JPH0768136A - 中空糸膜型分離モジュ−ル及びその製造方法 - Google Patents

中空糸膜型分離モジュ−ル及びその製造方法

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JPH0768136A
JPH0768136A JP5218917A JP21891793A JPH0768136A JP H0768136 A JPH0768136 A JP H0768136A JP 5218917 A JP5218917 A JP 5218917A JP 21891793 A JP21891793 A JP 21891793A JP H0768136 A JPH0768136 A JP H0768136A
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casing
hollow
tube
porous
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Tamotsu Yagihashi
保 八木橋
Tsutomu Araki
努 荒木
Kazuyoshi Tsukamoto
和芳 塚本
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Mahle Filter Systems Japan Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高分子材料よりなる複数の中空糸状多孔質膜を
結束した中空糸膜型分離モジュ−ル及びその製造方法に
関する。 【構成】少なくとも一方の端部が熱収縮され、内径がそ
の他の部分より小径に形成されたチュ−ブ状ケ−シング
内部に、高分子材料よりなる複数本の中空糸状多孔質膜
が高密度に挿入され、その少なくとも一方の端部におい
て熱可塑性樹脂により中空糸状膜同志および中空糸状膜
束の結束部とケ−シング内壁との間が液密的に一体接合
された中空糸膜型分離モジュ−ルである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高分子材料よりなる複数
の中空糸状多孔質膜を結束した中空糸膜型分離モジュ−
ル及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】中空糸膜分離モジュ−ルは複数本の中空
糸状多孔質膜を結束し、その端部を固定してハウジング
内に組み込み、ユニット化したものであるが、中空糸状
多孔質膜端部を固定化する手段としては、従来ポリウレ
タン系又はエポキシ系樹脂からなる接着剤が使用されて
いる。しかし、接着剤による固定化方法では接着剤から
の溶出物があり、耐熱性及び耐薬品性にも乏しいため、
浄水器用等の限定された用途にしか使用できない欠点が
あった。この接着剤による固定化に代る手段として熱融
着方法がある。この方法は、複数の中空糸状多孔質膜同
志の間隙にポリオレフィン樹脂のような熱融着性樹脂を
充填し、加熱して一体とするのであるが、樹脂の熱溶融
時に中空糸状多孔質膜の形状を維持することが困難で中
空糸状多孔質膜が潰れたり、或は中空糸膜の内径及び外
径の寸法に変化を生じる等の問題点があった。
【0003】この問題点を解決する手段として、特開平
1−293105号公報には熱溶融を行なう部分の中空
糸膜の内部を加熱の際に流動性を示さない物質で目止め
を行い、中空糸膜端部同士の隙間に熱可塑性樹脂を詰め
加熱溶融して接着したのち、目止め剤を除去する方法が
記載されている。そして具体的に補助部材を詰めた中空
糸状多孔質膜の糸束の外周に熱収縮性のテ−プを巻きつ
けて固定し、これを加熱することによって、補助部材が
完全に中空糸状多孔質膜同志の間隙を埋めると共に熱収
縮性テ−プの収縮によって糸束が締めつけられて液密的
に熱融着されることが示されている。
【0004】また、特開平4−63117号公報には中
空糸膜及び中空糸膜の結束端部における封止剤の材質を
オレフィン系樹脂を使用した中空糸膜分離ユニットが開
示されている。そして、この中空糸型膜分離ユニットの
製造方法として封止剤のポリオレフィン系樹脂の微粉末
の懸濁液をつくり、これに中空糸膜を結束し、結束端部
を浸漬し、封止剤の融点以上の温度に加熱して懸濁液の
液体を蒸発させ、封止剤微粉末が溶融流動状態になった
後、常温まで徐冷固化する方法が開示されている。しか
し、この製造方法では加熱溶融時に封止剤微粉末間の空
隙を埋めるための操作を行なわないため気泡の残存が多
く、初期シ−ル性及び耐熱くり返し圧力性の耐久性の保
証がしがたいという問題があった。
【0005】これに対して前記特開平1−293105
号公報記載の方法では、熱収縮性のテ−プを巻きつけ、
これによって糸束は締めつけられ、熱溶融した補助部材
は完全に中空糸状多孔質膜同志の隙間を埋めることがで
き、液密的に熱溶融接着されるが、糸束外周にテ−プを
巻きつける等の操作を行わなければならず、しかも任意
に巻きつけるために収縮後の外径寸法が一定とならな
い。このようにして作られた濾過素子(中空糸膜分離モ
ジュ−ル素子)は、チュ−ブ状ケ−シング内に挿入され
て使用されるが、素子の端部外周とケ−シング内壁との
間のシ−ルは、Oリングパッキンを用いるか、または、
再度補助部材を用いて溶着する必要がある。従って、前
者の場合パッキン材の溶出、濾過素子の外径のバラツキ
からくるパッキング材との間のシ−ル不良や耐久上の問
題を生じ、後者の場合外周部の接合不良、またあらかじ
め接合した中空糸膜間の再溶融に起因するシ−ル不良、
更に製造工程の増加等の問題を生ずる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者は上
記の欠点を改良すべく種々検討した結果、本発明を完成
したもので、本発明の目的は中空糸状多孔質膜と一体化
した中空糸膜型分離モジュ−ル及びその製造方法を提供
するのである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、少なく
とも一方の端部が熱収縮され、内径がその他の部分より
小径に形成されたチュ−ブ状ケ−シング内部に、高分子
材料よりなる複数本の中空糸状多孔質膜が高密度に挿入
され、その少なくとも一方の端部において熱可塑性樹脂
により中空糸状膜同志および中空糸状膜束の結束部とケ
−シング内壁との間が液密的に一体接合された中空糸膜
型分離モジュ−ルであり、また、その製造方法として、
中空部の少なくとも一方の端部が目止めされ、高分子材
料よりなる複数本の中空糸状多孔質膜を束ね、その中空
糸状多孔質膜同志の隙間に封止剤として熱可塑性樹脂脂
粉末を充填し、その外周部に締付チュ−ブを嵌合した
後、加熱して熱可塑性樹脂粉末を熱融着させると共に、
前記チュ−ブにより中空糸状多孔質膜端部を締め付け結
束させ、しかる後、前記目止めを除去して中空糸状多孔
質膜の中空部を開孔させたことを特徴とする中空糸膜型
分離モジュ−ル素子の製造方法、及び、中空部の少なく
とも一方の端部が目止され、高分子材料よりなる複数本
の中空糸状多孔質膜を束ね、その束をチュ−ブ状ケ−シ
ング内に挿入しその中空糸状多孔質膜同志および中空糸
状多孔質膜とケ−シングの隙間に封止剤として熱可塑性
樹脂粉末を充填し、その外周部に締付チュ−ブを嵌合し
た後、加熱して熱可塑性樹脂粉末を熱融着させると共
に、前記チュ−ブによりケ−シング端部を締め付け収縮
させ、しかる後、チュ−ブを外し、ケ−シング端部およ
び中空糸状多孔質膜の目止め除去して中空糸状膜の中空
部を開孔させたことを特徴とする中空糸膜型分離モジュ
−ルの製造方法である。
【0008】すなわち、本発明では上記問題点を解決す
るために、中空糸膜型分離モジュ−ルとして、中空糸多
孔質膜とケ−シングとを熱収縮させて一体的に形成した
もので、低溶出性、耐熱、耐薬品性を有し、しかも高集
積化をはかったものである。また中空糸状多孔質膜の端
部の固定を、従来の接着剤による方法に替えて熱融着法
を採用し、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等の熱
可塑性樹脂粉末により熱融着すると共にその端部外周ま
たはケ−シング端部外周に嵌合した締付チュ−ブによっ
て中空糸状多孔質膜の端部を締め付けて一体として、中
空糸膜型分離モジュ−ル素子および中空糸膜型分離モジ
ュ−ルを形成するようにしたので、簡単な操作で高集積
な濾過分離モジュ−ル素子および濾過分離モジ−ルを提
供することが出来るのである。
【0009】次に本願発明について更に詳細に述べる。
本発明に使用される高分子材料よりなる中空糸状多孔質
膜としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオ
レフィン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリエステ
ル、ポリスルホン、ポリエ−テルスルホン、ポリエ−テ
ルエ−テルケトン或はフッ素樹脂等であり、その外径は
3mm以下で、膜厚は100μm以下、好ましくは外径
が約0.4mm、内径が約0.3mm、膜厚が約50μ
m前後のものが適している。
【0010】この中空糸状多孔質膜同志の端部隙間は、
封止剤をもって封止され一体となっている。封止剤とし
て使用する材料は、中空糸状多孔質膜の材質と同じか、
或はこの材質より融点の低い耐薬品性及び耐溶剤性を有
する熱接着性合成樹脂であって、例えばポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等である。更に、本発
明では中空糸状多孔質膜端部を締め付けて結束するため
に締付チュ−ブを使用する。使用する締付チュ−ブとし
ては熱収縮性チュ−ブ、復元力の大きい弾性体チュ−
ブ、バネ材からなり、円筒渦巻き状に成形され、所定の
径に達したところで締め付け力が0となるように形成さ
れた板バネチュ−ブ(図4参照)等がある。熱収縮性チ
ュ−ブとしてはポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、フッ素樹脂(例えばPFA、FEPチュ−
ブ)等の熱可塑性樹脂又はシリコン樹脂を延伸成形した
チュ−ブ、又は熱収縮性シリコンゴムチュ−ブであり、
また復元力の大きい弾性体としてはシリコンゴムが好ま
しい。これらの締付チュ−ブは、中空糸状多孔質膜の束
の端部に直接嵌合してもよいが、熱可塑性を有するケ−
シング内に、複数本の中空糸状多孔質膜の束を挿入し、
そのケ−シングの外周に上記のチュ−ブを嵌合してもよ
い。嵌合した締付チュ−ブによってケ−シング自体が熱
収縮し、中空糸状多孔質膜の糸束をケ−シングと一体と
なって固定化することができる。
【0011】使用した締付チュ−ブは、中空糸状多孔質
膜端部が固定化した後、除去するが、熱収縮性チュ−ブ
を中空糸状多孔質膜端部に直接嵌合して加熱して封止剤
を熱融着させると共に熱収縮性チュ−ブを収縮させた場
合で、しかもチュ−ブ自身が熱溶融性を有するものであ
ればチュ−ブを除去する必要はなく、この場合には中空
糸状多孔質膜端部の外周にはチュ−ブを構成していた熱
可塑性樹脂の層が形成される。
【0012】本発明にかかる中空糸膜型分離モジュ−ル
の中空糸状多孔質膜は、その両端部が固定化されたもの
は勿論であるが、中空糸膜をU字状に折り返した端部の
みを固定化されていてもよい。本発明にかかる中空糸膜
型分離モジュ−ルの一例を図をもって説明する。図1は
中空糸状多孔質膜の一端部を熱融着固定した中空糸膜型
分離モジュ−ルを、図2は両端部を熱融着した中空糸膜
型分離モジュ−ルをそれぞれ示す。図1において、中空
糸状多孔質膜1の一方の端部2はU字状に折り曲げられ
て、端部に流入孔6及び空気抜きポ−ト7を有するケ−
シング5内に挿入されている。中空糸状多孔質膜1およ
びケ−シング5の他端部は、その外径が絞られ封止剤4
をもって中空糸状多孔質膜同志が固定化されて固定部3
を形成すると共にケ−シング5の内壁に熱融着され中空
糸膜型分離モジ−ルを形成する。ケ−シングの該部分の
外周には空気抜きポ−ト7と流出孔9を有するカバ−体
8が熱融着されている。図2においては、中空糸状多孔
質膜1の両端部が熱融着された固定部3、3’を有す。
ケ−シング5は2つの管状体10、10’に分かれ、そ
の一方の管状体の端部外径を拡げ他方の管状体を嵌合し
てケ−シングを形成し、ケ−シング5の上下端は絞られ
ており、その部分の内径は他の部分より小径になってい
る。そして、いずれか一方の固定部3は一方の管状体1
0の内壁に熱融着され、他方の固定部3’は他方の管状
体10’に融着され中空糸膜分離モジ−ルを形成する。
これら10及び10’は嵌合され、熱融着されてケ−シ
ング5を形成している。ケ−シングの両端部の外周には
流出孔9を有するカバ−体8及び流入孔9’を有するカ
バ−体8’が熱融着されている。
【0013】次に本発明の中空糸膜型分離モジュ−ルの
製造方法について説明する。先ず、高分子材料よりなる
複数本の中空糸状多孔質膜を束ね、その中空部の少なく
とも一方の端部を封止する。中空糸状多孔質膜は単なる
チュ−ブではないため、加熱時、中空部に気体を送って
も膜壁の微孔より気体が逃げてその形状を保持すること
が出来ないので中空部の端部を目止めしてその開孔部を
塞ぐ。目止め手段としては中空部に目止め材を封入して
も良いが、端部を切断する際に中空部の切断部が潰れる
ようにしても良い。
【0014】次いで、中空糸状多孔質膜同志の隙間に封
止剤として熱可塑性樹脂粉末を充填する。充填手段とし
ては特に問わないが、通常封止剤を溶媒中に懸濁させた
懸濁液に浸漬するのが好ましい。その際、溶媒として
は、エチルアルコ−ル、メチルアルコ−ル等乾燥しやす
いものが好ましく、その濃度としては特に限定されない
が、50〜70重量%程度の高濃度のものが使用しやす
い。
【0015】中空糸状多孔質膜同志の隙間に封止剤を充
填した後、この中空糸状多孔質膜の束の外周端部に締付
チュ−ブを嵌合する。この場合、締付チュ−ブは中空糸
状多孔質膜の束の外周端部に直接嵌合しても良いが、中
空糸状多孔質膜の束をケ−シング内に挿入した後、この
ケ−シングの外周に締付チュ−ブを嵌合しても良い。し
かる後、これを封止剤の融点以上に加熱すると、封止剤
は熱溶融すると共に、その外周部の締付チュ−ブによっ
て封止剤の粉末樹脂粒子間の空隙を熱収縮チュ−ブの収
縮力又は弾性チュ−ブの復元力等の締付チュ−ブの締付
け力によって埋め、融着シ−ルの信頼性及び耐久性を向
上させることができる。加熱装置としてはプレ−トヒ−
タ−による接合端部の部分加熱の他、恒温槽中での全体
加熱等いずれの方法で行っても良い。中空糸状多孔質膜
の束を封止材とともに締付けュ−ブを嵌合して加熱する
と中空糸膜分離モジュ−ル素子が得られ、このものは必
要に応じ素子の端部外周にパッキンを介してケ−シング
内に配設したり、素子の端部外周とケ−シング内周との
間に封止剤を充填後再加熱して一体化され使用される。
【0016】使用した締付チュ−ブは、中空糸状多孔質
膜端部が結束した後、除去しても良いが、熱収縮性チュ
−ブを中空糸状多孔質膜端部に直接嵌合して加熱して樹
脂粉末を熱融着させると共に熱収縮性チュ−ブを収縮さ
せた場合で、しかもチュ−ブ自身が熱溶融性を有するも
のであれば、チュ−ブを除去する必要はない。このよう
にして端部が一体化された後、端部を中空糸状膜の軸方
向に対して垂直に切断して除去または目止材の溶融除去
するなどして塞がれていた中空糸状多孔質膜の中空部を
開孔させる。同様の方法を他の端部について行うことに
よって、両端部を固定した中空糸膜型分離モジュ−ルを
得ることが出来る。
【0017】次に、本発明にかかる中空糸膜モジュ−ラ
スの製造方法の一例を図をもって具体的に説明する。図
3は本発明の製造方法の一例を示した説明図である。先
ず、封止剤4としてポリオレフィン系樹脂(PP,P
E,EVA等)微粉末を適量容器に入れ、分散液(エタ
ノ−ル)を加え撹拌し、高濃度懸濁液を作製する
(a)。他方、中空糸状多孔質膜1をU字状に折り曲げ
て束ね、ポリオレフィン製のケ−シング(又はチュ−
ブ)5内に、その先端部を30〜80mm突出させて挿
入する(b)。なお、予め中空糸状多孔質膜1の先端部
は潰し、高濃度懸濁液が中空部内に浸入するのを防止す
る。次に中空糸状多孔質膜1の束の突出部分の中空糸束
を拡げて高濃度懸濁液に浸漬し、中空糸のまわりに高濃
度懸濁液を十分に塗布した(c)後、中空糸状多孔質膜
1の束全体をポリオレフィン製のケ−シング5に引込
め、ユニットを形成する(d)。続いて、このユニット
を、ポリオレフィン系樹脂よりも低い温度で加熱して分
散媒のエタノ−ルを蒸発させる(e)。その詳細な状態
を図(e’)として示す。なお(e’)において線11
は固化後の切断線を示す。次に、これを乾燥後、ユニッ
トのポリオレフィンケ−シング5の外側に、熱収縮性若
しくは復元力のあるチュ−ブ(例、PFA,FEP,ま
たはシリコンゴム等)12を嵌合し、封止剤の融点以上
にヒ−タ−ブロック13によって端部を加熱、封止剤を
溶融させる(f)。なお、熱収縮チュ−ブは、ポリオレ
フィン製ケ−シングの内・外径、中空糸状多孔質膜の束
の本数から、必要な収縮量が得られるものを選択してお
く必要がある。封止剤4により接合、冷却、固化(g)
後、熱収縮性チュ−ブ12を取り除き、オ−ルポリオレ
フィンの中空糸膜分離モジュ−ルを得る。モジュ−ル先
端の5〜10mmを切断し(図e’の線11の箇所)、
中空糸開放端を表面に出す(h)。上記モジュ−ルの両
端部に、ポリオレフィン製カバ−を熱融着しすることに
よって、オ−ルポリオレフィン製の中空糸型濾過分離ユ
ニットを得る。実施例をもって更に本発明を具体的に説
明する。
【0018】
【実施例及び比較例】
実施例1 1 ポリエチレン(PE)樹脂よりなリ、外径1.2m
mの中空糸状多孔質膜を400〜600本束ね所定寸法
約600mmに切断し、中央部を折り曲げて、長さ約3
00mm、800〜1200本の中空糸状多孔質膜束を
作る。 2 中空糸束開放端部を切断して、各々の中空糸状多孔
質膜端部を目止め材として炭酸カルシウムを用いて目止
めを行なう。 3 上記束を、PE樹脂から成り、且、下端に流入孔を
有する外径70mm、長さ200〜250mm、肉厚
2.5〜7mmの筒状ケ−シングの中に軸方向に挿入す
る。 4 中空糸状多孔質膜束の目止めを行った方の端部をケ
−シング端部より30〜80mm突出させる。
【0019】5 エチルアルコ−ルにPE樹脂粉末40
〜60wt%を混合撹拌し作製した。ディスパ−ジョン
中に上記の突出した中空糸束端部を浸し、封止材とし熱
可塑性PE粉末を各中空糸状多孔質膜の同志及びその束
の外側に付着させる。 6 中空糸状多孔質膜束を折り曲げた側から引張り、束
端部をケ−シング端部と一致させる。 7 中空糸状多孔質膜に付着させたPE粉末エタノ−ル
溶液中のエタノ−ル分を加熱真空乾燥して蒸発させる。 8 長さ50〜100mm、肉厚0.5〜2.0mm、
内径70〜75mmのフッ素樹脂製の熱収縮チュ−ブを
ケ−シング外側に装着する。 9 ケ−シング端部外周を、端部より30〜80mmの
長さにわたって、PE粉末の融点以上で且、中空糸状多
孔質膜の融点以下の温度、例えば125〜150℃に加
熱された内径71〜72mmの孔を有するヒ−タ−ブロ
ック中に入れ加熱し、ケ−シング及びPE粉末を熱溶融
させるとともに、前述の熱収縮性チュ−ブによりケ−シ
ング端部を締め付け端部から30〜50mmの長さに渡
って収縮させる。
【0020】10 加熱後、上述のヒ−タ−ブロックの
ヒ−タ−を切り、ヒ−タ−ブロック中で室温近くになる
まで除冷する。 11 冷却、一体化したニットを、ヒ−タ−ブロックよ
り取り外し、先端にハミ出した部分(溶けバリ等)を除
去し、フッ素樹脂材からなるチュ−ブを外す。 12 濃塩酸を用いて、中空糸状多孔質膜の端部に埋め
込まれている目止め材を除去し、中空部を開孔させて、
中空糸状多孔質膜型分離モジュ−ルを得る。 13 中空糸膜型分離モジュ−ル上端に流体出口孔を有
し、内径がケ−シング収縮部外径に等しい肉厚2.5〜
7mmのカバ−を嵌合させ、嵌合接合部にケ−シングと
同材質のPE樹脂製棒を溶融充填させて、中空糸膜型分
離フィルタ装置を得る。
【0021】得られた中空糸膜型分離フィルタ装置を使
用に際し、最初は各空気抜きポ−ト7を開けた状態で薬
液を流入口から流して、装置中のエア抜きを行なう。次
いで、通常の使用に当たっては、流入口6から入った薬
液は、それぞれの中空糸状多孔質膜1を通過することに
より、薬液中の不純物、微粒子がろ過され、流出口9か
ら出る。モジュ−ル端部は、絞られた状態で形成されて
いるので、空隙や気泡を生ずることがなく、シ−ルは完
全に行なわれる。
【0022】実施例2 1 ポリプロピレン樹脂よりなり外径0.4mmの中空
糸状多孔質膜を1200〜1400本束ね、所定寸法約
340mmに切断し、中央部を折り曲げて、長さ約17
0mm、2400〜2800本の中空糸状多孔質膜束を
作る。 2 中空糸束開放端部を切断して、各々の中空糸状多孔
質膜端部を潰れた状態にし、目止めを行なう。 3 上記束を、PE樹脂から成り、且、下端に流入孔を
有する外径42mm、長さ180〜220mm、肉厚
2.5〜7mmの筒状ケ−シングの中に軸方向に挿入す
る。(予め、ケ−シング外側に、長さ50〜100m
m、肉厚0.5〜1mm内径φ32〜36mmのシリコ
ン製ゴムチュ−ブを拡げて装着して置く) 4 中空糸状多孔質膜束の目止めを行った方の端部をケ
−シング端部より30〜80mm突出させる。
【0023】5 エチルアルコ−ルにPE樹脂粉末40
〜60wt%を混合撹拌し作製した。ディスパ−ジョン
中に上記の突出した中空糸束端部を浸し、封止材とし熱
可塑性PE粉末を各中空糸状多孔質膜同志及びその束の
外側に付着させる。 6 中空糸状多孔質膜束を折り曲げた側から引張り、束
端部をケ−シング端部と一致させる。 7 中空糸状多孔質膜に付着させたPE粉末エタノ−ル
溶液中のエタノ−ル分を加熱真空乾燥して蒸発させる。 8 ケ−シング端部外周を、端部より30〜80mmの
長さにわたって、PE粉末の融点以上で且、中空糸状多
孔質膜の融点以下の温度、例えば125〜150℃に加
熱された内径φ46の孔を有するヒ−タ−ブロック中に
入れ、5〜8Hr加熱し、ケ−シング及びPE粉末を熱
溶融させるとともに、前述のシリコン製ゴムチュ−ブに
よりケ−シング端部を締め付け端部から55〜65mm
の長さに渡って収縮させる。
【0024】9 加熱後、上述のヒ−タ−ブロックのヒ
−タ−を切り、ヒ−タ−ブロック中で室温近くになるま
で除冷する。 10 冷却、一体化したニットを、ヒ−タ−ブロックよ
り取り外し、先端にハミ出した部分(溶けバリ等)を除
去し、ゴムチュ−ブを外す。(ゴムチュ−ブは再利用す
る。) 11 ケ−シング端部及び、中空糸状多孔質膜端部の目
止め部分を切断除去し、中空部を開孔させて、中空糸状
多孔質膜型分離モジュ−ルを得る。 12 中空糸膜型分離モジュ−ル上端に流体出口孔を有
し、内径がケ−シング収縮部外径に等しい肉厚2.5〜
7mmのカバ−を嵌合させ、嵌合接合部分にケ−シング
と同材質のPE樹脂をもって溶融一体させて、中空糸膜
型分離フィルタ装置を得る。
【0025】得られた中空糸膜型分離フィルタ装置を使
用するに際して、先ず取り付けた最初のときは、各空気
抜きポ−ト7を開けた状態で薬液を流入口から流して、
装置中のエア抜きを行なう。通常の使用では、流入口6
から入った薬液は、各、中空糸状多孔質膜1を通過する
ことにより、薬液中の不純物、微粒子がろ過され、流出
口9から出る。モジュ−ル端部は、絞られた状態で形成
されているので、空隙や気泡を生ずることがなく、シ−
ルは完全に行なわれる。
【0026】実施例3 1 ポリプロピレン樹脂よりなり外径0.4mmの中空
糸状多孔質膜を7,000〜10,000本束ね所定寸
法約300mmに切断し束を作る。 2 中空糸束両端部を切断して、各々の中空糸膜端部を
潰れた状態にし、目止めを行なう。 2’ 予め、チュ−ブ10’の片側端部(固定化端部
3’側)外側に、長さ50〜100mm、肉厚0.5〜
1.0、φ60mm(55〜65)のシリコン製ゴムチ
ュ−ブを拡げて装着して置く。 3 上記束を、PE樹脂から成り、外径70mm、長さ
100mm、肉厚2.5〜5mmのチュ−ブ10’の中
に軸方向に挿入する。 4 固定化部3’側の束端部を、チュ−ブ10’端部よ
り30〜80mm突出させる。
【0027】5 エチルアルコ−ルにPE樹脂粉末40
〜60wt%を混合撹拌し作製した。ディスパ−ジョン
中に上記の突出した中空糸束端部を浸し、封止材とし熱
可塑性PE粉末を各中空糸状多孔質膜同志及びその束の
外側に付着させる。 6 中空糸状多孔質膜束をもう一方の端部側から引張
り、束端部をチュ−ブ端部と一致させる。 7 中空糸状多孔質膜に付着させたPE粉末エタノ−ル
溶液中のエタノ−ル分を加熱真空乾燥して蒸発させる。
【0028】8 チュ−ブ端部外周を、端部より30〜
80mmの長さにわたって、PE粉末の融点以上で且、
中空糸状多孔質膜の融点以下の温度、例えば125〜1
50℃に加熱された内径71〜72mmの孔を有するヒ
−タ−ブロック中に入れ、加熱し、チュ−ブ及びPE粉
末を熱溶融させるとともに、前述のシリコン製ゴムチュ
−ブによりチュ−ブ端部を締め付け端部から30〜80
mmの長さに渡って収縮させる。 9 加熱後、上述のヒ−タ−ブロックのヒ−タ−を切
り、ヒ−タ−ブロック中で室温近くになるまで除冷す
る。
【0029】10 冷却、一体化したニットを、ヒ−タ
−ブロックより取り外し、先端にハミ出した部分(溶け
バリ等)を除去し、ゴムチュ−ブを外す。(ゴムチュ−
ブは再利用する。) 11 チュ−ブ端部及び、中空糸状多孔質膜端部の目止
め部分を切断除去し、中空部を開孔させる。(固定化部
3’完成。) 12 上記ユニットの未固定側端部をPE樹脂から成
り、片側端部外径が70でもう一方の端部が78、長さ
200mm、肉厚4mmで2’と同様にしてゴムチュ−
ブを装着したチュ−ブ10の中に軸方向に挿入する。 13 固定化端部3側(ゴムチュ−ブ装着側)の束端部
をチュ−ブ10端部より50〜80突出させる。(チュ
−ブ10’をチュ−ブ10の内径に沿ってスライドさせ
る。)
【0030】14 エチルアルコ−ルにPE樹脂粉末4
0〜60wt%を混合撹拌し作製した。ディスパ−ジョ
ン中に上記の突出した中空糸束端部を浸し、封止材とし
熱可塑性PE粉末を各中空糸状多孔質膜同志及びその束
の外側に付着させる。 15 中空糸状多孔質膜束をもう一方の端部側から引張
り、束端部をチュ−ブ端部と一致させる。 16 中空糸状多孔質膜に付着させたPE粉末エタノ−
ル溶液中のエタノ−ル分を加熱真空乾燥して蒸発させ
る。 17 チュ−ブ端部外周を、端部より30〜80mmの
長さにわたって、PE粉末の融点以上で且、中空糸状多
孔質膜の融点以下の温度、例えば125〜150℃に加
熱された内径71〜72mmの孔を有するヒ−タ−ブロ
ック中に入れ、加熱し、チュ−ブ及びPE粉末を熱溶融
させるとともに、前述のシリコン製ゴムチュ−ブにより
チュ−ブ端部を締め付け端部から30〜80mmの長さ
に渡って収縮させる。
【0031】18 加熱後、上述のヒ−タ−ブロックの
ヒ−タ−を切り、ヒ−タ−ブロック中で室温近くになる
まで除冷する。 19 冷却、一体化したニットを、ヒ−タ−ブロックよ
り取り外し、先端にハミ出した部分(溶けバリ等)を除
去し、ゴムチュ−ブを外す。(ゴムチュ−ブは再利用す
る。) 20 チュ−ブ端部及び中空糸状多孔質膜端部の目止め
部分を切断除去し、中空部を開孔させて、中空糸状多孔
質膜型分離モジュ−ルを得る。 21 中空糸膜型分離モジュ−ル上下端に流体出口孔を
有し、内径がチュ−ブ10の収縮部外室に等しい肉厚
2.5〜7mmのカバ−を嵌合させた嵌合接合部と、も
うひとつの嵌合接合部(チュ−ブ10)各々チュ−ブと
同材質のPE樹脂製棒ををもって溶融一体化させて充填
させて、中空糸膜型分離フィルタ装置を得る。
【0032】得られた中空糸膜型分離フィルタ装置の始
動の際のエア抜き7は、実施例1と同様にして行う。通
常の使用では、流入口6から入った原液は、中空糸の内
側から外側に通過、ろ過され、流出口9より出る。膜内
側の汚れが堆積しないよう流出口9’から常時流出させ
る。流出口9’は閉めた状態でも使用できる。膜外側か
ら内側に通過させる使い方も出来、その場合には、9が
流入口6、9’がろ過液流出口となる。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の中空糸膜型
分離モジュ−ルは、溶融熱可塑性樹脂により複数本の中
空糸状多孔質膜とケ−シングとをその端部を絞った状態
で一体的に接合されたものなので、低溶融性で、耐熱、
耐薬品性、シ−ル性に優れており、しかも多孔質膜の集
積度が高く従って長寿命である。また本発明においては
中空糸状多孔質膜の端部固定に際しては、熱溶融法を採
用したので、接着剤法における溶出成分の問題はなく、
また、中空糸状多孔質膜の端部外周にはチュ−ブ状締付
部材を嵌合して熱融着を行ったため、簡単な操作で中空
糸状多孔質膜の端部を、より一層締め付けることがで
き、その結果、ハウジング内に液密的に熱接着しシ−ル
性、寸法精度の高い中空糸膜型分離モジュ−ル素子また
はモジュ−ルを得ることが出来る効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる中空糸膜型分離モジュ−ルの一
実施例を示した断面図
【図2】本発明にかかる中空糸膜型分離モジュ−ルの他
の実施例を示した断面図
【図3】本発明にかかる中空糸膜型分離モジュ−ルの製
造方法の一実施例を示した説明図
【図4】締付チュ−ブの1例の斜視図
【符号の説明】
1 中空糸状多孔質膜 2 中空糸状
多孔質膜端部 3 固定端部 4 封止剤 5 ケ−シング 6 流入孔 7 空気抜きポ−ト 8,8’ カバ− 9 流出孔 10,10’ 管状体 11 切断想像線 12 熱収縮
性チュ−ブ 13 ヒ−タ−ブロック

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方の端部が熱収縮され、内
    径がその他の部分より小径に形成されたチュ−ブ状ケ−
    シング内部に、高分子材料よりなる複数本の中空糸状多
    孔質膜が高密度に挿入され、その少なくとも一方の端部
    において熱可塑性樹脂により中空糸状多孔質膜同志およ
    び中空糸状多孔質膜束の結束部とケ−シング内壁との間
    が液密的に一体接合された中空糸膜型分離モジュ−ル。
  2. 【請求項2】 中空部の少なくとも一方の端部が目止め
    され、高分子材料よりなる複数本の中空糸状多孔質膜を
    束ね、その中空糸状多孔質膜同志の隙間に封止剤として
    熱可塑性樹脂脂粉末を充填し、その外周部に締付チュ−
    ブを嵌合した後、加熱して熱可塑性樹脂脂粉末を熱融着
    させると共に、前記チュ−ブにより中空糸状多孔質膜端
    部を締め付け結束させ、しかる後、前記目止め除去して
    中空糸状多孔質膜の中空部を開孔させたことを特徴とす
    る中空糸膜型分離モジュ−ル素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 中空部の少なくとも一方の端部が目止め
    され、高分子材料よりなる複数本の中空糸状多孔質膜を
    束ね、その束をチュ−ブ状ケ−シング内に挿入し、その
    中空糸状多孔質膜同志および中空糸状多孔質膜とケ−シ
    ングの隙間に封止剤として熱可塑性樹脂粉末を充填し、
    ケ−シング外周部に締付チュ−ブを嵌合した後、加熱し
    て熱可塑性樹脂脂粉末を熱融着させると共に、前記チュ
    −ブによりケ−シング端部を締め付け収縮させ、しかる
    後、チュ−ブを外し、中空糸状多孔質膜の目止めを除去
    して中空糸状多孔質膜の中空部を開孔させたことを特徴
    とする中空糸膜型分離モジュ−ルの製造方法。
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