JPH0768397B2 - 発泡性塩化ビニル系樹脂組成物およびスキン層を有する発泡体の製法 - Google Patents

発泡性塩化ビニル系樹脂組成物およびスキン層を有する発泡体の製法

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JPH0768397B2
JPH0768397B2 JP62185287A JP18528787A JPH0768397B2 JP H0768397 B2 JPH0768397 B2 JP H0768397B2 JP 62185287 A JP62185287 A JP 62185287A JP 18528787 A JP18528787 A JP 18528787A JP H0768397 B2 JPH0768397 B2 JP H0768397B2
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功 松浦
章 若月
裕 志田
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住友化学工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は発泡性塩化ビニル系樹脂組成物およびその組成
物を用いるスキン層を有する発泡体の製法に関するもの
で、自動車用内装材、建築内装材、家具等に用いられる
軟質発泡表皮材に有用である。
<従来の技術> 近年、自動車用や建築用の内装材あるいは家具等に軟質
発泡表皮材が注目をあびている。
粉末塩化ビニル樹脂組成物に発泡剤を配合し、発泡成形
品を成形することは従来より知られているがこのような
方法は次のような問題点を有していた。すなわち (1) 発泡によって色が変化するため他の部材との色
合わせがむづかしい。
(2) したがって所望の色にするためには多量の顔料
を必要とし経済的に不利である。
(3) 発泡成形品のスキン(被膜)の強度が乏しく使
用可能な部材が限定される。
上記の発泡表皮材の問題点を解決するために多層化する
方法(特開昭61−100422号公報)表面に焼結スキン層を
形成させた後に発泡させる方法(特開昭61−127314号公
報)が知られている。しかしながら多層化品は工程の複
雑化に加え、ソフト感に乏しくプラスチック感が強い。
またスキン層を形成する方法は多層化法よりはソフト感
や感触において改良されてはいたが、本皮に比べて遜色
のない合成表皮を得るという最近の本物志向にとっては
必ずしも満足できるものではなかった。
<発明が解決しようとする問題点> 本発明は前記の従来技術のもつ問題点を解決するもので
ある。すなわち本皮と同様の外観、ソフト感を有し、周
辺の他の部材との色合わせが容易でかつある程度の強さ
をもつ表層を有する発泡表皮材を簡単な工程で得る方法
を提案する。
<問題点を解決するための手段> 本発明は、次のような構成から成るものである。
(1) 平均重合度300〜800の塩化ビニル系樹脂100重
量部に対し、可塑剤30〜120重量部、平均粒径5μm〜2
0μmの発泡剤0.5〜10重量部、発泡抑制剤0.1〜5重量
部を含有することを特徴とする粉末状の発泡性塩化ビニ
ル系樹脂組成物。
(2) 平均重合度300〜800の塩化ビニル系樹脂100重
量部に対し、可塑剤30〜120重量部、平均粒径5μm〜2
0μmの発泡剤0.5〜10重量部、発泡抑制剤0.1〜5重量
部を含有することを特徴とする粉末状の発泡性塩化ビニ
ル系樹脂組成物を該組成物の溶融開始温度より高く、か
つ該組成物中における発泡剤の分解開始温度より低い温
度に加熱された金型表面に供給し、金型表面に付着溶融
させて該組成物の焼結層を形成させ、ついで該焼結層側
を発泡剤の分解可能な温度に加熱し、該焼結層を発泡さ
せ、冷却、離型することを特徴とするスキン層を有する
発泡体の製法。
本発明は平均重合度300〜800、さらに好ましくは400〜7
00の低温溶融型の塩化ビニル系樹脂を用いることを第1
の特徴とする。平均重合度が300以下であれば可塑剤吸
収性が乏しく、軟質発泡体を得ることが困難となり、80
0以上では粉末組成物の溶融開始温度が高くなり所望の
発泡体を得ることが出来なくなる。但し少量であれば平
均重合度が800以上の塩化ビニル系樹脂を配合すること
ができる。該塩化ビニル系樹脂はとくに限定されないが
塩化ビニルの単独重合体樹脂の他、塩化ビニルを主成分
とする各種共重合体樹脂、例えば、塩化ビニル−エチレ
ン共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビ
ニル−プロピレン共重合体、塩化ビニル−アリルビニル
エーテル共重合体等あるいはこれらの混合物から成る樹
脂が例示される。
前記平均重合度300〜800の塩化ビニル樹脂100重量部に
対し、可塑剤30〜120重量部および発泡剤0.5〜10重量部
を加える。可塑剤は通常軟質塩化ビニル樹脂組成物に用
いられるものを本発明においても使用することができ
る。例示すれば、ジオクチルフタレート、ジイソデシル
フタレート、ジイソウンデシルフタレート、アルキル基
の炭素数が9〜11のジアルキルフタレートなどのフタル
酸エステル類、トリオクチルトリメリテート、トリデシ
ルトリメリテート、アルキル基の炭素数が7〜9或いは
7〜11のトリアルキルトリメリテートなどのトリメリッ
ト酸エステル類が使用される。
本発明で用いられる発泡剤としては本発明の粉末組成物
の溶融開始温度より高く、分解温度より低い温度領域で
分解発泡するものであればよく、例えば、N,N′−ジニ
トロソペンタメチレンテトラミン、アゾジカルボンアミ
ド、ヒドラゾジカルボンアミドなどがあり、これらの発
泡剤の一種又は二種以上を組合せて使用することもでき
る。とくにアゾジカルボンアミドが好ましく使用され
る。又、平均粒径は5μ〜20μさらに好ましくは8μ〜
15μの発泡剤を使用する。5μの以下の発泡剤は発泡速
度が速く、スキン層が形成しにくく、20μ以上では、発
泡速度が遅すぎて、生産性が悪くなる。
本発明においては発泡抑制剤を用いる。発泡抑制剤の添
加は初期の発泡剤の分解を抑制し、優れたスキン層の形
成のためにとくに重要である。
発泡抑制剤としては、例えば、マレイン酸、フマル酸、
アジピン酸、フタル酸、トリメリット酸などの有機酸、
有機酸ハライド特に塩化物(塩化テレフタロイル)、有
機酸無水物、2個の官能基を含む多価芳香族アルコール
及びケトン(例えば3,3′,4,4′−ベンゾフェノン)、
6〜10員環アミン(例えばベンジルアミン)が用いられ
る。発泡抑制剤の添加量は塩化ビニル系樹脂100重量部
に対し0.1〜5重量部を用いることができる。
0.1重量部以下であれば発泡剤の初期分解を抑制するの
に不十分であり、5重量部以上過剰に加えても添加効果
はあまりないため無駄である。
本発明のスキン層を有する発泡体の製法としては、前記
粉末状発泡性塩化ビニル系樹脂組成物を該組成物の溶融
開始温度より高く、かつ該組成物中における発泡剤の分
解開始温度より低い温度に加熱された金型の表面に供給
する。かかる温度は樹脂および発泡剤の種類に応じて適
切に選ばれるが例えば約160〜200℃、より好ましくは約
170〜190℃の範囲に選ばれる。金型表面に供給された該
樹脂組成物は溶融し、その焼結層を形成する。焼結層の
形成が終了後、ついで該焼結層側を発泡剤の分解可能な
温度まで加熱し、該焼結層を発泡させる。発泡温度は使
用する発泡剤により最適条件が異なるが、例えば約190
℃以上、好ましくは約200℃以上にて選ばれる。金型の
加熱方法はとくに限定されないが例えばギャーオーブン
等の加熱炉が用いられ発泡に際しての加熱は遠赤外ラン
プを取付けた加熱炉等該焼結層を優先的に加熱する方式
(片面加熱)を用いる。
ギャーオーブンなどの様に金型と焼結層両方を加熱する
方式(両面加熱)は金型面からの熱伝導により、表層部
分が発泡し、スキン層の形成が困難となる。
発泡工程の際、金型面側は自然冷却又は、発泡剤分解温
度以下の温度で加熱が行なわれる。
発泡が終了した後に冷却・離型をして発泡成形体を得
る。冷却・離型は通常用いられる工程を採用することが
できる。
<実施例> 次に実施例により本発明をより具体的に記すが、本発明
はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1 下記の塩化ビニル樹脂等各種成分をスーパーミキサーに
よりドライブレンドし、本発明の粉末塩化ビニル系樹脂
組成物を得た。
(配合) 塩化ビニル樹脂 90重量部 (スミリット Sx−4G:住友化学工業(株)製、平均重
合度420) 塩化ビニル樹脂 10重量部 (スミリット Px−QL:住友化学工業(株)製、平均重
合度1000) DIDP(ジイソデシルフタレート) 70重量部 バリウム系安定剤(Baステアレート) 3重量部 ADCA(アゾジカルボンアミド)(平均粒径15μm)4重
量部 マレイン酸 1重量部 顔 料 適 量 ニッケル製平板金型を280℃のギャーオーブン中で3分
間予備加熱を行なった。その時の金型温度は約180℃で
あった。この金型に直ちに上記粉末塩化ビニル系組成物
をふりかけ約10秒後過剰の粉末組成物を排出し、つづけ
て上側に遠赤外ランプを取付けた遠赤外加熱炉中に入れ
樹脂融着面の温度が約240℃になるように調整し、2分
間の再加熱(片面加熱)を行ない発泡を行なわせしめた
後冷却し、金型より脱型した。
成形品はスキン層と発泡層とを有しており、表面スキン
強度は実用に耐え得るものであり、色ずれもなく、また
発泡状態は良好でありソフト感のすぐれた製品であっ
た。これらの評価結果は表−1に記した。
なおスキン強度、色ズレ度及びソフト感の評価は次に記
す方法によった。
評価項目 スキン強度 新東科学(株)製ヘイドン14型で引掻強度試験を行な
い、無傷状態での最大荷重を測定した。
○ 最大荷重200g以上 △ 〃 200〜100g × 〃 100g以下 色ズレ度 同一顔料配合で発泡剤を添加しない組成物で作成したシ
ートと比較し、目視判定を実施した。
○ ほとんど色ズレなし △ 若干の色ズレあり × 著しい色ズレあり ソフト感 高分子計器(株)製アスカーCタイプ硬度計で成形品の
硬度を測定した。
○ 硬度 70以下 △ 〃 70〜80 × 〃 80以上 実施例2,3、比較例1〜3 塩化ビニル樹脂の平均重合度及び発泡剤の粒径、発泡抑
制剤の添加を変化させた以外は実施例1と同様にして発
泡成形品を得た。
実施例1と同様に発泡成形品の評価を行ない表−1に記
した。
比較例4 実施例1で使用した金型を280℃のギャーオーブン中で
5分間予備加熱を行なった。その時の金型温度は210℃
であった。すぐに実施例1で使用の粉末組成物をふりか
け10秒後過剰の粉末組成物を排出し、実施例1使用の遠
赤外加熱炉に入れ、2分間再加熱を行ない、発泡せしめ
た後、冷却して金型より脱型した。
成形品の状態は表−2に示す。
比較例5 実施例1で使用した金型を280℃のギャーオーブン中で
3分間予備加熱を行なった。その時の金型温度は180℃
であった。すぐに実施例1で使用の粉末組成物をふりか
け10秒後過剰の粉末組成物を排出し、雰囲気240℃のギ
ャーオーブンに入れ、2分間の再加熱(両面加熱)を行
ない、発泡せしめた後、冷却して金型より脱型した。
成形品の状態は表−2に示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均重合度300〜800の塩化ビニル系樹脂10
    0重量部に対し、可塑剤30〜120重量部、平均粒径5μm
    〜20μmの発泡剤0.5〜10重量部、発泡抑制剤0.1〜5重
    量部を含有することを特徴とする粉末状の発泡性塩化ビ
    ニル系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】平均重合度300〜800の塩化ビニル系樹脂10
    0重量部に対し、可塑剤30〜120重量部、平均粒径5μm
    〜20μmの発泡剤0.5〜10重量部、発泡抑制剤0.1〜5重
    量部を含有することを特徴とする粉末状の発泡性塩化ビ
    ニル系樹脂組成物を該組成物の溶融開始温度より高く、
    かつ該組成物中における発泡剤の分解開始温度より低い
    温度に加熱された金型表面に供給し、金型表面に付着溶
    融させて該組成物の焼結層を形成させ、ついで該焼結層
    側を発泡剤の分解可能な温度に加熱し、該焼結層を発泡
    させ、冷却、離型することを特徴とするスキン層を有す
    る発泡体の製法。
JP62185287A 1987-07-23 1987-07-23 発泡性塩化ビニル系樹脂組成物およびスキン層を有する発泡体の製法 Expired - Lifetime JPH0768397B2 (ja)

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JP2006272804A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Kaneka Corp ケミカルエンボス加工用塩化ビニル樹脂シートおよびそれを発泡させたケミカルエンボス加工塩化ビニル樹脂製品
JP2009242622A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Sekisui Chem Co Ltd シール材の製造方法

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