JPH0773813A - マグネトロン - Google Patents

マグネトロン

Info

Publication number
JPH0773813A
JPH0773813A JP6122723A JP12272394A JPH0773813A JP H0773813 A JPH0773813 A JP H0773813A JP 6122723 A JP6122723 A JP 6122723A JP 12272394 A JP12272394 A JP 12272394A JP H0773813 A JPH0773813 A JP H0773813A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetron
feedthrough capacitor
choke coil
cathode
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6122723A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Ogura
利夫 小倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Japan Display Inc
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Electronic Devices Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Hitachi Electronic Devices Co Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP6122723A priority Critical patent/JPH0773813A/ja
Publication of JPH0773813A publication Critical patent/JPH0773813A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Microwave Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 貫通コンデンサの素体から発生する音波の音
圧を低減する。 【構成】 陰極フィラメント101を支持する2本の外
部導出リード123,124のそれぞれに直列に一端を
接続される2つのチョークコイル131と、各チョーク
コイルの他端に並列に接続される貫通コンデンサ132
とからなるフィルタ回路を備えたマグネトロンにおい
て、貫通コンデンサ132を、比誘電率をξs としたと
き、√ξs ≦50の誘電体磁器素体で構成した。 【効果】 フィルタ回路を構成する貫通コンデンサのサ
イズを大きくすることなく、所要の耐電圧特性かつ所要
の静電容量を維持しつつ、貫通コンデンサの素体から発
生する音波の音圧を低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマイクロ波応用機器に用
いられるマグネトロンに係り、特にそのフィルタ回路を
構成する貫通コンデンサの素体電歪に起因する振動音の
強度すなわち音圧を抑制したマグネトロンに関する。
【0002】
【従来の技術】マグネトロンは高周波出力を効率よく発
生することから、レーダ装置、医療機器、電子レンジ等
の調理器、その他のマイクロ波応用機器に分野で広く応
用されている。
【0003】この種のマグネトロンは、共振空洞,高周
波出力部等を有する本体部と、この本体部に電力を供給
する給電部における漏洩電波の抑制を行うためのフィル
タ回路を備えている。
【0004】上記フィルタ回路は、共振空洞内部に設置
するフィラメントを支持すると共にこのフィラメントに
電力を供給する2本の外部導出リードのそれぞれに直列
に一端を接続される2つのチョークコイルと、前記各チ
ョークコイルの他端に並列に接続される貫通コンデンサ
とから構成される。
【0005】上記貫通コンデンサは、フィルタ回路を収
容するフィルタケースの筺体壁を内外に貫通して外部電
源と接続する。
【0006】なお、この種の貫通コンデンサに関する従
来技術を開示したものとしては、実公昭57−5650
4号公報を挙げることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】マグネトロンに備える
フィルタ回路を構成している貫通コンデンサは、その素
材として高誘電率の磁器材料を用いている。マグネトロ
ンの動作中、この貫通コンデンサの端子間には数kV
p-p の交番高電圧が印加される。
【0008】そのため、貫通コンデンサを構成する磁器
が電歪現象で振動し、音圧の大きい音波を発生する。こ
の音波は雑音となって周囲に放射され、使用に不快感を
与える。
【0009】上記電歪の発生を低減するためには、貫通
コンデンサを構成する素材として誘電率が小さい材料を
用いればよいが、誘電率の小さい材料を素材とすると、
静電容量が小さくなってしまうので、所要の静電容量を
確保するには貫通コンデンサの電極間隔を小さくする
か、電極面積を大きくする必要がある。
【0010】しかし、電極間隔を小さくすると耐電圧特
性が低下し、電極面積を大きくすると貫通コンデンサ自
体のサイズが大きくなって、マグネトロンを小型化する
障害となる。
【0011】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解消し、フィルタ回路を構成する貫通コンデンサのサイ
ズを大きくすることなく、所要の耐電圧特性を維持しつ
つ、貫通コンデンサの素体から発生する音波の音圧を低
減したマグネトロンを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、フィラメントを支持する2本の外部導出
リードのそれぞれに直列に一端を接続される2つのチョ
ークコイルと、前記各チョークコイルの他端に並列に接
続される貫通コンデンサとからなるフィルタ回路を備え
たマグネトロンにおいて、前記貫通コンデンサを、比誘
電率をξs としたとき、√ξs ≦50の誘電体磁器素体
で構成したことを特徴とする。
【0013】また、本発明は、フィラメントを支持する
2本の外部導出リードのそれぞれに直列に一端を接続さ
れる2つのチョークコイルと、前記各チョークコイルの
他端に並列に接続される貫通コンデンサとからなるフィ
ルタ回路を備えたマグネトロンにおいて、前記貫通コン
デンサを、比誘電率をξs としたとき、√ξs ≦50の
誘電体磁器素体で構成すると共に、その静電容量Cを1
00〜300pFとしたことを特徴とする。
【0014】さらに、本発明は、フィラメントを支持す
る2本の外部導出リードのそれぞれに直列に一端を接続
される2つのチョークコイルと、前記各チョークコイル
の他端に並列に接続される貫通コンデンサとからなるフ
ィルタ回路を備えたマグネトロンにおいて、前記貫通コ
ンデンサを、比誘電率をξs としたとき、√ξs ≦50
の誘電体磁器素体で構成すると共に、その静電容量Cを
C=100〜300pFとし、かつ前記チョークコイル
のインダクタンスLがL≒1μHとしたことを特徴とす
る。上記の比誘電率√ξs ≦50の誘電体磁器素体とし
ては、例えば、√ξs ≒70のBaTiO3 系の材料が
採用できる。
【0015】なお、本発明は、前記構成としたマグネト
ロンの電源として、商用電源を高速スイッチングし高周
波トランスで所要の電圧を得る,所謂インバータ電源、
あるいは商用交流電源をそのまま整流昇圧して陽極電圧
を生成する整流回路を用いたことを特徴とする。
【0016】
【作用】上記本発明の構成とすることにより、フィルタ
回路を構成する貫通コンデンサのサイズを大きくするこ
となく、所要の耐電圧特性かつ所要の静電容量を維持し
つつ、貫通コンデンサの素体から発生する音波の音圧を
低減したマグネトロンを提供することができる。
【0017】すなわち、この種のマグネトロンの陰極端
子から漏洩する雑音電波を抑制するためのL−Cフィル
タを構成する貫通コンデンサは、当該コンデンサの素体
となる誘電体磁器は、その中央に設けた貫通部を高圧側
陰極端子(リード)と接地側陰極端子との間に接続され
る。そして、高圧側陰極端子と接地側陰極端子とは絶縁
性の樹脂で隔離される。
【0018】貫通コンデンサを構成する誘電体磁器素体
は、マグネトロンの動作時に高電圧(例えば、4kV
p-p の交番電圧)が印加されるため、当該磁器素体の電
歪現象で音が発生する。つまり、誘電体磁器素体に電界
が印加されると誘電分極が生じ、機械的歪み/振動によ
り、音響的な雑音が生じる。この音圧は、印加される電
界強度の二乗に比例することが知られている。
【0019】一方、電界強度が一定の場合は、音圧は下
記の式で示される。
【0020】
【数1】
【0021】ただし、S :音圧 KP :電気機械結合係数 fr :共振周波数 D :誘電体磁器の直径 ξO :真空の誘電率 ξS :誘電体磁器の比誘電率 P :誘電体磁器の密度 上式より、音圧は誘電体磁器の比誘電率ξS の平方根に
比例することが分る。つまり、電歪現象による音圧を低
く抑えるためには、比誘電率ξS の小さい誘電体素体を
採用すればよい。
【0022】一方、比誘電率を小さくすると、コンデン
サの静電容量も小さくなるが、これを補正するため、誘
電体磁器の寸法を小さくする、具体的には当該磁器素体
の電極間の距離を小さくするか、もしくは電極面積が大
きくなるように当該素体のサイズが大きくなるように素
体寸法を大型化する必要がある。
【0023】本発明は、前記請求項に記載した構成とす
ることにより、フィルタ回路を構成する貫通コンデンサ
のサイズを大きくすることなく、所要の耐電圧特性かつ
所要の静電容量を維持しつつ、貫通コンデンサの素体か
ら発生する音波の音圧を低減したマグネトロンを提供す
ることができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例につき、図面を参照し
て詳細に説明する。
【0025】図1は本発明によるマグネトロンの1実施
例の構造を説明する断面図であって、2は下部マグネッ
ト、3は下部ヨーク、4は下部シール部品、41は下部
シール部品4の鍔状シール材、6はフィルタケース、8
は入力側セラミック、101は陰極フィラメント、10
2は陽極ベイン、103は陽極シリンダー、104は上
部マグネット、105は磁極片、107はアンテナリー
ド、108はアンテナ、109は排気管、110はアン
テナカバー、111は円筒状絶縁体、112は排気管サ
ポート、121は上側エンドシールド、122は下側エ
ンドシールド、123,124は陰極リード、126は
陰極端子、127はスペーサ、128はスリーブ、13
1はチョークコイル、132は貫通コンデンサ、134
は蓋体、141は上部シール部品、143は金属ガスケ
ット、144は上部ヨーク、145は冷却フィンであ
る。
【0026】同図において、陰極フィラメント101の
回りには複数の陽極ベイン102が放射状に形成されて
いる。この複数の陽極ベイン102は陽極シリンダー1
03にロー付け等で固着され、あるいは陽極シルンダー
103と共に押出し成型等により一体成形されている。
【0027】陽極シリンダー103の上部には円筒状の
上部マグネット104が、下部には円筒状の下部マグネ
ット2が設置されており、この上部マグネット104と
下部マグネット2からの磁束は磁極片105を通って陰
極101と陽極ベイン102との間に形成される作用空
間に対して上下方向(管軸方向)に必要な直流磁界を発
生させる。なお、下部ヨーク3,上部ヨーク144はマ
グネットからの磁束を通すものである。
【0028】陰極フィラメント101は負の高電位(4
kVP-P )になっている。すなわち、陰極フィラメント
101は2本の陰極リード123,124を介してチョ
ークコイル131に接続され、さらにチョークコイルの
他端は貫通コンデンサ132に接続されており、コンデ
ンサ132の端子は負の高電位となっているフィラメン
トトランス(後述)に接続されている。
【0029】この貫通コンデンサ132の素体として
は、誘電体磁器が用いられ、この誘電体磁器の材料を従
来のBaTiO3 系(√ξS ≒70、静電容量C=50
0pF)に代えて前記本発明のものとしたことにより、
L−Cフィルタの特性を損なうことなく、電歪音を抑制
できる。
【0030】このような構造において、陰極フィラメン
ト101から放出された電子は、直流磁界の影響を受け
て円運動しながら各陽極ベイン102に高周波の電位を
形成して高周波(マイクロ波)を発振する。発振された
マイクロ波はアンテナリード107を通してアンテナ1
08から出力される。
【0031】図2は図1に示したマグネトロンの陽極部
分のみの詳細を説明する平面図であって、陽極ベイン1
02,102’は陽極シリンダー103の内壁から中心
O方向に設けられており、中心Oを通る軸線からみて放
射状に配置されている。
【0032】この陽極ベイン102,102’は、径の
異なる2つの環状体からなる第1のストラップリング1
61と第2のストラップリング162によって、1つ置
きに結ばれている。
【0033】図3は図2におけるストラップリングを説
明する斜視図であって、第1のストラップリング161
は径の小さなストラプリング、第2のストラップリング
162は径の大きなストラプリングである。
【0034】図4は図1に示したマグネトロンの陽極ベ
イン部分の要部説明図であり、陽極ベイン102には上
記径の小さな第1のストラップリング161が接触し、
径の大きな第2のストラップリング162は接触せず、
また隣接する陽極ベイン102には上記径の大きな第2
のストラップリング162が接触し、径の小さな第1の
ストラップリング161は接触せずに配置され、第1の
ストラップリング161と第2のストラップリング16
2は1つ置きの陽極ベイン102に対して交互に接合さ
れている。
【0035】また、陽極ベイン102の1つには、図2
に示したように、高周波を導出するためのアンテナリー
ド107がロー付けで植立されている。
【0036】陽極ベイン102に植立されたアンテナリ
ード107は、陽極シリンダー103の一方の開口側に
内封された磁極片105を挿通し、金属封止体であるシ
ール部品141の端部には気密封着する円筒状絶縁体1
11があり、円筒状絶縁体111の一方の端部には排気
管109の外周とロー付けされたカップ状の排気管サポ
ート112がロー付けされている。
【0037】排気管109は、マグネトロンの管内を真
空排気した後、アンテナリード107と共に封止切り、
アンテナカバー110を排気サポート112に圧入固定
して、その先端を保護する。ここで、排気管109とア
ンテナリード107を封止切ることによって形成された
凹部109aは、不要の電波輻射を阻止するためのチョ
ーク部となっている。
【0038】電子を発生させる陰極フィラメント101
は、一般には酸化トリウム(ThO2 )を微量含むタン
グステンが用いられる。電子放射特性を向上させるため
に、陰極の表面には炭化層(W2 C)が形成されてい
る。
【0039】そして、陰極101は、上側エンドシール
ド121および下側エンドシールド122に高融点ロー
材、例えばルテニウム・モリブデン共晶合金等によって
係合し、支持されている。
【0040】上側エンドシールド121および下側エン
ドシールド122は、各々陰極リード123および12
4によって支持されている。これらのエンドシールド1
21,122および陰極リード123,124は、耐熱
性,加工性の観点から、一般にはモリブデン(Mo)が
用いられている。
【0041】また、上側エンドシールドの上面にはゲッ
タが被着されて、陰極フィラメント101の加熱時にゲ
ッタ材が蒸発し、発振空間の真空度を維持して、安定し
た動作特性を長期間にわたって保持する。
【0042】2本の陰極リード123,124は、入力
側セラミック8によって支持されており、これら陰極リ
ード123,124は、陰極端子126と共に入力側セ
ラミック8に真空気密を保つようロー付けされている。
【0043】マグネトロンに振動や衝撃が加わると、陰
極リード123,124が振動し、しかもその振動の仕
方が陰極リード123,124で異なるために、陰極1
01に機械的なストレスを生じさせて陰極101の断線
を引き起こすことがある。これを防止するために、スペ
ーサ127が用いられる。このスペーサ127の作用に
より、陰極リード123,124が振動しても、その振
動による陰極リード123,124の動きは略々同一と
なるため、陰極101に加わるストレスを小さくするこ
とができる。なお、スリーブ128はスペーサ127を
所定の位置に支持するためのものである。
【0044】陰極端子126はチョークコイル131と
接続し、チョークコイル131は入力部のフィルタケー
ス6を取り付ける貫通コンデンサ132と接続され、貫
通コンデンサ132は電源と接続する。陰極端子126
とチョークコイル131とは、一般には溶接によって接
続される。また、チョークコイル131と貫通コンデン
サ132も一般には溶接によって接続される。
【0045】ここで、チョークコイル131と貫通コン
デンサ132とは、マグネトロンの内部から電源側を見
た場合のローパスフィルタを形成する。これは、陰極1
01と陽極シリンダー103との間の作用空間に発生し
たマイクロ波が陰極101および陰極リード123,1
24を通して外部に放射されるのを防止するためであ
る。
【0046】図5は図1に示したマグネトロンの入力部
を下面より見たフィルタケース部分の平面図であって、
陰極端子126にチョークコイル131が接続し、チョ
ークコイル131に入力部のフィルタケース6を取り付
けた貫通コンデンサ132と接続され、貫通コンデンサ
132は図示しない電源と接続される。
【0047】図6は貫通コンデンサの構造を説明する要
部破断図であって、151は絶縁カバー、152は誘電
体で、153,156は電極である。
【0048】同図において、誘電体152は電極15
3,156と共にコンデンサを形成する。電極156
は、貫通コンデンサ132をフィルタケース6に取り付
ける役割りを持つ。電極153は同図左下部では分離し
ているように示されているが、他の断面では一体となっ
て端子154と接続している。
【0049】なお、155はシリコンチューブで、端子
154を覆って、電極156との絶縁の役割りを果た
し、樹脂157と誘電体152との密着性を損なわない
ようにする緩衝材(ダンパー)となる。また、151a
は樹脂157内に生じるストレスを分断する機能を有
し、樹脂の移動を防止するストッパーである。そして、
端子154はチョークコイル131と接続され、チョー
クコイル131の他端はコンデンサを介してアースと対
向する。
【0050】本実施例では、誘電体152を構成する誘
電体磁器素体として、√ξs≒42のSrTiO3 系の
高誘電率材料を用いる。なお、誘電体磁器素体の寸法は
従来と同じ(√ξs≒70のBaTiO3 系材料)であ
るため、耐電圧特性、貫通コンデンサの大型化を招くこ
とはないが、静電容量CはBaTiO3 系材料の場合、
500pFであるのに対し、SrTiO3 系材料の場合
は180〜300pFとなる。
【0051】一方、このL−Cフィルタを構成させるチ
ョークコイルは、1μHのインダクタンスLを有する。
【0052】前記図1に示したように、各々の陰極リー
ド123,124はチョークコイル131の一端と直列
に接続され、チョークコイル131の他端はコンデンサ
132を介してアースと対向する。
【0053】入力部のフィルタケース6は蓋体134に
よって密閉され、高周波(マイクロ波)が外部に放射さ
れるのを防止する。
【0054】入力側セラミック8は、鍔状のシール部4
1をもつ下部シール部品4を介して陽極シリンダー10
3と真空気密を保って係合し、出力側セラミック111
は上部シール部品141を介して陽極シリンダー103
と真空気密を保って係合している。
【0055】また、上部ヨーク144は金属ガスケット
143を介して上部シール部品141と電気的に接続さ
れている。このシール部品141は陽極シリンダー10
3と同電位になっている。したがって、上部ヨーク14
4は陽極シリンダー103と同電位になっている。
【0056】図7はマグネトロンの上面図であって、上
部ヨーク144と下部ヨーク3(図1)とは、一般にか
しめによって接続されている。
【0057】図8はマグネトロンの外観を示すヨーク側
から見た側面図であって、アンテナ108は円筒状絶縁
体111を介して上部シール部品141で上部ヨーク1
44を通して前記図1で説明したアンテナリードに接続
している。下部ヨーク3の下方にはフィルタケース6が
前記各実施例で説明した構造で接合固定されている。な
お、132は貫通コンデンサである。
【0058】図9はマグネトロンの外観を説明する冷却
フィン側からみた正面図である。
【0059】マグネトロンの陽極は前記図1で説明した
陰極フィラメント101からの熱輻射や電子が陰極ベイ
ン102に衝突することによる発熱で高温になる。陽極
が高温になると、磁石の磁気特性を変化させたり、マグ
ネトロンの周辺機器に悪影響を及ぼす等の弊害を生ず
る。冷却フィン145は、この発熱を消散させるための
ものである。
【0060】図10は冷却フィン形状の説明図であり、
(a)は平面図、(b)は(a)の矢印A方向から見た
側面図、(c)は(a)の矢印B方向から見た側面図で
ある。
【0061】同図において、円筒部145aは図6にお
ける陽極シリンダー103と嵌合する。図9では図10
に示した冷却フィンが5個用いられている。
【0062】一般には、マグネトロンの動作時は、電子
レンジ等の応用機器に設置された冷却ファンによって、
この冷却フィンに冷却風が送風される。
【0063】図11はマグネトロンの駆動回路例を説明
する回路図で、同図においては231がマグネトロンで
ある。
【0064】本例は、マグネトロン電源として商用交流
電源を高速スイッチッグして所要の電圧を得るスイッチ
ング電源装置,所謂インバータ電源を用いたものであ
り、スイッチング電源装置209に直流電力を供給する
直流電源201は、商用交流電源203と全波整流器2
05から構成されている。
【0065】全波整流器205の直流出力端子には、リ
アクタとキャパシタで構成されたフィルタ207が接続
されているが、このフィルタ207は整流電流を平滑す
るためでなく、発振電流に含まれる高周波雑音が交流電
源側を通して洩れるのを防ぎ、これによって妨害波の伝
播をさけるようにしている。
【0066】スイッチング電源装置209はトランジス
タ211を備え、同期パルス発生器235で生成される
同期パルスにより制御されるオン信号発生回路237の
オン信号で駆動される駆動回路241によりオン−オフ
動作される。
【0067】スイッチング電源装置209は、トランジ
スタ211に逆並列に接続されたダンパダイオード21
5および並列に接続された共振用キャパシタ213を備
えている。
【0068】このスイッチング電源装置209は、一次
巻線219と二次巻線221,223と224,225
を持つ昇圧トランス217に接続し、一次巻線219は
スイッチング電源装置209を介してフィルタ207に
接続し、キャパシタ213と一次巻線219により直列
共振回路が構成される。
【0069】二次巻線221は、キャパシタ227と高
圧ダイオード229よりなる倍電圧整流器を通してマグ
ネトロン231に接続される。電流検出器233はマグ
ネトロンに流れる負荷電流を検出し、平均回路249で
平均値として出力設定器251の設定値との差分を増幅
器257を介して同期パルス発生器235からの同期パ
ルスと加算されてオン信号発生器237に制御信号とし
て与えられる。
【0070】二次巻線225は、マグネトロン231の
フィラメントを加熱するために設けられ、さらに他の二
次巻線223は出力フィードバック用の電圧を作るため
のものであり、波形成形回路243で波形成形された後
に遅延回路245で所定の時間遅延を受け、オン信号発
生回路237の制御信号として与えられる。
【0071】また二次巻線224は補助電源247に与
えられ、整流されて制御回路等の電源として用いられ
る。
【0072】ここで、フィラメントと陽極には、通常数
KVの高圧が印加されている。
【0073】なお、図中、232は導波管、234は電
子レンジの調理室であり、マグネトロン231で発振さ
れたマイクロ波は導波管232を通して調理室234に
供給されるようになっている。
【0074】図12はマグネトロン電源として一般商用
電源をそのまま用いた回路例であって、203は商用交
流電源、217’は高圧トランス、219’は一次巻
線、221’,225’は二次巻線、227’はキャパ
シタ、229’は高圧ダイオード、231はマグネトロ
ンである。
【0075】同図において、高圧トランス217’の一
次巻線219’は商用交流電源203に接続され、二次
巻線221’はキャパシタ227’と高圧ダイオード2
29’とからなる半波倍電圧整流回路に接続される。
【0076】また、二次巻線225’はマグネトロン2
31のヒータ端子に接続されてヒータに所要の電圧を印
加することで流れる電流によってヒータを加熱する。
【0077】上記半波倍電圧整流回路のキャパシタ22
7’と高圧ダイオード229’の接続点は上記ヒータ端
子の一方に接続されて負の陽極電圧が印加される。そし
て、二次巻線225’の一方はマグネトロン231の陽
極と接地に接続される。
【0078】なお、一般商用電源をそのまま用いたマグ
ネトロン電源は上記した半波倍電圧整流回路に限らず、
既知の全波整流回路を用いることもできる。
【0079】図13は本発明による上記実施例のマグネ
トロンを電子レンジに適用した具体例を説明する概念図
であって、301は電子レンジ調理室で、ドア302か
ら被加熱物303がセットされる。304はマグネトロ
ン、305はアンテナ、306はマグネトロン電源、3
07は冷却ファン、308は冷却風、309は導波管、
310はスターラーである。
【0080】同図において、マグネトロン304で発生
されたマイクロ波はアンテナ305から導波管309を
通して被加熱物303がセットされた調理室301に供
給される。スターラー310は調理室301内で回転し
て被加熱物303が均一に加熱されるようマイクロ波を
拡散するためのものである。
【0081】冷却ファン307はマグネトロン304に
冷却風308を送風してマグネトロン231を冷却する
ためのものである。
【0082】上記した本発明の実施例における貫通コン
デンサは、従来のBaTi3 系材料を用いた貫通コンデ
ンサでは、その音圧が40dBであるのに対し、√ξs
≒42であるSrTiO3 系材料を用いたことによっ
て、24dBとなり、約60%まで抑制できる。
【0083】図14は本発明による貫通コンデンサを用
いたマグネトロンの端子雑音レベルを測定結果を従来の
マグネトロンと比較して示す説明図であって、aは上記
実施例の貫通コンデンサの雑音レベルを、(b)は従来
のBaTiO3 系を用いた貫通コンデンサの雑音レベル
を、(c)は電気用品取締り法による規制値を示す。同
図に示したように、本実施例のSrTiO3 系材料を用
いて静電容量Cを従来の500から180〜300pF
としても、その発振周波数0.5〜30MHzの範囲に
おける端子雑音レベル(a)は従来の(b)と略々同等
の特性を示すことが分る。
【0084】このように、上記本実施例によれば前記従
来技術の諸問題を解消した信頼性の高いマグネトロンを
得ることができる。
【0085】なお、本発明は上記各実施例で説明した構
造に限るものではなく、L−Cフィルタの漏洩電波阻止
特性を損なわずに電歪音を抑制する最適な比誘電率ξs
を選択し、本発明の技術思想から逸脱ことなく、様々な
変形が可能であることは言うまでもない。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
比誘電率√ξs ≦50の誘電体磁器素体を貫通コンデン
サの誘電体材料とし、L−Cフィルタを構成するインダ
クタンスをL≒1μHとすることにより、要求されるフ
ィルタ特性を損なうことなく、マグネトロンの貫通コン
デンサから発生する電歪音レベルを低減することができ
る。
【0087】このように、本発明によれば、前記従来技
術の欠点を解消し、優れた機能のマグネトロンを提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるマグネトロンの1実施例の構造例
を説明する断面図である。
【図2】マグネトロンの陽極部分のみの詳細を説明する
平面図である。
【図3】マグネトロンのストラップリングを説明する斜
視図である。
【図4】マグネトロンの陽極ベイン部分の要部説明図で
ある。
【図5】マグネトロンの入力部を下面より見たフィルタ
ケース部分の平面図である。
【図6】マグネトロンの貫通コンデンサの構造を説明す
る要部破断図である。
【図7】マグネトロンの上面図である。
【図8】マグネトロンの外観を示すヨーク側から見た側
面図である。
【図9】マグネトロンの冷却フィンの説明図である。
【図10】マグネトロンの冷却フィン形状の説明図であ
る。
【図11】マグネトロンの駆動回路例を説明する回路図
である。
【図12】マグネトロン電源として一般商用電源をその
まま用いた回路例である。
【図13】マグネトロンを電子レンジに適用した具体例
を説明する概念図である。
【図14】本発明による貫通コンデンサを用いたマグネ
トロンの端子雑音レベルを測定結果を従来のマグネトロ
ンと比較して示す説明図である。
【符号の説明】
2 下部マグネット 3 下部ヨーク 4 下部シール部品 41 下部シール部品4の鍔状シール材 6 フィルタケース 8 入力側セラミック 101 陰極フィラメント 102 陽極ベイン 103 陽極シリンダー 104 上部マグネット 105 磁極片 107 アンテナリード 108 アンテナ 109 排気管 110 アンテナカバー 111 円筒状絶縁体 112 排気管サポート 121 上側エンドシールド 122 下側エンドシールド 123,124 陰極リード 126 陰極端子 127 スペーサ 128 スリーブ 131 チョークコイル 132 貫通コンデンサ 134 蓋体 141 上部シール部品 143 金属ガスケット 144 上部ヨーク 145 冷却フィン。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】さらに、本発明は、フィラメントを支持す
る2本の外部導出リードのそれぞれに直列に一端を接続
される2つのチョークコイルと、前記各チョークコイル
の他端に並列に接続される貫通コンデンサとからなるフ
ィルタ回路を備えたマグネトロンにおいて、前記貫通コ
ンデンサを、比誘電率をξsとしたとき、√ξs ≦50
の誘電体磁器素体で構成すると共に、その静電容量Cを
C=100〜300pFとし、かつ前記チョークコイル
のインダクタンスLがL≒1μHとしたことを特徴とす
る。上記の比誘電率√ξs ≦50の誘電体磁器素体と
しては、例えば、√ξs≒42のSrTiO3 系の材料が
採用できる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0083
【補正方法】変更
【補正内容】
【0083】図14は本発明による貫通コンデンサを用
いたマグネトロンの端子雑音レベルを測定結果を従来の
マグネトロンと比較して示す説明図であって、aは上記
実施例の貫通コンデンサの雑音レベルを、(b)は従来
のBaTiO3系を用いた貫通コンデンサの雑音レベル
を、(c)は電気用品取締り法による規制値を示す。同
図に示したように、本実施例のSrTiO3系材料を用
いて静電容量Cを従来の500から180〜300pF
としても、その発振周波数0.5〜30MHZの範囲に
おける端子雑音レベル(a)は従来の(b)と略々同等
の特性を示すことが分かる。なお、100pF以下にな
ると、端子雑音レベルが大となり、使用上問題となる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィラメントを支持する2本の外部導出リ
    ードのそれぞれに直列に一端を接続される2つのチョー
    クコイルと、前記各チョークコイルの他端に並列に接続
    される貫通コンデンサとからなるフィルタ回路を備えた
    マグネトロンにおいて、 前記貫通コンデンサを、比誘電率をξs としたとき、√
    ξs ≦50の誘電体磁器素体で構成したことを特徴とす
    るマグネトロン。
  2. 【請求項2】フィラメントを支持する2本の外部導出リ
    ードのそれぞれに直列に一端を接続される2つのチョー
    クコイルと、前記各チョークコイルの他端に並列に接続
    される貫通コンデンサとからなるフィルタ回路を備えた
    マグネトロンにおいて、 前記貫通コンデンサを、比誘電率をξs としたとき、√
    ξs ≦50の誘電体磁器素体で構成すると共に、その静
    電容量Cを100〜300pFとしたことを特徴とする
    マグネトロン。
  3. 【請求項3】フィラメントを支持する2本の外部導出リ
    ードのそれぞれに直列に一端を接続される2つのチョー
    クコイルと、前記各チョークコイルの他端に並列に接続
    される貫通コンデンサとからなるフィルタ回路を備えた
    マグネトロンにおいて、 前記貫通コンデンサを、比誘電率をξs としたとき、√
    ξs ≦50の誘電体磁器素体で構成すると共に、その静
    電容量CをC=100〜300pFとし、かつ前記チョ
    ークコイルのインダクタンスLがL≒1μHとしたこと
    を特徴とするマグネトロン。
  4. 【請求項4】請求項1,2または3において、前記構成
    としたマグネトロンの電源として商用交流電源をそのま
    ま整流昇圧して陽極電圧を生成する整流回路を用いたこ
    とを特徴とするマグネトロン。
JP6122723A 1993-07-07 1994-06-03 マグネトロン Pending JPH0773813A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6122723A JPH0773813A (ja) 1993-07-07 1994-06-03 マグネトロン

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-168010 1993-07-07
JP16801093 1993-07-07
JP6122723A JPH0773813A (ja) 1993-07-07 1994-06-03 マグネトロン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0773813A true JPH0773813A (ja) 1995-03-17

Family

ID=26459795

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6122723A Pending JPH0773813A (ja) 1993-07-07 1994-06-03 マグネトロン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0773813A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4670027B2 (ja) マグネトロン
US6774568B2 (en) Magnetron for microwave oven
US5604405A (en) Magnetron with feed-through capacitor having a dielectric constant effecting a decrease in acoustic noise
JPH0773813A (ja) マグネトロン
JP3156215B2 (ja) マグネトロンの製造方法
JP3331230B2 (ja) マグネトロン
JPH07302548A (ja) マグネトロン
JPH09190771A (ja) マグネトロン及びその製造方法
KR100269478B1 (ko) 마그네트론의 폴피스구조
JPH0883572A (ja) マグネトロン
JP3828272B2 (ja) マグネトロン
JP2579118B2 (ja) 電子レンジ用マグネトロン
JP2001023531A (ja) マグネトロン
KR100266604B1 (ko) 마그네트론의 고주파 누설 방지구조
KR100302916B1 (ko) 전자레인지용 마그네트론의 쵸우크구조
JPH06196362A (ja) マグネトロン用貫通コンデンサ
KR200150804Y1 (ko) 마그네트론
KR200169605Y1 (ko) 마그네트론
KR200152139Y1 (ko) 마그네트론의 음극부구조
KR200169603Y1 (ko) 마그네트론의 음극부구조
JPS6323868Y2 (ja)
JP6356992B2 (ja) チョークコイル及びマグネトロン
JP2002093332A (ja) マグネトロン
JPH06162939A (ja) マグネトロン
KR19990010071A (ko) 마그네트론