JPH0774179B2 - カ−ボニル含有化合物の製造方法 - Google Patents

カ−ボニル含有化合物の製造方法

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JPH0774179B2
JPH0774179B2 JP62011518A JP1151887A JPH0774179B2 JP H0774179 B2 JPH0774179 B2 JP H0774179B2 JP 62011518 A JP62011518 A JP 62011518A JP 1151887 A JP1151887 A JP 1151887A JP H0774179 B2 JPH0774179 B2 JP H0774179B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明はアルファ、ベーター不飽和カーボニル化合物の
接触的加水分解によるカーボニル含有化合物の製造方法
に関する。
発明の背景 桂皮アルデハイドに関する逆行アルドール反応はよく知
られているこの反応において桂皮アルデハイドは種々の
潜在的副反応を伴つてベンツアルデハイドおよびアセト
アルデハイドに変換される。最近、例えば、桂皮アルデ
ハイドの逆行アルドール反応の動力学的研究がJ.ピータ
ーグスリー(Peter Guthrie)等によつてカナデイアン
ジヤーナルオブケミストリー(Can.J.Chem.)62巻、144
1−1445頁(1984)に報告された。桂皮アルデハイドの
ベンツアルデハイドへの変換は長く知られておりそして
よく研究されている。しかし、桂皮アルデハイドから相
当の収率でベンツアルデハイドを生成させることはこれ
まで知られておらず、そしてそのような収率のための好
適な反応条件は報告されていない。同様に、シトラール
は逆行アルドール反応により加水分解されて6−メチル
−5−ヘプテン−2−オンおよびアセトアルデハイドに
されている。しかしこれも生成収率は低い。今日に至る
まで、桂皮アルデハイドおよびシトラールが例とされる
アルフア、ベーター不飽和カーボニル化合物の何れかを
逆行アルドール加水分解により如何にすればカーボニル
含有反応生成物を相当な収率で得るかは知られていな
い。
発明の内容 本発明は水の存在においてこれまでに達成されなかつた
高収率で桂皮アルデハイドの変換によつてベンツアルデ
ハイドをつくる方法に向けられている。本発明は水中へ
の桂皮アルデハイドの分散および、有効触媒量の水酸化
物イオンの存在における桂皮アルデハイドからのベンツ
アルデハイドの分別水蒸気蒸留を含む。反応は約11から
約13程度までのpHにおいて行なわれそして、思いがけな
く、この範囲内で桂皮アルデハイドのベンツアルデハイ
ドへの実質的変換を約75%またはそれ以上の程度で達成
できることが判明した。また変換は不都合な副反応なし
でそのような高pHにおいて達成できることも判明した。
桂皮アルデヒドが1例であるアルフア、ベーター不飽和
カーボニル化合物として知られる化合物の種類の各員は
逆行アルドール反応によつて加水分解して相当な収率で
てカーボニール含有化合物をつくることも判明した。
この方法を実施する好ましい方法においては、アルフ
ア、ベーター不飽和カーボニル化合物を剪断攪拌の存在
において水中に分散させる。アルコール、エーテルまた
はこれに類するもののようなその他の水溶性または分散
性のコソルベントを水性反応媒質に使うことができる。
ラウリル硫酸ナトリウムのようなアニオン界面活性剤ま
たは400から600までの範囲の分子量を有するポリエチレ
ングリコールのような非イオン界面活性剤を使うことが
できる。好ましくは、水酸化物イオンは水酸化ナトリウ
ムによつて与えることができこれはまた約11から約13ま
での範囲のpHを達成させる。出発物質がフラスコに装入
された後に、反応は熱を加えて開始される。一度反応が
始まれば、分別蒸留によつて単離される水−生成物共沸
物の生成によつて生成物の分離が行なわれる。分別蒸留
は約11から約13まで、好ましくは約12から約12.5までの
範囲内のpHにおいて実施されなければならないことが決
定的に確定している。このpH範囲外で実施した反応は副
反応、重合およびその他の不都合な反応の発生のために
所望生成物に対して極めて貧弱な変換を示す。
約11から約13までのpH範囲内、そして特に約12と約12.5
の間のpHで実施された反応は75%程度またはそれ以上の
有意な収率を与え、そして副反応生成物を実質的に含ま
ないものとなる。これらの結果は予期しなかつたところ
であり、特に副反応のため所望の生成物の収率が著しく
低下させられまたは妨げるであろうと予想された高pH水
準において然りである。
分別蒸留によつて単離される反応生成物は付加的分離技
法の手段によつてさらに精製することができる。使われ
る分離技法は要求される純度によつて変る。純粋のアル
フア、ベーター不飽和カーボニル化合物はこの反応用出
発材料として使うことができる。しかし、希望する出発
材料を含有する天然生産物をこの反応に使う場合にも製
品収率パーセントが不都合に影響されることはない。従
つて、相当量の桂皮アルデハイドを含有するカツシア油
のような天然生産物は本発明においてうまく使うことが
できる。同様に、シトラールを含有するレモングラス油
も成功裏に使うことができる。また、ペニローヤル油も
本発明の教示の下にプレゴン、即ちアルフア、ベーター
不飽和カーボニル化合物源として利用することができ
る。
この方法はその広い局面において式 を有するアルフア、ベーター不飽和カーボニル化合物を
水中に分散させた後加水分解して一般式 を有するカーボニル化合物および副産物を生成させるこ
とによつて実施される(置換基R′およびR″は水素、
脂肪族または芳香属炭化水素基またはそれらの置換誘導
体であり、そしてRは脂肪属または芳香属アルデハイ
ド−またはケトン−含有基であつて、アルデハイドまた
はケトンの炭素対酸素二重結合は、そのアルフア、ベー
ター不飽和カーボニル化合物の炭素とR間のアルフ
ア、ベータ二重結合と共役結合になつているものであ
る)。加水分解反応は熱の作用下で進行しそして溶液の
pHを約11と約13の間に保つのに充分な水準の濃度を有す
る水酸化物イオンによつて触媒作用される。
多数のアルフア、ベーター不飽和カーボニル化合物が本
発明の教示について加水分解される。下記の非包括的一
覧表中の化合物が加水分解可能なアルフア、ベーター不
飽和カーボニル化合物の記載の下に含まれる:ベンツア
ルデハイドおよびアセトアルデハイドを製造するための
桂皮アルデハイド;6−メチル−5−ヘプテン−2−オン
およびアセトアルデハイドを製造するためのシトラー
ル;3−メチルシクロヘキサノンおよびアセトンを製造す
るためのプレゴン;ヘプタナールおよびアセトンを製造
するための3−デセン−2−オン;デカナールおよびア
セトアルデハイドを製造するための2−ドデセナール;
ペンタナールおよびアセトアルデハイドを製造するため
の2−ヘプテナール;ブタナールおよびアセトアルデハ
イドを製造するための2−ヘキセナール;シクロシトラ
ールおよびアセトンを製造するためのヨノン;2,5,6,6−
テトラメチル−シクロヘキシ−1−エン−1−カーボキ
シアルデハイドおよびアセトンを製造するためのイロ
ン;パラメトキシベンツアルデハイドおよびメチルエチ
ルケトンを製造するための1−(4−メトキシフエニ
ル)−1−ペンテン−3−オン;イソブチルアルデハイ
ドおよびアセトンを製造するための5−メチル−3−ヘ
キセン−2−オン;シトラールおよびメチルエチルケト
ンを製造するためのアルフア−メチル−イソ−ヨノン;
フエニルアセトアルデハイドおよび3−メチルブタナー
ルを製造するための5−メチル−2−フエニル−2−ヘ
キセナール;ベンツアルデハイドおよびアセトンを製造
するための4−フエニル−3−ブテン−2−オン;およ
びオルソ−メトキシベンツアルデハイドおよびアセトア
ルデハイドを製造するためのオルソ−メトキシ桂皮アル
デハイド。
下記の詳細な実施例は最も好ましい形における本発明の
実施を説明するものであり、それによつてこの技術にお
いて通常の能力を有する者に本発明の実施を可能ならし
めるものである。本発明の原理、その作業上の要素およ
びその他それらの明らかな改良は下記の詳細な手順から
理解されるであろう。
実施例1 760ガロンの水に38.6ポンドの水酸化ナトリウム、4ポ
ンドのラウリル硫酸ナトリウムおよび10立の消泡剤を加
えて溶液をつくつた。均質溶液が得られるまで撹拌し
た。次に、1320ポンドのカツシア油を1150ガロンの蒸留
器中に入れた。この油はおよそ72重量%の桂皮アルデハ
イドを含んでいた。蒸留器は約1150ガロンのポット容量
を有しこの上に1インチ×1インチのセラミック管を詰
めた4フイート精留カラムを取り付けその先に水冷凝縮
器をベンツアルデハイド−水共沸混合物を凝縮させるた
めに直列に接続した。
上記でつくつた水酸化ナトリウム溶液を次にカツシア油
中に加えそして蒸留器のポット中に入れた。ポツトには
撹拌機を取り付けた。加圧蒸気および激しい撹拌を使用
し、105℃のポツト温度で加熱還流させた。約99℃のカ
ラム頂温度で還流を規定した。一度還流が行なわれると
これを約1時間続けた。カツシア油中の桂皮アルデハイ
ドのベンツアルデハイドへの変換中、pHを監視しそして
約12から約12.5までに維持した。pHが約12より下に落ち
た場合は、水酸化ナトリウムを添加してpHを約12−12.5
に引き戻した。約1時間を還流の後水−ベンツアルデハ
イド共沸混合物の移送を開始した。水冷凝縮器を100゜F
で操作しそれによつて水−ベンツアルデハイドの凝縮を
可能にしそして冷却した受器中に集めた。アセトアルデ
ハイド副生物はこの凝縮温度では主として気化しており
蒸気として除去した。留出物は主として少量の桂皮アル
デハイド、テルペン、オルソメトキシベンツアルデハイ
ドおよびアセトアルデハイドを伴なつた約75%またはそ
れ以上の量のベンツアルデハイドから成り立つていた。
粗製ベンツアルデハイドを冷却受器中にこのように集
め、連続供給操作で凝縮水を連続的に蒸留器に戻して除
去される水の補充とし伴沸混合物の蒸留を続けた。粗製
ベンツアルデハイドの、分別水蒸気蒸留を約670ポンド
の粗製ベンツアルデハイドが得られるまで続けた。次い
でベンツアルデハイドを含有する粗製留出物を減圧下で
乾燥させそして約29インチの減圧下で分別蒸留しそれに
よつて残留テルペンおよびその他の不純物を含まない実
質的に純粋なベンツアルデハイドを得るのにベンツアル
デハイドに対する沸点を約70℃とした。
実施例2 5立3つ口フラスコ中に主要部分がプレゴンである101
2.5gのペニローヤル油、3.5立の水および最低純度90%
を有する30gの水酸化ナトリウムを装入した。水酸化物
の最初の装入で約12のpHが得られた。引き続く反応中pH
を監視し、そして約12のpHを維持するのに必要になれば
追加の水酸化ナトリウムを添加した。フラスコには機械
撹拌/駆動モーター装置および分別蒸留カラムを取り付
けた。撹拌開始後、マントルヒーターによつてフラスコ
中の混合物を加熱した。
ペニローヤル油、水酸化ナトリウムおよび水の撹拌混合
物の加熱時には、フラスコ中の圧力は分別蒸留カラムに
蓋をせずに大気圧に保つた。およそ100℃のポツト温度
およびおよそ56℃の頂部温度において、蒸留が起こりそ
して96%アセトンと4%水の共沸混合物を分別蒸留カラ
ムの頂部から集めて除いた。共沸混合物は分別蒸留カラ
ムによつて集められた。
アセトンの同時蒸留は約6日間に亘つて起きた。蒸留が
もはや生じなくなつたときに撹拌および加熱を止めた。
フラスコ中に残つていた油層を水酸化ナトリウム溶液か
ら分離しそして次に水洗して水酸化ナトリムの痕跡を除
いた。
洗つた油は加水分解生成物3−メチルシクロヘキサノン
(沸点168−9℃)、少量の加水分解されないプレゴン
(沸点224℃)、および出発ペニローヤル油に基づくそ
の他の痕跡成分を含んでいた。アセトンは引き続いて含
水量も含めて純度分析した。アセトンの収率は約73%で
あつた。
実施例3 およそ500mlの水、5g(90%活性)の水酸化ナトリウ
ム、および約95%のシトラールを含有するテルペンを含
まないレモングラス油88gを1立丸底フラスコ中に装入
した。丸底フラスコには高密度液体を再循環する間に低
密度液体の除去を許容する手段を有するトラツプ、分別
蒸留カラム、および撹拌手段を付加的に取り付けた。
フラスコの撹拌された内容物をマントルヒーターによつ
て加熱還流させた。内容物のpHは12に設定しそして残余
の実験中は必要なときに水酸化ナトリウムの添加によつ
てこの水準に維持した。内容物を1時間還流させた後水
蒸気留出物を徐々に集めた。留出物除去を調節してシト
ラールがほとんどまたは全く留出しないようにした。追
加の油が集まらなくなるまで蒸留を続けた。
油相留出物を凝縮水蒸気から分離した。分離した油を次
に短路の減圧蒸留にかけた。主留分は72gのシトラール
加水分解生成物である6−メチル−5−ヘプテン−2−
オンであつた。その他の反応生成物であるアセトアルデ
ハイドは反応中心に分別蒸留カラムを通してフラスコか
ら留出された。6−メチル−5−ヘプテン−2−オンの
収率は上記の条件下でおよそ90%であつた。
このように、上に掲げた好ましい方法の実施によつて、
アルフア、ベーター不飽和カーボニル化合物から好収率
で所望の製品が得られることで本発明の目的が達成され
る。純粋出発材料を使うことはできるが、天然源のアル
フア、ベーター不飽和カーボニル化合物からでさえ好結
果が得られる。反応はpHが約11から約13までの領域に維
持される水酸化アルカアリ環境において起きるというこ
とは本発明の教示において決定的である。予期しなかつ
たように、生成物は70から75%までを越える収率で得ら
れるばかりでなく、反応は競合的副反応、重合またはそ
の他の不都合な反応は低水準に伴はれて進行する。
本発明とその操作とを記載したが、その精神および範囲
から離れることなく変化を達成させることができるであ
ろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェローム グリンカ アメリカ合衆国オハイオ州シンシナティ, メリィトン プレース 5673

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カーボニル含有化合物の製造方法におい
    て、その方法が式 のアルファ、ベーター不飽和アルデハイドを水中に分散
    させて加水分解し、 次式 に従ってカーボニル含有化合物および副産物を生じさせ
    (式中のR′およびR″は水素、脂肪族または芳香族炭
    化水素基またはそれらの置換誘導体であり、そしてR
    は脂肪族または芳香族アルデハイド含有基であって、該
    アルデハイド基の炭素対酸素の二重結合は上記構造式の
    炭素とR間のアルファ、ベーター二重結合と共役結合
    になっているものである)、 アルファ、ベーター不飽和アルデハイドの該加水分解を
    触媒量の水酸化物イオンの存在および11から13までのpH
    において熱の作用下で実施することで構成される方法。
  2. 【請求項2】その方法が12から12.5までの範囲のpHにお
    いて実施される特許請求の範囲第(1)項に記載の方
    法。
  3. 【請求項3】該加水分解反応から得られる個々のカーボ
    ニル含有化合物を実質的に純粋形態で分離するために分
    別蒸留される特許請求の範囲第(1)または(2)項に
    記載の方法。
  4. 【請求項4】アニオンまたは非イオン界面活性剤の存在
    において実施される特許請求の範囲第(1)、(2)ま
    たは(3)項に記載の方法。
  5. 【請求項5】アルファ、ベーター不飽和アルデハイドの
    水中における分散を促進するために剪断攪拌下で実施さ
    れる特許請求の範囲第(1)から(4)項の何れか記載
    の方法。
  6. 【請求項6】該アルファ、ベーター不飽和アルデハイド
    がシトラールでありそして生成するカーボニル含有化合
    物が6−メチル−5−ヘプテン−2−オンおよびアセト
    アルデハイドである特許請求の範囲(1)から(5)項
    の何れか記載の方法。
  7. 【請求項7】該アルファ、ベーター不飽和アルデハイド
    が桂皮アルデハイドでありそして生成するカーボニル含
    有化合物がベンズアルデハイドおよびアセトアルデハイ
    ドである特許請求の範囲(1)から(5)項の何れか記
    載の方法。
  8. 【請求項8】交換において使われる桂皮アルデハイドに
    対する天然源としてカッシア油が用いられる特許請求の
    範囲第(7)項に記載の方法。
  9. 【請求項9】カーボニル含有化合物の製造方法におい
    て、その方法がアニオン界面活性剤の存在における剪断
    攪拌下で、式 のアルファ、ベーター不飽和アルデハイドを水中に分散
    させて加水分解し、次式 に従ってカーボニル含有化合物および副産物を生じさせ
    (式中のR′およびR″は水素、脂肪族または芳香族炭
    化水素またはそれらの置換誘導体であり、そしてRは
    脂肪族または芳香族アルデハイド−含有基であって、該
    アルデハイド基の炭素対酸素の二重結合は上記構造式の
    炭素とR間のアルファ、ベーター二重結合と共役結合
    になっているものである)、 アルファ、ベーター不飽和アルデハイドの該加水分解を
    触媒量の水酸化物イオンを存在において12から12.5まで
    のpHにおいて熱の作用下で実施することで構成される方
    法。
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