JPH0768568B2 - 高強度高延性焼結体の製造方法 - Google Patents

高強度高延性焼結体の製造方法

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JPH0768568B2
JPH0768568B2 JP3303844A JP30384491A JPH0768568B2 JP H0768568 B2 JPH0768568 B2 JP H0768568B2 JP 3303844 A JP3303844 A JP 3303844A JP 30384491 A JP30384491 A JP 30384491A JP H0768568 B2 JPH0768568 B2 JP H0768568B2
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正光 村井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、W−Fe−Ni合金な
どからなる焼結体を温間でスウェージ加工して、高強度
で、しかも高延性の性質を有する加工材を得る、高強度
高延性焼結体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】焼結体の一つであるW−Fe−Ni合金
は、Wの性質を利用して、高強度で、高延性の材料とし
て、重錘や放射線遮蔽などの用途に使用されている。こ
の焼結体を製造する際には、一般に、図4に示すよう
に、重量%で90%〜97%のW粉末と残量のFeおよ
びNi粉末とを調製・混合し、これをCIP(冷間等方
加工プレス)などを用いて、所定の形状に加圧成形して
圧粉体とし、次いで圧粉体をFe−Ni合金の液相線温度
以上に加熱して、W粉末をFe−Ni合金で結合する焼結
を行う(予備焼結および本焼結)。得られた焼結体に
は、熱処理後、機削りなどの機械加工を行い、さらに用
途によっては、所定の機械的特性(強度の向上など)を
与えるために、400〜600℃に予熱してスウェージ
加工などの温間加工を行う。その後は、後熱処理を行っ
て焼結体を得ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したスウ
ェージ加工において、塑性加工率が20%を超えるよう
な加工を行うと、得られた焼結体の延性が急激に低下す
るという問題点がある。しかも、この現象は、予熱温度
が高いほど顕著になる傾向もある。したがって、良好な
延性が要求される材料では、焼結体に対し、20%を超
えるような加工率でスウェージ加工を行うことは困難で
あり、このため、スウェージ加工により、十分に機械的
特性を向上させることができないという問題点がある。
【0004】本願発明者らは、上記のスウェージ加工に
おける延性の低下について、種々、調査研究した結果、
スウェージ加工の際に、W粒子とバインダーになるFe
−Ni合金とが、様相の異なる塑性流動を起こすためで
はないかと考えた。 すなわち、W−Fe−Ni合金焼結
体は、W粒子の周囲に、高強度・高延性のNi /Fe 相
が溶け込んだ組織を有しており、これをスウェージ加工
すると、加工工具と焼結体との接触面における摩擦力に
より、W粒子とNi /Fe のいずれかが一方が優先的に
流動し、その結果、W粒子同士が接触する状態になるの
ではないかと考えた。特に20%を超える加工率で焼結
体を加工した際には、上記接触部が非常に多くなってい
ることが確認された。この接触部では、接触箇所が脆く
なっており、これが延性低下の原因になるのではないか
と考えられる。
【0005】上記の点を、焼結体の硬度という点で検証
すると、図3に示すように、従来の方法で製造した加工
材(比較材)は、中心部に対し加工工具と接触する表層
側の硬度が高くなっており、これは、W粒子とFe−Ni
合金とで塑性流動が相違する結果、Fe−Ni合金の流動
が増加して硬度が増したものであり、延性の低下はそれ
に伴うW粒子同士の接触によると考えられる。本発明は
上記事情を背景としてなされたものであり、加工時にW
粒子同士の接触部分が発生するのを極力阻止して延性の
低下を防止することにより、高強度で高延性の焼結体を
得ることができる、高強度高延性焼結体の製造方法を提
供することを目的とする。
【0006】上記課題を解決するため本願発明の高強度
高延性焼結体の製造方法は、高強度粉末を焼結した焼結
体をスウェージ加工するに際し、前記焼結体の少なくと
も加工工具と接触する表面に、Cu を主体とする金属皮
膜を形成し、その後、前記焼結体を温間でスウェージ
工することを特徴とする。
【0007】上記高強度粉末としては、例えばW粉末を
挙げることができるが、本願発明としてはこれに限定さ
れるものではなく、WCなどの他の高強度の粒子であっ
てもよい。この高強度粉末に対しては、上記W粒子で
は、Fe−Ni合金を用いるように、バインダーを添加
し、さらに、必要に応じてその他の添加剤を混合して、
焼結する。焼結体を得るまでの工程については本願発明
では特に限定するものではなく、常法などにより得られ
た焼結体が用いられる。
【0008】上記焼結体の表面に形成する金属皮膜は、
メッキや金属溶射などにより行うことができ、さらに、
これら方法に限定されるものではなく、要は、必要な金
属皮膜が形成されるものであればよく、その形成方法が
限定されるものではない。上記金属皮膜は、Cu を主体
とするものであればよく、さらには純銅が望ましい。ま
た、金属皮膜は、必ずしも焼結体の表面全面に形成する
必要はなく、少なくとも加工工具との接触面の必要な面
に形成するものであればよい。皮膜の厚さについては、
薄すぎては膜が破断する可能性があり、厚すぎては潤滑
性能が低下するので、5μm〜50μmの厚さが望まし
い。
【0009】皮膜形成後には、温間でスウェージ加工を
行うべく焼結体を予熱する。予熱温度は特に限定される
ものではないが、従来の方法よりも高い温度に加熱する
ことができ、その温度としては、450〜650℃が望
ましい。その理由は、450℃未満では、焼結体の変形
能が低下し、加工割れが発生する危険性があり、また6
50℃を超えると、焼結体に変態が生じ、延性が低下す
るためである。この温間でのスウェージ加工後には、必
要に応じて後熱処理を行う。
【0010】
【作用】すなわち、本願発明によれば、焼結体の表面に
形成された金属皮膜は、Cu 系金属特有の潤滑性能を有
しており、この状態で焼結体を温間加工することによ
り、加工工具と焼結体表面との潤滑性が向上し、両者間
の摩擦力が減少する。この結果、焼結体組織中の高強度
粒子やバインダーが均等に塑性流動し、高強度粒子の凝
集や高強度粒子同士による接触部の増加を極力阻止し
て、延性の低下を防止する。得られた焼結体は、十分に
加工されて強度が増し、また、延性の低下が防止される
ので、高強度で高延性の焼結体が得られる。
【0011】
【実施例】図1の工程に従って、平均粒径約5μmのW
粉末93重量%と、平均粒径約5μmのNiおよびFe粉
末7重量%(ただし、Ni:Fe 重量比が7/3)とを
混合し、これを所定形状のゴム袋に充填して、靜水圧成
型によって圧縮して、50mm径の棒状圧粉体を得た。
この圧粉体には必要に応じて機械加工を施し、次いで、
予備焼結、本焼結を行った。予備焼結は、圧粉体を13
00〜1400℃に加熱し、4時間保持することにより
行い、本焼結は、予備焼結後の圧粉体を1460〜15
50℃に加熱し、1時間保持して行った。得られた焼結
体には、1100℃×10時間の熱処理を行い、その
後、必要な機削りを冷間で行った。
【0012】次いで、上記焼結体の側面全面に5μm以
上の厚さで純銅をメッキした。さらに、この焼結体の表
面に二硫化モリブデン系潤滑剤を塗布した後、550〜
600℃に加熱する予熱を行い、焼結体側面を圧縮する
スウェージ加工を、加工率10%、20%、25%でそ
れぞれ行って発明材を得た。また、比較例として、上記
した潤滑剤塗布焼結体に純銅のメッキを行うことをな
く、550〜600℃に加熱し、上記と同様にしてスウ
ェージ加工を行って比較材を得た。上記発明材および比
較材に、400〜600℃の後熱処理を行った。 上記
発明材および比較材に対し、引張り試験を行い、その試
験結果である、伸びおよび引張強さを図2に示した。ま
た、上記焼結体と同一の焼結体を用いて、これに油性黒
鉛系潤滑剤を塗布し、上記と同様にして発明法、比較例
について、加工率10%のスウェージ加工を行った。得
られた発明材および比較材について、径方向の深度を変
えてロックウェル硬さを測定し、その結果を図3に示し
た。
【0013】図2から明らかなように、発明材は優れた
延性を有しているのに対し、比較材は、20%を超える
加工率では伸びが急激に低下しており、十分な延性が得
られなかった。また、図3から明らかなように、発明材
では、深度に拘らず、ほぼ均等な硬度が得られたが、比
較材では、表層部の硬度が特に高くなっており、この焼
結体では、表層部でW粒子の凝縮が生じているものと思
われる。なお、この発明材でも、延性について、優れた
性質を有していた。なお、上記実施例では、潤滑剤とし
て二硫化モリブデン系潤滑剤、油性黒鉛系潤滑剤を使用
したが、これらに限定されるものではなく、その他の潤
滑剤を用いることも可能である。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本願発明の高強度
高延性焼結体の製造方法は、高強度粉末を焼結した焼結
体をスウェージ加工するに際し、前記焼結体の少なくと
も加工工具と接触する表面に、Cu を主体とする金属皮
膜を形成し、その後、前記焼結体を温間でスウェージ
工するので、スウェージ加工時の延性の低下を防止し
て、十分な加工率による加工を可能とし、その結果、高
強度で高延性の焼結体が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例の製造方法の工程を示すチャー
ト図である。
【図2】図2は、実施例および比較例の焼結体の引張強
さ−伸び関係を示すグラフである。
【図3】図3は、実施例および比較例の焼結体の径方向
深度における硬さ分布を示すグラフである。
【図4】図4は、従来の製造方法の工程を示すチャート
図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高強度粉末を焼結した焼結体をスウェー
    ジ加工するに際し、前記焼結体の少なくとも加工工具と
    接触する表面に、Cu を主体とする金属皮膜を形成し、
    その後、前記焼結体を温間でスウェージ加工することを
    特徴とする高強度高延性焼結体の製造方法
  2. 【請求項2】 焼結体は、W−Fe−Ni合金からなり、
    この焼結体表面に純銅をメッキして金属皮膜を形成し、
    その後、前記焼結体を450〜650℃に予熱してスウ
    ェージ加工することを特徴とする請求項1記載の高強度
    高延性焼結体の製造方法
JP3303844A 1991-10-24 1991-10-24 高強度高延性焼結体の製造方法 Expired - Lifetime JPH0768568B2 (ja)

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JPS58145302A (ja) * 1982-02-24 1983-08-30 Toshiba Corp 高融点金属薄板の製造方法
FR2633205B1 (fr) * 1988-06-22 1992-04-30 Cime Bocuze Procede de mise en forme directe et d'optimisation des caracteristiques mecaniques de projectiles perforants en alliage de tungstene a haute densite

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