JPH0772585A - ポリエステル支持体 - Google Patents

ポリエステル支持体

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JPH0772585A
JPH0772585A JP6618194A JP6618194A JPH0772585A JP H0772585 A JPH0772585 A JP H0772585A JP 6618194 A JP6618194 A JP 6618194A JP 6618194 A JP6618194 A JP 6618194A JP H0772585 A JPH0772585 A JP H0772585A
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JP
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polyester support
polyester
film
support
treatment
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Application number
JP6618194A
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English (en)
Inventor
Fumio Kawamoto
二三男 川本
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】接着性にすぐれ、巻きぐせが付きにくく、ブロ
ッキングしにくい等生産性にすぐれたポリエステル支持
体を提供する。 【構成】光電子分光法(XPS)で求めた、炭素原子の
1s軌道(C1s)から放出された光電子量に対する、
酸素原子の1s軌道(O1s)から放出された光電子量
の強度比が1.0以上3.0以下であるポリエステル支
持体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は乳剤層と支持体との密着
性にすぐれ、巻ぐせがつきにくい支持体を含む写真感光
材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀写真感光材料は、Xレイ用
フイルム、製版用フイルム及びカットフイルムの如くシ
ート状態の形態のものと、ロール状の形態のものがあ
る。ロールフイルムの代表的なものとしては、35mm巾
又はそれ以下の巾でパトローネ内に収められており、一
般のカメラに装填して撮影に用いられるカラーフィルム
又は黒白ネガフィルムが挙げられる。
【0003】ポリエステル支持体の乳剤層、バック層と
の接着強度を挙げることが困難であり、このために表面
改質処理を行うことが知られている。例えば、特開昭5
9−56430号公報、米国特許3,761,299号
明細書、同4,072,769号明細書、特公昭53−
794号公報、特開昭53−129262号公報、英国
特許891,409号明細書、特開昭50−11357
8号公報、同47−15625号公報、同51−417
70号公報等に記載された方法が知られている。しか
し、いづれの方法もこれらの処理に伴い、ポリエステル
支持体が黄色に着色(黄変)し易すかった。
【0004】巻ぐせカールのある支持体を用いた写真感
光材料では、ロール状態で用いられた際に、例えば現像
後写真印画紙に画像を形成させる焼き付け工程等で、ス
リ傷の発生、焦点ボケ、搬送時のジャミング等の問題が
生じてしまう。一方、写真感光材料の用途は多様化して
おり撮影時のフイルム搬送の高速化、撮影倍率の高倍率
化、ならびに撮影装置の小型化が著しく進んでいる。そ
の際には、写真感光材料用の支持体としては、強度、寸
度安定性、薄膜化等の性質が要求される。
【0005】従来の135システムでは、パトローネ内
部の巻径を9mm以下に小型化しようとすると著しい巻き
ぐせが付き、自動現像処理のさい種々のトラブルが発生
する。PETフィルムは、優れた生産性、機械強度並び
に寸度安定性を有するためにTACに代替するものと考
えられてきたが、ロール形態では巻癖カールが強く残留
するために使用できなかった。特開平1−244446
号、特開平4−220329号、特開平4−23503
6号、特開平4−235037号などでは、ポリエステ
ルを吸水性にすることによりカール回復性を達成しよう
という試みがなされているが、PETに比べ寸度安定性
が劣り、樋状カールが強く、現像処理機での搬送性やカ
メラ内での擦傷の発生という新たな問題が発生した。
【0006】一方、特開昭51−16358号公報に記
載されているようなポリエステル支持体をTg以下の温
度で熱処理する方法が知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は支持体の黄変
が少なく、支持体と乳剤層、バック層との接着性にすぐ
れ、巻ぐせがつきにくい、ポリエステル支持体を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】これらの課題は、光電子
分光法(XPS)で求めた、炭素原子の1s軌道(C1
s)から放出された光電子量に対する、酸素原子の1s
軌道(O1s)から放出された光電子量の強度比が1.
0以上3.0以下であるポリエステル支持体によって達
成された。
【0009】本発明は光電子分光法(XPSと以下略
す)で求めたOls、Clsから放出された光電子量の
XPSスペクトルの面積比が1.0〜3.0となるポリ
エステル支持体である。すなわち、本発明はOls/C
lsから放出される光電子量を測定したときのXPSス
ペクトルの面積比が1.0以上3.0以下となるように
表面処理をする。このXPS分析により物質の表面から
5nmまでの元素分析を行うことができる。本発明で
は、XPS分析により、酸素および炭素のls軌道から
放出される光電子スペクトルの面積から求めた。これら
の値は、Clsのピークトップを284.6eVとしチ
ャージシフト量を補正した後、Clsは296eVと2
80eVを直線で結び、その上に現われるピーク面積か
ら、Olsは537と527eVを直線で結び、その上
に表われるピーク面積から求めた。このOls/Cls
比は、1.0以上3.0以下より好ましくは1.20以
上2.0以下、さらに好ましくは1.25以上1.8以
下である。芳香族ポリエステルは、O1s/C1s比が
1.0未満である。通常、表面処理を強くしてO1s/
C1sの強度比が大きくなることは、ポリマー表面の酸
素量が多く、親水性が高くなることを示す。写真感光材
料の場合、これらのポリエステル支持体上にゼラチンに
代表される親水性ポリマーを塗設することが多いため支
持体表面が親水性となっていることが、接着性向上のた
めには不可欠である。従って、充分な接着性を得るため
には、O1s/C1sがなるべく高い方が望ましい。し
かし、表面処理を強くしてゆくと、O1s/C1s比の
増加以外にも、分子鎖の切断も進行し、水素原子が切断
され、飛び出し易く、代わりに二重結合が生成し、可視
−紫外吸収が長波長側に伸び易い。その結果、黄変が発
生する。従って表面処理が強すぎても不具合が生じる。
【0010】本発明のポリエステル支持体は表面エネル
ギー(γB )は55dyn/cm以上100dyn/cm以
下が好ましい。これらの値は表面処理の強度、時間、処
理雰囲気によって制御可能である。強い接着性を得るた
めには、この値は大きい方が望ましいが、この値を大き
くしすぎると、耐傷性の低下、黄色みが増加する。従っ
てこれらを両立する範囲として55dyn/cm以上10
0dyn/cm以下、さらに好ましくは65dyn/cm以
上、80dyn/cm以下である。表面エネルギーを求め
るため接触角θは、協和界面化学(株)製、接触角計C
A−DT・A型を用い、25℃、60%RH雰囲気下
で、表面に液体を滴下後10秒後に読み取った。
【0011】このような表面処理は、グロー放電処理ま
たは火炎処理より達成される。グロー放電処理条件は一
般に圧力は0.005〜20Torr、好ましくは0.
1〜2Torrが適当である。圧力が低すぎると表面処
理効果が低下し、また圧力が高すぎると過大電流が流
れ、スパークがおこりやすく、危険でもあるし、ベース
が黄色し易い。本発明のように、水蒸気下でグロー放電
処理を施すと接着性および黄変、耐傷性を同時に改善す
ることができた。これは、水分子がグロー放電処理に伴
い、表面と反応し、効率的に表面に水酸基が導入される
ためと思われる。この多量に発生する水酸基により、上
に塗布される親水性バインダー(例えばゼラチン)との
親和性が向上するためと思われる。グロー放電雰囲気中
への水蒸気の導入は分圧が10%以上100%以下、さ
らに好ましくは40%以上になるように導入するのが好
ましい。これよりも水蒸気含率が低いと十分な接着性を
得ることができない。このような水蒸気下でのグロー放
電処理は、放電室中に水蒸気を導入することで容易に達
成できる。
【0012】またグロー放電処理の前にベースを予熱す
ることで、表面に水酸基の導入が更に促進されるように
思われる。この温度は35℃以上、Tg以下である。5
0℃以下では接着性は向上せず、Tg以上の温度では、
著しいブロッキングが発生する。また同時にグロー放電
処理損傷により、ベースが黄変し易くなると同時に耐傷
性の低下ももたらす。この黄変および耐傷性低下は特に
PENの場合に著しい。このように真空中でポリマー表
面温度を上げる具体的方法としては、赤外線ヒータによ
る加熱、熱ロールに接触させることによる加熱等があ
る。例えばフィルム面を100℃に加熱したい場合、1
00℃の熱ロールにフィルムを高々1秒間接触するだけ
で十分である。加熱方法が前述の方法に限らず、広く公
知の加熱方法を利用しうることは言うまでもない。
【0013】このような、グロー放電は、真空タンク中
で1対以上の空間を置いて配置された金属板或いは金属
棒間に高電圧を印加することにより生じる。この電圧
は、通常上記圧力範囲内では、500〜5000Vの間
で安定な定常グロー放電が起る。接着性を向上せしめる
のに特に好適な電圧範囲は、2000〜4000Vであ
る。又、放電周波数として、従来技術に見られるよう
に、直流から数1000MHz、好ましくは50Hz〜
20MHzが適当である。放電処理強度に関しては、所
望の接着性能が得られることから0.01KV・A・分
/m2〜5KV・A・分/m2、好ましくは0.15KV・
A・分/m2〜1KV・A・分/m2が適当である。グロー
処理は、バッチ式でも連続方式でもよく処理後はすみや
かに冷却することが好ましい。
【0014】火炎処理は天然ゴム、液化プロパンガス、
都市ガスのいずれを用いてもかまわないが、空気との混
合比が重要である。なぜなら、火炎処理による表面処理
の効果は活性な酸素を含むプラズマによってもたらされ
ると考えられるからであり、火炎の重要な性質であるプ
ラズマの活性(温度)と酸素がどれだけ多くあるかがポ
イントである。このふたつを決めているのはガス/酸素
比であり、過不足なく反応する場合がエネルギー密度が
最も高くなりプラズマの活性が高くなる。具体的には、
天然ガス/空気の好ましい混合比は容積比で1/6〜1
/10、好ましくは1/7〜1/9である。また、液化
プロパンガス/空気の場合は1/14〜1/22、好ま
しくは1/16〜1/19、都市ガス/空気の場合は1
/2〜1/8、好ましくは1/3〜1/7である。ま
た、火炎処理量は1〜50Kcal/m2、より好ましくは
3〜20Kcal/m2の範囲で行うとよい。またバーナ
ーの内炎の先端と支持体の距離は3〜7cm、より好まし
くは4〜6cmにするとよい。バーナーのノズル形状は、
フリンバーナー社(米国)のリボン式、ワイズ社(米
国)の多穴式、エアロジェン(英国)のリボン式、春日
電機(日本)の千鳥型多穴式、小池酸素(日本)の千鳥
型多穴式が好ましい。火炎処理に支持体を支えるバック
アップロールは中空型ロールであり、冷却水を通して水
冷し、常に20〜50℃の一定温度で処理するのがよ
い。
【0015】ロール状で処理する場合、表面処理時外周
面とのきしみにより傷が発生し易くなる。この対策とし
て本発明は最適な粒子を支持体中に練り込み表面に凸凹
を与えることで、ヘイズを上昇させないできしみを防止
し、耐傷性を得ることができた。また、最適なナーリン
グを行った後このグロー放電処理を行うことによりベー
ス巻取り時のベース変形を最小限に抑えながら、かつき
しみを防止し耐傷性を確保することができた。これらの
条件については後で詳細に記述する。さらに、グロー放
電処理の条件を最適化し、ブロッキングしにくく、かつ
接着性にもすぐれるベースを作ることができた。さら
に、前述のように表面処理の条件を最適化し、ブロッキ
ングしにくく、かつ接着性にもすぐれるベースを作るこ
とができた。
【0016】本発明で使用されるポリエステルはポリエ
チレン−2,6−ジナフタレート(PEN)、ポリアリ
リレート(PAr)、ポリシクロヘキサンジメタノール
テレフタレート(PCT)等のホモポリマー、および、
ジカルボン酸として2,6−ナフタレンジカルボン酸
(NDCA)、テレフタル酸(TPA)、イソフタル酸
(IPA)、オルトフタル酸(OPA)、シクロヘキサ
ンジカルボン酸(CHDC)、パラフェニレンジカルボ
ン酸(PPDC)、ジオールとして、エチレングリコー
ル(EG)、シクロヘキサンジメタノール(CHD
M)、ネオペンチルグリコール(NPG)、ビスフェノ
ールA(BPA)、ビフェノール(BP)また、ヒドロ
キシカルボン酸としてパラヒドロキシ安息香酸(PHB
A)、6−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボン酸(H
NCA)を共重合させたものが挙げられる。これらの中
でさらに好ましいものとして、ナフタレンジカルボン
酸、テレフタール酸とエチレングリコールのコポリマー
(ナフタレンジカルボン酸とテレフタール酸の混合モル
比は0.3:0.7〜1.0:0の間が好ましく、0.
5:0.5〜0.8:0.2が更に好ましい。)、テレ
フタル酸とエチレングリコール、ビスフェノールAのコ
ポリマー(エチレングリコールとビスフェノールAの混
合モル比は0.6:0.4〜0:1.0の間が好まし
く、更には0.5:0.5〜0:0.9が好まし
い。)、イソフタール酸、パラフェニレンジカルボン
酸、テレフタル酸とエチレングリコールのコポリマー
(イソフタール酸;パラフェニレンジカルボン酸のモル
比はテレフタル酸を1とした時それぞれ0.1〜10.
0、0.1〜20.0、更に好ましくは、それぞれ0.
2〜5.0、0.2〜10.0が好ましい)、ナフタレ
ンジカルボン酸、ネオペンチルグリコールとエチレング
リコールのコポリマー(ネオペンチルグリコールとエチ
レングリコールのモル比は1:0〜0.7:0.3が好
ましく、より好ましくは0.9:0.1〜0.6:0.
4)テレフタル酸、エチレングリコールとビフェノール
のコポリマー(エチレングリコールとビフェノールのモ
ル比は、0:1.0〜0.8:0.2が好ましく、さら
に好ましくは0.1:0.9〜0.7:0.3であ
る。)、パラヒドロキシ安息香酸、エチレングリコール
とテレフタル酸のコポリマー(パラヒドロキシ安息香
酸、エチレングリコールのモル比は1:0〜0.1:
0.9が好ましく、さらに好ましくは0.9:0.1〜
0.2:0.8)等の共重合体およびPENとPET
(組成比0.3:0.7〜1.0:0が好ましく、0.
5:0.5〜0.8:0.2が更に好ましい)、PET
とPAr(組成比0.6:0.4〜0:1.0が好まし
く、0.5:0.5〜0:0.9が更に好ましい)等の
ポリマーブレンドでも良い。最も好ましいのは少なくと
も2,6−ナフタレンジカルボン酸を含むポリエステル
である。PENはその中の代表例である。
【0017】これらのホモポリマーおよびコポリマー
は、従来公知のポリエステルの製造方法に従って合成で
きる。例えば酸成分をグリコール成分と直接エステル化
反応するか、または酸成分としてジアルキルエステルを
用いる場合は、まず、グリコール成分とエステル交換反
応をし、これを減圧下で加熱して余剰のグリコール成分
を除去することにより、合成することができる。あるい
は、酸成分を酸ハライドとしておき、グリコールと反応
させてもよい。この際、必要に応じて、エステル交換反
応、触媒あるいは重合反応触媒を用いたり、耐熱安定化
剤を添加してもよい。これらのポリエステル合成法につ
いては、例えば、高分子実験学第5巻「重縮合と重付
加」(共立出版、1980年)第103頁〜第136
頁、“合成高分子V”(朝倉書店、1971年)第18
7頁〜第286頁の記載を参考に行うことができる。こ
れらのポリエステルの好ましい平均分子量の範囲は約
5,000ないし50,000である。
【0018】また、このようにして得られたポリマーの
ポリマーブレンドは、特開昭49−5482、同64−
4325、特開平3−192718、リサーチ・ディス
クロージャー283,739−41、同284,779
−82、同294,807−14に記載した方法に従っ
て、容易に形成することができる。次に本発明に用いる
ポリエステルはTgが90℃以上200℃以下のものが
好ましく、この具体的化合物例を下に示す。 ・ホモポリマー PEN:〔2,6−ナフタレンジカルボン酸(NDCA)/エチレングリコー ル(EG)(100/100)〕 Tg=119℃ PCT:〔テレフタル酸(TPA)/シクロヘキサンジメタノール(CHDM )(100/100)〕 Tg=93℃ PAr:〔TPA/ビスフェノールA(BPA) (100/100)〕 Tg=192℃ ・共重合体(( )内はモル比を表わす。) PBC−1 2,6−NDCA/TPA/EG(50/50/100) Tg=92℃ PBC−2 2,6−NDCA/TPA/EG(75/25/100) Tg=102℃ PBC−3 2,6−NDCA/TPA/EG/BPA(50/50/75/ 25) Tg=112℃ PBC−4 TPA/EG/BPA(100/50/50)Tg=105℃ PBC−5 TPA/EG/BPA(100/25/75)Tg=135℃ PBC−6 TPA/EG/CHDM/BPA(100/25/25/50) Tg=115℃ PBC−7 IPA/PPDC/TPA/EG(20/50/30/100) Tg=95℃
【0019】 PBC−8 NDCA/NPG/EG(100/70/30) Tg=105℃ PBC−9 TPA/EG/BP(100/20/80) Tg=115℃ PBC−10 PHBA/EG/TPA(200/100/100) Tg=125℃ PBC−11 NDCA/TPA/EG(52/48/100) Tg=93℃ PBC−12 NDCA/TPA/EG/BPA(50/50/75/25) Tg=102℃ PBC−13 NDCA/TPA/EG(60/40/100) Tg=103℃ PBC−14 NDCA/TPA/EG(48/52/100) Tg=89℃ PBC−15 NDCA/TPA/EG(35/65/100) Tg=87℃ ・ポリマーブレンド(( )内は重量比を表わす。) PBB−1 PEN/PET(60/40) Tg=95℃ PBB−2 PEN/PET(80/20) Tg=104℃ PBB−3 PAr/PEN(50/50) Tg=142℃ PBB−4 PAr/PCT(50/50) Tg=118℃ PBB−5 PAr/PET(60/40) Tg=101℃ PBB−6 PEN/PET/PAr(50/25/25)Tg=108℃
【0020】本発明のポリエステル支持体は、前述のよ
うに表面処理後の耐傷性確保のために表面に凹凸を有す
ることが好ましく、その凹凸は表面粗さ(Ra)で表現
され、0.001〜0.05μmにするのが好ましい。
この範囲以下では充分な耐傷性を得ることができず、こ
れ以上では、支持体の引っかかりが増大し逆に耐傷性が
低下する。また、ヘイズも上昇し透明性も低下し易い。
このような凹凸を有するポリエステル支持体は、通常ポ
リエステルを形成するための反応時、例えばポリエステ
ル交換法による場合のエステル交換反応中あるいは重縮
合反応中の任意の時期、又は直接重合法による場合の任
意の時期に、微粒子を反応系中に添加することにより製
造することができる。好ましくは、重縮合反応の初期例
えば固有粘度が約0.3に至るまでの間に、添加するの
が好ましい。
【0021】また、本発明に使用できる微粒子は、下記
式 f=V/D3 ここで、Vは粒子1ケ当りの平均体積(μm3 )であ
り、そしてDは粒子の平均最大粒径(μm)である。で
定義される体積形状係数(f)が0.2より大きくそし
てπ/6以下であるものである。上記定義において、D
の粒子の平均最大粒径は粒子を横切る任意の直線が粒子
の周囲と交叉する2点間の距離のうち最大の長さを持つ
距離をいうものと理解すべきである。本発明における微
粒子のより好ましいfの値は0.3〜π/6であり、さ
らに好ましいfの値は、0.4〜π/6である。fの値
がπ/6である粒子は真球である。下限よりも小さいf
値をもつ微粒子の使用ではフィルムヘイズが大きくなり
易い傾向があった。
【0022】そして、この球状微粒子は平均粒径が0.
05〜3.0μm、好ましくは0.05〜1.0μm、
更に好ましくは0.1〜0.8μmである。
【0023】シリカ粒子の平均粒径(測定粒子の面積円
相当径の総和/測定粒子の数)が0.05μm以下で
は、充分なきしみ防止性が得られずその結果傷がつき易
く好ましくない。また平均粒径が3.0μmを超える
と、フィルム表面の突起が高くなり耐傷性が強度が低下
するため好ましくない。また、これら球状シリカ粒子は
粒径分布がシャープであることが好ましく、分布の急峻
度を表わす相対標準偏差が0.5以下、更には0.4以
下、特に0.3以下であることが好ましい。この相対標
準偏差は次式で表わされる
【0024】
【数2】
【0025】
【数3】
【0026】を表わす。相対標準偏差が0.5以下の微
粒子を用いると、該粒子が真球状で且つ粒度分布が極め
て急峻であり、突起高さのそろった耐傷性・透明性の優
れたポリエステル支持体が得られる。
【0027】このような微粒子の添加量は、ポリエステ
ルに対して0.001〜0.8重量%とする必要があ
り、好ましくは0.005〜0.6重量%、更に好まし
くは0.1〜0.5重量%である。添加量が0.001
重量%未満では、巻きとり時にきしみが発生し傷が発生
しやすくなる。一方0.8重量%を超えるとヘイズが上
昇し透明性が低下し、さらに引っかき強度が低下するた
め好ましくない。このような微粒子は、有機物、無機物
いづれでもよく、無機物微粒子の例としては、好ましく
は、イ.二酸化ケイ素;ロ.アルミナ;ハ.SiO2 分
を30重量%以上含有するケイ酸塩(例えば非晶質ある
いは結晶質の粘土鉱物、アルミノシリケート(焼生物や
水和物を含む)、温石綿、ジルコン、フライアッシュ
等);ニ.Zn、Zr及びTiの酸化物;ホ.Ca及び
Baの硫酸塩;ヘ.Li、Ba及びCaのリン酸塩(1
水素塩や2水素塩を含む);ト.Li、Na及びKの安
息香酸塩;チ.Ca、Ba、Zn及びHnのテレフタル
酸塩;リ.Mg、Ca、Ba、Zn、Cd、Pb、S
r、Hn、Fe、Co及びNiのチタン酸塩;ヌ.Ba
及びPbのクロム酸塩;ル.炭素(例えばカーボンブラ
ック、グラファイト等);ヲ.ガラス(例えばガラス
粉、ガラスビーズ等);ワ.Ca及びMgの炭素塩;
カ.ホタル石;及びヨ.ZnSが例示される。更に好ま
しくは、無水ケイ酸、含水ケイ酸、酸化アルミニウム、
ケイ酸アルミニウム(焼成物、水和物等を含む)、燐酸
1リチウム、燐酸3リチウム、燐酸ナトリウム、燐酸カ
ルシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、安息香酸リチウ
ム、これらの化合物の複塩(水和物を含む)、ガラス
粉、粘土(カオリン、ベントナイト、白土等を含む)、
タルク、ケイ藻土、炭酸カルシウム等が例示される。特
に好ましくは二酸化ケイ素、アルミナ炭酸カルシウムが
挙げられる。また、これらの微粒子は有機物であっても
よく、例えば架橋ポリスチレン、架橋ポリメチルメタク
リレート等を用いることができる。また、シリコーン樹
脂を用いてもよい。これらの微粒子は単体で用いてもよ
く、混合して用いてもよい。
【0028】また、これらのポリマーフィルム中に蛍光
防止および経時安定性付与の目的で紫外線吸収剤を、練
り込んでも良い。紫外線吸収剤としては、可視領域に吸
収を持たないものが望ましく、かつその添加量はポリマ
ーフィルムの重量に対して通常0.5重量%ないし20
重量%、好ましくは1重量%ないし10重量%程度であ
る。0.5重量%未満では紫外線劣化を抑える効果が期
待できない。紫外線吸収剤としては2,4−ジヒドロキ
シベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベン
ゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベン
ゾフェノン、4−ドデシルオキシ−2−ヒドロキシベン
ゾフェノン、2,2′,4,4′−テトラヒドロキシベ
ンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジ
メトキシベンゾフェノンなどのベンゾフェノン系、2
(2′−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリ
アゾール、2(2′−ヒドロキシ3′,5′−ジ−t−
ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2(2′−ヒド
ロキシ−3′−ジ−t−ブチル−5′−メチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール系、サ
リチル酸フェニル、サリチル酸メチル等のサリチル酸系
紫外線吸収剤が挙げられる。
【0029】また、ポリエステルフィルムを写真感光材
料用支持体として使用する際に問題となる性質の一つに
支持体が高屈折率であるために発生するふちかぶりの問
題があげられる。ポリエステル特に芳香族系ポリエステ
ルの屈折率は、1.6〜1.7と高いのに対し、この上
に塗設する感光層の主成分であるゼラチンの屈折率は
1.50〜1.55とこの値より小さい。従って、光が
フィルムエッジから入射した時、ベースと乳剤層の界面
で反射しやすい。従って、ポリエステル系のフィルムは
いわゆるライトパイピング現象(ふちかぶり)を起こ
す。この様なライトパイピング現象を回避する方法とし
てはフィルムに不活性無機粒子等を含有させる方法なら
びに染料を添加する方法等が知られている。フイルム染
色に使用する染料については感光材料の一般的な性質上
グレー染色が好ましく、また染料はポリエステルフィル
ムの製膜温度域での耐熱性に優れ、かつポリエステルと
の相溶性に優れたものが好ましい。染料としては、上記
観点から三菱化成製のDiaresin、日本化薬製の
Kayaset等ポリエステル用として市販されている
染料を混合することにより目的を達成することが可能で
ある。染色濃度に関しては、マクベス社製の色濃度計に
て可視光域での色濃度を測定し少なくとも0.01以上
であることが必要である。更に好ましくは0.03以上
である。このような染料を本発明の微粒子と一緒に支持
体中に混練してもよい。
【0030】次に支持体の製膜方法について説明する。
本発明の二軸配向フィルムを製造する際に、球状シリカ
粒子、あるいはそれと不活性粒子又は内部析出粒子を芳
香族ポリエステルの重合前又は重合中に重合釜中で、重
合終了後ペレタイズするとき、押出機中であるいはシー
ト状に溶融押出しする際押出機中で該芳香族ポリエステ
ルと充分に混練すればよい。
【0031】本発明のポリエステルフィルムは、例えば
融点(Tm:℃)ないし(Tm+70)℃の温度で芳香
族ポリエステルを溶融押出して固有粘度0.45〜0.
9の未延伸フィルムを得、該未延伸フィルムを一軸方向
(縦方向又は横方向)に(Tg−10)〜(Tg+7
0)℃の温度(但し、Tg:芳香族ポリエステルのガラ
ス転移温度)で2.5〜5.0倍の倍率で延伸し、次い
で上記延伸方向と直角方向(一段目延伸が縦方向の場合
には、二段目延伸は横方向となる)にTg(℃)〜(T
g+70)℃の温度で2.5〜5.0倍の倍率で延伸す
ることで製造できる。この場合、面積延伸倍率は9〜2
2倍、更には12〜22倍にするのが好ましい。延伸手
段は同時二軸延伸、逐次二軸延伸のいずれでもよい。
【0032】更に、二軸配向フィルムは、(Tg+7
0)℃〜Tm(℃)の温度で熱固定することができる。
例えばポリエチレン−2,6−ナフタレートフィルムに
ついては190〜250℃で熱固定することが好まし
い。熱固定時間は例えば1〜60秒である。また弾性率
をさらにあげたい場合にはこれ等の二軸延伸フィルムに
ついて、熱固定温度を(Tg+20)℃〜(Tg+7
0)℃として熱固定し、更にこの熱固定温度より10〜
40℃高い温度で縦又は横に延伸し、続いて更にこの温
度より20〜50℃高い温度で更に横又は縦に延伸し、
縦方向の場合延伸倍率5.0〜6.9倍、横方向の綜合
延伸倍率を5.0〜6.9倍とすることにより得られ
る。延伸方法は逐次二軸延伸であっても同時二軸延伸で
あってもよい。また縦方向・横方向の延伸回数は限定さ
れるものではない。
【0033】このようにして成膜したポリエステルのヘ
イズは3%以下0%以上であり、好ましくは、2%以
下、さらに好ましくは1.5%以下である。ヘイズが3
%以上になると、写真画像の鮮鋭度が劣るようになる。
また、本発明のポリエステル支持体同志の摩擦係数は
0.6以上であり、好ましくは0.7以上、さらに好ま
しくは0.75以上である。摩擦係数が0.6より小さ
いと製造工程のロールでスリップを起こし擦傷の原因と
なる。また、長尺のフィルムを巻取る際にスリップを起
こし巻ずれの原因となる。本発明のポリエステルの厚み
は、50〜100μmであり、これより薄いと乳剤の収
縮力に耐えきれず、樋状カールとなり、これ以上厚いと
カメラやパトローネを薄く小さくすることができない。
【0034】また支持体の表面粗さRaは、0.001
〜0.05μmであることが好ましい。この値が、0.
001以下であれば充分なきしみ防止能を得ることがで
きずその結果傷が発生し易すくなる、また0.05以上
であれば引っかかりが大きくなり再び耐傷性が低下す
る。
【0035】本発明におけるナーリングは、特公昭57
−36129号に示される方法に従って実施した。ナー
リングの高さはナーリング部とナーリングを付けていな
い部分の厚みを測定して求めた。ナーリングの高さは、
5μ以上50μm以下が好ましかった。5μm以下では
きしみ防止効果が不十分であり、一方50μm以上では
巻き取り時に巻きずれを生じ易いという問題があった。
また、ナーリングは、製品の得率の観点から、フィルム
端部に付けるのが好ましい。さらに、巻ずれを防ぐ観点
からフィルム両端に付ける方が好ましい。
【0036】巻きぐせカールの問題を解消する手段とし
て、USP4141735号明細書等によりフィルムを
加熱処理することにより、カールが低減することが知ら
れている。この熱処理は、ガラス転移温度を少し下廻る
温度で行うことが処理時間短縮のために望ましく、50
℃以上ガラス転移温度以下、より好ましくは、ガラス転
移温度を30℃下廻る温度以上ガラス転移温度以下であ
る。一方、この温度条件で熱処理を行う場合、0.1時
間以降効果が認められる。一方、1500時間以上で
は、その効果はほとんど飽和する。従って0.1時間以
上1500時間以下で熱処理することが必要である。さ
らにまた本発明のポリエステルを熱処理する方法におい
て、時間を短縮するために予めTg以上に短時間加熱
(好ましくはTgの20℃以上100℃以下の5分〜3
時間処理する)することが、好ましい。又加熱方法にお
いては、加熱倉庫にフィルムのロールをそのまま放置し
て加熱処理してもよく、またフィルムをヒートロール
や、ヒーター等で搬送してから昇温し、高温のまま巻き
取った後熱処理を施してもよい。更には長い加熱ゾーン
を搬送中に熱処理してもよい。さらに熱処理で用いられ
るロール巻き芯は、そのフィルムへの温度伝播が効率よ
くいくために中空かないしは加熱出来るように電気ヒー
ター内蔵または高温液体を流液できるような構造を有す
るものが好ましい。ロール巻き芯の材質は特に限定され
ないが、熱による強度ダウンや変形のないものが好まし
く、例えばステンレス、ガラスファイバー入樹脂を挙げ
ることが出来る。
【0037】このようにして成膜したポリマーフィルム
を支持体に使用する場合、(1) 表面処理をしたのち、直
接写真乳剤を塗布して接着力を得る方法、(2) 下塗第1
層で、例えば塩化ビニル、塩化ビニリデン、ブタジエ
ン、メタクリル酸、アクリル酸、イタコン酸、無水マレ
イン酸などの中から選ばれた単量体を出発原料とする共
重合体を始めとして、ポリエチレンイミン、エポキシ樹
脂、グラフト化ゼラチン、ニトロセルロース、などを使
用し、下塗第2層では主としてゼラチンを使用する方
法、(3) 支持体を膨潤させ、親水性下塗ポリマーと界面
混合させることによる単層法がある。本発明に使用する
親水性下塗ポリマーとしては、水溶性ポリマー、セルロ
ースエステル、ラテックスポリマー、水溶性ポリエステ
ルなどが例示される。水溶性ポリマーとしては、ゼラチ
ン、ゼラチン誘導体、カゼイン、寒天、アルギン酸ソー
ダ、でんぷん、ポリビニールアルコール、ポリアクリル
酸共重合体、無水マレイン酸共重合体などであり、セル
ロースエステルとしてはカルボキシメチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロースなどである。ラテックスポ
リマーとしては塩化ビニル含有共重合体、塩化ビニリデ
ン含有共重合体、アクリル酸エステル含有共重合体、酢
酸ビニル含有共重合体、ブタジエン含有共重合体などで
ある。この中でも最も好ましいのはゼラチンである。
【0038】本発明に使用される支持体を膨潤させる化
合物として、レゾルシン、クロルレゾルシン、メチルレ
ゾルシン、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレ
ゾール、フェノール、o−クロルフェノール、p−クロ
ルフェノール、ジクロルフェノール、トリクロルフェノ
ール、モノクロル酢酸、ジクロル酢酸、トリフルオロ酢
酸、抱水クロラールなどがあげられる。本発明の下びき
層には種々のゼラチン硬化剤を用いることができる。ゼ
ラチン硬化剤としてはクロム塩(クロム明ばんなど)、
アルデヒド類(ホルムアルデヒド、グルタールアルデヒ
ドなど)、イソシアネート類、活性ハロゲン化合物
(2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−S−トリアジン
など)、エピクロルヒドリン樹脂などを挙げることがで
きる。
【0039】本発明の下びき層にはSiO2 、Ti
O2 、マット剤の如き無機物微粒子又はポリメチルメタ
クリレート共重合体微粒子(1〜10μm)をマット剤
として含有することができる。これ以外にも、下塗液に
は、必要に応じて各種の添加剤を含有させることができ
る。例えば界面活性剤、帯電防止剤、アンチハレーショ
ン剤、着色用染料、顔料、塗布助剤、カブリ防止剤等で
ある。本発明において、下塗第1層用の下塗液を使用す
る場合には、レゾルシン、抱水クロラール、クロロフェ
ノールなどの如きエッチング剤を下塗液中に含有させる
必要は全くない。しかし所望により前記の如きエッチン
グ剤を下塗中に含有させることは差し支えない。
【0040】本発明に係わる下塗液は、一般によく知ら
れた塗布方法、例えばディップコート法、エアーナイフ
コート法、カーテンコート法、ローラーコート法、ワイ
ヤーバーコート法、グラビアコート法、或いは米国特許
第2,681,294号明細書に記載のホッパーを使用
するエクストルージョンコート法により塗布することが
出来る。所望により、米国特許第2,761,791
号、同3,508,947号、同2,941,898
号、及び同3,526,528号明細書、原崎勇次著、
「コーティング工学」253頁(1973年、朝倉書店
発行)などに記載された方法により2層以上の層を同時
に塗布することが出来る。
【0041】バック層のバインダーとしては、疎水性ポ
リマーでもよく、下びき層に用いる如き親水性ポリマー
であってもよい。本発明の感光材料のバック層には、帯
電防止剤、易滑剤、マット剤、界面活性剤、染料等を含
有することができる。本発明のバック層で用いられる帯
電防止剤としては、特に制限はなく、たとえばアニオン
性高分子電解質としてはカルボン酸及びカルボン酸塩、
スルホン酸塩を含む高分子で例えば特開昭48−220
17号、特公昭46−24159号、特開昭51−30
725号、特開昭51−129216号、特開昭55−
95942号に記載されているような高分子である。カ
チオン性高分子としては例えば特開昭49−12152
3号、特開昭48−91165号、特公昭49−245
82号に記載されているようなものがある。またイオン
性界面活性剤もアニオン性とカチオン性とがあり、例え
ば特開昭49−85826号、特開昭49−33630
号、米国特許第2,992,108、米国特許第3,2
06,312、特開昭48−87826号、特公昭49
−11567号、特公昭49−11568号、特開昭5
5−70837号などに記載されているような化合物を
挙げることができる。
【0042】本発明のバック層の帯電防止剤として最も
好ましいものは、ZnO、TiO2、SnO2 、Al2
O3 、In2 O3 、SiO2 、MgO、BaO、MoO
3 V 2 O5 の中から選ばれた少くとも1種の結晶性の金
属酸化物あるいはこれらの複合酸化物の微粒子である。
本発明に使用される導電性の結晶性酸化物又はその複合
酸化物の微粒子はその体積抵抗率が107 Ωcm以下、
より好ましくは105 Ωcm以下である。またその粒子
サイズは0.002〜0.7μm、特に0.005〜
0.3μmとすることが望ましい。以上述べてきた、表
面処理、熱処理、下塗り、バック層塗布は表面処理後に
下塗り、バック層塗布を行えば、それ以外の順番はいづ
れでもよく、中でも次のような順番が好ましい。 熱処理→表面処理→下塗り、バック層塗布 表面処理→熱処理→下塗り、バック層塗布 表面処理→バック層塗布→熱処理→下塗り
【0043】次に本発明の写真感光材料の写真層につい
て記載する。ハロゲン化銀乳剤層としては黒白用カラー
用何れでもよい。ここではカラーハロゲン化銀写真感光
材料について説明する。本発明の感光材料は、支持体上
に青感色性層、緑感色性層、赤感色性層のハロゲン化銀
乳剤層の少なくとも1層が設けられていればよく、ハロ
ゲン化銀乳剤層および非感光性層の層数および層順に特
に制限はない。典型的な例としては、支持体上に、実質
的に感色性は同じであるが感光度の異なる複数のハロゲ
ン化銀乳剤層から成る感光性層を少なくとも1つ有する
ハロゲン化銀写真感光材料であり、該感光性層は青色
光、緑色光、および赤色光の何れかに感色性を有する単
位感光性層であり、多層ハロゲン化銀カラー写真感光材
料においては、一般に単位感光性層の配列が、支持体側
から順に赤感色性層、緑感色性層、青感色性の順に設置
される。しかし、目的に応じて上記設置順が逆であって
も、また同一感色性層中に異なる感光性層が挟まれたよ
うな設置順をも取り得る。
【0044】上記、ハロゲン化銀感光性層の間および最
上層、最下層には各層の中間層等の非感光性層を設けて
もよい。該中間層には、特開昭61−43748号、同
59−113438号、同59−113440号、同6
1−20037号、同61−20038号に記載されて
いるようなカプラー、DIR化合物等が含まれていても
よく、通常用いられるように混色防止剤を含んでいても
よい。各単位感光性層を構成する複数のハロゲン化銀乳
剤層は、西独特許第1,121,470号あるいは英国
特許第923,045号、特開昭57−112751
号、同62−200350号、同62−206541
号、同62−206543号、同56−25738号、
同62−63936号、同59−202464号、特公
昭55−34932号、同49−15495号に記載さ
れている。
【0045】本発明に使用できる公知の写真用添加剤も
上記の2つのリサーチ・ディスクロージャーに記載され
ており、下記の表に関連する記載箇所を示した。 (添加剤種類) (RD176439)(RD187169) 1 化学増感剤 23頁 648頁右欄 2 感度上昇剤 同上 3 分光増感剤、強色増感剤 23〜24頁 648頁右欄 〜649頁右欄 4 増 白 剤 24頁 5 かぶり防止剤および安定剤 24〜25頁 649頁右欄〜 6 光吸収剤、フィルター染料、 紫外線吸収剤 25〜26頁 649頁右欄 〜650頁左欄 7 ステイン防止剤 25頁右欄 650頁左〜右欄 8 色素画像安定剤 25頁 9 硬 膜 剤 26頁 651頁左欄 10 バインダー 26頁 同上 11 可塑剤、潤滑剤 27頁 650頁右欄 12 塗布助剤、表面活性剤 26〜27頁 650頁右欄 また、ホルムアルデヒドガスによる写真性能の劣化を防
止するために、米国特許4,411,987号、や同第
4,435,503号に記載されたホルムアルデヒドと
反応して、固定化できる化合物を感光材料に添加するこ
とが好ましい。
【0046】本発明には種々のカラーカプラーを使用す
ることができ、その具体例は前出のリサーチ・ディスク
ロージャー(RD)No. 17643、VII −C〜Gに
記載された特許に記載されている。
【0047】本発明のポリエステル支持体を使用した写
真フィルムは巻ぐせが付きにくい特徴から、小さな内径
でパトローネ内又は、フィルム一体型カメラ内に収納し
て用いることができるが、内径が3mm以下では感材の
圧力による写真性の悪化が著しく実用上使用できない。
従って本発明では好ましいフィルムのカメラ内での内径
は3mm以上であり、又上限は12mmが好ましく、よ
り好ましくは5mmから11mm、更に好ましくは6m
mから10mmである。
【0048】
【実施例】
実施例−1 以下実施例により本発明を更に説明する。本発明はこれ
に限定されるものではない。なお、本発明における種々
の用語、物性値及び特性の測定法は以下の如くである。 (1)コアセット フィルムを所定の条件でスプールに巻き付けて巻ぐせを
付けること。 (2)コアセットカール コアセットにより付けた長さ方向の巻ぐせ。巻ぐせの程
度は、ANSI/ASC pH1.29−1985のTe
st Method Aに従って測定し、1/R〔m〕(Rはカー
ルの半径)で表示した。 (3)ガラス転移温度(Tg) 示差熱分析計(DSC)を用い、サンプルフィルム10
mgをヘリウム気流中、1度300℃まで20℃/分で昇
温後急冷し、再び20℃/分で昇温していった時、ベー
スラインから偏奇しはじめる温度と新たなベースライン
に戻る温度の算術平均温度もしくはTgに吸熱ピークが
現われた時はこ吸熱ピークの最大値に示す温度をTgと
して定義する。
【0049】I.微粒子の評価 (1)粒子の粒径 粒子粒径の測定には次の2つの方法がある。内部析出型
粒子の場合は(2) の方法を用い、それ以外は(1) の方法
で測定する。 1)球状微粉体から、平均粒径、粒径比等を求める場
合。 2)フィルム中の微粉体粒子の平均粒径、粒径比等を求
める場合。 1)球状粒子粉体からの場合:電顕試料台上に球状微粉
体を個々の粒子ができるだけ重ならないように散在せし
め、金スパッター装置によりこの表面に金薄膜蒸着層を
厚み200〜300Åで形成せしめ、走査型電子顕微鏡
にて10000〜30000倍で観察し、日本レギュレ
ーター(株)製ルーゼックス500にて、少くとも10
0個の粒子の最大径(Dli)、最小径(Dsi)及び面積
円相当径(Di)を求める。そして、これらの次式で表
わされる数平均値をもって、球状微粉体粒子の最大径
(Dl)、最小径(Ds)、平均粒径(D- )を表わ
す。
【0050】
【数4】
【0051】2)フィルム中の球状微粒子の場合:試料
フィルム小片を走査型電子顕微鏡用試料台に固定し、日
本電子(株)製スパッターリング装置(JFC−110
0型イオンスパッターリング装置)を用いてフィルム表
面に下記条件にてイオンエッチング処理を施す。条件は
ベルジャー内に試料を装置し、約10-3 Torrの真
空状態まで真空度を上げ、電圧0.25kV、電流12.
5mAにて約10分間イオンエッチングを実施する。更に
同装置にてフィルム表面に金スパッターを施し、走査型
電子顕微鏡にて10000〜30000倍で観察し、日
本レギュレーター(株)製ルーゼックス500にて少く
とも100個の粒子の最大径(Dli) 、最小径(Dsi)
及び面積円相当径(Di)を求める。以下、上記イ)と
同様に行う。
【0052】(2)相対標準偏差 上記1)項の積算曲線より差分粒度分布を求め、次の相
対標準偏差の定義式にもとづいて相対標準偏差を算出す
る。
【0053】
【数5】
【0054】II.成膜フィルムおよび表面処理後の物性
評価 (1)フィルム表面粗さ(Ra) 中心線平均粗さ(Ra)としてJIS−BO601で定
義される値であり、本発明では(株)小坂研究所の触針
式表面粗さ計(SURFCORDER SE−30C)
を用いて測定する。測定条件等は次の通りである。 (a)触針先端半径:2μm (b)測定圧力:30mg (c)カットオフ:0.25mm (d)測定長:0.5mm (e)データーのまとめ方 同一試料について5回繰返し測定し、最も大きい値を1
つ除き、残り4つのデーターの平均値の少数点以下4桁
目を四捨五入し、小数点以下3桁目まで表示する。
【0055】(2)きしみ性 平滑なガラス板上にフィルム同志を2枚重ね、その上に
ゴム板を更にその上に荷重を載せ、2枚のフィルムの接
圧を2g/cm2 として20mm/min でフィルム同志を滑
らせて摩擦力を測定した。5mm滑らせた点で摩擦係数を
動摩擦係数としこれをきしみ性の指標とした。 (3)ヘイズ ASTN−D 1003−52に従って測定した。 (4)引かき強度 サンプルフィルム(35mm×1.8m)を135カート
リッジ内に入れ、中で巻きゆるませた状態で50℃24
時間の熱処理を行った。これをとり出し、バック面に先
端の直径が25μmのダイア針を垂直にあて、連続荷重
をかけて60cm/分の速度で引っかいた。乳剤層をアン
チホルミンで脱膜後ライトテーブル上で観察し、透過光
で傷が見えはじめる荷重を引かき強度とした。 (5)支持体の黄色みの評価 グロー放電処理後の支持体について、400nmでの吸
光度(A)を測定した。測定はサンプル側に表面処理後
のフィルム、リファレンス側を空気で測定した。同様の
方法で表面処理前のフィルムの吸光度(A′)を測定
し、(A)/(A′)をフィルムの黄色みの増加量とし
た。
【0056】(6)傷の発生 グロー放電処理後の支持体を20kg/1m幅の張力で3
0m/分で巻き取った後これを巻きほぐして反射光源で
傷の発生を調べた。5cm□中に肉眼で確認される傷が0
〜3本以下を○、4〜6本を△、6本以上のものを×で
示した。
【0057】(7)巻き姿 1m幅のベースを20kg/1m幅の一定張力で30m/
分の速度で3000m巻き取っていった時に、ベース端
面の凹凸の差の最大値が10mm以下のものを○、10〜
20mmのものを△、20mm以上のものを×で示した。 (8)Ols/Cls強度比 表面処理直後の支持体を次の条件で測定した。 ・装置:ESCA−750型(島津製作所製) ・X線源:Mg Kα線 ・測定速度:0.5秒/eV なお、ピーク面積の求め方、チャージシフトの方法は上
に述べたとおりである。 (9)表面エネルギー 上に述べた方法により、表面処理直後の支持体のヨウ化
メチレンと水の接触角を測定し、表面エネルギーを算出
した。
【0058】III.感光層塗設後のフィルムの評価 (1)巻ぐせ フィルム(35mm×1.8m)を25℃60%RHの中
で一晩以上調湿し、これを所定の条件(温度、時間)で
8mmφのスプールにコアセットしたものを、一晩放冷し
た後、これをミニラボ(FP−550B:富士写真フイ
ルム製)で現像処理し、ミニラボ処理に伴うトラブルと
カール値の測定(ANSI/ASC pH1.29−1
985method Aに従いカール板を用いて実施)した。な
お、現像処理液の組成、処理時間等は、特願平5−82
の実施例1の方法と同じである。
【0059】(2)密着評価 (2−1)乾燥時の密着評価法 サンプル表面に、カミソリで縦横5mm間隔に6本ずつ切
れ目をいれて25個のます目を作り、この上に粘着テー
プ(日東電気工業(株)製、ニットーテープ)を貼り付
け、180度方向に素早く引き剥がす。この方法におい
て、未剥離部分が95%以上の場合をA級、90%以上
の場合をB級、60%以上の場合をC級、60%未満の
場合をD級とする。写真材料として十分実用に耐える密
着強度とは、上記4段階評価のうちA級に分類される物
である。
【0060】(2−2)湿潤時の密着評価法 以下に示す、発色現像、定着、安定浴の各処理段階にお
いて、液中でフィルムの乳剤面を鉄筆を用いて引掻傷を
×印に付け、これをゴムサックをつけた指頭で強く5回
擦り×の線に沿って剥がれた最大の剥離幅により密着力
を評価する。乳剤層が傷以上に剥離しない場合をA級、
最大剥離幅が2mm以内の時をB級、最大剥離幅が5mm以
内の時をC級、他をD級とする。写真材料として十分実
用に耐える密着強度とは、上記4段階評価のうちA級に
分類される物である。
【0061】1.支持体の製膜 表1に示した条件で微粒子を含有する極限粘度0.60
のポリエチレン−2,6−ナフタレートおよびその誘導
体をエステル交換法により合成し、そのポリエチレンテ
レフタレートペレットを170℃で4時間乾燥した後T
−ダイから溶融押し出しした後、縦方向に3.4倍、横
方向に4倍延伸し、厚み85μmの2軸延伸フィルムを
作成した。押出し温度は300℃、縦延伸温度は140
℃、横延伸温度は130℃であった。このようにして作
った2軸延伸フィルムを250℃で6秒間熱固定した。
このようにして製膜したフィルムについて、ヘイズ、引
かき強度、摩擦係数、表面粗さを測定し表1に示した。 2.ナーリング このフィルムに表1に示すようなナーリングを付けた。 3.支持体の熱処理 表1の水準1−1〜37に対して、直径150mmの巻き
芯に感光層塗布予定面を外巻きにして巻き付け、110
℃の空気恒温槽中で24時間熱処理を施した。
【0062】4.支持体の表面処理 4−1)グロー放電処理 上記熱処理後の支持体を表1に示した条件でフィルムの
両面にグロー放電処理を施した。ここで用いたグロー放
電処理装置は、電極は直径30mm、長さ400mmのアル
ミ製の棒電極を10cm間隔に4本絶縁板上に固定したも
のでありこの電極面から150mm離れた所を2秒間支持
体を通過させて処理を施した。また、ベースの温度調整
は、グロー放電電極の直前に設置したヒートロールを2
秒間接触させて行った。また、放電処理直後に冷却ロー
ル(25℃)を置き、その後巻き取るようにした。この
後、XPS測定、表面エネルギー測定およびブロッキン
グ性、巻き姿、黄色みの評価を行った。 4−2)火炎処理 春日電気(株)製フレーム処理装置を使用し、支持体の
表裏面を次の条件で表面処理を実施した。 ・都市ガス/空気比 : 1/5 ・火炎処理量 : 表1中に記載 ・内炎と支持体の距離 5cm ・火炎処理中に支持体が接しているロール温度: 35
℃ この後XPS測定、表面エネルギー測定およびブロッキ
ング性巻き姿、黄色みの評価を行った。 5.下塗り層の塗設 グロー放電処理を行った水準の支持体について、下記下
塗り液を塗布し、115℃で2分間乾燥後巻き取った。
塗布量は10ml/m2であった。 ゼラチン 1重量部 水 1 〃 メタノール 50 〃
【0063】
【化1】
【0064】火炎処理を行った水準の支持体について、
下記下塗り液を塗布し115℃で2分間乾燥後巻取っ
た。塗布量は、10ml/m2であった。 ゼラチン 1.0重量部 水 1.0 〃 酢酸 1.0 〃 メタノール 50.0 〃 エチレンジクロライド 50.0 〃 p−クロロフェノール 4.0 〃 6.バック層の塗設 下塗後の上記全ての水準の支持体の下塗層を設けた側と
は反対側の面に下記組成のバック層を塗設した。 6−1)導電性微粒子分散液(酸化スズ−酸化アンチモ
ン複合物分散液)の調製:塩化第二スズ水和物230重
量部と三塩化アンチモン23重量部をエタノール300
0重量部に溶解し均一溶液を得た。この溶液に1Nの水
酸化ナトリウム水溶液を前記溶液のpHが3になるまで
滴下し、コロイド状酸化第二スズと酸化アンチモンの共
沈澱を得た。得られた共沈澱を50℃に24時間放置
し、赤褐色のコロイド状沈澱を得た。
【0065】赤褐色コロイド状沈澱を遠心分離により分
離した。過剰なイオンを除くため沈澱に水を加え遠心分
離によって水洗した。この操作を3回繰り返し過剰イオ
ンを除去した。過剰イオンを除去したコロイド状沈澱2
00重量部を水1500重量部に再分散し、600℃に
加熱した焼成炉に噴霧し、青味がかった平均粒径0.1
μmの酸化スズ−酸化アンチモン複合物の微粒子粉末を
得た。この微粒子粉末の比抵抗は25Ω・cmであっ
た。
【0066】上記微粒子粉末40重量部と水60重量部
の混合液をpH7.0に調製し、攪拌機で粗分散の後、横
型サンドミル(商品名ダイノミル;WILLYA.BA
CHOFENAG製)で滞留時間が30分になるまで分
散して調製した。
【0067】6−2)バック層の調製:下記処方〔A〕
を乾燥膜厚が0.3μmになるように塗布し、115℃
で60秒間乾燥した。この上に更に下記の被覆層用塗布
液(B)を乾燥膜厚が1μmになるように塗布し、11
5℃で3分間乾燥した。 〔処方A〕 上記導電性微粒子分散液 10重量部 ゼラチン 1重量部 水 27重量部 メタノール 60重量部 レゾルシン 2重量部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル 0.01重量部 〔被覆層用塗布液(B)〕 セルローストリアセテート 1重量部 アセトン 70重量部 メタノール 15重量部 ジクロルメチレン 10重量部 p−クロルフェノール 4重量部 シリカ粒子(平均粒径0.2μm) 0.01重量部 ポリシロキサン 0.005重量部 C15H31COOC40H81/C50H101O(CH2CH2O)16H=(8/2 重量比) 0.01重量部 分散物 (平均粒径 20nm)
【0068】7)感光層の塗設 上記方法で得た支持体上に特願平5−82の実施例1と
全く同様な組成の各層を重層塗布し、多層カラー感光材
料を作成した。これらについて、接着性、巻ぐせの評価
を行った。
【0069】8)評価結果 結果を表1及び2に示した。
【0070】
【表1】
【0071】
【表2】
【0072】
【表3】
【0073】
【表4】
【0074】
【表5】
【0075】
【表6】
【0076】
【表7】
【0077】
【表8】
【0078】(1)Ols/Cls,表面エネルギー 本発明のXPS Ols/Cls強度比、表面エネルギーの
範囲内のグロー放電処理および火炎処理を施した実施例
1−1〜21、23、24、27、28、31,32、
34〜36、38〜43および本発明の範囲内のO1s/
C1s比、表面エネルギーの範囲内の火炎処理を施した2
−2、3については良好な密着性と少い黄色みを両立す
ることができた。これらは、グロー処理を真空度0.0
05Torr以上、20Torr以下、水蒸気含率10
%以上100%以下、電極間の電圧500V以上500
0V以下、ベース温度35℃、Tg以下でまた、火炎処
理は処理強度1.0〜50Kcal/m2で実施することによ
り達成された。グロー放電処理の場合、真空度は、この
範囲外では、実施例1−26、29に示すようにOls/
Cls比、表面エネルギー伴に低く、十分な密着力は得ら
れない。水蒸気含率はこの範囲以下では、実施例1−3
7に示すようにOls/Cls比、表面エネルギーとも低く
接着力が不十分であった。電圧はこの範囲以下では実施
例1−30に示すように、Ols/Cls比、表面エネルギ
ー伴に低く、接着力が不足、一方、この範囲以上では、
実施例1−33のように黄色みが著しく増大しNGであ
った。ベース温度もこの範囲以下では実施例1−22に
示すように、接着力が不足していた。一方、この範囲以
上でも実施例1−25に示すように、黄色みが増大しN
Gであった。また火炎処理でも同様に処理強度が不足
し、O1s/C1s比、表面エネルギーが小さいと実施例2
−1に示すように接着性が低下し、一方、処理強度が強
すぎO1s/C1s、表面エネルギーが大きくなりすぎる
と、傷がつき易くなったり黄色みが増加した。
【0079】(2)支持体の表面粗さ、添加微粒子、ヘ
イズ さらに本発明の請求項3〜8に記載の内容を実施するこ
とで、さらに傷の発生が少く、引っかき強度にもすぐ
れ、ヘイズが少く、かつ巻き姿のよい支持体を作ること
ができた。 微粒子の粒径 水準1−2は、きしみ性が悪く、巻取時に傷が発生しN
G、一方これより大きなものを用いた水準1−5は引か
き強度が大きく低下しNGだった。この範囲内の水準1
−3、1−4は傷の発生、引かき強度とも良好であっ
た。 微粒子の添加量 水準1−7はきしみ性が悪く、巻取時に傷が発生しN
G、これより多い水準1、9はヘイズが3%以上となり
NGであった。一方この範囲内である水準1−6、1−
8はヘイズも少く、傷の発生も少く良好であった。 微粒子の体積形状係数 小さい水準1−11では、ヘイズが3%以上に上昇しN
Gであった。一方この範囲内の水準1−10ではヘイズ
も低く良好であった。 微粒子の相対標準偏差 水準13では、引っかき強度が低下しNGであった。一
方、範囲内の水準12ではOKであった。 微粒子の素材 シリカ(水準1−1)、架橋ポリスチレン(水準1−3
6)、シリコーン(1−37)を用いたが、いづれも問
題なかった。 表面粗さ 小さい水準1−15では、傷が発生しNG、またこの範
囲より大きい水準1−17では引っかき強度が著しく低
下しNGであった。一方この範囲内の1−14、1−1
6は耐傷性、引かき強度とも良好であった。
【0080】(3)ナーリング グロー放電処理を施す前にナーリングを支持体に付ける
ことにより、傷の発生の少い、巻きずれしにくくするこ
とができた。 ナーリング厚み 水準1−19では傷が発生しNG、この範囲より大きい
1−21では巻きずれが発生しNGだった。一方、この
範囲内の1−20、1−18ではOKだった。
【0081】(4)ベースの熱処理 ポリエステルベースにTg以下35℃以上の温度で熱処
理を施した水準1−1〜35および、1−37〜44に
ついては自然経時でほぼ3年間に相当する強制コアセッ
ト条件(50℃24hr)で、充分にカールは小さく、
ミニラボ内でのトラブルを発生しなかった。一方、この
熱処理を施さなかった水準1−36については、カール
値が大きく、ミニラボ内でトラブル(後端折れ)を発生
した。
【0082】(5)ベース種 ナフタレンジカルボン酸含率 ナフタレンジカルボン酸をジカルボン酸成分中50mol
%以上含む水準1−39〜41では、35℃〜Tgでの
熱処理を施すことで巻ぐせが付きにくくなり、50℃2
4hrのコアセット条件で全てミニラボ搬送性OKであ
り、かつ80℃2hrのさらに強いコアセット条件でも
トラブルは発生しなかった。一方、これが50 mol%以
下の水準1−42〜43では、80℃2hrのコアセッ
ト条件に於てミニラボ搬送中にトラブルを生じている。 Tg Tgが90℃以上である水準1−39〜41では、35
−Tgの熱処理を組み合せることで巻ぐせが付きにく
く、50℃24hr、80℃2hrいづれのコアセット
条件に於てもミニラボでのトラブルが出ていない。これ
に対し、Tgが90℃を下廻る1−42、43、44は
50℃24hrでは問題はなかったが、80℃2hrの
コアセット条件でトラブルを発生している。
【0083】
【発明の効果】本発明を実施することにより、密着性に
すぐれ、巻ぐせが付きにくく、黄変しにくく傷の発生し
にくい等生産性に支持体を含む写真感光材料を提供する
ことができる。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光電子分光法(XPS)で求めた、炭素
    原子の1s軌道(C1s)から放出された光電子量に対
    する、酸素原子の1s軌道(O1s)から放出された光
    電子量の強度比が1.0以上3.0以下であるポリエス
    テル支持体。
  2. 【請求項2】 該ポリエステル支持体のガラス転移点が
    90℃以上200℃以下であることを特徴とする請求項
    1に記載のポリエステル支持体。
  3. 【請求項3】 該ポリエステルのジカルボン酸として、
    少なくともナフタレンジカルボン酸を含有することを特
    徴とする請求項1に記載のポリエステル支持体。
  4. 【請求項4】 該ポリエステルのジカルボン酸の少なく
    とも30モル%がナフタレンジカルボン酸であることを
    特徴とする請求項2又は請求項3に記載のポリエステル
    支持体。
  5. 【請求項5】 該ポリエステルが、ポリエチレン−2,
    6−ナフタレートであることを特徴とする請求項4に記
    載のポリエステル支持体。
  6. 【請求項6】 該ポリエステル支持体の、少なくとも一
    方の面の表面エネルギーが55dyn/cm以上100dyn/cm
    以下であることを特徴とする請求項1〜請求項5に記載
    のポリエステル支持体。
  7. 【請求項7】 35℃以上、該ポリエステル支持体のT
    g以下に熱処理されたことを特徴とする請求項1〜請求
    項6に記載のポリエステル支持体。
  8. 【請求項8】 該ポリエステル支持体の表面粗さRaが
    0.001μm以上、0.05μm以下であり、ヘイズ
    が3%以下であることを特徴とする、請求項1〜請求項
    7に記載のポリエステル支持体。
  9. 【請求項9】 体積形状係数が、0.2〜π/6であ
    り、かつ下記式で定義される粒子の相対標準偏差が0.
    5以下であることを特徴とする微粒子であって、その粒
    径(D)が0.05〜3μmのものを0.001〜0.
    8wt%含有することを特徴とする請求項1〜請求項8
    に記載のポリエステル支持体。 【数1】
  10. 【請求項10】 該ポリエステル支持体の、ナーリング
    されたところの厚みがナーリングされていないところの
    平均厚みに比べて5〜50μm厚く、かつ該ポリエステ
    ル支持体のナーリングされていない部分の厚みが60〜
    100μmであることを特徴とする請求項1〜請求項9
    に記載のポリエステル支持体。
  11. 【請求項11】 ポリエステル支持体上に少なくとも一
    層の感光層を有してなるハロゲン化銀写真感光材料にお
    いて、該ポリエステル支持体が請求項1〜請求項10に
    記載されたポリエステル支持体であることを特徴とする
    ハロゲン化銀写真感光材料。
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