JPH0762078A - ポリカーボネートの製造方法 - Google Patents

ポリカーボネートの製造方法

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JPH0762078A
JPH0762078A JP21290693A JP21290693A JPH0762078A JP H0762078 A JPH0762078 A JP H0762078A JP 21290693 A JP21290693 A JP 21290693A JP 21290693 A JP21290693 A JP 21290693A JP H0762078 A JPH0762078 A JP H0762078A
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JP
Japan
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group
compound
polycarbonate
carbonate
reaction
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JP21290693A
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English (en)
Inventor
Shigeki Kuze
茂樹 久世
Ryozo Okumura
量三 奥村
Seiji Takahashi
誠二 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐加水分解性を損なうことなく、品質の優れ
たポリカーボネートを効率よく製造する方法を開発する
こと。 【構成】 (A)ジヒドロキシ化合物と(B)炭酸ジエ
ステルとのエステル交換反応において、該エステル交換
反応を式(I) 【化1】 〔式中の各記号は明細書に定義した通りである。〕で表
されるラクタム化合物を共存させて行うポリカーボネー
トの製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリカーボネートの製造
方法に関する。詳しくは、ジヒドロキシ化合物と炭酸ジ
エステルとからエステル交換法によってポリカーボネー
トを製造するにあたり、該エステル交換反応をラクタム
化合物を共存させて行うことによって、耐加水分解性を
損なうことなく、品質の優れたポリカーボネートを効率
よく製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般
に、ポリカーボネート(以下、PCと記す。)の製造方
法としては、ビスフェノールAなどの芳香族ジヒドロキ
シ化合物とホスゲンとを直接反応させる方法(界面重縮
合法)、あるいはビスフェノールAなどの芳香族ジヒド
ロキシ化合物とジフェニルカーボネートなどの炭酸ジエ
ステルとを溶融状態でエステル交換反応させる方法(溶
融法)が知られている。PCの製造法において、界面重
縮合法は、有毒なホスゲンを用いなければならないこ
と、副生する塩化水素や塩化ナトリウムなどの含塩素
化合物によって製造装置が腐蝕すること、樹脂中に混
入する水酸化ナトリウムなどポリマーの物性に悪影響を
及ぼす不純物の分離が困難なことなどの諸問題がある。
【0003】一方、溶融法は、界面重縮合法と比較し
て、安価にPCを製造することができる利点を有してい
るものの、通常、280〜310℃の高温下で長時間反
応させるために、樹脂の着色問題から逃れられないと言
う大きな欠点を有する。このような溶融法において、こ
の着色を低減させるために、種々の改良技術が提案され
ている。例えば、特公昭61−39972号公報,特開
昭63−223036号公報等には、特定の触媒を使用
する方法が開示されている。また、特開昭61−151
236号公報,特開昭62−158719号公報等に
は、反応後期に酸化防止剤を添加する方法が開示されて
いる。そして、特開昭61−62522号公報等には、
反応後期に2軸ベント式混練押出機を、また、特開平2
−153925号公報等には、横型攪拌重合槽を使用す
るなどプロセス的な改良技術が開示されている。さら
に、特開平2−175722号公報には、モノマー中の
加水分解可能な塩素含有量を一定以下にする方法が開示
されている。また、得られるPCの耐加水分解性を改良
するために、従来よりジメチル硫酸のような揮発性酸に
より中和することが知られており、最近ではp−トルエ
ンスルホン酸のような酸で中和を行い、過剰の酸をエポ
キシで中性化処理する技術(特開平4−175368号
公報)が知られている。しかし、未だ品質の問題は完全
には解決されておらず、満足すべきPCを得るには至っ
ていないのが実状である。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
上記状況に鑑み、上記従来法の欠点を解消し、エステル
交換法によって、品質の優れたPCを効率よく製造する
ことができる方法を開発すべく鋭意研究を重ねた。その
結果、PCをエステル交換法によって製造するにあた
り、エステル交換反応をラクタム化合物を共存させて行
うことによって、上記の課題を解決し得ることを見出し
た。本発明は、かかる知見に基づいて完成したものであ
る。すなわち、本発明は、(A)ジヒドロキシ化合物と
(B)炭酸ジエステルとからエステル交換法によってポ
リカーボネートを製造するにあたり、該エステル交換反
応をラクタム化合物を共存させて行うことを特徴とする
ポリカーボネートの製造方法を提供するものである。
【0005】先ず、本発明において、(A)成分として
用いられるジヒドロキシ化合物は、各種のものがある。
例えば、芳香族ジヒドロキシ化合物,脂肪族ジヒドロキ
シ化合物,芳香族ジヒドロキシ化合物のビスエステル
類,脂肪族ジヒドロキシ化合物のビスエステル類,芳香
族ジヒドロキシ化合物のカーボネート類,及び脂肪族ジ
ヒドロキシ化合物のカーボネート類から選択される少な
くとも一種の化合物である。この(A)成分の一つとし
て用いられる芳香族ジヒドロキシ化合物は、一般式(II)
【0006】
【化2】
【0007】〔式中、Rは、それぞれハロゲン原子(例
えば、塩素,臭素,フッ素,沃素)又は炭素数1〜8の
アルキル基(例えば、メチル基,エチル基,プロピル
基,n−ブチル基,イソブチル基,アミル基,イソアミ
ル基,ヘキシル基など)であり、このRが複数の場合、
それらは同一であってもよいし、異なっていてもよく、
mは、0〜4の整数である。そして、Zは、単結合,炭
素数1〜8のアルキレン基又は炭素数2〜8のアルキリ
デン基(例えば、メチレン基,エチレン基,プロピレン
基,ブチレン基,ペンテリレン基,ヘキシレン基,エチ
リデン基,イソプロピリデン基など),炭素数5〜15
のシクロアルキレン基又は炭素数5〜15のシクロアル
キリデン基(例えば、シクロペンチレン基,シクロヘキ
シレン基,シクロペンチリデン基,シクロヘキシリデン
基など),又は−S−,−SO−,−SO2 −,−O
−,−CO−結合もしくは一般式(III) あるいは(III')
【0008】
【化3】
【0009】で表される結合を示す。〕で表される芳香
族ジヒドロキシ化合物が挙げられる。このような芳香族
ジヒドロキシ化合物としては、例えば、ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)メタン;1,1−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)エタン;2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン(通称ビスフェノールA:BPA);
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン;2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オクタン;2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニルメタン;
2,2−ビス(4−ヒドロキシ−1−メチルフェニル)
プロパン;1,1−ビス(4−ヒドロキシ−t−ブチル
フェニル)プロパン;2,2−ビス(4−ヒドロキシ−
3−ブロモフェニル)プロパン;2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン;2,
2−ビス(4−ヒドロキシ−3−クロロフェニル)プロ
パン;2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジクロ
ロフェニル)プロパン;2,2−ビス(4−ヒドロキシ
−3,5−ジブロモフェニル)プロパンなどのビス(ヒ
ドロキシアリール)アルカン類;1,1−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)シクロペンタン;1,1−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン;1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)−3,5,5−トリメチル
シクロヘキサンなどのビス(ヒドロキシアリール)シク
ロアルカン類;4,4−ジヒドロキシジフェニルエーテ
ル;4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルフェ
ニルエーテルなどのジヒドロキシアリールエーテル類;
4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルフィド;4,
4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルジフェニルス
ルフィドなどのジヒドロキシジアリールスルフィド類;
4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホキシド;4,
4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルジフェニルス
ルホキシドなどのジヒドロキシアリールスルホキシド
類;4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン;4,
4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルジフェニルス
ルホンなどのジヒドロキシジアリールスルホン類、ジヒ
ドロキシベンゼン、ハロゲン及びアルキル置換ジヒドロ
キシベンゼン例えば、1,4−ジヒドロキシ−2,5−
ジクロロベンゼン;1,4−ジヒドロキシ−3−メチル
ベンゼン等が挙げられる。
【0010】また、(A)成分の一つの脂肪族ジヒドロ
キシ化合物としては、各種のものがある。例えば、ブタ
ン−1,4−ジオール;2,2−ジメチルプロパン−
1,3−ジオール;ヘキサン−1,6−ジオール;ジエ
チレングリコール;トリエチレングリコール;テトラエ
チレングリコール;オクタエチレングリコール;ジプロ
ピレングリコ−ル;N,N−メチルジエタノールアミ
ン;シクロヘキサン−1,3−ジオール;シクロヘキサ
ン−1,4−ジオール;1,4−ジメチロールシクロヘ
キサン;p−キシリレングリコール;2,2−ビス−
(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−プロパンおよび二
価アルコールまたはフェノールのエトキシ化またはプロ
ポキシ化生成物、例えばビス−オキシエチル−ビスフェ
ノールA;ビス−オキシエチル−テトラクロロビスフェ
ノールAまたはビス−オキシエチル−テトラクロロヒド
ロキノン等が挙げられる。
【0011】そして、(A)成分として用いられる芳香
族ジヒドロキシ化合物のビスエステル類,脂肪族ジヒド
ロキシ化合物のビスエステル類,芳香族ジヒドロキシ化
合物のカーボネート類,または脂肪族ジヒドロキシ化合
物のカーボネート類としては、例えば、上記の化合物の
ビスエステル類は、一般式(IV)
【0012】
【化4】
【0013】〔式中、R1 は、上記脂肪族ジヒドロキシ
化合物から水酸基を2個除いた残基を示し、R2 は、炭
素原子1〜6個を有するアルキル基または炭素原子4〜
7個を有するシクロアルキル基を示す。〕で表される化
合物、一般式(V)
【0014】
【化5】
【0015】〔式中、Ar1は、上記芳香族ジヒドロキシ
化合物から水酸基を2個除いた残基を示し、R2 は前記
と同じである。〕で表される化合物、一般式(VI)
【0016】
【化6】
【0017】〔式中、Ar2はアリール基を示し、R1 は
前記と同じである。〕で表される化合物または一般式(V
II)
【0018】
【化7】
【0019】〔式中、Ar1及びAr2は前記と同じであ
る。〕で表される化合物が挙げられる。また、上記の化
合物のカーボネート類は、一般式(VIII)
【0020】
【化8】
【0021】〔式中、R1 及びR2 は前記と同じであ
る。〕で表される化合物、一般式(IX)
【0022】
【化9】
【0023】〔式中、R2 及びAr1は前記と同じであ
る。〕で表される化合物、一般式(X)
【0024】
【化10】
【0025】〔式中、R1 及びAr2は前記と同じであ
る。〕で表される化合物または一般式(XI)
【0026】
【化11】
【0027】〔式中、Ar1及びAr2は前記と同じであ
る。〕で表される化合物が挙げられる。本発明におい
て、(A)成分のジヒドロキシ化合物としては、上記の
化合物を適宜選択して用いるが、これらの中では、芳香
族ジヒドロキシ化合物であるビスフェノールAを用いる
のが好ましい。そして、ビスフェノールAを用いる場
合、ビスフェノールAとフェノールとの付加体あるいは
その付加体とフェノールとの混合物を用いることもでき
る。このように付加体を用いることによって、純度の高
いビスフェノールAを得ることができ効果的である。
【0028】一方、本発明において、(B)成分として
用いられる炭酸ジエステルは、各種のものがある。例え
ば、炭酸ジアリール化合物,炭酸ジアルキル化合物また
は炭酸アルキルアリール化合物から選択される少なくと
も一種の化合物である。この(B)成分の一つとして用
いられる炭酸ジアリール化合物は、一般式(XII)
【0029】
【化12】
【0030】〔式中、Ar2は前記と同じである。〕で表
される化合物または一般式(XI)
【0031】
【化13】
【0032】〔式中、Ar1及びAr2は前記と同じであ
る。〕で表される化合物である。また、炭酸ジアルキル
化合物は、一般式(XIII)
【0033】
【化14】
【0034】〔式中、R2 は前記と同じである。〕で表
される化合物または一般式(IX)
【0035】
【化15】
【0036】〔式中、R2 及びAr1は前記と同じであ
る。〕で表される化合物である。そして、炭酸アルキル
アリール化合物は、一般式(XIV)
【0037】
【化16】
【0038】〔式中、R2 及びAr2は前記と同じであ
る。〕で表される化合物または一般式(XV)
【0039】
【化17】
【0040】〔式中、R2 ,Ar1及びAr2は前記と同じ
である。〕で表される化合物である。ここで、炭酸ジア
リール化合物としては、例えば、ジフェニルカーボネー
ト,ジトリルカーボネート,ビス(クロロフェニル)カ
ーボネート,m−クレジルカーボネート,ジナフチルカ
ーボネート,ビス(ジフェニル)カーボネート,ビスフ
ェノールAビスフェニルカーボネート等が挙げられる。
また、炭酸ジアルキル化合物としては、例えば、ジエチ
ルカーボネート,ジメチルカーボネート,ジブチルカー
ボネート,ジシクロヘキシルカーボネート,ビスフェノ
ールAビスメチルカーボネート等が挙げられる。そし
て、炭酸アルキルアリール化合物としては、例えば、メ
チルフェニルカーボネート,エチルフェニルカーボネー
ト,ブチルフェニルカーボネート,シクロヘキシルフェ
ニルカーボネート,ビスフェノールAメチルフェニルカ
ーボネート等が挙げられる。本発明において、(B)成
分の炭酸ジエステルとしては、上記の化合物を適宜選択
して用いるが、これらの中では、ジフェニルカーボネー
トを用いるのが好ましい。
【0041】本発明の製造方法は、前記(A)成分と
(B)成分を用いて、エステル交換反応によってポリカ
ーボネートを得るものである。このエステル交換反応に
よってポリカーボネートを製造するには、前記(A)成
分と(B)成分の他に、必要に応じて、下記に示す末端
停止剤を用いることができる。このような末端停止剤の
具体例としては、o−n−ブチルフェノール;m−n−
ブチルフェノール;p−n−ブチルフェノール;o−イ
ソブチルフェノール;m−イソブチルフェノール;p−
イソブチルフェノール;o−t−ブチルフェノール;m
−t−ブチルフェノール;p−t−ブチルフェノール;
o−n−ペンチルフェノール;m−n−ペンチルフェノ
ール;p−n−ペンチルフェノール;o−n−ヘキシル
フェノール;m−n−ヘキシルフェノール;p−n−ヘ
キシルフェノール;o−シクロヘキシルフェノール;m
−シクロヘキシルフェノール;p−シクロヘキシルフェ
ノール;o−フェニルフェノール;m−フェニルフェノ
ール;p−フェニルフェノール;o−n−ノニルフェノ
ール;m−n−ノニルフェノール;p−n−ノニルフェ
ノール;o−クミルフェノール;m−クミルフェノー
ル;p−クミルフェノール;o−ナフチルフェノール;
m−ナフチルフェノール;p−ナフチルフェノール;
2,6−ジ−t−ブチルフェノール;2,5−ジ−t−
ブチルフェノール;2,4−ジ−t−ブチルフェノー
ル;3,5−ジ−t−ブチルフェノール;2,5−ジク
ミルフェノール;3,5−ジクミルフェノール;式
【0042】
【化18】
【0043】で表される化合物やクロマン誘導体とし
て、例えば、式
【0044】
【化19】
【0045】で表される化合物等の一価フェノールが挙
げられる。このようなフェノール類のうち、本発明では
特に限定されないが、p−tert−ブチルフェノール;p
−クミルフェノール;p−フェニルフェノールなどが好
ましい。また、式
【0046】
【化20】
【0047】で表される化合物等が挙げられる。さら
に、本発明では、必要に応じて、フロログルシン;トリ
メリット酸;1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェ
ニル)エタン;1−〔α−メチル−α−(4’−ヒドロ
キシフェニル)エチル〕−4−〔α’,α’−ビス
(4”−ヒドロキシフェニル)エチル〕ベンゼン;α,
α’,α”−トリス(4−ヒドロキシフェニル)−1,
3,5−トリイソプロピルベンゼン;イサチンビス(o
−クレゾール)等を分岐剤として用いることもできる。
また、本発明では、特に触媒を必要としないが、エステ
ル交換反応を促進させるため公知の触媒を使用しても良
い。このような触媒の具体例としては、アルカリ金属ま
たはアルカリ土類金属の単体,酸化物,水酸化物,アミ
ド化合物,アルコラート,フェノラート、あるいはZn
O,PbO,Sb2 O3 のような塩基性金属酸化物、有
機チタン化合物、可溶性マンガン化合物、Ca,Mg,
Zn,Pb,Sn, Mn,Cd,Coの酢酸塩または含
窒素塩基性化合物と硼素化合物、含窒素塩基性化合物と
アルカリ(土類)金属化合物、含窒素塩基性化合物とア
ルカリ(土類)金属化合物と硼素化合物などの併用系触
媒などが挙げられる。
【0048】本発明の製造方法は、前記(A)成分,
(B)成分及びその他の成分として末端停止剤あるいは
分岐剤等を用いてエステル交換反応によってポリカーボ
ネートを製造するにあたり、該エステル交換反応を式
(I)
【0049】
【化21】
【0050】で表されるラクタム化合物を共存させて行
うことを大きな特徴とする。ここで、式(I)中のR
は、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基(例えば、
メチル基,エチル基,プロピル基,n−ブチル基,イソ
ブチル基,アミル基,イソアミル基,ヘキシル基,オク
チル基,ノニル基,tert−ブチル基,tert−アミル基,
tert−オクチル基など)、炭素数4〜8のシクロアルキ
ル基(例えば、シクロブチル基,シクロペンチル基,シ
クロヘキシル基,シクロヘプチル基など)、炭素数6〜
12のアリール基(例えば、フェニル基,トリル基,キ
シリル基,ナフチル基など)を示す。このようなラクタ
ム化合物としては、様々なものがある。例えば、2−ピ
ロリドン,N−メチルピロリドン,N−エチルピロリド
ン,N−シクロヘキシルピロリドン,2−ピペリドン,
N−メチルピペリドン,N−エチルピペリドン,N−シ
クロヘキシルピペリドン,ε−カプロラクタム,N−メ
チル−ε−カプロラクタム,N−エチル−ε−カプロラ
クタム,N−シクロヘキシル−ε−カプロラクタム等が
挙げられる。これらのラクタム化合物の中では、2−ピ
ロリドン,N−メチルピロリドン,2−ピペリドン,N
−メチルピペリドン等が好ましく用いられる。これらの
ラクタム化合物は、それぞれ単独で用いてもよく、ま
た、二種以上を組合わせて用いてもよい。
【0051】そして、前記(A)成分及び(B)成分を
主成分としてエステル交換反応を行う際、上記ラクタム
化合物は、(A)成分のジヒドロキシ化合物及び(B)
成分の炭酸ジエステルの合計量に対して、100〜10
-4重量%、好ましくは50〜10-2重量%の割合で添加
し、共存させる。このラクタム化合物が10-4重量%未
満では、本発明で目的としている効果が発現されない。
また、100重量%を超えると、添加される割合には、
効果が発現されず、コストアップに繋がるだけで好まし
くない。
【0052】本発明の製造方法では、具体的には、上述
した条件下で公知のエステル交換法に準じて反応を進行
させればよい。以下に、本発明の製造方法の手順及び条
件を具体的に示す。先ず、(A)成分のジヒドロキシ化
合物と(B)成分の炭酸ジエステルとを、ジヒドロキシ
化合物に対して炭酸ジエステルを1〜1.5倍モルになる
ような比率で仕込んだ後、(A)成分及び(B)成分の
合計量に対して、所定量のラクタム化合物を添加して通
常のエステル交換反応する。なお、状況に応じて、炭酸
ジエステルの量は、ジヒドロキシ化合物に対して多少過
剰とする程度の1.02〜1.20倍モルが好ましい。上記
のエステル交換反応にあたって、前記の一価フェノール
等からなる末端停止剤の存在量が、(A)成分であるジ
ヒドロキシ化合物1モルに対して、0.05モル%〜10
モル%の範囲にあると、得られるポリカーボネートの水
酸基末端が封止されるため、耐熱性および耐水性に充分
優れたポリカーボネートが得られる。このような前記の
一価フェノール等からなる末端停止剤は、予め反応系に
全量添加しておいてもよい。また、予め反応系に一部添
加しておき、反応の進行に伴って残部を添加してもよ
い。さらに、場合によっては、前記(A)のジヒドロキ
シ化合物と(B)の炭酸ジエステルとのエステル交換反
応が一部進行した後に、反応系に全量添加してもよい。
【0053】本発明の方法に従ってエステル交換反応を
行うにあたっては、反応温度は、特に限定されないが、
通常100℃〜330℃の範囲であり、好ましくは18
0℃〜300℃、より好ましくは、反応の進行に合わせ
て次第に180℃〜300℃迄温度を上げてゆく方法が
良い。そして、該エステル交換反応は100℃未満で
は、反応の進行が遅く、330℃を超えると、ポリマー
の熱劣化が起こり好ましくない場合がある。また、反応
圧力は、使用するモノマーの蒸気圧や反応温度に応じて
設定される。これは、反応が効率良く行われるように設
定されればよく、限定されるものではない。通常、反応
初期においては、1〜50atm (760〜38,000to
rr)までの大気圧(常圧)ないし加圧状態にしておき、
反応後期においては、減圧状態、好ましくは最終的には
0.01〜100torrにする場合が多い。さらに、反応時
間は、目標の分子量となるまで行えばよく、通常、0.2
〜10時間程度である。
【0054】なお、本発明では、必要に応じて、酸化防
止剤を使用することができる。具体例としては、トリス
(ノニルフェニル)ホスファイト,トリスフェニルホス
ファイト,2−エチルヘキシルジフェニルホスファイ
ト,トリメチルホスファイト,トリエチルホスファイ
ト,トリクレジルホスファイト,トリアリールホスファ
イト等のリン系酸化防止剤がある。
【0055】本発明においては、反応が進行するととも
に、使用した炭酸ジエステルに対応するフェノール類,
アルコール類,またはそれらのエステル類および不活性
溶剤が反応器より脱離してゆく。これら脱離物は、分
離、精製しリサイクル使用も可能であり、これらを除去
する設備があれば好ましい。そして、本発明は、バッチ
式または連続的に行うことができ、かつ任意の装置を使
用することができる。なお、連続式で製造する場合に
は、少なくとも二基以上の反応器を使用し、上記の反応
条件を設定するのが好ましい。本発明で用いられる反応
器は、その内壁に上述のような材料の被膜が設けられ、
その構造は、特に制限はされないが、通常の攪拌機能を
有していればよい。ただし、反応後段においては粘度が
上昇するので高粘度型の攪拌機能を有するものが好まし
い。さらに、反応器の形状は槽型のみならず、押出機型
のリアクター等でもよい。
【0056】以上のようにして得られたPCは、そのま
ま造粒しても良く、また、押出機等を用いて成形するこ
ともできる。また、本発明によって得られるPCは、可
塑剤,顔料,潤滑剤,離型剤,安定剤,無機充填剤など
のような周知の添加剤を配合して使用することができ
る。さらに、得られるPCは、ポリオレフィン,ポリス
チレン,ポリエステル,ポリスルホネート,ポリアミ
ド,ポリフェニレンオキシド等の重合体とブレンドする
ことが可能である。特に、OH基,COOH基,NH2
基などを末端に有するポリフェニレンエーテル,ポリエ
ーテルニトリル,末端変性ポリシロキサン化合物,変性
ポリプロピレン,変性ポリスチレン等と併用すると効果
的である。
【0057】
【実施例】更に、本発明を実施例及び比較例により、詳
しく説明する。なお、本発明は下記の実施例により限定
されるものではない。 実施例1〜5及び比較例1〜2 内容積1.4リットルのニッケル鋼製オートクレーブ(攪
拌機付き)に、ビスフェノールA(BPA)228g
(1.0モル)とジフェニルカーボネート225g(1.0
5モル)を仕込み、第1表に示すラクタム化合物を添加
し、窒素置換を5回行った。混合物を180℃まで加熱
し、ビスフェノールAとジフェニルカーボネートを溶融
させた。次いで、温度を220℃とし、同時に攪拌を開
始し、窒素を微量に流通させると、生成したフェノール
が留去し始めた。反応物の温度を220℃のまま1時間
保った。その後、温度を240℃にし、次第に真空度を
10mmHgまで上げて1時間反応させた。次いで、温
度を270℃,真空度を1mmHgにし1時間反応させ
た。最後にオートクレーブ内に、粘稠で透明な縮合物
(PC)が得られた。得られた粘稠で透明な縮合物を塩
化メチレンに溶解し、粘度平均分子量を測定した。ま
た、得られた粘稠で透明な縮合物を粉砕し、押出機を用
いて220〜270℃でペレット化した。得られたペレ
ットを射出成形し、耐加水分解性を測定した。実施例1
〜5及び比較例1〜2の測定結果を第1表に示す。
【0058】
【表1】
【0059】なお、粘度平均分子量及び耐加水分解性の
測定は、次に従った。 1)粘度平均分子量(Mv) ウベローデ型粘度管にて、20℃における塩化メチレン
溶液の粘度を測定し、これより極限粘度〔η〕を求めた
後、次式にて算出した。 〔η〕=1.23×10-5×Mv0.83 2)耐加水分解性 プレート(厚さ3mm)を121℃のスチームに48時
間曝露させた後の状態を目視観察した。
【0060】
【発明の効果】以上、本発明によれば、エステル交換反
応を行う際、該エステル交換反応をラクタム化合物を共
存させて行うことによって、耐加水分解性を損なうこと
なく、品質の優れたポリカーボネートを効率よく製造す
ることができる。したがって、本発明は、エステル交換
法でポリカーボネートを工業的に有利に製造する方法と
して有効かつ幅広く利用することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ジヒドロキシ化合物と(B)炭酸
    ジエステルとからエステル交換法によってポリカーボネ
    ートを製造するにあたり、該エステル交換反応をラクタ
    ム化合物を共存させて行うことを特徴とするポリカーボ
    ネートの製造方法。
  2. 【請求項2】 ラクタム化合物が、式(I) 【化1】 〔式中、Rは水素原子,炭素数1〜10のアルキル基,
    炭素数4〜8のシクロアルキル基又は炭素数6〜12の
    アリール基を示す。nは3〜6の整数である。〕で表さ
    れる化合物であることを特徴とする請求項1記載のポリ
    カーボネートの製造方法。
  3. 【請求項3】 ラクタム化合物の添加量が、(A)ジヒ
    ドロキシ化合物及び(B)炭酸ジエステルの合計量に対
    して、100〜10-3重量%であることを特徴とする請
    求項1記載のポリカーボネートの製造方法。
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