JPH0762869A - 架構構造物の建築方法 - Google Patents

架構構造物の建築方法

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JPH0762869A
JPH0762869A JP21438093A JP21438093A JPH0762869A JP H0762869 A JPH0762869 A JP H0762869A JP 21438093 A JP21438093 A JP 21438093A JP 21438093 A JP21438093 A JP 21438093A JP H0762869 A JPH0762869 A JP H0762869A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、下層側の架構構造物に対する上層
側の架構構造物の据え付け作業を容易に実施し得る架構
構造物の建築方法を提供するものである。 【構成】 本発明では、下層側の架構構造物を構成する
下方側柱脚10、および上層側の架構構造物を構成する
上方側柱脚20の少なくとも一方の柱脚に設けた案内部
材30により、下層側の架構構造物に対する上層側の架
構構造物の下降動作に基づいて、上記下方側柱脚10に
おける結合部の所定位置に上記上方側柱脚20を案内
し、下層側の架構構造物に対する上層側の架構構造物の
位置決めを行なっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、架構構造物の建築方法
に関し、詳しくは既に据え付けられている下層側の架構
構造物の上部に、上層側の架構構造物を積み上げて結合
することによって、大規模な架構構造物を建築する方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、化学プラント等における大規模
な架構構造物を建設する場合には、図8(a)に示す如
く、敷地内における所定の建設場所Gにおいて下層側の
架構構造物Aを構築する一方、上記建設場所Gに隣接し
た仮組場所G′において上層側の架構構造物Bを仮組み
(プレアッセンブリ)し、次いで図8(b)に示すよう
に上層側の架構構造物Bを大型のクレーンによって吊り
上げ、既に据え付けの完了した下層側の架構構造物Aに
積み上げて互いに結合する、いわゆる先組み工法あるい
はブロック工法と呼ばれる建築方法が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した如
き架構構造物の建築方法では、下層側の架構構造物Aに
上層側の架構構造物Bを積み上げる際、クレーンの操作
によって架構構造物Aに対する架構構造物Bの位置調整
を行ない、位置調整作業の最終段階では架構構造物Bに
結んだ図示していない牽引ロープ(オーライロープ)を
作業員が操作することにより、約2〜3mmの誤差範囲に
おいて架構構造物Aに対する架構構造物Bの位置決めを
行なっている。すなわち、その重量が100t(トン)
前後にもなる架構構造物を、大型の建機を用いてmm単位
の精度で位置合わせするには、極めて慎重な作業を必要
としており、高度のクレーン操作技術を持ったオペレー
タや、熟練した技能の作業者によっても多大な作業時間
を要する不都合があった。本発明は上記実状に鑑みて、
下層側の架構構造物に対する上層側の架構構造物の据え
付け作業を、容易に実施し得る架構構造物の建築方法を
提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、下層側の架
構構造物を構成する下方側柱脚、および上層側の架構構
造物を構成する上方側柱脚の少なくとも一方の柱脚に設
けた案内部材によって、下層側の架構構造物に対する上
層側の架構構造物の下降動作に基づいて下方側柱脚にお
ける結合部の所定位置に上方側柱脚を案内している。
【0005】
【作用】上記構成によれば、下層側の架構構造物に上層
側の架構構造物を積み重ねる際、下層側の架構構造物に
おける下方側柱脚と、上層側の架構構造物における上方
側柱脚との位置合わせが、上記案内部材によって自動的
に行なわれる。
【0006】
【実施例】以下、一実施例を示す図面に基づいて、本発
明を詳細に説明する。図1ないし図7は、化学プラント
における大規模な架構構造物を上述した先組み工法によ
って建設する際に、本発明に関わる架構構造物の建築方
法を適用した例を示している。
【0007】図1および図2に示す如く、下層側架構構
造物を構成する下方側柱脚10と、上層側架構構造物を
構成する上方側柱脚20とは、共に四角筒状を成す鉄骨
から形成されており、下方側柱脚10の上部外周面には
4枚の取合いプレート11,11…が設けられている一
方、上方側柱脚20の下部外周面には、上記取合いプレ
ート11,11…と対応する4枚の取合いプレート2
1,21…が設けられている。
【0008】さらに、上記下方側柱脚10の上端部に
は、結合部を構成する矩形状の柱脚受けプレート12が
固設されているとともに、この柱脚受けプレート12の
上面には、案内部材を構成する4枚のガイドプレート3
0が立設されている。
【0009】上記ガイドプレート30の側縁には傾斜し
た案内部30aが形成されており、4枚のガイドプレー
ト30は、各々上記案内部30aを下方側柱脚10の前
方、後方、左方および右方に向ける態様で、上記柱脚受
けプレート12に取り付けられている。また、上記各ガ
イドプレート30の基部には、それぞれ上下方向に延び
る位置決め部30bが設けられている。
【0010】なお、上記ガイトプレート30は、柱脚の
材質に応じて炭素鋼、合金鋼、ステンレス鋼、アルミお
よびアルミ合金等の金属材料や、木質材料あるいは樹脂
材料等の適宜な材料から形成することができる。
【0011】また、下層側架構構造物および上層側架構
構造物は、それぞれ複数本の下方側柱脚10および上方
側柱脚20を具備しており、全ての下方側柱脚10およ
び上方側柱脚20が、図1および図2に示す如く構成さ
れている。
【0012】いま、既に据え付けの完了した下層側の架
構構造物の上部に、仮組み(プレアッセンブリ)の完了
した上層側の架構構造物を据え付ける際には、先ず上層
側の架構構造物を大型のクレーンを用いて仮組場所から
吊り上げたのち、下層側の架構構造物における上方域に
移動させる。
【0013】次いで、クレーンの操作により、下層側の
架構構造物に対して、上層側の架構構造物における前後
左右の位置調整を行なったのち、上層側の架構構造物を
下層側の架構構造物に積み上げるべく下降させる。
【0014】このとき、下方側柱脚10の軸線と上方側
柱脚20の軸線とがずれていた場合には、図1(a)に
示す如くガイドプレート30の案内部30aに、上方側
柱脚20における下方縁部が当接し、上層側の架構構造
物の下降動作に伴って、上方側柱脚20が上記案内部3
0aの傾斜に沿って横移動することにより、下方側柱脚
10における柱脚受けプレート12上の所定位置に上方
側柱脚20が案内されることとなる。
【0015】ここで、先に述べた如く、下方側柱脚10
における4枚のガイドプレート30は、それぞれ案内部
30aを前方、後方、左方および右方に向けて設けられ
ているので、下方側柱脚10に対して上方側柱脚20が
前後、あるいは左右のどちらにずれていた場合において
も、上述した如く上方側柱脚20は下方側柱脚10の柱
脚受けプレート12上における所定位置へ案内されるこ
ととなる。
【0016】また、下方側柱脚10に上方側柱脚20が
載置された際、図1(b)に示すように、ガイドプレー
ト30の位置決め部30bに、上方側柱脚20の内周面
が当接することにより、下方側柱脚10に対する上方側
柱脚20の位置決め、言い換えれば下層側の架構構造物
に対する、上層側の架構構造物の位置決めが行なわれる
こととなる。
【0017】ここで、架構構造物を構成している複数の
柱脚の間隔に、多少の寸法誤差があった場合でも、上述
した如くガイドプレート30によって、下方側柱脚10
に対する上方側柱脚20の位置調整が強制的に行なわれ
るため、下方側柱脚10と上方側柱脚20とは高い位置
精度で接合されることとなる。
【0018】また、下方側柱脚10に上方側柱脚20が
載置された際、下方側柱脚10に設けられた4枚のガイ
ドプレート30は、全て上方側柱脚20の内部に収容さ
れてしまうので、後にガイドプレート30を撤去する作
業を必要としない。
【0019】上述した如く、下層側の架構構造物に上層
側の架構構造物を積み上げる際、下方側柱脚10と上方
側柱脚20との軸が多少ずれていた場合でも、ガイドプ
レート30の作用によって、下方側柱脚10の所定位置
に上方側柱脚20が自動的に案内されるので、クレーン
操作による架構構造物の位置調整作業は数cmの精度でよ
く、従来の工法に比較して作業性が大幅に改善されるこ
ととなる。
【0020】また、上述したガイドプレート30の作用
によって、牽引ロープ(オーライロープ)の操作による
架構構造物の位置調整作業を削減あるいは不要とするこ
とができ、もって架構構造物の据え付け作業を容易、か
つ短い作業時間で実施することが可能となる。
【0021】さらに、上述したように架構構造物の据え
付け作業を短時間で実施できるために、重量物である架
構構造物を宙吊りとした不安定な状態での作業時間が大
幅に短縮されることは、上記牽引ロープの操作に伴う高
所作業が削減されることと併せて、作業の安全性の観点
から極めて好ましい。
【0022】下層側の架構構造物に上層側の架構構造物
を積み上げたのち、下方側柱脚10の取合いプレート1
1と上方側柱脚20の取合いプレート21とを、スプラ
イスプレート40を介して互いにボルト結合し、次いで
下方側柱脚10の柱脚受けプレート12と上方側柱脚2
0における下端縁部との接合部分(ジョイント部)を溶
接して結合することにより、下層側の架構構造物に対す
る上層側の架構構造物の据え付け作業が完了する。な
お、上述した溶接作業が完了したのち、上記取合いプレ
ート11および21は、それぞれ下方側柱脚10および
上方側柱脚20から除去される。
【0023】図3に示したガイドプレート30′は、傾
斜した案内部30a′および上下に延びる位置決め部3
0a′を有するとともに、上記案内部30a′が曲線を
描いて形成されている一方、図4に示したガイドプレー
ト30″は、傾斜した案内部30a″および上下に延び
る位置決め部30a″を有するとともに、上記案内部3
0a″が複数の直線から成る近似曲線によって構成され
ている。
【0024】このように、ガイドプレートにおける案内
部は、適宜な形状に形成することが可能であり、図3お
よび図4に示したガイドプレート30′およびガイドプ
レート30″においても、図1および図2に示した先の
実施例と同様の作用効果を奏することは言うまでもな
い。なお、図3中および図4中において、図1,2と同
一の構成要素には、番号にダッシュ(′)およびダブル
ダッシュ(″)を付すことによって詳細な説明は省略す
る。
【0025】図5に示した下方側柱脚110と上方側柱
脚120とは、ともにH型鋼から形成されており、下方
側柱脚110におけるウェブ110Wの両面と、各フラ
ンジ110Fの外面とには、それぞれガイドプレート1
30,130…が取り付けられている。
【0026】上記各ガイドプレート130は、傾斜する
案内部130aと上下に延びる位置決め部130bとを
有しており、ウェブ110Wを挟んで前後に対向配置さ
れているとともに、両フランジ110Fを挟んで左右に
対向配置されている。
【0027】上記構成においても、下層側の架構構造物
の上方域において、上層側の架構構造物を下降させる
と、上方側柱脚120の下端部(結合部)が、上記各ガ
イドプレート130の案内部130aによって、下方側
柱脚110の上端部(結合部)上に案内され、かつ上記
各ガイドプレート130の位置決め部130bにより、
下方側柱脚110に対する上方側柱脚120の位置決め
が行なわれ、もって図1および図2に示した先の実施例
と同様、架構構造物の据え付け作業を容易かつ短い作業
時間で実施することが可能となる。
【0028】なお、上述した実施例では、下方側柱脚1
10と上方側柱脚120とを結合した後においても、各
ガイドプレート130は外部に露出したままであるが、
以後の施工上において好ましくない場合には、各ガイド
プレート130を下方側柱脚110から除去すればよ
い。
【0029】図6に示した下層側の架構構造物200L
は、円筒形状の鉄骨から成る3本の下方側柱脚210
を、三角トラス201Lを介して互いに結合することに
より構成されており、各下方側柱脚210の上端にはそ
れぞれ柱脚受けプレート211が固設されている。
【0030】さらに、上記各下方側柱脚210における
上端部の外周面には、それぞれ架構構造物200Lの中
心に向かって張り出す態様でガイドプレート230が取
り付けられており、これらガイドプレート230は、傾
斜する案内部230aと上下に延びる位置決め部230
bとを有している。
【0031】一方、上層側の架構構造物200Uも上記
架構構造物200Lと同様、円筒形状の鉄骨から成る3
本の上方側柱脚220を、三角トラス201Uを介して
互いに結合することによって構成されており、各上方側
柱脚220の下端にはそれぞれ柱脚受けプレート221
が固設されている。
【0032】上記構成によれば、下層側の架構構造物2
00Lの上方域において、上層側の架構構造物200U
を下降させると、各上方側柱脚220における柱脚受け
プレート221が、上記各ガイドプレート230の案内
部230aによって、各下方側柱脚210における柱脚
受けプレート211上にそれぞれ案内される。
【0033】また、上記各ガイドプレート230の位置
決め部230bによって、各下方側柱脚210に対し各
上方側柱脚220が位置決めされ、もって下層側の架構
構造物200Lと上層側の架構構造物200Uとの位置
決めが行なわれ、図7に示す如き態様で設置される。よ
って図1および図2に示した先の実施例と同様、架構構
造物の据え付け作業を容易かつ短い作業時間で実施する
ことが可能となる。
【0034】なお、本発明に関わる架構構造物の建築方
法は、実施例に示した化学プラントにおける架構構造物
の建設時のみならず、先組み工法による様々な架構構造
物の建設時においても有効に適用されることは言うまで
もない。
【0035】さらに、本発明に関わる架構構造物の建築
方法は、鉄骨を構造材とした架構構造物のみならず、例
えば樹脂材、アルミ材およびアルミ合金材、木質材、さ
らにはコンクリート材等の各種材料を構造材とした各種
架構構造物の建設時においても有効に適用されることは
勿論である。
【0036】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明に関わる
架構構造物の建築方法では、下層側の架構構造物を構成
する下方側柱脚、および上層側の架構構造物を構成する
上方側柱脚の少なくとも一方の柱脚に設けた案内部材に
より、下層側の架構構造物に対する上層側の架構構造物
の下降動作に基づいて、下方側柱脚における結合部の所
定位置に上方側柱脚を案内するよう構成したので、下層
側の架構構造物に上層側の架構構造物を積み重ねる際、
下層側の架構構造物における下方側柱脚と、上層側の架
構構造物における上方側柱脚との位置合わせが、上記案
内部材によって行なわれることとなり、下層側の架構構
造物に対する上層側の架構構造物の据え付け作業を容易
に実施することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)および(b)は、本発明に関わる架構構
造物の建築方法を示す下方側柱脚および上方側柱脚の要
部側面図。
【図2】下方側柱脚および上方側柱脚の構成を示す要部
斜視図。
【図3】ガイドプレートの他の実施例を示す下方側柱脚
の要部側面図。
【図4】ガイドプレートのさらに他の実施例を示す下方
側柱脚の要部側面図。
【図5】本発明の他の実施例を示す、下方側柱脚および
上方側柱脚の要部斜視図。
【図6】さらに本発明の他の実施例を示す、下層側の架
構構造物と上層側の架構構造物との要部斜視図。
【図7】図6の実施例における下方側柱脚と上方側柱脚
とを示す要部側面図。
【図8】(a)および(b)は、従来の架構構造物の建
築方法を示す概念図。
【符号の説明】
10,110,210…下方側柱脚、 20,120,220…上方側柱脚、 30,130,230…ガイドプレート(案内部材)、 200L…下層側の架構構造物、 200U…上層側の架構構造物。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下層側の架構構造物に上層側の架構
    構造物を積み上げて据え付ける架構構造物の建築方法で
    あって、 下層側の架構構造物を構成する下方側柱脚、および上層
    側の架構構造物を構成する上方側柱脚の少なくとも一方
    の柱脚に設けた案内部材により、下層側の架構構造物に
    対する上層側の架構構造物の下降動作に基づき、上記下
    方側柱脚における結合部の所定位置に上記上方側柱脚を
    案内し、下層側の架構構造物に対して上層側の架構構造
    物を位置決めすることを特徴とする架構構造物の建築方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021085143A (ja) * 2019-11-25 2021-06-03 前田建設工業株式会社 柱配置構造、及び柱配置方法

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JPS55114757U (ja) * 1979-02-09 1980-08-13
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JPS5962145U (ja) * 1982-10-18 1984-04-24 株式会社熊谷組 柱の建方用治具

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