JPH0761885B2 - 被覆光ファイバおよび防水光ファイバケーブル - Google Patents
被覆光ファイバおよび防水光ファイバケーブルInfo
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- JPH0761885B2 JPH0761885B2 JP62229871A JP22987187A JPH0761885B2 JP H0761885 B2 JPH0761885 B2 JP H0761885B2 JP 62229871 A JP62229871 A JP 62229871A JP 22987187 A JP22987187 A JP 22987187A JP H0761885 B2 JPH0761885 B2 JP H0761885B2
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- optical fiber
- water absorption
- coating
- cured product
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- Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の産業上利用分野〕 本発明は被覆光ファイバおよび被覆光ファイバケーブ
ル、詳しくは経済性に優れ、かつ信頼性に優れた被覆光
ファイバおよび被覆光ファイバケーブルに関する。
ル、詳しくは経済性に優れ、かつ信頼性に優れた被覆光
ファイバおよび被覆光ファイバケーブルに関する。
光ファイバを構成する石英ガラスは水の存在下で静疲労
により強度低下が進むことが知られていいる。これを防
ぐためにプラスチックの保護被覆が施されている。
により強度低下が進むことが知られていいる。これを防
ぐためにプラスチックの保護被覆が施されている。
また、被覆材料、被覆構造はこのような強度低下の観点
からのほかに、被覆した光ファイバの伝送損失、および
光ファイバの線引き工程との適合性の観点から選択さ
れ、一般に光ファイバにはヤング率の低い一次被覆とヤ
ング率の高い二次被覆の2層が保護被覆として形成され
ている。現在では、硬化速度が速いため、光ファイバの
高速線引きが可能である紫外線によって硬化する樹脂組
成物(以下、UV材料と呼ぶ)が広く用いられている。
からのほかに、被覆した光ファイバの伝送損失、および
光ファイバの線引き工程との適合性の観点から選択さ
れ、一般に光ファイバにはヤング率の低い一次被覆とヤ
ング率の高い二次被覆の2層が保護被覆として形成され
ている。現在では、硬化速度が速いため、光ファイバの
高速線引きが可能である紫外線によって硬化する樹脂組
成物(以下、UV材料と呼ぶ)が広く用いられている。
さて、光ファイバを構成する石英ガラスは次式に示すよ
うに、アルカリによってSi-O結合が加水分解されるため
〔出典:R.J.Charles,J.Appl.Phys.,Vol.29,1554(198
5)〕、ガラスを構成する網目構造が破壊される。
うに、アルカリによってSi-O結合が加水分解されるため
〔出典:R.J.Charles,J.Appl.Phys.,Vol.29,1554(198
5)〕、ガラスを構成する網目構造が破壊される。
−Si-O-Si+OH-→−SiOH+−SiO- −SiO+H2O→−SiOH+OH- この網目構造の破壊はガラスの強度低下につながるもの
である。
である。
一方、被覆光ファイバを複数本収納した光ファイバケー
ブルは、各種の環境下で使用されるが、その環境の一つ
である管路内やマンホール内ではケーブルは水に浸るこ
とが多い。このような環境下でファイバの強度低下を防
止するため、ケーブル内に乾燥空気を流すガス保守やケ
ーブル内に防水材料を充填した防水ケーブルなどが実用
化されている。しかし、ガス保守では、ガスの加圧装置
や遠隔監視装置などのコスト高のため、特に監視をしな
い防水ケーブルが多く使用されつつある。防水ケーブル
の問題点は、ケーブルに微小なピンホールが生じた時こ
れを検知する方法がないことである。したがって、ケー
ブル内に浸水したとき、ケーブル内の防水材料でブロッ
クするが、水を完全に遮蔽し、ケーブルの長さ方向に水
が進行するのを防ぐのは困難である。防水材料として公
知の材料には石油系ジェリーがあるが、これをケーブル
内に均一にかつ隙間なく充填しないと水は長期にわたっ
て徐々に進行する。このように、ケーブル内に完全に充
填することは製造時の困難さを伴う。また、別の材料と
して水を吸収してダムを作る吸水材料があるが、これは
原理的に繊維に水を吸収させるため、完全に遮蔽するこ
とは困難である。
ブルは、各種の環境下で使用されるが、その環境の一つ
である管路内やマンホール内ではケーブルは水に浸るこ
とが多い。このような環境下でファイバの強度低下を防
止するため、ケーブル内に乾燥空気を流すガス保守やケ
ーブル内に防水材料を充填した防水ケーブルなどが実用
化されている。しかし、ガス保守では、ガスの加圧装置
や遠隔監視装置などのコスト高のため、特に監視をしな
い防水ケーブルが多く使用されつつある。防水ケーブル
の問題点は、ケーブルに微小なピンホールが生じた時こ
れを検知する方法がないことである。したがって、ケー
ブル内に浸水したとき、ケーブル内の防水材料でブロッ
クするが、水を完全に遮蔽し、ケーブルの長さ方向に水
が進行するのを防ぐのは困難である。防水材料として公
知の材料には石油系ジェリーがあるが、これをケーブル
内に均一にかつ隙間なく充填しないと水は長期にわたっ
て徐々に進行する。このように、ケーブル内に完全に充
填することは製造時の困難さを伴う。また、別の材料と
して水を吸収してダムを作る吸水材料があるが、これは
原理的に繊維に水を吸収させるため、完全に遮蔽するこ
とは困難である。
このように、防水ケーブルでは、防水材料により大きく
浸水しない構造であるが、長期間(例えば、ケーブル寿
命として10年間)にわたって、ファイバの保護被覆、あ
るいはファイバ表面に水が浸入しない保証は困難であ
る。従って、水による被覆材料の劣化、ファイバ自体の
強度低下が生じる問題があった。また、管路内やマンホ
ール内では場所によって溜っている水がアルカリ性にな
っている。これはコンクリート中の水酸化カルシウム等
が溶出したためと考えられている。
浸水しない構造であるが、長期間(例えば、ケーブル寿
命として10年間)にわたって、ファイバの保護被覆、あ
るいはファイバ表面に水が浸入しない保証は困難であ
る。従って、水による被覆材料の劣化、ファイバ自体の
強度低下が生じる問題があった。また、管路内やマンホ
ール内では場所によって溜っている水がアルカリ性にな
っている。これはコンクリート中の水酸化カルシウム等
が溶出したためと考えられている。
しかるに、UV材料は一般に、ウレタン結合、エーテル結
合、エステル結合や水酸基等の極性基をその分子中に含
むため、アルカリの存在下で加水分解するという問題が
あった。従って、このような従来のUV材料を被覆した光
ファイバはアルカリの雰囲気中で被覆層が劣化し、その
ため容易に強度が低下するという問題があった。すなわ
ち、防水ケーブルであっても、浸水したアルカリ性の水
によって長期間にわたっては被覆が劣化し、ガラス保護
の機能を果たさなくなる。同時にファイバ表面でアルカ
リの存在下で水分によりガラスのSi-O結合が破壊され、
強度が低下する。従って、本質的には防水ケーブルの役
目を果たせないという重大な欠点を有していた。
合、エステル結合や水酸基等の極性基をその分子中に含
むため、アルカリの存在下で加水分解するという問題が
あった。従って、このような従来のUV材料を被覆した光
ファイバはアルカリの雰囲気中で被覆層が劣化し、その
ため容易に強度が低下するという問題があった。すなわ
ち、防水ケーブルであっても、浸水したアルカリ性の水
によって長期間にわたっては被覆が劣化し、ガラス保護
の機能を果たさなくなる。同時にファイバ表面でアルカ
リの存在下で水分によりガラスのSi-O結合が破壊され、
強度が低下する。従って、本質的には防水ケーブルの役
目を果たせないという重大な欠点を有していた。
本発明は上述の点に鑑みなされたものであり、光ファイ
バ被覆層の耐アルカリ性を改善した信頼性の高い被覆光
ファイバ、被覆光ファイバテープおよび防水ファイバケ
ーブルを提供することを目的とするものである。
バ被覆層の耐アルカリ性を改善した信頼性の高い被覆光
ファイバ、被覆光ファイバテープおよび防水ファイバケ
ーブルを提供することを目的とするものである。
(発明の特徴と従来技術の差異) 上述の問題点を解決するため、本発明による被覆光ファ
イバでは、1または複数の被覆層を有する被覆光ファイ
バにおいて、該被覆層の少なくとも1層が紫外線の照射
によって硬化する樹脂組成物の硬化物で形成されてお
り、かつ該硬化物の少なくとも1つの吸水率が3.5%以
下であり、該吸水率が3.5%以下の硬化物の少なくとも
1つは平均架橋間分子量が1200以下であることを特徴と
している。
イバでは、1または複数の被覆層を有する被覆光ファイ
バにおいて、該被覆層の少なくとも1層が紫外線の照射
によって硬化する樹脂組成物の硬化物で形成されてお
り、かつ該硬化物の少なくとも1つの吸水率が3.5%以
下であり、該吸水率が3.5%以下の硬化物の少なくとも
1つは平均架橋間分子量が1200以下であることを特徴と
している。
また、本発明によるテープ状被覆光ファイバ(以下光フ
ァイバテープ)は、1または複数の被覆層を有する被覆
光ファイバの複数をほぼ平行にならべ、これをテープ被
覆層で被覆して一体化したテープ状被覆光ファイバにお
いて、前記光ファイバ被覆層およびテープ被覆層のう
ち、少なくとも1層が紫外線の照射によって硬化する樹
脂組成物の硬化物であり、かつ該硬化物の少なくとも1
つの吸水率が3.5%以下であり、該吸水率が3.5%以下の
硬化物の少なくとも1つは平均架橋間分子量が1200以下
であることを特徴とするものである。
ァイバテープ)は、1または複数の被覆層を有する被覆
光ファイバの複数をほぼ平行にならべ、これをテープ被
覆層で被覆して一体化したテープ状被覆光ファイバにお
いて、前記光ファイバ被覆層およびテープ被覆層のう
ち、少なくとも1層が紫外線の照射によって硬化する樹
脂組成物の硬化物であり、かつ該硬化物の少なくとも1
つの吸水率が3.5%以下であり、該吸水率が3.5%以下の
硬化物の少なくとも1つは平均架橋間分子量が1200以下
であることを特徴とするものである。
さらに本発明による防水光ファイバケーブルは、防水光
ファイバケーブルにおいて、該防水光ファイバケーブル
に収納される光ファイバが1または複数の被覆層を有す
る被覆光ファイバであり、前記被覆光ファイバの該被覆
層の少なくとも1層が紫外線の照射によって硬化する樹
脂組成物の硬化物で形成されており、かつ該硬化物の少
なくとも1つの吸水率が3.5%以下であるか、あるいは
該防水光ファイバケーブルに収納される光ファイバテー
プが1または複数の被覆層を有する被覆光ファイバの複
数をほぼ平行にならべ、これをテープ被覆層で被覆して
一体化したテープ状被覆光ファイバであり、前記光ファ
イバ被覆層およびテープ被覆層のうち、少なくとも1層
が紫外線の照射によって硬化する樹脂組成物の硬化物で
あり、かつ該硬化物の少なくとも1つの吸水率が3.5%
以下である防水光ファイバケーブルであって、該吸水率
が3.5%以下の硬化物の少なくとも1つは平均架橋間分
子量が1200以下であることを特徴とするものである。す
なわち、上記本発明による第一および第二の発明の被覆
光ファイバまたは光ファイバテープを収納したことを特
徴としている。
ファイバケーブルにおいて、該防水光ファイバケーブル
に収納される光ファイバが1または複数の被覆層を有す
る被覆光ファイバであり、前記被覆光ファイバの該被覆
層の少なくとも1層が紫外線の照射によって硬化する樹
脂組成物の硬化物で形成されており、かつ該硬化物の少
なくとも1つの吸水率が3.5%以下であるか、あるいは
該防水光ファイバケーブルに収納される光ファイバテー
プが1または複数の被覆層を有する被覆光ファイバの複
数をほぼ平行にならべ、これをテープ被覆層で被覆して
一体化したテープ状被覆光ファイバであり、前記光ファ
イバ被覆層およびテープ被覆層のうち、少なくとも1層
が紫外線の照射によって硬化する樹脂組成物の硬化物で
あり、かつ該硬化物の少なくとも1つの吸水率が3.5%
以下である防水光ファイバケーブルであって、該吸水率
が3.5%以下の硬化物の少なくとも1つは平均架橋間分
子量が1200以下であることを特徴とするものである。す
なわち、上記本発明による第一および第二の発明の被覆
光ファイバまたは光ファイバテープを収納したことを特
徴としている。
(発明の具体的説明) 本発明を更に詳しく説明する。
本発明は信頼性の高い光ファイバ、特にアルカリ雰囲気
中でも強度低下の少ない光ファイバおよび光ファイバケ
ーブルを得ることについて種々検討した結果、被覆光フ
ァイバの耐アルカリ性は被覆層の耐アルカリ性に大きく
依存することを見いだし、さらに被覆材料の耐アルカリ
性は吸水率、および架橋密度と極めて高い相関があるこ
とを見いだして到達したものである。以下、詳細に説明
する。
中でも強度低下の少ない光ファイバおよび光ファイバケ
ーブルを得ることについて種々検討した結果、被覆光フ
ァイバの耐アルカリ性は被覆層の耐アルカリ性に大きく
依存することを見いだし、さらに被覆材料の耐アルカリ
性は吸水率、および架橋密度と極めて高い相関があるこ
とを見いだして到達したものである。以下、詳細に説明
する。
まず、吸水率および架橋密度の影響の評価法から説明す
る。
る。
1.吸水率の評価法 吸水率は硬化物のシートを23℃の蒸留水に24時間浸漬し
たのち取り出し、表面の水をふき取った後、カールフィ
ッシャー水分計で測定した。
たのち取り出し、表面の水をふき取った後、カールフィ
ッシャー水分計で測定した。
また、硬化物の耐アルカリ性はつぎのようにして評価し
た。
た。
硬化物のシートを20℃、または80℃のpH(水素イオン濃
度)13(苛性ソーダの濃度で約0.5%の水溶液)の溶液
に所定時間浸漬した後取り出し、流水で2時間洗浄した
後23℃‐50%RH(相対湿度)の雰囲気中で24時間状態調
節し、引っ張り試験によりヤング率を測定した。引っ張
り試験はJIS規格に従って実施し、ヤング率は試験片長
さの2.5%伸び値から算出した。耐アルカリ性はヤング
率の残率すなわち浸漬後の試験片のヤング率を浸漬前の
試験片のヤング率で除した値で評価した。
度)13(苛性ソーダの濃度で約0.5%の水溶液)の溶液
に所定時間浸漬した後取り出し、流水で2時間洗浄した
後23℃‐50%RH(相対湿度)の雰囲気中で24時間状態調
節し、引っ張り試験によりヤング率を測定した。引っ張
り試験はJIS規格に従って実施し、ヤング率は試験片長
さの2.5%伸び値から算出した。耐アルカリ性はヤング
率の残率すなわち浸漬後の試験片のヤング率を浸漬前の
試験片のヤング率で除した値で評価した。
2.架橋密度の評価法 架橋密度は架橋間分子量で評価した。架橋間分子量は被
覆材料に用いた原料であるオリゴマ、モノマの分子量お
よび官能基数から算出した。架橋間分子量は被覆材料の
硬化物の網目構造における架橋点間の長さを表している
ため、架橋間分子量が小さいほど架橋密度は高くなる。
覆材料に用いた原料であるオリゴマ、モノマの分子量お
よび官能基数から算出した。架橋間分子量は被覆材料の
硬化物の網目構造における架橋点間の長さを表している
ため、架橋間分子量が小さいほど架橋密度は高くなる。
3.吸水率の評価結果 第1図に吸水率の異なるポリテトラメチレングリコール
ウレタンアクリレート(PTMGUA)系材料の耐アルカリ性
の実験結果を示す。アルカリ雰囲気はpH13の苛性ソーダ
水溶液であり、温度は20℃である。この実験に用いたPT
MGUA系材料は次のようにして調製した。まず、分子量が
約2000のポリテトラメチレングリコール〔HO(CH2CH2CH
2CH2O)nH、PTMG〕とトリレンジイソシアネートおよび
2−ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)との反応生
成物であるポリテトラメチレングリコールウレタンアク
リレート(PTMGUA)にHEAまたはエチレンアクリレート
(EA)、および光重合開始剤を加え樹脂組成物とし、こ
れに紫外線を照射し、硬化物のシートを作製した。図
中、LはPTMGUAの硬化物、M,N,O,PはPTMGUAにHEAを加え
て吸水率を変えた樹脂組成物の硬化物であり、またRは
QにおいてHEAの代わりにEAを用いた樹脂組成物であ
る。したがって、QとRは化学構造が類似で吸水率が異
なる。L,M,N,O,P,QおよびRの吸水率はそれぞれ1.55、
2.26、3.52、5.85、11.60、1.18および1.35%である。
また、この実験に用いたオリゴマは同一であり、モノマ
の官能基数も同一であるため、これらの材料の架橋間分
子量は同一である。
ウレタンアクリレート(PTMGUA)系材料の耐アルカリ性
の実験結果を示す。アルカリ雰囲気はpH13の苛性ソーダ
水溶液であり、温度は20℃である。この実験に用いたPT
MGUA系材料は次のようにして調製した。まず、分子量が
約2000のポリテトラメチレングリコール〔HO(CH2CH2CH
2CH2O)nH、PTMG〕とトリレンジイソシアネートおよび
2−ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)との反応生
成物であるポリテトラメチレングリコールウレタンアク
リレート(PTMGUA)にHEAまたはエチレンアクリレート
(EA)、および光重合開始剤を加え樹脂組成物とし、こ
れに紫外線を照射し、硬化物のシートを作製した。図
中、LはPTMGUAの硬化物、M,N,O,PはPTMGUAにHEAを加え
て吸水率を変えた樹脂組成物の硬化物であり、またRは
QにおいてHEAの代わりにEAを用いた樹脂組成物であ
る。したがって、QとRは化学構造が類似で吸水率が異
なる。L,M,N,O,P,QおよびRの吸水率はそれぞれ1.55、
2.26、3.52、5.85、11.60、1.18および1.35%である。
また、この実験に用いたオリゴマは同一であり、モノマ
の官能基数も同一であるため、これらの材料の架橋間分
子量は同一である。
図から、L(吸水率1.55%)、M(2.26%)、N(3.52
%)およびR(1.35%)は14日間アルカリ浸漬後もヤン
グ率はほとんど変化しない。これに対し、N(吸水率5.
85%)は3日間の浸漬により膨潤し、ヤング率の測定が
不可能になった。同様にP(吸水率11.62%)およびQ
(21.18%)ではアルカリ浸漬1日後に膨潤した。ま
た、Qと極めて類似の化学構造を持つR(吸水率1.35
%)は14日間アルカリ浸漬後も劣化はほとんど認められ
ない。
%)およびR(1.35%)は14日間アルカリ浸漬後もヤン
グ率はほとんど変化しない。これに対し、N(吸水率5.
85%)は3日間の浸漬により膨潤し、ヤング率の測定が
不可能になった。同様にP(吸水率11.62%)およびQ
(21.18%)ではアルカリ浸漬1日後に膨潤した。ま
た、Qと極めて類似の化学構造を持つR(吸水率1.35
%)は14日間アルカリ浸漬後も劣化はほとんど認められ
ない。
この実験結果からUV材料の耐アルカリ性は吸水率によっ
て評価でき、吸水率の低い材料が耐アルカリ性に優れて
いることが解る。
て評価でき、吸水率の低い材料が耐アルカリ性に優れて
いることが解る。
この吸水率と耐アルカリ性の関係を明確にするため、吸
水率の異なる各種のUV材料を80℃‐pH13のアルカリ雰囲
気中に浸漬し、30日間の加速試験を行った。このような
厳しい条件を選んだのはこの雰囲気中では材料の優劣が
容易に明らかになるためである。結果を第2図に示す。
吸水率が3.5%を境として劣化するものとそうでないも
のに分けることができる。以上の実験結果からUV材料の
耐アルカリ性は吸水率で評価でき、吸水率が3.5%以下
であれば耐アルカリ性に優れていることが解る。
水率の異なる各種のUV材料を80℃‐pH13のアルカリ雰囲
気中に浸漬し、30日間の加速試験を行った。このような
厳しい条件を選んだのはこの雰囲気中では材料の優劣が
容易に明らかになるためである。結果を第2図に示す。
吸水率が3.5%を境として劣化するものとそうでないも
のに分けることができる。以上の実験結果からUV材料の
耐アルカリ性は吸水率で評価でき、吸水率が3.5%以下
であれば耐アルカリ性に優れていることが解る。
このように、吸水率の低い材料が耐アルカリ性に優れて
いる、すなわちアルカリの存在下で加水分解を起こしに
くい理由としては次のようなメカニズムが考えられる。
加水分解反応は材料の表面で起こることは広く知られて
いる。従って、樹脂硬化物シート中に浸入するアルカリ
水溶液の量、すなわち硬化物に対するアルカリ水溶液の
溶解度が重要になる。アルカリの濃度は低いため、これ
は水の硬化物シートに対する溶解度、すなわち吸水率と
ほぼ同一と見なすことができる。従って、吸水率の低い
材料が耐アルカリ性に優れていたものと思われる。
いる、すなわちアルカリの存在下で加水分解を起こしに
くい理由としては次のようなメカニズムが考えられる。
加水分解反応は材料の表面で起こることは広く知られて
いる。従って、樹脂硬化物シート中に浸入するアルカリ
水溶液の量、すなわち硬化物に対するアルカリ水溶液の
溶解度が重要になる。アルカリの濃度は低いため、これ
は水の硬化物シートに対する溶解度、すなわち吸水率と
ほぼ同一と見なすことができる。従って、吸水率の低い
材料が耐アルカリ性に優れていたものと思われる。
4.架橋密度の評価 従来のUV材料は一般にUV材料の最大の特徴、すなわち硬
化速度を速くすることに主眼の一つがおかれていた。こ
のためには材料が極性基を持つ必要があり、このような
極性基が多いほど硬化速度が速い傾向にある。しかるに
極性基が多く含まれていれば当然吸水率も高くなるた
め、従来のUV材料は5%程度の吸水率を持っていた。従
って、耐アルカリ性は優れていなかった。
化速度を速くすることに主眼の一つがおかれていた。こ
のためには材料が極性基を持つ必要があり、このような
極性基が多いほど硬化速度が速い傾向にある。しかるに
極性基が多く含まれていれば当然吸水率も高くなるた
め、従来のUV材料は5%程度の吸水率を持っていた。従
って、耐アルカリ性は優れていなかった。
第3図にPTMGUA(L)にヘキサメチレングリコールジア
クリレート(HMGDA)を加えて架橋密度を変えた樹脂組
成物のpH13-80℃のアルカリ雰囲気中に3日間浸漬した
時の架橋間分子量と耐アルカリ性の関係を示す。図に示
した硬化物の吸水率は1.40〜1.55と低い値である。この
図から吸水率が低い材料においては平均架橋間分子量が
1200以下であれば耐アルカリ性に優れていることが解
る。
クリレート(HMGDA)を加えて架橋密度を変えた樹脂組
成物のpH13-80℃のアルカリ雰囲気中に3日間浸漬した
時の架橋間分子量と耐アルカリ性の関係を示す。図に示
した硬化物の吸水率は1.40〜1.55と低い値である。この
図から吸水率が低い材料においては平均架橋間分子量が
1200以下であれば耐アルカリ性に優れていることが解
る。
5.吸水率と架橋密度との関係 これまでの実験結果から、UV材料の耐アルカリ性には吸
水率と架橋密度が影響することが解った。すなわち、吸
水率3.5%以下、平均架橋間分子量1200以下とすれば耐
アルカリ性が良好である。しかし、両条件が必要である
かどうかは不明である。このため、以下の実験を行っ
た。
水率と架橋密度が影響することが解った。すなわち、吸
水率3.5%以下、平均架橋間分子量1200以下とすれば耐
アルカリ性が良好である。しかし、両条件が必要である
かどうかは不明である。このため、以下の実験を行っ
た。
第4図にポリエチレングリコールウレタンジアクリレー
ト(PEGDA)にヘキサンメチレングリコールジアクリレ
ート(HMGDA)を加えて架橋密度を調節した樹脂組成物
のpH13-20℃‐3日間の条件における架橋間分子量と耐
アルカリ性の関係を示す。図中の括弧内の数値は硬化物
の吸水率を示す。これらの硬化物の吸水率は5.2〜34.3
%と大きい値である。この図から架橋密度が高い方(架
橋間分子量が低い方)が耐アルカリ性に優れていること
が解る。また、上記の硬化物をpH13-80℃の雰囲気中に
浸漬したところ、3日以内に溶解あるいは膨張した。こ
れらの実験結果からもう一つのことが解る。すなわち、
吸水率が高い材料においては架橋密度の効果が頭打ちに
なることである。
ト(PEGDA)にヘキサンメチレングリコールジアクリレ
ート(HMGDA)を加えて架橋密度を調節した樹脂組成物
のpH13-20℃‐3日間の条件における架橋間分子量と耐
アルカリ性の関係を示す。図中の括弧内の数値は硬化物
の吸水率を示す。これらの硬化物の吸水率は5.2〜34.3
%と大きい値である。この図から架橋密度が高い方(架
橋間分子量が低い方)が耐アルカリ性に優れていること
が解る。また、上記の硬化物をpH13-80℃の雰囲気中に
浸漬したところ、3日以内に溶解あるいは膨張した。こ
れらの実験結果からもう一つのことが解る。すなわち、
吸水率が高い材料においては架橋密度の効果が頭打ちに
なることである。
したがって、平均架橋間分子量1200以下の条件だけでは
不十分で、この平均架橋間分子量の条件は吸水率3.5%
の以下の条件を充足して初めて有効な特性が実現でき
る。
不十分で、この平均架橋間分子量の条件は吸水率3.5%
の以下の条件を充足して初めて有効な特性が実現でき
る。
このような架橋密度の効果は、これが低いことは網目の
数が少ないことであるから、アルカリによって一つの鎖
が切断しても、全体におよぼす効果が大きく、そのため
力学的性質に大きく影響し、また、逆に架橋密度が高い
場合には網目の数が多いため、全体におよぼす効果は少
なくそのため力学的性質におよぼす影響は少ない。すな
わち、耐アルカリ性に優れているものと考えられる。
数が少ないことであるから、アルカリによって一つの鎖
が切断しても、全体におよぼす効果が大きく、そのため
力学的性質に大きく影響し、また、逆に架橋密度が高い
場合には網目の数が多いため、全体におよぼす効果は少
なくそのため力学的性質におよぼす影響は少ない。すな
わち、耐アルカリ性に優れているものと考えられる。
本発明における紫外線の照射によって硬化する樹脂組成
物とは、基本的には重合性二重結合を有する化合物と光
重合開始剤(光開始剤)から構成されており、重合性二
重結合を有する化合物は一般に複数が用いられる。この
ような化合物は特に限定するものではないが、エポキシ
アクリレート、ウレタンアクリレート、ポリエステルア
クリレート、アクリル酸エステル、ビニル化合物等が例
示される。
物とは、基本的には重合性二重結合を有する化合物と光
重合開始剤(光開始剤)から構成されており、重合性二
重結合を有する化合物は一般に複数が用いられる。この
ような化合物は特に限定するものではないが、エポキシ
アクリレート、ウレタンアクリレート、ポリエステルア
クリレート、アクリル酸エステル、ビニル化合物等が例
示される。
本発明の第一の発明である被覆光ファイバの少なくとも
1つの被覆層は、紫外線の照射によって硬化する樹脂組
成物の硬化物で形成されており、吸水率が3.5%以下
で、吸水率が3.5%以下の硬化物の少なくとも1つは平
均架橋間分子量が1200以下である。
1つの被覆層は、紫外線の照射によって硬化する樹脂組
成物の硬化物で形成されており、吸水率が3.5%以下
で、吸水率が3.5%以下の硬化物の少なくとも1つは平
均架橋間分子量が1200以下である。
第5図に本発明による被覆光ファイバの構成例を示す。
第5図aは、本発明による単一の被覆層を有する被覆光
ファイバの典型的被覆構造の例を開示しており、図中、
1は光ファイバ、2は被覆層を示している。この図より
明らかなように、本発明による被覆光ファイバは光ファ
イバ1の周囲に被覆層2を被覆した構造になっており、
前記被覆層2が前述の紫外線によって硬化する樹脂組成
物の硬化物であって、3.5%以下の吸水率を有し、かつ
平均架橋間分子量が1200以下の層である。
ファイバの典型的被覆構造の例を開示しており、図中、
1は光ファイバ、2は被覆層を示している。この図より
明らかなように、本発明による被覆光ファイバは光ファ
イバ1の周囲に被覆層2を被覆した構造になっており、
前記被覆層2が前述の紫外線によって硬化する樹脂組成
物の硬化物であって、3.5%以下の吸水率を有し、かつ
平均架橋間分子量が1200以下の層である。
第5図bは本発明による複数の被覆層を有する被覆光フ
ァイバの典型的被覆構造の例を示しており、3は低ヤン
グ率材料からなる一次被覆、4は高ヤング率材料からな
る二次被覆である。
ァイバの典型的被覆構造の例を示しており、3は低ヤン
グ率材料からなる一次被覆、4は高ヤング率材料からな
る二次被覆である。
この被覆光ファイバにおいては、光ファイバ1に低ヤン
グ率材料からなる一次被覆が施されているとともに、前
記一次被覆3にさらに高ヤング率材料の二次被覆が施さ
れた構造が開示されている。この例においては、2層の
被覆が設けられており、この2層のうち、少なくとも1
層は紫外線によって硬化する樹脂組成物の硬化物であ
り、このうち少なくとも1層、すなわち一次被覆3また
は二次被覆4の少なくとも1層が吸水率3.5%以下であ
り、かつ平均架橋間分子量が1200以下のものである。も
ちろん、一次被覆3および二次被覆4の両方が3.5%以
下の吸水率で、かつ平均架橋間分子量が1200以下の硬化
物であってもよい。
グ率材料からなる一次被覆が施されているとともに、前
記一次被覆3にさらに高ヤング率材料の二次被覆が施さ
れた構造が開示されている。この例においては、2層の
被覆が設けられており、この2層のうち、少なくとも1
層は紫外線によって硬化する樹脂組成物の硬化物であ
り、このうち少なくとも1層、すなわち一次被覆3また
は二次被覆4の少なくとも1層が吸水率3.5%以下であ
り、かつ平均架橋間分子量が1200以下のものである。も
ちろん、一次被覆3および二次被覆4の両方が3.5%以
下の吸水率で、かつ平均架橋間分子量が1200以下の硬化
物であってもよい。
この第5図bにおいては、被覆層が2層の場合を例示し
ているが、2層以上の被覆層がある場合、前記被覆層の
少なくとも1層が紫外線により硬化する樹脂組成物より
なる硬化物であり、このうちの少なくとも1層が吸水率
3.5%以下で、かつ平均架橋間分子量が1200以下であれ
ばよいことは明白である。
ているが、2層以上の被覆層がある場合、前記被覆層の
少なくとも1層が紫外線により硬化する樹脂組成物より
なる硬化物であり、このうちの少なくとも1層が吸水率
3.5%以下で、かつ平均架橋間分子量が1200以下であれ
ばよいことは明白である。
第5図cは、本発明による第二の発明である被覆光ファ
イバテープの一例を示す図であり、この例において第5
図bに示したような被覆構造を持つ光ファイバを5本並
べて被覆した光ファイバテープの構成例を示している。
図中、5は高ヤング率材料からなるテープ被覆層を示
す。
イバテープの一例を示す図であり、この例において第5
図bに示したような被覆構造を持つ光ファイバを5本並
べて被覆した光ファイバテープの構成例を示している。
図中、5は高ヤング率材料からなるテープ被覆層を示
す。
この光ファイバテープによれば、前記一次被覆3、二次
被覆4およびテープ被覆5のうち、少なくとも1層が、
紫外線硬化の樹脂組成物よりなる硬化物であり、この硬
化物のうち少なくとも1層が吸水率3.5%以下であり、
かつ平均架橋間分子量は1200以下である被覆である。
被覆4およびテープ被覆5のうち、少なくとも1層が、
紫外線硬化の樹脂組成物よりなる硬化物であり、この硬
化物のうち少なくとも1層が吸水率3.5%以下であり、
かつ平均架橋間分子量は1200以下である被覆である。
第5図dは、第5図bに示したような被覆光ファイバの
6心からなる光ユニット、第5図eは本発明による第三
の発明である防水光ファイバケーブル構造の例を示す。
図中、6は被覆光ファイバ、7は金属中心部材、8は吸
水繊維からなるクッション層、9は押え巻き、10は光ユ
ニット、11は抗張力体、12は押え巻きテープ、13は外被
である。
6心からなる光ユニット、第5図eは本発明による第三
の発明である防水光ファイバケーブル構造の例を示す。
図中、6は被覆光ファイバ、7は金属中心部材、8は吸
水繊維からなるクッション層、9は押え巻き、10は光ユ
ニット、11は抗張力体、12は押え巻きテープ、13は外被
である。
この第5図eより明らかなように、防水光ファイバケー
ブルは、抗張力体11の廻りに第5図dに示すような光ユ
ニット10を配置し、押え巻きテープ12および外被13で一
体化したものである。光ユニット10内の吸収繊維8は外
被13に生じたピンホールからの水を吸水し、膨張してダ
ムを作るものである。
ブルは、抗張力体11の廻りに第5図dに示すような光ユ
ニット10を配置し、押え巻きテープ12および外被13で一
体化したものである。光ユニット10内の吸収繊維8は外
被13に生じたピンホールからの水を吸水し、膨張してダ
ムを作るものである。
このような防水光ファイバケーブルに使用される被覆光
ファイバの被覆は、前述のように、紫外線の照射によっ
て硬化する樹脂組成物の硬化物で形成されており、かつ
該被覆層の吸水率が3.5%以下であり、かつ平均架橋間
分子量が1200以下である。また、前記防水光ファイバケ
ーブルを構成する被覆光ファイバは、複数の被覆層を有
することができる。すなわち、同種または異種の2層以
上の被覆層を持ち、そのうち少なくとも1層の被覆層が
紫外線の照射によって硬化する樹脂組成物の硬化物で形
成されており、かつ該被覆層の少なくとも1層の被覆層
の吸水率が3.5%以下であり、かつ平均架橋間分子量が1
200以下である硬化物である。
ファイバの被覆は、前述のように、紫外線の照射によっ
て硬化する樹脂組成物の硬化物で形成されており、かつ
該被覆層の吸水率が3.5%以下であり、かつ平均架橋間
分子量が1200以下である。また、前記防水光ファイバケ
ーブルを構成する被覆光ファイバは、複数の被覆層を有
することができる。すなわち、同種または異種の2層以
上の被覆層を持ち、そのうち少なくとも1層の被覆層が
紫外線の照射によって硬化する樹脂組成物の硬化物で形
成されており、かつ該被覆層の少なくとも1層の被覆層
の吸水率が3.5%以下であり、かつ平均架橋間分子量が1
200以下である硬化物である。
以下実施例について説明するが、UV材料の耐アルカリ性
は特に断らない限り、先に述べたように、ヤング率の残
率を調べる方法によって評価した。すなわち光ファイバ
を80℃のpH13の水溶液に所定時間浸漬した後取り出し、
そのまま引っ張り試験を行った。引っ張り試験はゲージ
長さ40cm、引っ張り速度はゲージ長さの20%/分とし
た。
は特に断らない限り、先に述べたように、ヤング率の残
率を調べる方法によって評価した。すなわち光ファイバ
を80℃のpH13の水溶液に所定時間浸漬した後取り出し、
そのまま引っ張り試験を行った。引っ張り試験はゲージ
長さ40cm、引っ張り速度はゲージ長さの20%/分とし
た。
〔実施例1〕 硬化物のヤング率が60kg/mm2、吸水率が2.3%、平均架
橋間分子量250であるウレタンアクリレートXを調製
し、これに紫外線を照射し、厚さ200μmの硬化物のシ
ートを得た。これを80℃‐pH13のアルカリ溶液中に浸漬
し、ヤング率の経時変化を測定した。結果を第6図に示
す。30日後もヤング率の著しい変化は認められない。
橋間分子量250であるウレタンアクリレートXを調製
し、これに紫外線を照射し、厚さ200μmの硬化物のシ
ートを得た。これを80℃‐pH13のアルカリ溶液中に浸漬
し、ヤング率の経時変化を測定した。結果を第6図に示
す。30日後もヤング率の著しい変化は認められない。
次に、外径125μmの光ファイバに第1層の被覆に吸水
率2.5%、ヤング率0.12kg/mm2のウレタンアクリレート
Sを約40μmの厚さに被覆し、さらにその上にウレタン
アクリレートXを約100μmの厚さに被覆し、外径約0.4
mmの被覆光ファイバを得た。この光ファイバを80℃‐pH
13のアルカリ溶液中に浸漬し、ファイバ強度の経時変化
を測定した。結果を第7図に示す。ファイバ強度は徐々
に低下するが、極端な低下は認められない。
率2.5%、ヤング率0.12kg/mm2のウレタンアクリレート
Sを約40μmの厚さに被覆し、さらにその上にウレタン
アクリレートXを約100μmの厚さに被覆し、外径約0.4
mmの被覆光ファイバを得た。この光ファイバを80℃‐pH
13のアルカリ溶液中に浸漬し、ファイバ強度の経時変化
を測定した。結果を第7図に示す。ファイバ強度は徐々
に低下するが、極端な低下は認められない。
次に、この実施例に用いた被覆材料の寿命推定を以下の
ように考察した。ウレタンアクリレートXのシートをpH
13のアルカリ雰囲気中で温度を変えてヤング率の経時変
化を測定した。ヤング率の残率が0.8になる時間を材料
の寿命(tf)とし、tfと温度の関係をアレンニウスプロ
ットし、この直線から常温における寿命を推定した。結
果を第8図に示す。ウレタンアクリレートXの20℃‐pH
13における寿命は約4400日(約12年)と見積られる。
ように考察した。ウレタンアクリレートXのシートをpH
13のアルカリ雰囲気中で温度を変えてヤング率の経時変
化を測定した。ヤング率の残率が0.8になる時間を材料
の寿命(tf)とし、tfと温度の関係をアレンニウスプロ
ットし、この直線から常温における寿命を推定した。結
果を第8図に示す。ウレタンアクリレートXの20℃‐pH
13における寿命は約4400日(約12年)と見積られる。
比較のため、従来の被覆材料について同様な検討をし
た。市販のウレタンアクリレートY(硬化物のヤング率
が62kg/mm2、吸水率が3.9%)に紫外線を照射し、厚さ2
00μmの硬化物シートを得た。これを80℃‐pH13のアル
カリ溶液中に浸漬し、ヤング率の経時変化を測定した。
結果を第6図に合わせて示す。アルカリ浸漬3日までは
ほとんど変化は認められなかったが、7日目でシートは
溶解し、ヤング率の測定は不可能となった。
た。市販のウレタンアクリレートY(硬化物のヤング率
が62kg/mm2、吸水率が3.9%)に紫外線を照射し、厚さ2
00μmの硬化物シートを得た。これを80℃‐pH13のアル
カリ溶液中に浸漬し、ヤング率の経時変化を測定した。
結果を第6図に合わせて示す。アルカリ浸漬3日までは
ほとんど変化は認められなかったが、7日目でシートは
溶解し、ヤング率の測定は不可能となった。
次に、外径125μmの光ファイバに第1層にウレタンア
クリレートSを約40μmの厚さに被覆し、さらにその上
にウレタンアクリレートYを約100μmの厚さに被覆
し、外径約0.4mmの被覆光ファイバを得た。この光ファ
イバを80℃‐pH13のアルカリ溶液中に浸漬し、ファイバ
強度の経時変化を測定した。結果を第7図に合わせて示
す。ファイバ強度は3日まで徐々に低下し、7日目で被
覆層が溶解し、強度の測定が不可能となった。
クリレートSを約40μmの厚さに被覆し、さらにその上
にウレタンアクリレートYを約100μmの厚さに被覆
し、外径約0.4mmの被覆光ファイバを得た。この光ファ
イバを80℃‐pH13のアルカリ溶液中に浸漬し、ファイバ
強度の経時変化を測定した。結果を第7図に合わせて示
す。ファイバ強度は3日まで徐々に低下し、7日目で被
覆層が溶解し、強度の測定が不可能となった。
また、ウレタンアクリレートYのシートについて、上記
と同じ方法により寿命を推定した。結果を第8図に示
す。ウレタンアクリレートYの20℃‐pH13における寿命
は約380日(約1年)と見積られる。
と同じ方法により寿命を推定した。結果を第8図に示
す。ウレタンアクリレートYの20℃‐pH13における寿命
は約380日(約1年)と見積られる。
〔実施例2〕 第1層にウレタンアクリレートS、第2層にウレタンア
クリレートXを被覆した光ファイバを製造し、この被覆
光ファイバを用い60心の防水光ファイバケーブルを製造
した。このケーブルを80℃‐pH13のアルカリ水溶液中に
30日間浸漬した後取り出し、被覆光ファイバの強度を測
定した。平均破断強度は初期値の78%であり、これは被
覆光ファイバの耐アルカリ性と同等以上の優れた水準で
あった。
クリレートXを被覆した光ファイバを製造し、この被覆
光ファイバを用い60心の防水光ファイバケーブルを製造
した。このケーブルを80℃‐pH13のアルカリ水溶液中に
30日間浸漬した後取り出し、被覆光ファイバの強度を測
定した。平均破断強度は初期値の78%であり、これは被
覆光ファイバの耐アルカリ性と同等以上の優れた水準で
あった。
〔実施例3〕 分子量2000のポリオレフィンジオールとトリレンジイソ
シアネート、および2−ヒドロキシエチルアクリレート
の反応により、分子量2600(計算値)のポリオレフィン
ウレタンジアクリレート(オリゴマ)を得た。これにN
−ビニル−2−ピロリドン(モノマ)と光開始剤を加え
樹脂組成物とした。樹脂組成物の吸水率はモノマとオリ
ゴマのモル比を変えることにより調節した。樹脂組成物
に紫外線を照射した作製したシートの耐アルカリ性を評
価した。第9図にpH13-80℃のアルカリ雰囲気中に7日
間浸漬した後のヤング率の残率を示す。吸水率約3.5%
を境としてそれ以下ではヤング率の残率が高いことが解
る。
シアネート、および2−ヒドロキシエチルアクリレート
の反応により、分子量2600(計算値)のポリオレフィン
ウレタンジアクリレート(オリゴマ)を得た。これにN
−ビニル−2−ピロリドン(モノマ)と光開始剤を加え
樹脂組成物とした。樹脂組成物の吸水率はモノマとオリ
ゴマのモル比を変えることにより調節した。樹脂組成物
に紫外線を照射した作製したシートの耐アルカリ性を評
価した。第9図にpH13-80℃のアルカリ雰囲気中に7日
間浸漬した後のヤング率の残率を示す。吸水率約3.5%
を境としてそれ以下ではヤング率の残率が高いことが解
る。
以上説明したように本発明によれば、吸水率および架橋
密度の低いUV材料を被覆層として有するため、被覆光フ
ァイバおよび光ファイバケーブルは耐アルカリ性に優
れ、またUV材料であるため線引き時の硬化が容易であ
り、従来の線引き技術を変更する必要がないなどの経済
性に優れる利点がある。
密度の低いUV材料を被覆層として有するため、被覆光フ
ァイバおよび光ファイバケーブルは耐アルカリ性に優
れ、またUV材料であるため線引き時の硬化が容易であ
り、従来の線引き技術を変更する必要がないなどの経済
性に優れる利点がある。
第1図はPTMGUA系樹脂組成物の吸水率と耐アルカリ性の
関係を示した図であり、横軸は時間(日)、縦軸は20℃
‐pH13のアルカリ雰囲気中に浸漬した後のUV材料のヤン
グ率の残率、第2図はUV材料の吸水率と耐アルカリ性の
関係を示した図であり、縦軸は80℃‐pH13の雰囲気中に
30日間浸漬したUV材料のヤング率の残率、第3図はPTMG
UA系樹脂組成物の架橋密度と耐アルカリ性の関係を示し
た図であり、横軸は樹脂組成物の平均架橋間分子量、縦
軸はpH13-80℃のアルカリ雰囲気中に3日間浸漬した後
のヤング率の残率、第4図はポリエチレングリコールウ
レタンジアクリレート(PEGUA)系樹脂組成物のpH13-20
℃‐3日間の条件での架橋密度と耐アルカリ性の関係を
示した図であり、縦軸はヤング率の残率、横軸は架橋間
分子量、図中の数値は吸水率を示し、第5図a,b,cは本
発明における光ファイバの被覆構造の例を示す図、第5
図dは光ユニット、第5図eは光ファイバケーブルの構
造の例を示す図、第6図は2種類のウレタンアクリレー
トX(吸水率2.3%)、Y(吸水率3.9%)の80℃‐pH13
のアルカリ雰囲気中におけるヤング率の経時変化を示し
た図であり、縦軸はヤング率の残率、横軸は時間、第7
図はS/X被覆光ファイバ、およびS/Y被覆光ファイバの80
℃‐pH13のアルカリ雰囲気中における強度の経時変化を
示した図であり、縦軸は強度の残率、横軸は時間、第8
図は2種類のウレタンアクリレートX(吸水率2.3%、
平均架橋間分子量250)、Y(吸水率3.9%、平均架橋間
分子量不明)のpH13における寿命推定曲線を示し、縦軸
は寿命、横は温度(絶対温度の逆数に103を掛けたも
の)、第9図は吸水率とヤング率の残率との関係を示す
図であり、縦軸はヤング率の残率、横軸は吸水率を示
す。 1……光ファイバ、2……被覆、3……定ヤング率の材
料からなる一次被覆、4……高ヤング率の材料からなる
二次被覆、5……高ヤング率の材料からなるテープ被
覆、6……被覆光ファイバ、7……金属中心部材、8…
…吸水繊維からなるクッション層、9……押え巻き、10
……光ユニット、11……抗張力体、12……押え巻きテー
プ、13……外被。
関係を示した図であり、横軸は時間(日)、縦軸は20℃
‐pH13のアルカリ雰囲気中に浸漬した後のUV材料のヤン
グ率の残率、第2図はUV材料の吸水率と耐アルカリ性の
関係を示した図であり、縦軸は80℃‐pH13の雰囲気中に
30日間浸漬したUV材料のヤング率の残率、第3図はPTMG
UA系樹脂組成物の架橋密度と耐アルカリ性の関係を示し
た図であり、横軸は樹脂組成物の平均架橋間分子量、縦
軸はpH13-80℃のアルカリ雰囲気中に3日間浸漬した後
のヤング率の残率、第4図はポリエチレングリコールウ
レタンジアクリレート(PEGUA)系樹脂組成物のpH13-20
℃‐3日間の条件での架橋密度と耐アルカリ性の関係を
示した図であり、縦軸はヤング率の残率、横軸は架橋間
分子量、図中の数値は吸水率を示し、第5図a,b,cは本
発明における光ファイバの被覆構造の例を示す図、第5
図dは光ユニット、第5図eは光ファイバケーブルの構
造の例を示す図、第6図は2種類のウレタンアクリレー
トX(吸水率2.3%)、Y(吸水率3.9%)の80℃‐pH13
のアルカリ雰囲気中におけるヤング率の経時変化を示し
た図であり、縦軸はヤング率の残率、横軸は時間、第7
図はS/X被覆光ファイバ、およびS/Y被覆光ファイバの80
℃‐pH13のアルカリ雰囲気中における強度の経時変化を
示した図であり、縦軸は強度の残率、横軸は時間、第8
図は2種類のウレタンアクリレートX(吸水率2.3%、
平均架橋間分子量250)、Y(吸水率3.9%、平均架橋間
分子量不明)のpH13における寿命推定曲線を示し、縦軸
は寿命、横は温度(絶対温度の逆数に103を掛けたも
の)、第9図は吸水率とヤング率の残率との関係を示す
図であり、縦軸はヤング率の残率、横軸は吸水率を示
す。 1……光ファイバ、2……被覆、3……定ヤング率の材
料からなる一次被覆、4……高ヤング率の材料からなる
二次被覆、5……高ヤング率の材料からなるテープ被
覆、6……被覆光ファイバ、7……金属中心部材、8…
…吸水繊維からなるクッション層、9……押え巻き、10
……光ユニット、11……抗張力体、12……押え巻きテー
プ、13……外被。
Claims (3)
- 【請求項1】1または複数の被覆層を有する被覆光ファ
イバにおいて、該被覆層の少なくとも1層が紫外線の照
射によって硬化する樹脂組成物の硬化物で形成されてお
り、かつ該硬化物の少なくとも1つの吸水率が3.5%以
下であり、該吸水率が3.5%以下の硬化物の少なくとも
1つは平均架橋間分子量が1200以下であることを特徴と
する被覆光ファイバ。 - 【請求項2】1または複数の被覆層を有する被覆光ファ
イバの複数をほぼ平行にならべ、これをテープ被覆層で
被覆して一体化したテープ状被覆光ファイバにおいて、
前記光ファイバ被覆層およびテープ被覆層のうち、少な
くとも1層が紫外線の照射によって硬化する樹脂組成物
の硬化物であり、かつ該硬化物の少なくとも1つの吸水
率が3.5%以下であり、該吸水率が3.5%以下の硬化物の
少なくとも1つは平均架橋間分子量が1200以下であるこ
とを特徴とする被覆光ファイバ。 - 【請求項3】防水光ファイバケーブルにおいて、該防水
光ファイバケーブルに収納される光ファイバが1または
複数の被覆層を有する被覆光ファイバであり、前記被覆
光ファイバの該被覆層の少なくとも1層が紫外線の照射
によって硬化する樹脂組成物の硬化物で形成されてお
り、かつ該硬化物の少なくとも1つの吸水率が3.5%以
下であるか、あるいは該防水光ファイバケーブルに収納
される光ファイバテープが1または複数の被覆層を有す
る被覆光ファイバの複数をほぼ平行にならべ、これをテ
ープ被覆層で被覆して一体化したテープ状被覆光ファイ
バであり、前記光ファイバ被覆層およびテープ被覆層の
うち、少なくとも1層が紫外線の照射によって硬化する
樹脂組成物の硬化物であり、かつ該硬化物の少なくとも
1つの吸水率が3.5%以下である防水光ファイバケーブ
ルであって、該吸水率が3.5%以下の硬化物の少なくと
も1つは平均架橋間分子量が1200以下であることを特徴
とする防水光ファイバケーブル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62229871A JPH0761885B2 (ja) | 1987-06-26 | 1987-09-16 | 被覆光ファイバおよび防水光ファイバケーブル |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15939487 | 1987-06-26 | ||
| JP62-159394 | 1987-06-26 | ||
| JP62229871A JPH0761885B2 (ja) | 1987-06-26 | 1987-09-16 | 被覆光ファイバおよび防水光ファイバケーブル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6487535A JPS6487535A (en) | 1989-03-31 |
| JPH0761885B2 true JPH0761885B2 (ja) | 1995-07-05 |
Family
ID=26486208
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62229871A Expired - Lifetime JPH0761885B2 (ja) | 1987-06-26 | 1987-09-16 | 被覆光ファイバおよび防水光ファイバケーブル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0761885B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6488508A (en) * | 1987-09-30 | 1989-04-03 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | Optical fiber tape |
| JP5203418B2 (ja) * | 2010-05-27 | 2013-06-05 | 古河電気工業株式会社 | 浸水検知用光ファイバ素線および光ファイバ着色心線 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6218509A (ja) * | 1985-07-17 | 1987-01-27 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 光伝送用フアイバ |
-
1987
- 1987-09-16 JP JP62229871A patent/JPH0761885B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6487535A (en) | 1989-03-31 |
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