JPH07324088A - コレシストキニン−b/ガストリン受容体拮抗剤 - Google Patents

コレシストキニン−b/ガストリン受容体拮抗剤

Info

Publication number
JPH07324088A
JPH07324088A JP11912394A JP11912394A JPH07324088A JP H07324088 A JPH07324088 A JP H07324088A JP 11912394 A JP11912394 A JP 11912394A JP 11912394 A JP11912394 A JP 11912394A JP H07324088 A JPH07324088 A JP H07324088A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
compound
ethyl acetate
chloroform
methanol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11912394A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Hiramoto
昌志 平本
Yu Miyata
祐 宮田
Mitsuji Shibazaki
充至 柴崎
Toshie Hanasato
敏枝 花里
Shusuke Yazawa
秀典 矢沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP11912394A priority Critical patent/JPH07324088A/ja
Publication of JPH07324088A publication Critical patent/JPH07324088A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 下記式によって特定される化合物若しくはそ
の製薬学的に許容される塩を有効成分とするコレシスト
キニン(CCK)−B/ガストリン受容体拮抗剤。 (式中、R1、R2は、水素原子、低級アルキル基、ベン
ジル基、クロロベンジル基、フルオロベンジル基、トリ
フルオロメチルベンジル基、2-チエニルメチル基又は
2-(メチルチオ)エチル基、R3、R4は、水素原子、
メチル基又はハロゲン原子を表す。 【効果】 上記化合物はコレシストキニン(CCK)−
B/ガストリン受容体拮抗作用を有し、CCK−B/ガ
ストリン受容体が関与する疾患、例えば胃潰瘍、十二指
腸潰瘍、胃炎、逆流性食道炎、ゾリンジャー・エリソン
症候群、ガストリン感受性膵等の消化器系疾患や、食欲
調節系の障害、痛み、不安等の中枢神経系の障害等の治
療及び予防に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規コレシストキニン
(CCK)−B/ガストリン受容体拮抗剤、CCK−B
/ガストリン受容体拮抗作用を有する化合物及び発酵法
による該化合物の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】CCK及びガストリンの受容体は、それ
ぞれのペプチドに対する親和力の差により、大きく2種
類(CCK−A受容体、及び、CCK−B/ガストリン
受容体)に分類することができる。CCK−A受容体
は、消化管のうち、特に、膵臓に発現しており、消化酵
素の分泌に関与していると考えられている。一方、CC
K−B/ガストリン受容体は、主に脳と胃粘膜に発現し
ている。胃粘膜に発現しているCCK−B/ガストリン
受容体は、ガストリンによる胃酸分泌や胃粘膜増殖を制
御しており、中枢に発現している同受容体は、CCKに
よって誘導される精神不安やパニック症状に関係してい
ると考えられている。そのため、CCK−B/ガストリ
ン受容体とそのリガンドとの結合の阻害は、過剰胃酸分
泌による胃潰瘍などの消化器疾患をはじめとして、不安
反応などをともなう中枢疾患の改善をもたらす可能性が
考えられる。また、CCK−A受容体拮抗作用が強い場
合は胆汁うっ滞や胆石等の副作用を生ずる可能性がある
ため、選択的なCCK−B受容体拮抗剤であることが望
ましいと考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、天然に
存在する多くの微生物が生産する物質について研究を行
っていたところ、アスペルギルス エスピー(Aspergil
lus sp.)Q20547(FERM P−13662)
の発酵によって製造される下記構造式化4で示される化
合物が、CCK−B/ガストリン受容体拮抗剤として有
用であることを見い出し、先に特願平5−147733
号によりこれを開示した。
【0004】
【化4】
【0005】そして、本発明者らは、更に上記化4で示
される化合物について構造活性相関を明らかにするため
に、上記化合物生産菌を、天然アミノ酸の類似化合物
(例えばp−クロロフェニルアラニン)等を添加した改
変培地で培養して、活性(CCK−B/ガストリン受容
体拮抗作用)を有する新たな誘導体を得、これらの化合
物を単離して本発明を完成した。本発明の目的は、新規
コレシストキニン(CCK)−B/ガストリン受容体拮
抗剤、CCK−B/ガストリン受容体拮抗作用を有する
化合物及び発酵法による該化合物の製造法を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、下
記構造式によって特定される化合物若しくはその製薬学
的に許容される塩を有効成分とするコレシストキニン
(CCK)−B/ガストリン受容体拮抗剤に関する。
【0007】
【化5】 (式中、R1、R2は、同一又は異なって、水素原子、低
級アルキル基、ベンジル基、クロロベンジル基、フルオ
ロベンジル基、トリフルオロメチルベンジル基、2-チ
エニルメチル基又は2-(メチルチオ)エチル基を表
し、R3、R4は、同一又は異なって、水素原子、メチル
基又はハロゲン原子を表す。但し、R1、R2の一方がイ
ソブチル基、イソプロピル基又はベンジル基のいずれか
であり、他方がベンジル基であり、かつR3及びR4が水
素原子である場合を除く。)
【0008】また、本発明は、下記構造式によって特定
される化合物若しくはその製薬学的に許容される塩に関
する。
【0009】
【化6】 (式中、R1は、水素原子、メチル基、イソプロピル
基、p-クロロベンジル基、p-フルオロベンジル基又は
o-トリフルオロメチルベンジル基を表し、R2は、イソ
プロピル基、ベンジル基、p-クロロベンジル基又はp-
フルオロベンジル基を表す。但し、R1がイソプロピル
基、p-クロロベンジル基又はp-フルオロベンジル基の
とき、R2はR1と同一基である。)
【0010】更にまた、本発明は、アスペルギルス(As
pergillus)属に属し、上記化5又は化6によって特定
される化合物を生産する能力を有する微生物を培地に培
養し、培養物中に上記化合物を生産、蓄積させ、培養物
から生成蓄積した上記化合物を採取することを特徴とす
る上記化合物の製造法に関する。
【0011】なお、本発明化合物は塩を形成する場合が
あり、塩としては、具体的には塩酸、臭化水素酸、ヨウ
化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等の鉱酸、ギ酸、酢酸、
プロピオン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、フマル
酸、マレイン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、
メタンスルホン酸、エタンスルホン酸等の有機酸、アス
パラギン酸、グルタミン酸等の酸性アミノ酸との酸付加
塩等が挙げられる。CCK−B/ガストリン受容体拮抗
作用を有する本発明化合物生産菌としては、例えば神奈
川県足柄上郡山北町で採取された土壌から分離された微
生物アスペルギルス エスピー Q20547株を挙げ
ることができる。以下、この菌株の菌学的性状を説明す
【0012】1.各種培地における性状 各種培地における性状は、以下に示すとおりである。培
養は24℃で2週間行い、常法にしたがって観察した。 麦芽エキス寒天培地 生育は良好で、中央部が羊毛状に盛り上がる。分生子
頭、分生子の形成は非常に良好で、コロニー表面は黄褐
色を呈すが、周辺の若い分生子頭が形成された部分は灰
緑色を呈す。コロニー裏面は無色である。 バレイショ・ブドウ糖寒天培地 生育は良好で、菌糸はビロード状に拡がる。分生子頭、
分生子の形成は非常に良好で、コロニー表面は深緑色、
裏面は無色である。 ツアペック寒天培地 生育は良好で菌糸はビロード状に拡がる。分生子頭、分
生子の形成は良好で、コロニーの表面はクリーム色〜淡
褐色、裏面は無色である。 サブロー寒天培地 生育は良好で、菌糸はビロード状に拡がる。分生子頭、
分生子の形成は良好で、コロニーの表面はクリーム色、
周辺の若い分生子頭が形成された部分は淡緑色を呈す。
コロニー裏面は無色である。
【0013】2.生理学的性質 生育pH範囲:4〜10の範囲で生育し、最適生育p
Hは5〜8である。 生育温度範囲:15〜37℃の範囲で生育し、最適温
度範囲は24〜27℃である。
【0014】3.形態的特徴 バレイショ・ブドウ糖寒天培地に生育したコロニーを
顕微鏡下で観察すると、菌糸は隔壁を有し、高度に分枝
する。 分生子頭は通常、直径50〜90μm、放射状〜球形
であるが、しばしば非常に小型のものも形成される。 分生子柄は基底菌糸より立ち上がり、長さ100〜3
00μm、直径3〜5.5μmで、無色、滑面である。 頂のうは球形で、直径9〜12μm、メトレは頂のう
のほとんど全体より生じ、大きさは7〜10×2〜3μ
mであり、フィアライドの大きさは8〜11×2〜3μ
mである。 分生子は球形〜亜球形、直径は4〜5μmで、その表
面は刺状を呈している。
【0015】以上の菌学的性質より、本菌株は不完全菌
のアスペルギルス(Aspergillus)属に属するものと判
断され、本菌株をアスペルギルス エスピー(Aspergil
lussp.)Q20547と命名した。本菌株は通産省工業
技術院生命工学工業技術研究所に受託番号FERM P
−13662号として寄託されている。なお、微生物は
人工的に、また自然に変異を起こしやすいが、本発明の
アスペルギルス エスピー Q20547株は天然から
分離された菌株のほかにこれを紫外線、X線、化学薬剤
などで人工的に変異させたもの及びそれらの自然変異株
についても包含するものである。
【0016】(製造法)本発明化合物の製造法はアスペ
ルギルス エスピー Q20547株を培地に培養し、
培養物より採取することにより行われる。培養方法は一
般微生物の培養方法に準じて行われるが、通常は液体培
地による深部培養法が有利である。培養に用いられる培
地としては、アスペルギルス エスピーQ20547株
が利用する栄養源を含有する培地であればよいが、本発
明化合物を得るためには天然アミノ酸であるL-トリプ
トファン又はL-フェニルアラニンの類似化合物等を添
加してアミノ酸組成を変えた改変培地を用いる。
【0017】具体的には、p-クロロフェニルアラニ
ン、p-フルオロフェニルアラニン、o-トリフルオロメ
チルフェニルアラニン又は下記構造式化7で表される化
合物から選択した物質を添加した合成培地、半合成培地
あるいは天然培地が用いられる。
【化7】 (式中、Rは、水素原子、メチル基又はイソプロピル基
を表す。)
【0018】培地の組成は、例えば炭素源としてはグル
コース、フルクトース、デンプン、植物油等が、窒素源
としては、肉エキス、ペプトン、グルテンミール、綿実
粕、大豆粉、落花生粉、魚粉、コーンスチープリカー、
乾燥酵母、酵母エキス、硫酸アンモニウム、硝酸アンモ
ニウム、尿素その他の有機、無機の栄養源が用いられ
る。また、金属塩としては、Na、K、Mg、Ca、Z
n、Feなどの硫酸塩、硝酸塩、塩化物、炭酸塩、燐酸
塩などが必要に応じて添加される。更に、必要に応じて
メチオニン、システィン、シスチン、チオ硫酸塩、オレ
イン酸メチル、ラード油、シリコン油、界面活性剤など
の本発明化合物生成促進物質又は消泡剤を添加すること
もできる。
【0019】培養条件としては好気的条件下に培養する
のが一般的に有利で、培養温度は約15〜37℃の範
囲、好ましくは約25〜27℃付近で行われる。培地の
pHは約5〜10、好ましくは約6〜8の範囲に保存す
ると好結果が得られる。培養期間は培地の組成、温度条
件に応じて適宜設定される。また、本発明の化合物は特
別な発酵法として、静止菌体を用いた発酵法を適用する
こともできる。すなわち、通常の培養により増殖した菌
体を適当な緩衝液により洗浄し、本発明化合物を生産す
るために必要最小限の物質を添加した緩衝液中にて洗浄
菌体を培養する。この方法は目的とする本発明化合物以
外の侠雑物の生産が少なく、効率よく目的物を生産する
ことができる。
【0020】培養物より目的とする本発明化合物を単離
採取するには通常の微生物の培養物より生理活性物質を
単離する方法が適用される。目的物は培養液中及び菌体
に含有されるので遠心分離又は濾過により菌体を分離し
た後、濾過液及び菌体から抽出するか、若しくは培養液
そのままから抽出する。すなわち、適当な溶剤に対する
溶解性及び溶解度の差、種々の吸着剤に対する吸着親和
性の差、2種の液相間における分配の差などを利用する
一般の生理活性物質の製造に用いられる手段によって、
分離、採取、精製される。これらの方法は必要に応じて
単独に用いられ、あるいは任意の順序に組み合わせ、ま
た反復し適用できる。以下に、本発明化合物の検出、単
離及び精製のための一般的手段について述べる。
【0021】アスペルギルス エスピーQ20547株
の培養物は例えば酢酸エチル、クロロホルム、塩化メチ
レン、ブタノール、メチルエチルケトン等、好ましくは
酢酸エチルのような水と混和しない有機溶媒と激しく攪
拌することにより抽出される。攪拌後、2相を分離し有
機相を集める。溶媒は減圧濃縮し固体又は油状の残渣を
得る。これを水と混和する溶媒例えばアセトン、メタノ
ール、エタノール等、好適な溶媒としてはメタノールの
少量に再溶解する。
【0022】この溶液の一定量を順相又は逆相の薄層ク
ロマトグラフィー(TLC)又は高速液体クロマトグラ
フィー(HPLC)のようなクロマトグラフ法による分
析に使用する。通常は、逆相HPLCをその方法として
選択する。これはODS(C18)カラム上、水と有機溶
媒、例えばアセトニトリル、メタノール、テトラヒドロ
フランの混合物を使用した一定組成(isocratic)又は
グラジエント溶出により行う。この分析法(検知法は2
54nmの紫外(UV)吸収又はフォトダイオードアレイ
検出器もしくは質量分析器(MS)により行う)にて培地
の改変によって新たに生成した化合物を検出でき、また
それらの分取規模での精製における条件を確立できる。
【0023】分離条件が確立した後、培養液抽出物を順
相、逆相のクロマトグラフィーにより分画し、目的とす
る本発明化合物を得る。得られた本発明化合物は紫外吸
収、質量分析、核磁気共鳴などの適当なスペクトル法に
より特徴を明らかにする。このようにして得られた本発
明化合物の構造及びCCK−B受容体(SDラット脳)
に対する結合作用を表1、表2に一覧する。なお、CC
K−B受容体結合作用の実験法及び表中の化8、化9の
構造式を以下に示す。
【0024】実験法:SDラット約100匹を無麻酔下
で断頭後、速やかに全脳を摘出した。この全脳を10倍
量の0.32Mショ糖水溶液でテフロンガラスホモジナ
イザーを用いてホモジナイズした。ホモジネートを冷却
遠心機により、900g、10分間遠心分離し、その上
清を更に11500g、15分間遠心分離した。得られ
た沈渣を0.08%Triton X-100、50mM Tris-
HCl緩衝液(pH7.4)に懸濁した。この懸濁液を
30分間放置後、再び11500g、15分間の遠心分
離を行い、その沈渣を5mM及び50mM Tris-HCl
緩衝液を用いて遠心分離操作により2回ずつ洗浄した。
この沈渣を50mM Tris-HCl緩衝液に懸濁し、−8
0℃に凍結保存したものを膜標品とした。
【0025】膜標品を室温融解後、10mM HEPE
S緩衝液(130mM NaCl、5mM MgCl2
1mM EGTA、0.25mg/ml bacitracin、pH
6.5)で希釈し、[125I]BH・CCK−8存在下
に、25℃で120分間インキュベート後、吸引濾過に
よりB/F分離を行った。非特異的結合は1μMのCC
K−8存在下で決定した。受容体に結合した標識リガン
ドの量はγ−カウンターで計測した。標識リガンドの受
容体への最大結合量を100%とし、被験薬の結合阻害
曲線よりIC50 (CCK−B)値を求めた。
【0026】
【化8】
【0027】
【化9】
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】また、化合物7について、ペンタガストリ
ン刺激によるSDラットの胃酸分泌抑制試験を行った。
実験法は以下のとおりである。 実験法:ウレタン(1.25g/kg腹腔内投与)によ
り麻酔したラットの気管にカニューレを挿入後開腹し、
胃・十二指腸部を露出した。噴門部結紮後、前胃部にポ
リエチレン性カニューレを装置した。更に、十二指腸に
小切開を施し、切開部より胃内方向にポリエチレン製カ
ニューレを挿入した。カニューレを固定するために幽門
部を結紮した。
【0031】生理食塩水(pH7.0に調整)を3ml/m
inの速度で、前胃部から幽門部方向へ灌流した。灌流液
をpH−スタット(東亜電波工業製、AUT−201)
で連続滴定することにより胃酸分泌を測定した。連続滴
定は、滴定終点をpH7.0とし、25mM水酸化ナト
リウム溶液を滴下することにより行った。結果は10分
毎の胃酸分析(μEq/10分)として求めた。ペンタガ
ストリン(15μg/kg/時間)を静脈内投与した。
ペンタガストリン注入後酸分泌は亢進し、注入後60分
で最大値に達し安定する。その後、被験薬を静脈内投与
し、胃酸分泌を測定した。ペンタガストリン注入後の最
大値を100%とした場合、化合物7は3μmol/kg
(静脈注射)において63%の抑制効果を示した。
【0032】更に、化合物7について、CCK−A受容
体(ラット膵臓)結合作用を測定した。実験法は以下の
とおりである。 実験法:SDラットの膵臓を20倍量の50mM Tris-
HCl緩衝液(pH7.7)でポリトロン型ホモジナイ
ザーを用いてホモジナイズした。ホモジネートを超遠心
分離機により、50000g、10分間の遠心分離を2
回行った。得られた沈渣を40倍量の50mM Tris-H
Cl緩衝液(0.2%BSA、5mM MgCl2、0.
1mg/ml bacitracin、5mM DTT、pH7.7)に
懸濁して−80℃に凍結保存したものを膜標品とした。
【0033】膜標品を室温融解後、緩衝液で10倍希釈
し、[3H]L−364、718存在下に、37℃30
分間インキュベート後、吸引濾過によりB/F分離を行
った。非特異的結合は1μMのL−364、718の存
在下で決定した。受容体に結合した標識リガンドの量は
液体シンチレーションカウンターで計測した。化合物7
は、15μMの濃度において全くCCK−A受容体に結
合作用を示さず、高いCCK−B選択性が認められた。
本発明の化合物はまた毒性が低く、医薬としての使用に
適している。
【0034】以上の実験より、本発明の化合物は、CC
K−B受容体拮抗作用及びペンタガストリン刺激胃酸分
泌抑制作用を有していることから、CCK−B/ガスト
リン受容体が関与する疾患の治療及び予防に有効であ
る。かかる疾患の例としては、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、
胃炎、逆流性食道炎、ゾリンジャー・エリソン症候群、
ガストリン感受性の消化器系疾患や、食欲調節系の障
害、痛み、不安等の中枢神経系の障害等が挙げられる。
【0035】本発明化合物及び/又はその塩は錠剤、散
剤、細粒剤、カプセル剤、丸剤、液剤、注射剤、坐剤、
軟膏、貼付剤等に調製され、経口的(舌下投与を含む)
又は非経口的に投与される。製剤用の担体や賦形剤とし
ては、固体又は液体状の非毒性医薬用物質が挙げられ
る。これらの例としては、例えば乳糖、ステアリン酸マ
グネシウム、スターチ、タルク、ゼラチン、寒天、ペク
チン、アラビアゴム、オリーブ油、ゴマ油、カカオバタ
ー、エチレングリコール等やその他常用のものが例示さ
れる。本発明化合物の臨床的投与量は、適用される患者
の症状、体重、年齢や性別等を考慮して適宜決定される
が、通常成人1日あたり経口投与で1〜1000mgで
あり、これを1回あるいは数回に分けて投与する。
【0036】
【実施例】以下、本発明の化合物の製造法の実施例及び
本発明の化合物を用いた製剤処方例を更に詳細に説明す
るが、本発明はこれらの実施例及び製剤処方例に限定さ
れるものではない。
【0037】実施例1(化合物1、2の製造法の一例) グルコース1.0%、ポテトスターチ2.0%、酵母エ
キス0.5%、ポリペプトン0.5%、炭酸カルシウム
0.4%を含む液体培地(pH7.0)を作製し(以
降、この培地を「A培地」と呼ぶ。)、これを500m
l容の三角フラスコに各100mlずつ分注し、直径2
cmのO-リングを1個入れ、121℃で20分間滅菌
したものに、ポテト・デキストロース寒天培地上に生育
させた菌糸を掻きとって接種して、28℃で48時間振
とう培養を行い、種培養液とした。次に、生産培地とし
て5mM p-クロロ-L-フェニルアラニンを含むA培地
を作製し、500ml容の三角フラスコに100mlず
つ分注し、直径2cmのO−リングを1個投入し、12
1℃で20分間滅菌したものに種培養液を3%の割合で
植菌した。これを28℃で120時間振とう培養した。
【0038】このようにして得られた培養液2.8lに
セライトを加え攪拌した後、濾過して濾液と菌体に分離
した。濾液は3lの酢酸エチルで抽出した。菌体は3l
のアセトンを加えてよく攪拌し、濾過後濾液を減圧濃縮
し、アセトンを留去して菌体抽出物水溶液を得、これに
2lの3%炭酸水素ナトリウム溶液を加えアルカリ性と
し、3lの酢酸エチルで抽出した。培養濾液由来と菌体
由来の両酢酸エチル抽出物を合わせて濃縮し、1.1g
の褐色の抽出物を得た。
【0039】この1.1gの抽出物の一部を1.1g/
560mlの濃度(培養液を5倍に濃縮した濃度)にな
るようにメタノールに溶解した溶液を、HPLC(カラ
ム:L-column ODS、φ4.6×250mm
(化学品検査協会製)、溶媒:45%アセトニトリル、流
速:0.7ml/min、検出:フォトダイオードアレイ検出
器(Waters 996)、前記化4で示される化合物の保持時間
16.4分)で分析したところ、培地の改変(本実施例
ではp-クロロ-L-フェニルアラニンの添加)により生
成した化合物1(保持時間22.4分)及び化合物2
(同30.8分)が検出された。
【0040】そこで、1.1gの抽出物を20mlのク
ロロホルム−メタノール(1:1)混液に溶解し、5g
のシリカゲル60F(230−400メッシュ、メルク
社製)を加え溶媒留去し、抽出物をシリカゲル上にまぶ
しつけた。これをシリカゲルカラム(シリカゲル60F
(230−400メッシュ)、25g)上に上層し、カ
ラムをヘキサン−酢酸エチル(1:1)混液200ml
にて洗浄した後、クロロホルム−メタノール(25:
1)混液200mlにて溶出し、濃縮して化合物1及び
化合物2を含む画分210mgを得た。
【0041】この210mgの画分を2mlのクロロホ
ルムに溶解し、クロロホルムで平衡化したシリカゲルカ
ラム(同上、12g)上に載せクロロホルム50mlで
カラムを洗浄した後、クロロホルム−メタノール(5
0:1)混液を流して分画し、化合物1及び化合物2を
含む画分を36.6mg得た。この36.6mgの画分
を2mlの50%アセトニトリルに溶解し、分取HPL
C(カラム:STR PERP ODS−H、φ20mm
×250mm(島津製作所製)、溶媒:45%アセトニト
リル、流速:17ml/min、検出波長:UV254nm)
にて分画し、保持時間22分のピークの溶離液を集めて
減圧濃縮し、化合物1を15.8mg得た。また、保持
時間29分のピークの溶離液を同様に処理して化合物2
を1.2mg得た。得られた化合物1、2の理化学的性
質を以下に示す。
【0042】化合物1: (1)性状 :白色固体 (2)溶解性 :クロロホルム、二塩化メチレン、アセト
ンに易溶、メタノール、エタノール、酢酸エチルに可
溶、エーテル、n-ヘキサン、水に難溶 (3)呈色反応:ヨウ素、エールリッヒ反応に陽性 (4)分子量(FAB−MSから決定):698 (5)核磁気共鳴スペクトル1 H−NMR:図1に示すごとくである(重クロロホル
ム中、500MHz)。
【0043】化合物2: (1)性状 :白色固体 (2)溶解性 :クロロホルム、二塩化メチレン、アセト
ンに易溶、メタノール、エタノール、酢酸エチルに可
溶、エーテル、n-ヘキサン、水に難溶 (3)呈色反応:ヨウ素、エールリッヒ反応に陽性 (4)分子量(FAB−MSから決定):732 (5)核磁気共鳴スペクトル1 H−NMR:図2に示すごとくである(重クロロホル
ム中、500MHz)。
【0044】実施例2(化合物3、4の製造法の一例) 生産培地としてL-5-メチルトリプトファン 1mMを
添加した培地Aを用いる以外、すべて実施例1と同様に
して培養を行った。こうして得られた600mlの培養
液(菌体込み)を1lの酢酸エチルで抽出し、濃縮し、
310mgの抽出物を得た。実施例1と同様にこの抽出
物をHPLCにて分析したところ、化合物3(保持時間
21.1分)及び化合物4(保持時間27.8分)が検
出された。
【0045】そこで、この310mgの抽出物をヘキサ
ン−酢酸エチル(1:1)混液60mlに溶解し、シリ
カゲルカラム(8g)にこの溶液を通過させたのち、カ
ラムにクロロホルム−メタノール(25:1)混液を流
して分画し、化合物3及び化合物4を含む画分を84m
g得た。この84mgの画分を5mlの50%アセトニ
トリルに溶解し、分取HPLC(実施例1と同一条件)
にて分画し、保持時間20分のピークの溶離液を集めて
濃縮し、化合物3を23mg得た。また、保持時間27
分のピークの溶離液を同様に処理して化合物4を0.5
mg得た。得られた化合物3、4の理化学的性質を以下
に示す。
【0046】化合物3: (1)性状 :白色固体 (2)溶解性 :クロロホルム、二塩化メチレン、アセト
ンに易溶、メタノール、エタノール、酢酸エチルに可
溶、エーテル、n-ヘキサン、水に難溶 (3)呈色反応:ヨウ素、エールリッヒ反応に陽性 (4)分子量(FAB−MSから決定):678 (5)核磁気共鳴スペクトル1 H−NMR:図3に示すごとくである(重クロロホル
ム中、500MHz)。
【0047】化合物4: (1)性状 :白色固体 (2)溶解性 :クロロホルム、二塩化メチレン、アセト
ンに易溶、メタノール、エタノール、酢酸エチルに可
溶、エーテル、n-ヘキサン、水に難溶 (3)呈色反応:ヨウ素、エールリッヒ反応に陽性 (4)分子量(FAB−MSから決定):692 (5)核磁気共鳴スペクトル1 H−NMR:図4に示すごとくである(重クロロホル
ム中、500MHz)。
【0048】実施例3(化合物5、6の製造法の一例) 生産培地として L-p-フルオロフェニルアラニン 1m
Mを添加した培地Aを用いる以外、すべて実施例1と同
様にして培養を行った。こうして得られた2.8lの培
養液(菌体込み)を5lの酢酸エチルで抽出し、濃縮し
て得た酢酸エチル抽出物をTLC(シリカゲル60Fを
使用、クロロホルム−メタノール(25:1)混液にて
展開、エールリッヒ反応及びUV254nmにて検出)
で分析したところ、Rf値0.45を示す前記化4で示
される化合物のすぐ下に化合物5(Rf値0.39)及
び化合物6(Rf値0.33)が検出された。
【0049】そこで、酢酸エチル抽出物をクロロホルム
−メタノール(9:1)混液に溶解し、セライトを加え
溶媒留去してセライト上にまぶしつけ、ヘキサンで平衡
化したシリカゲルカラム(15g)に上層し、ヘキサン
−酢酸エチル(1:1)混液150mlにてカラムを洗
浄した後、クロロホルム−メタノール(50:1)混液
で溶出させ、化合物5及び化合物6を含む画分を150
mg得た。この画分を分取TLC(シリカゲル60Fを
使用、クロロホルム−メタノール(25:1)混液にて
2回展開)にて分画し、粗製の化合物5及び化合物6を
各々41mg、8.1mg得た。粗製の化合物5及び化
合物6は各々分取HPLC(溶媒:65%メタノール、
流速:13.2ml/minとした以外は実施例1と同一条
件)にて更に精製し、化合物5を9.8mg、化合物6
を6.4mg得た。得られた化合物5、6の理化学的性
質を以下に示す。
【0050】化合物5: (1)性状 :白色固体 (2)溶解性 :クロロホルム、二塩化メチレン、アセト
ンに易溶、メタノール、エタノール、酢酸エチルに可
溶、エーテル、n-ヘキサン、水に難溶 (3)呈色反応:ヨウ素、エールリッヒ反応に陽性 (4)分子量(FAB−MSから決定):682 (5)核磁気共鳴スペクトル1 H−NMR:図5に示すごとくである(重クロロホル
ム中、500MHz)。
【0051】化合物6: (1)性状 :白色固体 (2)溶解性 :クロロホルム、二塩化メチレン、アセト
ンに易溶、メタノール、エタノール、酢酸エチルに可
溶、エーテル、n-ヘキサン、水に難溶 (3)呈色反応:ヨウ素、エールリッヒ反応に陽性 (4)分子量(FAB−MSから決定):700 (5)核磁気共鳴スペクトル1 H−NMR:図6に示すごとくである(重クロロホル
ム中、500MHz)。
【0052】実施例4(化合物7、8の製造法の一例) 生産培地としてL-o-クロロフェニルアラニン 1mM
を添加した培地Aを用いる以外、すべて実施例1と同様
に培養を行った。こうして得られた1lの培養液(菌体
込み)を1.5lの酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル
層を5ml抜取りHPLC(実施例1と同一条件)にて
分析したところ、化合物7(保持時間27.4分)及び
化合物8(保持時間46.8分)が検出された。
【0053】そこで、残りの酢酸エチル層をセライトに
まぶしつけ、シリカゲルカラム(15g)に上層し、ヘ
キサン−酢酸エチル(1:1)混液100mlにてカラ
ムを洗浄した後、クロロホルム−メタノール(50:
1)混液にて溶出し、化合物7及び化合物8を含む画分
を43mg得た。この画分を1.5mlの66%アセト
ニトリルに溶解し、分取HPLC(溶媒:50%アセト
ニトリルとした以外は実施例1と同一条件)にて分画
し、保持時間16分のピークの溶出液を分取し濃縮して
化合物7を9mg得た。また、保持時間25分のピーク
の溶出液を同様に処理して化合物8を9mg得た。得ら
れた化合物7、8の理化学的性質を以下に示す。
【0054】化合物7: (1)性状 :白色固体 (2)溶解性 :クロロホルム、二塩化メチレン、アセト
ンに易溶、メタノール、エタノール、酢酸エチルに可
溶、エーテル、n-ヘキサン、水に難溶 (3)呈色反応:ヨウ素、エールリッヒ反応に陽性 (4)分子量(FAB−MSから決定):698 (5)核磁気共鳴スペクトル1 H−NMR:図7に示すごとくである(重クロロホル
ム中、500MHz)。
【0055】化合物8: (1)性状 :白色固体 (2)溶解性 :クロロホルム、二塩化メチレン、アセト
ンに易溶、メタノール、エタノール、酢酸エチルに可
溶、エーテル、n-ヘキサン、水に難溶 (3)呈色反応:ヨウ素、エールリッヒ反応に陽性 (4)分子量(FAB−MSから決定):732 (5)核磁気共鳴スペクトル1 H−NMR:図8に示すごとくである(重クロロホル
ム中、500MHz)。
【0056】実施例5(化合物9、10の製造法の一
例) 生産培地としてL-m-フルオロフェニルアラニン 1m
Mを添加した培地Aを用いる以外、すべて実施例1と同
様に培養を行った。こうして得られた1lの培養液(菌
体込み)を1.5lの酢酸エチルで抽出した。酢酸エチ
ル層を5ml抜取りHPLC(実施例1と同一条件)に
て分析したところ、化合物9(保持時間18.7分)及
び化合物10(保持時間21.3分)が検出された。
【0057】そこで、残りの酢酸エチル層をセライトに
まぶしつけ、シリカゲルカラム(15g)に上層し、ヘ
キサン−酢酸エチル(1:1)混液100mlにてカラ
ムを洗浄した後、クロロホルム−メタノール(50:
1)混液にて溶出し、化合物9及び化合物10を含む画
分を61mg得た。この画分を1.2mlの66%アセ
トニトリルに溶解し、分取HPLC(溶媒:41%アセ
トニトリルとした以外は実施例1と同一条件)にて分画
し、保持時間26分のピークの溶出液を分取し濃縮して
化合物9を11mg得た。また、保持時間29分のピー
クの溶出液を同様に処理して化合物10を4.5mg得
た。得られた化合物9、10の理化学的性質を以下に示
す。
【0058】化合物9: (1)性状 :白色固体 (2)溶解性 :クロロホルム、二塩化メチレン、アセト
ンに易溶、メタノール、エタノール、酢酸エチルに可
溶、エーテル、n-ヘキサン、水に難溶 (3)呈色反応:ヨウ素、エールリッヒ反応に陽性 (4)分子量(FAB−MSから決定):682 (5)核磁気共鳴スペクトル1 H−NMR:図9に示すごとくである(重クロロホル
ム中、500MHz)。
【0059】化合物10: (1)性状 :白色固体 (2)溶解性 :クロロホルム、二塩化メチレン、アセト
ンに易溶、メタノール、エタノール、酢酸エチルに可
溶、エーテル、n-ヘキサン、水に難溶 (3)呈色反応:ヨウ素、エールリッヒ反応に陽性 (4)分子量(FAB−MSから決定):700 (5)核磁気共鳴スペクトル1 H−NMR:図10に示すごとくである(重クロロホ
ルム中、500MHz)。
【0060】実施例6(化合物11、12の製造法の一
例) 生産培地としてL-4-メチルトリプトファン 1mMを
添加した培地Aを用いる以外、すべて実施例1と同様に
培養を行った。こうして得られた1.1lの培養液(菌
体込み)を1.5lの酢酸エチルで抽出した。酢酸エチ
ル層を5ml抜取りHPLC(実施例1と同一条件)に
て分析したところ、化合物11(保持時間17.8分)
及び化合物12(保持時間29.0分)が検出された。
【0061】そこで、残りの酢酸エチル層をセライトに
まぶしつけ、シリカゲルカラム(15g)に上層し、ヘ
キサン−酢酸エチル(1:1)混液100mlにてカラ
ムを洗浄した後、クロロホルム−メタノール(50:
1)混液にて溶出し、化合物11及び化合物12を含む
画分を120mg得た。更にこの画分を再度シリカゲル
カラム(15g)にのせ、クロロホルム−メタノール
(100:1)混液にて溶出し、化合物11及び化合物
12を含む画分を52mg得た。この画分を1.5ml
の66%アセトニトリルに溶解し、分取HPLC(溶
媒:45%アセトニトリル、流速:13.2ml/minとし
た以外は実施例1と同一条件)にて分画し、保持時間1
6分のピークの後半の溶出液を分取し濃縮して化合物1
1を12.2mg得た。また、保持時間26分のピーク
の溶出液を同様に処理して化合物12を1.6mg得
た。得られた化合物11、12の理化学的性質を以下に
示す。
【0062】化合物11: (1)性状 :白色固体 (2)溶解性 :クロロホルム、二塩化メチレン、アセト
ンに易溶、メタノール、エタノール、酢酸エチルに可
溶、エーテル、n-ヘキサン、水に難溶 (3)呈色反応:ヨウ素、エールリッヒ反応に陽性 (4)分子量(FAB−MSから決定):678 (5)核磁気共鳴スペクトル1 H−NMR:図11に示すごとくである(重クロロホ
ルム中、500MHz)。
【0063】化合物12: (1)性状 :白色固体 (2)溶解性 :クロロホルム、二塩化メチレン、アセト
ンに易溶、メタノール、エタノール、酢酸エチルに可
溶、エーテル、n-ヘキサン、水に難溶、 (3)呈色反応:ヨウ素、エールリッヒ反応に陽性 (4)分子量(FAB−MSから決定):692 (5)核磁気共鳴スペクトル1 H−NMR:図12に示すごとくである(重クロロホ
ルム中、500MHz)。
【0064】実施例7(化合物13、14の製造法の一
例) 化合物13、14の生産培養は静止菌体を用いた。50
0ml容三角フラスコ一本あたりに培地A 100ml
を入れて滅菌し、実施例1と同様にして得られた種培養
液を凍結保存(−80℃)したもの2mlを接種し、2
8℃にて40時間培養した。得られた培養液を1000
0rpmにて10分間遠心して上清を除き、菌体を集め
た。菌体を50mMのリン酸カリウム緩衝液(pH8)
100mlに懸濁し再度遠心した。この洗浄操作を3回
繰り返し行い、静止菌体を得た。本操作により、培地1
00mlあたり30gの静止菌体が得られた。
【0065】続いて生産培地として50mM リン酸カ
リウム(pH8.0)、1mM L-フェニルアラニン、
1mM L-4-フルオロトリプトファンを含む液体培地
(培地B)を作製し121℃にて20分間滅菌したもの
に上記の静止菌体20gを接種し、28℃にて40時間
培養した。このようにして得られた1lの培養液(菌体
込み)を1.5lの酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル
層を5ml抜取りHPLC(実施例1と同一条件)にて
分析したところ、化合物13(保持時間16.9分)及
び化合物14(保持時間18.6分)が検出された。
【0066】そこで、酢酸エチル層を濃縮して得られた
残渣28.1mgを80%アセトニトリル1.2mlに
溶解し、不溶物を前処理カートリッジ(東ソーマイショ
リディスク、H−13−5)により除き、分取HPLC
(溶媒:40%アセトニトリル、流速:13.2ml/min
とした以外は実施例1と同一条件)により分画し、保持
時間29分のピーク(前記化4で示される化合物のピー
ク)のショルダーピーク部分の溶出液を集めて溶媒留去
し、化合物13を1.0mg得た。また、保持時間33
分のピークの溶出液を同様に処理して化合物14を0.
9mg得た。得られた化合物13、14の理化学的性質
を以下に示す。
【0067】化合物13: (1)性状 :白色固体 (2)溶解性 :クロロホルム、二塩化メチレン、アセト
ンに易溶、メタノール、エタノール、酢酸エチルに可
溶、エーテル、n-ヘキサン、水に難溶 (3)呈色反応:ヨウ素、エールリッヒ反応に陽性 (4)分子量(FAB−MSから決定):682 (5)核磁気共鳴スペクトル1 H−NMR:図13に示すごとくである(重クロロホ
ルム中、500MHz)。
【0068】化合物14: (1)性状 :白色固体 (2)溶解性 :クロロホルム、二塩化メチレン、アセト
ンに易溶、メタノール、エタノール、酢酸エチルに可
溶、エーテル、n-ヘキサン、水に難溶 (3)呈色反応:ヨウ素、エールリッヒ反応に陽性 (4)分子量(FAB−MSから決定):700 (5)核磁気共鳴スペクトル1 H−NMR:図14に示すごとくである(重クロロホ
ルム中、500MHz)。
【0069】実施例8(化合物15、16の製造法の一
例) 化合物15、16の生産培養は実施例7と同様に静止菌
体を用いた。培養法は、生産培地としてL-5-フルオロ
トリプトファン 1mMをL-4-フルオロトリプトファ
ンの代わりに用いる以外すべて実施例7と同一である。
このようにして得られた1lの培養液(菌体込み)を
1.5lの酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を5m
l抜取りHPLC(実施例1と同一条件)にて分析した
ところ、化合物15(保持時間18.0分)及び化合物
16(保持時間20.2分)が検出された。
【0070】そこで、酢酸エチル層を濃縮して得られた
残渣37.4mgを80%アセトニトリル1.2mlに
溶解し、不溶物を前処理カートリッジ(東ソーマイショ
リディスク、H−13−5)により除き、分取HPLC
(溶媒:40%アセトニトリル、流速:13.2ml/min
とした以外は実施例1と同一条件)により分画し、保持
時間33分のピークの溶出液を集めて溶媒留去し、化合
物15を6.7mg得た。また、保持時間38分のピー
クの溶出液を同様に処理して化合物16を1.9mg得
た。得られた化合物15、16の理化学的性質を以下に
示す。
【0071】化合物15: (1)性状 :白色固体 (2)溶解性 :クロロホルム、二塩化メチレン、アセト
ンに易溶、メタノール、エタノール、酢酸エチルに可
溶、エーテル、n-ヘキサン、水に難溶 (3)呈色反応:ヨウ素、エールリッヒ反応に陽性 (4)分子量(FAB−MSから決定):682 (5)核磁気共鳴スペクトル1 H−NMR:図15に示すごとくである(重クロロホ
ルム中、500MHz)。
【0072】化合物16: (1)性状 :白色固体 (2)溶解性 :クロロホルム、二塩化メチレン、アセト
ンに易溶、メタノール、エタノール、酢酸エチルに可
溶、エーテル、n-ヘキサン、水に難溶 (3)呈色反応:ヨウ素、エールリッヒ反応に陽性 (4)分子量(FAB−MSから決定):700 (5)核磁気共鳴スペクトル1 H−NMR:図16に示すごとくである(重クロロホ
ルム中、500MHz)。
【0073】実施例9(化合物17、18の製造法の一
例) 生産培地としてL-o-フルオロフェニルアラニン 1m
Mを添加した培地Aを用いる以外、すべて実施例1と同
様に培養を行った。こうして得られた1lの培養液(菌
体込み)を1.5lの酢酸エチルで抽出した。酢酸エチ
ル層を5ml抜取りHPLC(実施例1と同一条件)に
て分析したところ、化合物17(保持時間18.2分)
及び化合物18(保持時間20.5分)が検出された。
【0074】そこで、残りの酢酸エチル層をセライトに
まぶしつけ、シリカゲルカラム(15g)に上層し、ヘ
キサン−酢酸エチル(1:1)混液100mlにてカラ
ムを洗浄した後、クロロホルム−メタノール(50:
1)混液にて溶出し、化合物17及び化合物18を含む
画分を44mg得た。この画分を1.5mlの75%ア
セトニトリルに溶解し、分取HPLC(溶媒:40%ア
セトニトリル、流速:13.2ml/minとした以外は実施
例1と同一条件)にて分画し、保持時間27分のピーク
の溶出液を分取し濃縮して化合物17を12.4mg得
た。また、保持時間30分のピークの溶出液を同様に処
理して化合物18を7.3mg得た。得られた化合物1
7、18の理化学的性質を以下に示す。
【0075】化合物17: (1)性状 :白色固体 (2)溶解性 :クロロホルム、二塩化メチレン、アセト
ンに易溶、メタノール、エタノール、酢酸エチルに可
溶、エーテル、n-ヘキサン、水に難溶 (3)呈色反応:ヨウ素、エールリッヒ反応に陽性 (4)分子量(FAB−MSから決定):682 (5)核磁気共鳴スペクトル1 H−NMR:図17に示すごとくである(重クロロホ
ルム中、500MHz)。
【0076】化合物18: (1)性状 :白色固体 (2)溶解性 :クロロホルム、二塩化メチレン、アセト
ンに易溶、メタノール、エタノール、酢酸エチルに可
溶、エーテル、n-ヘキサン、水に難溶 (3)呈色反応:ヨウ素、エールリッヒ反応に陽性 (4)分子量(FAB−MSから決定):700 (5)核磁気共鳴スペクトル1 H−NMR:図18に示すごとくである(重クロロホ
ルム中、500MHz)。
【0077】実施例10(化合物19の製造法の一例) 化合物19の生産培養は実施例7と同様に静止菌体を用
いた。培養法は、生産培地として50mM リン酸カリ
ウム(pH8.0)、10mM L-トリプトファン及び
80mM L-ロイシンからなる培地を用いる以外すべて
実施例7と同一である。このようにして得られた1lの
培養液(菌体込み)を1.5lの酢酸エチルで抽出し
た。酢酸エチル層を5ml抜取りTLC(実施例3と同
一条件)にて分析したところ、化合物19(Rf値0.
38)が検出された。
【0078】そこで、酢酸エチル層を濃縮して得られた
残渣154mgをセライトにまぶしつけ、シリカゲルカ
ラム(8g)に上層した。ヘキサン−酢酸エチル(1:
1)混液50mlにてカラムを洗浄した後、クロロホル
ム−メタノール(50:1)混液にて溶出し、化合物1
9を含む画分を53mg得た。この53mgの画分を分
取TLC(シリカゲル60Fを使用、クロロホルム−メ
タノール(30:1)混液にて1回展開)にて分画した
ところ、化合物19を少量成分として含む画分が13.
8mg得られた。
【0079】この13.8mgの画分を再度分取TLC
(シリカゲル60Fを使用、クロロホルム−メタノール
(50:1)混液にて4回展開)にて分画し、粗製の化
合物19を2.5mg得た。粗製の化合物19は分取H
PLC(溶媒:40%アセトニトリル、流速:13.2
ml/minとした以外は実施例1と同一条件)にて分画し、
保持時間34分のピークの溶出液を集めて溶媒留去し、
化合物19を1.9mg得た。得られた化合物19の理
化学的性質を以下に示す。
【0080】化合物19: (1)性状 :白色固体 (2)溶解性 :クロロホルム、二塩化メチレン、アセト
ンに易溶、メタノール、エタノール、酢酸エチルに可
溶、エーテル、n-ヘキサン、水に難溶 (3)呈色反応:ヨウ素、エールリッヒ反応に陽性 (4)分子量(FAB−MSから決定):596 (5)核磁気共鳴スペクトル1 H−NMR:図19に示すごとくである(重クロロホ
ルム中、500MHz)。
【0081】実施例11(化合物20の製造法の一例) 生産培地としてL-o-トリフルオロメチルフェニルアラ
ニン 1mMを添加した培地Aを用いる以外、すべて実
施例1と同様に培養を行った。こうして得られた1lの
培養液(菌体込み)を1.5lの酢酸エチルで抽出し
た。酢酸エチル層を5ml抜取りHPLC(実施例1と
同一条件)にて分析したところ、化合物20(保持時間
39.8分)が検出された。
【0082】そこで、残りの酢酸エチル層をセライトに
まぶしつけ、シリカゲルカラム(20g)に上層し、ヘ
キサン−酢酸エチル(1:1)混液60mlにてカラム
を洗浄した後、クロロホルム−メタノール(30:1)
混液にて溶出し、化合物20を含む画分を得た。この画
分を1.5mlの50%アセトニトリルに溶解し、分取
HPLC(溶媒:45%アセトニトリル、流速:13.
2ml/minとした以外は実施例1と同一条件)にて分画
し、保持時間39分のピークの溶出液を分取し濃縮して
化合物20を0.7mg得た。得られた化合物20の理
化学的性質を以下に示す。
【0083】化合物20: (1)性状 :白色固体 (2)溶解性 :クロロホルム、二塩化メチレン、アセト
ンに易溶、メタノール、エタノール、酢酸エチルに可
溶、エーテル、n-ヘキサン、水に難溶 (3)呈色反応:ヨウ素、エールリッヒ反応に陽性 (4)分子量(FAB−MSから決定):732 (5)核磁気共鳴スペクトル1 H−NMR:図20に示すごとくである(重クロロホ
ルム中、500MHz)。
【0084】実施例12(化合物21の製造法の一例) 生産培地としてL-メチオニン 80mMを添加した培地
Aを用いる以外、すべて実施例1と同様に培養を行っ
た。こうして得られた1lの培養液(菌体込み)を1.
5lの酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を5ml抜
取りHPLC(実施例1と同一条件)にて分析したとこ
ろ、化合物21(保持時間12.0分)が検出された。
【0085】そこで、残りの酢酸エチル層をセライトに
まぶしつけ、シリカゲルカラム(15g)に上層し、ヘ
キサン−酢酸エチル(1:1)混液100mlにて洗浄
した後、クロロホルム−メタノール(30:1)混液に
て溶出し、化合物21を含む画分を144.3mg得
た。この144.3mgの画分を60%アセトニトリル
2mlに溶解し、分取HPLC(溶媒:35%アセトニ
トリル、流速:13.2ml/minとした以外は実施例1と
同一条件)にて分画し、保持時間37分のピークの溶出
液を分取し濃縮して化合物21を10.4mg得た。得
られた化合物21の理化学的性質を以下に示す。
【0086】化合物21: (1)性状 :白色固体 (2)溶解性 :クロロホルム、二塩化メチレン、アセト
ンに易溶、メタノール、エタノール、酢酸エチルに可
溶、エーテル、n-ヘキサン、水に難溶 (3)呈色反応:ヨウ素、エールリッヒ反応に陽性 (4)分子量(FAB−MSから決定):648 (5)核磁気共鳴スペクトル1 H−NMR:図21に示すごとくである(重クロロホ
ルム中、500MHz)。
【0087】実施例13(化合物22の製造法の一例) 生産培地としてL-6-メチルトリプトファン 1mMを
添加した培地Aを用いる以外、すべて実施例1と同様に
培養を行った。こうして得られた1lの培養液(菌体込
み)を1.5lの酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層
を5ml抜取りHPLC(実施例1と同一条件)にて分
析したところ、化合物22(保持時間21.3分)が検
出された。
【0088】そこで、残りの酢酸エチル層をセライトに
まぶしつけ、シリカゲルカラム(15g)に上層し、ヘ
キサン−酢酸エチル(1:1)混液100mlにて洗浄
した後、クロロホルム−メタノール(30:1)混液に
て溶出し、化合物22を含む画分を47.0mg得た。
この47.0mgの画分を50%アセトニトリル2.2
mlに溶解し、分取HPLC(溶媒:45%アセトニト
リル、流速:13.2ml/minとした以外は実施例1と同
一条件)にて分画し、保持時間21分のピークの溶出液
を分取し濃縮して化合物22を0.7mg得た。得られ
た化合物22の理化学的性質を以下に示す。
【0089】化合物22: (1)性状 :白色固体 (2)溶解性 :クロロホルム、二塩化メチレン、アセト
ンに易溶、メタノール、エタノール、酢酸エチルに可
溶、エーテル、n-ヘキサン、水に難溶 (3)呈色反応:ヨウ素、エールリッヒ反応に陽性 (4)分子量(FAB−MSから決定):678 (5)核磁気共鳴スペクトル1 H−NMR:図22に示すごとくである(重クロロホ
ルム中、500MHz)。
【0090】実施例14(化合物23、24の製造法の
一例) 生産培地としてチエニルアラニン 1mMを添加した培
地Aを用いる以外、すべて実施例1と同様にして培養を
行った。こうして得られた1lの培養液(菌体込み)を
5lの酢酸エチルで抽出し、濃縮して得た酢酸エチル抽
出物をTLC(シリカゲル60Fを使用、クロロホルム
−メタノール(25:1)混液で展開、エールリッヒ反
応及びUV254nmにて検出)にて分析したところ、
Rf値0.45を示す前記化4で示される化合物のすぐ
下に化合物23(Rf値0.40)及び化合物24(R
f値0.37)が検出された。
【0091】そこで、酢酸エチル抽出物をクロロホルム
−メタノール(9:1)混液に溶解し、セライトを加え
溶媒留去してセライト上にまぶしつけ、ヘキサンで平衡
化したシリカゲルカラム(10g)に上層し、ヘキサン
−酢酸エチル(1:1)混液100mlにてカラムを洗
浄した後クロロホルム−メタノール(50:1)混液で
溶出させ、化合物23及び化合物24を含む画分を6
0.6mg得た。この画分を分取TLC(シリカゲル6
0Fを使用、クロロホルム−メタノール(50:1)混
液にて4回展開後、同(30:1)混液にて1回展開)
にて分画し、化合物23を7.2mg、化合物24を
1.7mg得た。得られた化合物23、24の理化学的
性質を以下に示す。
【0092】化合物23: (1)性状 :白色固体 (2)溶解性 :クロロホルム、二塩化メチレン、アセト
ンに易溶、メタノール、エタノール、酢酸エチルに可
溶、エーテル、n-ヘキサン、水に難溶 (3)呈色反応:ヨウ素、エールリッヒ反応に陽性 (4)分子量(FAB−MSから決定):670 (5)核磁気共鳴スペクトル1 H−NMR:図23に示すごとくである(重クロロホ
ルム中、500MHz)。
【0093】化合物24: (1)性状 :白色固体 (2)溶解性 :クロロホルム、二塩化メチレン、アセト
ンに易溶、メタノール、エタノール、酢酸エチルに可
溶、エーテル、n-ヘキサン、水に難溶 (3)呈色反応:ヨウ素、エールリッヒ反応に陽性 (4)分子量(FAB−MSから決定):676 (5)核磁気共鳴スペクトル1 H−NMR:図24に示すごとくである(重クロロホ
ルム中、500MHz)。
【0094】実施例15(化合物25の製造法の一例) L-トリプトフィルグリシン(フナコシ(株)製)1gを
キシレン 100mlに懸濁し、3日間加熱還流した。
冷却後、得られた沈澱を濾取し、冷エタノールで洗浄後
乾燥し、シクロTrp-Glyを白色固体として769mg得
た。生産培地として上記で得たシクロTrp-Gly 4mMを
添加した(シクロTrp-Glyはジメチルスルホキシド溶液
として添加)培地Aを用いる以外、すべて実施例1と同
様に培養を行った。こうして得られた0.5lの培養液
(菌体込み)を1lの酢酸エチルで抽出した。酢酸エチ
ル層を5ml抜取りHPLC(溶媒:25%〜55%ア
セトニトリル直線グラジエントとした以外は実施例1と
同一条件)にて分析したところ、化合物25が検出され
た。
【0095】そこで、酢酸エチル層をセライト上にまぶ
しつけ、シリカゲルカラム(15g)に上層し、ヘキサ
ン−酢酸エチル(1:1)混液100mlで洗浄した
後、クロロホルム−メタノール(40:1)混液にて溶
出し、化合物25を含む画分を24mg得た。この24
mgの画分を2mlの70%アセトニトリルに溶解し、
分取HPLC(溶媒:38%アセトニトリル、流速:1
3.2ml/minとした以外は実施例1と同一条件)にて分
画し、保持時間9.5分のピークの溶出液を集めて溶媒
留去し、化合物25を10mg得た。得られた化合物2
5の理化学的性質を以下に示す。
【0096】化合物25: (1)性状 :白色固体 (2)溶解性 :クロロホルム、二塩化メチレン、アセト
ンに易溶、メタノール、エタノール、酢酸エチルに可
溶、エーテル、n-ヘキサン、水に難溶 (3)呈色反応:ヨウ素、エールリッヒ反応に陽性 (4)分子量(FAB−MSから決定):574 (5)核磁気共鳴スペクトル1 H−NMR:図25に示すごとくである(重クロロホ
ルム中、500MHz)。
【0097】実施例16(化合物26の製造法の一例) L-トリプトフィル-L-バリン(フナコシ(株)製)1g
をキシレン 100mlに懸濁し、3日間加熱還流し
た。冷却後、得られた沈澱を濾取し、冷ベンゼンで洗浄
し乾燥し、シクロTrp-Valを灰色固体として790mg
得た。生産培地として上記で得たシクロTrp-Val 4mM
を添加した(シクロTrp-Valはジメチルスルホキシド溶
液として添加)培地Aを用いる以外、すべて実施例1と
同様に培養を行った。こうして得られた0.5lの培養
液(菌体込み)を1lの酢酸エチルで抽出した。酢酸エ
チル層を5ml抜取りHPLC(溶媒:25%〜55%
アセトニトリル直線グラジエントとした以外は実施例1
と同一条件)にて分析したところ、化合物26が検出さ
れた。
【0098】そこで、酢酸エチル層をセライト上にまぶ
しつけ、シリカゲルカラム(15g)に上層し、ヘキサ
ン−酢酸エチル(1:1)混液150mlで洗浄した
後、クロロホルム−メタノール(40:1)混液にて溶
出し、化合物26を含む画分を194mg得た。この1
94mgの画分を3mlの70%アセトニトリルに溶解
し、分取HPLC(溶媒:40%アセトニトリル、流
速:13.2ml/minとした以外は実施例1と同一条件)
にて分画し、保持時間12分のピークの溶出液を集めて
溶媒留去し、化合物26を22mg得た。得られた化合
物26の理化学的性質を以下に示す。
【0099】化合物26: (1)性状 :白色固体 (2)溶解性 :クロロホルム、二塩化メチレン、アセト
ンに易溶、メタノール、エタノール、酢酸エチルに可
溶、エーテル、n-ヘキサン、水に難溶 (3)呈色反応:ヨウ素、エールリッヒ反応に陽性 (4)分子量(FAB−MSから決定):568 (5)核磁気共鳴スペクトル1 H−NMR:図26に示すごとくである(重クロロホ
ルム中、500MHz)。
【0100】実施例17(化合物27の製造法の一例) L-トリプトフィル-L-アラニン(フナコシ(株)製)1
gをキシレン 100mlに懸濁し、3日間加熱還流し
た。冷却後、得られた沈澱を濾取し、冷ベンゼンで洗浄
し乾燥し、シクロTrp-Alaを灰色固体として812mg
得た。生産培地として上記で得たシクロTrp-Ala 4mM
を添加した(シクロTrp-Alaはジメチルスルホキシド溶
液として添加)培地Aを用いる以外、すべて実施例1と
同様に培養を行った。こうして得られた0.5lの培養
液(菌体込み)を1lの酢酸エチルで抽出した。酢酸エ
チル層を5ml抜取りHPLC(溶媒:25%〜55%
アセトニトリル直線グラジエントとした以外は実施例1
と同一条件)にて分析したところ、化合物27が検出さ
れた。
【0101】そこで、酢酸エチル層をセライト上にまぶ
しつけ、シリカゲルカラム(15g)に上層し、ヘキサ
ン−酢酸エチル(1:1)混液200mlで洗浄した
後、クロロホルム−メタノール(40:1)混液にて溶
出し、化合物27を含む画分を得た。この画分を分取H
PLC(溶媒:38%アセトニトリル、流速:13.2
ml/min以外実施例1と同一条件)にて分画し、保持時間
12分のピークの溶出液を集めて溶媒留去し、化合物2
7を20mg得た。得られた化合物27の理化学的性質
を以下に示す。
【0102】化合物27: (1)性状 :白色固体 (2)溶解性 :クロロホルム、二塩化メチレン、アセト
ンに易溶、メタノール、エタノール、酢酸エチルに可
溶、エーテル、n-ヘキサン、水に難溶 (3)呈色反応:ヨウ素、エールリッヒ反応に陽性 (4)分子量(FAB−MSから決定):588 (5)核磁気共鳴スペクトル1 H−NMR:図27に示すごとくである(重クロロホ
ルム中、500MHz)。
【0103】処方例 (1)50mg錠 化合物7を200g、乳糖288g、結晶セルロース7
2gを流動層造粒装置を使用して均一に混合した。これ
に10%ヒドロキシプロピルセルロース溶液200gを
噴霧して造粒した。乾燥後、20メッシュの篩を通し、
これにカルボキシメチルセルロースカルシウム16g、
ステアリン酸マグネシウム4gを加えて混合し、ロータ
リー打錠機で7.5mm×8.4Rの臼杵を使用して1
錠当り150mgの錠剤とした。表3にこの錠剤の組成
を示す。
【0104】
【表3】
【0105】(2)200mg錠 化合物7を400g、乳糖94g、結晶セルロース62
gを流動層造粒装置を使用して均一に混合した。これに
10%ヒドロキシプロピルセルロース溶液200gを噴
霧して造粒した。乾燥後、20メッシュの篩を通し、こ
れにカルボキシメチルセルロースカルシウム18g、ス
テアリン酸マグネシウム6gを加えて混合し、ロータリ
ー打錠機で9.5mm×8.5Rの臼杵を使用して1錠
当り300mgの錠剤とした。表4にこの錠剤の組成を
示す。
【0106】
【表4】
【0107】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の化合物は
コレシストキニン(CCK)−B/ガストリン受容体拮
抗作用を有し、CCK−B/ガストリン受容体が関与す
る疾患、例えば胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃炎、逆流性食
道炎、ゾリンジャー・エリソン症候群、ガストリン感受
性膵等の消化器系疾患や、食欲調節系の障害、痛み、不
安等の中枢神経系の障害等の治療及び予防に有用であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】化合物1の1H−NMRスペクトルである(重
クロロホルム中)。
【図2】化合物2の1H−NMRスペクトルである(重
クロロホルム中)。
【図3】化合物3の1H−NMRスペクトルである(重
クロロホルム中)。
【図4】化合物4の1H−NMRスペクトルである(重
クロロホルム中)。
【図5】化合物5の1H−NMRスペクトルである(重
クロロホルム中)。
【図6】化合物6の1H−NMRスペクトルである(重
クロロホルム中)。
【図7】化合物7の1H−NMRスペクトルである(重
クロロホルム中)。
【図8】化合物8の1H−NMRスペクトルである(重
クロロホルム中)。
【図9】化合物9の1H−NMRスペクトルである(重
クロロホルム中)。
【図10】化合物10の1H−NMRスペクトルである
(重クロロホルム中)。
【図11】化合物11の1H−NMRスペクトルである
(重クロロホルム中)。
【図12】化合物12の1H−NMRスペクトルである
(重クロロホルム中)。
【図13】化合物13の1H−NMRスペクトルである
(重クロロホルム中)。
【図14】化合物14の1H−NMRスペクトルである
(重クロロホルム中)。
【図15】化合物15の1H−NMRスペクトルである
(重クロロホルム中)。
【図16】化合物16の1H−NMRスペクトルである
(重クロロホルム中)。
【図17】化合物17の1H−NMRスペクトルである
(重クロロホルム中)。
【図18】化合物18の1H−NMRスペクトルである
(重クロロホルム中)。
【図19】化合物19の1H−NMRスペクトルである
(重クロロホルム中)。
【図20】化合物20の1H−NMRスペクトルである
(重クロロホルム中)。
【図21】化合物21の1H−NMRスペクトルである
(重クロロホルム中)。
【図22】化合物22の1H−NMRスペクトルである
(重クロロホルム中)。
【図23】化合物23の1H−NMRスペクトルである
(重クロロホルム中)。
【図24】化合物24の1H−NMRスペクトルである
(重クロロホルム中)。
【図25】化合物25の1H−NMRスペクトルである
(重クロロホルム中)。
【図26】化合物26の1H−NMRスペクトルである
(重クロロホルム中)。
【図27】化合物27の1H−NMRスペクトルである
(重クロロホルム中)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 519/00 311 C12P 17/18 B 7432−4B //(C12P 17/18 C12R 1:66) (72)発明者 花里 敏枝 東京都板橋区高島平2−32−2−637 (72)発明者 矢沢 秀典 千葉県我孫子市つくし野7−7−52 ダイ アパレス我孫子306

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記構造式によって特定される化合物若
    しくはその製薬学的に許容される塩を有効成分とするコ
    レシストキニン(CCK)−B/ガストリン受容体拮抗
    剤。 【化1】 (式中、 R1、R2は、同一又は異なって、水素原子、低級アルキ
    ル基、ベンジル基、クロロベンジル基、フルオロベンジ
    ル基、トリフルオロメチルベンジル基、2-チエニルメ
    チル基又は2-(メチルチオ)エチル基を表し、 R3、R4は、同一又は異なって、水素原子、メチル基又
    はハロゲン原子を表す。但し、R1、R2の一方がイソブ
    チル基、イソプロピル基又はベンジル基のいずれかであ
    り、他方がベンジル基であり、かつR3及びR4が水素原
    子である場合を除く。)
  2. 【請求項2】 下記構造式によって特定される化合物若
    しくはその製薬学的に許容される塩。 【化2】 (式中、 R1は、水素原子、メチル基、イソプロピル基、p-クロ
    ロベンジル基、p-フルオロベンジル基又はo-トリフル
    オロメチルベンジル基を表し、 R2は、イソプロピル基、ベンジル基、p-クロロベンジ
    ル基又はp-フルオロベンジル基を表す。但し、R1がイ
    ソプロピル基、p-クロロベンジル基又はp-フルオロベ
    ンジル基のとき、R2はR1と同一基である。)
  3. 【請求項3】 アスペルギルス(Aspergillus)属に属
    し、請求項1又は2記載の化合物を生産する能力を有す
    る微生物を培地に培養し、培養物中に請求項1又は2記
    載の化合物を生産、蓄積させ、培養物から生成蓄積した
    請求項1又は2記載の化合物を採取することを特徴とす
    る請求項1又は2記載の化合物の製造法。
  4. 【請求項4】 アスペルギルス(Aspergillus)属に属
    する微生物が、アスペルギルス エスピー(Aspergillu
    s sp.)Q20547(FERM P−13662)で
    ある請求項3記載の製造法。
  5. 【請求項5】 p-クロロフェニルアラニン、p-フルオ
    ロフェニルアラニン、o-トリフルオロメチルフェニル
    アラニン又は下記化合物から選択した物質を含む培地で
    アスペルギルス属に属する微生物を培養することによる
    請求項3又は4記載の製造法。 【化3】 (式中、Rは、水素原子、メチル基又はイソプロピル基
    を表す。)
JP11912394A 1994-05-31 1994-05-31 コレシストキニン−b/ガストリン受容体拮抗剤 Withdrawn JPH07324088A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11912394A JPH07324088A (ja) 1994-05-31 1994-05-31 コレシストキニン−b/ガストリン受容体拮抗剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11912394A JPH07324088A (ja) 1994-05-31 1994-05-31 コレシストキニン−b/ガストリン受容体拮抗剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07324088A true JPH07324088A (ja) 1995-12-12

Family

ID=14753512

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11912394A Withdrawn JPH07324088A (ja) 1994-05-31 1994-05-31 コレシストキニン−b/ガストリン受容体拮抗剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07324088A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007291075A (ja) 新規化合物ステレニン及びその製造方法
US7098186B2 (en) Depsipeptide compound
EP0116150A2 (en) Pharmaceutically active heterocyclic compounds containing at least four ring-nitrogen atoms, their preparation and fermentation broths of ASPERGILLUS ALLIACEUS ATCC 20655 and 20656
JPWO2000042062A1 (ja) 新規デプシペプチド化合物
JPH07324088A (ja) コレシストキニン−b/ガストリン受容体拮抗剤
US4772595A (en) Synthetic virginiamycin M1 analogs
US4762923A (en) Fermentation analogs of virginiamycin M1
US4859690A (en) Therapeutic virginiamycin M1 analogs
JPH0394692A (ja) 生理活性物質be―18257類
US5137900A (en) Therapeutic virginiamycin M1 analogs
EP0269322B1 (en) Virginiamycin analogs
US5189050A (en) Fermentation analogs of virginiamycin m1 to treat panic and anxiety disorder
US4894370A (en) Compositions having fermentation analogs of virginiamycin M1 as active ingredient
US4696925A (en) Cholecystokinin antagonist compounds
US5006466A (en) Fermentation analogs of virginiamycin M1
JP3733163B2 (ja) 化合物tan−2177、その製造法および用途
JPH0770138A (ja) Q−20547化合物とその製造法
JPH072862A (ja) Q−20547−a化合物とその製造法
JPH07258266A (ja) Q−20547化合物とその製造法
JP2003503412A (ja) 海洋放線菌に由来する新規のインドロカルバゾールアルカロイド
US4942230A (en) Process for preparing synthetic virginiamycin M1 analogs
JP2004521927A (ja) Cns障害の治療用薬剤の製造におけるチオルチン二酸化物およびその誘導体の使用、ならびにこれらの製造方法
US4695544A (en) Process for the preparation of cholecystokinin antagonists
JPH1129561A (ja) 新規化合物am6105及びその製法
US5217952A (en) Peptides WS-9326a and WS-9326b, derivatives thereof and uses thereof

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010731