JPH0768206B2 - O−ジイソシアノベンゼン類およびその製造法 - Google Patents

O−ジイソシアノベンゼン類およびその製造法

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JPH0768206B2
JPH0768206B2 JP30430187A JP30430187A JPH0768206B2 JP H0768206 B2 JPH0768206 B2 JP H0768206B2 JP 30430187 A JP30430187 A JP 30430187A JP 30430187 A JP30430187 A JP 30430187A JP H0768206 B2 JPH0768206 B2 JP H0768206B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、一般式(I) (式中、R1およびR2は水素原子、ハロゲン原子、低級ア
ルキル基、低級アルコキシル基、低級アルコキシカルボ
ニル基を示す。但し、R1およびR2がともに水素原子であ
ることはない。また、R1とR2が結合してナフタレン環を
形成することもある) で示されるO−ジイソシアノベンゼン類およびその製造
法に関する。
上記一般式(I)で示されるO−ジイソシアノベンゼン
類は文献に全く記載されず、本発明者が初めて合成した
新規化合物であって、該化合物は導電性ポリマーの製造
原料として有利に使用することができる。
上記一般式(I)で示されるO−ジイソシアノベンゼン
類と製造上類似の化合物として、該一般式(I)におけ
る置換基R1およびR2がともに水素原子であるO−ジイソ
シアノベンゼンはC.A.,61,8243eに記載されて公知であ
る。
しかし、かかるO−ジイソシアノベンゼンは熱的に非常
に不安定であって、室温程度ですでに重合し、タール化
を起こすために実用上利用し得ないものであった。
しかるに、本願の目的化合物である一般式(I)で示さ
れるO−ジイソシアノベンゼン類は室温においても安定
であり、そのため各種ポリマー原料としても有利に使用
し得るが、とりわけO−ジイソシアノベンゼン類を重合
してなるポリマーはすぐれた導電性を有し、導電性ポリ
マーとしての幅広い用途が期待されている。
かかる一般式(I)で示されるO−ジイソシアノベンゼ
ン類は、一般式(II) (式中、R1およびR2は上記と同じ意味を有する) で示されるホルムアミド類を、塩基性アミンの存在下に
脱水剤と反応させることにより製造することができる。
ここで、本反応の原料となるホルムアミド類はモノまた
はジ置換−O−フェニレンジアミンあるいは2,3−ナフ
チレンジアミンを原料としてJ.Org.Chem.,86,3238(197
1)に記載の方法に準じてアミノ基をホルミル化するこ
とにより容易に製造することができ、その具体例とし
て、N,N′−(4−メチル−O−フェニレン)ジホルム
アミド、N,N′−(4−ブチル−O−フェニレン)ジホ
ルムアミド、N,N′−(4.5−ジメチル−O−フェニレ
ン)ジホルムアミド、N,N′−(4−クロロ−O−フェ
ニレン)ジホルムアミド、N,N′−(4−メトキシ−O
−フェニレン)ジホルムアミド、N,N′−(4−プロポ
キシ−O−フェニレン)ジホルムアミド、N,N′−(4.5
−ジメトキシ−O−フェニレン)ジホルムアミド、N,
N′−(4−メトキシカルボニル−O−フェニレン)ジ
ホルムアミド、N,N′−(2,3−ナフチレン)ホルムアミ
ドなどが挙げられる。
本発明の方法において、脱水剤としてはホスゲン、ホス
ゲン発生化剤(たとえばホスゲン二量体、トリクロロメ
チルフォルメート)、塩化チオニル、オキシ塩化リン等
が使用されるが、好ましくはホスゲンまたはホスゲン発
生化剤であり、とりわけ取扱い上の安全性等の点からホ
スゲン発生化剤が好ましく使用される。
かかる脱水剤の使用量は原料O−ジイソシアノベンゼン
類のホルムアミド基に対して等当量以上、好ましくは1.
1倍当量以上であり、上限については特に制限されない
が、一般的には5倍当量、好ましくは3倍当量である。
この反応において、塩基性アミンは反応により副生する
酸成分の中和剤として使用され、また、この反応は通常
有機溶媒中で実施されるため、塩基性アミンとしてはか
かる有機溶媒に対して相溶性のあることが好ましく、例
えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジンな
どの有機第3級アミンが挙げられる。かかる塩基性アミ
ンの使用量は該反応により副生する酸成分を捕捉するに
足る理論量以上使用され、その上限は特に制限されない
が、一般的には原料O−ジイソシルアノベンゼン類に対
して10モル倍である。
溶媒は反応に不活性であれば特に制限なく使用すること
ができ、たとえばn−ヘキサン、n−オクタン等の脂肪
族炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族
炭化水素、メチレンクロライド、クロロホルム、クロル
ベンゼン等のハロゲン化炭化水素、メチルエーテル、エ
チルエーテル等のエーテル類が例示されるが、ハロゲン
化炭化水素とりわけハロゲン化脂肪族炭化水素が好まし
く使用される。
反応は一般には40℃以下で行われるが、収率等の点から
好ましくは20℃以下、より好ましくは0℃以下で行われ
る。反応温度の下限は特に制限されないが、実用的には
−80℃程度である。
尚、反応を低温で行う場合、使用溶媒の融点について十
分に留意しなければならないのは当然である。
反応終了後、反応液からの目的化合物の取出しは、たと
えば反応液を炭酸ソーダ水溶液等のアルカリ性水溶液で
処理したのち分液し、分液油層については必要に応じて
更に炭酸ソーダ水溶液等による洗浄を行ったのちこれを
濃縮することにより行われ、必要あれば更にこれをカラ
ムクロマト法などで精製することができる。
かくして、本発明の方法により新規化合物である前記一
般式(I)で示されるO−ジイソシアノベンゼン類が好
収率で得られ、このものは導電性ポリマーの原料として
使用することができるが、かかるポリマー原料として使
用するためには、次式に示すように、置換基R1が4−位
に置換していることが好ましい。
以下、実施例により本発明を説明する。
実施例1 N,N′−(4−メチル−O−フェニレン)ジホルムアミ
ド1.62g(9.1ミリモル)、トリエチルアミン5.2g(51.7
ミリモル)およびメチレンクロライド7.2mlを窒素雰囲
気下、−78℃に冷却し、攪拌を行う。これにホスゲン二
量体2.75g(13.9ミリモル)とメチレンクロライド25.2m
lからなる溶液を30分を要して滴下した。滴下終了後、
メチレンクロライド5mlで器壁を洗浄した。−78℃→0
℃で12時間攪拌を行ったのち、ゆっくりと室温まで温度
で上げた。反応終了後、反応液に10%Na2CO3水溶液を加
えてクエンチし、分液後同じく10%Na2CO3水溶液で3回
洗浄を繰り返した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾
燥後、濃縮し、フロリジル・ショートカラムを用いて精
製した。
このとき、フロリジル(60〜100メッシュ)を30g使用
し、展開溶媒としてヘキサン:塩化メチレンの1:1混合
溶媒を300ml使用した。展開液を濃縮し、生成結晶をヘ
キサンで洗浄して3.4−ジイソシアノトルエン0.66g(収
率50.7%)を得た。
融点78〜80℃(黒く分解を伴う) NMR(CDCl3) δ2.42(3H singlet) 7.16〜7.50(3H multiplet) Mass(G.C.) M+=142 m/e=115:M+−HC 元素分析値 C9H6M2 理論値 C(%)76.04 H(%)4.25 N(%)19.71 実験値 C(%)76.10 H(%)4.15 N(%)19.76 実施例2 N,N′−(4−メチル−O−フェニレン)ジホルムアミ
ドに代えてN,N′−(4.5−ジメチル−O−フェニレン)
ジホルムアミド1.76g(9.2ミリモル)を使用する以外は
実施例1と同様に、反応、後処理を行って、1,2−ジイ
ソシアノ−4,5−ジメチルベンゼン1.26g(収率87.8%)
を得た。
融点112〜113℃(黒く分解を伴う) NMR(CDCl3) δ2.30(6H singlet) 7.56(2H singlet) 元素分析値 C10H8N2 理論値 C(%)76.90 H(%)5.16 N(%)17.94 実験値 C(%)76.99 H(%)5.01 N(%)17.70 実施例3〜6 N,N′−(4−メチル−O−フェニレン)ジホルムアミ
ドに代えて表−1記載のホルムアミド類を使用する以外
は実施例1に準じて反応、後処理を行って、表−1に示
す結果を得た。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (式中、R1およびR2は水素原子、ハロゲン原子、低級ア
    ルキル基、低級アルコキシル基、低級アルコキシカルボ
    ニル基を示す。但し、R1およびR2がともに水素原子であ
    ることはない。また、R1とR2が結合してナフタレン環を
    形成することもある) で示されるO−ジイソシアノベンゼン類。
  2. 【請求項2】一般式 (式中、R1およびR2は水素原子、ハロゲン原子、低級ア
    ルキル基、低級アルコキシル基、低級アルコキシカルボ
    ニル基を示す。但し、R1およびR2がともに水素原子であ
    ることはない。また、R1とR2が結合してナフタレン環を
    形成することもある) で示されるホルムアミド類を、塩基性アミンの存在下に
    脱水剤と反応させることを特徴とする一般式 (式中、R1およびR2は前記と同じ意味を有する) で示されるO−ジイソシアノベンゼン類の製造法。
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