JPH0770519A - 人工爪の接着法 - Google Patents

人工爪の接着法

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JPH0770519A
JPH0770519A JP5242040A JP24204093A JPH0770519A JP H0770519 A JPH0770519 A JP H0770519A JP 5242040 A JP5242040 A JP 5242040A JP 24204093 A JP24204093 A JP 24204093A JP H0770519 A JPH0770519 A JP H0770519A
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JP
Japan
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copolymer
cyanoacrylate
weight
acrylate
methacrylate
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Pending
Application number
JP5242040A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Uemura
博 植村
Etsuo Yoshida
悦夫 吉田
Shin Iwaki
伸 岩城
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ohara Paragium Chemical Co Ltd
Original Assignee
Ohara Paragium Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Ohara Paragium Chemical Co Ltd filed Critical Ohara Paragium Chemical Co Ltd
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Priority to US08/173,066 priority patent/US5369144A/en
Publication of JPH0770519A publication Critical patent/JPH0770519A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
    • C09J4/00Adhesives based on organic non-macromolecular compounds having at least one polymerisable carbon-to-carbon unsaturated bond ; adhesives, based on monomers of macromolecular compounds of groups C09J183/00 - C09J183/16
    • C09J4/06Organic non-macromolecular compounds having at least one polymerisable carbon-to-carbon unsaturated bond in combination with a macromolecular compound other than an unsaturated polymer of groups C09J159/00 - C09J187/00

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 発熱の極めて低いしかも剥離性良好で短時間
で容易に人工爪を剥離出来るα−シアノアクリレート系
接着剤、惹いてはその接着法を開発すること。 【構成】 2−メトキシイソプロピル−α−シアノアク
リレート、特定のアルキルアクリレート又はアルキルメ
タクリレートと特定のフッ素化アルキルアクリレート又
はフッ素化アルキルメタクリレートとの共重合体を主成
分として成る接着性組成物を用いて人工爪を爪に接着す
ること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は人口爪を爪に接着する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】α−シアノアクリレート系接着剤は所謂
瞬間接着剤として良く知られたものであり、従来から各
種の分野で広く使用されている。この用途の一つに人口
爪を爪に接着する際の接着剤の用途がある。
【0003】爪は本来指先の保護の役目もなすものであ
るが、指先は特に目のつく所でもあり、最近爪にも化粧
を施し、美感を与えようとする傾向が強くなり、爪その
ものの装飾ばかりでなく、爪に美しい人口爪を接着し、
装飾と爪の保護とを図ろうとする傾向が強まって来た。
【0004】このため、爪に人口爪を接着する接着剤も
既に開発され、α−シアノアクリレート系接着剤特にメ
チル−α−シアノアクリレートやエチル−α−シアノア
クリレートが使用されている。
【0005】この人口爪接着用接着剤として具有すべき
特性として次のことが挙げられる。
【0006】(イ)人体の一部である爪自体常時体温に
近い温度であるため、α−シアノアクリレート系接着剤
では急激に重合して発熱し、爪や指を痛める可能性があ
る。このため、出来るだけ発熱しないか、発熱しても爪
や指を痛める程高温にならないこと。
【0007】(ロ)人口爪を剥離する際に、容易にしか
も短時間で剥離出来ること。而して上記したメチル又は
エチル−α−シアノアクリレート系接着剤は、上記2つ
の要件を満足せず、このため最近特開昭58−1034
06号にも見られるように下記一般式3
【0008】
【化3】
【0009】[但し式中Rはメトキシエチル基、エトキ
シエチル基又はテトラヒドロフルフリル基を示す]で示
されるα−シアノアクリレート系接着剤が開発された。
【0010】しかし乍らこのものも、ある程度は上記2
つの要件については改良されているものの、いまだ不充
分であり、充分に発熱を抑えることは出来ず、また剥離
にも相当の時間を要するものであった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明が解決し
ようとする課題は、発熱の極めて低いしかも剥離性良好
で短時間で容易に人口爪を剥離出来るα−シアノアクリ
レート系接着剤、惹いてはその接着法を開発することで
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この課題は2−メトキシ
イソプロピル−α−シアノアクリレートと下記一般式1
【0013】
【化1】
【0014】で表されるアルキルアクリレート又はアル
キルメタクリレートと、下記一般式2
【0015】
【化2】
【0016】で表されるフッ素化アルキルアクリレート
又はフッ素化アルキルメタクリレートとの共重合体を主
成分として成る接着性組成物を人口爪接着用接着剤とし
て使用することにより解決される。
【0017】
【発明の作用並びに構成】本発明に於いては上記2−メ
トキシイソプロピル−α−シアノアクリレートとという
特定のシアノアクリレートを主成分として使用し、これ
に上記特定の共重合体を配合したものであり、この組成
物は、後記実施例でも示す通り、極めて発熱温度が低
く、しかも爪からの人口爪の剥離が容易に行えるという
顕著な効果を発揮する。
【0018】本発明に於いて2−メトキシイソプロピル
−α−シアノアクリレートと前記共重合体との割合は、
上記アクリレート99.8〜85重量%好ましくは99.
0〜85.0重量%、前記共重合体0.2〜15重量%好
ましくは1.0〜15.0重量%である。この際上記共重
合体が0.2重量%に達しない場合は充分に発熱を抑制
することが出来ず、逆に15重量%より多くなると接着
強度が低下する傾向がある。
【0019】本発明に於いて使用する2−メトキシイソ
プロピル−α−シアノアクリレート自体は公知の化合物
である。この際メトキシイソプロピルであることが必要
であり、例えばメトキシエチルやメトキシメチルでは本
発明の所期の効果を期待出来ない。即ち発熱温度の低下
が不充分となり、また爪から人口爪を剥離する際の剥離
性が悪くなる。
【0020】本発明に於いて使用する上記共重合体は、
一般式1で表されるアルキルアクリレート又はアルキル
メタクリレートと一般式2で表されるフッ素化アルキル
アクリレート又はフッ素化アルキルメタクリレートとの
共重合体であり、その共重合割合は前者(一般式1のア
クリレート)が99.8〜94.3重量%好ましくは9
9.0〜94.3重量%であり、残りは一般式2のアクリ
レート又はメタクリレートである。
【0021】上記一般式1で表されるアクリレート又は
メタクリレートに於けるR1は炭素数1〜18のアルキ
ル基であり、18より大きくなるとフッ素化アルキル
(メタ)アクリレートとの共重合率が極端に低下するの
で望ましくない。又一般式2のアクリレート又はメタク
リレートに於けるnは4〜8であり、4未満では剥離性
が悪くなり、又8より大きくなると前記共重合体のα−
シアノアクリレートに対する溶解性を著しく低下する。
【0022】この共重合体を製造するに際してはその製
法自体は何等限定されず、上記両モノマーが重合しうる
方法であればいかなる方法でも構わない。好ましい代表
例を挙げると、コ−モノマー及びその共重合体を溶解す
るような有機溶剤、例えばベンゼンやトルエン中でラジ
カル重合開始剤の存在下で40℃以上に加温、反応させ
た後、反応生成物を沈殿剤中に投入して析出させ、濾別
し、乾燥することにより、また必要に応じて再沈殿で精
製を行うことにより、本発明に有効な共重合体を製造す
ることが出来る。
【0023】本発明の接着性組成物には安定剤としてス
ピクリスポール酸(SPICULISPORIC AC
ID)を20〜200ppm含有せしめることが好まし
い。これにより該組成物の安定性が大きく向上する。又
本発明組成物に於いては従来からこの種α−シアノアク
リレート系接着剤に使用されて来た各種の添加剤が必要
に応じて添加される。この際の通常の添加剤としては例
えばアニオン重合防止剤としてSO2、BF3、メタンス
ルホン酸、パラトルエンスルホン酸等の酸性物質を、又
ラジカル重合防止剤としてハイドロキノン、ピロガロー
ル、ハイドロキノンモノメチルエーテル等を例示するこ
とが出来る。
【0024】本発明の接着性組成物を用いて人口爪を爪
に接着するに際してはその接着方法自体は何等従来と変
わりはなく、常法に従って使用すれば良い。
【0025】
【実験例1】各種のアクリルまたはメタクリル酸エステ
ル99.8〜93.0重量%とアクリル又はメタクリル酸
フッ素化アルキルエステル0.2〜7.0重量%とから成
る単量体混合物をベンゼン、トルエン、トリクロルエチ
レン等の反応溶剤(単量体混合物の2〜10倍量)中
で、過酸化ベンゾイル或いはアゾビスイソブチロニトリ
ルのようなラジカル重合開始剤(単量体混合物の0.0
5〜1.5重量%)の存在下、40〜120℃で3〜1
2時間反応させて共重合体を生成せしめた。
【0026】この共重合体を、前記反応溶剤の15〜2
0倍量のメタノール(沈殿剤)中に強力にかき混ぜなが
ら注いで細かい沈殿物とした。このようにして得られた
共重合体は瀘過した後、加熱減圧乾燥器(40℃、5mm
Hg以上に調節)中で恒量になるまで乾燥して粉末状のポ
リマーを得た。
【0027】かくして得られた共重合体を、アセトンに
5重量%となるように溶解したとき、20℃における粘
度が5〜30cps好ましくは10〜20cpsとなるよう
に、反応時間、温度、触媒量、反応溶剤量等を調節し
た。
【0028】
【実験例2】パーフロロオクチルエチルメタクリレート
(以下FMモノマーという)5重量%と表1に示す各種
のアクリレート及びメタクリレート95重量%との組合
せから成る一連の共重合体を製造し、これらの共重合体
をそれぞれ2−メトキシイソプロピル−α−シアノアク
リレート(メタンスルホン酸4〜5ppm、スピクリスポ
ール酸4〜5ppm、ハイドロキノン100ppm含有)中に
5.0重量%となるように添加して、溶解性を試験し
た。その結果を表1に示した。
【0029】
【表1】
【0030】但し表1中の記号は以下のことを示す。 A:アクリレートの略 MA:メタクリレートの略
【0031】表1より明らかなようにC1〜C4のアルキ
ルアクリレート(又はメタクリレート)とFMモノマー
とから成る共重合体は2−メトキシイソプロピル−α−
シアノアクリレートに均質に溶解し、得られた接着剤組
成物の安定性も良好であった。
【0032】他方、水酸基、エポキシ基などを含有する
親水性或いは単官能又は多官能アクリル又はメタクリル
モノマーとFMモノマーとから成る共重合体は2−メト
キシイソプロピル−α−シアノアクリレートに不溶性で
あり、本発明に使用する共重合体としては、その適性を
欠いていた。
【0033】
【実験例3】実験例2においてFMモノマーの代わりに
パーフロロオクチルエチルアクリレート(FAモノマ
ー)を使用し、共重合体を製造して試験を行ったところ
表1と同様な結果が得られた。
【0034】
【実験例4】FMモノマー又はFAモノマーの代わり
に、他のフッ素化アルキルメタクリレート例えば2,
2,3,4,4,4−ヘキサフロロブチルメタクリレー
ト或いは2,2,3,3−テトラフロロプロピルメタク
リレートと各種のアクリレート(又はメタクリレート)
とを種々の重合比で反応した共重合体についても調査し
たが、何れもこれらの共重合体は2−メトキシイソプロ
ピル−α−シアノアクリレートに不溶性であるか、溶解
しても経時的に不溶性物質が析出した。
【0035】
【実施例】以下に実施例を示して本発明を詳しく説明す
る。
【0036】
【実施例1】メチルメタクリレート(MMA)99.8
〜93.0重量%とパーフロロオクチルエチルメタクリ
レート(FMモノマー)0.2〜7.0重量%との2種の
モノマー単位からなるいろいろな共重合体を調製し、各
共重合体が夫々2−メトキシイソプロピル−α−シアノ
アクリレート(アニオン重合防止剤としてBF3が15
〜20ppm、アニオン重合防止剤としてハイドロキノン
が120ppm含有)中に5.0重量%となるように溶解し
て一連の接着剤組成物を製造し、これらの接着剤組成物
の重合時の発熱温度を測定した。結果を表2に示した。
【0037】
【表2】
【0038】本発明に於けるアクリル(又はメタクリレ
ート)系共重合体としてはC1〜C4のアルキルアクリレ
ート(又はメタクリレート)99.5〜94.0重量%と
パーフロロオクチルエチルメタクリレート(又はアクリ
レート)0.5〜6.0重量%とのモノマー単位から成る
共重合体を2−メトキシイソプロピル−α−シアノアク
リレートに加用することにより爪用の優れた接着剤組成
物が得られる。
【0039】本発明に於けるアクリレート(又はメタク
リレート)系共重合体としては、C1〜C4のアルキルア
クリレート(又はメタクリレート)99.5〜96.0重
量%(好ましくは99.0〜94.3重量%)とパーフロ
ロオクチルエチルメタクリレート(又はアクリレート)
0.5〜6.0重量%(好ましくは1.0〜5.7重量%)
とのモノマー単位から成る共重合体が有効に使用され
る。重合時の発熱度は次の方法によった。
【0040】30mm四方の羽二重を二つ折りにして、こ
れを温度計の検温部に巻き付け、糸で固定し、27±1
℃、60±2%RHの恒温恒湿室に20分間放置したの
ち、検温部の羽二重上にα−シアノアクリレート系接着
剤を2滴落とし重合させて温度上昇の最高温度を読み、
この操作を5回繰り返してその平均値を記録した。
【0041】
【実施例2】実施例1で使用したものと同じ2−メトキ
シイソプロピル−α−シアノアクリレート中に、表2の
No.8の共重合体を0.2〜20重量%となるように溶解
して一連の爪用α−シアノアクリレート系接着剤を調製
し、重合時の発熱温度とセットタイムを測定した。表3
に結果を示した。
【0042】別に比較例として爪用に一般的に使用され
ている各種のα−シアノアクリレートに本発明で使用す
る共重合体を加用した場合の効果についても併記した。
【0043】
【表3】
【0044】表3より明らかなように爪用のα−シアノ
アクリレート系接着剤として重合時に最も低い発熱度を
示すのは、C1〜C4のアルキルアクリレート(又はメタ
クリレート)とパーフロロオクチルエチルメタクリレー
ト(又はアクリレート)とから成る共重合体を2−メト
キシイソプロピル−α−シアノアクリレートに加用して
得られる接着剤組成物であることがわかる。
【0045】また本発明で使用するアクリル(又はメタ
クリル)系共重合体の2−メトキシイソプロピル−α−
シアノアクリレートに対する添加割合は、1.0〜15
重量%が好ましく、1%以下では、効果が対応せず17
%以上では均質で安定な接着剤組成物が得られなかっ
た。表中のセットタイムの測定は次の方法によった。
【0046】人工爪(米国COSMAR社製品)同志を
接着し、一定時間経過後に剥がして剥がれなくなるまで
の時間を測る。5秒単位で剥がす。
【0047】
【実施例4】表4に示した接着剤を用いて人口爪(前
記)同志を接着し、24時間後剥離剤(アセトニトリル
80重量%、水16.7重量%、ユーカリ油3.0重量
%、ヒドロキシエチルセルロース0.3重量%から成る
組成物)に浸漬し、剥離するまでの時間を測定した。結
果を表4に示す。
【0048】又これらの接着剤を用いて16人の女性を
対象に人口爪を爪に接着し、5日間通常の生活をさせた
後、人口爪の固着状態を調べた。結果を表4に示す。
【0049】
【表4】
【0050】表4の結果からも分かるように、本発明の
爪用α−シアノアクリレート系接着剤は、通常の生活状
態では剥がれない程度に人口爪を爪に固着させることが
出来る。本発明の接着剤中に前記共重合体が17重量%
以上含有される場合においては4人の女性の人口爪の一
部が自然に剥離していた。
【0051】人口爪を爪から剥がしたい場合は剥離剤を
用いることにより、表中に示した剥離時間とほぼ同じ時
間で剥離することが出来、又剥離後の爪に何らの損傷も
認められなかった。
【0052】比較例では人口爪の固着性は良好であった
が、剥離のとき本発明の爪用接着剤を使用した場合より
時間を要した。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年11月15日
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 人工爪の接着法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は人工爪を爪に接着する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】α−シアノアクリレート系接着剤は所謂
瞬間接着剤として良く知られたものであり、従来から各
種の分野で広く使用されている。この用途の一つに人工
を爪に接着する際の接着剤の用途がある。
【0003】爪は本来指先の保護の役目もなすものであ
るが、指先は特に目のつく所でもあり、最近爪にも化粧
を施し、美感を与えようとする傾向が強くなり、爪その
ものの装飾ばかりでなく、爪に美しい人工爪を接着し、
装飾と爪の保護とを図ろうとする傾向が強まって来た。
【0004】このため、爪に人工爪を接着する接着剤も
既に開発され、α−シアノアクリレート系接着剤特にメ
チル−α−シアノアクリレートやエチル−α−シアノア
クリレートが使用されている。
【0005】この人工爪接着用接着剤として具有すべき
特性として次のことが挙げられる。
【0006】(イ)人体の一部である爪自体常時休温に
近い温度であるため、α−シアノアクリレート系接着剤
では急激に重合して発熱し、爪や指を痛める可能性があ
る。このため、出来るだけ発熱しないか、発熱しても爪
や指を痛める程高温にならないこと。
【0007】(ロ)人工爪を剥離する際に、容易にしか
も短時間で剥離出来ること。而して上記したメチル又は
エチル−α−シアノアクリレート系接着剤は、上記2つ
の要件を満足せず、このため最近特開昭58−1034
06号にも見られるように下記一般式3
【0008】
【0009】[但し式中Rはメトキシエチル基、エト
キシエチル基又はテトラヒドロフルフリル基を示す]で
示されるα−シアノアクリレート系接着剤が開発され
た。
【0010】しかし乍らこのものも、ある程度は上記2
つの要件については改良されているものの、いまだ不充
分であり、充分に発熱を抑えることは出来ず、また剥離
にも相当の時間を要するものであった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明が解決し
ようとする課題は、発熱の極めて低いしかも剥離性良好
で短時間で容易に人工爪を剥離出来るα−シアノアクリ
レート系接着剤、惹いてはその接着法を開発することで
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この課題は2−メトキシ
イソプロピル−α−シアノアクリレートと下記一般式1
【0013】
【0014】で表されるアルキルアクリレート又はアル
キルメタクリレートと、下記一般式2
【0015】
【0016】で表されるフッ素化アルキルアクリレート
又はフッ素化アルキルメタクリレートとの共重合体を主
成分として成る接着性組成物を人工爪接着用接着剤とし
て使用することにより解決される。
【0017】
【発明の作用並びに構成】本発明に於いては上記2−メ
トキシイソプロピル−α−シアノアクリレートとという
特定のシアノアクリレートを主成分として使用し、これ
に上記特定の共重合体を配合したものであり、この組成
物は、後記実施例でも示す通り、極めて発熱温度が低
く、しかも爪からの人工爪の剥離が容易に行えるという
顕著な効果を発揮する。
【0018】本発明に於いて2−メトキシイソプロピル
−α−シアノアクリレートと前記共重合体との割合は、
上記アクリレート99.8〜85重量%好ましくは9
9.0〜85.0重量%、前記共重合体0.2〜15重
量%好ましくは1.0〜15.0重量%である。この際
上記共重合体が0.2重量%に達しない場合は充分に発
熱を抑制することが出来ず、逆に15重量%より多くな
ると接着強度が低下する傾向がある。
【0019】本発明に於いて使用する2−メトキシイソ
プロピル−α−シアノアクリレート自体は公知の化合物
である。この際メトキシイソプロピルであることが必要
であり、例えばメトキシエチルやメトキシメチルでは本
発明の所期の効果を期待出来ない。即ち発熱温度の低下
が不充分となり、また爪から人工爪を剥離する際の剥離
性が悪くなる。
【0020】本発明に於いて使用する上記共重合体は、
一般式1で表されるアルキルアクリレート又はアルキル
メタクリレートと一般式2で表されるフッ素化アルキル
アクリレート又はフッ素化アルキルメタクリレートとの
共重合体であり、その共重合割合は前者(一般式1のア
クリレート)が99.8〜94.3重量%好ましくは9
9.0〜94.3重量%であり、残りは一般式2のアク
リレート又はメタクリレートである。
【0021】上記一般式1で表されるアクリレート又は
メタクリレートに於けるRは炭数1〜18のアルキル
基であり、18より大きくなるとフッ素化アルキル(メ
タ)アクリレートとの共重合率が極端に低下するので望
ましくない。又一般式2のアクリレート又はメタクリレ
ートに於けるnは4〜8であり、4未満では剥離性が悪
くなり、又8より大きくなると前記共重合体のα−シア
ノアクリレートに対する溶解性を著しく低下する。
【0022】この共重合体を製造するに際してはその製
法自体は何等限定されず、上記両モノマーが重合しうる
方法であればいかなる方法でも構わない。好ましい代表
例を挙げると、コーモノマー及びその共重合体を溶解す
るような有機溶剤、例えばベンゼンやトルエン中でラジ
カル重合開始剤の存在下で40℃以上に加温、反応させ
た後、反応生成物を沈殿剤中に投入して析出させ、濾別
し、乾燥することにより、また必要に応じて再沈殿で精
製を行うことにより、本発明に有効な共重合体を製造す
ることが出来る。
【0023】本発明の接着性組成物には安定剤としてス
ピクリスポール酸(SPICULISPORIC AC
ID)を20〜200ppm含有せしめることが好まし
い。これにより該組成物の安定性が大きく向上する。又
本発明組成物に於いては従来からこの種α−シアノアク
リレート系接着剤に使用されて来た各種の添加剤が必要
に応じて添加される。この際の通常の添加剤としては例
えばアニオン重合防止剤としてSO、BF、メタン
スルホン酸、パラトルエンスルホン酸等の酸性物質を、
又ラジカル重合防止剤としてハイドロキノン、ピロガロ
ール、ハイドロキノンモノメチルエーテル等を例示する
ことが出来る。
【0024】本発明の接着性組成物を用いて人工爪を爪
に接着するに際してはその接着方法自体は何等従来と変
わりはなく、常法に従って使用すれば良い。
【0025】
【実験例1】各種のアクリルまたはメタクリル酸エステ
ル99.8〜93.0重量%とアクリル又はメタクリル
酸フッ素化アルキルエステル0.2〜7.0重量%とか
ら成る単量体混合物をベンゼン、トルエン、トリクロル
エチレン等の反応溶剤(単量体混合物の2〜10倍量)
中で、過酸化ベンゾイル或いはアゾビスイソブチロニト
リルのようなラジカル重合開始剤(単量体混合物の0.
05〜1.5重量%)の存在下、40〜120℃で3〜
12時間反応させて共重合体を生成せしめた。
【0026】この共重合体を、前記反応溶剤の15〜2
0倍量のメタノール(沈殿剤)中に強力にかき混ぜなが
ら注いで細かい沈殿物とした。このようにして得られた
共重合体は瀘過した後、加熱減圧乾燥器(40℃、5m
mHg以上に調節)中で恒量になるまで乾燥して粉末状
のポリマーを得た。
【0027】かくして得られた共重合体を、アセトンに
5重量%となるように溶解したとき、20℃における粘
度が5〜30cps好ましくは10〜20cpsとなる
ように、反応時間、温度、触媒量、反応溶剤量等を調節
した。
【0028】
【実験例2】パーフロロオクチルエチルメタクリレート
(以下FMモノマーという)5重量%と表1に示す各種
のアクリレート及びメタクリレート95重量%との組合
せから成る一連の共重合体を製造し、これらの共重合体
をそれぞれ2−メトキシイソプロピル−α−シアノアク
リレート(メタンスルホン酸4〜5ppm、スピクリス
ポール酸4〜5ppm、ハイドロキノン100ppm含
有)中に5.0重量%となるように添加して、溶解性を
試験した。その結果を表1に示した。
【0029】
【表1】
【0030】但し表1中の記号は以下のことを示す。 A:アクリレートの略 MA:メタクリレートの略
【0031】表1より明らかなようにC〜Cのアル
キルアクリレート(又はメタクリレート)とFMモノマ
ーとから成る共重合体は2−メトキシイソプロピル−α
−シアノアクリレートに均質に溶解し、得られた接着剤
組成物の安定性も良好であった。
【0032】他方、水酸基、エポキシ基などを含有する
親水性或いは単官能又は多官能アクリル又はメタクリル
モノマーとFMモノマーとから成る共重合体は2−メト
キシイソプロピル−α−シアノアクリレートに不溶性で
あり、本発明に使用する共重合体としては、その適性を
欠いていた。
【0033】
【実験例3】実験例2においてFMモノマーの代わりに
パーフロロオクチルエチルアクリレート(FAモノマ
ー)を使用し、共重合体を製造して試験を行ったところ
表1と同様な結果が得られた。
【0034】
【実験例4】FMモノマー又はFAモノマーの代わり
に、他のフッ素化アルキルメタクリレート例えば2,
2,3,4,4,4−ヘキサフロロブチルメタクリレー
ト或いは2,2,3,3−テトラフロロプロピルメタク
リレートと各種のアクリレート(又はメタクリレート)
とを種々の重合比で反応した共重合体についても調査し
たが、何れもこれらの共重合体は2−メトキシイソプロ
ピル−α−シアノアクリレートに不溶性であるか、溶解
しても経時的に不溶性物質が析出した。
【0035】
【実施例】以下に実施例を示して本発明を詳しく説明す
る。
【0036】
【実施例1】メチルメタクリレート(MMA)99.8
〜93.0重量%とパーフロロオクチルエチルメタクリ
レート(FMモノマー)0.2〜7.0重量%との2種
のモノマー単位からなるいろいろな共重合体を調製し、
各共重合体が夫々2−メトキシイソプロピル−α−シア
ノアクリレート(アニオン重合防止剤としてBFが1
5〜20ppm、アニオン重合防止斉としてハイドロキ
ノンが120ppm含有)中に5.0重量%となるよう
に溶解して一連の接着剤組成物を製造し、これらの接着
剤組成物の重合時の発熱温度を測定した。結果を表2に
示した。
【0037】
【表2】
【0038】本発明に於けるアクリル(又はメタクリレ
ート)系共重合体としてはCC〜のアルキルアクリ
レート(又はメタクリレート)99.5〜94.0重量
%とパーフロロオクチルエチルメタクリレート(又はア
クリレート)0.5〜6.0重量%とのモノマー単位か
ら成る共重合休を2−メトキシイソプロピル−α−シア
ノアクリレートに加用することにより爪用の優れた接着
剤組成物が得られる。
【0039】本発明に於けるアクリレート(又はメタク
リレート)系共重合体としては、C〜Cのアルキル
アクリレート(又はメタクリレート)99.5〜96.
0重量%(好ましくは99.0〜94.3重量%)とパ
ーフロロオクチルエチルメタクリレート(又はアクリレ
ート)0.5〜6.0重量%(好ましくは1.0〜5.
7重量%)とのモノマー単位から成る共重合体が有効に
使用される。重合時の発熱度は次の方法によった。
【0040】30mm四方の羽二重を二つ折りにして、
これを温度計の検温部に巻き付け、糸で固定し、27±
1℃、60±2%RHの恒温恒湿室に20分間放置した
のち、検温部の羽二重上にα−シアノアクリレート系接
着剤を2滴落とし重合させて温度上昇の最高温度を読
み、この操作を5回繰り返してその平均値を記録した。
【0041】
【実施例2】実施例1で使用したものと同じ2−メトキ
シイソプロピル−α−シアノアクリレート中に、表2の
No.8の共重合体を0.2〜20重量%となるように
溶解して一連の爪用α−シアノアクリレート系接着剤を
調製し、重合時の発熱温度とセットタイムを測定した。
表3に結果を示した。
【0042】別に比較例として爪用に一般的に使用され
ている各種のα−シアノアクリレートに本発明で使用す
る共重合体を加用した場合の効果についても併記した。
【0043】
【表3】
【0044】表3より明らかなように爪用のα−シアノ
アクリレート系接着剤として重合時に最も低い発熱度を
示すのは、C〜Cのアルキルアクリレート(又はメ
タクリレート)とパーフロロオクチルエチルメタクリレ
ート(又はアクリレート)とから成る共重合体を2−メ
トキシイソプロピル−α−シアノアクリレートに加用し
て得られる接着剤組成物であることがわかる。
【0045】また本発明で使用するアクリル(又はメタ
クリル)系共重合体の2−メトキシイソプロピル−α−
シアノアクリレートに対する添加割合は、1.0〜15
重量%が好ましく、1%以下では、効果が対応せず17
%以上では均質で安定な接着剤組成物が得られなかっ
た。表中のセットタイムの測定は次の方法によった。
【0046】人工爪(米国COSMAR社製品)同志を
接着し、一定時間経過後に剥がして剥がれなくなるまで
の時間を測る。5秒単位で剥がす。
【0047】
【実施例4】表4に示した接着剤を用いて人工爪(前
記)同志を接着し、24時間後剥離剤(アセトニトリル
80重量%、水16.7重量%、ユーカリ油3.0重量
%、ヒドロキシエチルセルロース0.3重量%から成る
組成物)に浸漬し、剥離するまでの時間を測定した。結
果を表4に示す。
【0048】又これらの接着剤を用いて16人の女性を
対象に人工爪を爪に接着し、5日間通常の生活をさせた
後、人工爪の固着状態を調べた。結果を表4に示す。
【0049】
【表4】
【0050】表4の結果からも分かるように、本発明の
爪用α−シアノアクリレート系接着剤は、通常の生活状
態では剥がれない程度に人工爪を爪に固着させることが
出来る。本発明の接着剤中に前記共重合体が17重量%
以上含有される場合においては4人の女性の人工爪の一
部が自然に剥離していた。
【0051】人工爪を爪から剥がしたい場合は剥離剤を
用いることにより、表中に示した剥離時間とほぼ同じ時
間で剥離することが出来、又剥離後の爪に何らの損傷も
認められなかった。
【0052】比較例では人工爪の固着性は良好であった
が、剥離のとき本発明の爪用接着剤を使用した場合より
時間を要した。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2−メトキシイソプロピル−α−シアノア
    クリレート、下記一般式1 【化1】 [但しRはH又はCH3、R1は炭素数1〜18のアルキ
    ル基]で表されるアルキルアクリレート又はアルキルメ
    タクリレートと、下記一般式2 【化2】 [但しnは4〜8の整数、RはH又はCH3]で表され
    るフッ素化アルキルアクリレート又はフッ素化アルキル
    メタクリレートとの共重合体を主成分として成る接着性
    組成物を用いて人口爪を爪に接着する人口爪の接着法。
  2. 【請求項2】上記共重合体が、上記一般式1のアクリレ
    ート又はメタクリレート99.8〜94.3重量%と、上
    記一般式2のアクリレート又はメタクリレート0.2〜
    5.7重量%との割合の共重合体である請求項1に記載
    の接着法。
  3. 【請求項3】2−メトキシイソプロピル−α−シアノア
    クリレートが99.8〜85重量%及び上記共重合体が
    0.2〜15重量%含有されて成る請求項1又は2に記
    載の接着法。
  4. 【請求項4】上記接着性組成物が安定剤としてスピクリ
    スポール酸を更に含有する請求項1〜3のいずれかに記
    載の接着法。
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