)は図1(a)
のA−A’に添った図面図である
【図2】本図は本発明の技術による厚膜印刷コンデンサ
を表わす。図中の斜線部9、10はそれぞれ補助電極6
あるいは6’を本体電極2と電気的に切断あるいは接続
する部分を示す。
を表わす。図中の斜線部9、10はそれぞれ補助電極6
あるいは6’を本体電極2と電気的に切断あるいは接続
する部分を示す。
【図3】本図は本発明によるコンデンサの容量調整を、
補助電極の電気的切断によって行なう例を示す。斜線部
9は切断部分を示す。
補助電極の電気的切断によって行なう例を示す。斜線部
9は切断部分を示す。
【図4】本図は本発明によるコンデンサの容量調整を、
補助電極を電気的に接続することによって行なう例を示
す。斜線部10は切断部分を示す。
補助電極を電気的に接続することによって行なう例を示
す。斜線部10は切断部分を示す。
1 回路基材 2 下部電極 2’ 下部電極のリード部分 3 誘電体層 4 上部電極 4’ 上部電極のリード部分 5 絶縁体層 6 補助電極(結合電極) 6’ 補助電極(独立電極) 7 付加電極 8 突き出し部 9 切断部分 10 接続部分
Claims (1)
- 【請求項1】 単層の厚膜印刷コンデンサにおいて、片
方電極が本体電極と、本体電極と電気的に結合および/
または独立した補助電極とより成り、また他方電極が本
体電極と、該補助電極と対向する付加電極を有し、該補
助電極を本体電極と電気的に切断あるいは接続すること
により該コンデンサの容量を調整する方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22663693A JPH0757970A (ja) | 1993-08-20 | 1993-08-20 | 厚膜印刷コンデンサの容量調整方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22663693A JPH0757970A (ja) | 1993-08-20 | 1993-08-20 | 厚膜印刷コンデンサの容量調整方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0757970A true JPH0757970A (ja) | 1995-03-03 |
Family
ID=16848290
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22663693A Pending JPH0757970A (ja) | 1993-08-20 | 1993-08-20 | 厚膜印刷コンデンサの容量調整方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0757970A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2013108555A1 (ja) * | 2012-01-17 | 2013-07-25 | ローム株式会社 | チップコンデンサおよびその製造方法 |
-
1993
- 1993-08-20 JP JP22663693A patent/JPH0757970A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2013108555A1 (ja) * | 2012-01-17 | 2013-07-25 | ローム株式会社 | チップコンデンサおよびその製造方法 |
| JP2013168633A (ja) * | 2012-01-17 | 2013-08-29 | Rohm Co Ltd | チップコンデンサおよびその製造方法 |
| CN106469610A (zh) * | 2012-01-17 | 2017-03-01 | 罗姆股份有限公司 | 芯片电容器及其制造方法 |
| US9859061B2 (en) | 2012-01-17 | 2018-01-02 | Rohm Co., Ltd. | Chip capacitor and method for manufacturing the same |
| US10304633B2 (en) | 2012-01-17 | 2019-05-28 | Rohm Co., Ltd. | Chip capacitor and method for manufacturing the same |
| US10777360B2 (en) | 2012-01-17 | 2020-09-15 | Rohm Co., Ltd. | Chip capacitor and method for manufacturing the same |
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