JPH10276611A - 水性生物輸送用容器 - Google Patents
水性生物輸送用容器Info
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- JPH10276611A JPH10276611A JP10241397A JP10241397A JPH10276611A JP H10276611 A JPH10276611 A JP H10276611A JP 10241397 A JP10241397 A JP 10241397A JP 10241397 A JP10241397 A JP 10241397A JP H10276611 A JPH10276611 A JP H10276611A
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- film
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- Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
- Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 大がかりな装置を必要とせず、少量の水で活
魚を傷つけることなく死亡率を低減して、産地もしくは
魚場から最終消費者に渡るまでの輸送、保存または店頭
での展示を可能にする水漏れのない水性生物輸送用容器
を提供する。 【解決手段】液密に密封可能な容器において、その少な
くとも一部がクレーズフィルム等の通気性フィルムによ
り構成され、該通気性フィルムは、23℃における酸素
透過度(A)が3×103cc/m2・24hrから1×
1010cc/m2・24hrの範囲にあり、且つ40℃
における透湿度(B)が1×106g/m2・24hr以
下であり、好ましくは(A)/(B)が150以上であ
ることよりなる水性生物輸送用容器。
魚を傷つけることなく死亡率を低減して、産地もしくは
魚場から最終消費者に渡るまでの輸送、保存または店頭
での展示を可能にする水漏れのない水性生物輸送用容器
を提供する。 【解決手段】液密に密封可能な容器において、その少な
くとも一部がクレーズフィルム等の通気性フィルムによ
り構成され、該通気性フィルムは、23℃における酸素
透過度(A)が3×103cc/m2・24hrから1×
1010cc/m2・24hrの範囲にあり、且つ40℃
における透湿度(B)が1×106g/m2・24hr以
下であり、好ましくは(A)/(B)が150以上であ
ることよりなる水性生物輸送用容器。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は活魚などの水性生物
を少量の水を用いて輸送するための水性生物輸送用容器
に関するものである。
を少量の水を用いて輸送するための水性生物輸送用容器
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】活魚あるいは甲殻類等を生きたままの状
態で輸送、保存または店舗で展示することは、これらの
生物が水性生物であるために容易ではない。たとえば、
活魚を輸送するためには、その魚が生きている環境に近
い状態を維持することが理想的であり多量の水が必要と
されるが、反面多量の水を運ばねばならず輸送効率が極
めて悪く多大の費用と労力が必要となる。したがって、
活魚輸送に当たっては運ぶ水の量を出来るだけ少量にし
なければならない。しかしながら活魚輸送に使用する水
量を少なくすると、輸送時の振動などにより活魚が傷ん
だり、水中酸素濃度の減少や炭酸ガス濃度の上昇により
魚が死んだりする悪影響を及ぼす。
態で輸送、保存または店舗で展示することは、これらの
生物が水性生物であるために容易ではない。たとえば、
活魚を輸送するためには、その魚が生きている環境に近
い状態を維持することが理想的であり多量の水が必要と
されるが、反面多量の水を運ばねばならず輸送効率が極
めて悪く多大の費用と労力が必要となる。したがって、
活魚輸送に当たっては運ぶ水の量を出来るだけ少量にし
なければならない。しかしながら活魚輸送に使用する水
量を少なくすると、輸送時の振動などにより活魚が傷ん
だり、水中酸素濃度の減少や炭酸ガス濃度の上昇により
魚が死んだりする悪影響を及ぼす。
【0003】その対策としてこれまでに色々な工夫がな
されている。例えば、輸送時の振動により魚どうしが接
触したり、お互いに傷つけることにより、活魚の商品価
値が低下するのを防ぐ方法として、区画室を設けた装置
(特開昭56−4575)や仕切版により魚を分離する
方法(特開平1−139386、特開平4−3073
7)がある。
されている。例えば、輸送時の振動により魚どうしが接
触したり、お互いに傷つけることにより、活魚の商品価
値が低下するのを防ぐ方法として、区画室を設けた装置
(特開昭56−4575)や仕切版により魚を分離する
方法(特開平1−139386、特開平4−3073
7)がある。
【0004】また、輸送容器内の水または海水中の酸素
濃度の低下や炭酸ガス濃度の上昇によって魚が死亡する
ことを防ぐために、輸送容器中の収容水を連続的に一部
換水する方法(特開昭54−10199)、酸素補給装
置を取り付ける方法(特開昭50−110899、特開
昭53−2300、特開昭60−6143)、水循環装
置と空気混合装置を取り付ける方法(特開昭59−22
7227)、炭酸ガス吸収剤や脱臭剤を共存させる方法
(特開昭63−245628)、酸素発生剤(特開平6
−48706)などが提案されている。更に、魚を疑似
冬眠状態にして保存、輸送する方法(特開昭50−57
900、特開昭62−208225、特開平3−139
231)も提案されている。
濃度の低下や炭酸ガス濃度の上昇によって魚が死亡する
ことを防ぐために、輸送容器中の収容水を連続的に一部
換水する方法(特開昭54−10199)、酸素補給装
置を取り付ける方法(特開昭50−110899、特開
昭53−2300、特開昭60−6143)、水循環装
置と空気混合装置を取り付ける方法(特開昭59−22
7227)、炭酸ガス吸収剤や脱臭剤を共存させる方法
(特開昭63−245628)、酸素発生剤(特開平6
−48706)などが提案されている。更に、魚を疑似
冬眠状態にして保存、輸送する方法(特開昭50−57
900、特開昭62−208225、特開平3−139
231)も提案されている。
【0005】一方、プラスチック袋を使った簡便な輸送
法がある。例えば、ポリエチレン袋に水と魚を入れ残部
に酸素または空気を満たして密封する方法である。この
方法は確かに、簡便ではあるが封入した酸素以外に酸素
の供給源がないので魚の生存期間に大きな制約があっ
た。その改良のために、ビニルアルコール系重合体から
なるフィルムで包装する方法(特開平4−3073
7)、不織布で構成されている通気性膜を用いる方法
(特開平3−195436)が提案されている。不織布
を用いる場合、その不織布は通気性が1cc/cm2/
sec以上で、耐水度が10cm以上であるのが好まし
いとされている。しかし、その方法によっても、耐水
性、特に液漏れに問題があり、不織布自身での容器作成
は困難であり、輸送、保存、展示の過程で一貫して用い
ることのできる、取扱いやすい容器にすることは出来な
かった。
法がある。例えば、ポリエチレン袋に水と魚を入れ残部
に酸素または空気を満たして密封する方法である。この
方法は確かに、簡便ではあるが封入した酸素以外に酸素
の供給源がないので魚の生存期間に大きな制約があっ
た。その改良のために、ビニルアルコール系重合体から
なるフィルムで包装する方法(特開平4−3073
7)、不織布で構成されている通気性膜を用いる方法
(特開平3−195436)が提案されている。不織布
を用いる場合、その不織布は通気性が1cc/cm2/
sec以上で、耐水度が10cm以上であるのが好まし
いとされている。しかし、その方法によっても、耐水
性、特に液漏れに問題があり、不織布自身での容器作成
は困難であり、輸送、保存、展示の過程で一貫して用い
ることのできる、取扱いやすい容器にすることは出来な
かった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、酸
素補給装置や循環装置を取り付ければ多大な設備費がか
かるため経済的な問題があり、区画室や仕切版の設置に
よっても振動は若干改善されるが活魚の外傷を完全に防
止することは出来なかった。また、プラスチックフィル
ムや不織布を用いる方法も、輸送効率、経済性、延命効
果に問題があり、また、店舗で生きたままでの展示、販
売には適さなかった。一方、近年のグルメ指向によっ
て、産地から小売り店、スーパーを通じて最終消費者に
活魚のままで販売できる一貫した容器が渇望されてい
る。
素補給装置や循環装置を取り付ければ多大な設備費がか
かるため経済的な問題があり、区画室や仕切版の設置に
よっても振動は若干改善されるが活魚の外傷を完全に防
止することは出来なかった。また、プラスチックフィル
ムや不織布を用いる方法も、輸送効率、経済性、延命効
果に問題があり、また、店舗で生きたままでの展示、販
売には適さなかった。一方、近年のグルメ指向によっ
て、産地から小売り店、スーパーを通じて最終消費者に
活魚のままで販売できる一貫した容器が渇望されてい
る。
【0007】本発明は、かかる現状から、大がかりな装
置を必要とせず、少量の水で活魚を傷つけることなく死
亡率を低減して、産地もしくは魚場から最終消費者に渡
るまでの輸送、保存または店頭での展示を可能にする水
漏れのない水性生物輸送用容器を提供するものである。
置を必要とせず、少量の水で活魚を傷つけることなく死
亡率を低減して、産地もしくは魚場から最終消費者に渡
るまでの輸送、保存または店頭での展示を可能にする水
漏れのない水性生物輸送用容器を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは少ない水量
において魚を長時間生かすための容器について鋭意検討
を行った結果、特定の酸素透過度、透湿度を有する通気
性フィルムを一部または全部用いた容器を使用すること
により、輸送、保存、展示時の活魚の延命効果が顕著で
あることを発見し、本発明を完成するに至った。すなわ
ち、本発明は、液密に密封可能な容器において、その少
なくとも一部が通気性フィルムにより構成され、該通気
性フィルムは、23℃における酸素透過度が3×103
cc/m2・24hrから1×1010cc/m2・24h
rの範囲にあり、且つ40℃における透湿度が1×10
6g/m2・24hr以下であることよりなる水性生物輸
送用容器を要旨とするものである。尚、本発明の容器は
液密に密閉できることを必要とするが、ここで液密に密
封できるとは、容器に水または海水をいれて輸送あるい
は店頭で展示するとき、振動や傾斜、転倒によって内容
液が漏れ出すことがない状態をいう。
において魚を長時間生かすための容器について鋭意検討
を行った結果、特定の酸素透過度、透湿度を有する通気
性フィルムを一部または全部用いた容器を使用すること
により、輸送、保存、展示時の活魚の延命効果が顕著で
あることを発見し、本発明を完成するに至った。すなわ
ち、本発明は、液密に密封可能な容器において、その少
なくとも一部が通気性フィルムにより構成され、該通気
性フィルムは、23℃における酸素透過度が3×103
cc/m2・24hrから1×1010cc/m2・24h
rの範囲にあり、且つ40℃における透湿度が1×10
6g/m2・24hr以下であることよりなる水性生物輸
送用容器を要旨とするものである。尚、本発明の容器は
液密に密閉できることを必要とするが、ここで液密に密
封できるとは、容器に水または海水をいれて輸送あるい
は店頭で展示するとき、振動や傾斜、転倒によって内容
液が漏れ出すことがない状態をいう。
【0009】
【発明の実施の態様】以下本発明を詳細に説明する。本
発明の水性生物輸送用容器は、その少なくとも一部が通
気性フィルムにより構成されたものであり、通気性フィ
ルムだけで容器全体を構成した袋状容器でもよく、また
他の水または海水の流出がない容器、たとえば、金属
製、プラスチック製の箱、缶等の一般的な容器の一部を
通気性フィルムに置き換えた容器でもよい。具体的に
は、たとえば、箱型のプラスチック製容器の蓋に通気性
フィルムを使用し、該プラスチック製容器と熱または接
着剤でシールしたり、パッキンを間に入れて水または海
水を漏れなくした容器や、鮮魚をトラック輸送するとき
に使用される水槽に、通気性フィルムで構成された蓋を
装着した容器などが挙げられる。
発明の水性生物輸送用容器は、その少なくとも一部が通
気性フィルムにより構成されたものであり、通気性フィ
ルムだけで容器全体を構成した袋状容器でもよく、また
他の水または海水の流出がない容器、たとえば、金属
製、プラスチック製の箱、缶等の一般的な容器の一部を
通気性フィルムに置き換えた容器でもよい。具体的に
は、たとえば、箱型のプラスチック製容器の蓋に通気性
フィルムを使用し、該プラスチック製容器と熱または接
着剤でシールしたり、パッキンを間に入れて水または海
水を漏れなくした容器や、鮮魚をトラック輸送するとき
に使用される水槽に、通気性フィルムで構成された蓋を
装着した容器などが挙げられる。
【0010】本発明の水性生物輸送用容器において用い
られる通気性フィルムを構成する樹脂としては、従来公
知のポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィ
ン;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリナフタレンテレフタレート等のポリエス
テル;ナイロン−6、ナイロン−6,6等のポリアミ
ド;ポリフツ化ビニリデン等のフッ素含有樹脂の他ポリ
スチレン等の合成樹脂が挙げられる。なかでも、ポリオ
レフィン樹脂が好ましく、具体的には高密度或いは低密
度線状ポリエチレン、ポリプロピレンなどが挙げられ
る。ポリオレフィン樹脂は安価であり、成形加工がしや
すく、リサイクル性に優れ、化学的にも安定で、魚に対
して害を及ぼさないので好適である。本発明の通気性フ
ィルム用の樹脂としてより好ましく使用されるポリオレ
フィンは、ポリプロピレンである。
られる通気性フィルムを構成する樹脂としては、従来公
知のポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィ
ン;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリナフタレンテレフタレート等のポリエス
テル;ナイロン−6、ナイロン−6,6等のポリアミ
ド;ポリフツ化ビニリデン等のフッ素含有樹脂の他ポリ
スチレン等の合成樹脂が挙げられる。なかでも、ポリオ
レフィン樹脂が好ましく、具体的には高密度或いは低密
度線状ポリエチレン、ポリプロピレンなどが挙げられ
る。ポリオレフィン樹脂は安価であり、成形加工がしや
すく、リサイクル性に優れ、化学的にも安定で、魚に対
して害を及ぼさないので好適である。本発明の通気性フ
ィルム用の樹脂としてより好ましく使用されるポリオレ
フィンは、ポリプロピレンである。
【0011】本発明容器に用いることのできる通気性フ
ィルムとしては、実質的に透明なものが好ましい。ここ
でいう実質的に透明とは、容器に水または海水とともに
魚を入れたときに、外部から魚の様子が容易に確認でき
る状態をいうものである。ただし、本発明容器を構成す
る通気性フィルム以外の他の材質が実質的に透明である
場合には、使用する通気性フィルムは必ずしも透明であ
る必要はないが、出来るだけ通気性フィルム自身も透明
であることが好ましい。
ィルムとしては、実質的に透明なものが好ましい。ここ
でいう実質的に透明とは、容器に水または海水とともに
魚を入れたときに、外部から魚の様子が容易に確認でき
る状態をいうものである。ただし、本発明容器を構成す
る通気性フィルム以外の他の材質が実質的に透明である
場合には、使用する通気性フィルムは必ずしも透明であ
る必要はないが、出来るだけ通気性フィルム自身も透明
であることが好ましい。
【0012】本発明の容器の全部または一部を構成する
通気性フィルムとしては、その酸素透過度(23℃)が
少なくとも3×103cc/m2・24hrである通気性
フィルムであり、好ましくは1×104cc/m2・24
hr以上、さらに好ましくは5×104cc/m2・24
hr以上の通気性フィルムが使用される。酸素透過度が
3×103cc/m2・24hr未満では容器中の水性生
物の呼吸に要する酸素の容器、例えば袋内への拡散量が
不足して魚の死亡率が高くなるので好ましくない。一
方、酸素透過度が1×1010cc/m2・24hrを超
過した通気性フィルムは、この様なフィルム製造の安定
性の面から不利であり、加えて、酸素透過度が大きくな
ると透湿度も一般に大きくなり、例えば酸素透過度が1
×1010cc/m2・24hrを超過すると、容器中に
封入されている水または海水の蒸散が顕著になり、それ
よりさらに大きくなると、通気性フィルム部分から内容
液の漏洩が生ずるので問題になる。従って、本発明の容
器に使用される通気性フィルムは、その23℃における
酸素透過度が3×103〜1×1010cc/m2・24h
rの範囲に存することが必要である。
通気性フィルムとしては、その酸素透過度(23℃)が
少なくとも3×103cc/m2・24hrである通気性
フィルムであり、好ましくは1×104cc/m2・24
hr以上、さらに好ましくは5×104cc/m2・24
hr以上の通気性フィルムが使用される。酸素透過度が
3×103cc/m2・24hr未満では容器中の水性生
物の呼吸に要する酸素の容器、例えば袋内への拡散量が
不足して魚の死亡率が高くなるので好ましくない。一
方、酸素透過度が1×1010cc/m2・24hrを超
過した通気性フィルムは、この様なフィルム製造の安定
性の面から不利であり、加えて、酸素透過度が大きくな
ると透湿度も一般に大きくなり、例えば酸素透過度が1
×1010cc/m2・24hrを超過すると、容器中に
封入されている水または海水の蒸散が顕著になり、それ
よりさらに大きくなると、通気性フィルム部分から内容
液の漏洩が生ずるので問題になる。従って、本発明の容
器に使用される通気性フィルムは、その23℃における
酸素透過度が3×103〜1×1010cc/m2・24h
rの範囲に存することが必要である。
【0013】また、本発明の容器の全部または一部に使
用できる通気性フィルムは、その透湿度(40℃)が1
×106g/m2・24hr以下である通気性フィルムで
あり、好ましくは1×105g/m2・24hr以下、さ
らに好ましくは、5×104g/m2・24hr以下の透
湿度を有する通気性フィルムが使用される。透湿度が1
×106g/m2・24hrを越えると、容器中に封入さ
れている水または海水が蒸散したり、液漏れが起こるの
で、鮮魚の長期輸送や保存に問題が生じる。
用できる通気性フィルムは、その透湿度(40℃)が1
×106g/m2・24hr以下である通気性フィルムで
あり、好ましくは1×105g/m2・24hr以下、さ
らに好ましくは、5×104g/m2・24hr以下の透
湿度を有する通気性フィルムが使用される。透湿度が1
×106g/m2・24hrを越えると、容器中に封入さ
れている水または海水が蒸散したり、液漏れが起こるの
で、鮮魚の長期輸送や保存に問題が生じる。
【0014】本発明に使用できる通気性フィルムとして
は、上記の如く規定した酸素透過度と透湿度の両要件を
満たすものであれば制限されないが、特に酸素透過度
(A)と透湿度(B)の比(A)/(B)が150以上
である通気性フィルムが好ましい。ここでいう(A)/
(B)は、容器外から容器内部への酸素の補給のしやす
さと容器内部から容器外への水または海水の散逸のバラ
ンスにより決まるもので、水性生物の長期保存や延命に
対して重要である。例えば、酸素透過度が同じであれ
ば、この値が大きいほど容器内部から容器外への水また
は海水の散逸が抑えられるので好ましい。同様に、同じ
透湿度では、この値が大きいほど容器外から容器内部へ
の酸素の補給が容易で好ましい。
は、上記の如く規定した酸素透過度と透湿度の両要件を
満たすものであれば制限されないが、特に酸素透過度
(A)と透湿度(B)の比(A)/(B)が150以上
である通気性フィルムが好ましい。ここでいう(A)/
(B)は、容器外から容器内部への酸素の補給のしやす
さと容器内部から容器外への水または海水の散逸のバラ
ンスにより決まるもので、水性生物の長期保存や延命に
対して重要である。例えば、酸素透過度が同じであれ
ば、この値が大きいほど容器内部から容器外への水また
は海水の散逸が抑えられるので好ましい。同様に、同じ
透湿度では、この値が大きいほど容器外から容器内部へ
の酸素の補給が容易で好ましい。
【0015】本発明容器に使用する通気性フィルムは、
容器の形状、規模等に応じて酸素透過度と透湿度のバラ
ンスを考慮して選定されるが、上記(A)/(B)が1
50以上であることが望ましく、好ましくは200以
上、さらに好ましくは500以上である。(A)/
(B)が150未満では、場合により容器内部から容器
外への水または海水の散逸が起こったり、容器外から容
器内部への酸素の補給が不足したり、さらには、袋など
の容器においては鮮魚等の収納時の所望の形状状態を維
持することができないなど必ずしも満足する結果が得ら
れないことがある。
容器の形状、規模等に応じて酸素透過度と透湿度のバラ
ンスを考慮して選定されるが、上記(A)/(B)が1
50以上であることが望ましく、好ましくは200以
上、さらに好ましくは500以上である。(A)/
(B)が150未満では、場合により容器内部から容器
外への水または海水の散逸が起こったり、容器外から容
器内部への酸素の補給が不足したり、さらには、袋など
の容器においては鮮魚等の収納時の所望の形状状態を維
持することができないなど必ずしも満足する結果が得ら
れないことがある。
【0016】本発明の容器に用いることのできる通気性
フィルムは、通気性フィルム単独で用いることは勿論、
他の部材例えば、不織布、金網、他の膜と積層し、その
積層フィルムの23℃における酸素透過度(A)が3×
103cc/m2・24hrから1×1010cc/m2・
24hrの範囲にあり、40℃における透湿度(B)が
1×106g/m2・24hr以下であるものを用いるこ
ともできる。
フィルムは、通気性フィルム単独で用いることは勿論、
他の部材例えば、不織布、金網、他の膜と積層し、その
積層フィルムの23℃における酸素透過度(A)が3×
103cc/m2・24hrから1×1010cc/m2・
24hrの範囲にあり、40℃における透湿度(B)が
1×106g/m2・24hr以下であるものを用いるこ
ともできる。
【0017】本発明においては、23℃における酸素透
過度(A)が3×103cc/m2・24hrから1×1
010cc/m2・24hrの範囲にあり、40℃におけ
る透湿度(B)が1×106g/m2・24hr以下の通
気性フィルムにより、水性生物輸送用容器の全表面積の
全部または一部が構成されている。通気性フィルムを容
器の一部に使用した時には、該容器が外部の空気と接し
ている全ての面積における酸素透過度(A)が3×10
3cc/m2・24hrから1×1010cc/m2・24
hrの範囲にあり、40℃における透湿度(B)が1×
106g/m2・24hr以下になることが好ましい。そ
のためには、容器の形状及び用いる通気性フィルムの特
性を考慮して、水性生物輸送用容器の全表面積(C)に
占める通気性フィルムの面積(D)、すなわち面積率
(D)/(C)を決定して用いる。ここでいう表面積と
は、水性生物輸送用容器が外部の空気層と接している面
積である。
過度(A)が3×103cc/m2・24hrから1×1
010cc/m2・24hrの範囲にあり、40℃におけ
る透湿度(B)が1×106g/m2・24hr以下の通
気性フィルムにより、水性生物輸送用容器の全表面積の
全部または一部が構成されている。通気性フィルムを容
器の一部に使用した時には、該容器が外部の空気と接し
ている全ての面積における酸素透過度(A)が3×10
3cc/m2・24hrから1×1010cc/m2・24
hrの範囲にあり、40℃における透湿度(B)が1×
106g/m2・24hr以下になることが好ましい。そ
のためには、容器の形状及び用いる通気性フィルムの特
性を考慮して、水性生物輸送用容器の全表面積(C)に
占める通気性フィルムの面積(D)、すなわち面積率
(D)/(C)を決定して用いる。ここでいう表面積と
は、水性生物輸送用容器が外部の空気層と接している面
積である。
【0018】例えば、酸素透過度が実質的に零の容器の
一部に、酸素透過度が6×103cc/m2・24hrの
通気性フィルムを用いる場合には、面積率(D)/
(C)を0.5以上にし、また、面積率を0.1にする
ためには、酸素透過度が3×104cc/m2・24hr
以上の通気性フィルムを用いることが必要となる。
一部に、酸素透過度が6×103cc/m2・24hrの
通気性フィルムを用いる場合には、面積率(D)/
(C)を0.5以上にし、また、面積率を0.1にする
ためには、酸素透過度が3×104cc/m2・24hr
以上の通気性フィルムを用いることが必要となる。
【0019】本発明における、酸素透過度(A)が3×
103cc/m2・24hrから1×1010cc/m2・
24hrの範囲にあり、40℃における透湿度(B)が
1×106g/m2・24hr以下の通気性フィルムを一
部あるいは全部に用いた水性生物輸送用容器は、水或い
は海水と生物を収容した時、容器内にその全体積の少な
くとも5%、好ましくは10%、より好ましくは15%
の空気または酸素を封入できる空間を液面上に有するこ
とが好ましい。空間部がこれ以下では外部からの容器内
への円滑な酸素補給が出来ず好ましくない。
103cc/m2・24hrから1×1010cc/m2・
24hrの範囲にあり、40℃における透湿度(B)が
1×106g/m2・24hr以下の通気性フィルムを一
部あるいは全部に用いた水性生物輸送用容器は、水或い
は海水と生物を収容した時、容器内にその全体積の少な
くとも5%、好ましくは10%、より好ましくは15%
の空気または酸素を封入できる空間を液面上に有するこ
とが好ましい。空間部がこれ以下では外部からの容器内
への円滑な酸素補給が出来ず好ましくない。
【0020】本発明の水性生物輸送用容器においては、
容器内部の空気もしくは酸素層が通気性フィルムを介し
て外部の空気と接するために、酸素、窒素、炭酸ガスの
ガス交換は主として拡散作用により行われる。本発明に
使用する通気性フィルムの特徴は、水性生物輸送用容器
内において、水もしくは海水とともに封入した鮮魚の生
命活動のために、酸素の消費による酸素濃度の低下、炭
酸ガス濃度の上昇が生起し、それによって容器内部のガ
ス組成が、外部の空気(ガス)組成と異なっても、通気
性フィルムが浸透膜の作用をして容器内と外部のガス組
成を一定にするよう働き、その結果、容器内のガス組成
は外部の空気組成と同様に常に一定になり、鮮魚の延命
効果が大となる。
容器内部の空気もしくは酸素層が通気性フィルムを介し
て外部の空気と接するために、酸素、窒素、炭酸ガスの
ガス交換は主として拡散作用により行われる。本発明に
使用する通気性フィルムの特徴は、水性生物輸送用容器
内において、水もしくは海水とともに封入した鮮魚の生
命活動のために、酸素の消費による酸素濃度の低下、炭
酸ガス濃度の上昇が生起し、それによって容器内部のガ
ス組成が、外部の空気(ガス)組成と異なっても、通気
性フィルムが浸透膜の作用をして容器内と外部のガス組
成を一定にするよう働き、その結果、容器内のガス組成
は外部の空気組成と同様に常に一定になり、鮮魚の延命
効果が大となる。
【0021】さらに、本発明の容器として通気性フィル
ムを用いた柔軟な袋状の水性生物輸送用容器をつくり、
水もしくは海水とともに鮮魚を封入して用いると、袋内
の水の蒸気圧が袋のおかれている環境に対応した飽和蒸
気圧まで上昇し、袋内部の酸素、窒素濃度すなわち、各
ガスの分圧が袋外部の大気と異なることになり、通気性
フィルムが浸透膜の作用をしてガス分圧を一定にするよ
う、外部からフィルムを通して酸素、窒素が流入する。
一方、内部の水蒸気も同様に外部とのガス分圧を一定に
するために外部へ拡散する。その場合、本発明で用いる
通気性フィルムの酸素透過度(A)と透湿度(B)の比
(A)/(B)が150以上であると、そのために酸
素、窒素に比べて水蒸気の透過速度が遅く、結果的に袋
中のガス圧が高くなり、柔軟な袋が恒久的にふくれるこ
ととなる。その結果袋中に封入した鮮魚の傷つきの防止
や、魚のストレスの低減、フィルムが鮮魚に密着してえ
ら呼吸に支障を与えたりすることを防止でき、鮮魚の輸
送、保存、展示に好ましい。
ムを用いた柔軟な袋状の水性生物輸送用容器をつくり、
水もしくは海水とともに鮮魚を封入して用いると、袋内
の水の蒸気圧が袋のおかれている環境に対応した飽和蒸
気圧まで上昇し、袋内部の酸素、窒素濃度すなわち、各
ガスの分圧が袋外部の大気と異なることになり、通気性
フィルムが浸透膜の作用をしてガス分圧を一定にするよ
う、外部からフィルムを通して酸素、窒素が流入する。
一方、内部の水蒸気も同様に外部とのガス分圧を一定に
するために外部へ拡散する。その場合、本発明で用いる
通気性フィルムの酸素透過度(A)と透湿度(B)の比
(A)/(B)が150以上であると、そのために酸
素、窒素に比べて水蒸気の透過速度が遅く、結果的に袋
中のガス圧が高くなり、柔軟な袋が恒久的にふくれるこ
ととなる。その結果袋中に封入した鮮魚の傷つきの防止
や、魚のストレスの低減、フィルムが鮮魚に密着してえ
ら呼吸に支障を与えたりすることを防止でき、鮮魚の輸
送、保存、展示に好ましい。
【0022】酸素透過度(A)と透湿度(B)の比
(A)/(B)が150に満たないと、袋状の水性生物
輸送用容器が十分膨れず好ましくなく、また、酸素透過
度が3×103cc/m2・24hr未満では膨れるまで
に時間がかかり、また、1×1010cc/m2・24h
rを超過したり、透湿度(B)が1×106g/m2・2
4hrを越えると、袋内の水または海水の蒸散が激しく
十分膨れないことにもなる。
(A)/(B)が150に満たないと、袋状の水性生物
輸送用容器が十分膨れず好ましくなく、また、酸素透過
度が3×103cc/m2・24hr未満では膨れるまで
に時間がかかり、また、1×1010cc/m2・24h
rを超過したり、透湿度(B)が1×106g/m2・2
4hrを越えると、袋内の水または海水の蒸散が激しく
十分膨れないことにもなる。
【0023】本発明容器の少なくとも一部を構成する通
気性フィルムは、従来公知の方法を適宜に採用して製造
することができるが、製造された通気性フィルムの23
℃における酸素透過度(A)が3×103cc/m2・2
4hrから1×1010cc/m2・24hrの範囲にあ
り、40℃における透湿度(B)が1×106g/m2・
24hr以下であるように制御することが必要である。
気性フィルムは、従来公知の方法を適宜に採用して製造
することができるが、製造された通気性フィルムの23
℃における酸素透過度(A)が3×103cc/m2・2
4hrから1×1010cc/m2・24hrの範囲にあ
り、40℃における透湿度(B)が1×106g/m2・
24hr以下であるように制御することが必要である。
【0024】通気性フィルムの公知の製造法としては、
例えば、フィルムを特定の温度で延伸することで空孔を
生じさせる方法(特開昭63ー152638、特開平7
ー292143)、スリットなどで機械的に孔を開ける
方法(特開平5ー50539)そのほか電気的放電を利
用して孔を開ける方法、溶媒抽出により孔を開ける方法
などが挙げられる。これらの通気性フィルムを得る方法
のなかで、延伸フィルムを局部的に折り曲げて超微細な
縞状クレーズを生成させた通気性フィルムを製造する方
法(特開平7−256676)が、通気性の範囲を大幅
に、しかも任意に変えることができかつ製造も簡便であ
り、またフィルムの透明性をほとんど損なわないので、
水性生物輸送用容器として使用する通気性フィルムの製
造方法として好適である。
例えば、フィルムを特定の温度で延伸することで空孔を
生じさせる方法(特開昭63ー152638、特開平7
ー292143)、スリットなどで機械的に孔を開ける
方法(特開平5ー50539)そのほか電気的放電を利
用して孔を開ける方法、溶媒抽出により孔を開ける方法
などが挙げられる。これらの通気性フィルムを得る方法
のなかで、延伸フィルムを局部的に折り曲げて超微細な
縞状クレーズを生成させた通気性フィルムを製造する方
法(特開平7−256676)が、通気性の範囲を大幅
に、しかも任意に変えることができかつ製造も簡便であ
り、またフィルムの透明性をほとんど損なわないので、
水性生物輸送用容器として使用する通気性フィルムの製
造方法として好適である。
【0025】ポリプロピレンフィルムのクレーズフィル
ムは、例えば、次の様に製造することができる。すなわ
ち、緊張状態に保持された分子配向したポリプロピレン
フィルム面にフィルムの配向方向と平行に先端部が鋭角
な支持体を当接して局部的に折曲げ、その折曲げ変形域
を移動することにより、その移動方向と直角方向に連続
的な縞状クレーズを形成させ、通気性フィルムを製造す
ることができる。分子配向したフィルムの配向度が複屈
折率で0.5×10ー3以上の範囲を示すフィルムがクレ
ーズの容易な形成に有利である。なお、複屈折率は特開
平7ー256676に定義される値である。
ムは、例えば、次の様に製造することができる。すなわ
ち、緊張状態に保持された分子配向したポリプロピレン
フィルム面にフィルムの配向方向と平行に先端部が鋭角
な支持体を当接して局部的に折曲げ、その折曲げ変形域
を移動することにより、その移動方向と直角方向に連続
的な縞状クレーズを形成させ、通気性フィルムを製造す
ることができる。分子配向したフィルムの配向度が複屈
折率で0.5×10ー3以上の範囲を示すフィルムがクレ
ーズの容易な形成に有利である。なお、複屈折率は特開
平7ー256676に定義される値である。
【0026】このクレーズを有する通気性フィルムの酸
素透過度は、形成させるクレーズの量で容易に制御する
ことができる。具体的には、フィルムの配向度、フィル
ムに当接する支持体の角度、フィルムの折曲げ角度、支
持体に当接するときのフィルム緊張度などを選定するこ
とにより、例えば、酸素透過度が1×102〜1×109
cc/m2・24hr程度まで任意に変えることがで
き、水性生物の活動量にあった通気性を選ぶことができ
る。
素透過度は、形成させるクレーズの量で容易に制御する
ことができる。具体的には、フィルムの配向度、フィル
ムに当接する支持体の角度、フィルムの折曲げ角度、支
持体に当接するときのフィルム緊張度などを選定するこ
とにより、例えば、酸素透過度が1×102〜1×109
cc/m2・24hr程度まで任意に変えることがで
き、水性生物の活動量にあった通気性を選ぶことができ
る。
【0027】本願明細書でいうクレーズとは、フィルム
表面に現れる表面クレーズと内部に発生する内部クレー
ズを含むものであって、微細なひび状の模様を有する領
域をいう。このクレーズは分子束(フィブリル)とミク
ロボイドから構成されており、この部分で通気性が確保
されることになる。そして、クレーズフィルムは生成し
たミクロボイドが非常に微細なため、水または海水の流
出は全くなく、また、ボイドの大きさが光の波長より小
さいために光を散乱することなく、透明性が損なわれな
い特徴を有する。
表面に現れる表面クレーズと内部に発生する内部クレー
ズを含むものであって、微細なひび状の模様を有する領
域をいう。このクレーズは分子束(フィブリル)とミク
ロボイドから構成されており、この部分で通気性が確保
されることになる。そして、クレーズフィルムは生成し
たミクロボイドが非常に微細なため、水または海水の流
出は全くなく、また、ボイドの大きさが光の波長より小
さいために光を散乱することなく、透明性が損なわれな
い特徴を有する。
【0028】本発明の水性生物輸送用容器はほとんどの
水性生物の生きたままの輸送、保存、展示容器として利
用することができる。例えば、鯛、はまち、鮎、ひらめ
などの活魚、たこ、いか、などの軟体水性生物、かに、
えびなどの甲殻類、かき、あわびなどの貝類の容器とし
て有用である。とくに活動量の多い活魚の輸送、保存、
展示に好適である。また、本容器に水性生物を海水また
は水とともに封入するとき、補助的に空気の代わりに酸
素ガスを導入したり、酸素発生剤、炭酸ガス吸収剤を併
用することもできる。
水性生物の生きたままの輸送、保存、展示容器として利
用することができる。例えば、鯛、はまち、鮎、ひらめ
などの活魚、たこ、いか、などの軟体水性生物、かに、
えびなどの甲殻類、かき、あわびなどの貝類の容器とし
て有用である。とくに活動量の多い活魚の輸送、保存、
展示に好適である。また、本容器に水性生物を海水また
は水とともに封入するとき、補助的に空気の代わりに酸
素ガスを導入したり、酸素発生剤、炭酸ガス吸収剤を併
用することもできる。
【0029】
【実施例】以下本発明を実施例により更に詳細に説明す
るが、本発明はその要旨を超えない限りこれら実施例に
限定されるものではない。
るが、本発明はその要旨を超えない限りこれら実施例に
限定されるものではない。
【0030】実施例 1.通気性フィルムの製造 A:クレーズフィルム1〜4 65mmφ単軸押し出し機を用い、三菱化学(株)製の
ポリプロピレン(FL6CK)を250℃にて溶融押し
出しを行い、135℃で縦方向に3.5倍に延伸して、
さらに160℃で横方向を10倍に延伸した後165℃
で熱処理して透明な二軸延伸フィルム(1)を得た。延
伸後のフィルムは厚み30ミクロン、複屈折率が21.
5×10ー3であった。ついで、図1に示す装置を用い
て、延伸フィルム(1)の表面に先端角度が60度のエ
ッヂ(2)を有するクレーズ発生のための支持体(3)
を横方向に当接し、延伸フィルムの折曲げ角度(4)が
80度となるよう折曲げ、(5)と(6)の支持ロール
間の張力を300kg/cm2(クレーズフィルム
1)、240kg/cm2 (クレーズフィルム2)、1
80kg/cm2 (クレーズフィルム3)、60kg
/cm2(クレーズフィルム4)と変化させて50m/
分の速度で引取り、横方向に連続的な縞状クレーズ領域
が発生したフィルム(7)を得た。張力が大きいほど酸
素透過度の大きいクレーズフィルムを製造できる。
ポリプロピレン(FL6CK)を250℃にて溶融押し
出しを行い、135℃で縦方向に3.5倍に延伸して、
さらに160℃で横方向を10倍に延伸した後165℃
で熱処理して透明な二軸延伸フィルム(1)を得た。延
伸後のフィルムは厚み30ミクロン、複屈折率が21.
5×10ー3であった。ついで、図1に示す装置を用い
て、延伸フィルム(1)の表面に先端角度が60度のエ
ッヂ(2)を有するクレーズ発生のための支持体(3)
を横方向に当接し、延伸フィルムの折曲げ角度(4)が
80度となるよう折曲げ、(5)と(6)の支持ロール
間の張力を300kg/cm2(クレーズフィルム
1)、240kg/cm2 (クレーズフィルム2)、1
80kg/cm2 (クレーズフィルム3)、60kg
/cm2(クレーズフィルム4)と変化させて50m/
分の速度で引取り、横方向に連続的な縞状クレーズ領域
が発生したフィルム(7)を得た。張力が大きいほど酸
素透過度の大きいクレーズフィルムを製造できる。
【0031】B:クレーズフィルム5 上記クレーズフィルムの製造と同様な装置を用い、支持
ロール間の張力を250kg/cm2とした以外は同様
に操作して、ポリフッ化ビニリデン(商品名:カイナー
720、アトケムNA製)の延伸フィルムからクレーズ
フィルム5を作成した。
ロール間の張力を250kg/cm2とした以外は同様
に操作して、ポリフッ化ビニリデン(商品名:カイナー
720、アトケムNA製)の延伸フィルムからクレーズ
フィルム5を作成した。
【0032】C:溶媒抽出フィルム6、7 粘度平均分子量が150万であるポリエチレン20重量
部にステアリルアルコール80重量部をパウダーブレン
ドした後、170℃で混練した。混練物が固化する前に
0.5mmのプレスシートを作成し、そのあとエタノー
ル抽出によりステアリルアルコールを除去した。このシ
ートを二軸延伸機により延伸して通気性フィルムを作成
した。溶媒抽出フィルム6と7は延伸温度を変化させた
もので、フィルム6は延伸温度が120℃、フィルム7
は延伸温度が100℃である。
部にステアリルアルコール80重量部をパウダーブレン
ドした後、170℃で混練した。混練物が固化する前に
0.5mmのプレスシートを作成し、そのあとエタノー
ル抽出によりステアリルアルコールを除去した。このシ
ートを二軸延伸機により延伸して通気性フィルムを作成
した。溶媒抽出フィルム6と7は延伸温度を変化させた
もので、フィルム6は延伸温度が120℃、フィルム7
は延伸温度が100℃である。
【0033】上記A〜Cにより得られた各通気性フィル
ムの特性値を表1に示す。この表で酸素透過度はJIS
Zー1707に準拠し、透湿度はJIS Kー7129
(c法)に準拠して測定した。
ムの特性値を表1に示す。この表で酸素透過度はJIS
Zー1707に準拠し、透湿度はJIS Kー7129
(c法)に準拠して測定した。
【0034】
【表1】
【0035】2.水性生物輸送用容器の作成 前項1で製造した通気性フィルムを用いて水性生物輸送
用容器を作成した。作成した容器は次の(1)〜(3)
の3種である。すなわち、(1)は通気性フィルムを全
量使って長方形の袋(サイズは100mm×80mmで
内容積は110cm3)を作成したもの。(2)は
(1)と同サイズの袋であるが、片面に通気性フィル
ム、残りの片面にクレーズを形成させる前のポリプロピ
レン(PP)延伸フィルムを使用したもの。(3)は箱
型のPP製プラスチック容器(底面サイズが100mm
×100mm、高さが90mm)の蓋の部分に通気性フ
ィルムを使用したものであり、容器の全表面積に占める
通気性フィルムの面積率は18%である。
用容器を作成した。作成した容器は次の(1)〜(3)
の3種である。すなわち、(1)は通気性フィルムを全
量使って長方形の袋(サイズは100mm×80mmで
内容積は110cm3)を作成したもの。(2)は
(1)と同サイズの袋であるが、片面に通気性フィル
ム、残りの片面にクレーズを形成させる前のポリプロピ
レン(PP)延伸フィルムを使用したもの。(3)は箱
型のPP製プラスチック容器(底面サイズが100mm
×100mm、高さが90mm)の蓋の部分に通気性フ
ィルムを使用したものであり、容器の全表面積に占める
通気性フィルムの面積率は18%である。
【0036】3.試験例 試験例1〜9 生きた金魚を使用して試験を行った。金魚は体長5cm
のもので、動きが活発な健康状態の正常なものを使用し
た。容器(1)、(2)には各々水を50g、容器3に
は250gと、金魚を一匹ずつ入れ、(1)、(2)の
容器は溶断シールして密封し、(3)の容器について
は、通気性膜をPP製容器にヒートシールして密封し
た。密封した容器を23℃で保持した。また、一部の容
器には20分に一度1分間振動を与え、輸送時の振動の
影響も検討した。このような条件において金魚の生存状
態を、死亡するまでの時間により調べた。また、容器内
の水の漏れを調べるために容器の下に新聞紙をひき、そ
の濡れ状況を調べ、少しでも濡れがあるものは「液漏れ
有り」と判断した。さらに、袋状容器(1)、(2)に
ついては、経過時間に伴う袋の膨れの状態を観察し、膨
れのあるものについては、「膨れあり」と判断した。な
お、各々のテストは5点行い、結果はその平均とした。
結果を表2に示す。
のもので、動きが活発な健康状態の正常なものを使用し
た。容器(1)、(2)には各々水を50g、容器3に
は250gと、金魚を一匹ずつ入れ、(1)、(2)の
容器は溶断シールして密封し、(3)の容器について
は、通気性膜をPP製容器にヒートシールして密封し
た。密封した容器を23℃で保持した。また、一部の容
器には20分に一度1分間振動を与え、輸送時の振動の
影響も検討した。このような条件において金魚の生存状
態を、死亡するまでの時間により調べた。また、容器内
の水の漏れを調べるために容器の下に新聞紙をひき、そ
の濡れ状況を調べ、少しでも濡れがあるものは「液漏れ
有り」と判断した。さらに、袋状容器(1)、(2)に
ついては、経過時間に伴う袋の膨れの状態を観察し、膨
れのあるものについては、「膨れあり」と判断した。な
お、各々のテストは5点行い、結果はその平均とした。
結果を表2に示す。
【0037】比較試験例1〜3 比較のために通気性フィルムのかわりに同じ厚みのポリ
エチレンフィルム(比較例3)、クレーズを形成させる
前の延伸PPフィルム(比較例1、2)を用いて容器を
作成し、上記試験例と同様なテストを行った。その結果
を表2に示す。
エチレンフィルム(比較例3)、クレーズを形成させる
前の延伸PPフィルム(比較例1、2)を用いて容器を
作成し、上記試験例と同様なテストを行った。その結果
を表2に示す。
【0038】比較試験例4 試験例1において、そこで使用したのと同様なクレーズ
フィルムであるが、クレーズを形成させるときの張力が
小さく酸素透過度が小さいクレーズフィルム4を用いた
以外は同様にしてテストを行い、その結果を表2に示
す。
フィルムであるが、クレーズを形成させるときの張力が
小さく酸素透過度が小さいクレーズフィルム4を用いた
以外は同様にしてテストを行い、その結果を表2に示
す。
【0039】比較試験例5 溶媒抽出フィルム7を用いた以外は、試験例1と同様に
してテストを行い、その結果を表2に示した。
してテストを行い、その結果を表2に示した。
【0040】
【表2】
【0041】本発明の容器は、表2から明らかなごとく
魚を生きたまま保存、輸送する容器として、予想をはる
かに越えた驚くべき効果を有していることが明らかであ
る。
魚を生きたまま保存、輸送する容器として、予想をはる
かに越えた驚くべき効果を有していることが明らかであ
る。
【0042】
【発明の効果】本発明の水性生物輸送用容器は、活魚の
輸送のための特別な装置を必要とせず、輸送途中での酸
素の吹き込みも必要なく、しかも少量の水で輸送するこ
とができるので、活魚を経済的にも有利で安全に輸送す
ることができる。また、輸送容器に入れた活魚のままで
店頭にて販売することができる画期的な容器である。
輸送のための特別な装置を必要とせず、輸送途中での酸
素の吹き込みも必要なく、しかも少量の水で輸送するこ
とができるので、活魚を経済的にも有利で安全に輸送す
ることができる。また、輸送容器に入れた活魚のままで
店頭にて販売することができる画期的な容器である。
【図1】図1は、本発明に用いる通気性フィルムの製造
法の一実施例の概略図である。
法の一実施例の概略図である。
1:延伸フィルム 2:エッジ 3:支持体 4:折り曲げ角度 5,6:支持ロール 7:クレーズフィルム
Claims (5)
- 【請求項1】液密に密封可能な容器において、その少な
くとも一部が通気性フィルムにより構成され、該通気性
フィルムは、23℃における酸素透過度が3×103c
c/m2・24hrから1×1010cc/m2・24hr
の範囲にあり、且つ40℃における透湿度が1×106
g/m2・24hr以下であることを特徴とする水性生
物輸送用容器。 - 【請求項2】通気性フィルムは、23℃における酸素透
過度(A)と40℃における透湿度(B)の比(A)/
(B)が150以上であることを特徴とする請求項1に
記載の水性生物輸送用容器。 - 【請求項3】通気性フィルムが、延伸フィルムを局部的
に折り曲げることにより形成させた、超微細な縞状クレ
ーズを有するクレーズフィルムであることを特徴とする
請求項1又は2に記載の水性生物輸送用容器。 - 【請求項4】液密に密封可能な袋状容器において、その
少なくとも一部が通気性フィルムにより構成され、該通
気性フィルムは、23℃における酸素透過度(A)が3
×103cc/m2・24hrから1×1010cc/m2
・24hrの範囲にあり、40℃における透湿度(B)
が1×106g/m2・24hr以下であり、且つ(A)
/(B)が150以上であることを特徴とする水性生物
輸送用袋状容器。 - 【請求項5】液密に密封可能な容器において、その少な
くとも一部が通気性フィルムにより構成され、容器の全
表面積(C)に対する通気性フィルムの面積(D)の割
合(D)/(C)が0.1以上であることを特徴とする
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の水性生物輸送用
容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10241397A JPH10276611A (ja) | 1997-04-07 | 1997-04-07 | 水性生物輸送用容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10241397A JPH10276611A (ja) | 1997-04-07 | 1997-04-07 | 水性生物輸送用容器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10276611A true JPH10276611A (ja) | 1998-10-20 |
Family
ID=14326766
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10241397A Pending JPH10276611A (ja) | 1997-04-07 | 1997-04-07 | 水性生物輸送用容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10276611A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6354246B1 (en) | 1999-03-18 | 2002-03-12 | Kamihata Fish Industries Ltd. | Creature transporting container |
| JP2003251220A (ja) * | 2002-03-01 | 2003-09-09 | Nakajima Kogyo:Kk | マイナスイオン発生方法およびマイナスイオン発生器 |
-
1997
- 1997-04-07 JP JP10241397A patent/JPH10276611A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6354246B1 (en) | 1999-03-18 | 2002-03-12 | Kamihata Fish Industries Ltd. | Creature transporting container |
| JP2003251220A (ja) * | 2002-03-01 | 2003-09-09 | Nakajima Kogyo:Kk | マイナスイオン発生方法およびマイナスイオン発生器 |
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