JPH0770301A - ポリエーテルエステルエラストマー - Google Patents
ポリエーテルエステルエラストマーInfo
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- JPH0770301A JPH0770301A JP5222599A JP22259993A JPH0770301A JP H0770301 A JPH0770301 A JP H0770301A JP 5222599 A JP5222599 A JP 5222599A JP 22259993 A JP22259993 A JP 22259993A JP H0770301 A JPH0770301 A JP H0770301A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 グリコール成分の60モル%以上がP−キシ
リレングリコールである芳香族ポリエステル鎖(A)お
よび該芳香族ポリエステル鎖(A)とエステル基を介し
て結合しているポリオキシアルキレン鎖(B)からなる
ポリエーテルエステルエラストマーであって、該エラス
トマー中の芳香族酸成分(C)対ポリオキシアルキレン
鎖(B)の重量比((C)/(B))が5/95〜35
/65であり、該エラストマーの固有粘度(オルソクロ
ロフェノール溶媒中、35℃で測定)が1.0〜1.8d
l/gであることを特徴とするポリエーテルエステルエ
ラストマー。 【効果】 本発明のポリエーテルエステルエラストマー
は優れた弾性性能、耐熱性を持ち、かつ結晶化速度が高
い。従って、チップの融着が実質的に防止されポリエー
テルエステルエラストマーを有利に生産できると共に該
エラストマーから製造される弾性糸は弾性性能および耐
熱性において優れ、かつ弾性糸が膠着することも実質的
に抑制され得る。
リレングリコールである芳香族ポリエステル鎖(A)お
よび該芳香族ポリエステル鎖(A)とエステル基を介し
て結合しているポリオキシアルキレン鎖(B)からなる
ポリエーテルエステルエラストマーであって、該エラス
トマー中の芳香族酸成分(C)対ポリオキシアルキレン
鎖(B)の重量比((C)/(B))が5/95〜35
/65であり、該エラストマーの固有粘度(オルソクロ
ロフェノール溶媒中、35℃で測定)が1.0〜1.8d
l/gであることを特徴とするポリエーテルエステルエ
ラストマー。 【効果】 本発明のポリエーテルエステルエラストマー
は優れた弾性性能、耐熱性を持ち、かつ結晶化速度が高
い。従って、チップの融着が実質的に防止されポリエー
テルエステルエラストマーを有利に生産できると共に該
エラストマーから製造される弾性糸は弾性性能および耐
熱性において優れ、かつ弾性糸が膠着することも実質的
に抑制され得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリエーテルエステルエ
ラストマーに関し、詳しくは優れた弾性性能と耐熱性を
有し、弾性糸の素材として有利に用いることのできるポ
リエーテルエステルエラストマーに関する。
ラストマーに関し、詳しくは優れた弾性性能と耐熱性を
有し、弾性糸の素材として有利に用いることのできるポ
リエーテルエステルエラストマーに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、樹脂用途としてポリエーテルエス
テルブロック共重合体タイプのエラストマーが使用され
始めている。このポリエーテルエステルブロック共重合
体としては、ポリブチレンテレフタレート鎖をハードセ
グメントとし、ポリオキシテトラメチレン鎖をソフトセ
グメントとするものが代表的である。
テルブロック共重合体タイプのエラストマーが使用され
始めている。このポリエーテルエステルブロック共重合
体としては、ポリブチレンテレフタレート鎖をハードセ
グメントとし、ポリオキシテトラメチレン鎖をソフトセ
グメントとするものが代表的である。
【0003】この種のブロック共重合体から溶融紡糸し
て得られる弾性糸の伸長回復率は、ポリウレタンを素材
とする従来からの弾性糸には及ばない。これは、共有結
合による架橋構造を有するポリウレタンとは異なりブロ
ック共重合体のハードセグメントの結晶によってその分
子鎖をつなぎ止めているので、永久歪が大きく、その結
果伸長回復率などの弾性的性能がポリウレタンと比べて
劣ることによる。
て得られる弾性糸の伸長回復率は、ポリウレタンを素材
とする従来からの弾性糸には及ばない。これは、共有結
合による架橋構造を有するポリウレタンとは異なりブロ
ック共重合体のハードセグメントの結晶によってその分
子鎖をつなぎ止めているので、永久歪が大きく、その結
果伸長回復率などの弾性的性能がポリウレタンと比べて
劣ることによる。
【0004】一方、特開昭52−23196号公報は、
P−キシリレングリコール成分と芳香族ジカルボン酸を
ジカルボン酸成分とする芳香族ポリエステルを開示し、
そしてP−キシリレングリコール成分の一部を分子量数
百から数千のポリオキシエチレン・オキシプロピレンコ
エーテルグリコール、ポリオキシテトラメチレンエーテ
ルグリコールなどで置き換えるとポリエーテルエステル
として有用な弾性体を与えることを開示している。しか
しながら、同公報には優れた弾性性能と共に優れた耐熱
性を示すポリエーテルエステルエラストマーについて何
ら教示していない。
P−キシリレングリコール成分と芳香族ジカルボン酸を
ジカルボン酸成分とする芳香族ポリエステルを開示し、
そしてP−キシリレングリコール成分の一部を分子量数
百から数千のポリオキシエチレン・オキシプロピレンコ
エーテルグリコール、ポリオキシテトラメチレンエーテ
ルグリコールなどで置き換えるとポリエーテルエステル
として有用な弾性体を与えることを開示している。しか
しながら、同公報には優れた弾性性能と共に優れた耐熱
性を示すポリエーテルエステルエラストマーについて何
ら教示していない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、溶融
紡糸により弾性糸の製造が可能で、弾性性能および耐熱
性に優れたポリエーテルエステルエラストマーを提供す
ることにある。本発明の他の目的は、そのチップの融着
が実質的に抑制されて生産上の問題がないポリエーテル
エステルエラストマーを提供することにある。本発明の
更なる目的は、溶融紡糸により得られる弾性糸の膠着が
実質的に抑制されたポリエーテルエステルエラストマー
を提供することにある。
紡糸により弾性糸の製造が可能で、弾性性能および耐熱
性に優れたポリエーテルエステルエラストマーを提供す
ることにある。本発明の他の目的は、そのチップの融着
が実質的に抑制されて生産上の問題がないポリエーテル
エステルエラストマーを提供することにある。本発明の
更なる目的は、溶融紡糸により得られる弾性糸の膠着が
実質的に抑制されたポリエーテルエステルエラストマー
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、グリコ
ール成分の60モル%以上がP−キシリレングリコール
である芳香族ポリエステル鎖(A)および該芳香族ポリ
エステル鎖(A)とエステル基を介して結合しているポ
リオキシアルキレン鎖(B)からなるポリエーテルエス
テルエラストマーであって、該エラストマー中の芳香族
酸成分(C)対ポリオキシアルキレン鎖(B)の重量比
((C)/(B))が5/95〜35/65であり、該
エラストマーの固有粘度(オルソクロロフェノール溶媒
中、35℃で測定)が1.0〜1.8dl/gであること
を特徴とするポリエーテルエステルエラストマーが提供
され、上記本発明の目的が達成される。
ール成分の60モル%以上がP−キシリレングリコール
である芳香族ポリエステル鎖(A)および該芳香族ポリ
エステル鎖(A)とエステル基を介して結合しているポ
リオキシアルキレン鎖(B)からなるポリエーテルエス
テルエラストマーであって、該エラストマー中の芳香族
酸成分(C)対ポリオキシアルキレン鎖(B)の重量比
((C)/(B))が5/95〜35/65であり、該
エラストマーの固有粘度(オルソクロロフェノール溶媒
中、35℃で測定)が1.0〜1.8dl/gであること
を特徴とするポリエーテルエステルエラストマーが提供
され、上記本発明の目的が達成される。
【0007】以下、本発明を詳述するが、それにより本
発明の他の目的、構成およびそれに基づく利点が明らか
となろう。芳香族ポリエステル鎖(A)は、グリコール
成分の60モル%以上がP−キシリレングリコールであ
る。芳香族ポリエステル鎖(A)中のグリコール成分の
60モル%以上がP−キシリレングリコールであること
により、本発明のポリエーテルエステルエラストマーの
融点および結晶化速度が高く維持され、弾性性能も良好
に維持され得ると共にチップの融着および溶融紡糸され
た弾性糸の膠着などの現象も抑制され得る。
発明の他の目的、構成およびそれに基づく利点が明らか
となろう。芳香族ポリエステル鎖(A)は、グリコール
成分の60モル%以上がP−キシリレングリコールであ
る。芳香族ポリエステル鎖(A)中のグリコール成分の
60モル%以上がP−キシリレングリコールであること
により、本発明のポリエーテルエステルエラストマーの
融点および結晶化速度が高く維持され、弾性性能も良好
に維持され得ると共にチップの融着および溶融紡糸され
た弾性糸の膠着などの現象も抑制され得る。
【0008】芳香族ポリエステル鎖(A)において、P
−キシリレングリコールと併用することのできるグリコ
ール成分としては、沸点がP−キシリレングリコール以
下のもの、例えば炭素数2〜6のアルキレングリコール
が好ましく、具体的にはエチレングリコール、トリメチ
レングリコール、ペンタメチレングリコールおよびヘキ
サメチレングリコールが例示される。
−キシリレングリコールと併用することのできるグリコ
ール成分としては、沸点がP−キシリレングリコール以
下のもの、例えば炭素数2〜6のアルキレングリコール
が好ましく、具体的にはエチレングリコール、トリメチ
レングリコール、ペンタメチレングリコールおよびヘキ
サメチレングリコールが例示される。
【0009】芳香族ポリエステル鎖(A)の芳香族ジカ
ルボン酸成分としては、炭素数8〜17のものが好まし
く、具体的にはテレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレ
ンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェノキ
シエタンジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン
酸、ジフェニルケトンジカルボン酸およびジフェニルス
ルホンジカルボン酸が例示される。全酸成分の80モル
%以上は同一の酸から成ることが好ましい。
ルボン酸成分としては、炭素数8〜17のものが好まし
く、具体的にはテレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレ
ンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェノキ
シエタンジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン
酸、ジフェニルケトンジカルボン酸およびジフェニルス
ルホンジカルボン酸が例示される。全酸成分の80モル
%以上は同一の酸から成ることが好ましい。
【0010】芳香族ポリエステル鎖とエステル結合を介
して結合しているポリオキシアルキレン鎖(B)のアル
キレンとしては、炭素数2〜6のものが好ましく、エチ
レン、プロピレン、トリメチレン、テトラメチレンおよ
びヘキサメチレンを具体的に挙げることができる。ポリ
オキシアルキレン鎖は単一のオキシアルキレンからなっ
ていても、異なる複数のオキシアルキレンからなってい
てもよい。
して結合しているポリオキシアルキレン鎖(B)のアル
キレンとしては、炭素数2〜6のものが好ましく、エチ
レン、プロピレン、トリメチレン、テトラメチレンおよ
びヘキサメチレンを具体的に挙げることができる。ポリ
オキシアルキレン鎖は単一のオキシアルキレンからなっ
ていても、異なる複数のオキシアルキレンからなってい
てもよい。
【0011】ポリオキシアルキレン鎖(B)は、本発明
のポリエーテルエステルエラストマーのいわゆるソフト
セグメントとして機能する。ポリオキシアルキレン鎖
(B)の数平均分子量は500〜6,000、特には8
00〜3,000であることが好ましい。
のポリエーテルエステルエラストマーのいわゆるソフト
セグメントとして機能する。ポリオキシアルキレン鎖
(B)の数平均分子量は500〜6,000、特には8
00〜3,000であることが好ましい。
【0012】本発明のポリエーテルエステルエラストマ
ーにおいて、エラストマー中の芳香族酸成分(C)とポ
リオキシアルキレン鎖(B)との重量比((C)/
(B))は5/95〜35/65、好ましくは15/8
5〜33/67である。本発明のポリエーテルエステル
エラストマーを溶融紡糸して得られる弾性糸は、上記範
囲であることにより高融点であり、弾性性能および融着
防止性の点で優れる。
ーにおいて、エラストマー中の芳香族酸成分(C)とポ
リオキシアルキレン鎖(B)との重量比((C)/
(B))は5/95〜35/65、好ましくは15/8
5〜33/67である。本発明のポリエーテルエステル
エラストマーを溶融紡糸して得られる弾性糸は、上記範
囲であることにより高融点であり、弾性性能および融着
防止性の点で優れる。
【0013】本発明のポリエーテルエステルエラストマ
ーは、典型的には下記式(1)および式(2)
ーは、典型的には下記式(1)および式(2)
【0014】
【化1】
【0015】(上記式中、R1は60モル%以上がP−
キシリレン基である2価の有機基であり、R2は2価の
芳香族基であり、R3はアルキレン基であり、nは繰り
返し単位数である)で表わされる繰り返し単位からな
る。上記の芳香族酸成分(C)は上記式(1)および式
(2)の点線で囲まれた部分であり、ポリオキシアルキ
レン鎖(B)は一点鎖線で囲まれた部分である。
キシリレン基である2価の有機基であり、R2は2価の
芳香族基であり、R3はアルキレン基であり、nは繰り
返し単位数である)で表わされる繰り返し単位からな
る。上記の芳香族酸成分(C)は上記式(1)および式
(2)の点線で囲まれた部分であり、ポリオキシアルキ
レン鎖(B)は一点鎖線で囲まれた部分である。
【0016】本発明のポリエーテルエステルエラストマ
ーの分子量の目安となる固有粘度は、オルソクロロフェ
ノールを溶媒として用い、35℃で測定した値として
1.0〜1.8dl/gである。この範囲であることによ
り融着性を抑える点において優れる。
ーの分子量の目安となる固有粘度は、オルソクロロフェ
ノールを溶媒として用い、35℃で測定した値として
1.0〜1.8dl/gである。この範囲であることによ
り融着性を抑える点において優れる。
【0017】本発明のポリエーテルエステルエラストマ
ーは通常の共重合ポリエステルの製造法に従って製造し
得る。具体的には芳香族ジカルボン酸および/またはそ
のアルキルエステルとP−キシリレングリコールおよび
これと必要に応じて併用されるその他のグリコール並び
にポリオキシアルキレン鎖(B)に対応するポリアルキ
レングリコールを反応機に仕込み、触媒の存在下または
不存在下で直接エステル化あるいはエステル交換反応
し、更に高真空で重縮合反応を行って所望の重合度とす
る方法により製造し得る。
ーは通常の共重合ポリエステルの製造法に従って製造し
得る。具体的には芳香族ジカルボン酸および/またはそ
のアルキルエステルとP−キシリレングリコールおよび
これと必要に応じて併用されるその他のグリコール並び
にポリオキシアルキレン鎖(B)に対応するポリアルキ
レングリコールを反応機に仕込み、触媒の存在下または
不存在下で直接エステル化あるいはエステル交換反応
し、更に高真空で重縮合反応を行って所望の重合度とす
る方法により製造し得る。
【0018】重縮合の際に、ポリエステルの製造に通常
用いられるSn、TiあるいはSb系の触媒を用いるこ
とができる。なかでもTi系の触媒が好ましく、テトラ
ブトキシチタンおよびトリメリット酸チタンは好ましい
具体例である。
用いられるSn、TiあるいはSb系の触媒を用いるこ
とができる。なかでもTi系の触媒が好ましく、テトラ
ブトキシチタンおよびトリメリット酸チタンは好ましい
具体例である。
【0019】P−キシリレングリコール、必要に応じて
用いられる他のグリコール、芳香族ジカルボン酸および
ポリアルキレングリコールの使用量については、上記重
縮合反応がほぼ化学量論的に進むので、あらかじめ意図
する組成割合に応じて上記の原料を用いればよい。
用いられる他のグリコール、芳香族ジカルボン酸および
ポリアルキレングリコールの使用量については、上記重
縮合反応がほぼ化学量論的に進むので、あらかじめ意図
する組成割合に応じて上記の原料を用いればよい。
【0020】なお、意図した組成のポリエーテルエステ
ルエラストマーが得られたことの確認は、例えばポリエ
ーテルエステルエラストマーをメタノール中でメタノー
ル分解を行い、引き続きガスクロマトグラフィーによ
り、低沸点の芳香族酸成分、グリコール成分などを定量
分析し、全体量からこれらの成分を除いた量をポリアル
キレン鎖の量とすることにより行うことができる。
ルエラストマーが得られたことの確認は、例えばポリエ
ーテルエステルエラストマーをメタノール中でメタノー
ル分解を行い、引き続きガスクロマトグラフィーによ
り、低沸点の芳香族酸成分、グリコール成分などを定量
分析し、全体量からこれらの成分を除いた量をポリアル
キレン鎖の量とすることにより行うことができる。
【0021】本発明のポリエーテルエステルエラストマ
ーは通常のポリエステルと同じく、艶消剤、顔料、例え
ばカーボンブラックなど、酸化防止剤、例えばヒンダー
ドフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物など、紫
外線吸収剤、例えばベンゾフェノン化合物、ベンゾトリ
アゾール化合物、サリシレート化合物などを含んでいて
も何らさしつかえない。
ーは通常のポリエステルと同じく、艶消剤、顔料、例え
ばカーボンブラックなど、酸化防止剤、例えばヒンダー
ドフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物など、紫
外線吸収剤、例えばベンゾフェノン化合物、ベンゾトリ
アゾール化合物、サリシレート化合物などを含んでいて
も何らさしつかえない。
【0022】本発明のポリエーテルエステルエラストマ
ーから後述の実施例に記載された方法で製造した弾性糸
につき、やはり実施例に記載された方法で測定した伸度
は550〜1000%であり、200%瞬間伸長回復率
は75〜95%であり、弾性性能に優れる。
ーから後述の実施例に記載された方法で製造した弾性糸
につき、やはり実施例に記載された方法で測定した伸度
は550〜1000%であり、200%瞬間伸長回復率
は75〜95%であり、弾性性能に優れる。
【0023】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を具体的に説明
する。以下「部」は全て重量部を示す。なお、ポリエー
テルエステルエラストマーの特性は、下記方法によって
測定した。 1. 固有粘度(IV) オルソクロロフェノール溶液を溶媒として、35℃で測
定した。 2. 融点(Tm) Du Pont社製、熱示差分析計990型を使用し、
昇温速度20℃/分で260℃まで昇温して融解ピーク
温度(Tm)を求めた。 3. 瞬間伸長回復率 弾性糸10cmに、200%伸長に対応する荷重をかけ
て、素早く200%伸長させ、5秒後に荷重を取り除
き、素早く弾性糸の長さLcmを読み取り、次式により
算出した。 瞬間伸長回復率 ={[20−(L−10)]/20}
×100(%) 4. 伸度 弾性糸5cmを、20℃湿度65%の範囲気下でストレ
ッチスピード1000mm/minの速度のオートグラ
フで測定し、破断点までの伸びを伸度として表した。
する。以下「部」は全て重量部を示す。なお、ポリエー
テルエステルエラストマーの特性は、下記方法によって
測定した。 1. 固有粘度(IV) オルソクロロフェノール溶液を溶媒として、35℃で測
定した。 2. 融点(Tm) Du Pont社製、熱示差分析計990型を使用し、
昇温速度20℃/分で260℃まで昇温して融解ピーク
温度(Tm)を求めた。 3. 瞬間伸長回復率 弾性糸10cmに、200%伸長に対応する荷重をかけ
て、素早く200%伸長させ、5秒後に荷重を取り除
き、素早く弾性糸の長さLcmを読み取り、次式により
算出した。 瞬間伸長回復率 ={[20−(L−10)]/20}
×100(%) 4. 伸度 弾性糸5cmを、20℃湿度65%の範囲気下でストレ
ッチスピード1000mm/minの速度のオートグラ
フで測定し、破断点までの伸びを伸度として表した。
【0024】[実施例1〜3、比較例1〜5]ジメチル
テレフタレート(DMT)、P−キシリレングリコール
(PXG)、エチレングリコール(EG)、トリメチレ
ングリコール(TRMG)および数平均分子量2,00
0のポリテトラメチレングリコール(PTMG)を表1
に示す量並びに触媒としてトリメリット酸チタンをジメ
チルテレフタレートに対して60mmol%に相当する
量を反応器に仕込み、内温220℃でエステル交換反応
を行った。
テレフタレート(DMT)、P−キシリレングリコール
(PXG)、エチレングリコール(EG)、トリメチレ
ングリコール(TRMG)および数平均分子量2,00
0のポリテトラメチレングリコール(PTMG)を表1
に示す量並びに触媒としてトリメリット酸チタンをジメ
チルテレフタレートに対して60mmol%に相当する
量を反応器に仕込み、内温220℃でエステル交換反応
を行った。
【0025】
【表1】
【0026】理論量の約70%のメタノールが留出した
時点で、更にジメチルテレフタレートに対して60mm
ol%のトリメリット酸チタンを添加した。その後、2
50℃まで昇温して、減圧による重縮合反応を開始し
た。重縮合反応は30分かけて30mmHgとし、次の
30分で1mmHgとし、その後、50分間重縮合反応
を継続して、生成したポリエーテルエステルブロック共
重合体をチップ化した。重縮合反応を開始して110分
後の反応生成物の固有粘度、重縮合反応終了後のポリエ
ーテルエステルエラストマーの熱特性を測定し、更にチ
ップ化の際のチップ融着状態を観察した。その結果を表
2に示す。
時点で、更にジメチルテレフタレートに対して60mm
ol%のトリメリット酸チタンを添加した。その後、2
50℃まで昇温して、減圧による重縮合反応を開始し
た。重縮合反応は30分かけて30mmHgとし、次の
30分で1mmHgとし、その後、50分間重縮合反応
を継続して、生成したポリエーテルエステルブロック共
重合体をチップ化した。重縮合反応を開始して110分
後の反応生成物の固有粘度、重縮合反応終了後のポリエ
ーテルエステルエラストマーの熱特性を測定し、更にチ
ップ化の際のチップ融着状態を観察した。その結果を表
2に示す。
【0027】
【表2】
【0028】このチップを120℃で2時間乾燥後、2
45℃で溶融し、26個のノズルを有する紡糸口金か
ら、8.9g/分の吐出量で押し出し、2個のゴデーロ
ールを介して、400m/分の速度で捲き取り、弾性糸
を得た。この弾性糸の伸度、瞬間伸長回復率および膠着
状態は表3に示すとおりであった。
45℃で溶融し、26個のノズルを有する紡糸口金か
ら、8.9g/分の吐出量で押し出し、2個のゴデーロ
ールを介して、400m/分の速度で捲き取り、弾性糸
を得た。この弾性糸の伸度、瞬間伸長回復率および膠着
状態は表3に示すとおりであった。
【0029】
【表3】
【0030】これらの結果から明らかなように、本発明
のポリエーテルエステルエラストマー(実施例1〜3)
は弾性性能が良好であり、融点が高く、かつ結晶化速度
が高く、チップの融着および弾性糸の膠着がない。P−
キシリレングリコール成分が少ない比較例1の場合は、
融点が低く、粘着性が高いため弾性糸が膠着し、はぎ取
りが困難となった。ポリオキシテトラメチレン鎖の重量
割合が少ない比較例2の場合は、かろうじて弾性糸が得
られるもののその弾性性能は不満足であった。また、比
較例3は重合反応の段階で、重合度が上がらなかった。
のポリエーテルエステルエラストマー(実施例1〜3)
は弾性性能が良好であり、融点が高く、かつ結晶化速度
が高く、チップの融着および弾性糸の膠着がない。P−
キシリレングリコール成分が少ない比較例1の場合は、
融点が低く、粘着性が高いため弾性糸が膠着し、はぎ取
りが困難となった。ポリオキシテトラメチレン鎖の重量
割合が少ない比較例2の場合は、かろうじて弾性糸が得
られるもののその弾性性能は不満足であった。また、比
較例3は重合反応の段階で、重合度が上がらなかった。
【0031】一方、P−キシリレングリコールに代えて
トリメチレングリコールをグリコール成分に用いた比較
例4の場合は、融点が低く、弾性性能も若干低かった。
エチレングリコールのみをグリコール成分に用いた比較
例5の場合は、融点が高く、弾性性能も良いが、チップ
の融着性および弾性糸の膠着性の面で問題が生じた。
トリメチレングリコールをグリコール成分に用いた比較
例4の場合は、融点が低く、弾性性能も若干低かった。
エチレングリコールのみをグリコール成分に用いた比較
例5の場合は、融点が高く、弾性性能も良いが、チップ
の融着性および弾性糸の膠着性の面で問題が生じた。
【0032】
【発明の効果】本発明のポリエーテルエステルエラスト
マーは優れた弾性性能、耐熱性を持ち、かつ結晶化速度
が高い。従って、チップの融着が実質的に防止されポリ
エーテルエステルエラストマーを有利に生産できると共
に該エラストマーから製造される弾性糸は弾性性能およ
び耐熱性において優れ、かつ弾性糸が膠着することも実
質的に抑制され得る。
マーは優れた弾性性能、耐熱性を持ち、かつ結晶化速度
が高い。従って、チップの融着が実質的に防止されポリ
エーテルエステルエラストマーを有利に生産できると共
に該エラストマーから製造される弾性糸は弾性性能およ
び耐熱性において優れ、かつ弾性糸が膠着することも実
質的に抑制され得る。
Claims (2)
- 【請求項1】 グリコール成分の60モル%以上がP−
キシリレングリコールである芳香族ポリエステル鎖
(A)および該芳香族ポリエステル鎖(A)とエステル
基を介して結合しているポリオキシアルキレン鎖(B)
からなるポリエーテルエステルエラストマーであって、
該エラストマー中の芳香族酸成分(C)対ポリオキシア
ルキレン鎖(B)の重量比((C)/(B))が5/9
5〜35/65であり、該エラストマーの固有粘度(オ
ルソクロロフェノール溶媒中、35℃で測定)が1.0
〜1.8dl/gであることを特徴とするポリエーテル
エステルエラストマー。 - 【請求項2】 上記エラストマー中の芳香族酸成分
(C)対ポリオキシアルキレン鎖(B)の重量比
((C)/(B))が15/85〜33/67である請
求項1に記載のポリエーテルエステルエラストマー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5222599A JPH0770301A (ja) | 1993-09-07 | 1993-09-07 | ポリエーテルエステルエラストマー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5222599A JPH0770301A (ja) | 1993-09-07 | 1993-09-07 | ポリエーテルエステルエラストマー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0770301A true JPH0770301A (ja) | 1995-03-14 |
Family
ID=16785003
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5222599A Pending JPH0770301A (ja) | 1993-09-07 | 1993-09-07 | ポリエーテルエステルエラストマー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0770301A (ja) |
-
1993
- 1993-09-07 JP JP5222599A patent/JPH0770301A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020218 |