JPH0770138A - Q−20547化合物とその製造法 - Google Patents

Q−20547化合物とその製造法

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JPH0770138A
JPH0770138A JP5214245A JP21424593A JPH0770138A JP H0770138 A JPH0770138 A JP H0770138A JP 5214245 A JP5214245 A JP 5214245A JP 21424593 A JP21424593 A JP 21424593A JP H0770138 A JPH0770138 A JP H0770138A
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cck
gastrin
acid
culture
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JP5214245A
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English (en)
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Masashi Hiramoto
昌志 平本
Yu Miyata
祐 宮田
Toshie Hanasato
敏枝 花里
Shusuke Yazawa
秀典 矢沢
Yoji Yamaguchi
洋司 山口
Akiyoshi Sakai
映美 坂井
Koji Nagai
浩二 永井
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Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記平面構造式によって特定されるQ−20
547化合物若しくはその製薬学的に許容される塩。 【化1】 (式中、Rはベンジル基又はイソブチル基を表す。) 【効果】 コレシストキニン(CCK)−B/ガストリ
ン受容体拮抗作用を有し、CCK−B/ガストリン受容
体が関与する疾患、例えば胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃
炎、逆流性食道炎、Zollinger-Ellison症候群、ガスト
リン感受性膵等の消化器系疾患や、食欲調節系の障害、
痛み、不安等の中枢神経系の障害等の治療及び予防に有
用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コレシストキニン(C
CK)−B/ガストリン受容体拮抗作用を有するQ−2
0547化合物及び発酵法による該化合物の製造法に関
する。
【0002】
【従来の技術】CCK及びガストリンの受容体は、それ
ぞれのペプチドに対する親和力の差により、大きく2種
類(CCK−A受容体、及び、CCK−B/ガストリン
受容体)に分類することができる。CCK−A受容体
は、ガストリンに比べCCKに約1000倍の親和性を
持っているのに対し、CCK−B/ガストリン受容体
は、ガストリン、CCKにほぼ同程度の親和性を示す。
CCK−A受容体は、消化管のうち、特に、膵臓に発現
しており、消化酵素の分泌に関与していると考えられて
いる。一方、CCK−B/ガストリン受容体は、主に脳
と胃粘膜に発現している。胃粘膜に発現しているCCK
−B/ガストリン受容体は、ガストリンによる胃酸分泌
や胃粘膜増殖を制御しており、中枢に発現している同受
容体は、CCKによって誘導される精神不安やパニック
症状に関係していると考えられている。そのため、CC
K−B/ガストリン受容体とそのリガンドとの結合の阻
害は、過剰胃酸分泌による胃潰瘍などの消化器疾患をは
じめとして、不安反応などを伴う中枢疾患の改善をもた
らす可能性が考えられる。また、CCK−A受容体拮抗
作用が強い場合は胆汁うっ滞や胆石等の副作用を生ずる
可能性があるため、選択的なCCK−B受容体拮抗剤で
あることが望ましいと考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは天然に存
在する多くの微生物が生産する物質について研究を行っ
ていたところ、アスペルギルス属に属し、コレシストキ
ニン(CCK)−B/ガストリン受容体拮抗作用を有す
る物質を生産する能力を有する微生物を発見した。この
微生物を培地に培養することによって、同培地中に該受
容体拮抗作用を有するQ−20547化合物が生産され
ていることを見い出し、この物質を単離し、本発明を完
成した。本発明の目的は、CCK−B/ガストリン受容
体拮抗作用を有するQ−20547化合物を提供するこ
とにある。また、本発明の別の目的は、Q−20547
化合物を得るための新規な製造方法をも提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は下記
平面構造式によって特定されるQ−20547化合物若
しくはその製薬学的に許容される塩である。
【0005】
【化2】 (式中、Rはベンジル基又はイソブチル基を表す。)
【0006】また、本発明によれば、アスペルギルス
(Aspergillus)属に属するQ−20547化合物生産
菌を培養し、培養物中にQ−20547化合物を蓄積さ
せ、培養物からこの化合物を単離採取することを特徴と
するQ−20547化合物の製造法が提供される。さら
にまた、本発明によれば、上記Q−20547化合物若
しくはその製薬学的に許容される塩を有効成分とするC
CK−B/ガストリン受容体拮抗剤が提供される。な
お、以下の記述において、本発明のQ−20547化合
物のうち、上記平面構造式中のRがベンジル基のものを
Q−20547−A化合物、Rがイソブチル基のものを
Q−20547−C化合物とする。
【0007】本発明化合物は、不斉炭素原子を有してお
り、各種異性体が存在する。本発明では、これらの異性
体の分離されたものおよびそれらの混合物をも包含す
る。また、本発明化合物は、塩を形成する場合がある。
塩としては、具体的には塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素
酸、硫酸、硝酸、リン酸等の鉱酸、ギ酸、酢酸、プロピ
オン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、マ
レイン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、メタン
スルホン酸、エタンスルホン酸等の有機酸、アスパラギ
ン酸、グルタミン酸等の酸性アミノ酸との酸付加塩等が
挙げられる。CCK−B/ガストリン受容体拮抗作用を
有するQ−20547化合物生産菌株としては、例えば
神奈川県足柄上郡山北町で採取された土壌から分離され
た微生物アスペルギルス エスピー Q20547株を
挙げることができる。以下、この菌株の菌学的性状を説
明する。
【0008】1.各種培地における性状 各種培地における性状は、以下に示すとおりである。培
養は24℃で2週間行い、常法にしたがって観察した。 麦芽エキス寒天培地 生育は良好で、中央部が羊毛状に盛り上がる。分生子
頭、分生子の形成は非常に良好で、コロニー表面は黄褐
色を呈すが、周辺の若い分生子頭が形成された部分は灰
緑色を呈す。コロニー裏面は無色である。 バレイショ・ブドウ糖寒天培地 生育は良好で、菌糸はビロード状に拡がる。分生子頭、
分生子の形成は非常に良好で、コロニー表面は深緑色、
裏面は無色である。 ツアペック寒天培地 生育は良好で菌糸はビロード状に拡がる。分生子頭、分
生子の形成は良好で、コロニーの表面はクリーム色〜淡
褐色、裏面は無色である。 サブロー寒天培地 生育は良好で、菌糸はビロード状に拡がる。分生子頭、
分生糸の形成は良好で、コロニーの表面はクリーム色、
周辺の若い分生子頭が形成された部分は淡緑色を呈す。
コロニー裏面は無色である。
【0009】2.生理学的性質 生育pH範囲:4〜10の範囲で生育し、最適生育p
Hは5〜8である。 生育温度範囲:15〜37℃の範囲で生育し、最適温
度範囲は24〜27℃である。
【0010】3.形態的特徴 バレイショ・ブドウ糖寒天培地に生育したコロニーを
顕微鏡下で観察すると、菌糸は隔壁を有し、高度に分枝
する。 分生子頭は通常、直径50〜90μm、放射状〜球形
であるが、しばしば非常に小型のものも形成される。 分生子柄は基底菌糸より立ち上がり、長さ100〜3
00μm、直径3〜5.5μmで、無色、滑面である。 頂のうは球形で、直径9〜12μm、メトレは頂のう
のほとんど全体より生じ、大きさは7〜10×2〜3μ
mであり、フィアライドの大きさは8〜11×2〜3μ
mである。 分生子は球形〜亜球形、直径は4〜5μmで、その表
面は刺状を呈している。
【0011】以上の菌学的性質より、本菌株は不完全菌
のアスペルギルス(Aspergillus)属に属するものと判
断され、本菌株をアスペルギルス エスピー(Aspergil
lussp.)Q20547と命名した。本菌株は通産省工業
技術院生命工学工業技術研究所に受託番号FERM P
−13662号として寄託されている。なお、微生物は
人工的に、また自然に変異を起こしやすいが、本発明の
アスペルギルス エスピー Q20547株は天然から
分離された菌株のほかにこれを紫外線、X線、化学薬剤
などで人工的に変異させたもの及びそれらの自然変異株
についても包含するものである。
【0012】(製造法)Q−20547化合物の製造は
アスペルギルス エスピー Q20547株を培地に培
養し、培養物より採取することにより行われる。培養方
法は一般微生物の培養方法に準じて行われるが、通常は
液体培地により深部培養法が有利である。培養に用いら
れる培地としては、アスペルギルス エスピー Q20
547株が利用する栄養源を含有する培地であればよ
い。
【0013】すなわち、合成培地、半合成培地あるいは
天然培地が用いられ、培地の組成は、例えば炭素源とし
てはグルコース、フラクトース、デンプン、植物油等
が、窒素源としては肉エキス、ペプトン、グルテンミー
ル、綿実粕、大豆粉、落花生粉、魚粉、コーンスチーブ
リカー、乾燥酵母、酵母エキス、硫酸アンモニウム、硝
酸アンモニウム、尿素その他の有機、無機の窒素源が用
いられる。また、金属塩としては、Na、K、Mg、C
a、Zn、Feなどの硫酸塩、硝酸塩、塩化物、炭酸
塩、燐酸塩などが必要に応じて添加される。
【0014】さらに、必要に応じてメチオニン、システ
ィン、シスチン、チオ硫酸塩、オレイン酸メチル、ラー
ド油、シリコン油、界面活性剤などの本発明化合物生成
促進物質又は消泡剤を添加することもできる。培養条件
としては好気的条件下に培養するのが一般的に有利で、
培養温度は約15〜37℃の範囲、好ましくは約25〜
27℃付近で行われる。培地のpHは約5〜10、好ま
しくは約6〜8の範囲に保存すると好結果が得られる。
培養期間は培地の組成、温度条件に応じて適宜設定され
る。
【0015】培養物より目的とするQ−20547化合
物を単離採取するには通常の微生物の培養物より生理活
性物質を単離する方法が適用される。目的物は培養液中
及び菌体に含有されるので、遠心分離又は濾過により菌
体を分離した後、濾過液及び菌体から有効物質の抽出を
行う。すなわち、適当な溶剤に対する溶解性及び溶解度
の差、種々の吸着剤に対する吸着親和性の差、2種の液
相間における分配の差などを利用する一般の生理活性物
質の製造に用いられる手段によって、分離、採取、精製
される。これらの方法は必要に応じて単独に用いられ、
あるいは任意の順序に組合せ、また反復し適用できる。
【0016】次に、本発明の化合物の作用について実験
例を挙げて説明する。 (1)CCK−B受容体に対する結合作用 測定法:SDラット約100匹を無麻酔下で断頭後、速
やかに全脳を摘出した。この全脳を10倍量の0.32
Mショ糖水溶液でテフロンガラスホモジナイザーを用い
てホモジナイズした。ホモジネートを冷却遠心機によ
り、900g、10分間遠心分離し、その上清をさらに
11500g、15分間遠心分離した。得られた沈渣を
0.08%Triton X-100、50mM Tris-HCl緩
衝液(pH7.4)に懸濁した。この懸濁液を30分間
放置後、再び11500g、15分間の遠心分離を行
い、その沈渣を5mMおよび50mM Tris-HCl緩衝
液を用いて遠心分離操作により2回ずつ洗浄した。この
沈渣を50mM Tris-HCl緩衝液に懸濁し、−80℃
に凍結保存したものを膜標品とした。
【0017】膜標品を室温融解後、10mM HEPE
S緩衝液(130mM NaCl、5mM MgCl2
1mM EGTA、0.25mg/ml bacitracin、pH
6.5)で希釈し、[125I]BH・CCK−8存在下
に、25℃で120分間インキュベート後、吸引濾過に
よりB/F分離を行った。非特異的結合は1μMのCC
K−8存在下で決定した。受容体に結合した標識リガン
ドの量はγ−カウンターで計測した。標識リガンドの受
容体への最大結合量を100%とし、被験薬の結合阻害
曲線よりIC50 (CCK−B)値を求めた。Q−20
547−A化合物及びQ−20547−C化合物のIC
50値は、それぞれ8×10-8M、1×10-7Mであっ
た。
【0018】(2)ペンタガストリン刺激による胃酸分泌
抑制作用 測定法:ウレタン(1.25g/kg腹腔内投与)によ
り麻酔したラットの気管にカニューレを挿入後開腹し、
胃・十二指腸部を露出した。噴門部結紮後、前胃部にポ
リエチレン性カニューレを装置した。さらに、十二指腸
に小切開を施し、切開部より胃内方向にポリエチレン製
カニューレを挿入した。カニューレを固定するために幽
門部を結紮した。
【0019】生理食塩水(pH7.0に調整)を3ml/m
inの速度で、前胃部から幽門部方向へ灌流した。灌流液
をpH−スタット(東亜電波工業製、AUT−201)
で連続滴定することにより胃酸分泌を測定した。連続滴
定は、滴定終点をpH7.0とし、25mM水酸化ナト
リウム溶液を滴下することにより行った。結果は10分
毎の胃酸分析(μEq/10分)として求めた。ペンタガ
ストリン(15μg/kg/時間)を静脈内投与した。
ペンタガストリン注入後酸分泌は亢進し、注入後60分
で最大値に達し安定した。その後、被験薬を静脈内投与
し、胃酸分泌を測定した。ペンタガストリン注入後の最
大値を100%とし、被験薬投与後の胃酸分泌量から、
50%抑制するのに必要な用量をED50値として求め
た。SDラットを用いた場合におけるQ−20547−
A化合物のED50値は1.9μmol/kgであった。
【0020】(3)ラットのCCK−A受容体に対する結
合作用との比較によるCCK−B受容体選択性 測定法:SDラットの膵臓を20倍量の50mM Tris-
HCl緩衝液(pH7.7)でポリトロン型ホモジナイ
ザーを用いてホモジナイズした。ホモジネートを超遠心
分離機により、50000g、10分間の遠心分離を2
回行った。得られた沈渣を40倍量の50mM Tris-H
Cl緩衝液(0.2%BSA、5mM MgCl2、0.
1mg/ml bacitracin、5mM DTT、pH7.7)に
懸濁して−80℃に凍結保存したものを膜標品とした。
【0021】膜標品を室温融解後、緩衝液で10倍希釈
し、[3H]L−364、718存在下に、37℃30
分間インキュベート後、吸引濾過によりB/F分離を行
った。非特異的結合は1μMのL−364、718の存
在下で決定した。受容体に結合した標識リガンドの量は
液体シンチレーションカウンターで計測した。Q−20
547−A化合物は1.5×10-5MでもCCK−A受
容体に全く結合作用を示さず、高いCCK−B選択性が
認められた。本発明の化合物はまた毒性が低く、医薬と
しての使用に適している。
【0022】以上の実験より、本発明の化合物は、CC
K−B受容体拮抗作用及びペンタガストリン刺激胃酸分
泌抑制作用を有していることから、CCK−B/ガスト
リン受容体が関与する疾患の治療及び予防に有用であ
る。かかる疾患の例としては、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、
胃炎、逆流性食道炎、Zollinger-Ellison症候群、ガス
トリン感受性膵等の消化器系疾患や、食欲調節系の障
害、痛み、不安等の中枢神経系の障害等が挙げられる。
【0023】本発明化合物及び/又はその塩は錠剤、散
剤、細粒剤、カプセル剤、丸剤、液剤、注射剤、坐剤、
軟膏、貼付剤等に調製され、経口的(舌下投与を含む)
または非経口的に投与される。製剤用の担体や賦形剤と
しては、固体又は液体状の非毒性医薬用物質が挙げられ
る。これらの例としては、例えば乳糖、ステアリン酸マ
グネシウム、スターチ、タルク、ゼラチン、寒天、ペク
チン、アラビアゴム、オリーブ油、ゴマ油、カカオバタ
ー、エチレングリコール等やその他常用のものが例示さ
れる。本発明化合物の臨床的投与量は、適用される患者
の症状、体重、年齢や性別等を考慮して適宜決定される
が、通常成人1日あたり経口投与で1〜1000mgで
あり、これを1回あるいは数回に分けて投与する。
【0024】
【実施例】以下、本発明化合物の製造法の実施例及び本
発明化合物を用いた製剤処方例を更に詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例及び製剤処方例に限定され
るものではない。
【0025】実施例1(Q−20547−A化合物の製
造法の一例) グルコース1.0%、ポテトスターチ2.0%、酵母エ
キス0.5%、ポリペプトン0.5%、炭酸カルシウム
0.4%を含む液体培地(pH7.0)を作製し、これ
を500ml容の三角フラスコに各100mlずつ分注
し、121℃で20分間滅菌したものに、ポテト・デキ
ストロース寒天培地上に生育させた菌糸を掻きとって接
種して、28℃で48時間振とう培養を行い、種培養液
とした。次に、グルコース1.0%、ポテトスターチ
2.0%、酵母エキス0.5%、ポリペプトン0.5
%、炭酸カルシウム0.4%を含む液体培地(pH7.
0)を作製し、これを500ml容の三角フラスコに各
100mlずつ分注し、121℃で20分間滅菌したも
のに種培養液を3.0%の割合で植菌した。これを28
℃で120時間振とう培養した。
【0026】このようにして得られた培養液20lにラ
ジオライト#600(昭和化学工業社製)を加え攪拌し
た後、濾過して濾液と菌体に分離した。分離した菌体に
アセトン36lを加えて攪拌した後、ラジオライト#6
00(昭和化学工業社製)を加え濾過し、濾液を減圧濃
縮し、菌体抽出物水溶液を得た。これに2.5%炭酸水
素ナトリウム水溶液15lと酢酸エチル18lを加えて
よく攪拌し、酢酸エチル層を分離して減圧濃縮し、褐色
の抽出物を得た。
【0027】この抽出物にクロロホルム、メタノール及
び水を各1lずつを加えてよく攪拌し、クロロホルム層
を分離して減圧濃縮し、褐色の抽出物を得た。更に、こ
の抽出物にn-ヘキサン1l及び80%メタノール水溶
液1lを加えてよく攪拌し、80%メタノール水溶液を
分離して減圧濃縮し、褐色の抽出物13gを得た。この
抽出物13gを、シリカゲル60F(60−230メッ
シュ、メルク社製)200gをn-ヘキサンにて充填し
たカラムに供し、n-ヘキサン:酢酸エチル(1:1)
の混液1000mlを流した後、クロロホルム:メタノ
ール(25:1)の混液を流し、クロロホルム-メタノ
ール(25:1)の溶出液570mlを合わせて減圧濃
縮すると、5.6gの画分が得られた。
【0028】この5.6gの画分を、コスモシル75
18OPN(半井化学製)50gを60%メタノール水
にて充填したカラムに供し、60%メタノール水700
mlを流した後、80%メタノール水を流し、カラムか
らQ−20547−A化合物を溶出させた。薄層クロマ
トグラフィーにてQ−20547−A化合物を含む分画
を集め濃縮し、Q−20547−A化合物を1.8g得
た。以上、得られたQ−20547−A化合物の化学構
造式を化3に、また、その理化学的性質を以下に示す。
【0029】(1)性状 :白色固体 (2)溶解性 :クロロホルム、2塩化メチレン、アセト
ンに易溶 メタノール、エタノール、酢酸エチルに可溶 エーテル、n-ヘキサン、水に難溶 (3)呈色反応:ヨウ素、エールリッヒ反応に陽性 (4)分子式 :C403664 (5)分子量 :664 (6)薄層クロマトグラフィー(TLC):Rf=0.4
5(Kieselgel 60F254 0.25mm厚プレート(メルク
社製)を使用。クロロホルム-メタノール(25:1)
で展開。) (6)赤外線吸収スペクトル:図1に示すごとくである
(臭化カリウム錠)。 (7)紫外線吸収スペクトル:図2に示すごとくである
(メタノール中)。 (8)核磁気共鳴スペクトル1 H−NMR:図3に示すごとくである(重クロロホル
ム中、500MHz)。13 C−NMR:図4に示すごとくである(重クロロホル
ム中、125MHz)。
【0030】
【化3】
【0031】実施例2(Q−20547−C化合物の製
造法の一例) 実施例1と同様にして得られた5.6gの画分を、コ
スモシル75C18OPN(半井化学製)50gを60%
メタノール水にて充填したカラムに供し、60%メタノ
ール水700mlを流した後、80%メタノール水を流
し、カラムからQ−20547−C化合物を溶出させ
た。薄層クロマトグラフィーにてQ−20547−C化
合物を検出し、Q−20547−C化合物を含む画分を
1.8g得た。この画分はほとんどQ−20547−A
物質からなり、Q−20547−C化合物を少量成分と
して含有する。
【0032】この1.8gの画分を、シリカゲル60F
(60−230メッシュ、メルク社製)25gをn-ヘ
キサンにて充填したカラムに供し、クロロホルム:メタ
ノール(50:1)の混液を流し分画した。薄層クロマ
トグラフィーにてQ−20547−C化合物を検出し、
Q−20547−C化合物を主成分として含む画分を集
めて濃縮し、66mgの画分を得た。この66mgの画
分を、薄層クロマトグラフィー(kiaselgel 60F254、2
0cm×20cm×0.5mm、メルク社製)プレート
3枚にスポットし、クロロホルム:メタノール(40:
1)の混液にて5回展開した。UVランプ(254n
m)にて、Q−20547−C化合物を含むバンドを検
出し、これを集めてクロロホルム:メタノール(5:
1)の混液100mlにて溶出し、減圧濃縮し、Q−2
0547−C化合物を18.6mg得た。以上、得られ
たQ−20547−C化合物の化学構造式を化4に、ま
た、その理化学的性質を以下に示す。
【0033】(1)性状 :白色固体 (2)溶解性 :クロロホルム、2塩化メチレン、アセト
ンに易溶 メタノール、エタノール、酢酸エチルに可溶 エーテル、n-ヘキサン、水に難溶 (3)呈色反応:ヨウ素、エールリッヒ反応に陽性 (4)分子式 :C373864 (5)分子量 :630 (6)薄層クロマトグラフィー(TLC):Rf=0.4
1(Kieselgel 60F254 0.25mm厚プレート(メルク
社製)を使用。クロロホルム-メタノール(25:1)
で展開。) (6)赤外線吸収スペクトル:図5に示すごとくである
(臭化カリウム錠)。 (7)紫外線吸収スペクトル:図6に示すごとくである
(メタノール中)。 (8)核磁気共鳴スペクトル1 H−NMR:図7に示すごとくである(重クロロホル
ム中、500MHz)。13 C−NMR:図8に示すごとくである(重クロロホル
ム中、125MHz)。
【0034】
【化4】
【0035】処方例1 (1)50mg錠 Q−20547−A 200g、乳糖288g、結晶セ
ルロース72gを流動層造粒装置を使用して均一に混合
した。これに10%ヒドロキシプロピルセルロース溶液
200gを噴霧して造粒した。乾燥後、20メッシュの
篩を通し、これにカルボキシメチルセルロースカルシウ
ム16g、ステアリン酸マグネシウム4gを加えて混合
し、ロータリー打錠機で7.5mm×8.4Rの臼杵を
使用して1錠当り150mgの錠剤とした。表1にこの
錠剤の組成を示す。
【0036】
【表1】
【0037】(2)200mg錠 Q−20547−A 400g、乳糖94g、結晶セル
ロース62gを流動層造粒装置を使用して均一に混合し
た。これに10%ヒドロキシプロピルセルロース溶液2
00gを噴霧して造粒した。乾燥後、20メッシュの篩
を通し、これにカルボキシメチルセルロースカルシウム
18g、ステアリン酸マグネシウム6gを加えて混合
し、ロータリー打錠機で9.5mm×8.5Rの臼杵を
使用して1錠当り300mgの錠剤とした。表2にこの
錠剤の組成を示す。
【0038】
【表2】
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の化合物は
コレシストキニン(CCK)−B/ガストリン受容体拮
抗作用を有し、CCK−B/ガストリン受容体が関与す
る疾患、例えば胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃炎、逆流性食
道炎、Zollinger-Ellison症候群、ガストリン感受性膵
等の消化器系疾患や、食欲調節系の障害、痛み、不安等
の中枢神経系の障害等の治療及び予防に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】Q−20547−A化合物の赤外線吸収スペク
トルである。
【図2】Q−20547−A化合物の紫外線吸収スペク
トルである。
【図3】Q−20547−A化合物の1H−NMRスペ
クトルである。
【図4】Q−20547−A化合物の13C−NMRスペ
クトルである。
【図5】Q−20547−C化合物の赤外線吸収スペク
トルである。
【図6】Q−20547−C化合物の紫外線吸収スペク
トルである。
【図7】Q−20547−C化合物の1H−NMRスペ
クトルである。
【図8】Q−20547−C化合物の13C−NMRスペ
クトルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C12P 17/18 C12R 1:66) (72)発明者 山口 洋司 埼玉県大宮市奈良町136−51−10−205 (72)発明者 坂井 映美 東京都板橋区小豆沢1−22−15 トライス 302 (72)発明者 永井 浩二 埼玉県戸田市喜沢2−19−5 リブエー ル・パル207

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記平面構造式によって特定されるQ−
    20547化合物若しくはその製薬学的に許容される
    塩。 【化1】 (式中、Rはベンジル基又はイソブチル基を表す。)
  2. 【請求項2】 アスペルギルス(Aspergillus)属に属
    し、請求項1記載のQ−20547化合物を生産する能
    力を有する微生物を培地に培養し、培養物中にQ−20
    547化合物を生産、蓄積させ、培養物から生成蓄積し
    たQ−20547化合物を採取することを特徴とするQ
    −20547化合物の製造法。
  3. 【請求項3】 アスペルギルス(Aspergillus)属に属
    する微生物が、アスペルギルス エスピー(Aspergillu
    s sp.)Q20547(FERM P−13662)で
    ある請求項2記載の製造法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のQ−20547化合物若
    しくはその製薬学的に許容される塩を有効成分とするコ
    レシストキニン(CCK)−B/ガストリン受容体拮抗
    剤。
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