JPH0768706A - 溝付き化粧板及びその製造方法 - Google Patents

溝付き化粧板及びその製造方法

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JPH0768706A
JPH0768706A JP24216193A JP24216193A JPH0768706A JP H0768706 A JPH0768706 A JP H0768706A JP 24216193 A JP24216193 A JP 24216193A JP 24216193 A JP24216193 A JP 24216193A JP H0768706 A JPH0768706 A JP H0768706A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価な木質系ボードや下級木材板を原材とし
て簡単な製造工程によって製造することができ、しかも
天然木の突板を用いたものと同等の優れた質感や美観を
有する安価な溝付き化粧板を提供する。 【構成】 木質系ボードや下級木材板6の表面に半透明
性のシート材8を接着剤10によって接着した基体4を
製造する。基体4のシート材接着面12に、エンボスe
1による模様14、エンボスe2による溝16及びエンボ
スe3による溝18をエンボス加工によって同時に形成
する。そして、基体4のシート材接着面12に表面塗装
層22を形成して溝付き化粧板2を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、床板用の板材等として
好適に使用することができる溝付き化粧板及びその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、洋室の床板用板材として、表層材
に天然木の突板を用いた溝付き化粧板が使用されてい
る。
【0003】上記溝付き化粧板は、例えば図7に示すも
のである。図7の溝付き化粧板52は、下級木材である
ラワン等の単板54を複数枚(本例では5枚)貼り合わ
せた長さ約1800mm(6尺)、幅約300mm(1
尺)、厚さ約12mmの普通合板56の表面に天然木の
突板58を接着した後、溝加工により溝60、60を形
成し、最後に表面塗装62を施したものである。
【0004】上記突板58は、優良天然木の板材を厚さ
0.2mm〜0.3mm程度に薄くスライスしたもの
で、木材特有の質感や美観をもたらす柾目、板目などの
木目模様64が良好に表れており、またその色相も全面
にわたってほぼ同系で整っている。したがって、この天
然木の突板58を用いた溝付き化粧板52は見栄えがよ
く、商品価値の高いものとなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、優良天然木の不
足が進んできている。また、世界的にも天然木の有効利
用や節約を図る傾向にある。そして、このような状況を
背景として、優良天然木の突板の安定供給、適正価格維
持が難しくなっていているのが現状である。このため、
図7に示したような天然木の突板を用いた溝付き化粧板
は、非常に高価格になってきている。
【0006】また、図7に示した天然木の突板を用いた
溝付き化粧板は、普通合板と突板との接着を行った後、
さらに溝加工を行わなければならず、製造工程が煩雑で
あるという問題があり、しかも図7(A)に示すように
表面に突板の接合部66がある場合、長期間が経過する
とこの接合部66が劣化し、隣接する突板間に隙間が生
じるという欠点がある。
【0007】一方、これまで木材特有の質感や美観を表
す突板の材料として使用されていなかったラワン等の下
級木材では、その供給は優良天然木のように厳しい状況
にはなっていない。したがって、下級木材を用いて外観
の優れた溝付き化粧板を製造することができれば、産業
上、資源保護上きわめて有効である。
【0008】しかし、下級木材の場合、優良天然木とは
異なり、その板材の表面には柾目、板目等の良好な木目
模様は通常表れておらず、しかもその表面には様々な大
きさや色の濃さを持った導管の断面や導管口が存在して
いたり、色相も部分部分で異なっていることが多い。
【0009】したがって、下級木材のみを原材として溝
付き化粧板を製造した場合、模様的な統一のない見栄え
の悪いものしか得ることができず、高級感のある溝付き
化粧板を得ることは困難である。
【0010】また、下級木材から得られた単板は、前述
したように表面に導管口などが存在しているほか、繊維
が毛羽立っていることが多い。このため、表面塗装など
の化粧仕上げ前に表面研磨を行っても、レイズグレーン
等の発生によって仕上げ塗装を良好に行うことが難しい
という問題がある。
【0011】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、安価にかつ簡便な製造工程によって製造することが
でき、しかも天然木の突板を用いたものと同等の優れた
質感や美観を有する溝付き化粧板を提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は、上
記目的を達成するため、優良天然木の突板を用いること
なく優れた外観を有する溝付き化粧板を製造することに
ついて鋭意研究を行った結果、下記(1)〜(5)の事
項を見い出した。
【0013】(1)下級木材からなる木質系ボード又は
木材板の表面に半透明性のシート材を接着することによ
り、木質系ボードや木材板の表面が備えている外観的な
要素から所望の好ましい部分のみを選択的に透かしてシ
ート材の表面に表すことができること。
【0014】(2)木質系ボードあるいは木材板の表面
に半透明性のシート材を接着することにより、木質系ボ
ードや木材板表面の毛羽立ち等がシート材によって隠さ
れ、シート材の表面に仕上げ塗装を良好に行えること。
【0015】(3)木質系ボードあるいは木材板の表面
に半透明性のシート材を接着し、このシート材接着面に
エンボス加工によってエンボスからなる模様を設けるこ
とにより、木質系ボードや木材板の表面から選択的に透
かした外観的要素とエンボスによる模様とが複合してシ
ート材表面に表れ、優良天然木の突板と同等の外観を有
する化粧板が得られること。
【0016】(4)木質系ボードや木材板に直接エンボ
スを形成した場合、木質系ボードや木材板の有する復元
力によってエンボスが経時的に変形するおそれがある
が、木質系ボードや木材板にシート材、特に薄葉紙を接
着することにより、木質系ボードや木材板の復元力を抑
制してエンボスの変形を防止できること。
【0017】(5)エンボス加工工程において、エンボ
スによる模様の形成と同時にエンボスによる溝を形成す
ることにより、溝加工工程を要することなく溝を形成す
ることができ、製造工程を簡略化できること。
【0018】そして、上述した木質系ボード又は木材板
への半透明性シート材の接着、エンボス加工による模様
及び溝の形成という手段を採用することにより、天然木
の突板を用いることなく、しかも木質系ボード又は木材
板が本来持っている木の質感を利用しながら、優れた質
感及び美観を備えた溝付き化粧板を簡便かつ安価に製造
できることを知見し、本発明を完成するに至った。
【0019】したがって、本発明は、木質系ボードある
いは木材板の表面に半透明性のシート材が接着されてな
る基体のシート材接着面にエンボスからなる模様及び溝
が形成され、かつ前記基体のシート材接着面に表面塗装
が施されていることを特徴とする溝付き化粧板を提供す
る。
【0020】さらに、本発明は、木質系ボードあるいは
木材板の表面に半透明性のシート材を接着することによ
り基体を製造し、次いで前記基体のシート材接着面にエ
ンボス加工によってエンボスによる模様及び溝を同時に
形成した後、基体のシート材接着面に表面塗装を施すこ
とを特徴とする溝付き化粧板の製造方法を提供する。
【0021】以下、本発明につきさらに詳しく説明す
る。本発明の溝付き化粧板は、木質系ボード又は木材板
の表面に半透明性のシート材を接着した基体を用いる。
【0022】ここで、木質系ボードとしては、木材小片
に接着剤を加えて高温・高圧でプレスしたパーティクル
ボード、木材繊維を成形して造ったファイバーボードな
どを好適に用いることができる。これらの内、ファイバ
ーボードとしては、ハードボード(硬質繊維板)、MD
F(中質繊維板)、インシュレーションボード(軟質繊
維板)等を挙げることができる。
【0023】また、木材板としては、例えばラワン、カ
ポール、ラミン、ゴム等のムク板や、集成材、突板張り
の板などを挙げることができる。
【0024】本発明の溝付き化粧板を床板用の板材とす
る場合、木質系ボード又は木材板の厚さは10〜18m
m程度とすることが好ましい。
【0025】半透明性のシート材としては、必ずしも限
定されないが、木質系ボード又は木材板表面の好ましい
模様のみを透かす一方で、木口割れ、導管口等による好
ましくない模様を隠すような半透明性を有するものであ
ることが好ましい。このような半透明性の度合いのシー
ト材を用いることにより、木質系ボード又は木材板の表
面が備えている外観的な要素から好ましい部分のみを選
択してシート材の表面に表すことができる。なお、シー
ト材の半透明性の度合いは、全面にわたってほぼ一定に
してもよく、部分的に異ならせてもよい。
【0026】半透明性のシート材として、具体的には、
例えば秤量が20〜50g/m2の薄葉紙(麻の繊維に
よって作られたインディアンペーパー、ライスペーパー
等)、グラシンペーパー、パラフィンペーパー、和紙、
樹脂製シートなどを挙げることができるが、これらに限
定されるものではない。
【0027】また、半透明性のシート材としては、任意
の色に着色したものや、任意形状の模様を設けたものを
用いてもよく、これによってより変化のある外観、質感
を得ることができる。
【0028】これらのなかで特に好ましいのは、薄葉
紙、中でも未漂白のパルプを含む薄葉紙である。未漂白
のパルプを含む薄葉紙は、その色相が木質系ボードや木
材板を構成する下級木材と同系の薄茶色であるため、こ
の薄葉紙を木質系ボードや木材板に接着した場合、木質
系ボードや木材板の木としての色相をさほど損なわない
状態で木質系ボードや木材板の木肌や色相を一定の範囲
内において薄葉紙の表面に表すことができる。そして、
これにより木質系ボードや木材板の木肌や色相の大き
さ、濃淡のばらつきの幅が小さく抑えられ、模様的な統
一の少なさが緩和される。また、薄葉紙を用いることに
より、木質系ボードや木材板の復元力を効果的に抑制し
てエンボスの変形を有効に防止することができる。
【0029】また、シート材として和紙を用いた場合、
和紙には繊維が密になった部分と疎になった部分とがあ
るため、部分部分で半透明性の度合いが異なっており、
変化に富んだ外観を引き出すことができる。
【0030】木質系ボード又は木材板にシート材を接着
する接着剤としては、酢酸ビニル系等の任意の接着剤を
用いることができるが、本発明では接着剤に木材の素地
調製等に用いられる砥の粉を分散することが好ましい。
砥の粉を分散した接着剤を用いた場合、砥の粉によって
木質系ボード又は木材板表面の微小で雑多な導管や導管
口が隠蔽され、製品の外観が向上する。また、接着剤に
は、着色剤や砥の粉以外の隠蔽剤を混合することもでき
る。
【0031】また、シート材として未漂白のパルプを含
む薄葉紙を用い、かつ接着剤として砥の粉を分散したも
のを用いた場合、砥の粉は薄葉紙の原料の一部となって
いる未漂白のパルプ及び木質系ボード又は木材板と同様
の色相を持っているので、薄葉紙の表面には木質系ボー
ド又は木材板、砥の粉及び薄葉紙の色相が同調した色相
が表れる。
【0032】本発明の溝付き化粧板は、上記基体のシー
ト材接着面にエンボスからなる模様及び溝が形成されて
いる。エンボスとは、エンボス加工によって形成した凹
部をいう。エンボス加工は、エンボスに対応する凸部が
形成された成形ロールを備えたエンボス加工機を用いて
行われる。
【0033】この場合、エンボスによる模様は、基体の
シート材接着面に小型の任意数の互いに密集したエンボ
ス群を目的とする模様状に配列することにより形成する
ことができる。エンボスによる模様としては、例えば柾
目模様、板目模様などの木目模様、あるいは唐草模様、
市松模様、網代模様等が挙げられるが、これらに限定さ
れるものではない。
【0034】また、エンボスによる溝は、基体のシート
材接着面に溝状のエンボスを設けることにより形成する
ことができる。
【0035】なお、模様及び溝を形成するエンボスの断
面形状、平面形状等に特に限定はなく、目的に応じた任
意の形状とすることができる。
【0036】また、エンボス加工機の成型ロールの模様
形成用凸部を任意の高さ範囲(例えば100〜400
μ)で様々な高さを有するものに形成したり、成型ロー
ル表面の任意の箇所、例えば凸部の上面あるいは凸部間
に形成される凹部の底面に細かい凹凸模様(例えば梨地
模様)を付けることにより、さらに変化のある外観を有
する溝付き化粧板を得ることができる。
【0037】本発明の溝付き化粧板は、基体のシート材
接着面に表面塗装が施されている。塗装剤としては、無
色透明あるいは有色透明のラッカー、ウレタン塗料等を
挙げることができるが、これらに限定されるものではな
い。また、表面塗装を行う前に、基体のシート材接着面
に染料や顔料によって着色塗装を施してもよい。
【0038】
【実施例】次に、実施例により本発明を具体的に示す
が、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
【0039】実施例 図1及び図2は本発明の一実施例に係る溝付き化粧板を
示す。この化粧板2は床板用の板材として使用されるも
のである。図中4は基体を示す。この基体4は、木質系
ボード又は木材板6の表面に半透明性のシート材8を接
着剤10によって接着したものである。
【0040】シート材8は、未漂白のパルプ(機械パル
プ)を約30〜60%含んだ秤量40g/m2以下の薄
葉紙で、その表面側には裏面側(木質系ボード又は木材
板6側)に比べて滑らかな平滑面加工がされている。こ
のシート材8は、薄茶色を呈した半透明性のもので、そ
の薄茶色は木質系ボード又は木材板6の表面の色相と同
系のものとなっている。
【0041】接着剤10は酢酸ビニル系のものであり、
木質系ボード又は木材板6の表面全面にわたって塗布さ
れている。また、接着剤10には砥の粉が均一に分散さ
れている。
【0042】基体4のシート材接着面12には、互いに
密集した任意の数の小型エンボスe1からなるエンボス
群E1が木目模様状に配列され、このエンボス群E1によ
って木目模様14が形成されている。小型エンボスe1
は、縦断面形状が四角形のものであり、平面形状は雲
型、楕円形、紡錘形などである。小型エンボスe1の寸
法は、深さが約0.1〜0.2mm、幅が約0.3〜
1.8mm、長さが約1.3〜8.0mm程度である。
【0043】基体4のシート材接着面12には、長さ方
向に沿って連続した2本の長尺溝状エンボスe2が等間
隔毎に平行配置され、この長尺溝状エンボスe2によっ
て溝16が形成されている。長尺溝状エンボスe2は、
縦断面形状が四角形のものである。長尺溝状エンボスe
2の寸法は、深さが約0.5〜2mm、幅が約0.5〜
2mmで、長さは基体4の長さと同じである。
【0044】また、基体4のシート材接着面12には、
基体4一側部と一方の溝16との間、一方の溝16と他
方の溝16との間及び他方の溝16と基体4他側部との
間に、それぞれ幅方向に沿って浅溝状エンボスe3が形
成され、この浅溝状エンボスe3によって突板の継ぎ目
を表現する溝18が形成されている。浅溝状エンボスe
3は、縦断面形状が四角形のものである。溝状エンボス
e3の寸法は、深さが約0.1〜1mm、幅が約0.3
〜1.8mm程度である。
【0045】さらに、基体4のシート材接着面12は、
図示していないが、エンボス加工機の成型ロールとして
その凸部間に形成される凹部の底面に細かい凹凸模様を
付けたものを用いたことにより、素地の部分(エンボス
e1、e2、e3による模様や溝が形成されていない部分
であって、図1において符号20で示したような部分)
が梨地状になっている。
【0046】基体4のシート材接着面12全面には、化
粧仕上げのための表面塗装層22が形成されている。こ
の表面塗装層22は、透明塗料であるクリアラッカーか
らなる。
【0047】本実施例の溝付き化粧板2の製造は、以下
のように行う。まず、必要により、木質系ボード又は木
材板6の表面をスクレーバー、ベルトサンダー等の研磨
機によって研磨する。表面研磨後の木質系ボード又は木
材板6の表面には、例えば木材板の場合、通常図3に示
すように導管26や導管口28が比較的乱雑に存在し、
また不揃いな濃淡のある色模様30も存在している。
【0048】次に、砥の粉を均一に分散した接着剤10
を木質系ボード又は木材板6の表面全面にわたって塗布
し、この接着剤10によって薄葉紙8を木質系ボード又
は木材板6の表面に接着することにより、基体4を製造
する。
【0049】このとき接着剤10は薄葉紙(シート材)
8に含浸し、薄葉紙8の薄茶色の色相を淡いものとする
が、薄葉紙8がこれによって完全に透明化することはな
く、その半透明性は薄茶色の色相の下で維持される。
【0050】基体4を乾燥させた後、エンボス加工機を
用いて、そのシート材接着面12に薄葉紙8の上からエ
ンボスe1、e2及びe3を同時に形成する。
【0051】この場合、エンボス加工機の成形ロールと
しては、模様14を構成するエンボスe1、溝16を構
成するエンボスe2、溝18を構成するエンボスe3に対
応する凸部を有するものを用いる。この凸部は、成形ロ
ールの表面にエッチング等によって設ける。また、成形
ロールには、エンボスe1、e2、e3に対応する凸部の
間に形成される凹部の全部又は一部に梨地形成用の小さ
な凹凸をエッチング等によって設ける。そして、エンボ
ス加工機の成形ロールと搬送台との間に基体4を置き、
成形ロールを基体4のシート材接着面12に押しつけな
がら成形ロールを回転させることにより、エンボスe
1、e2、e3と梨地を形成する。なお、エンボスe2によ
る溝16やエンボスe3による溝18をさらに深くする
場合は、後加工でエンボスe2やe3に沿って通常の溝加
工を行ってもよい。
【0052】次に、必要により、塗装層22の形成前に
基体4のシート材接着面12を染料によって着色する。
染料はエンボスe1、e2及びe3の内周壁部及び底部を
染色する。このとき、木質系ボード又は木材板6の繊維
方向が水平方向に沿っていると、エンボスe1、e2及び
e3の底部よりも内周壁部に染料がより多く浸透して強
い着色を果たし、エンボスe1、e2及びe3内において
色調の変化が生じるようになる。なお、この着色には顔
料を用いてもよい。
【0053】最後に、基体4のシート材接着面12全面
に表面保護、つや出し等のためにクリアラッカーを塗装
して表面塗装層22を形成する。これにより本実施例の
溝付き化粧板2が完成する。なお、表面塗装層は、一回
目の塗装を行った後にこの塗装層を研磨し、次いで2回
目の塗装を行うような複数回の塗装によって形成しても
よい。
【0054】本実施例の作用効果は次に述べる通りであ
る。 (1)本実施例においては、木質系ボード又は木材板6の
表面に、未漂白のパルプを含みその色相が木質系ボード
又は木材板6の表面と同系の薄茶色となっている薄葉紙
8が貼り付けられている。そのため、薄葉紙8は、例え
ば図3に示した木材板の場合、木材板の自然な色相をさ
ほど損なわない状態で、その半透過性によって模様とし
ての導管26、導管口28、色模様30などを、一定の
範囲内の大きさや濃さに限ってその表面に表すことにな
る。すなわち、図4に示すように、薄葉紙8の表面に
は、大きさや濃淡のばらつきの幅が小さく抑えられて模
様的な統一の少なさが緩和された新たな導管32、導管
口34、色模様36が表れる。
【0055】(2)図5に示すように、薄葉紙8を木質系
ボード又は木材板6に接着する接着剤10には砥の粉3
8が均一に分散されているので、この砥の粉38が微小
で雑多な導管40や導管口42を隠す働きをする。しか
も、砥の粉38は薄葉紙8の原料の一部となっている未
漂白のパルプ及び木質系ボード又は木材板6と同系の色
相を持っているので、薄葉紙8の表面に表れる色相は木
質系ボード又は木材板6、砥の粉38及び薄葉紙8の色
相が同調したものとなる。
【0056】(3)図6に示すように、木質系ボード又は
木材板6の表面にある粗雑な繊維44や導管口42付近
で発生しているレイズグリーン46は、接着剤10及び
薄葉紙8によって毛羽立ちが矢印方向に阻止されてい
る。これによって、薄葉紙8の表面に均一な表面塗装2
2を容易に行うことができ、良好な化粧仕上げ得ること
ができる。
【0057】(4)本実施例においては、エンボス群E1に
よる木目模様14を設けてあるので、薄葉紙8の表面に
表れた木質系ボード又は木材板6表面の外観的要素とエ
ンボス群E1による木目模様14とが複合化し、天然木
の突板を用いたものと同等の質感や美観を備え、意匠的
に優れた外観の溝付き化粧板2を得ることができる。
【0058】(5)本実施例においては、エンボス加工工
程でエンボスe1、e2、e3からなる模様14、溝1
6、溝18を同時に形成するようにしたので、製造工程
を簡略化して製造コストを引き下げることができる。
【0059】(6)本実施例では木質系ボード又は木材板
6に薄葉紙8を接着してあるので、薄葉紙8の作用によ
って木質系ボード又は木材板6の復元力を抑制すること
ができ、エンボスの形状が経時的に変化して模様や溝が
劣化するのを防止することができる。
【0060】なお、上記実施例においてはエンボスe
1、e2及びe3の縦断面形状を四角形としたが、例えば
縦断面形状をV字形とすることによりエンボスe1、e2
及びe3の内周壁部の面積を大きくし、内周壁部からの
反射光を乱反射させて、エンボスe1、e2及びe3の見
た目に変化が出るようにしてもよい。また、その他の構
成についても本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更
して差し支えない。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は下記〜
の効果を奏する。
【0062】木質系ボード又は木材板の表面に半透明
性のシート材を接着し、さらにこのシート材接着面にエ
ンボスによる模様を設けたので、シート材を透過した木
質系ボード又は木材板表面の外観的要素とエンボスによ
る模様とが複合化し、優良天然木の突板を用いたものと
同等の優れた外観を有する溝付き化粧板を得ることがで
きる。
【0063】表層材に天然木の突板を用いた化粧板
は、期間を経るにつれて突板の色調が徐々に変化し、そ
れが天然木特有の風合いを出す。本発明では、半透明性
のシート材を用いたことにより、木質系ボード又は木材
板の経時的な色調変化がシート材を透過して化粧板の表
面に表れるので、化粧板自体の色調が期間を経るにつれ
て徐々に変化し、天然木に近い風合いを得ることができ
る。
【0064】木質系ボード又は木材板にシート材を接
着してあるので、木質系ボードや木材板のエンボスに対
する復元力が抑制され、エンボス形状の経時的な劣化が
防止される。
【0065】木質系ボードや木材板表面の毛羽立ち等
がシート材によって隠され、シート材の表面に仕上げ塗
装を良好に行うことができる。
【0066】天然木突板を用いた溝付き化粧板のよう
に突板の接合部の経時的劣化によって隙間ができるとい
う問題が生じない。
【0067】本発明の製造方法によれば、エンボス加
工工程で模様及び溝の両者を同時に形成するようにした
ので、従来のような基体と突板との接着工程及びその後
の溝加工工程が必要なく、しかも木質系ボード又は木材
板にシート材を積層してあることにより仕上げ塗装が容
易であるため、製造工程を簡便にして本発明溝付き化粧
板を効率良く製造することができる。
【0068】したがって、本発明によれば、高価な突板
を用いることなく安価な木質系ボードや下級木材板を原
材とし、かつ簡便な製造工程によって、木質系ボードや
下級木材板が持っている木の質感を尊重しながら優れた
外観を備え、しかも化粧仕上げも良好な安価な溝付き化
粧板を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る溝付き化粧板を示す一
部省略平面図である。
【図2】同例の溝付き化粧板を示す模式的拡大断面図で
ある。
【図3】溝付き化粧板に用いた木材板の表面を示す一部
省略平面図である。
【図4】溝付き化粧板においてシート材表面に表れた模
様を示す一部省略平面図である。
【図5】溝付き化粧板の接着剤層を示す模式的拡大断面
図である。
【図6】溝付き化粧板の接着剤層及びシート材の作用を
示す説明図である。
【図7】天然木の突板を用いた従来の溝付き化粧板を示
すもので、(A)は一部省略平面図、(B)は断面図で
ある。
【符号の説明】
2 溝付き化粧板 4 基体 6 木質系ボード又は木材板 8 半透明性のシート材 10 接着剤 12 シート材接着面 14 模様 16 溝 18 溝 22 表面塗装層 e1 小型エンボス e2 長尺溝状エンボス e3 浅溝状エンボス

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木質系ボードの表面に半透明性のシート
    材が接着されてなる基体のシート材接着面にエンボスか
    らなる模様及び溝が形成され、かつ前記基体のシート材
    接着面に表面塗装が施されていることを特徴とする溝付
    き化粧板。
  2. 【請求項2】 木材板の表面に半透明性のシート材が接
    着されてなる基体のシート材接着面にエンボスからなる
    模様及び溝が形成され、かつ前記基体のシート材接着面
    に表面塗装が施されていることを特徴とする溝付き化粧
    板。
  3. 【請求項3】 半透明性のシート材が薄葉紙であること
    を特徴とする請求項1又は2記載の溝付き化粧板。
  4. 【請求項4】 半透明性のシート材に着色塗装を施して
    あることを特徴とする請求項1、2又は3記載の溝付き
    化粧板。
  5. 【請求項5】 木質系ボードの表面に半透明性のシート
    材を接着することにより基体を製造し、次いで前記基体
    のシート材接着面にエンボス加工によってエンボスによ
    る模様及び溝を同時に形成した後、基体のシート材接着
    面に表面塗装を施すことを特徴とする溝付き化粧板の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 木材板の表面に半透明性のシート材を接
    着することにより基体を製造し、次いで前記基体のシー
    ト材接着面にエンボス加工によってエンボスによる模様
    及び溝を同時に形成した後、基体のシート材接着面に表
    面塗装を施すことを特徴とする溝付き化粧板の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 半透明性のシート材として薄葉紙を用い
    ることを特徴とする請求項5又は6記載の溝付き化粧板
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 半透明性のシート材に着色塗装を施すこ
    とを特徴とする請求項5、6又は7記載の溝付き化粧板
    の製造方法。
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