JPH0765219B2 - 2層めっき鋼板 - Google Patents
2層めっき鋼板Info
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- JPH0765219B2 JPH0765219B2 JP24642986A JP24642986A JPH0765219B2 JP H0765219 B2 JPH0765219 B2 JP H0765219B2 JP 24642986 A JP24642986 A JP 24642986A JP 24642986 A JP24642986 A JP 24642986A JP H0765219 B2 JPH0765219 B2 JP H0765219B2
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- alloy
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、電気めっき法により工業的に製造可能な、耐
熱性および耐食性に優れた、表面がAl合金層の2層めっ
き鋼板に関する。
熱性および耐食性に優れた、表面がAl合金層の2層めっ
き鋼板に関する。
より詳述すれば、本発明は、加工性、耐熱性(加熱後密
着性)、加熱後耐食性、そして熱反射性をいずれも同時
に満足するめっき鋼板に関する。なお、熱反射性は耐熱
性に影響を及ぼすことから、特に区別しない限り以下に
おいては耐熱性として表わす。
着性)、加熱後耐食性、そして熱反射性をいずれも同時
に満足するめっき鋼板に関する。なお、熱反射性は耐熱
性に影響を及ぼすことから、特に区別しない限り以下に
おいては耐熱性として表わす。
(従来の技術) AlおよびAl合金めっき鋼板(以下、Al系めっき鋼板とい
う)は、通常のZnめっき鋼板を凌ぐ耐食性を示し、また
高温では鋼の酸化を防止する効果も大きいため、経済的
な耐熱もしくは耐食性材料として使用されている。
う)は、通常のZnめっき鋼板を凌ぐ耐食性を示し、また
高温では鋼の酸化を防止する効果も大きいため、経済的
な耐熱もしくは耐食性材料として使用されている。
しかし、従来のAl系めっきは、ほとんど溶融金属浸漬め
っき法により行われており、めっき付着量が片面で20〜
100g/m2と比較的厚目付のAlめっき鋼板しか製造されて
いなかった。また、Al系の溶融めっきは700℃以上の高
温で行われるため、母材に悪影響が出ること、さらには
めっき被膜と鋼板素地間にもろいFe−Al合金層が発達
し、鋼板の加工性が劣化することが避けられないとい
う、重大な難点があった。
っき法により行われており、めっき付着量が片面で20〜
100g/m2と比較的厚目付のAlめっき鋼板しか製造されて
いなかった。また、Al系の溶融めっきは700℃以上の高
温で行われるため、母材に悪影響が出ること、さらには
めっき被膜と鋼板素地間にもろいFe−Al合金層が発達
し、鋼板の加工性が劣化することが避けられないとい
う、重大な難点があった。
一方、低温での操業が可能な電気めっき法によりAl系め
っきを行うことも以前より考えられているが、Alは水溶
液からの電析が不可能なため、塩化アルミニウム(AlCl
3)を主成分とし、フラックスとして塩化アルカリを加
えた混合塩化物による溶融塩浴での電気めっきが従来よ
り実用的なAl系電気めっき法として考慮されている
(例、特公昭45−29085号および同48−38064号公報参
照)。
っきを行うことも以前より考えられているが、Alは水溶
液からの電析が不可能なため、塩化アルミニウム(AlCl
3)を主成分とし、フラックスとして塩化アルカリを加
えた混合塩化物による溶融塩浴での電気めっきが従来よ
り実用的なAl系電気めっき法として考慮されている
(例、特公昭45−29085号および同48−38064号公報参
照)。
上記特公昭48−38064号公報において指摘されているよ
うに、Al電気めっき鋼板でも、耐熱材料として高温で使
用されているうちに、Alめっき皮膜が母材のFeと合金層
を形成し、密着性が低下するとともに、長期間での使用
により合金化がめっき層全体に広がり、表面までFe−Al
合金となる。このFe−Al合金皮膜は、鋼の高温酸化を防
止するには有効であるが、常温での耐食性は純Alに比べ
て劣る。そのため、上記公報に記載の方法にあっては、
下地処理としてスルファミンニッケル浴による電気Niめ
っきを行い、Niめっき層を下層として介在させることに
より、AlとFeとの合金化を阻止し、高温での使用による
耐熱性劣化の防止を図っている。しかし、この下地Ni層
の厚みは5〜10μmであり、これは付着量に換算すると
約40〜80g/m2に相当し、かなり厚目付であるため、コス
トが高い上に、上層めっき層と下層めっき層との密着性
が低下し、加工性や端面耐食性が劣るということが判明
した。
うに、Al電気めっき鋼板でも、耐熱材料として高温で使
用されているうちに、Alめっき皮膜が母材のFeと合金層
を形成し、密着性が低下するとともに、長期間での使用
により合金化がめっき層全体に広がり、表面までFe−Al
合金となる。このFe−Al合金皮膜は、鋼の高温酸化を防
止するには有効であるが、常温での耐食性は純Alに比べ
て劣る。そのため、上記公報に記載の方法にあっては、
下地処理としてスルファミンニッケル浴による電気Niめ
っきを行い、Niめっき層を下層として介在させることに
より、AlとFeとの合金化を阻止し、高温での使用による
耐熱性劣化の防止を図っている。しかし、この下地Ni層
の厚みは5〜10μmであり、これは付着量に換算すると
約40〜80g/m2に相当し、かなり厚目付であるため、コス
トが高い上に、上層めっき層と下層めっき層との密着性
が低下し、加工性や端面耐食性が劣るということが判明
した。
ところで、溶融塩浴による電気Alめっきは、低い電流密
度で操業しないと美麗な品質のよいめっき皮膜が得られ
ず、20A/dm2以上という実用的な電流密度域での操業で
は、めっき皮膜が樹枝状組織あるいはパウダー状とな
り、このめっき品質の悪化により耐食性も劣化する。か
かる電気Alめっきの欠点を克服する目的で、溶融塩浴に
Mn塩を添加してAl−Mn合金電気めっき皮膜とすることが
提案されている。このAl−Mn合金めっきは、Alめっきに
劣らぬ耐熱性を有すると言われ、耐食性はAlよりさらに
優れている。
度で操業しないと美麗な品質のよいめっき皮膜が得られ
ず、20A/dm2以上という実用的な電流密度域での操業で
は、めっき皮膜が樹枝状組織あるいはパウダー状とな
り、このめっき品質の悪化により耐食性も劣化する。か
かる電気Alめっきの欠点を克服する目的で、溶融塩浴に
Mn塩を添加してAl−Mn合金電気めっき皮膜とすることが
提案されている。このAl−Mn合金めっきは、Alめっきに
劣らぬ耐熱性を有すると言われ、耐食性はAlよりさらに
優れている。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明者らは、Al−Mn合金めっき鋼板の耐熱性材料とし
ての使用について検討したところ、Al−Mn合金めっきで
も、純Alめっきの場合と同様に、高温にさらされるとAl
が下地のFeと合金層を形成して耐食性が劣化し、しかも
500℃以上の高温では30分程度の比較的短時間のうちに
下地のFeとAlとの合金層の形成が認められるようにな
り、密着性が低下する場合もあることを知った。
ての使用について検討したところ、Al−Mn合金めっきで
も、純Alめっきの場合と同様に、高温にさらされるとAl
が下地のFeと合金層を形成して耐食性が劣化し、しかも
500℃以上の高温では30分程度の比較的短時間のうちに
下地のFeとAlとの合金層の形成が認められるようにな
り、密着性が低下する場合もあることを知った。
ここに、本発明の目的は、加工性に優れ、高温で使用し
ても耐食性や密着性の低下が起こりにくい、耐熱性およ
び耐食性に優れたAl−Mn合金めっき鋼板を提供すること
である。
ても耐食性や密着性の低下が起こりにくい、耐熱性およ
び耐食性に優れたAl−Mn合金めっき鋼板を提供すること
である。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するために、プレメッキ法に着目して検
討した結果、下地処理としてNi、CrおよびCoのうちの1
種以上の金属を比較的低い付着量でめっきした後、溶融
塩浴によりAl−Mn合金めっきを施した2層めっき鋼板と
することにより、高温でAlとFeとの合金層の形成が抑制
されることを見出し、本発明を完成させた。
討した結果、下地処理としてNi、CrおよびCoのうちの1
種以上の金属を比較的低い付着量でめっきした後、溶融
塩浴によりAl−Mn合金めっきを施した2層めっき鋼板と
することにより、高温でAlとFeとの合金層の形成が抑制
されることを見出し、本発明を完成させた。
ここに、本発明は、Ni、CrおよびCoから選ばれた少なく
とも1種の金属からなる付着量0.5〜20g/m2の下層めっ
き層と、Mn含有量が0.5〜50重量%であるAl−Mn合金め
っき層からなる付着量1〜100g/m2の上層めっき層とを
鋼板の片面もしくは両面に有してなる、加工性、耐熱性
および耐食性に優れた2層めっき鋼板である。
とも1種の金属からなる付着量0.5〜20g/m2の下層めっ
き層と、Mn含有量が0.5〜50重量%であるAl−Mn合金め
っき層からなる付着量1〜100g/m2の上層めっき層とを
鋼板の片面もしくは両面に有してなる、加工性、耐熱性
および耐食性に優れた2層めっき鋼板である。
(作用) 以下、本発明を詳しく説明する。
本発明の2層めっき鋼板において、下層は付着量0.5〜2
0g/m2のNi、CrおよびCoから選ばれた少なくとも1種の
金属からなるめっき層である。下地めっき処理によるAl
−Fe合金形成の抑制の効果に関しては、Niが最も優れた
効果を示すが、CrやCoでも実用上十分な実質的な抑制効
果が得られる。下層を合金めっきとする場合、この3種
類の金属から選んだ金属の合金めっきとするのが好まし
いが、場合により少量の他の金属を存在させた合金めっ
きとすることもできる。
0g/m2のNi、CrおよびCoから選ばれた少なくとも1種の
金属からなるめっき層である。下地めっき処理によるAl
−Fe合金形成の抑制の効果に関しては、Niが最も優れた
効果を示すが、CrやCoでも実用上十分な実質的な抑制効
果が得られる。下層を合金めっきとする場合、この3種
類の金属から選んだ金属の合金めっきとするのが好まし
いが、場合により少量の他の金属を存在させた合金めっ
きとすることもできる。
下層めっき層の付着量が0.5g/m2未満では、上層のAlと
母材のFeとの合金層形成を効果的に抑制できない。ま
た、下層めっき層を20g/m2を超える付着量でめっきして
も、上記合金形成の抑制効果にそれ以上の向上が認めら
れない上、コスト面でも不利であり、また、下層めっき
層が厚くなりすぎると一般にめっきの密着性が低下する
傾向がある。さらに、下層のめっき付着量が20g/m2を超
えると、下層金属がNiの場合には、Niが貴な金属である
ため上層のAl−Mn合金層の腐食が進みやすく、耐面耐食
性が劣化し、一方、下層金属がCrかCoの場合には、後で
実施例において示すように加工性が劣化し、特にCoは高
価であるので、高い付着量は経済的に不利である。以上
の理由から、下層めっき層の付着量は0.5〜20g/m2に制
限する。
母材のFeとの合金層形成を効果的に抑制できない。ま
た、下層めっき層を20g/m2を超える付着量でめっきして
も、上記合金形成の抑制効果にそれ以上の向上が認めら
れない上、コスト面でも不利であり、また、下層めっき
層が厚くなりすぎると一般にめっきの密着性が低下する
傾向がある。さらに、下層のめっき付着量が20g/m2を超
えると、下層金属がNiの場合には、Niが貴な金属である
ため上層のAl−Mn合金層の腐食が進みやすく、耐面耐食
性が劣化し、一方、下層金属がCrかCoの場合には、後で
実施例において示すように加工性が劣化し、特にCoは高
価であるので、高い付着量は経済的に不利である。以上
の理由から、下層めっき層の付着量は0.5〜20g/m2に制
限する。
下層は、公知のNi、CrもしくはCoの電気めっき浴を使用
して、常法により形成することができる。
して、常法により形成することができる。
上層は、付着量1〜100g/m2のAl−Mn合金めっき層であ
る。付着量1g/m2未満では、Al系めっきの示す良好な耐
食性、耐熱性が全く得られず、一方、上層の付着量が10
0g/m2を超えると、鋼板の加工性が著しく劣化する。
る。付着量1g/m2未満では、Al系めっきの示す良好な耐
食性、耐熱性が全く得られず、一方、上層の付着量が10
0g/m2を超えると、鋼板の加工性が著しく劣化する。
上層のAl−Mn合金めっきは、公知のAlCl3−XCl(Xはア
ルカリ金属)混合溶融塩浴にMnをやはり塩化物として添
加した電気めっき浴を使用して、従来の溶融塩電気Alめ
っきと同様に実施することができる。Al−Mn合金中のMn
含有量は0.5〜50重量%である。この範囲外では、めっ
き外観が劣化する傾向があり、またMn含有量が少なすぎ
ると耐食性の低下が著しく、逆にMn含有量が50%を超え
て多くなると加工性が低下する。特に好ましいMn含有量
は10〜40重量%の範囲内である。また、Al、Mn以外の他
の合金元素も、めっき鋼板の性能に悪影響がない限り、
少量(通常、合計で1.0重量%以下)添加することがで
きる。かかる他の合金元素の例としては、Fe、Cr、Ni、
Tiなどが挙げられるが、これらに限定されるものではな
く、また、かかる他の合金元素を2種以上添加しても構
わない。これらの元素も、同様に塩化物として溶融塩浴
中に添加することが好ましい。
ルカリ金属)混合溶融塩浴にMnをやはり塩化物として添
加した電気めっき浴を使用して、従来の溶融塩電気Alめ
っきと同様に実施することができる。Al−Mn合金中のMn
含有量は0.5〜50重量%である。この範囲外では、めっ
き外観が劣化する傾向があり、またMn含有量が少なすぎ
ると耐食性の低下が著しく、逆にMn含有量が50%を超え
て多くなると加工性が低下する。特に好ましいMn含有量
は10〜40重量%の範囲内である。また、Al、Mn以外の他
の合金元素も、めっき鋼板の性能に悪影響がない限り、
少量(通常、合計で1.0重量%以下)添加することがで
きる。かかる他の合金元素の例としては、Fe、Cr、Ni、
Tiなどが挙げられるが、これらに限定されるものではな
く、また、かかる他の合金元素を2種以上添加しても構
わない。これらの元素も、同様に塩化物として溶融塩浴
中に添加することが好ましい。
一般に、混合溶融塩浴によるAl−Mn合金めっきのめっき
温度は150〜200℃程度であり、電流密度は20〜100A/dm2
程度である。
温度は150〜200℃程度であり、電流密度は20〜100A/dm2
程度である。
溶融塩浴によるAl−Mn合金電気めっきは、周知のように
水分の混入を避けることがめっき効率およびめっき品質
の保持にとって重要であるので、上層のAl−Mn合金電気
めっきを施す前に、下地めっきが施された鋼板を十分に
水洗し、さらに加熱乾燥して完全に水分を除去する。裸
の鋼板を大気中で加熱乾燥すると表面に酸化皮膜が形成
されてAl系めっき皮膜の密着性が大幅に阻害させるが、
本発明にあっては上記のように比較的貴な金属で下地め
っき処理してあるため、加熱乾燥による密着性の低下は
認められない。
水分の混入を避けることがめっき効率およびめっき品質
の保持にとって重要であるので、上層のAl−Mn合金電気
めっきを施す前に、下地めっきが施された鋼板を十分に
水洗し、さらに加熱乾燥して完全に水分を除去する。裸
の鋼板を大気中で加熱乾燥すると表面に酸化皮膜が形成
されてAl系めっき皮膜の密着性が大幅に阻害させるが、
本発明にあっては上記のように比較的貴な金属で下地め
っき処理してあるため、加熱乾燥による密着性の低下は
認められない。
本発明の2層めっき鋼板の母材鋼板は、一般には冷延鋼
板であるが、熱延鋼板も使用でき、材質としては、炭素
鋼以外に低合金鋼、低クロム含有鋼、ステンレス鋼等が
挙げられる。本発明による2層めっき鋼板は、上記の2
層めっき鋼板の片面あるいは両面のいずれに設けたもの
でもよい。
板であるが、熱延鋼板も使用でき、材質としては、炭素
鋼以外に低合金鋼、低クロム含有鋼、ステンレス鋼等が
挙げられる。本発明による2層めっき鋼板は、上記の2
層めっき鋼板の片面あるいは両面のいずれに設けたもの
でもよい。
両面被覆の場合に、上記の下層および上層の付着量はい
ずれも片面についての量である。
ずれも片面についての量である。
本発明の2層めっき鋼板は、加工性、耐熱性および耐食
性に優れているので、そのままで耐食性あるいは耐熱性
鋼板として使用できるが、使用目的によってはさらに塗
装することもでき、塗膜の密着性も良好であるため、塗
装耐食性の優れた塗装鋼板が得られる。なお、塗装に先
立って、常法によりクロメート処理を施すことができ
る。
性に優れているので、そのままで耐食性あるいは耐熱性
鋼板として使用できるが、使用目的によってはさらに塗
装することもでき、塗膜の密着性も良好であるため、塗
装耐食性の優れた塗装鋼板が得られる。なお、塗装に先
立って、常法によりクロメート処理を施すことができ
る。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明する。
(実施例) 厚さ0.8mm、幅100mm、長さ200mmの冷延鋼板に、脱脂、
酸洗処理により表面を清浄化した後、下記のめっき条件
下において各種付着量のNi、Cr、Co、またはNi−Crもし
くはNi−Co合金の電気めっきを片面に施した。
酸洗処理により表面を清浄化した後、下記のめっき条件
下において各種付着量のNi、Cr、Co、またはNi−Crもし
くはNi−Co合金の電気めっきを片面に施した。
電気Niめっき条件 めっき浴組成: NiSO4・7H2O 270g/ NiCl2・6H2O 50g/ H3BO3 35g/ pH:5.5 浴温:50℃ 電流密度:5A/dm2 電気Crめっき条件 めっき浴組成: CrO3 250g/ H2SO4 2.5g/ 浴温:45℃ 電流密度:5A/dm2 電流Coめっき条件 めっき浴組成: CoSO4・7H2O 450g/ H3BO3 40g/ CoCl2・6H2O 45g/ KCl 20g/ pH:4.0 浴温:37℃ 電流密度:5A/dm2 Ni−CrまたはNi−Co合金めっきの場合には、上記のNiめ
っき浴組成に、めっき皮膜中のCrもしくはCo含有量が所
定の重量%となるように、CrO3(Ni−Cr合金の場合)ま
たはCoSO4・7H2O(Ni−Co合金の場合)を添加しためっ
き浴を使用し、上記Niめっき条件に準じた条件で電気め
っきを行った。
っき浴組成に、めっき皮膜中のCrもしくはCo含有量が所
定の重量%となるように、CrO3(Ni−Cr合金の場合)ま
たはCoSO4・7H2O(Ni−Co合金の場合)を添加しためっ
き浴を使用し、上記Niめっき条件に準じた条件で電気め
っきを行った。
次いで、この下地めっき処理の済んだ鋼板を、十分に水
洗した後、70℃の温風乾燥器で1分間乾燥して完全に水
分を除去し、直ちに下記条件で混合溶融塩浴によるAl−
Mn合金めっき処理に付した。
洗した後、70℃の温風乾燥器で1分間乾燥して完全に水
分を除去し、直ちに下記条件で混合溶融塩浴によるAl−
Mn合金めっき処理に付した。
Al−Mn合金電気めっき条件 めっき浴組成: AlCl3 74.1重量% NaCl 14.1重量% KCl 11.8重量% 浴温:200℃ 電流密度:40A/dm2 Mnについては、めっき皮膜中のMn含有量が所定の重量%
となるようにMnCl2を溶融塩浴に添加した。通電時間
は、上層付着量が20g/m2の場合で約60秒である。この溶
融塩電気めっきは、溶融塩専用のフローセル〔インコネ
ル600(登録商標)製〕を使用して行った。
となるようにMnCl2を溶融塩浴に添加した。通電時間
は、上層付着量が20g/m2の場合で約60秒である。この溶
融塩電気めっきは、溶融塩専用のフローセル〔インコネ
ル600(登録商標)製〕を使用して行った。
得られた2層めっき鋼板を、加熱後の耐食性および密着
性、ならびに加工性について、下記要領で試験した。試
験結果を、下層および上層の各層のめっき種類および付
着量と共に、次の第1表〜第5表に示す。
性、ならびに加工性について、下記要領で試験した。試
験結果を、下層および上層の各層のめっき種類および付
着量と共に、次の第1表〜第5表に示す。
試験法 加熱後耐食性:大気中において500℃で24時間加熱した
後、塩水噴霧試験(JIS−Z2371)を行い、赤錆発生まで
の日数により評価した。
後、塩水噴霧試験(JIS−Z2371)を行い、赤錆発生まで
の日数により評価した。
加熱後密着性:大気中において600℃で30分間加熱した
後、デュポン衝撃試験(球頭径1/2インチ、エネルギー
0.8kgf−m)を行い、テープ剥離での剥離状況により密
着性を評価した。
後、デュポン衝撃試験(球頭径1/2インチ、エネルギー
0.8kgf−m)を行い、テープ剥離での剥離状況により密
着性を評価した。
加工性:曲げ半径0.8mmで密着曲げ後、テープ剥離試験
を実施し、剥離状況により密着性を評価した。
を実施し、剥離状況により密着性を評価した。
比較のために、下層めっきを省略したAl−Mn系1層めっ
き鋼板、あるいは各種条件が本発明の範囲外である2層
めっき鋼板を同様に調製し、試験した結果も第1表〜第
5表に併せて示す。
き鋼板、あるいは各種条件が本発明の範囲外である2層
めっき鋼板を同様に調製し、試験した結果も第1表〜第
5表に併せて示す。
第5表の結果からも分るように、Alめっきの下層にNi系
めっきを用いると、加熱後耐食性が劣化する。これは、
貴なめっきであるNi系とAlめっきが組み合わさったこと
が原因である。一方、Al−Mn系では、めっき皮膜がAlよ
り貴であり、特に加熱後で見ると、AlとAl−Mnの耐食性
の差は著しい。これは、加熱によってめっき皮膜中に
は、下層のNi、Co、Crをはじめ、母材の鉄成分が拡散侵
入し、Alめっきの耐食性そのものが劣化するのに加え、
貴なめっきであるNi、Co、Crとの接合がより耐食性を劣
化させるのに対し、Al−Mnの場合はこれらの金属成分が
混入してもほとんど耐食性の劣化が起こらないばかり
か、混入によって皮膜が貴側にシフトするため、下層め
っきとの腐食電位差が軽減され、よりバランスのよい皮
膜となることによるものである。
めっきを用いると、加熱後耐食性が劣化する。これは、
貴なめっきであるNi系とAlめっきが組み合わさったこと
が原因である。一方、Al−Mn系では、めっき皮膜がAlよ
り貴であり、特に加熱後で見ると、AlとAl−Mnの耐食性
の差は著しい。これは、加熱によってめっき皮膜中に
は、下層のNi、Co、Crをはじめ、母材の鉄成分が拡散侵
入し、Alめっきの耐食性そのものが劣化するのに加え、
貴なめっきであるNi、Co、Crとの接合がより耐食性を劣
化させるのに対し、Al−Mnの場合はこれらの金属成分が
混入してもほとんど耐食性の劣化が起こらないばかり
か、混入によって皮膜が貴側にシフトするため、下層め
っきとの腐食電位差が軽減され、よりバランスのよい皮
膜となることによるものである。
また、Mnが皮膜中に存在することで、Ni、Co、Cr、Feと
いった成分の拡散が妨げられ、結果的に加熱による光沢
度変化も軽減できる。
いった成分の拡散が妨げられ、結果的に加熱による光沢
度変化も軽減できる。
第6表はこれらの関係を示す実験結果である。
なお、第6表において各種Al、Al−Mnめっき材を後述す
る第2図の場合と同様に400℃で10日間大気加熱し、光
沢度の変化を測定。初期の光沢度がそれぞれ異なるた
め、その変化率で比較した。Al−Mn合金のMn含有量が0.
5%以上となると光沢度の変化が少なくなる。
る第2図の場合と同様に400℃で10日間大気加熱し、光
沢度の変化を測定。初期の光沢度がそれぞれ異なるた
め、その変化率で比較した。Al−Mn合金のMn含有量が0.
5%以上となると光沢度の変化が少なくなる。
ここに、 (比較例) 本例は、亜鉛めっき鋼板にAl−Mnめっきを行った場合を
示す。亜鉛めっきは下記条件で行い、Al−Mnめっきは前
述の実施例のそれに準じて行った。
示す。亜鉛めっきは下記条件で行い、Al−Mnめっきは前
述の実施例のそれに準じて行った。
電気Znめっき条件 めっき浴組成:ZnSO4・7H2O:300g/ Na2SO4:100g/ pH:4.5、浴温:50℃ 電流密度:10A/dm2 結果を表7にまとめて示すが、これからも分かるよう
に、Znめっき下層では加熱によってFe−Zn合金層が生成
し剥離を生じ、また、Al−Mnめっき皮膜中にも多量のZn
が拡散するため、加熱後の耐食性は著しく劣化する。こ
れは低融点金属であるZnのAl系金属への拡散が容易であ
ることに因るものである。
に、Znめっき下層では加熱によってFe−Zn合金層が生成
し剥離を生じ、また、Al−Mnめっき皮膜中にも多量のZn
が拡散するため、加熱後の耐食性は著しく劣化する。こ
れは低融点金属であるZnのAl系金属への拡散が容易であ
ることに因るものである。
(発明の効果) 上の各表の結果からわかるように、本発明の2層めっき
鋼板は、いずれも加熱後の耐食性および密着性に優れ、
また加工性も良好である。
鋼板は、いずれも加熱後の耐食性および密着性に優れ、
また加工性も良好である。
具体的には、第1表は、下層がNiめっきである場合の下
層の付着量の変化(No.1〜8)および上層Al−Mn合金め
っきの付着量の変化(No.9〜17)による影響を示す。下
層のNiめっきの付着量が0.5〜20g/m2範囲内で優れた加
熱後の耐食性および密着性が得られている。Niめっきを
行わないか、またはその付着量が0.5g/m2未満の場合に
は、加熱後の耐食性および密着性がいずれも十分ではな
い。Niめっき付着量が30.0g/m2の場合(No.8)、加熱後
の耐食性・密着性は良好でるが、Niが貴であるため、Ni
層がこのように厚いと、上層の卑なAlの腐食が端面から
進行しやすく、端面耐食性が劣化する点で好ましくな
い。上層のAl−Mn合金めっきの付着量は、0.1g/m2未満
では耐食性が極端に劣化し、逆に100g/m2を超えると良
好な加工性が得られないことがわかる。
層の付着量の変化(No.1〜8)および上層Al−Mn合金め
っきの付着量の変化(No.9〜17)による影響を示す。下
層のNiめっきの付着量が0.5〜20g/m2範囲内で優れた加
熱後の耐食性および密着性が得られている。Niめっきを
行わないか、またはその付着量が0.5g/m2未満の場合に
は、加熱後の耐食性および密着性がいずれも十分ではな
い。Niめっき付着量が30.0g/m2の場合(No.8)、加熱後
の耐食性・密着性は良好でるが、Niが貴であるため、Ni
層がこのように厚いと、上層の卑なAlの腐食が端面から
進行しやすく、端面耐食性が劣化する点で好ましくな
い。上層のAl−Mn合金めっきの付着量は、0.1g/m2未満
では耐食性が極端に劣化し、逆に100g/m2を超えると良
好な加工性が得られないことがわかる。
第2表および第3表は、それぞれ下層がCrおよびCoめっ
きである場合の例であって、いずれも下層の付着量が0.
5g/m2未満であるか下層を省略した場合には、加熱後の
耐食性および密着性が両方とも低く、また下層付着量が
30g/m2と高くなると、加工性の劣化が著しい。
きである場合の例であって、いずれも下層の付着量が0.
5g/m2未満であるか下層を省略した場合には、加熱後の
耐食性および密着性が両方とも低く、また下層付着量が
30g/m2と高くなると、加工性の劣化が著しい。
第4表は、下層めっきがNi−Cr合金めっきにおいて下層
の付着量を変化させた場合の結果を示し、上の第2表お
よび第3表と同様の傾向を示している。
の付着量を変化させた場合の結果を示し、上の第2表お
よび第3表と同様の傾向を示している。
第5表は、下層がNi−Co合金である場合の、上層のAl−
Mn合金めっき層のMn含有量を変化させた例である。上層
が純Alであると加熱後の耐食性が極端に低下することが
わかる。また、Mn含有量が50%を超えると、良好な加工
性が得られにくい。
Mn合金めっき層のMn含有量を変化させた例である。上層
が純Alであると加熱後の耐食性が極端に低下することが
わかる。また、Mn含有量が50%を超えると、良好な加工
性が得られにくい。
また、添付の第1図(a)は、上記第1表のNo.1の本発
明の範囲外のめっき鋼板、すなわちAl−20%Mn合金めっ
き層を付着量20g/m2で鋼板母材に直接設けた1層めっき
鋼板を、大気中において600℃で30分間加熱した後の断
面組織を示す顕微鏡写真であり、Al−Mn層と母材との間
にわずか30分間の加熱ですでにFe−Al合金層が形成さ
れ、その結果、めっき層が浮き上がって剥離しやすくな
っていることがわかる。
明の範囲外のめっき鋼板、すなわちAl−20%Mn合金めっ
き層を付着量20g/m2で鋼板母材に直接設けた1層めっき
鋼板を、大気中において600℃で30分間加熱した後の断
面組織を示す顕微鏡写真であり、Al−Mn層と母材との間
にわずか30分間の加熱ですでにFe−Al合金層が形成さ
れ、その結果、めっき層が浮き上がって剥離しやすくな
っていることがわかる。
一方、第1図(b)は、上と同じAl−20%Mn合金めっき
層を上層とし、その前に下層として付着量4g/m2のNiめ
っき層を上記実施例と同様の条件で設けた本発明の2層
めっき鋼板を、同様に600℃で30分間大気加熱した後の
断面組織を示す顕微鏡写真である。非常に薄いNi層を母
材に接して設けたことにより、Fe−Al合金層の形成が完
全に抑制されていることがわかる。
層を上層とし、その前に下層として付着量4g/m2のNiめ
っき層を上記実施例と同様の条件で設けた本発明の2層
めっき鋼板を、同様に600℃で30分間大気加熱した後の
断面組織を示す顕微鏡写真である。非常に薄いNi層を母
材に接して設けたことにより、Fe−Al合金層の形成が完
全に抑制されていることがわかる。
さらに、第2図は、上記第1表のNo.1およびNo.6、すな
わち上層はAl−20%Mn合金めっき層であり、下層のNi層
がない場合(No.1)および付着量10g/m2で下層Ni層を設
けた場合(No.6)のめっき鋼板を、大気中において400
℃で長時間加熱した場合のめっき外観の加熱日数による
変化を光沢度を尺度として示すグラフである。光沢度の
低下は、表面酸化物の生成や母材Feの表面への拡散の結
果起こると考えられ、外観不良のほかに加熱後耐食性の
劣化を生ずる。長時間加熱の場合も、上と同様に、下層
のNi層を設けないと光沢度がすぐに低下するのに対し
て、Ni層を設けた場合にはその低下速度が大幅に抑制さ
れ、本発明のめっき鋼板が良好な耐熱性を有することが
わかる。
わち上層はAl−20%Mn合金めっき層であり、下層のNi層
がない場合(No.1)および付着量10g/m2で下層Ni層を設
けた場合(No.6)のめっき鋼板を、大気中において400
℃で長時間加熱した場合のめっき外観の加熱日数による
変化を光沢度を尺度として示すグラフである。光沢度の
低下は、表面酸化物の生成や母材Feの表面への拡散の結
果起こると考えられ、外観不良のほかに加熱後耐食性の
劣化を生ずる。長時間加熱の場合も、上と同様に、下層
のNi層を設けないと光沢度がすぐに低下するのに対し
て、Ni層を設けた場合にはその低下速度が大幅に抑制さ
れ、本発明のめっき鋼板が良好な耐熱性を有することが
わかる。
以上に説明したように、本発明の2層めっき鋼板は、電
気めっき法により効率よく比較的安価に製造でき、しか
も大気中で加熱条件下に使用されいても耐食性および密
着性の低下が抑制され、加工性も良好であるので、比較
的安価な耐熱性もしくは耐食性材料として有用である。
気めっき法により効率よく比較的安価に製造でき、しか
も大気中で加熱条件下に使用されいても耐食性および密
着性の低下が抑制され、加工性も良好であるので、比較
的安価な耐熱性もしくは耐食性材料として有用である。
第1図(a)は、鋼板表面に20g/m2のAl−20%Mn合金め
っき層を有する1層めっき鋼板の600℃×30分の大気加
熱後の鋼組織を示す断面顕微鏡写真、第1図(b)は上
記めっき層を上層とし、4g/m2の下層Ni層を設けた以外
は上と同じ2層めっき鋼板の同様の加熱後の鋼組織を示
す断面顕微鏡写真、および 第2図は、上と同じAl−Mn合金層を上層とし、下層とし
て10g/m2のNiめっき層を設けた場合と、設けなかった場
合についての400℃での大気加熱日数によるめっき表面
光沢度の変化を示すグラフである。
っき層を有する1層めっき鋼板の600℃×30分の大気加
熱後の鋼組織を示す断面顕微鏡写真、第1図(b)は上
記めっき層を上層とし、4g/m2の下層Ni層を設けた以外
は上と同じ2層めっき鋼板の同様の加熱後の鋼組織を示
す断面顕微鏡写真、および 第2図は、上と同じAl−Mn合金層を上層とし、下層とし
て10g/m2のNiめっき層を設けた場合と、設けなかった場
合についての400℃での大気加熱日数によるめっき表面
光沢度の変化を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内田 淳一 兵庫県尼崎市西長洲本通1丁目3番地 住 友金属工業株式会社総合技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭61−213393(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】Ni、CrおよびCoから選ばれた少なくとも1
種の金属からなる付着量0.5〜20g/m2の下層めっき層
と、Mn含有量が0.5〜50重量%であるAl−Mn合金電気め
っき層からなる付着量1〜100g/m2の上層めっき層とを
鋼板の片面もしくは両面に有してなる、加工性、耐熱性
および耐食性に優れた2層および鋼板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24642986A JPH0765219B2 (ja) | 1986-10-16 | 1986-10-16 | 2層めっき鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24642986A JPH0765219B2 (ja) | 1986-10-16 | 1986-10-16 | 2層めっき鋼板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63100192A JPS63100192A (ja) | 1988-05-02 |
| JPH0765219B2 true JPH0765219B2 (ja) | 1995-07-12 |
Family
ID=17148345
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24642986A Expired - Fee Related JPH0765219B2 (ja) | 1986-10-16 | 1986-10-16 | 2層めっき鋼板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0765219B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5395734A (en) * | 1992-11-30 | 1995-03-07 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Shoot and run printing materials |
| WO2017031429A1 (en) * | 2015-08-20 | 2017-02-23 | Xtalic Corporation | Magnets including an aluminum manganese alloy coating layer and related methods |
| CN116532621A (zh) * | 2022-01-26 | 2023-08-04 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种高碳钢无缺陷连铸坯的热送方法 |
-
1986
- 1986-10-16 JP JP24642986A patent/JPH0765219B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63100192A (ja) | 1988-05-02 |
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|---|---|---|---|
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