JPH0770045B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH0770045B2
JPH0770045B2 JP61277427A JP27742786A JPH0770045B2 JP H0770045 B2 JPH0770045 B2 JP H0770045B2 JP 61277427 A JP61277427 A JP 61277427A JP 27742786 A JP27742786 A JP 27742786A JP H0770045 B2 JPH0770045 B2 JP H0770045B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁気テープ、磁気シート、磁気デイスク等の
磁気記録媒体、特に円板状の可撓性磁気記録デイスクに
関するものである。
〔従来の技術〕
一般に磁気記録媒体は磁性粉とバインダー樹脂(結合
剤)等を含む磁性塗料を非磁性支持体上に塗布乾燥する
ことにより製造される。
かかる磁気記録媒体用のバインダー樹脂は低温でも高温
でも適度な柔軟性と適度な強度が要求され、かつ用いる
磁性粉および研磨剤、導電性付与剤等の非磁性粉をよく
分散しうるものでなければならない。このような要求に
こたえるものとして、本出願人はすでにスルホン酸金属
塩基を10〜1000当量/106gポリマーあるいは含有するポ
リウレタン樹脂を開発した(特願昭53−66459号、特開
昭54−157603号)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
かかる磁気記録媒体、特にフロツピーデイスクの如き可
撓性磁気記録デイスクに要求される重要な性能の一つは
高温多湿下(例えば45〜60℃、80%RH)での始動トルク
を低下せしめることである。この対策として各種の手段
が提案されているが未だ充分満足すべきものはみられな
い。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は上述のスルホン酸金属塩基を含有するポリウレ
タン樹脂の有する利点に加え、高温多湿下での始動トル
クの低下、耐湿(水)性の向上、耐久性の向上等の利点
をも有する磁気記録媒体を提供するものであり、その要
旨は非磁性支持体上に、磁性粉末、結合剤および潤滑剤
が含まれた磁性層を形成した磁気記録媒体において、結
合剤がスルホン酸金属塩基を10〜1000当量/106gポリマ
ーあたり含有するポリウレンタン樹脂が主成分であり、
潤滑剤が炭素数12〜18の脂肪酸、融点が10℃以下の分枝
状脂肪酸エステル、およびブチルセロソルブと炭素数が
12〜18の脂肪酸とのエステルとを含み、炭素数12〜18の
脂肪酸の潤滑剤中の含有率が5〜50重量%であることを
特徴とする磁気記録媒体にある。
本発明においては磁性粉末の結合剤の主成分としてスル
ホン酸金属塩基を10〜1000当量/106gポリマーあたり含
有するポリウレタン樹脂を使用するものであるが、ポリ
マーあたりのスルホン酸金属塩基が10当量/106g未満で
あると、Br/Bm値の増大が望めないばかりか、同時に磁
性粒子の高い充填性を得ることができない。またポリマ
ー当りのスルホン酸金属塩基が1000当量/106gを超える
とポリウレタン樹脂の溶剤溶解性が不良となり実用性に
欠けたものとなる。
かかるポリウレタン樹脂は例えば常法によりポリヒドロ
キシ化合物をポリイソシアネートと反応させるにあた
り、該ポリヒドロキシ化合物の一部または全部としてス
ルホン金属塩基を有するものを用いることにより製造さ
れるものであり、その詳細は例えば特開昭54−157603号
公報(特願昭53−66459号明細書)に説明されていると
おりである。
前述の如く本発明ではかかるスルホン酸金属塩基を含有
するポリウレタン樹脂と共に特定の潤滑剤を使用するこ
とを特徴とするものである。即ち、本発明では炭素原子
数12〜18の脂肪酸が含まれている潤滑剤を使用するもの
である。そして潤滑剤は炭素数12〜18の脂肪酸と融点が
10℃以下の分枝状脂肪酸エステルおよびブチルセロソル
ブと炭素数が12〜18の脂肪酸とのエステルを含むもので
ある。
本発明で使用する脂肪酸は炭素数12〜18、好ましくは炭
素数14〜18のものである。炭素数が12より低いものでは
高温多湿下での始動トルクが充分改善されず、炭素数が
18を超えるとブルーミングがみられ、ブロツキングやビ
ツトエラー発生の原因となる。かかり脂肪酸の例として
はラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリ
ン酸、オレイン酸等があげられる。
また炭素数12〜18の脂肪酸とブチルセロソルブとのエス
テルは、具体的には、n−ブチルセロソルブパルミテー
ト、n−ブチルセロソルブステアレート、n−ブチルセ
ロソルブオレエート、n−ブチルセロソルブイソステア
レート、sec−ブチルセロソルブパルミテート、sec−ブ
チルセロソルブステアレート、sec−ブチルセロソルブ
アラキジネート、tert−ブチルセロソルブパルミテー
ト、tert−ブチルセロソルブステアレート等が挙げられ
るが、好ましくはn−ブチルセロソルブパルミテートと
n−ブチルセロソルブステアレートである。
本発明で用いられる融点が10℃以下の分枝脂肪酸エステ
ルとしてはイソブチルラウレート、イソブチルミリステ
ート、イソブチルパルミテート、イソブチルステアレー
ト、2エチルヘキシルラウレート、2エチルヘキシルミ
リステート、2エチルヘキシルパルミテート、2エチル
ヘキシルステアレート、イソトリデシルラウレート、イ
ソトリデシルミリステート、トリデシルパルミテート、
イソトリデシルステアレート、イソセチルラウレート、
イソセチルミリステート、イソセチルパルミテート、イ
ソセチルステアレート、イソステアリルイソステアレー
ト、n−ブチルイソステアレート、n−ブチルイソカプ
ロネート、イソトリデシルトリメチルアセテート等が挙
げられるが、それらの中では特にイソトリデシルステア
レート、イソセチルステアレートが好ましい。
潤滑剤として、炭素数が12〜18の脂肪酸とブチルセロソ
ルブとのエステル(C−1成分と称す)の1種または2
種以上と融点10℃以下の分枝脂肪族のエステル(C−2
成分と称す)とを併用することにより広い温度範囲で耐
久性に優れた磁気記録媒体が得られる。その理由は明白
ではないが、C−2成分のエステルを構成するアルコー
ルおよび酸が分枝していることにより、適度にバルキー
であり、C−1成分との親和性がよく、さらに本発明の
結合剤とも適度な相溶性を有しており塗膜(磁性層)表
面に必要適量の潤滑剤層が形成されることと考えられ
る。更に融点の低いC−2成分と融点の高いC−1成分
との組み合わせにより低温から高温まで、適量の該潤滑
剤の滲出が起こり、広い温度範囲で、優れた耐久性を示
す磁気記録媒体が得られると考えられる。そのために、
過度のブルーミングを防ぎ、ブロツキングの問題も解決
すると推定される。
かかる潤滑系に炭素原子数12〜18の脂肪酸(C−3成分
と称する)を添加併用すると低温から高温多湿下での耐
久性が更に向上するうえ高温多湿下での始動トルクが急
激に改善される。即ち脂肪酸の添加により塗膜表面エネ
ルギーが低下(接触角が増大)するため耐湿(水)性が
向上し、高温多湿下での始動トルクが低下し耐久性が向
上する。
全潤滑剤の使用量は一般に磁性粉に対して2〜20重量%
である。そして前述の分枝エステルとブチルセロソルブ
エステルとの配合比は70/30〜30/70(重量比)であるの
が好ましい。また前記の炭素数12〜18の脂肪酸は全潤滑
剤の5〜50%、好ましくは10〜30%(重量)の割合で使
用する。
本発明において、前記ポリウレタンの他に、分散性、耐
久性を損わない範囲でその一部を、ニトロセルロース、
酢酸ビニル系重合体、塩化ビニル系共重合体、フエノキ
シ、メラミン樹脂、尿素樹脂等、他のバインダーを併用
しても構わない。特にニトロセルロース、塩化ビニル系
共重合体、フエノキシ樹脂は高温での耐摩耗性を向上す
る効果があり好ましい。この場合の配合比は本発明のポ
リウレタン樹脂に対して10〜200%好ましくは20〜100%
で200%を超えるとむしろ塗膜が脆くなり、耐久性を損
う。
更に、本発明においては、磁性粉の分散性を損わない範
囲内でバインダー樹脂に対して架橋剤として作用するポ
リイソシアネート系化合物、例えばヘキサメチレンジイ
ソシアネートの環状トリマー(例えば日本ポリウレタン
社製コロネートEH)、トリレンジイソシアネートとトリ
メチロールプロパン付加体(例えば日本ポリウレタン社
製コロネートL)等を適量(例えばバインダー樹脂に対
して5〜60重量%、好ましくは10〜40重量%)を配合す
るのが好ましい。
本発明に用いられる強磁性体微粒子(磁性粉)として
は、スピネル構造を有するγ−Fe2O3、CrO2、コバルト
フエライト(CoO・Fe2O3)、コバルト吸着酸化鉄、強磁
性Fe−Co−Ni系合金、六方晶フエライトの微粒子等が挙
げられる。さらに本発明の磁性層には、導電性を高める
ためにカーボンおよび/またはグラフアイトの微粒子を
添加することができ、さらに研摩材として他の非磁性の
無機物の硬度の高い(モース硬度6以上)微粒子、たと
えばCr2O3、Al2O3、SiC、SiO2等を添加することができ
る。なおここで微粒子とは、0.001〜〜2.0μの粒径を示
す粒子のことである。
本発明に使用される非磁性支持体は、ポリエステル(特
にポリエチレンテレフタレートを主とするポリエステ
ル)、ポリフエニレンスルフイツド等のポリマー単独ま
たは、これらポリマーに、繊維状、粉粒状の補強材、充
填材を添加した材料からのテープ、フイルムおよびシー
ト状物から適宜選択されるものである。
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明する。部
数はすべて重量部である。
〔実施例〕
実施例 1〜6、比較例 1〜4 下記の成分 Co被着γ−Fe2O3(戸田工業) 100部 ポリウレタン樹脂(東洋紡バイロン、スルホン酸Na基37
5当量/106ポリマー含有) 35 ニトロセルロース(セルライン、ダイセル化学) 5 ケツチエンブラツク(ライオンアクゾ) 6 α−アルミナ(住友アルミ) 7 メチルエチレケトン 130 トルエン 130 シクロヘキサン 130 をボールミルで48時間混練分散後、コロネートEH(ヘキ
サメチレンジイソシアネート環状3量体;日本ポリウレ
タン)5部、コロネートL(トリレンジイソシアネート
とトリメチロールプロパンアダクト体:日本ポリウレタ
ン)6.5部および表1に示す潤滑剤を加え撹拌下に均一
に溶解した。かくして得た磁性塗料を過後、75μのポ
リエステルフイルム上にドクターブレードを用いて塗布
し、80℃で+分乾燥せしめ、膜厚約2μの磁性塗膜を形
成させた。裏面にも同様の方法で塗膜を形成させた後、
加熱されたカレンダーロールで鏡面加工を行ない、60℃
で48時間熱処理を行なつた。その後、得られたシートを
直径3.5インチの円板状に打抜き、表面を研磨処理した
後、ハードケースに組み込んでデイスクカートリツジを
得た。デイスクカートリツジをフロツピイデイスクドラ
イバーに装填して、50℃、80%RH下での連続トラツク耐
久性および始動トルクの測定を行なつた。その結果を表
1に示す。なお、耐久性および始動トルクは下記の方法
により評価した。
1.耐久性50℃、80%RH下で同一トラツクでデイスクドラ
イバーを連続走行させ、初期出力の75%以下、または塗
膜が破壊されるまでのパス回数。
2.始動トルク、信明電気(株)社製のトルクメーターMD
T2を取付けたフロツピイデイスクドライバーにフロツピ
イデイスクを挿入して、50℃、80%RH下で1時間、ヘツ
ドに密着させた後、フロツピイデイスクドライバーを回
転させる時の始動時のトルク値を測定した。
〔発明の効果〕 上述の如く、本発明により炭素数12〜18の脂肪酸を全潤
滑剤中の5〜50%になるように添加した潤滑剤を配合し
たスルホン酸金属塩基含有ポリウレタンを結合剤として
用いた得た磁気記録媒体は高温多湿下での耐久性および
始動トルクの低下の点ですぐれた性能を発揮するのであ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非磁性支持体上に、磁性粉末、結合剤およ
    び潤滑剤が含まれた磁性層を形成した磁気記録媒体にお
    いて、結合剤がスルホン酸金属塩基を10〜1000当量/106
    gポリマーあたり含有するポリウレタン樹脂が主成分で
    あり、潤滑剤が炭素数12〜18の脂肪酸、融点が10℃以下
    の分枝状脂肪酸エステル、およびブチルセロソルブと炭
    素数が12〜18の脂肪酸とのエステルとを含み、炭素数12
    〜18の脂肪酸の潤滑剤中の含有率が5〜50重量%である
    ことを特徴とする磁気記録媒体。
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