JPH0768893B2 - 内燃機関の弁作動状態切換検出装置 - Google Patents

内燃機関の弁作動状態切換検出装置

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JPH0768893B2
JPH0768893B2 JP2012710A JP1271090A JPH0768893B2 JP H0768893 B2 JPH0768893 B2 JP H0768893B2 JP 2012710 A JP2012710 A JP 2012710A JP 1271090 A JP1271090 A JP 1271090A JP H0768893 B2 JPH0768893 B2 JP H0768893B2
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Description

【発明の詳細な説明】 A.発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は、機関弁の作動状態を切換可能な弁作動状態切
換手段と、弁作動状態切換手段の作動を制御する制御手
段と、弁作動状態切換手段による機関弁の作動状態切換
に応じて油圧を変化すべく構成されるモニタ油路と、機
関弁の作動状態切換を検出すべく該モニタ油路の油圧を
検出して制御手段に入力する油圧検出器とを備える内燃
機関の弁作動状態切換検出装置に関する。
(2) 従来の技術 従来、かかる装置は、たとえば特開昭63−14909号公報
等により既に知られている。
(3) 発明が解決しようとする課題 ところで、かかる装置では、モニタ油路の油圧を検出す
る油圧検出器の検出値に応じて弁作動状態切換手段の切
換作動、すなわち機関弁の作動状態切換が正常に行なわ
れているか否かを判定し、制御手段において切換異常が
生じていると判定したときには、警報ランプ等により切
換異常が生じていることを報知するようにしている。
ところが、機関温度が低くて油粘度の高い状態、あるい
は機関回転数が低くてモニタ油路の油圧が充分に高くな
っていない状態で、モニタ油路の油圧により切換異常を
判定すると、切換が正常に行なわれているのに異常であ
ると誤判定するおそれがある。
本発明の第1の目的は、上記事情に鑑みて、切換が正常
に行なわれているにもかかわらず切換異常であると誤判
定することを防止するようにした内燃機関の弁作動状態
切換検出装置を提供することである。
また上記従来のもの(特開昭63−147909号公報)では、
カムの回転作動に応じて機関弁を開閉駆動するための相
互に隣接した複数の駆動部材間に、相互に隣接する前記
駆動部材を連結する位置とその連結を解除する位置との
間で移動可能な連結切換部材を有する弁作動状態切換手
段を設け、モニタ油路との連通、遮断を前記連結切換部
材の移動により切換可能な円形開口部を駆動部材に設
け、該開口部が開放されたときのモニタ油路の油圧低
下、ならびに該開口部が連結切換部材で閉鎖されたとき
のモニタ油路の油圧増大により切換作動が正常に実行さ
れているか否かを判定するようにしている。ところが、
前記開口部が円形であるために該開口部を完全に開放す
る位置と完全に遮断する位置との間での連結切換部材の
移動ストロークが比較的大きくなり、したがってモニタ
油路の油圧変化による切換検出応答性が優れているとは
言い難い。
本発明の第2の目的は、上記事情に鑑みて、切換検出応
答性を向上させた内燃機関の弁作動状態切換検出装置を
提供することである。
さらに、上記従来のもの(特開昭63−147909号公報)で
は、単一のモニタ油路の開放・閉鎖を、複数の連結切換
部材の移動すなわち機関弁の作動状態変化に応じて切換
えることにより、作動状態を検出するようにしている。
而して、作動状態の切換を確実に検出するためには、複
数の連結切換部材の移動を専用で検出するための複数の
モニタ油路を設け、それらのモニタ油路により作動状態
切換を判定することが望ましい。しかるに、各専用モニ
タ油路に油供給源からの油を常時供給すると、油使用量
が多くなる。
本発明の第3の目的は、上記事情に鑑みて、油使用量の
低減を図りながら作動状態切換を確実に検出し得るよう
にした内燃機関の弁作動状態切換検出装置を提供するこ
とである。
B.発明の構成 (1) 課題を解決するための手段 上記第1の目的を達成するために本発明の第1の特徴に
よれば、制御手段には、機関温度を検出する温度検出
器、ならびに機関回転数を検出する回転数検出器の少な
くとも一方が接続され、制御手段は、機関温度が所定温
度以下である状態および機関回転数が所定回転数以下で
ある状態の少なくとも一方が成立したときに油圧検出器
の検出値による機関弁の作動状態切換判定を停止すべく
構成される。
また上記第2の目的を達成するために本発明の第2の特
徴によれば、クランクシャフトに連動、連結されたカム
シャフトに設けられるカムと機関弁との間には、カムの
回転作動に応じて機関弁を開閉駆動するための相互に隣
接した複数の駆動部材が相対変位可能にして介設され、
弁作動状態切換手段は、相互に隣接する前記駆動部材を
連結する位置とその連結を解除する位置との間で移動可
能な連結切換部材を有して各駆動部材間に設けられ、前
記連結切換部材の移動方向と直交する方向に延びるスリ
ット状の開口部が連結切換部材の移動に応じてモニタ油
路との連通・遮断を切換えるべく各駆動部材の少なくと
も1つに設けられる。
さらに上記第3の目的を達成するために本発明の第3の
特徴によれば、クランクシャフトに連動、連結されたカ
ムシャフトに設けられるカムと機関弁との間には、カム
の回転作動に応じて機関弁を開閉駆動するための相互に
隣接した複数の駆動部材が相対変位可能にして介設さ
れ、弁作動状態切換手段は、相互に隣接する前記駆動部
材を連結する位置とその連結を解除する位置との間で移
動可能な複数の連結切換部材を有して各駆動部材間に設
けられ、前記連結切換部材のうち選択された複数の連結
切換部材により機関弁の或る作動状態での開放ならびに
他の作動状態での閉鎖を個別に切換可能な複数のモニタ
油路が、切換弁を介して単一の油供給源に接続される。
(2) 作用 上記第1の特徴の構成によれば、機関温度が所定温度以
下である状態および機関回転数が所定回転数以下である
状態の少なくとも一方が成立したときに機関弁の作動状
態切換判定が停止され、そにより油粘度の高いこと、あ
るいは機関回転数が低いことによりモニタ油路の油圧が
充分に高くなっていないことに起因する誤判定をするこ
とが防止される。
また上記第2の特徴の構成によれば、駆動部材に設けた
開口部が連結切換部材の移動方向と直交する方向に延び
るスリット状であることから、該開口部を完全に開放す
る位置と完全に遮断する位置との間での連結切換部材の
移動ストロークが比較的小さくなる。
さらに上記第3の特徴の構成によれば、機関弁の作動状
態に個別に対応した油圧となる複数のモニタ油路により
各連結切換部材の作動状態すなわち機関弁の作動状態を
確実に判定することが可能であり、しかも切換弁により
油供給源と各モニタ油路との接続状態を切換えるので、
油使用量の低減が可能となる。
(3) 実施例 以下、図面により本発明の実施例について説明する。
先ず第1図ないし第3図において、DOHC型多気筒内燃機
関におけるシリンダヘッド1の各気筒には、燃焼室2の
頂部に臨んで開口する一対の吸気弁口3A,3Bが設けられ
ており、それらの吸気弁口3A,3Bを個別に開閉可能な機
関弁としての一対の吸気弁VIA,VIBがシリンダヘッド1
に開閉作動可能に支承される。而して各気筒の吸気弁V
IA,VIBは、機関のクランクシャフト(図示せず)から1
/2の減速比で回転駆動されるカムシャフト4と、カムシ
ャフト4に一体に設けられる低速用カム5,5および高速
用カム6と、カムシャフト4と平行にして固定配置され
るロッカシャフト7とロッカシャフト7に枢支される駆
動部材としての第1駆動ロッカアーム8、第2駆動ロッ
カアーム9および自由ロッカアーム10と、各ロッカアー
ム8,9,10間に設けられる弁作動状態切換手段11とを備え
る吸気弁側動弁装置12Iにより開閉駆動される。
カムシャフト4は、シリンダヘッド1の上方で各気筒の
配列方向に平行して軸線まわりに回転自在に配設され
る。また機関の低速運転に対応した形状を有する低速用
カム5,5が各吸気弁VIA,VIBに対応した位置でカムシャ
フト4に一体化され、機関の高速運転に対応した形状を
有する高速用カム6が両低速用カム5,5間でカムシャフ
ト4に一体化される。一方、ロッカシャフト7は、カム
シャフト4よりも下方位置で、該カムシャフト4と平行
な軸線を有して固定的に配設される。このロッカシャフ
ト7には、一方の吸気弁VIAに連動、連結される第1駆
動ロッカアーム8と、他方の吸気弁VIBに連動、連結さ
れる第2駆動ロッカアーム9と、第1および第2駆動ロ
ッカアーム8,9間に配置される自由ロッカアーム10とが
相互に隣接してそれぞれ枢支される。
第1および第2駆動ロッカアーム8,9の上部には低速用
カム5,5に摺接するカムスリッパ13,14がそれぞれ設けら
れ、自由ロッカアーム10の上部には高速用カム6に摺接
するカムスリッパ15が設けられる。
第1および第2駆動ロッカアーム8,9にはタペットねじ1
6がそれぞれ進退可能に螺合される。一方、各吸気弁
VIA,VIBはシリンダヘッド1との間に縮設した弁ばね17
によりそれぞれ上方すなわち閉弁方向に弾発付勢されて
おり、前記各タペットねじ16が対応する吸気弁VIA,VIB
の上端に当接される。それにより両駆動ロッカアーム8,
9が吸気弁VIA,VIBにそれぞれ個別的に連動、連結され
ることになる。
また自由ロッカアーム10は、シリンダヘッド1との間に
介装したロストモーション機構18により高速用カム6に
カムスリッパ15を摺接させる方向に弾発付勢される。こ
のロストモーション機構18は、閉塞端をシリンダヘッド
1側にして該シリンダヘッド1に嵌合される有底円筒状
のガイド部材19と、ガイド部材19に摺動可能に嵌合され
るとともに自由ロッカアーム10の下面に当接するピスト
ン20と、ピストン20を自由ロッカアーム10側に付勢すべ
くピストン20およびガイド部材19間に直列に介装される
第1および第2ばね21,22とを備え、第1および第2ば
ね21,22はそのばね定数を相互に異ならせて設定され
る。
第4図において、弁作動状態切換手段11は、第1駆動ロ
ッカアーム8および自由ロッカアーム10間を連結可能な
第1の連結切換部材としての連結切換ピストン25と、自
由ロッカアーム10および第2駆動ロッカアーム9間を連
結可能な第2の連結切換部材としての円筒状の連結切換
ピン26と、連結切換ピストン25および連結切換ピン26の
移動を規制すべく第2駆動ロッカアーム9に嵌合される
第3の連結切換部材としての有底円筒状のストッパ27
と、連結切換ピストン25、連結切換ピン26およびストッ
パ27を連結解除側に付勢する戻しばね28とを備える。
第1駆動ロッカアーム8には、自由ロッカアーム10側に
開放した有底の第1ガイド穴29がロッカシャフト7と平
行に穿設されており、連結切換ピストン25が第1ガイド
穴29に摺動可能に嵌合され、該連結切換ピストン25の一
端と第1ガイド穴29の閉塞端との間に油圧室32が画成さ
れる。
自由ロッカアーム10には、第1ガイド穴29に対応するガ
イド孔30がロッカシャフト7と平行にして両側面間にわ
たって穿設されており、連結切換ピストン25の他端に一
端の当接される連結切換ピン26がガイド孔30に摺動可能
に嵌合される。
第2駆動ロッカアーム9には、前記ガイド孔30に対応す
る有底の第2ガイド穴31が自由ロッカアーム10側に開放
してロッカシャフト7と平行に穿設されており、連結切
換ピン26の他端に閉塞端を当接させる有底円筒状のスト
ッパ27が第2ガイド穴31に摺動可能に嵌合される。戻し
ばね28は、第2ガイド穴31の閉塞端およびストッパ27の
閉塞端間に縮設されており、この戻しばね28のばね力に
より相互に当接した連結切換ピストン25、連結切換ピン
26およびストッパ27が油圧室32側に付勢される。しかも
第2ガイド穴31の閉塞端には空気および油抜き用の解放
孔33が穿設され、ストッパ27の閉塞端には連結切換ピン
27内に通じる連通孔34が穿設される。
かかる弁作動状態切換手段11では、油圧室32の油圧が低
い状態では、第4図で示すように、戻しばね28のばね力
により連結切換ピストン25が連結切換ピン26との当接面
を第1駆動ロッカアーム8および自由ロッカアーム10間
に対応させる位置となり、連結切換ピン26がストッパ27
との当接面を自由ロッカアーム10および第2駆動ロッカ
アーム9間に対応させる位置にあるので各ロッカアーム
8,9,10の連結状態が解除され、各ロッカアーム8〜10は
相対変位可能な状態にある。したがって両吸気弁VIA,V
IBは低速用カム5,5で揺動駆動される第1および第2駆
動ロッカアーム8,9により開閉駆動されることになる。
また油圧室32の油圧が高くなると、第5図で示すように
連結切換ピストン25がガイド孔30に嵌合するとともに連
結切換ピストン26が第2ガイド孔31に嵌合して、各ロッ
カアーム8〜10が連結される。したがって第1および第
2駆動ロッカアーム8,9は高速用カム6で揺動駆動され
る自由ロッカアーム10とともに揺動し、両吸気弁VIA,V
IBは高速用カム6により開閉駆動されることになる。
ところで、ロッカシャフト7内は略T字状の隔壁35によ
り、給油路36と、高速状態検出用油路37と、低速状態検
出用油路38とに区画される。而して隔壁35は、中空円筒
状であるロッカシャフト7内に略T字状のセパレータを
挿入し、該セパレータとロッカシャフト7内面とを電子
ビーム溶接等により溶接したり、接着したりして形成す
るようにしてもよく、また前記セパレータをロッカシャ
フト7内に圧入することにより形成してもよく、さらに
中空シャフトおよびセパレータを一体に引抜き形成して
ロッカシャフト7内に隔壁35を形成するようにしてもよ
い。しかも略T字状である隔壁35においてロッカシャフ
ト7の直径にわたる部分は、ロッカシャフト7が各ロッ
カアーム8,9,10の揺動作動により最大荷重を受ける方向
に一致するようにして配置され、それによりロッカシャ
フト7の剛性を向上し、該ロッカシャフト7の外径を比
較的小さくすることが可能となる。
油圧路36は、各気筒の吸気弁側動弁装置12Iにおける弁
作動状態切換手段11の油圧室32にそれぞれ連通される。
すなわち第1駆動ロッカアーム8には、ロッカシャフト
7を囲繞する環状溝39と、該環状溝39を油圧室32に連通
させる油路40とが設けられており、ロッカシャフト7に
は給油路36を環状溝39に連通させる連通孔41が穿設され
る。したがって第1駆動ロッカアーム8の揺動状態にか
かわらず給油路36は油圧室32に常時連通している。
弁作動状態切換手段11におけるストッパ27の外周には環
状凹部42が設けられる。一方第2駆動ロッカアーム9の
低速用カム5との摺接部に臨む部分すなわち第2駆動ロ
ッカアーム9の上部およびカムスリッパ14には、ストッ
パ27の移動方向と直交する方向に長いスリット状の開口
部43が第2ガイド穴31内面を外部に連通させるようにし
て設けられ、この開口部43は、深くなるにつて狭小とな
るような油溜44を形成する。しかも開口部43は、ストッ
パ27が第4図で示すように連結解除位置にあるときに環
状凹部42に連通され、第5図で示すように連結位置にあ
るときには該ストッパ27で閉鎖されるように配置され
る。
ロッカシャフト7内の高速状態検出用油路37から前記開
口部43に至るまでの間には、ストッパ27により連通・遮
断を切換える高速状態検出用モニタ油路45が形成され
る。すなわち第2ロッカアーム9には、ロッカシャフト
7を囲繞する環状溝46と、ストッパ27の移動位置にかか
わらず環状溝46を環状凹部42に連通させる連通路47とが
設けられ、ロッカシャフト7には高速状態検出用油路37
を環状溝46に連通させる連通孔48が穿設され、高速状態
検出用油路37から連通孔48、環状溝46、連通路47および
環状凹部42を経て開口部43に至る高速状態検出用モニタ
油路45が形成される。この高速状態検出用モニタ油路45
は、ストッパ27が連結位置にある状態すなわち両吸気弁
VIA,VIBが高速運手状態にあるときには閉じた状態とな
るのに対し、ストッパ27が連結解除位置すなわち両吸気
弁吸気弁VIA,VIBが低速運転状態にあるときには開口部
43から外部に開放されることになる。
弁作動状態切換手段11における連結切換ピン26の外周に
は環状凹部51が設けられる。一方、自由ロッカアーム10
の高速用ロッカアーム6との摺接部に臨む部分すなわち
自由ロッカアーム10の上部およびカムスリッパ15には、
連結切換ピン26の移動方向と直交する方向に長いスリッ
ト状の開口部52がガイド孔30内面を外部に連通させるよ
うにして設けられ、この開口部52は、深くなるにつて狭
小となるような油溜53を形成する。しかも開口部52は、
連結切換ピン26が第4図で示すように連結解除位置にな
るときには該連結切換ピン26で閉鎖され、第5図で示す
ように連結位置にあるときには環状凹部51に連通するよ
うに配置される。
ロッカシャフト7内の低速状態検出用油路38から前記開
口部51に至るまでの間には、連結切換ピン26により連通
・遮断を切換える低速状態検出用モニタ油路54が形成さ
れる。すなわち自由ロッカアーム10には、ロッカシャフ
ト7を囲繞する環状溝55と、連結切換ピン26の移動位置
にかかわらず環状溝55を環状凹部51に連通させる連通路
56とが設けられ、ロッカシャフト7には低速状態検出用
油路38を環状溝55に連通させる連通孔57が穿設され、低
速状態検出用油路38から連通孔57、環状溝55、連通路56
および環状凹部51を経て開口部52に至る低速状態検出用
モニタ油路54が形成される。この低速状態検出用モニタ
油路54は、連結切換ピン26が連結位置にある状態すなわ
ち両吸気弁VIA,VIBが高速運転状態にあるときには開口
部51から外部に開放された状態となるのに対し、連結切
換ピン26がが連結解除位置すなわち両吸気弁VIA,VIB
低速運転状態にあるときには閉じた状態となる。
第6図において、各気筒にそれぞれ一対ずつ配設される
機関弁としての排気弁VEA,VEBを開閉駆動するための排
気弁側動弁装置12Eは、上記吸気弁側動弁装置12Iと基本
的に同一の構成を有するものであり、次に述べる給油系
に関しても両動弁装置12I,12Eに関連する部分は基本的
に同一であるので、以下、吸気弁側動弁装置12Iの給油
系についてのみ説明し、排気弁側動弁装置12Eの給油系
についての説明を省略する。
油供給源62は、オイルパン63と、該オイルパン63から油
を汲上げるオイルポンプ64と、該オイルポンプ64の吐出
口に接続されるリリーフ弁65とを備える。この油供給源
62は、オイルフィルタ66およびオイルクーラ67を介して
オイルギャラリ68に接続される。
オイルギャラリ68には、その途中に設けたフィルタ69を
通過した油を高圧および低圧に切換えて給油路36に供給
するための制御弁70が接続される。また前記フィルタ69
よりも上流側でオイルギャラリ68から分岐するとともに
途中に絞り71を有する油路72が、各気筒の動弁装置12I
における各ロッカアーム8〜10と低速用カム5,5およひ
高速用カム6との摺接部に潤滑油を導くための潤滑油路
73に接続される。さらに前記油路73は、カムシャフト4
のジャーナル部に潤滑油を導くための複数の潤滑油路74
に接続される。
油路72は切換弁75の入力ポート78に接続されており、該
切換弁75の第1出力ポート79と絞り76を介して高速状態
検出用モニタ油路45に、また第2出力ポート80は絞り77
を介して低速状態検出用モニタ油路54に接続される。こ
の切換弁75は、前記入力ポート78、第1出力ポート79お
よび第2出力ポート80を有するハウジング81内に、入力
ポート78および第1出力ポート79を連通する位置と、入
力ポート78および第2出力ポート80を連通する位置との
間で摺動可能にしてスプール82が嵌合されて成るもので
ある。すなわちスプール82は、その一端とハウジング81
との間に給油路36に通じるパイロット油圧室83を形成す
るとともに、他端とハウジング81との間に大気に開放し
たばね室84を形成しながらハウジング81に摺動自在に嵌
合され、ばね室84内にはパイロット油圧室83の容積を収
縮する方向にスプール82を付勢する戻しばね85が収納さ
れる。
かかる切換弁75では、吸気弁側動弁装置12Iを高速作動
状態とするとき、すなわち制御弁70により給油路36の油
圧が高められたときに、スプール82が戻しばね85のばね
力に抗して入力ポート78を第1出力ポート79に連通させ
る位置に移動し、また吸気弁側動弁装置12Iを低速作動
状態とするとき、すなわち制御弁70により給油路36の油
圧を低下させたときに、スプール82が戻しばね85のばね
力により入力ポート78を第2出力ポート80に連通させる
位置に移動する。したがって高速作動状態では、油供給
源62からの油が絞り71,76を介して高速状態検出用モニ
タ油路45に供給され、低速作業状態では、油供給源62か
らの油が絞り71,77を介して低速状態検出用モニタ油路5
4に供給されることになる。
制御弁70の作動は制御手段86により制御されるものであ
り、この制御手段86は、機関の運転状態を代表する指標
の入力に応じて制御弁70の作動を高速作業状態と低速作
業状態とで切換えて制御する。しかも制御手段86には、
高速状態検出用モニタ油路45の油圧を検出する高速状態
用油圧検出器87と、低速状態検出用モニタ油路54の油圧
を検出する低速状態用検出器88とが接続されており、こ
れらの油圧検出器87,88の検出値に応じて制御手段86
は、吸気弁側動弁装置12Iにおける弁作動状態切換手段1
1の作動が正常であるか否かを判定する。すなわち弁作
動状態切換手段11の作動が正常である場合には、高速運
転時には高速状態検出用モニタ油路45は閉じられている
ので油供給源62からの油が切換弁75を介して供給される
ことにより比較的高圧であるのに対し、低速状態検出用
モニタ油路54は外部に開放されていて切換弁75により油
供給源62から遮断されているので大気圧となっており、
低速運転時には低速状態検出用モニタ油路54は閉じられ
ているので油供給源62からの油が切換弁75を介して供給
されることにより比較的高圧であるのに対し、高速状態
検出用モニタ油路45は外部に開放されていて切換弁75に
より油供給源62から遮断されているので大気圧となって
おり、両油圧検出器87,88の検出圧が次の第1表に示す
ようになっているときには、切換作動が正常であると判
定することができ、第1表に示す状態とは異なるときに
は切換作動が異常であると判定することができ、異常で
あると判定してときには制御手段86は警報ランプ等によ
る報知を行なう。
ところで、制御手段86には、機関温度TEを検出する温度
検出器89と、機関回転数NEを検出する回転数検出器90と
が接続されており、制御手段86は、機械温度TEが所定温
度以下である状態および機関回転数NEが所定回転数以下
である状態の少なくとも一方が成立したときに両油圧検
出器87,88の検出値による作動状態切換判定を停止すべ
く構成される。
次にこの実施例に作用について説明すると、機関の運転
状態に応じて制御手段86が制御弁70の作動を制御するこ
とにより、弁作動状態切換手段11が切換作動し、機関の
高速運転状態では各ロッカアーム8〜10が一体的に連結
され、両吸気弁VIA,VIBが高速用カム6の形状に応じた
開閉タイミングおよびリフト量で開閉駆動され、機関の
低速運転状態では各ロッカアーム8〜10の相対変位が許
容され、VIA,VIBが低速用カム5,5の形状に応じた開閉
タイミングおよびリフト量で開閉駆動される。
ところで機関の高速運転状態と機関の低速運転状態と
で、両油圧検出器87,88の検出値は前述の第1表で示す
ように変化するので、両油圧検出器87,88の検出値の組
合せにより制御手段86は、連結切換ピン26およびストッ
パ27の作動すなわち弁作動状態切換手段11の切換作動が
正常であるか否かを判定することができる。而して、連
結切換ピン26およびストッパ27の一方が正常に切換作動
しても他方の作動が異常であることも考えられ、ストッ
パ27に対応する高速状態検出用モニタ油路45と、連結切
換ピン26に対応する低速状態検出用セニタ油路54との油
圧をそれぞれ検出するようにしたことにより、弁作動状
態切換手段11の切換作動状態をより確実に検出すること
が可能となる。
しかも両モニタ油路45,54への油供給源62からの油の供
給状態は切換弁75により切換制御され、両モニタ油路4
5,54のうち閉じられる側に油を供給し、外部に開放され
る側には油の供給を遮断するようにしているので、単一
の油供給源62からの油の供給量を必要最小限とすること
ができ、油供給源62の大型化を回避することができる。
また機関の高速運転状態で比較的大きな荷重が作用する
自由ロッカアーム10の高速用カム6との摺接部に臨ん
で、低速状態検出用モニタ油路54の端部である開口部52
が設けられ、機関の高速運転時には開放状態ある開口部
52から油溜53に油が流出し、機関の低速運転状態で比較
的大きな荷重が作用する第2駆動ロッカアーム9の低速
用カム5との摺接部に臨んで、高速状態検出用モニタ油
路45の端部である開口部43が設けられ、機関の低速運転
には開放状態にある開口部43から油溜44に油が流出する
ので、潤滑油路73から各ロッカアーム8〜9と各カム5,
5,6との摺接部に供給すべき潤滑油量を減少させること
ができ、これにより油圧供給源62の小型化に寄与するこ
とができる。
前記開口部43,52は、ストッパ27および連結切換ピン26
の移動方向と直交するスリット状に形成されるものであ
るので、ドリル等により円形に形成されていた従来のも
のと比べると、開口面積を同一としたときにはそれらの
開口部43,52を完全に開放する位置と完全に遮断する位
置との間でのストッパ27および連結切換ピン26の移動ス
トロークを小さくすることができ、したがって弁作動状
態切換手段11の切換作動時における両モニタ油路45,54
の油圧変化が迅速となり、切換検出応答性を向上するこ
とでできる。
さらに制御手段86は、温度検出器89により検出された機
械温度TE、ならびに回転数検出器90で検出された機関回
転数NEの少なくとも一方が所定値以下であるときには、
作動切換状態の判定を行なわないので、機械温度TEが低
くて油粘度の高い状態、あるいは機関回転数NEが低くて
両モニタ油路45,54の油圧が充分に高くなっていない状
態での切換判定を回避し、油粘度が低過ぎること、ある
いは両モニタ油路45,54の油圧が充分に増大していない
ことに起因して、切換作動が正常であるのにもかかわら
ず異常であると誤判定することを防止することができる 以上の実施例では、制御手段86に温度検出器89および回
転数検出器90の検出値を入力するようにしたが、いずれ
か一方のみの検出値により切換判定を停止するようにし
てもよい。
C.発明の効果 以上のように本発明の第1の特徴によれば、機関温度が
所定温度以下である状態および機関回転数が所定回転数
以下である状態の少なくとも一方が成立したときに機関
弁の作動状態切換判定が停止し、油粘度の高いこと、あ
るいは機関回転数が低いことによりモニタ油路の油圧が
充分に高くなっていないことに起因して誤判定をするこ
とが確実に防止される。
また本発明の第2の特徴によれば、開口部が連結切換部
材の移動方向と直交する方向に延びるスリット状である
ので、該開口部を完全に開放する位置と完全に遮断する
位置との間での連結切換部の移動ストロークを比較的小
さくして、検出応答性を向上することでできる。
さらに本発明の第3の特徴によれば、複数のモニタ油路
により複数の連結切換部材の作動状態をそれぞれ検出
し、それにより弁作動状態切換手段の作動状態を確実に
判定することができ、しかも切換弁により油供給源と各
モニタ油路との接続状態を切換えるので、油使用量を低
減して油供給源の小型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すものであり、第1図は吸
気弁側動弁装置の平面図、第2図は第1図のII−II線断
面図、第3図は第1図のIII−III線断面図、第4図は低
速作動状態での第2図IV−IV線断面図、第5図は高速作
動状態での第4図に対応する断面図、第6図は動弁装置
に関連する給油系を示す図である。 4……カムシャフト、5……低速用カム、6……高速用
カム、8……駆動部材としての第1駆動ロッカアーム、
9……駆動部材としての第2駆動ロッカアーム、10……
駆動部材としての自由ロッカアーム、11……弁作動状態
切換手段、25……連結切換部材としての連結切換ピスト
ン、26……連結切換部材としての連結切換ピン、27……
連結切換部材としてのストッパ、43,52……開口部、44,
53……油溜、45……高速状態検出用モニタ油路、54……
低速状態検出用モニタ油路、62……油供給源、75……切
換弁、86……制御手段、87,88……油圧検出器、89……
温度検出器、90……回転数検出器 VIA,VIB……機関弁としての吸気弁、VEA,VEB……機関
弁としての排気弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梶原 滋正 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 大屋 建 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭64−3215(JP,A) 特開 昭63−147809(JP,A)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機関弁の作動状態を切換可能な弁作動状態
    切換手段と、弁作動状態切換手段の作動を制御する制御
    手段と、弁作動状態切換手段による機関弁の作動状態切
    換に応じて油圧を変化すべく構成されるモニタ油路と、
    機関弁の作動状態切換を検出すべく該モニタ油路の油圧
    を検出して制御手段に入力する油圧検出器とを備える内
    燃機関の弁作動状態切換検出装置において、制御手段
    (86)には、機関温度を検出する温度検出器(89)、な
    らびに機関回転数を検出する回転数検出器(90)の少な
    くとも一方が接続され、制御手段(86)は、機関温度が
    所定温度以下である状態および機関回転数が所定回転数
    以下である状態の少なくとも一方が成立したときに油圧
    検出器(87,88)の検出値による機関弁(VIA,VIB
    VEA,VEB)の作動状態切換判定を停止すべく構成される
    ことを特徴とする内燃機関の弁作動状態切換検出装置。
  2. 【請求項2】機関弁の作動状態を切換可能な弁作動状態
    切換手段と、弁作動状態切換手段の作動を制御する制御
    手段と、弁作動状態切換手段による機関弁の作動状態切
    換に応じて油圧を変化すべく構成されるモニタ油路と、
    機関弁の作動状態切換を検出すべく該モニタ油路の油圧
    を検出して制御手段に入力する油圧検出器とを備える内
    燃機関の弁作動状態切換検出装置において、クランクシ
    ャフトに連動、連結されたカムシャフト(4)に設けら
    れるカム(5,6)と機関弁(VIA,VIB,VEA,VEB)との
    間には、カム(5,6)の回転作動に応じて機関弁(VIA
    VIB,VEA,VEB)を開閉駆動するための相互に隣接した
    複数の駆動部材(8,9,10)が相対変位可能にして介設さ
    れ、弁作動状態切換手段(11)は、相互に隣接する前記
    駆動部材(8,9,10)を連結する位置とその連結を解除す
    る位置との間で移動可能な連結切換部材(25,26,27)を
    有して各駆動部材(8,9,10)間に設けられ、前記連結切
    換部材(25,26,27)の移動方向と直交する方向に延びる
    スリット状の開口部(43,52)が連結切換部材(25,26,2
    7)の移動に応じてモニタ油路(45,54)との連通・遮断
    を切換えるべく各駆動部材(8,9,10)の少なくとも1つ
    に設けられることを特徴とする内燃機関の弁作動状態切
    換検出装置。
  3. 【請求項3】前記開口部(43,52)は、カム(5,6)との
    摺接部に臨んで油溜(44,53)を形成すべく駆動部材
    (9,10)に形成されることを特徴とする第(2)項記載の
    内燃機関の弁作動状態切換検出装置。
  4. 【請求項4】機関弁の作動状態を切換可能な弁作動状態
    切換手段と、弁作動状態切換手段の作動を制御する制御
    手段と、弁作動状態切換手段による機関弁の作動状態切
    換に応じて油圧を変化すべく構成されるモニタ油路と、
    機関弁の作動状態を検出すべく該モニタ油路の油圧を検
    出して制御手段に入力する油圧検出器とを備える内燃機
    関の弁作動状態切換検出装置において、クランクシャフ
    トに連動、連結されたカムシャフト(4)に設けられる
    カム(5,6)と機関弁(VIA,VIB,VEA,VEB)との間に
    は、カム(5,6)の回転動作に応じて機関弁(VIA
    VIB,VEA,VEB)を開閉駆動するための相互に隣接した
    複数の駆動部材(8,9,10)が相対変位可能にして介設さ
    れ、弁作動状態切換手段(11)は、相互に隣接する前記
    駆動部材(8,9,10)を連結する位置とその連結を解除す
    る位置との間で移動可能な複数の連結切換部材(25,26,
    27)を有して各駆動部材(8,9,10)間に設けられ、前記
    連結切換部材(25,26,27)のうち選択された複数の連結
    切換部材(26,27)により機関弁(VIA,VIB,VEA
    VEB)の或る作動状態での開放ならびに他の作動状態で
    の閉鎖を個別に切換可能な複数のモニタ油路(45,54)
    が、切換弁(75)を介して単一の油供給源(62)に接続
    されることを特徴とする内燃機関の弁作動状態切換検出
    装置。
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