JPH0768875B2 - 埋設管の推進工法 - Google Patents

埋設管の推進工法

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JPH0768875B2
JPH0768875B2 JP2289901A JP28990190A JPH0768875B2 JP H0768875 B2 JPH0768875 B2 JP H0768875B2 JP 2289901 A JP2289901 A JP 2289901A JP 28990190 A JP28990190 A JP 28990190A JP H0768875 B2 JPH0768875 B2 JP H0768875B2
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propulsion shaft
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宏一 木村
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機動建設工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は埋設管の推進工法に関し、詳しくは、下水道
等の地下埋設管を施工する際に、地盤を開削することな
く、地中に埋設孔を形成しながら、形成された埋設孔に
埋設管を順次推進させて埋設していく、いわゆる推進工
法に関するものである。
〔従来の技術〕
地下埋設管の推進工法としては、先端にオーガー等の掘
削機構を備えた掘進機で、地中に埋設孔を掘削しなが
ら、掘削機の掘削推進につづいて埋設管を推進埋設して
いく方法があり、この工法はオーガー工法等と呼ばれて
いる。また、近年、このような推進工法に用いる埋設管
の材料として、軽量で腐食せずコストの安価な塩ビ管や
強化プラスチック管の採用が検討されている。
従来のオーガー工法では、掘進機の後方に順次埋設管を
連結し、推進を開始する立坑、すなわち出発坑内で、埋
設管の最後尾を元押しジャッキ等で押して、埋設管およ
びその先端の掘進機を推進させるようにしていた。しか
し、この方法では、推進時に地盤から埋設管に加えられ
る摩擦抵抗力や掘進機で地盤を掘削する際の掘削抵抗力
が全て、埋設管同士の継目を介して後方に伝達され、埋
設管の最後端に集中して、元押しジャッキから加えられ
る推進力と対抗することになるので、埋設管の端面、特
に埋設管の最後尾には極めて大きな圧力もしくは応力が
発生することになる。そのため、埋設管として、塩ビ管
のように、あまり耐力のない材料を用いると、埋設管の
変形や破損が生じるため、塩ビ管等を使用することが出
来ないという問題があった。特に、1工程で連続施工す
る推進距離が長くなるほど、前記地盤からの摩擦抵抗力
が増え、埋設管の端面や最後尾に生じる圧力や応力も大
きくなるので、推進距離を延ばして施工能率を高め施工
コストを削減しようとするほど、前記した埋設管の変形
や破損が問題となる。
そこで、本願発明者らは、埋設管の最後尾等に局部的に
過大な圧力や応力が生じないような推進工法を研究した
結果、以下に述べる方法を発明し、先に、特願平1-1832
71号等として特許出願を行っている。
この方法は、掘進機の後方に、鋼管等からなる駆動軸体
を順次継ぎ足していき、この駆動軸体の最後尾を元押し
ジャッキで押して、掘進機を推進させる。また、埋設管
は、前記駆動軸体の外周に挿通された形で掘進機の後方
に継ぎ足されていくとともに、埋設管をその内側の駆動
軸体に保持固定させる。埋設管は、前記駆動軸体の推進
により駆動軸体とともに推進していくことになる。駆動
軸体に埋設管を保持固定させる手段としては、例えば、
圧力空気の供給によって膨張する膨張体を駆動軸体の外
面に設置しておき、この膨張体を膨張させて埋設管の内
面に押し付けて、埋設管を駆動軸体に保持固定させる構
造等が採用される。
上記方法では、掘進機に加わる掘削抵抗力は、埋設管に
は全く伝わらず、駆動軸体を経て元押しジャッキからの
推進力と対抗する。また、個々の埋設管に加わる地盤の
摩擦抵抗力も、その内側の駆動軸体に伝えられるので、
埋設管同士の継目や埋設管列の最後尾に、他の埋設管の
摩擦抵抗力が全て集中して伝わるようなことはなく、埋
設管に局部的に過大な圧力や応力が発生することがなく
なる。その結果、塩ビ管等の耐力に劣る埋設管を推進工
法に利用することも可能になり、また、1工程の推進距
離を大幅に延長することも可能になった。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、従来行われている推進工法には、前記したオ
ーガー工法のほかに、泥水加圧工法と呼ばれる方法があ
るが、この泥水加圧工法では、前記した駆動軸体に埋設
管を保持固定させる方法が採用し難いという問題があ
る。
泥水加圧工法は、掘進機の掘削個所に水または泥水を送
り込み、地盤面を加圧しながら掘削を行うことにより、
地盤の掘削を容易にするとともに地盤の崩壊や地下水の
噴出を防ぐことができ、掘削された土砂は泥水ととも排
出されるので、排土作業も簡単になる等の利点を備えて
いる。この泥水加圧工法では、立坑から掘進機の先端ま
で水や泥水を供給するための送泥配管と、掘削された土
砂および泥水を排出するための排泥配管の2本の配管
を、埋設孔内に通しておく必要がある。
ところが、前記したように、駆動軸体に埋設管を保持固
定させておく構造を採用すると、駆動軸体と埋設管の間
の空間には、埋設管の保持固定手段が設置されることな
り、前記した泥水加圧工法に必要な送泥配管や排泥配管
を通することができ難くなる。一般に、送泥配管は、液
体状の水または泥水のみを流すので、それほど太い管径
は必要ないが、排泥配管は、泥水とともに礫石等の塊状
の土砂を流すので、充分に太い管径を有していなければ
ならない。そのため、駆動軸体と埋設管の間に、埋設管
の保持固定手段と同時に送泥配管および排泥配管の両方
をも設置することは極めて困難である。
特に、埋設管の保持固定手段として、前記したような、
圧力空気等で膨張させる膨張体を用いた場合、埋設管の
内面に押し付けたときに充分な摩擦保持力を発揮させる
ためには、埋設管の広い面積にわたって膨張体が接触す
る必要があり、膨張体の占める容積が非常に大きくな
り、前記した送泥配管および排泥配管を設置する余裕が
なくなる。さらに、埋設管の保持固定を確実にするため
には、埋設管の内周全方向を駆動軸体に保持固定してお
く必要があるが、そうすると、送泥配管および排泥配管
を設置する隙間が全く無くなってしまう。
そこで、この発明の課題は、泥水加圧工法においても、
前記したような、駆動軸体に埋設管を保持固定させて、
推進時に埋設管に対して過大な圧力や応力の発生を防ぐ
構造を適用できるようにする方法を提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決する、この発明にかかる埋設管の推進工
法は、掘進機の後方に、推進軸体、および、この推進軸
体の外側に保持固定された埋設管をそれぞれ順次継ぎ足
しながら、推進軸体に推進力を加えて掘進機および埋設
管を埋設孔に推進させていく埋設管の推進工法におい
て、掘進機の先端に回転可能に設置された掘削面板を掘
進機内に配置された駆動源で回転駆動し、先端側が掘進
機に固定された後端側に推進力が加えられる推進軸体を
二重管で構成し、二重管の内外管路のうち、一方の管路
を通して、掘進機に水または泥水を供給して地盤を加圧
しながら、他方の管路を通して、掘進機で掘削された土
砂を泥水とともに後方に排出する。
掘進機は、基本的には、通常の泥水加圧工法に採用され
ている掘進機と同様のものが用いられる。具体的に説明
すると、掘進機の前面には、地盤を掘削するカッターヘ
ッド、カッターディスクあるいは面板等と呼ばれる掘削
面板を備えている。
掘削面板は、モータ等で回転駆動され、掘削面板の回転
に伴って地盤が掘削される。従来の掘進機では、掘削面
板を回転駆動させるモータ等の駆動源が、立坑や地表な
どに設置され、駆動源の回転を埋設孔の中央を貫通する
駆動軸を経て掘進機内の掘削面板に伝達する構造のもの
もあるが、この発明では、駆動源を、掘削面板の直後な
ど、掘進機の内部に配備しておくのが好ましい。これ
は、この発明の場合、推進軸体を送泥配管および排泥配
管として利用するので、前記駆動軸を推進軸体に内蔵し
ておくと、管路スペースが少なくなるためである。ま
た、掘削面板の近くに駆動源があれば、駆動軸も短くて
済む。但し、モータを作動させるための、電源ケーブル
や油圧ケーブル等は、推進軸体と埋設管の間の空間等を
通して、後方の立坑や地表までつながっていてもよい。
掘削面板には、土砂を背部に送り込むためにスリット等
と呼ばれる排土口が設けられており、この排土口は隔壁
等で密閉された圧力室、泥水室などとも呼ばれる空間、
いわゆる取込室につながっている。この取込室に、水や
泥水を供給する送泥配管、および、土砂と泥水を排出す
る排泥配管がつながっている。取込室への、水や泥水の
送泥量もしくは圧力と、土砂および泥水の排泥量もしく
は圧力を適当に設定することにより、掘削面板の前方お
よび周囲の地盤に加える圧力を調整することができる。
掘進機には、上記構造のほか、掘進機の掘削方向を変え
る方向修正ジャッキや、位置測量のためのレーザ測量用
ターゲット等、通常の掘進機と同様の各種機構や構造を
備えることができる。
推進軸体は、元押しジャッキからの推進力に耐える程度
の剛性を有する鋼等の金属で形成された二重管からな
り、同心状に内外2層の管路が構成されている。推進軸
体は、先端を掘進機の後部に、フランジやボルトで連結
固定可能であるとともに、推進軸体同士を軸方向に連結
可能になっている。推進軸体の連結固定手段は、通常の
推進工法における駆動軸体あるいは推進軸の連結固定手
段と同様の機構が採用できる。但し、推進軸体の二重の
管路を、水または泥水と、土砂を含む泥水とが流れるの
で、連結部分に各管路の水封手段を設けておくのが好ま
しい。水封手段は、通常の配管と同様に、シールゴムや
Oリング、パッキンその他の機構が採用できる。
推進軸体の最先端は、掘進機に固定され、推進軸体の二
重の管路が、それぞれ前記取込室の隔壁まで配管連結さ
れていて、取込室に開口している。推進軸体の最後端
は、立坑内等で、二重管路の一方の管路が、水または泥
水の供給装置と配管連結され、また、他方の管路が、土
砂を含む泥水から土砂と水を分離したり、土砂を回収し
たり、分離した水を再循環させたりする装置に連結され
る。土砂と水の分離装置で分離された水または泥水は、
前記供給装置に戻して、循環利用できる。
推進軸体の内外二重の管路のうち、何れを、排泥配管ま
たは排泥配管に用いてもよい。一般には、塊状の土砂等
も流すために比較的大きな口径を要する排泥配管を、内
側管路に設定し、狭い隙間でも流れる水または泥水を流
す送泥配管を外側管路に設定するのが好ましい。二重管
の内外管路の口径比、あるいは、断面積の配分は、上記
のような排泥配管と送泥配管の目的の違いや、掘進機の
性能、施工条件等を考慮して、任意に設定することがで
きる。
推進軸体には、埋設管を保持固定する手段を備えてお
く。埋設管の保持固定手段としては、埋設管の内面側に
当接して埋設管が軸方向に移動しないように固定してお
けば、通常の各種機械装置における管材の固定手段が適
用できる。例えば、ゴム等で形成された袋状の膨張体を
推進軸体の外面に設けておき、この膨張体に圧力空気や
油、水等の圧力媒体を送り込んで、膨張体を外周に向か
って膨張させ、膨張体を埋設管の内面に押し当てれば、
埋設管を推進軸体に保持固定できる。また、機械的に作
動する押圧板を埋設管の内面に押し当てたり、埋設管の
内面に係合して軸方向に固定する係合機構を推進軸体に
設けておいてもよい。埋設管の保持固定手段の詳しい構
造については、前記した特願平1-183271号や特願平1-24
0408号、特願昭63-298619号等に開示された構造等が採
用できる。
埋設管の保持固定手段は、二重管からなる推進軸体の外
周に設けられるので、推進軸体と埋設管の間の空間を自
由に利用して設置しておけるが、推進軸体と埋設管の間
に、測量用のレーザ光路を設けたり、掘進機へ電源や油
圧等を供給するケーブルや配管の設置個所をあけておく
のが好ましい。
推進工法の具体的手順や工程は、前記先願特許に開示さ
れた推進工法と基本的には同じでよい。すなわち、外周
に埋設管を被せて保持固定手段で固定した推進軸体を、
掘進機の後方に順次連結して継ぎ足していきながら、推
進軸体の後端に元押しジャッキで推進力を加え、掘進機
および推進軸体、埋設管を推進させていく。
そして、推進軸体の後端側では、二重管の一方の管路
に、水または泥水を供給する送泥配管が連結され、推進
軸体を通して掘進機に水または泥水を供給する。掘進機
では、掘削面板を回転駆動させて地盤を掘削するととも
に、取込室に供給された水または泥水で地盤に圧力を加
えておく。掘削された土砂は、泥水とともに推進軸体の
他方の管路を通して、後方に送られ、推進軸体の後端に
連結された排泥配管を経て、外部に排出される。
上記のような工程を繰り返して、掘進機で埋設孔が掘削
形成され、掘進機の後方で埋設孔に埋設管が順次推進埋
設されていくことになる。目的の立坑まで埋設管が埋設
されれば、掘進機と推進軸体を分解撤去する。推進軸体
は、保持固定手段による埋設管の保持固定を解除すれ
ば、埋設管を埋設孔に残したままで推進軸体のみを撤去
することができる。その後、埋設管の継目や立坑の露出
部分等を適当に処理する等、通常の推進工法と同様の後
処理作業が行われて、埋設管の埋設施工が完了する。
この発明にかかる埋設管の推進工法は、前記した下水道
のほか、ガス配管や地中電線配管その他の、比較的小口
径の埋設管施工に好ましく適用されるが、その他、任意
の目的および口径を有する地下埋設管の施工に利用する
ことができる。また、埋設管の材料は、前記したような
塩ビ管や強化プラスチック管が好ましく用いられるが、
同様の問題を有するその他の管材料を用いることも可能
である。
〔作用〕
掘進機に推進力を伝える推進軸体に埋設管を保持固定さ
せておく場合、埋設管と推進軸体の間の空間には、泥水
加圧工法で用いる送泥配管や排泥配管を通すことができ
ない。
しかし、推進軸体を二重管で構成して、この二重管の内
外2層の管路を、送泥配管と排泥配管に利用すれば、埋
設管の保持固定手段の設置構造に全く影響を与えること
なく、送泥配管および排泥配管の設置が可能である。
しかも、送泥配管および排泥配管が推進軸体と共通であ
れば、特別な配管部品や配管接続作業が不要であり、施
工装置の簡略化および施工作業の能率化が図れる。
〔実施例〕
ついで、この発明の実施例を、図面を参照しながら以下
に説明する。
第1図は、この発明の推進工法に用いる施工装置のう
ち、先端の掘進機付近の構造を示している。掘進機10
は、埋設孔の口径に合わせた筒状の外形を有し、前面に
掘削面板20を備えている。
掘削面板20は、前面にカッタービット21等の掘削機構を
備えるとともに、掘削された土砂を後方に送るスリット
状の排土口22が設けられている。掘削面板20は、背面中
心に設けられた駆動軸24を経て駆動モータ26に連結され
ている。駆動軸24は、掘進機10の内部を仕切る隔壁12に
支持されている。駆動モータ26の回転駆動により、掘削
面板20が回転し、カッタービット21で地盤を掘削して、
掘削された土砂が排土口22から後方に取り込まれる。掘
削面板20と隔壁12の間の空間は取込室14となる。
掘進機10は、掘削面板20および隔壁12が取り付けられた
前筒部11と、後述する推進軸体を固定する後筒部16が、
端部を一部重ねた状態で組み合わせられ、周方向の複数
個所に設けられた伸縮自在な方向修正ジャッキ15で連結
されている。方向修正ジャッキ15の伸縮量を変えること
により、後筒部16の中心軸に対して、前筒部11の中心軸
を任意の方向に傾けることができ、これにより、掘進機
10の掘削方向を修正できるようになっている。前筒部11
と後筒部16の重なり部分には、シール材等の密封手段17
が設けられている。
掘進機10の後筒部16には、フランジ接続機構19を介し
て、推進軸体30が固定されている。推進軸体30は、鋼管
等から形成された二重管で構成され、外側管路34が水ま
たは泥水を流す送泥配管となり、内側管路32が掘削され
た土砂および泥水を流す排泥配管となる。推進軸体30の
先端で、外側管路34の外面には、フレキシブルホース等
からなる延長配管84が接続され、延長配管84は、隔壁12
に接続されて取込室14に開口している。また、内側管路
32の端面にも延長配管82が接続され、隔壁12を経て取込
室14に開口している。
推進軸体30の後端には、別の推進軸体30が接続され、順
次後方に推進軸体30が継ぎ足される。第3図は、推進軸
体30同士の接続部分の構造を示している。二重管の外管
33、33の突き合わせ部分で、一方の外管33には、断面略
S字状のフランジ35が取り付けられ、これと対向する外
管33には、平面状のフランジ36が取り付けられており、
両方のフランジ35、36を対面させて、ボルト37で締め付
け固定する。断面S字状のフランジ35と他方の外管33の
外周面との対向個所にはシールゴム100が装着され、外
管33、33の継目個所の水封性能を高めている。また、二
重管の内管31、31の突き合わせ部分では、一方の内管31
に断面L字形のフランジ38が取り付けられている。この
フランジ38と他方の内管31の外周面との対向個所にもシ
ールゴム100が装着されていて、内側管路32と外側管路3
4との水封遮断を図っている。
推進軸体30の外周には、埋設管の保持固定手段40が取り
付けられている。第4図にも示すように、保持固定手段
40は、ゴム等の弾性材料からなり、断面が偏平な長円形
をなす円環チューブ状の膨張体42と、この膨張体42を支
持して推進軸体30に固定する支持部材44で構成されてい
る。膨張体42には、圧力空気を送り込む供給配管46が接
続されている。膨張体42に圧力空気を充填すると、膨張
体42が外周側に膨張して、膨張体42の外面が、塩ビ管等
からなる埋設管70の内面に押し付けられる。膨張体42が
埋設管70に押し付けられていると、埋設管70と膨張体42
の間に作用する摩擦支持力によって、埋設管70が膨張体
42すなわち推進軸体30に保持固定されることになる。膨
張体42は、埋設管70に弾力的に当接するので、埋設管70
が傷付いたり局部的に変形する心配はない。膨張体42に
充填された圧力空気を抜けば、膨張体42は内周側に収縮
するので、埋設管70に対する保持固定が解除される。
第4図に示すように、保持固定手段40の支持部材44は、
膨張体42を取り付けた筒面板43と筒綿板43を推進軸体30
に支持する端面板48とからなり、端面板48には、レーザ
測量用のターゲット空間45やケーブル配管の挿通用空間
47が貫通形成されている。レーザ測量とは、埋設管70の
最後尾で立坑内等に設置されたレーザ測量装置から掘進
機10に向けてレーザ光を照射し、掘進機10に設けられた
ターゲット(図示せず)で反射したレーザ光を再びレー
ザ測量装置で検知して、掘進機10の位置、すなわち埋設
孔の曲がりや傾きを測量するものである。前記、ターゲ
ット空間45は、レーザ光路を確保するものである。ケー
ブル配管の挿通用空間47には、掘進機10の駆動モータ26
や方向修正ジャッキ15その他の機構部分に電源や油圧を
供給するための電源ケーブルや油圧配管等が通される。
保持固定手段40は、前後に継ぎ足される推進軸体30の全
てに設けておいてもよいし、推進軸体30の複数本置きに
保持固定手段40を設けておいてもよい。最前方の推進軸
体30に保持固定された埋設管70は、先端の一部が掘進機
10の後筒部16の内側に挿入される。複数の推進軸体30に
配備される保持固定手段40は、圧力空気の供給配管46を
共通にするなどして、複数の保持固定手段40を同時に作
動もしくは作動解除できるようにしておけば、施工後の
埋設管70の保持固定解除や推進軸体30の分解撤去が行い
易い。
上記のようにして、掘進機10の後方に推進軸体30および
埋設管70が順次継ぎ足されていく。そして、第2図に示
すように、最後尾の推進軸体30aにおいて、外側管路34
の外面に、水または泥水の供給装置につながる送泥配管
94が接続される。内側管路32は、外側管路34を貫通し
て、推進軸体30の外部まで延長され、土砂と泥水との分
離装置等につながる排泥配管92が接続される。推進軸体
30aの後端には、当輪52を介して元押しジャッキ50が配
備されている。元押しジャッキ50は、立坑の固定壁60に
支持されて前方に伸縮作動し、推進軸体30aに推進力を
与える。
推進軸体30aが推進移動すると、送泥配管94および排泥
配管92も移動する必要があるので、両配管92、94をフレ
シキブルホース等で形成して伸縮変形可能に構成してお
くのが好ましい。最後尾の推進軸体30aは、一定距離推
進させた後、元押しジャッキ50を縮めて推進軸体30aを
元の位置まで戻し、最後尾の推進軸体30aとその前方の
推進軸体30の間に生じる隙間に、別の新たな推進軸体30
を挿入して、次々と推進軸体30を継ぎ足していくように
する。このようにすれば、送泥配管94および排泥配管92
を最後尾の推進軸体30aに取り付けたままで、推進軸体3
0の推進および継ぎ足し連結作業を行うことができる。
上記のような装置を用いて、埋設管70の推進埋設を行う
方法を説明する。まず、出発坑となる立坑内の側壁か
ら、地盤を掘削しながら掘進機10を水平方向に推進させ
ていく。埋設管70は、単独で推進軸体30に被せて保持固
定手段40で推進軸体30に固定しておく。埋設管70が保持
固定された推進軸体30を、掘進機10の後部に連結し、推
進軸体30の内外管路32、34は、掘進機10および最後尾の
推進軸体30aに接続し、掘進機10に水または泥水を供給
したり、掘削された土砂を泥水とともに後方に排出でき
るようにしておく。
掘進機10で地盤を掘削して埋設孔を形成し、最後尾の推
進軸体30aに元押しジャッキ50で推進力を加えることに
よって、掘進機10および推進軸体30ならびに埋設管70が
一体となって埋設孔内に推進される。地盤を掘削する際
には、掘進機10の取込室14に水または泥水が充填されて
前方の地盤に一定の圧力を加えるので、地盤が崩壊した
り、地下水が噴出したりすることがない。掘削された土
砂は泥水とともに順次後方に排出される。
1組の推進軸体30および埋設管70が地盤内に推進されれ
ば、別の新たな推進軸体30および埋設管70を継ぎ足し
て、前記同様の工程を繰り返す。掘進機10が、目的の立
坑まで到達すれば、掘進機10を後方の推進軸体30から分
解撤去する。埋設孔の全長に埋設管70が埋設されれば、
推進軸体30による埋設管70の保持固定を解除し、埋設管
70を埋設孔内に残したままで、推進軸体30のみを分解撤
去する。こうして、埋設管の推進埋設施工は完了する。
〔発明の効果〕
以上に述べた、この発明にかかる埋設管の推進工法によ
れば、埋設管を推進軸体に保持固定して、埋設管に局部
的に過大な圧力や応力が生じないようにできると同時
に、掘進機に水または泥水を供給して地盤に一定の圧力
を負荷した状態で掘削を行う、いわゆる泥水加圧式の推
進工法を適用できることになる。
すなわち、推進軸体を二重管で構成し、この二重管の内
外2層の管路を、送泥配管および排泥配管として利用す
るので、埋設管を推進軸体に保持固定する保持固定手段
の構造や配置に全く影響を与えず、送泥配管および排泥
配管の機能を発揮させることができるのである。しか
も、送泥配管および排泥配管を別に設置する必要がない
ので、配管施工の手間が省け、別に配管部品を用意する
必要もないので、設備コストおよび施工コストが削減で
きることになる。
その結果、泥水加圧工法の利点である、地盤の崩壊や地
下水の噴出を良好に防止できる点、掘削能率が向上する
点、掘削された土砂の排出が能率的に行える点等と、埋
設管を推進軸体に保持固定させる方法の利点である、埋
設管に過大な圧力や応力が加わらない点の何れをも良好
に発揮することが可能になる。
したがって、従来の泥水加圧工法では極めて困難であっ
た、塩ビ管等の耐力に劣る管材料を用いたり、従来の工
法では不可能な長距離の連続推進を行ったりすることが
可能になり、推進工法の施工能率向上や埋設管の耐食性
向上あるいは施工コストの大幅な低減を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の推進工法を実施する施工装置の先端
部分を示す断面図、第2図は後端部分を示す断面図、第
3図は推進軸体の連結部分を示す要部拡大断面図、第4
図は第1図と直交する方向の拡大断面図である。 10……掘進機、30……推進軸体、32……内側管路、34…
…外側管路、40……保持固定手段、50……元押しジャッ
キ、70……埋設管

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】掘進機の後方に、推進軸体、および、この
    推進軸体の外側に保持固定された埋設管をそれぞれ順次
    継ぎ足しながら、推進軸体に推進力を加えて掘進機およ
    び埋設管を埋設孔に推進させていく埋設管の推進工法に
    おいて、掘進機の先端に回転可能に設けられた掘削面板
    を掘進機に配置された駆動源で回転駆動し、先端側が掘
    進機に固定され後端側に推進力が加えられる推進軸体を
    二重管で構成し、二重管の内外管路のうち、一方の管路
    を通して、掘進機に水または泥水を供給して地盤を加圧
    しながら、他方の管路を通して、掘進機で掘削された土
    砂を泥水とともに後方に排出することを特徴とする埋設
    管の推進工法。
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