JPH0761481A - 炭酸ガス徐放性フィルム又はシートによる食品の鮮度維持方法 - Google Patents

炭酸ガス徐放性フィルム又はシートによる食品の鮮度維持方法

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JPH0761481A
JPH0761481A JP5210374A JP21037493A JPH0761481A JP H0761481 A JPH0761481 A JP H0761481A JP 5210374 A JP5210374 A JP 5210374A JP 21037493 A JP21037493 A JP 21037493A JP H0761481 A JPH0761481 A JP H0761481A
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carbon dioxide
film
sheet
sustained
dioxide gas
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JP5210374A
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Hiroshi Kimura
広 木村
Yoshie Miura
良恵 三浦
Ichiro Inoue
市郎 井上
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EKIKA TANSAN KK
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EKIKA TANSAN KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 生鶏卵等の食品の鮮度を維持する方法を提供
する。 【構成】 炭酸ガスが充填された空間を有する炭酸ガス
徐放性フィルムもしくはシート、又は前記空間内にさら
に炭酸ガス放出剤を有する炭酸ガス徐放性フィルムもし
くはシート、及び該フィルムもしくはシートが放出する
炭酸ガス雰囲気中に食品を保持してなる食品の鮮度維持
方法。 【効果】 生鶏卵に炭酸ガスを常時供給でき、顕著な生
鶏卵鮮度維持が達成された。また、本発明のフィルムに
よる生鶏卵容器は、従来の容器と置換するだけで流通過
程に応用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は食品、特に生鶏卵の鮮度
を簡便に維持する方法、及びそれに用いるフィルム又は
シートに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、食品に関する消費者の意識は高ま
り、特に、鮮度、添加物及び農薬等については消費者独
自の品質規準が設定されつつある。生鶏卵についても例
外でなく、鮮度における品質規準は厳しくなっている。
【0003】都心部から養鶏場が遠ざかった現在、最新
の流通システムをもってしても消費者が手にする生鶏卵
は産卵から約3日〜6日後のものである。そこで、気温
が高い地域及び季節において鮮度規準を満足させるに
は、流通過程での鮮度低下を最小限におさえる必要があ
る。
【0004】冷蔵及び冷凍は生物の鮮度保持のための常
套手段であるが、生鶏卵の鮮度は卵白中の炭酸ガス濃度
にも大きく依存するため、冷蔵だけでは不十分である。
【0005】生鶏卵の鮮度維持方法には、本発明者らの
炭酸ガス中に生鶏卵を暴露させる方法(特公昭55−6
340号公報)や生鶏卵からの炭酸ガス放出を抑えるた
め卵殻をオイルコーティングする方法があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】生鶏卵は、卵白ゲルが
微生物の作用を受けやすい卵黄の全面を覆っている内部
構造をとり、この状態を維持するためにカラザと呼ばれ
る支持体による卵黄の力学的な支持はもちろん、高粘度
なゲル状の卵白による卵黄の包囲緩衝も作用している。
【0007】生鶏卵の鮮度低下及び腐敗のメカニズム
は、卵白ゲルの粘度低下に伴って卵黄が卵殻内壁に接近
し、微生物の作用を受けるものとされ、この卵白ゲルの
粘度が低下する原因としては、卵白ゲル中に溶解した炭
酸ガスの放出、即ち、卵白ゲルのpH値上昇が通説であ
る。
【0008】従って、卵白ゲルの粘度低下(炭酸ガスの
放出)を抑制することは、生鶏卵の鮮度保持につながる
といえる。
【0009】特公昭55−6340号公報は、運搬過程
に乗せる前の生鶏卵を一時的に高濃度の炭酸ガス雰囲気
中に暴露する方法を開示するものである。さらに、運搬
過程にあっては、例えば、鮮魚輸送車のように炭酸ガス
雰囲気を作り出せる貯蔵庫を有する特殊な車により炭酸
ガス雰囲気を継続することも開示する。しかしながら、
運搬過程は全流通過程の一部であり、実際には洗浄工
場、乾燥倉庫及び市場の片隅に放置されている時間が長
い。高鮮度の生鶏卵を流通させるためには、これら放置
期間の炭酸ガス放出を抑制することが必要である。
【0010】また、現在確立されたリレー輸送システム
では、頻繁に輸送車が交替するため積載した荷物はその
たびに入れ替える必要がある。前記輸送車の貯蔵庫中の
大量の炭酸ガスを、頻繁に置換することは操作性、コス
トさらには地球温暖化の問題からも好ましくない。従っ
て、簡便な鮮度維持方法の確立が望まれていた。
【0011】炭酸ガスを利用した食品の鮮度維持法につ
いては、菓子類のガス包装が知られている。これらは、
炭酸ガス不透過性のフィルム等を製袋し、袋中に炭酸ガ
スを封入した密閉容器である。
【0012】しかしながら、例えば生鶏卵等の食品に関
しては、密閉することによってそこからの水分放出によ
り容器内に結露が生じる。これら結露は視覚的な問題か
ら商品価値をなくすばかりでなく、腐敗の原因にもなる
ものである。従って、生鶏卵等の食品に関しては通気性
のある(開放型の)容器を用いることが必要であり、ガ
ス包装技術は使用できない。
【0013】本発明は、かかる課題を解決するためにな
されたものであり、炭酸ガス徐放性フィルム又はシート
から放出されるガスにより得られた炭酸ガス富化雰囲気
中に生鶏卵等の食品を保持し、これらの鮮度を維持させ
ることを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、炭酸ガ
スが充填された空間を有することを特徴とする炭酸ガス
徐放性フィルム又はシートである。該フィルム又はシー
トの25℃における炭酸ガス透過性は、500cc/1
00in2 ・mil・atm・24hr以上であり、好
ましくは、1000cc/100in2 ・mil・at
m・24hr以上、より好ましくは、2000cc/1
00in2 ・mil・atm・24hr以上である。
【0015】前記空間をフィルム又はシートへ設ける方
法としては、当業者に周知の任意の方法、例えば、形状
の異なる2枚のシートを積層する方法が挙げられる。ま
た、Tダイ成形等でマイクロボイドを発生させても良
い。
【0016】また、該フィルム又はシートの空間に炭酸
ガスを充填する方法としては、当業者に周知の任意の方
法、例えば、1%以上の炭酸ガス濃度、室温下で1時間
以上インキュベートするか、好ましくは、30〜80%
の炭酸ガス濃度で6〜24時間インキュベートすること
が挙げられる。また、針等を利用したインジェクション
法で充填しても良い。
【0017】前記フィルム又はシートの材質としては、
例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、酢
酸セルロース、ポリカーボネート、可塑化ポリ塩化ビニ
ール、ポリウレタン、セルロース樹脂、ポリサルホン、
塩酸ゴム、高密度ポリエチレン、ポリアミド、ポリプロ
ピレン、ポリエステル、ポリビニールアルコール、ポリ
スチレン、フッ素樹脂、及び硬質塩化ビニール又はこれ
らのアロイ物が挙げられるがこの限りではない。
【0018】また、ここでいうフィルム又はシートとは
多孔質膜、不織布又は織布等であっても良く、延伸、凹
凸、エンボス、製袋、及びプリーツ等の加工を施すこと
も可能である。スポンジ類などは多孔質膜として、紙類
はセルロース樹脂の不織布と解釈することができ、本発
明の範囲内に包含される。
【0019】本発明の炭酸ガス徐放性フィルム又はシー
トに於いて炭酸ガスを充填させる空間としては、例え
ば、図1に示すような、クッション材及びエアーマット
となり得るものが好ましく、これは、噴射ガスに炭酸ガ
スを用いたブロー成形等、通常の方法で成形できる。た
だし前述のように、本発明の炭酸ガス徐放性フィルム又
はシートは、それにより得られる富炭酸ガス雰囲気中に
生鶏卵を保持できればその形状、厚み及び大きさ等はど
のようなものであっても良い。形状の好ましい例として
は、図2(a) 又は図2(b) に示される鶏卵に近い曲面形
状を有し鶏卵を安定に支持できるものが挙げられる。ま
た、従来のプラスチックケースや段ボール容器等の内面
に貼付する図2(c) ような炭酸ガス徐放性フィルム又は
シートなども本発明の実施態様の一つである。
【0020】さらに、本発明は炭酸ガス透過性の異なる
少なくとも2以上のフィルム又はシートを積層してなる
炭酸ガス徐放性フィルム又はシートを提供する。
【0021】本フィルム又はシートはそのシート面によ
り炭酸ガス放出性(徐放性を含む)が異なるものであ
る。積層するフィルム又はシートの好適な組合せによ
り、一平面方向に優先的に炭酸ガスを放出する炭酸ガス
徐放性フィルム又はシートが得られる。
【0022】かかるフィルム又はシートで生鶏卵等を包
装する際に、炭酸ガスを優先的に放出する面側で包覆す
ることでより効率的な鮮度維持効果が得られる。
【0023】また、積層するフィルム又はシートの炭酸
ガス透過性の差異は、フィルム又はシートの密度、形
状、材質、肉厚、延伸率、結晶化度、もしくは分子量の
差異、又は添加剤により得ることができるがこの限りで
はない。
【0024】また、本発明は炭酸ガス放出剤を含有して
なる炭酸ガス徐放性フィルム又はシートに係わる。該放
出剤としてはゼオライト、アルミナ、無機炭酸塩、活性
炭及びシリカゲル等の吸着剤に炭酸ガスを吸着せしめた
もの、並びに雰囲気中の酸素又は水分等を吸収し、化学
反応により炭酸ガスを放出する炭酸ガス放出剤等が挙げ
られる。
【0025】これら放出剤は、当業者に周知の任意の方
法で前記フィルム又はシート中に含有させることができ
る。例えば、溶融したフィルム又はシートの原料樹脂中
に混合して成形することで含有させること、又は溶媒に
溶解したフィルム又はシートの原料樹脂中に混合して成
形することで含有させることなどが挙げられる。好まし
い例としては、パルプ中に活性炭を含有させて製紙した
セルロース樹脂シート(紙)、及びポリエチレン樹脂と
ゼオライトのドライブレンド物を溶融成形したシートが
挙げられるが、この限りではない。
【0026】また、かかる放出剤を本発明の炭酸ガス徐
放性フィルム又はシートの炭酸ガスが充填された空間内
にさらに含有させることも可能である。これらも当業者
に周知の任意の方法で行うことができる。例えば、2枚
の炭酸ガス徐放性フィルム又はシート間にかかる放出剤
を存在させ、フィルム又はシート積層方法などであるが
この限りではない。
【0027】更に、本発明は、前記フィルム又はシート
から放出される炭酸ガス雰囲気中に生鶏卵等の食品を保
持することからなる食品の鮮度維持方法に係わり、本発
明のフィルム又はシートにより得られる炭酸ガス雰囲気
内の炭酸ガス濃度は、例えば330ppm以上60%以
下であり、500ppm以上60%以下が好ましい。
【0028】前述の雰囲気内に、例えば、生鶏卵を存在
させることで生鶏卵−周辺雰囲気の炭酸ガス平衡が生鶏
卵側へ移動し、生鶏卵内、卵白中の炭酸ガス濃度の低下
を抑制でき、生鶏卵の鮮度を維持するものである。
【0029】また、既に述べた生鶏卵の鮮度維持法と本
発明の方法を併用することも可能である。即ち、生鶏卵
を炭酸ガス雰囲気中に暴露させることで卵白中に炭酸ガ
スを溶解させる生鶏卵の鮮度維持法との併用である。
【0030】前記方法は、30〜60%の炭酸ガス濃度
雰囲気中で生鶏卵を6〜24時間暴露することからなる
ものであり、本発明のフィルム又はシートの有する空間
に炭酸ガスを充填させるための条件と一致する領域を有
する。従って、本発明のフィルム又はシートで生鶏卵を
包装してから炭酸ガス雰囲気中に暴露することで、本発
明の炭酸ガス徐放性フィルム又はシートの有する空間中
に炭酸ガスを充填させること、及び生鶏卵の卵白中に炭
酸ガスを溶解させることが同時に達成することができ
る。また、既に炭酸ガスを溶解させた生鶏卵に対して本
発明のフィルム又はシートを用いることもできる。
【0031】以下、実施例により本発明を説明するが本
発明はこの範囲に限定されるものではない。
【0032】
【実施例】
(1) フィルムの炭酸ガス放出挙動 図1のような形状を有する肉厚40μmのポリエチレン
フィルム(川上産業、エアバッグ#80)を80%炭酸
ガス濃度、温度25℃で24時間処理し、炭酸ガスを充
填させた(この炭酸ガス放出性フィルムをFLM1と命
名した)。
【0033】FLM1からの炭酸ガス放出挙動を確認す
るためFLM1内部、及びFLM1の周辺雰囲気の炭酸
ガス濃度を経時的に測定した。測定にあたっては、開放
系で生鶏卵を円筒状に包装した際の形態、及び温度22
〜30℃、湿度53〜80%の無空調の流通条件をシュ
ミレートして行なった。
【0034】また、実際に食品を包装した際の炭酸ガス
放出挙動を確認するため、前記ポリエチレンフィルムで
円筒状に生鶏卵を包装し、生鶏卵と共に40%炭酸ガス
濃度、温度25℃で18時間処理したものについても同
様に炭酸ガス濃度を経時的に測定した。結果は図3に示
した通りである。
【0035】処理済包装材(FLM1)から放出される
炭酸ガスにより雰囲気中の炭酸ガス濃度上昇し、測定6
日目においても約500ppmの炭酸ガス濃度が維持さ
れた。
【0036】また生鶏卵を包装した場合にも、現在の流
通期間である3〜6日において、大気中[約330pp
m(1993年、現在)]よりも高濃度な炭酸ガス雰囲
気(約800ppm)を達成できていた。
【0037】(2) 生鶏卵鮮度の経時変化 前述のように炭酸ガス放出性を有するFLM1を用いて
円筒状に生鶏卵を包装し、実際の流通過程を再現するよ
うに無空調の系(温度22〜30℃、湿度53〜80
%)で生鶏卵保管し、その鮮度変化を確認した。
【0038】また、FLM1と特公昭55−6340号
公報記載の鮮度維持方法との併用(40%炭酸ガス濃度
及び25℃温度で18時間処理した生鶏卵をFLM1で
包装すること)による生鶏卵の鮮度変化を確認した。
【0039】比較例としては、前記特公昭55−634
0号公報記載の鮮度維持方法(40%炭酸ガス濃度及び
25℃温度で18時間処理する方法)単独による生鶏
卵、及び未処理生鶏卵の鮮度変化を測定した。
【0040】尚、実験に用いた生鶏卵は、産卵から一日
目のものを用いた。これは、予備実験により産卵から日
数のたった卵では効果が認め難かったからである。ま
た、生鶏卵の鮮度については卵黄係数及びハウユニット
値により評価した。卵黄係数の測定結果を図4に、ハウ
ウニット値の測定結果を図5に示した。結果より、本発
明の炭酸ガス徐放性フィルムを用いることで生鶏卵鮮度
の顕著な維持が達成できたことが分かる。
【0041】(3) ガス放出面が一面である積層シー
ト 肉厚40μmのポリエチレンフィルム(川上産業、エア
バッグ#80)と肉厚70μmの二軸延伸ビニロンフィ
ルムを張り合わせ、80%炭酸ガス濃度で24時間処理
した(この積層フィルムをFLM2と命名した)。28
0mm×230mmのFLM1及びFLM2をそれぞれ
円筒状にして生鶏卵を包装した後、生鶏卵を取り出し
た。次いで該円筒の両底面において、中心を通る弦と円
周との二つの交点が接触するように折り、セロテープに
て貼止めした。
【0042】続いて(1)と同じ条件でFLM1及びF
LM2の円筒空間内、及び炭酸ガスが充填された空間の
炭酸ガス濃度を経時的に測定し、結果を表1に示した。
【0043】ただし、FLM2で生鶏卵を包装する際は
生鶏卵と接触する面をポリエチレン側とした。
【0044】
【表1】
【0045】FLM2は片面(ポリエチレン面)に優先
的に炭酸ガスを放出するため、両面に放出するFLM1
場合よりも雰囲気ガス濃度の維持期間が長かった。これ
より、積層シートを用いることで生鶏卵の鮮度維持効果
をより大きくすることが可能であることが分かった。
【0046】(4) 炭酸ガス吸着剤を含有するフィル
ム 200×270mmのポリエチレンフィルム(商品名、
クリスタル)中に炭酸ガス吸着剤としてゼオライト(合
成ゼオライトA−4粒状)、シリカゲル、活性白土(ニ
ッカペレットOK−3)、活性炭(ツルミコール4G
M)をそれぞれ50gづつ含有させた。
【0047】これらを円筒状に成形し、次いで該円筒の
両底面において、中心を通る弦と円周との二つの交点が
接触するように折り、セロテープにて貼止めした。80
%炭酸ガス濃度で24時間処理した。
【0048】これらを22〜28℃の温度下で大気中に
放置し、円筒内部の炭酸ガス濃度を経時的に測定し、結
果を表2及び図6に示す。
【0049】
【表2】
【0050】吸着剤を含有させることによってフィルム
が放出し得る炭酸ガス量が増加し、より長時間の炭酸ガ
ス放出能力を有するものとなったことが分かる。
【0051】
【発明の効果】本発明の炭酸ガス徐放性フィルム又はシ
ートを用いることで炭酸ガス濃度500ppm以上の雰
囲気を通常の流通システムで要する約6日間にわたって
維持でき、該雰囲気中に生鶏卵を存在させることで鮮度
を簡便に維持できることが確認された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の炭酸ガス徐放性フィルムの形状の一具
体例である。
【図2】本発明のフィルムにより生鶏卵を包装する例で
ある。図中、1は生鶏卵、2は炭酸ガスを充填した空
間、3は炭酸ガス放出剤、4はフィルム又はシートをそ
れぞれ示す。これよりフィルムから放出される炭酸ガス
に常時生鶏卵が暴露されることが分かる。
【図3】本発明のフィルム内部及び周辺雰囲気の炭酸ガ
ス濃度、並びにその経時変化を示している。鶏卵をフィ
ルムに包装し40%炭酸ガス処理をしたフィルムの内部
濃度が黒丸印、及び周辺雰囲気濃度が白丸印である。8
0%炭酸ガス処理したフィルムの内部濃度が黒三角印、
及び周辺雰囲気濃度が白三角印である。流通日数の目安
である6日間、約500ppm以上の炭酸ガス濃度が維
持されている。
【図4】生鶏卵鮮度の維持性を評価するために卵黄係数
を測定した結果である。白丸印は未処理生鶏卵、黒丸印
は40%炭酸ガス処理をした生鶏卵、白三角印は80%
炭酸ガス処理フィルムで包装した未処理生鶏卵、黒三角
印は80%炭酸ガス処理フィルムで包装した40%炭酸
ガス処理をした生鶏卵の卵黄係数である。
【図5】生鶏卵鮮度の維持性を評価するためにハウユニ
ット値を測定した結果である。白丸印は未処理生鶏卵、
黒丸印は40%炭酸ガス処理をした生鶏卵、白三角印は
80%炭酸ガス処理フィルムで包装した未処理生鶏卵、
黒三角印は80%炭酸ガス処理フィルムで包装した40
%炭酸ガス処理をした生鶏卵のハウユニット値である。
【図6】炭酸ガス吸着剤を含有する炭酸ガス徐放性性フ
ィルムの炭酸ガス放出挙動である。黒丸印がゼオライ
ト、半黒丸印が活性炭、黒三角印がシリカゲル、及び白
三角印が活性白土をそれぞれ吸着剤としたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/00 B 8413−4F 27/06 8413−4F 27/18 Z 8413−4F B65D 65/02 E 77/00 C 85/32 Z 2330−3E

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭酸ガスが充填された空間を有すること
    を特徴とする炭酸ガス徐放性フィルム又はシート。
  2. 【請求項2】 前記フィルム又はシートの材質が低密度
    ポリエチレン、中密度ポリエチレン、酢酸セルロース、
    ポリカーボネート、可塑化ポリ塩化ビニール、ポリウレ
    タン、セルロース樹脂、ポリサルホン、塩酸ゴム、高密
    度ポリエチレン、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリエ
    ステル、ポリビニールアルコール、ポリスチレン、フッ
    素樹脂、及び硬質塩化ビニールからなる群から選択され
    る請求項1記載の炭酸ガス徐放性フィルム又はシート。
  3. 【請求項3】 前記フィルム又はシートの25℃におけ
    る炭酸ガス透過性が500cc/100in2 ・mil
    ・atm・24hr 以上である請求項2の炭酸ガス徐
    放性フィルム又はシート。
  4. 【請求項4】 前記フィルム又はシートの25℃におけ
    る炭酸ガス透過性が1000cc/100in2 ・mi
    l・atm・24hr 以上である請求項3の炭酸ガス
    徐放性フィルム又はシート。
  5. 【請求項5】 前記フィルム又はシートの25℃におけ
    る炭酸ガス透過性が2000cc/100in2 ・mi
    l・atm・24hr 以上である請求項4記載の炭酸
    ガス徐放性フィルム又はシート。
  6. 【請求項6】 前記フィルム又はシートが多孔質膜、不
    織布又は織布である請求項1〜5のいずれかに記載の炭
    酸ガス徐放性フィルム又はシート。
  7. 【請求項7】 炭酸ガス透過性が異なる少なくとも2以
    上のフィルム又はシートを積層してなる請求項1記載の
    フィルム又はシート。
  8. 【請求項8】 前記炭酸ガス透過性の相異を密度、形
    状、材質、肉厚、延伸率、結晶化度、もしくは分子量の
    差異、又は添加剤もしくは被膜により得た請求項7のフ
    ィルム又はシート。
  9. 【請求項9】 炭酸ガス放出剤を含有してなる炭酸ガス
    徐放性フィルム又はシート。
  10. 【請求項10】 前記炭酸ガス放出剤がアルミナ、無機
    炭酸塩、活性炭及びシリカゲルからなる群から選択され
    る吸着剤に炭酸ガスを吸着せしめたものである請求項9
    記載の炭酸ガス徐放性フィルム又はシート。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の空間内にさらに請求
    項9又は10の炭酸ガス放出剤を含有することを特徴と
    する炭酸ガス徐放性フィルム又はシート。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のいずれかに記載のフ
    ィルム又はシートから放出される炭酸ガス雰囲気中に食
    品を保持することを特徴とする食品の鮮度維持方法。
  13. 【請求項13】 前記食品が生鶏卵である請求項12記
    載の鮮度維持方法。
JP5210374A 1993-08-25 1993-08-25 炭酸ガス徐放性フィルム又はシートによる食品の鮮度維持方法 Pending JPH0761481A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011105317A (ja) * 2009-11-13 2011-06-02 Toppan Printing Co Ltd 包装容器及びこの包装容器を用いた食品包装体の製造方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011105317A (ja) * 2009-11-13 2011-06-02 Toppan Printing Co Ltd 包装容器及びこの包装容器を用いた食品包装体の製造方法

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