JPH0772572B2 - デイスクブレ−キ用鳴き防止シム - Google Patents

デイスクブレ−キ用鳴き防止シム

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JPH0772572B2
JPH0772572B2 JP61247523A JP24752386A JPH0772572B2 JP H0772572 B2 JPH0772572 B2 JP H0772572B2 JP 61247523 A JP61247523 A JP 61247523A JP 24752386 A JP24752386 A JP 24752386A JP H0772572 B2 JPH0772572 B2 JP H0772572B2
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宏明 秋田
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    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D65/00Parts or details
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動車等に使用されているディスクブレーキ
において、鳴き音発生防止のために、キャリパと摩擦パ
ッドとの間に介装されるディスクブレーキ用鳴き防止シ
ム(アンチスクィールシム)に関する。
〔従来の技術〕
自動車等において広く使用されているディスクブレーキ
は、車輪と一体となっているディスクに対し両側から一
対の摩擦パッドを油圧シリンダにより押圧して制動する
構造となっている。ここにおいて、前記摩擦パッドは、
ディスク板と垂直な方向のみならずディスクと平行な面
内においても若干動けるようにキャリパに支持されてい
る。そして、前記油圧シリンダにより摩擦パッドがディ
スクに強圧されると、これと同時に一方のパッドがキャ
リパに押圧されるが、このとき該パッドがディスクと平
行な面内において若干動くのに伴って該パッドとキャリ
パとの間で摩擦が生じ、鳴き音が発生する。
このため、従来より、このような鳴き音の発生を防止す
るために、パッドとキャリパとの間に鳴き防止シムが介
装されている。そして従来、この種のシムとしては、鋼
板の両面に合成ゴム単独の層を片面100μ程度の厚さに
コーティングし、さらに、摩擦係数を小さくするために
これらのゴム層の表面にグラファイト処理を施したもの
が多用されていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前記従来の鳴き防止シムにおいては、キャリパに強圧さ
れた場合にゴム層が横流れして剥れやすかった。また、
摩擦パッドとディスクとの摺動面で発生する摩擦熱が摩
擦パッドを介してシムに伝わるが、ゴム層の耐熱温度は
低いため(合成ゴムの耐熱温度150℃程度である)、前
記熱によりゴム層が比較的短期間のうちに老化し、ぼろ
ぼろになりやすかった。したがって、前記従来の鳴き防
止シムは耐久性に乏しく、結果として、比較的短期間の
うちに鳴き防止効果がかなり低下するという問題があっ
た。
また、最近は、石綿の人体に対する悪影響に鑑みて石綿
の使用を禁止する動きが強まっており、とりわけブレー
キ等の摩擦材に石綿を用いると、微細な石綿が周囲に撒
き散らされて悪影響が大きくなるので、ディスクブレー
キについても、石綿を用いない所謂脱アスベスト製品が
最近開発され、一部既に使用され始めている。そして、
このような脱アスベストのディスクブレーキでは、摩擦
パッドの組成配合中の石綿に代えて、熱伝導が良い金属
繊維が一般に使用されているので、摩擦パッドとディス
クとの摺動面からパッドを通じてシムに掛る熱的負荷は
一段と激しくなり、200℃を越える状態となっており、
このような環境下においては、前記従来のシムの耐久性
は一層低下する結果となっている。
また、かかる脱アスベスト・ディスクブレーキの状況
は、油圧シリンダ内の油に掛る熱的負荷をも増大させ、
油の劣化、湯の粘度低下等を促進させ、ブレーキシステ
ムの油圧系統自体の耐久性をも懸念させることとなって
きた。
〔発明の目的〕
本発明は前記従来の問題点を解決するためになされたも
ので、コーティング層が横流れして剥れたりすることが
ないとともに耐熱温度が高く、耐久性に優れ、長期間に
渡って安定した鳴き防止効果を得ることができ、しかも
断熱特性をも有していて、ディスクブレーキの油圧シリ
ンダ内の油への伝熱を低減し、ブレーキシステムの油圧
系統の信頼性をも向上させることができるディスクブレ
ーキ用鳴き防止シムを提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明によるディスクブレーキ用鳴き防止シムは、金属
板の両面に、石綿以外の耐熱性非金属繊維と充填材とゴ
ム等のエラストマーとを混合してなるコンパウンドの薄
い層をコーティングし、さらにこれらのコンパウンド層
の表面にグラファイトを主成分とする層をコーティング
してなるものである。
〔作用〕 本発明による鳴き防止シムおいては、金属板の両面に設
けられるコーティング層(コンパウンド層)は、ゴム単
独ではなく、耐熱性非金属繊維を配合されているので、
摩擦パッドがキャリパに強圧されても決して横流れを生
じないため、剥れも生じない。また、耐熱性非金属繊維
を配合されているので、コンパウンド層の耐熱温度は例
えば350℃程度と高くすることができるため、摩擦パッ
ドとディスクとの摩擦熱等によっても決して劣化するこ
とがない。したがって、耐久性に優れ、長期間に渡って
安定した鳴き防止効果を得ることができる。
さらに、コーティング層(コンパウンド層)は、ゴム単
独ではなく、熱伝導率が悪い耐熱性非金属繊維を配合さ
れているので断熱特性をも有しているため、ディスクブ
レーキの油圧シリンダ内の油への伝熱を低減し、ブレー
キシステムの油圧系統の信頼性をも向上させる。
〔実施例〕
以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。
第1図は本発明によるディスクブレーキ用鳴き防止シム
の一実施例の断面図を示す。本実施例のシム1は、鋼板
等の金属板2の両面に、石綿以外の耐熱性非金属無機繊
維もしくは耐熱性有機繊維またはその両者からなる基材
繊維と、ゴム材と、ゴム薬品と、無機充填材とよりなる
コンパウントの薄い層3を被覆し、さらにこのコンパウ
ンド層3の表面にグラファイト層4をコーティングして
なる。本実施例では、コンパウンド層3はそれぞれ片面
につき100μとされ、グラファイト層4は片面につき2
〜3μとされている。なお、前記グラファイト層4は、
100%グラファイトではなく、該グラファイト層4をコ
ンパウンド層3に定着させるに必要な添加材等を含んで
いる。
前記コンパウンド層3中の基材繊維を構成する無機繊維
としては、例えばガラス繊維、セラミック繊維、岩綿、
鉱滓綿、溶融石英繊維、化学処理高シリカ繊維、溶融硅
酸アルミナ繊維、アルミナ連続繊維、安定化ジルコニア
繊維、窒化ホウ素繊維、チタン酸アルカリ繊維、ウィス
カー、ボロン繊維等を用いることができる。
また、前記基材繊維を構成する有機繊維としては、例え
ばアラミド繊維(芳香族ポリアミド繊維)、ポリアミド
系繊維、ポリオレフィン系繊維、ポリエステル系繊維、
ポリアクリロニトリル系繊維、ポリビニルアルコール系
繊維、ポリ塩化ビニル系繊維、ポリ尿素系繊維、ポリウ
レタン系繊維、ポリフルオロカーボン系繊維、フェノー
ル繊維、セルロース系繊維等を用いることができる。
そして、前記基材繊維は、コンパウンド層3中に例えば
30〜80%程度配合される。
また、前記コンパウンド層3を構成するゴム材として
は、例えばニトリルゴム(NBR)、スチレンブタジエン
ゴム(SBR)、イソプレンゴム(IR)、クロロプレンゴ
ム(CR)、ブタジエンゴム(BR)、ブチルゴム(II
R)、エチレン−プロピレンゴム(EPM)、フッ素ゴム
(FPM)、シリコーンゴム(Si)、クロロスルフォン化
ポリエチレン(CSM)、エチレン酢ビゴム(EVA)、塩化
ポリエチレン(CPE)、塩化ブチルゴム(CIR)、エビク
ロルヒドリンゴム(ECO)、ニトリルイソプレンゴム(N
IR)等を用いることができる。また、ゴムの代りに他の
種のエラストマーを用いることもできる。
また、前記コンパウンド層3を構成するゴム薬品として
は、例えば硫黄、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、過酸化
物、ジニトロリベンゼン等の加流剤、およびチアゾール
系化合物、ポリアミン系化合物、スルフェンアミド系化
合物、ジチオカルバメート系化合物、アルデヒドアミン
系化合物、グアニジン系化合物、チオ尿素系化合物、キ
サンテート系化合物等の加硫促進剤を用いることができ
る。
さらに、前記コンパウンド層3を構成する充填材として
は、例えばクレー、タルク、硫酸バリウム、重炭酸ナト
リウム、グラファイト、硫酸鉛、トリポリ石、ウォラス
トナイト等を用いることができる。
第2図は、本実施例のシム1を用いたディスクブレーキ
の一例を示す分解斜視図、第3図は前記ブレーキにおけ
るシム介装部を示す断面図である。これらの図におい
て、5a,5bは左右のキャリパ部材であり、図示しないボ
ルトにより一体化されることにより1個のキャリパ5を
構成する。また、前記キャリパ部材5a,5bには、それぞ
れ油圧シリンダ(図示せず)が形成されている。6は前
記シリンダに嵌合されるピストン、7はピストンシー
ル、8はシリンダブーツ、9はセットリングである。10
は摩擦パッドであり、鋼板10aの片面に金属繊維等を含
有する摩擦材10bを固着してなる。11はウイズホールピ
ン、12はクリップ、13はアンチラトルスプリングであ
り、これらの部品は摩擦パッド10およびシム1をキャリ
パ5に組み付けるために用いられる。
第3図において、14はディスクであり、キャリパ5はこ
のデイスクに跨って配置される。また、一対の摩擦パッ
ド10はこのディスク14の両側に配置され、各摩擦パッド
10の摩擦材10bがディスク14に対向されている。なお、
前記摩擦パッド10は、ディスク14と垂直な方向のみなら
ずディスク14と平行な面内においても若干動けるように
キャリパ5に支持されている。各シム1は、各摩擦パッ
ド10の鋼板10aとキャリパ5との間に介装される。
本発明のシム1においては、金属板2の両面に設けられ
るコーティング層(コンパウンド層3)は、ゴム単独で
はなく、耐熱性非金属繊維を配合されているので、摩擦
パッド10がキャリパ5に強圧されても、決して横流れを
生じないため、剥れも生じない。また、耐熱性非金属繊
維を配合されているので、コンパウンド層3の耐熱温度
は例えば350℃程度と高くすることができるため、摩擦
パッド10とディスク14との摩擦熱等によっても決して劣
化することがない。したがって、耐久性に優れ、長期間
安定した鳴き防止効果を得ることができる。第4図はこ
のような効果を実証するもので、本発明のシム1と従来
のシムとにおける走行距離と鳴き音率の関係を比較して
示しており、従来のシムを用いた場合は鳴き音率が走行
距離とともに大幅に増加するのに対し、本発明のシムを
用いた場合は走行距離が増加しても鳴き音率の増加は非
常に小さいことが分る。
さらに、コーティング層(コンパウンド層3)は、ゴム
単独ではなく、熱伝導が悪い耐熱性非金属繊維を配合さ
れているので、本発明のシム1は断熱特性をも有してい
る。このため、摩擦パッド10からシム1を介して前記油
圧シリンダ内の油へと行われる伝熱を低減し、ブレーキ
システムの油圧系統の信頼性をも向上させる。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によるデイスクブレーキ用鳴き防止
シムは、 (イ)コーティング層が横流れして剥れたりすることが
ないとともに耐熱温度が高く、耐久性に優れ、長期間に
渡って安定した鳴き防止効果を得ることができる。
(ロ)断熱特性をも有していて、ディスクブレーキの油
圧シリンダ内の油への伝熱を低減し、ブレーキシステム
の油圧系統の信頼性をも向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるディスクブレーキ用鳴き防止シム
の一実施例を示す断面図、第2図は前記実施例のシムを
用いたディスクブレーキの一例を示す分解斜視図、第3
図は前記ディスクブレーキにおけるシム介装部を示す断
面図、第4図は本発明のシムと従来のシムとにおける走
行距離と鳴き音率との関係を示す特性図である。 1…鳴き防止シム、2…金属板、3…コンパウンド層、
4…グラファイト層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディクスブレーキにおいて鳴き音発生防止
    のためにキャリパと摩擦パッドとの間に介装されるディ
    スクブレーキ用鳴き防止シムであって、 金属板の両面に、石綿以外の耐熱性非金属繊維と充填材
    とエラストマーとを混合してなるコンパウンドの薄い層
    をコーティングし、さらにこれらのコンパウンド層の表
    面にグラファイトを主成分とする層をコーティングして
    なるディスクブレーキ用鳴き防止シム。
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