JPH09190771A - マグネトロン及びその製造方法 - Google Patents
マグネトロン及びその製造方法Info
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- JPH09190771A JPH09190771A JP248896A JP248896A JPH09190771A JP H09190771 A JPH09190771 A JP H09190771A JP 248896 A JP248896 A JP 248896A JP 248896 A JP248896 A JP 248896A JP H09190771 A JPH09190771 A JP H09190771A
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- magnetron
- vane
- layer
- anode
- strap ring
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ストラップリングの部品精度をそれ程高くせず
に、ベインとのロー付けを確実にし、安定した特性のマ
グネトロンを得る。 【解決手段】アノード円筒103の内部に放射状に複数
のベイン102が設けられ、前記ベインを一枚おきに電
気的に接続して同電位とする一対のストラップリング1
61、162と、前記ベインの一枚に接続してマイクロ
波出力の導出部となるアンテナリード107とを少なく
とも有するマグネトロンにおいて、前記ストラップリン
グの少なくとも前記ベインと接続する部分の最表面に銅
メッキの第1層12と、前記第1層の下層に銀メッキの
第2層13を形成してロー付けする。
に、ベインとのロー付けを確実にし、安定した特性のマ
グネトロンを得る。 【解決手段】アノード円筒103の内部に放射状に複数
のベイン102が設けられ、前記ベインを一枚おきに電
気的に接続して同電位とする一対のストラップリング1
61、162と、前記ベインの一枚に接続してマイクロ
波出力の導出部となるアンテナリード107とを少なく
とも有するマグネトロンにおいて、前記ストラップリン
グの少なくとも前記ベインと接続する部分の最表面に銅
メッキの第1層12と、前記第1層の下層に銀メッキの
第2層13を形成してロー付けする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マグネトロンに係
り、特にマグネトロンのアノードを構成するアノードベ
インとストラップリングを確実に接続したマグネトロン
と、特別の治具を使用することなくアノードベインとス
トラップリングをロー付けするようにしたマグネトロン
の製造方法に関する。
り、特にマグネトロンのアノードを構成するアノードベ
インとストラップリングを確実に接続したマグネトロン
と、特別の治具を使用することなくアノードベインとス
トラップリングをロー付けするようにしたマグネトロン
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】マグネトロンは高周波出力すなわちマイ
クロ波出力を効率よく発生することから、レーダー装
置、医療機器、電子レンジ等の高周波調理器、その他の
マクロ波応用機器の分野で広く使用されている。
クロ波出力を効率よく発生することから、レーダー装
置、医療機器、電子レンジ等の高周波調理器、その他の
マクロ波応用機器の分野で広く使用されている。
【0003】このマグネトロンは、通常、真空容器の中
心部に陰極が配置され、管軸方向磁界が形成されている
作用空間を隔てて上記陰極の周囲に空洞共振器が配置さ
れている。
心部に陰極が配置され、管軸方向磁界が形成されている
作用空間を隔てて上記陰極の周囲に空洞共振器が配置さ
れている。
【0004】上記空洞共振器は、管軸にそって中心に配
置された陰極と、この陰極を囲んで上記作用空間にと同
軸に設置されたアノード円筒と、上記陰極に近接した位
置から上記アノード円筒方向に放射状に設置された複数
の板状体すなわちアノードベイン(以下、単にベインと
もいう)と、上記ベインとアノード円筒とで構成される
空間に形成される複数の空洞共振器の発振位相を合わせ
るために前記ベインを一つおきに電気的に同電位に接続
するための上下一対または上下の一方に配置した一対の
ストラップリングとで構成される。
置された陰極と、この陰極を囲んで上記作用空間にと同
軸に設置されたアノード円筒と、上記陰極に近接した位
置から上記アノード円筒方向に放射状に設置された複数
の板状体すなわちアノードベイン(以下、単にベインと
もいう)と、上記ベインとアノード円筒とで構成される
空間に形成される複数の空洞共振器の発振位相を合わせ
るために前記ベインを一つおきに電気的に同電位に接続
するための上下一対または上下の一方に配置した一対の
ストラップリングとで構成される。
【0005】マグネトロンの上記空洞共振器を形成する
ために、アノード円筒の内表面にベインの外側縁を等間
隔で固着し、ベインの内方部に上記ストラップリングを
固着している。なお、アノード円筒とベインとを同一素
材から一体成形したものも知られている。
ために、アノード円筒の内表面にベインの外側縁を等間
隔で固着し、ベインの内方部に上記ストラップリングを
固着している。なお、アノード円筒とベインとを同一素
材から一体成形したものも知られている。
【0006】アノード円筒、ベイン、ストラップリング
は一般に銅製であり、これらの間の接合固着には銀ロー
を用いたロー付けが採用されている。なお、ベインとア
ンテナリードも同様のロー付けで接続されている。言う
までもなく、アノード円筒とベインを一体化した形式の
マグネトロンでは、アノード円筒とベインとのロー付け
は考慮する必要はない。
は一般に銅製であり、これらの間の接合固着には銀ロー
を用いたロー付けが採用されている。なお、ベインとア
ンテナリードも同様のロー付けで接続されている。言う
までもなく、アノード円筒とベインを一体化した形式の
マグネトロンでは、アノード円筒とベインとのロー付け
は考慮する必要はない。
【0007】図16は従来技術によるベインへのストラ
ップリングのロー付け作業を説明する要部模式図であっ
て、102はベイン、103はアノード円筒、161は
第1のストラップリング(上内側)、161’は第1の
ストラップリング(下内側)、162は第2のストラッ
プリング(上外側)、162’は第2のストラップリン
グ(下外側)、20はカシメ刃、21はカシメピンであ
る。なお、10はアノード円筒とベインとを接続した銅
−銀ロー材である。
ップリングのロー付け作業を説明する要部模式図であっ
て、102はベイン、103はアノード円筒、161は
第1のストラップリング(上内側)、161’は第1の
ストラップリング(下内側)、162は第2のストラッ
プリング(上外側)、162’は第2のストラップリン
グ(下外側)、20はカシメ刃、21はカシメピンであ
る。なお、10はアノード円筒とベインとを接続した銅
−銀ロー材である。
【0008】同図において、アノード円筒103にロー
付けされたベイン102に例えばストラップリング16
2をロー付けする際は、ベイン102に形成された段部
にストラップリング162を位置させ、当該ベイン10
2にカシメ刃20を当てると共に、陰極が挿入される中
心部にカシメピン21を嵌入させることでベイン102
の段部側壁とストラップリング162とを押接させて加
熱する。
付けされたベイン102に例えばストラップリング16
2をロー付けする際は、ベイン102に形成された段部
にストラップリング162を位置させ、当該ベイン10
2にカシメ刃20を当てると共に、陰極が挿入される中
心部にカシメピン21を嵌入させることでベイン102
の段部側壁とストラップリング162とを押接させて加
熱する。
【0009】これにより、ストラップリング162の銀
メッキがストラップリング本体の銅との間で溶融してベ
イン102の段部側壁との間の隙間に流れることでベイ
ン102とストラップリング162とがロー付けされ
る。
メッキがストラップリング本体の銅との間で溶融してベ
イン102の段部側壁との間の隙間に流れることでベイ
ン102とストラップリング162とがロー付けされ
る。
【0010】以下同様に、カシメ刃20とカシメピン2
1を用いてベインとストラップリングとを押接させてロ
ー付けする。
1を用いてベインとストラップリングとを押接させてロ
ー付けする。
【0011】なお、この種の従来技術を開示したものと
しては、例えば特開昭63−23820号公報、特開昭
63−91934号公報等を挙げることができる。
しては、例えば特開昭63−23820号公報、特開昭
63−91934号公報等を挙げることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、ベイ
ンとストラップリングとのロー付けは、ベインに形成し
た段部の側壁にストラップリングの側壁を接合するもの
であるため、仕上がりにバラツキが生じ易く、安定した
特性のマグネトロンの量産を行うためには両者の隙間を
無くして均一なロー付けを得る必要がある。
ンとストラップリングとのロー付けは、ベインに形成し
た段部の側壁にストラップリングの側壁を接合するもの
であるため、仕上がりにバラツキが生じ易く、安定した
特性のマグネトロンの量産を行うためには両者の隙間を
無くして均一なロー付けを得る必要がある。
【0013】図17は上記従来技術によるベインへのス
トラップリングのロー付け作業をさらに詳細に説明する
要部模式図であって、13はストラップリング161、
162に施された銀メッキ、102’はベインに形成し
た段差の側壁である。
トラップリングのロー付け作業をさらに詳細に説明する
要部模式図であって、13はストラップリング161、
162に施された銀メッキ、102’はベインに形成し
た段差の側壁である。
【0014】同図において、メイン102、ストラップ
リング161、162は共には銅製であり、ストラップ
リング161、162の表面には銀メッキ13が施され
ている。
リング161、162は共には銅製であり、ストラップ
リング161、162の表面には銀メッキ13が施され
ている。
【0015】ベイン102にストラップリング162を
固定する場合、ベイン102に形成した段差の側壁10
2’にストラップリング162を組み合わせ、カシメ刃
12でベイン102の上部を押圧することで段差の側壁
102’をストラップリング162の側壁に押し当て
る。この状態で加熱することでストラップリング162
に銀メッキと当該ストラップリングの銅の界面で銀メッ
キの溶融が起こってベイン102の段差の側壁との間に
銀層が形成されてロー付けがなされる。
固定する場合、ベイン102に形成した段差の側壁10
2’にストラップリング162を組み合わせ、カシメ刃
12でベイン102の上部を押圧することで段差の側壁
102’をストラップリング162の側壁に押し当て
る。この状態で加熱することでストラップリング162
に銀メッキと当該ストラップリングの銅の界面で銀メッ
キの溶融が起こってベイン102の段差の側壁との間に
銀層が形成されてロー付けがなされる。
【0016】しかし、図示したように、カシメ刃20の
押圧で段差の側壁102’の下部とストラップリング1
62の側壁の間の隙間は依然として残り、またこの下部
の隙間はカシメ刃20の押圧で寧ろ拡大するようにな
る。
押圧で段差の側壁102’の下部とストラップリング1
62の側壁の間の隙間は依然として残り、またこの下部
の隙間はカシメ刃20の押圧で寧ろ拡大するようにな
る。
【0017】そのため、溶融した銀は段差の下方に流れ
てしまい、有効なロー付けがなされなくなるという問題
があった。
てしまい、有効なロー付けがなされなくなるという問題
があった。
【0018】そのため、各部品は高精度であることが要
求されると共に、上記したような治具を用いて溶融した
銀ローが両者の隙間に留まるようにしている。
求されると共に、上記したような治具を用いて溶融した
銀ローが両者の隙間に留まるようにしている。
【0019】したがって、従来のマグネトロンでは安定
した特性のマグネトロンを量産するためには、ベインや
ストラップリングの製造精度を上げる必要があると共
に、組み立て作業工程数が多くなり、コスト高となる問
題があった。
した特性のマグネトロンを量産するためには、ベインや
ストラップリングの製造精度を上げる必要があると共
に、組み立て作業工程数が多くなり、コスト高となる問
題があった。
【0020】本発明の目的は、上記従来技術の諸問題を
解消し、ストラップリングの部品精度をそれ程高くせず
に、ベインとのロー付けを確実にし、安定した特性のマ
グネトロンとその製造方法を提供することにある。
解消し、ストラップリングの部品精度をそれ程高くせず
に、ベインとのロー付けを確実にし、安定した特性のマ
グネトロンとその製造方法を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の第1の発明は、アノード円筒の内
部に放射状に複数のベインが設けられ、前記ベインを一
枚おきに電気的に接続して同電位とする一対のストラッ
プリングと、前記ベインの一枚に接続してマイクロ波出
力の導出部となるアンテナリードとを少なくとも有する
マグネトロンにおいて、前記ストラップリングの少なく
とも前記ベインと接続する部分の最表面に銅メッキの第
1層と、前記第1層の下層に銀メッキの第2層を形成し
てなることを特徴とする。
に、請求項1に記載の第1の発明は、アノード円筒の内
部に放射状に複数のベインが設けられ、前記ベインを一
枚おきに電気的に接続して同電位とする一対のストラッ
プリングと、前記ベインの一枚に接続してマイクロ波出
力の導出部となるアンテナリードとを少なくとも有する
マグネトロンにおいて、前記ストラップリングの少なく
とも前記ベインと接続する部分の最表面に銅メッキの第
1層と、前記第1層の下層に銀メッキの第2層を形成し
てなることを特徴とする。
【0022】また、請求項2に記載の第2の発明は、第
1の発明における前記第2層の下層に銅メッキの第3層
を形成してなることを特徴とする。
1の発明における前記第2層の下層に銅メッキの第3層
を形成してなることを特徴とする。
【0023】さらに、請求項3に記載の第3の発明は、
アノード円筒の内部に放射状に複数のベインが設けら
れ、前記ベインを一枚おきに電気的に接続して同電位と
する一対のストラップリングと、前記ベインの一枚に接
続してマイクロ波出力の導出部となるアンテナリードと
を少なくとも有するマグネトロンの製造方法において、
前記ストラップリングの少なくとも前記ベインと接続す
る部分の最表面に銅メッキの第1層と、前記第1層の下
層に銀メッキの第2層を形成し、前記ベインと前記スト
ラップリングの接続部分を押接することなく前記接続部
分を加熱してロー付けすることを特徴とする。
アノード円筒の内部に放射状に複数のベインが設けら
れ、前記ベインを一枚おきに電気的に接続して同電位と
する一対のストラップリングと、前記ベインの一枚に接
続してマイクロ波出力の導出部となるアンテナリードと
を少なくとも有するマグネトロンの製造方法において、
前記ストラップリングの少なくとも前記ベインと接続す
る部分の最表面に銅メッキの第1層と、前記第1層の下
層に銀メッキの第2層を形成し、前記ベインと前記スト
ラップリングの接続部分を押接することなく前記接続部
分を加熱してロー付けすることを特徴とする。
【0024】さらに、請求項4に記載の第4の発明は、
第3の発明における前記第2層の下層に銅メッキの第3
を形成し、前記接続部分を加熱してロー付けすることを
特徴とする。
第3の発明における前記第2層の下層に銅メッキの第3
を形成し、前記接続部分を加熱してロー付けすることを
特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につ
き、図面を参照して詳細に説明する。
き、図面を参照して詳細に説明する。
【0026】図1は本発明によるマグネトロンの製造方
法の一実施の形態の説明図であって、(a)はアノード
部分の断面図、(b)は(a)の要部部分断面図であ
る。
法の一実施の形態の説明図であって、(a)はアノード
部分の断面図、(b)は(a)の要部部分断面図であ
る。
【0027】同図において、102はベイン、103は
アノード円筒、161、162、161’,162’は
ストラップリング、107はアンテナリードである。ま
た、10はアノード円筒103とベイン102を溶接し
た銀ロー、11はアンテナリードとベインを溶接した銀
ロー、15はベインの段部側壁とストラップリングの側
壁の間の隙間を示す。
アノード円筒、161、162、161’,162’は
ストラップリング、107はアンテナリードである。ま
た、10はアノード円筒103とベイン102を溶接し
た銀ロー、11はアンテナリードとベインを溶接した銀
ロー、15はベインの段部側壁とストラップリングの側
壁の間の隙間を示す。
【0028】ストラップリング161、162と16
1’,162’は複数のベインを一つおきに電気的に接
続して同電位とするためのものであり、本体部は銅で、
その上に銀メッキ13を、さらにその上に銅メッキ12
を施してある。これらのメッキはベインとの溶接部分に
のみでも、ストラップリング全体に施しておいてもよ
い。
1’,162’は複数のベインを一つおきに電気的に接
続して同電位とするためのものであり、本体部は銅で、
その上に銀メッキ13を、さらにその上に銅メッキ12
を施してある。これらのメッキはベインとの溶接部分に
のみでも、ストラップリング全体に施しておいてもよ
い。
【0029】このようなストラップリング構造とする
と、加熱の際に銀メッキ13がストラップリング本体の
銅と銀メッキ13を覆う銅メッキ12の層の各界面で溶
融し、さらにベイン102と銀メッキ13の界面でも溶
融が起きて、ベイン102とストラップリングとの間が
連結されて両者の固定が良好となる。
と、加熱の際に銀メッキ13がストラップリング本体の
銅と銀メッキ13を覆う銅メッキ12の層の各界面で溶
融し、さらにベイン102と銀メッキ13の界面でも溶
融が起きて、ベイン102とストラップリングとの間が
連結されて両者の固定が良好となる。
【0030】また、同図(b)に点線で示したようにベ
イン102の段部側壁との間に隙間15を均等に埋める
ことになり、従来のように、溶けた銀が段部の下方に流
れ落ちることがない。
イン102の段部側壁との間に隙間15を均等に埋める
ことになり、従来のように、溶けた銀が段部の下方に流
れ落ちることがない。
【0031】このため、ベイン102とストラップリン
グ162とは強固にロー付けされて特性のバラツキが低
減される。
グ162とは強固にロー付けされて特性のバラツキが低
減される。
【0032】また、この構成とすることで、ベインやス
トラップリングの部品精度はそれ程高くする必要がな
く、例えば上記隙間が0.2mm程度であっても良好な
ロー付けが得られる。
トラップリングの部品精度はそれ程高くする必要がな
く、例えば上記隙間が0.2mm程度であっても良好な
ロー付けが得られる。
【0033】図2は本発明によるマグネトロンの製造方
法の他の実施の形態を説明する前記図1の(b)に相当
する要部部分断面図である。
法の他の実施の形態を説明する前記図1の(b)に相当
する要部部分断面図である。
【0034】ここでは、ストラップリングの表面に銅メ
ッキ14を施した上に前記図1と同様の銀メッキ13と
銅メッキ14を施したものである。
ッキ14を施した上に前記図1と同様の銀メッキ13と
銅メッキ14を施したものである。
【0035】これによれば、加熱の際の銀と銅の各界面
での当該銀の溶融による隙間15の埋め込みがさらに均
等となる。
での当該銀の溶融による隙間15の埋め込みがさらに均
等となる。
【0036】上記したように、本発明のストラップリン
グの構造によれば、ベインおよびストラップリングの製
造精度を高くする必要がなく、また前記従来例のごとき
カシメ刃やカシメピンを必要としないため、製造工程数
を低減でき、特性の安定したマグネトロンを低コストで
量産することができる。
グの構造によれば、ベインおよびストラップリングの製
造精度を高くする必要がなく、また前記従来例のごとき
カシメ刃やカシメピンを必要としないため、製造工程数
を低減でき、特性の安定したマグネトロンを低コストで
量産することができる。
【0037】次に、本発明によるマグネトロンの構造例
について、さらに詳細に説明する。図3は本発明による
マグネトロンの全体構成例を説明する断面図であって、
2は下部マグネット、3は下部ヨーク、4は下部シール
部品、41は下部シール部品4の鍔状シール材、6はフ
ィルタケース、8は入力側セラミック、101は陰極フ
ィラメント、102はベイン(以下、陽極ベインとも言
う)、103はアノード円筒(以下、陽極シリンダーと
も言う)、104は上部マグネット、105は磁極片、
107はアンテナリード、108はアンテナ、109は
排気管、110はアンテナカバー、111は円筒状絶縁
体、112は排気管サポート、121は上側エンドシー
ルド、122は下側エンドシールド、123,124は
陰極リード、126は陰極端子、127はスペーサ、1
28はスリーブ、131はチョークコイル、132は貫
通コンデンサ、134は蓋体、141は上部シール部
品、143は金属ガスケット、144は上部ヨーク、1
45は冷却フィンである。同図において、陰極フィラメ
ント101の回りには複数の陽極ベイン102が放射状
に形成されている。この複数の陽極ベイン102は陽極
シリンダー103にロー付け等で固着されている。な
お、陽極シリンダー103と共に押出し成型等により一
体成形してもよい。
について、さらに詳細に説明する。図3は本発明による
マグネトロンの全体構成例を説明する断面図であって、
2は下部マグネット、3は下部ヨーク、4は下部シール
部品、41は下部シール部品4の鍔状シール材、6はフ
ィルタケース、8は入力側セラミック、101は陰極フ
ィラメント、102はベイン(以下、陽極ベインとも言
う)、103はアノード円筒(以下、陽極シリンダーと
も言う)、104は上部マグネット、105は磁極片、
107はアンテナリード、108はアンテナ、109は
排気管、110はアンテナカバー、111は円筒状絶縁
体、112は排気管サポート、121は上側エンドシー
ルド、122は下側エンドシールド、123,124は
陰極リード、126は陰極端子、127はスペーサ、1
28はスリーブ、131はチョークコイル、132は貫
通コンデンサ、134は蓋体、141は上部シール部
品、143は金属ガスケット、144は上部ヨーク、1
45は冷却フィンである。同図において、陰極フィラメ
ント101の回りには複数の陽極ベイン102が放射状
に形成されている。この複数の陽極ベイン102は陽極
シリンダー103にロー付け等で固着されている。な
お、陽極シリンダー103と共に押出し成型等により一
体成形してもよい。
【0038】陽極シリンダー103の上部には円筒状の
上部マグネット104が、下部には円筒状の下部マグネ
ット2が設置されており、この上部マグネット104と
下部マグネット2からの磁束は磁極片105を通って陰
極101と陽極ベイン102との間に形成される作用空
間に対して上下方向(管軸方向)に必要な直流磁界を発
生させる。なお、下部ヨーク3,上部ヨーク144はマ
グネットからの磁束を通すものである。
上部マグネット104が、下部には円筒状の下部マグネ
ット2が設置されており、この上部マグネット104と
下部マグネット2からの磁束は磁極片105を通って陰
極101と陽極ベイン102との間に形成される作用空
間に対して上下方向(管軸方向)に必要な直流磁界を発
生させる。なお、下部ヨーク3,上部ヨーク144はマ
グネットからの磁束を通すものである。
【0039】陰極フィラメント101は負の高電位(4
kVP-P )になっている。すなわち、陰極フィラメント
101は2本の陰極リード123,124を介してチョ
ークコイル131に接続され、さらにチョークコイルの
他端は貫通コンデンサ132に接続されており、コンデ
ンサ132の端子は負の高電位となっているフィラメン
トトランス(後述)に接続されている。
kVP-P )になっている。すなわち、陰極フィラメント
101は2本の陰極リード123,124を介してチョ
ークコイル131に接続され、さらにチョークコイルの
他端は貫通コンデンサ132に接続されており、コンデ
ンサ132の端子は負の高電位となっているフィラメン
トトランス(後述)に接続されている。
【0040】この貫通コンデンサ132の素体として
は、誘電体磁器が用いられ、この誘電体磁器の材料を従
来のBaTiO3 系(√ξS ≒70、静電容量C=50
0pF)に代えて前記本発明のものとしたことにより、
L−Cフィルタの特性を損なうことなく、電歪音を抑制
できる。
は、誘電体磁器が用いられ、この誘電体磁器の材料を従
来のBaTiO3 系(√ξS ≒70、静電容量C=50
0pF)に代えて前記本発明のものとしたことにより、
L−Cフィルタの特性を損なうことなく、電歪音を抑制
できる。
【0041】このような構造において、陰極フィラメン
ト101から放出された電子は、直流磁界の影響を受け
て円運動しながら各陽極ベイン102に高周波の電位を
形成して高周波(マイクロ波)を発振する。発振された
マイクロ波はアンテナリード107を通してアンテナ1
08から出力される。
ト101から放出された電子は、直流磁界の影響を受け
て円運動しながら各陽極ベイン102に高周波の電位を
形成して高周波(マイクロ波)を発振する。発振された
マイクロ波はアンテナリード107を通してアンテナ1
08から出力される。
【0042】図4は図3に示したマグネトロンのアノー
ド(陽極)部分のみの詳細を説明する平面図であって、
陽極ベイン102,102’は陽極シリンダー103の
内壁から中心O方向に設けられており、中心Oを通る軸
線からみて放射状に配置されている。
ド(陽極)部分のみの詳細を説明する平面図であって、
陽極ベイン102,102’は陽極シリンダー103の
内壁から中心O方向に設けられており、中心Oを通る軸
線からみて放射状に配置されている。
【0043】この陽極ベイン102,102’は、径の
異なる2つの環状体からなる第1のストラップリング1
61と第2のストラップリング162によって、1つお
きに結ばれている。
異なる2つの環状体からなる第1のストラップリング1
61と第2のストラップリング162によって、1つお
きに結ばれている。
【0044】図5は図4におけるストラップリングを説
明する斜視図であって、第1のストラップリング161
は径の小さなストラプリング、第2のストラップリング
162は径の大きなストラプリングである。
明する斜視図であって、第1のストラップリング161
は径の小さなストラプリング、第2のストラップリング
162は径の大きなストラプリングである。
【0045】図6は図3に示したマグネトロンの陽極ベ
イン部分の要部説明図であり、陽極ベイン102には上
記径の小さな第1のストラップリング161が接触し、
径の大きな第2のストラップリング162は接触せず、
また隣接する陽極ベイン102には上記径の大きな第2
のストラップリング162が接触し、径の小さな第1の
ストラップリング161は接触せずに配置され、第1の
ストラップリング161と第2のストラップリング16
2は1つ置きの陽極ベイン102に対して交互に接合さ
れている。
イン部分の要部説明図であり、陽極ベイン102には上
記径の小さな第1のストラップリング161が接触し、
径の大きな第2のストラップリング162は接触せず、
また隣接する陽極ベイン102には上記径の大きな第2
のストラップリング162が接触し、径の小さな第1の
ストラップリング161は接触せずに配置され、第1の
ストラップリング161と第2のストラップリング16
2は1つ置きの陽極ベイン102に対して交互に接合さ
れている。
【0046】また、陽極ベイン102の1つには、図4
に示したように、高周波を導出するためのアンテナリー
ド107がロー付けで植立されている。
に示したように、高周波を導出するためのアンテナリー
ド107がロー付けで植立されている。
【0047】陽極ベイン102に植立されたアンテナリ
ード107は、陽極シリンダー103の一方の開口側に
内封された磁極片105を挿通し、金属封止体であるシ
ール部品141の端部には気密封着する円筒状絶縁体1
11があり、円筒状絶縁体111の一方の端部には排気
管109の外周とロー付けされたカップ状の排気管サポ
ート112がロー付けされている。
ード107は、陽極シリンダー103の一方の開口側に
内封された磁極片105を挿通し、金属封止体であるシ
ール部品141の端部には気密封着する円筒状絶縁体1
11があり、円筒状絶縁体111の一方の端部には排気
管109の外周とロー付けされたカップ状の排気管サポ
ート112がロー付けされている。
【0048】排気管109は、マグネトロンの管内を真
空排気した後、アンテナリード107と共に封止切り、
アンテナカバー110を排気サポート112に圧入固定
して、その先端を保護する。ここで、排気管109とア
ンテナリード107を封止切ることによって形成された
凹部109aは、不要の電波輻射を阻止するためのチョ
ーク部となっている。
空排気した後、アンテナリード107と共に封止切り、
アンテナカバー110を排気サポート112に圧入固定
して、その先端を保護する。ここで、排気管109とア
ンテナリード107を封止切ることによって形成された
凹部109aは、不要の電波輻射を阻止するためのチョ
ーク部となっている。
【0049】電子を発生させる陰極フィラメント101
は、一般には酸化トリウム(ThO2 )を微量含むタン
グステンが用いられる。電子放射特性を向上させるため
に、陰極の表面には炭化層(W2 C)が形成されてい
る。
は、一般には酸化トリウム(ThO2 )を微量含むタン
グステンが用いられる。電子放射特性を向上させるため
に、陰極の表面には炭化層(W2 C)が形成されてい
る。
【0050】そして、陰極101は、上側エンドシール
ド121および下側エンドシールド122に高融点ロー
材、例えばルテニウム・モリブデン共晶合金等によって
係合し、支持されている。
ド121および下側エンドシールド122に高融点ロー
材、例えばルテニウム・モリブデン共晶合金等によって
係合し、支持されている。
【0051】上側エンドシールド121および下側エン
ドシールド122は、各々陰極リード123および12
4によって支持されている。これらのエンドシールド1
21,122および陰極リード123,124は、耐熱
性,加工性の観点から、一般にはモリブデン(Mo)が
用いられている。
ドシールド122は、各々陰極リード123および12
4によって支持されている。これらのエンドシールド1
21,122および陰極リード123,124は、耐熱
性,加工性の観点から、一般にはモリブデン(Mo)が
用いられている。
【0052】また、上側エンドシールドの上面にはゲッ
タが被着されて、陰極フィラメント101の加熱時にゲ
ッタ材が蒸発し、発振空間の真空度を維持して、安定し
た動作特性を長期間にわたって保持する。
タが被着されて、陰極フィラメント101の加熱時にゲ
ッタ材が蒸発し、発振空間の真空度を維持して、安定し
た動作特性を長期間にわたって保持する。
【0053】2本の陰極リード123,124は、入力
側セラミック8によって支持されており、これら陰極リ
ード123,124は、陰極端子126と共に入力側セ
ラミック8に真空気密を保つようロー付けされている。
側セラミック8によって支持されており、これら陰極リ
ード123,124は、陰極端子126と共に入力側セ
ラミック8に真空気密を保つようロー付けされている。
【0054】マグネトロンに振動や衝撃が加わると、陰
極リード123,124が振動し、しかもその振動の仕
方が陰極リード123,124で異なるために、陰極1
01に機械的なストレスを生じさせて陰極101の断線
を引き起こすことがある。これを防止するために、スペ
ーサ127が用いられる。このスペーサ127の作用に
より、陰極リード123,124が振動しても、その振
動による陰極リード123,124の動きは略々同一と
なるため、陰極101に加わるストレスを小さくするこ
とができる。なお、スリーブ128はスペーサ127を
所定の位置に支持するためのものである。
極リード123,124が振動し、しかもその振動の仕
方が陰極リード123,124で異なるために、陰極1
01に機械的なストレスを生じさせて陰極101の断線
を引き起こすことがある。これを防止するために、スペ
ーサ127が用いられる。このスペーサ127の作用に
より、陰極リード123,124が振動しても、その振
動による陰極リード123,124の動きは略々同一と
なるため、陰極101に加わるストレスを小さくするこ
とができる。なお、スリーブ128はスペーサ127を
所定の位置に支持するためのものである。
【0055】陰極端子126はチョークコイル131と
接続し、チョークコイル131は入力部のフィルタケー
ス6を取り付ける貫通コンデンサ132と接続され、貫
通コンデンサ132は電源と接続する。陰極端子126
とチョークコイル131とは、一般には溶接によって接
続される。また、チョークコイル131と貫通コンデン
サ132も一般には溶接によって接続される。
接続し、チョークコイル131は入力部のフィルタケー
ス6を取り付ける貫通コンデンサ132と接続され、貫
通コンデンサ132は電源と接続する。陰極端子126
とチョークコイル131とは、一般には溶接によって接
続される。また、チョークコイル131と貫通コンデン
サ132も一般には溶接によって接続される。
【0056】ここで、チョークコイル131と貫通コン
デンサ132とは、マグネトロンの内部から電源側を見
た場合のローパスフィルタを形成する。これは、陰極1
01と陽極シリンダー103との間の作用空間に発生し
たマイクロ波が陰極101および陰極リード123,1
24を通して外部に放射されるのを防止するためであ
る。
デンサ132とは、マグネトロンの内部から電源側を見
た場合のローパスフィルタを形成する。これは、陰極1
01と陽極シリンダー103との間の作用空間に発生し
たマイクロ波が陰極101および陰極リード123,1
24を通して外部に放射されるのを防止するためであ
る。
【0057】図7は図3に示したマグネトロンの入力部
を下面より見たフィルタケース部分の平面図であって、
陰極端子126にチョークコイル131が接続し、チョ
ークコイル131に入力部のフィルタケース6を取り付
けた貫通コンデンサ132と接続され、貫通コンデンサ
132は図示しない電源と接続される。
を下面より見たフィルタケース部分の平面図であって、
陰極端子126にチョークコイル131が接続し、チョ
ークコイル131に入力部のフィルタケース6を取り付
けた貫通コンデンサ132と接続され、貫通コンデンサ
132は図示しない電源と接続される。
【0058】図8は貫通コンデンサの構造を説明する要
部破断図であって、151は絶縁カバー、152は誘電
体で、153,156は電極である。
部破断図であって、151は絶縁カバー、152は誘電
体で、153,156は電極である。
【0059】同図において、誘電体152は電極15
3,156と共にコンデンサを形成する。電極156
は、貫通コンデンサ132をフィルタケース6に取り付
ける役割りを持つ。電極153は同図左下部では分離し
ているように示されているが、他の断面では一体となっ
て端子154と接続している。
3,156と共にコンデンサを形成する。電極156
は、貫通コンデンサ132をフィルタケース6に取り付
ける役割りを持つ。電極153は同図左下部では分離し
ているように示されているが、他の断面では一体となっ
て端子154と接続している。
【0060】なお、155はシリコンチューブで、端子
154を覆って、電極156との絶縁の役割りを果た
し、樹脂157と誘電体152との密着性を損なわない
ようにする緩衝材(ダンパー)となる。また、151a
は樹脂157内に生じるストレスを分断する機能を有
し、樹脂の移動を防止するストッパーである。そして、
端子154はチョークコイル131と接続され、チョー
クコイル131の他端はコンデンサを介してアースと対
向する。
154を覆って、電極156との絶縁の役割りを果た
し、樹脂157と誘電体152との密着性を損なわない
ようにする緩衝材(ダンパー)となる。また、151a
は樹脂157内に生じるストレスを分断する機能を有
し、樹脂の移動を防止するストッパーである。そして、
端子154はチョークコイル131と接続され、チョー
クコイル131の他端はコンデンサを介してアースと対
向する。
【0061】本実施例では、誘電体152を構成する誘
電体磁器素体として、√ξs≒42のSrTiO3 系の
高誘電率材料を用いる。なお、誘電体磁器素体の寸法は
従来と同じ(√ξs≒70のBaTiO3 系材料)であ
るため、耐電圧特性、貫通コンデンサの大型化を招くこ
とはないが、静電容量CはBaTiO3 系材料の場合、
500pFであるのに対し、SrTiO3 系材料の場合
は180〜300pFとなる。
電体磁器素体として、√ξs≒42のSrTiO3 系の
高誘電率材料を用いる。なお、誘電体磁器素体の寸法は
従来と同じ(√ξs≒70のBaTiO3 系材料)であ
るため、耐電圧特性、貫通コンデンサの大型化を招くこ
とはないが、静電容量CはBaTiO3 系材料の場合、
500pFであるのに対し、SrTiO3 系材料の場合
は180〜300pFとなる。
【0062】一方、このL−Cフィルタを構成させるチ
ョークコイルは、1μHのインダクタンスLを有する。
ョークコイルは、1μHのインダクタンスLを有する。
【0063】前記図3に示したように、各々の陰極リー
ド123,124はチョークコイル131の一端と直列
に接続され、チョークコイル131の他端はコンデンサ
132を介してアースと対向する。
ド123,124はチョークコイル131の一端と直列
に接続され、チョークコイル131の他端はコンデンサ
132を介してアースと対向する。
【0064】入力部のフィルタケース6は蓋体134に
よって密閉され、高周波(マイクロ波)が外部に放射さ
れるのを防止する。
よって密閉され、高周波(マイクロ波)が外部に放射さ
れるのを防止する。
【0065】入力側セラミック8は、鍔状のシール部4
1をもつ下部シール部品4を介して陽極シリンダー10
3と真空気密を保って係合し、出力側セラミック111
は上部シール部品141を介して陽極シリンダー103
と真空気密を保って係合している。
1をもつ下部シール部品4を介して陽極シリンダー10
3と真空気密を保って係合し、出力側セラミック111
は上部シール部品141を介して陽極シリンダー103
と真空気密を保って係合している。
【0066】また、上部ヨーク144は金属ガスケット
143を介して上部シール部品141と電気的に接続さ
れている。このシール部品141は陽極シリンダー10
3と同電位になっている。したがって、上部ヨーク14
4は陽極シリンダー103と同電位になっている。
143を介して上部シール部品141と電気的に接続さ
れている。このシール部品141は陽極シリンダー10
3と同電位になっている。したがって、上部ヨーク14
4は陽極シリンダー103と同電位になっている。
【0067】図9はマグネトロンの上面図であって、上
部ヨーク144と下部ヨーク3(図3)とは、一般にか
しめによって接続されている。
部ヨーク144と下部ヨーク3(図3)とは、一般にか
しめによって接続されている。
【0068】図10はマグネトロンの外観を示すヨーク
側から見た側面図であって、アンテナ108は円筒状絶
縁体111を介して上部シール部品141で上部ヨーク
144を通して前記図1で説明したアンテナリードに接
続している。下部ヨーク3の下方にはフィルタケース6
が前記各実施例で説明した構造で接合固定されている。
なお、132は貫通コンデンサである。
側から見た側面図であって、アンテナ108は円筒状絶
縁体111を介して上部シール部品141で上部ヨーク
144を通して前記図1で説明したアンテナリードに接
続している。下部ヨーク3の下方にはフィルタケース6
が前記各実施例で説明した構造で接合固定されている。
なお、132は貫通コンデンサである。
【0069】図11はマグネトロンの外観を説明する冷
却フィン側からみた正面図である。マグネトロンの陽極
は前記図3で説明した陰極フィラメント101からの熱
輻射や電子が陰極ベイン102に衝突することによる発
熱で高温になる。陽極が高温になると、磁石の磁気特性
を変化させたり、マグネトロンの周辺機器に悪影響を及
ぼす等の弊害を生ずる。冷却フィン145は、この発熱
を消散させるためのものである。
却フィン側からみた正面図である。マグネトロンの陽極
は前記図3で説明した陰極フィラメント101からの熱
輻射や電子が陰極ベイン102に衝突することによる発
熱で高温になる。陽極が高温になると、磁石の磁気特性
を変化させたり、マグネトロンの周辺機器に悪影響を及
ぼす等の弊害を生ずる。冷却フィン145は、この発熱
を消散させるためのものである。
【0070】図12は冷却フィン形状の説明図であり、
(a)は平面図、(b)は(a)の矢印A方向から見た
側面図、(c)は(a)の矢印B方向から見た側面図で
ある。
(a)は平面図、(b)は(a)の矢印A方向から見た
側面図、(c)は(a)の矢印B方向から見た側面図で
ある。
【0071】同図において、円筒部145aは図8にお
ける陽極シリンダー103と嵌合する。図11では図1
2に示した冷却フィンが5個用いられている。
ける陽極シリンダー103と嵌合する。図11では図1
2に示した冷却フィンが5個用いられている。
【0072】一般には、マグネトロンの動作時は、電子
レンジ等の応用機器に設置された冷却ファンによって、
この冷却フィンに冷却風が送風される。
レンジ等の応用機器に設置された冷却ファンによって、
この冷却フィンに冷却風が送風される。
【0073】図13はマグネトロンの駆動回路例を説明
する回路図で、同図においては231がマグネトロンで
ある。
する回路図で、同図においては231がマグネトロンで
ある。
【0074】本例は、マグネトロン電源として商用交流
電源を高速スイッチッグして所要の電圧を得るスイッチ
ング電源装置,所謂インバータ電源を用いたものであ
り、スイッチング電源装置209に直流電力を供給する
直流電源201は、商用交流電源203と全波整流器2
05から構成されている。
電源を高速スイッチッグして所要の電圧を得るスイッチ
ング電源装置,所謂インバータ電源を用いたものであ
り、スイッチング電源装置209に直流電力を供給する
直流電源201は、商用交流電源203と全波整流器2
05から構成されている。
【0075】全波整流器205の直流出力端子には、リ
アクタとキャパシタで構成されたフィルタ207が接続
されているが、このフィルタ207は整流電流を平滑す
るためでなく、発振電流に含まれる高周波雑音が交流電
源側を通して洩れるのを防ぎ、これによって妨害波の伝
播をさけるようにしている。
アクタとキャパシタで構成されたフィルタ207が接続
されているが、このフィルタ207は整流電流を平滑す
るためでなく、発振電流に含まれる高周波雑音が交流電
源側を通して洩れるのを防ぎ、これによって妨害波の伝
播をさけるようにしている。
【0076】スイッチング電源装置209はトランジス
タ211を備え、同期パルス発生器235で生成される
同期パルスにより制御されるオン信号発生回路237の
オン信号で駆動される駆動回路241によりオン−オフ
動作される。
タ211を備え、同期パルス発生器235で生成される
同期パルスにより制御されるオン信号発生回路237の
オン信号で駆動される駆動回路241によりオン−オフ
動作される。
【0077】スイッチング電源装置209は、トランジ
スタ211に逆並列に接続されたダンパダイオード21
5および並列に接続された共振用キャパシタ213を備
えている。
スタ211に逆並列に接続されたダンパダイオード21
5および並列に接続された共振用キャパシタ213を備
えている。
【0078】このスイッチング電源装置209は、一次
巻線219と二次巻線221,223と224,225
を持つ昇圧トランス217に接続し、一次巻線219は
スイッチング電源装置209を介してフィルタ207に
接続し、キャパシタ213と一次巻線219により直列
共振回路が構成される。
巻線219と二次巻線221,223と224,225
を持つ昇圧トランス217に接続し、一次巻線219は
スイッチング電源装置209を介してフィルタ207に
接続し、キャパシタ213と一次巻線219により直列
共振回路が構成される。
【0079】二次巻線221は、キャパシタ227と高
圧ダイオード229よりなる倍電圧整流器を通してマグ
ネトロン231に接続される。電流検出器233はマグ
ネトロンに流れる負荷電流を検出し、平均回路249で
平均値として出力設定器251の設定値との差分を増幅
器257を介して同期パルス発生器235からの同期パ
ルスと加算されてオン信号発生器237に制御信号とし
て与えられる。
圧ダイオード229よりなる倍電圧整流器を通してマグ
ネトロン231に接続される。電流検出器233はマグ
ネトロンに流れる負荷電流を検出し、平均回路249で
平均値として出力設定器251の設定値との差分を増幅
器257を介して同期パルス発生器235からの同期パ
ルスと加算されてオン信号発生器237に制御信号とし
て与えられる。
【0080】二次巻線225は、マグネトロン231の
フィラメントを加熱するために設けられ、さらに他の二
次巻線223は出力フィードバック用の電圧を作るため
のものであり、波形成形回路243で波形成形された後
に遅延回路245で所定の時間遅延を受け、オン信号発
生回路237の制御信号として与えられる。
フィラメントを加熱するために設けられ、さらに他の二
次巻線223は出力フィードバック用の電圧を作るため
のものであり、波形成形回路243で波形成形された後
に遅延回路245で所定の時間遅延を受け、オン信号発
生回路237の制御信号として与えられる。
【0081】また二次巻線224は補助電源247に与
えられ、整流されて制御回路等の電源として用いられ
る。
えられ、整流されて制御回路等の電源として用いられ
る。
【0082】ここで、フィラメントと陽極には、通常数
KVの高圧が印加されている。
KVの高圧が印加されている。
【0083】なお、図中、232は導波管、234は電
子レンジの調理室であり、マグネトロン231で発振さ
れたマイクロ波は導波管232を通して調理室234に
供給されるようになっている。
子レンジの調理室であり、マグネトロン231で発振さ
れたマイクロ波は導波管232を通して調理室234に
供給されるようになっている。
【0084】図14はマグネトロン電源として一般商用
電源をそのまま用いた回路例であって、203は商用交
流電源、217’は高圧トランス、219’は一次巻
線、221’,225’は二次巻線、227’はキャパ
シタ、229’は高圧ダイオード、231はマグネトロ
ンである。
電源をそのまま用いた回路例であって、203は商用交
流電源、217’は高圧トランス、219’は一次巻
線、221’,225’は二次巻線、227’はキャパ
シタ、229’は高圧ダイオード、231はマグネトロ
ンである。
【0085】同図において、高圧トランス217’の一
次巻線219’は商用交流電源203に接続され、二次
巻線221’はキャパシタ227’と高圧ダイオード2
29’とからなる半波倍電圧整流回路に接続される。
次巻線219’は商用交流電源203に接続され、二次
巻線221’はキャパシタ227’と高圧ダイオード2
29’とからなる半波倍電圧整流回路に接続される。
【0086】また、二次巻線225’はマグネトロン2
31のヒータ端子に接続されてヒータに所要の電圧を印
加することで流れる電流によってヒータを加熱する。
31のヒータ端子に接続されてヒータに所要の電圧を印
加することで流れる電流によってヒータを加熱する。
【0087】上記半波倍電圧整流回路のキャパシタ22
7’と高圧ダイオード229’の接続点は上記ヒータ端
子の一方に接続されて負の陽極電圧が印加される。そし
て、二次巻線225’の一方はマグネトロン231の陽
極と接地に接続される。
7’と高圧ダイオード229’の接続点は上記ヒータ端
子の一方に接続されて負の陽極電圧が印加される。そし
て、二次巻線225’の一方はマグネトロン231の陽
極と接地に接続される。
【0088】なお、一般商用電源をそのまま用いたマグ
ネトロン電源は上記した半波倍電圧整流回路に限らず、
既知の全波整流回路を用いることもできる。
ネトロン電源は上記した半波倍電圧整流回路に限らず、
既知の全波整流回路を用いることもできる。
【0089】図15は本発明によるマグネトロンを電子
レンジに適用した具体例を説明する概念図であって、3
01は電子レンジ調理室で、ドア302から被加熱物3
03がセットされる。304はマグネトロン、305は
アンテナ、306はマグネトロン電源、307は冷却フ
ァン、308は冷却風、309は導波管、310はスタ
ーラーである。
レンジに適用した具体例を説明する概念図であって、3
01は電子レンジ調理室で、ドア302から被加熱物3
03がセットされる。304はマグネトロン、305は
アンテナ、306はマグネトロン電源、307は冷却フ
ァン、308は冷却風、309は導波管、310はスタ
ーラーである。
【0090】同図において、マグネトロン304で発生
されたマイクロ波はアンテナ305から導波管309を
通して被加熱物303がセットされた調理室301に供
給される。スターラー310は調理室301内で回転し
て被加熱物303が均一に加熱されるようマイクロ波を
拡散するためのものである。
されたマイクロ波はアンテナ305から導波管309を
通して被加熱物303がセットされた調理室301に供
給される。スターラー310は調理室301内で回転し
て被加熱物303が均一に加熱されるようマイクロ波を
拡散するためのものである。
【0091】冷却ファン307はマグネトロン304に
冷却風308を送風してマグネトロン231を冷却する
ためのものである。
冷却風308を送風してマグネトロン231を冷却する
ためのものである。
【0092】上記したマグネトロンに前記で説明したア
ノード構造を採用することにより、特性の均一なマグネ
トロンを少ない工程で製造することができる。
ノード構造を採用することにより、特性の均一なマグネ
トロンを少ない工程で製造することができる。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ベインとストラップリングの間のロー付けが良好とな
り、従来のカシメ作業を必要としないために、製造工程
数が大幅に節減され、高品質で均一な特性のマグネトロ
ンを低コストで量産することができる。
ベインとストラップリングの間のロー付けが良好とな
り、従来のカシメ作業を必要としないために、製造工程
数が大幅に節減され、高品質で均一な特性のマグネトロ
ンを低コストで量産することができる。
【図1】本発明によるマグネトロンの製造方法の一実施
の形態の説明図である。
の形態の説明図である。
【図2】本発明によるマグネトロンの製造方法の他の実
施の形態を説明する前記図1の(b)に相当する要部部
分断面図である。
施の形態を説明する前記図1の(b)に相当する要部部
分断面図である。
【図3】本発明によるマグネトロンの全体構成例を説明
する断面図である。
する断面図である。
【図4】図3に示したマグネトロンのアノード(陽極)
部分のみの詳細を説明する平面図である。
部分のみの詳細を説明する平面図である。
【図5】図4におけるストラップリングを説明する斜視
図である。
図である。
【図6】図3に示したマグネトロンの陽極ベイン部分の
要部説明図である。
要部説明図である。
【図7】図3に示したマグネトロンの入力部を下面より
見たフィルタケース部分の平面図である。
見たフィルタケース部分の平面図である。
【図8】貫通コンデンサの構造を説明する要部破断図で
ある。
ある。
【図9】マグネトロンの上面図である。
【図10】マグネトロンの外観を示すヨーク側から見た
側面図である。
側面図である。
【図11】マグネトロンの外観を説明する冷却フィン側
からみた正面図である。
からみた正面図である。
【図12】冷却フィン形状の説明図である。
【図13】マグネトロンの駆動回路例を説明する回路図
である。
である。
【図14】マグネトロン電源として一般商用電源をその
まま用いた回路例である。
まま用いた回路例である。
【図15】本発明によるマグネトロンを電子レンジに適
用した具体例を説明する概念図である。
用した具体例を説明する概念図である。
【図16】従来技術によるベインへのストラップリング
のロー付け作業を説明する要部模式図である。
のロー付け作業を説明する要部模式図である。
【図17】従来技術によるベインへのストラップリング
のロー付け作業をさらに詳細に説明する要部模式図であ
る。
のロー付け作業をさらに詳細に説明する要部模式図であ
る。
2 下部マグネット 3 下部ヨーク 4 下部シール部品 41 下部シール部品4の鍔状シール材 6 フィルタケース 8 入力側セラミック 101 陰極フィラメント 102 陽極ベイン 103 アノード円筒(陽極シリンダー) 104 上部マグネット 105 磁極片 107 アンテナリード 108 アンテナ 109 排気管 110 アンテナカバー 111 円筒状絶縁体 112 排気管サポート 121 上側エンドシールド 122 下側エンドシールド 123,124 陰極リード 126 陰極端子 127 スペーサ 128 スリーブ 131 チョークコイル 132 貫通コンデンサ 134 蓋体 141 上部シール部品 143 金属ガスケット 144 上部ヨーク 145 冷却フィン。
Claims (4)
- 【請求項1】アノード円筒の内部に放射状に複数のアノ
ードベインが設けられ、前記ベインを一枚おきに電気的
に接続して同電位とする一対のストラップリングと、前
記ベインの一枚に接続してマイクロ波出力の導出部とな
るアンテナリードとを少なくとも有するマグネトロンに
おいて、 前記ストラップリングの少なくとも前記ベインと接続す
る部分の最表面に銅メッキの第1層と、前記第1層の下
層に銀メッキの第2層を形成してなることを特徴とする
マグネトロン。 - 【請求項2】請求項1において、前記第2層の下層に銅
メッキの第3層を形成してなることを特徴とするマグネ
トロン。 - 【請求項3】アノード円筒の内部に放射状に複数のアノ
ードベインが設けられ、前記ベインを一枚おきに電気的
に接続して同電位とする一対のストラップリングと、前
記アノードベインの一枚に接続してマイクロ波出力の導
出部となるアンテナリードとを少なくとも有するマグネ
トロンの製造方法において、 前記ストラップリングの少なくとも前記アノードベイン
と接続する部分の最表面に銅メッキの第1層と、前記第
1層の下層に銀メッキの第2層を形成し、前記アノード
ベインと前記ストラップリングの接続部分を押接するこ
となく前記接続部分を加熱してロー付けすることを特徴
とするマグネトロンの製造方法。 - 【請求項4】請求項3において、前記第2層の下層に銅
メッキの第3を形成し、前記接続部分を加熱してロー付
けすることを特徴とするマグネトロンの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP248896A JPH09190771A (ja) | 1996-01-10 | 1996-01-10 | マグネトロン及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP248896A JPH09190771A (ja) | 1996-01-10 | 1996-01-10 | マグネトロン及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09190771A true JPH09190771A (ja) | 1997-07-22 |
Family
ID=11530756
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP248896A Pending JPH09190771A (ja) | 1996-01-10 | 1996-01-10 | マグネトロン及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09190771A (ja) |
-
1996
- 1996-01-10 JP JP248896A patent/JPH09190771A/ja active Pending
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