JPH0777242A - 回転体およびこれを用いた機械 - Google Patents

回転体およびこれを用いた機械

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JPH0777242A
JPH0777242A JP6127008A JP12700894A JPH0777242A JP H0777242 A JPH0777242 A JP H0777242A JP 6127008 A JP6127008 A JP 6127008A JP 12700894 A JP12700894 A JP 12700894A JP H0777242 A JPH0777242 A JP H0777242A
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axis
rotating body
motion
rotating
fan
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JP6127008A
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Noriyuki Suganuma
則之 菅沼
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NIYUUSUTAIN KK
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    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転体および該回転体を少なくとも一つ備え
た機関を含む広義の機械において、該回転体の運動に伴
って生じる内力としての慣性力による動力損失は、熱効
率を悪化させるとともに、不要な発熱や不要な機構強
度、重量増加、原価増加などの原因となっていた。本発
明の目的は、前述した慣性力に起因する動力損失を実質
的に排除するか、または、軽減させて、より低損失な機
械を提供しようとするものである。 【構成】本発明に係る回転体および該回転体を少なくと
も一つ備えた機械において、該回転体は、該回転体の質
量分布の不揃いに起因し、回転運動または揺動運動に伴
って生じる慣性力による動力損失を、実質的にゼロまた
は軽減させる質量配分を有する。尚、ここでの慣性力
は、遠心力を除外した新規な概念での内力である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転運動又は揺動運動
を行う回転体および前記回転体を少なくとも一つ用いた
機械に関する。尚、本願に定義する機械には、広義の意
味での機関、機械、機械装置なども包含する。
【0002】
【従来の技術】回転運動または揺動運動を行う回転体お
よび前記回転体を少なくとも一つ用いた機械において、
運転中の動力損失を軽減させるための従来技術は、構成
部品の軽量化、機構の改善、熱損失の改善など多岐の技
術分野に亘っている。
【0003】しかしながら、回転運動または揺動運動に
伴って生じる慣性力を原因とする回転体の動力損失改善
に関する技術の理論背景は、これまで空白のままの部分
があったものと考えられる。
【0004】力学で定義する動力は、力とその力の作用
点の移動速度の二つのベクトル量の内積で示される。す
なわち、上記二つの物理量のベクトルが互いに直交する
場合には、物体の運動に必要な動力は消滅する。
【0005】これまで、円運動や回転運動に伴って回転
体に生じる、遠心力を含む慣性力に関する動力は、前述
したように消滅すると考えられてきた。該慣性力とその
作用点の移動速度の二つのベクトルが直交するとの誤認
が原因となっていたようである。
【0006】本発明は、これまで完全に解明されていな
かった技術領域に関するものであって、回転体の回転に
伴って生じる慣性力による動力損失を改善するものであ
る。よって、本願において参照すべき適当な従来技術は
見当たらなかった。
【発明が解決しようとする課題】
【0007】従来の運転中の機械における回転体の無用
な動力損失は、有害な発熱の原因となっており、これに
対する冷却装置、あるいは、慣性力に対処するための不
要な機構強度、重量増加、原価増加などの不利益を伴う
ものであった。
【0008】本発明の目的は、以上に述べた課題を部分
的に解決し、無用な動力損失を軽減させた回転体および
前記回転体を少なくとも一つ用いた機械を提供すること
にある。
【0009】より詳細には、本発明は、回転体の回転運
動または揺動運動の中心軸をX軸とすると、前記回転体
の前記X軸に直交する回転体部分における部分重心軸と
部分慣性主軸との差異である偏慣性心を実質的にゼロま
たは減少させた回転体および前記回転体を少なくとも一
つ用いた機械を提供することを目的とする。
【0010】尚、上記偏慣性心は、回転体の回転に伴う
無用な慣性力の原因であって、前記回転体の動力損失の
原因でもある。また、本発明が広く活用される段階に至
れば、エネルギーや環境汚染など人類が直面している問
題にも大きな貢献が期待できる。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の手段を、本発明による回転体の5つの態様に対応して
説明すると以下の通り。
【0012】本発明の第1の態様に係る回転運動または
揺動運動を行う回転体は、該回転体の回転運動または揺
動運動の中心軸をX軸としたとき、該回転体の該X軸に
沿った任意の点で該X軸に直交する微少厚さΔXを有し
かつ該微少厚さΔXにおける該X軸を交点とする微小中
心角の任意の扇形動径部分において、該X軸に平行な部
分重心軸と部分慣性主軸とを実質的に一致させる質量配
分を有することを特徴とする。
【0013】このような回転体は、運動の中心のX軸に
沿った任意の点での前述任意の扇形動径部分において、
部分重心軸と部分慣性主軸との差異である偏慣性心を実
質的にゼロまたは後述するように軽減させた場合の態様
を示す。本願では以下、この第1の基本態様を理想型と
呼称する。
【0014】理想型回転体の一例として、電動機の回転
子であって、シャフトとロータとを同一密度の素材で構
成した、後述のソリッド形インナーロータ回転子を示す
ことができる。この回転子は、回転運動の中心が回転シ
ャフトの中心であって、該回転運動の中心が複数の軸受
で一定の位置に保持される回転体である。
【0015】他の一つの理想型回転体の例として、実施
例に示す多気筒レシプロエンジン用の理想型コネクティ
ングロッドをあげることができ、該理想型コネクティン
グロッドは、ピストンの動きに応じて上下運動をする小
端部中心を揺動運動の中心としている回転体である。
【0016】なお、上記理想型コネクティングロッドに
おいて、偏慣性心を完全にゼロに成して実施できない場
合もある。その一例が、該コネクティングロッドの基本
構造を形成する材料と、大端部及び小端部又はいずれか
のベアリング材料との材料密度の差異があって、偏慣性
心を完全にゼロにできない場合である。
【0017】そして、もう一つの例は、コネクティング
ロッドが運転中にシリンダーと接触しないために、偏慣
性心をゼロとする形状を選択できなくなる場合である。
例えば、該コネクティングロッドの大端部内径を、該シ
リンダー内径に対して比較的大きくする必要がある場合
である。
【0018】上記二つの例に示す場合の理想型コネクテ
ィングロッドにおいては、扇形状部分を有し、かつ、本
願による後述の測定方法に基づいた偏慣性心を、従来技
術に基づくコネクティングロッドに比較して、たとえ完
全にゼロにできない場合でも、かなりの程度まで、例え
ば実質的に半分以下に軽減した場合も本願発明の範囲に
含まれる。
【0019】したがって、本願では、上記二つの例に示
す理想型コネクティングロッドに関しては、部分重心軸
と部分慣性主軸とが実質的に一致する質量配分を有する
回転体とみなす。
【0020】次に、本発明の第2の態様に係る回転運動
または揺動運動する回転体は、該回転体の回転運動また
は揺動運動の中心軸をX軸としたとき、該回転体の該X
軸に沿った総和の厚さにおける該X軸を交点とする微小
中心角の任意の扇形動径部分において、該X軸に平行な
部分重心軸と部分慣性主軸とを実質的に一致させる質量
配分を有することを特徴とする。
【0021】このような回転体は、運動の中心のX軸に
沿った総和の厚さに対して前述した任意の扇形動径部分
において、部分重心軸と部分慣性主軸との差異である偏
慣性心を実質的にゼロまたは減少させた場合の態様を示
す。本願では以下、この第2の基本態様を実際型と呼称
する。
【0022】実際型回転体の一例として、電動機の回転
子であって、シャフトとロータの材料密度が異なる素材
で構成した、後述のインナー形回転子を示すことができ
る。なお、この実際型回転子は、前述したX軸に沿った
総和の厚さに対して偏慣性心を実質的にゼロとする特徴
において、前述の理想型と異なる。
【0023】他の一つの実際型回転体の例として、揺動
運動を行う単気筒レシプロエンジン用の実際型コネクテ
ィングロッドを実施例として後述する。但し、前述の理
想型コネクティングロッドと同様に、偏慣性心を完全に
ゼロにできない場合がある。
【0024】よって、従来技術によるコネクティングロ
ッドに比較して、偏慣性心をかなりの程度まで、例えば
実質的に半分以下に軽減した場合の実際型コネクティン
グロッドも、本発明の範囲内に含まれる。したがって、
本願では、上記した実際型コネクティングロッドに関し
ても、部分重心軸と部分慣性主軸とが実質的に一致する
質量配分を有する回転体とみなす。
【0025】そして、本発明の第3の態様に係る回転体
は、該回転体の回転運動の中心軸をX軸としたとき、該
回転体の該X軸に平行な偏心軸の回転体部分を有しかつ
該回転体部分の該偏心軸に直交する微少厚さΔXにおけ
る該偏心軸を交点とする微小中心角の任意の扇形動径部
分において、該偏心軸に平行な部分重心軸と部分慣性主
軸とを実質的に一致させる質量配分を有することを特徴
とする。
【0026】このような回転体は、回転シャフトである
回転体部分において、回転運動の中心であるX軸に対し
て理想型であり、偏心軸の回転体部分は該偏心軸に対し
て理想型である態様を示す。レシプロ型コンプレッサ用
のエキセントリックを実施例として後述する。
【0027】また、本発明の第4の態様に係る回転体
は、該回転体の回転運動の中心軸をX軸としたとき、該
回転体の該X軸に沿って扇形回転体部分を有しかつ該扇
形回転体部分の該X軸に直交する微少厚さΔXにおける
該X軸を交点とする微小中心角の任意の扇形動径部分に
おいて、該X軸に平行な部分重心軸と部分慣性主軸とを
実質的に一致させる質量配分を有することを特徴とす
る。
【0028】このような回転体は、該回転体の回転軸と
してのX軸に沿って扇形回転体部分を有し、この扇形回
転体部分において理想型である回転体の態様を示す。具
体例として、多気筒レシプロエンジン用クランクシャフ
トを実施例として後述する。なお、上記扇形回転体部分
は、上記クランクシャフトのクランクアーム部分または
バランシングウエイト部分を含めた回転体部分を示す。
【0029】次に、本発明の第5の態様に係る回転体
は、該回転体の回転運動の中心軸をX軸としたとき、該
回転体の該X軸に沿って扇形回転体部分を有しかつ該扇
形回転体部分の該X軸に直交する総和の厚さにおける該
X軸を交点とする微小中心角の任意の扇形動径部分にお
いて、該X軸に平行な部分重心軸と部分慣性主軸とを実
質的に一致させる質量配分を有することを特徴とする。
【0030】このような回転体は、該回転体の回転軸と
してのX軸に沿って扇形回転体部分を有し、この扇形回
転体部分において実際型である回転体の態様を示す。具
体例として、単気筒レシプロエンジン用クランクシャフ
トを実施例として後述する。なお、上記扇形回転体部分
は、上記クランクシャフトのクランクアーム部分または
バランシングウエイト部分を含めた回転体部分を示す。
【0031】以上に説明した本発明に係る5つの態様の
回転体は、少なくとも以下の6項目のいずれか1つの態
様に適合する。 (イ)電気エネルギーと機械エネルギーの双方向のエネ
ルギー変換機能を有する回転体。 (ロ)複数のベーンまたはブレードを具備する回転体で
あって、空気、蒸気、ガス、燃焼生成物、水、油などの
流体の移動、圧縮、力の変換または動力の変換に用いら
れる回転体。
【0032】(ハ)回転体が、直線運動と回転運動との
運動態様の変換機構に用いられる回転体。 (ニ)原動機または圧縮機の回転機構に用いられる回転
体。 (ホ)回転体がシャフトの中心を回転軸とする回転体で
あって、前記回転体の前記シャフトが力の伝達機能を有
する回転体。 (ヘ)回転体が複数の軸受に保持されて回転運動を行う
回転体。
【0033】
【作用】上記のように構成された本発明による回転体
は、前述した偏慣性心に起因する動力損失を実質的にゼ
ロまたは軽減させ、回転運動又は揺動運動を維持するよ
うに働く。そして、上記回転体を少なくとも一つ用いた
機械において、該機械の運転中の偏慣性心に起因する動
力損失に関し、これを実質的にゼロまたは軽減させるよ
う作用する。
【0034】本発明に係る回転体の5つの態様に対応す
る作用を、順次に説明すると以下の通り。本発明に係る
第1の態様の理想型回転体は、前述した運動の中心軸の
X軸に直交する任意の微少厚さである回転体部分におい
て、偏慣性心に起因する動力損失を実質的に伴わないか
又は軽減させるよう作用する。
【0035】次に、本発明に係る第2の態様の実際型回
転体は、前述した運動の中心軸のX軸に直交する総和の
厚さに対して、偏慣性心に起因する動力損失を実質的に
伴わないか又は軽減させるよう作用する。
【0036】このような実際型回転体は、後述するよう
に実質的に剛体とみなすことができる場合には、回転運
動又は揺動運動に伴う動力損失に関し、上記理想型回転
体と実質的に同様に作用する。
【0037】そして、本発明に係る第3の態様の回転体
は、運動の中心のX軸に直交する任意の微少厚さである
回転体部分において、偏慣性心に起因する動力損失を実
質的に伴わない。
【0038】このような回転体において、偏心軸の回転
体部分を含めて偏慣性心は実質的にゼロである。しかし
ながら、偏心軸の回転体部分での偏重心に起因する遠心
力または公知の偶力モーメントの作用を避け得ない。
【0039】また、本発明に係る第4の態様の回転体
は、運動の中心のX軸に直交する任意の微少厚さである
回転体部分において、偏慣性心に起因する動力損失を実
質的に伴わない。
【0040】このような回転体において、扇形回転体部
分を含めて偏慣性心は実質的にゼロである。しかしなが
ら、複数の該扇形回転体部分での偏重心に起因する偶力
モーメントの作用を避け得ない。
【0041】次に、本発明に係る第5の態様の回転体
は、運動の中心のX軸に直交する総和の厚さに対して、
偏慣性心に起因する動力損失を実質的に伴わない。この
ような回転体において、扇形回転体部分を含めて偏慣性
心は実質的にゼロである。しかしながら、該扇形回転体
部分が単数の場合には遠心力が、また、複数の場合には
偶力モーメントの作用を避け得ない。
【0042】
【実施例】本発明に係わる回転体及び該回転体を少なく
とも一つ用いた機械に関する実施例について、まず、該
回転体の機能原理に関連する力学的背景を主体として説
明する。力学では、力が物体に作用したことにより物体
が移動すれば、該力は仕事をしたと定義し、該仕事の速
さを動力と定義している。
【0043】すなわち、動力は、力と該力の作用点の移
動速度のベクトル量の内積であってスカラ量で表され
る。本発明は、すでに説明したように、慣性力に起因す
る回転体に生じる動力損失を実質的にゼロまたは軽減さ
せようとするものである。
【0044】従来の技術では、すべての物体の回転運動
に伴って該物体内部に生じる内力としての慣性力と、そ
の慣性力の作用点での移動速度の二つのベクトル量の内
積をゼロと考察する誤りがあったようである。
【0045】この誤りによる論理的矛盾の一例として、
電動機や機関の回転体の回転運動に伴う機械振動は、動
力損失として考察されてこなかった点があげられる。ニ
ュートンの運動法則によれば、物体に作用する力と、該
力による物体の移動速度の二つのベクトルは一致するこ
とになっている。
【0046】上記機械振動が遠心力の作用に起因すると
き、該機械振動と該遠心力とのベクトルは一致し、動力
損失を伴うものとみなさなければならない。もし仮に、
ここでこの動力損失を否定するのであれば、ニュートン
の運動法則をも同時に否定することになる。しかし、そ
の合理的根拠はなく、機械振動は、動力損失を伴うもの
と結論づけて差支えない。
【0047】より詳細に、物体の円運動について説明す
る。無視できる重量である剛体棒の先端に固定させた質
点mを、半径r、角速度ωで、静止する軸のまわりに強
制的に等速円運動させている事象を想定する。
【0048】該質点mを円運動させるには、トルクT=
rNを付加しなければならない。つまり、接線ベクトル
の外力Nが該質点mに加えられたとき、接線ベクトルで
移動させられようとする該質点mの移動速度をvとする
と、該質点mを直線運動させようとするために必要な付
加動力は、P=Nv=Tv/rと表される。
【0049】該トルクTによって接線方向に直線運動し
ようとする該質点mは、半径をrとする円周上に、円運
動の中心に向かって剛体棒で引き戻される。このとき、
力学で定義する、物体の運動状態を変化させる原因とし
ての力である求心力が該質点mに作用する。
【0050】この求心力Fは、F=mrωと表され、
該求心力Fによる該質点mの移動速度は、s=rωであ
って、いずれも円運動中心に向かう法線ベクトルの物理
量である。ここでの円運動は、該円運動の中心からみた
該質点mの慣性乗積がmrであるか、偏重心をrとす
る該質点mの等速円運動であって、いずれの場合におい
ても作用する力は該求心力Fとみなすことができる。
【0051】よって、該質点mを角速度ωで等速円運動
を継続させるに必要な動力Pは、該質点mの等速円運動
に必要な動力Lと等価であり、P=L=mrωと表
される。
【0052】なお、上記動力に関する考察は、該質点m
に固着する座標系での求心力に代えて、見掛けの力であ
る遠心力で考察することもできる。また、これまでに記
述した単一の該質点mに関する円運動解析を通して、次
に述べるような力学解釈ができる。
【0053】第1に、角運動量保存の法則が成立する場
合の回転体の回転運動ならば、動力損失を伴わない。す
なわち、摩擦や空気抵抗などの損失を無視できる条件下
で、動力損失がなければ、ひとたび回転運動を始めた回
転体は、永遠に回転運動を継続するものと考察できる。
【0054】そして第2に、回転体の内部に内力として
の、回転運動に伴って生じる慣性力が考察できる場合に
は、該回転体を強制的に回転させ続けるために、外部か
ら動力を付加させなければならない。
【0055】あるいは、逆説的に、摩擦や空気抵抗など
の損失を無視できる条件下で、回転体を強制的に回転さ
せ続けるための動力が必要な場合には、該回転体に慣性
力としての内力が作用しているものと考察できる。
【0056】以上に、単一の質点の場合の円運動を説明
したが、以下は、複数の質点を一組の質点系とし、この
質点系を構成する複数の質点の相対位置が不変である特
別な場合の剛体として、また、複数の質点間の相互作用
を含めて説明する。まず、図1を参照して、軸O1での
回転運動を考察する。
【0057】この場合は、Ma=MbおよびRa=Rb
であって、軸O1が重心と一致する質点系として考察す
る。すなわち、該質点系は、慣性乗積がゼロとなる慣性
主軸の一つが該軸O1と一致する場合である。
【0058】この場合の該質点系の該軸O1での回転運
動は、慣性乗積がゼロであって偏重心もゼロであるか
ら、いかなる遠心力も作用しないものとみなすことがで
きる。つまり、角速度をωとするMa・Ra・ωとM
b・Rb・ωの二つの遠心力が相殺し合っているわけ
ではない。
【0059】このとき、該質点系は、遠心力も求心力も
作用しないので、角運動量が保存され、動力損失は生じ
ないと考察できるのである。具体例として、よくバラン
スの取れたコマが永い時間回り続ける事象を説明づける
ことができる。
【0060】次に、Ma=MbおよびRa=Rbの条件
を満たし、軸O1と重心が一致する図1の質点系であっ
て、回転軸を偏重心εに相当するMb寄りの軸O2とし
た場合を説明する。
【0061】該質点系の該軸O2での慣性乗積の値は、
−(Ma+Mb)εであるから、回転軸を該軸O2と
したとき、角速度ωで等速円運動を強制的に継続させる
と、質点Ma方向ベクトルの遠心力、Fa=−(Ma+
Mb)εωが該軸O1に生じて、回転に伴なって向き
を変化させながら該軸O2に作用すると考察できる。そ
して、このときの必要動力は、Pa=(Ma+Mb)ε
ωと表される。
【0062】そして、Ma・Ra=Mb・Rbであっ
て、Ma(Ra+κ)=Mb(Rb−κ)の二つに
等価式を満たす場合の図1の質点系において、軸O1と
軸O3とを回転軸にした場合を以下にに説明する。
【0063】回転軸を軸O3とした場合において、該質
点系の該軸O3での慣性乗積はゼロであって、偏重心ε
=κとして考察できる。このときの遠心力は質点Ma方
向のベクトルのFb=−(Ma+Mb)κωであっ
て、軸O1に生じて回転に伴って向きを変化させなが
ら、該軸O3に作用する。
【0064】もう一方の回転軸を軸O1とした場合にお
いて、該質点系の該軸O1での慣性乗積の値は、−(M
a+Mb)κであって、偏重心はゼロである。円運動
に伴って該質点系に生じる、遠心力と異なる概念の慣性
力は、質点Ma方向のベクトルのFc=−(Ma+M
b)κωと表され、作用と反作用の原理に基づいて該
軸O1に生じ、回転に伴って向きを変化させながら該軸
O1に作用する。よって、前述した慣性力FbまたはF
cに対応して、該質点系を等速円運動させるために必要
な付加動力は、Pb=(Ma+Mb)κωと表わさ
れる。
【0065】また、Fb=Fcであり、この場面で、回
転軸が軸O1から軸O3までの間とするならば、その回
転軸に作用する慣性力は、FbまたはFcと同一値であ
る。尚、偏重心εに起因する遠心力と異なる概念である
慣性力Fcは、偏慣性心κに起因する慣性力であって、
偏心力と呼称することもできる。
【0066】この回転体の回転軸に対する振動の原因と
なる前述した慣性力Fa、Fb及びFcは、後述する慣
性力Fdを除いて、公知の回転体の不つり合いを調整す
る技術によって、軽減させることができる。又、回転体
の不つり合いを測定する「つり合い試験機」を用い、本
明細書に基づく該慣性力Fa、Fb及びFcを実験的に
確認することができる。
【0067】この「回転体のつり合い」技術は、回転に
伴う回転体の質量部分に生じる遠心力に起因する、有害
な機械振動を軽減させるために有効な手段として広く活
用されきている。より詳細には、JIS B0905
「回転機械のつり合い良さ」やISO1940「Bal
ance Quality of Rotating
RigidBodies」などの規格が制定されてい
る。したがって、本願が目的とする回転体は、上記回転
体のつり合い技術が適用されている場合も包含するが、
必須要件ではない。
【0068】次に、図2を参照して回転体内部の動力損
失に関する力学背景を説明する。ここでの質点系は、軸
O5に相対して左右対称に、距離Rcに2つの質点Mc
が、そして、距離(Rc+Rd)に2つの質点Mdが、
それぞれ位置している。
【0069】該質点McとMdが異なる質量値の場合に
おいて、該質点系を該軸O5で強制的に回転運動をさせ
たとき、該質点系は重心軸と慣性主軸が該軸O5で一致
しており、遠心力は作用しない。しかし、該質点系の片
側部分での部分重心軸Grと部分慣性主軸Frとの差異
である偏慣性心κに起因する、もう一方の慣性力を考察
しなければならない。
【0070】該質量McとMdの質量値がMc>Mdな
らば、部分重心軸Grの位置は、部分慣性主軸Frに対
して質点Mcよりとなり、質量値がMc<Mdであれ
ば、その逆となる。
【0071】該軸O5で該質点系を角速度ωで等速回転
させ続けると、質量値がMc>Mdならば、±Fd=
(Mc+Md)κωと示される物理量の互いに逆ベク
トルである左右一対の慣性力が、回転軸である該軸O5
の振動を伴わずに、該質点系の内力として作用する。
【0072】前述一対の慣性力は、回転に伴う該質点系
の質点相互作用に起因し、該軸O5に向かうベクトルで
の“内部引力”であって、該質点系に生じて回転に伴っ
て向きを変化させながら、内力として該質点系に作用す
る。
【0073】そして、前述質量値がMc<Mdならば、
左右一対の慣性力±Fdが、相互に反発しあうベクトル
での“内部斥力”であって、該質点系に生じて回転に伴
って向きを変化させながら、内力として該質点系に作用
する。
【0074】この慣性力の作用点は、該軸O5から部分
重心軸Grまでの距離、(Rc+λ)に対応した遠心力
は作用しないので、前述した慣性力のFbとFcの作用
点の概念から、該軸O5から偏慣性心κ離れた位置とな
る。したがって、該質点系を等速円運動を継続させるた
めに必要な動力は、Pc=2Fdκω=2(Mc+M
d)κωと表される。
【0075】角加速度下では、初期角速度がωであっ
て、角加速度をψとすると、ω=(ω+ψt)を上記
等価式に代入して必要動力を算出できる。ただし、質量
値がMc=Mdならば偏慣性心κ=0であって、慣性力
Fd=0であって、Pc=0となる。
【0076】以上に、図1及び図2に基づいた質点系に
おいて、回転運動に伴う慣性力に起因する動力に関する
説明をした。次に、図3に基づいて実際型に関する理論
背景を説明する。該図3の質点系は、軸O6に対して、
系Aでは一対の質点MeとMfが、そして、距離ζ離れ
た系Bには一対の質点Meが相対的に位置している。該
系AとBは、無視できる重量の剛体棒で該軸O6に沿っ
て結合しているものとする。
【0077】この質点系は、質量値が2Me=Mfであ
って、偏重心ε=0および偏慣性心κ=0である。しか
しながら、該質点系に角加速度ψが加わった場合には、
該系AとBの慣性モーメントの差異に起因するS=2M
f(Re+Rf)ψの等価式で表されるモーメント
(トルク)である“ねじれの力”が生じる。これが理想
型と異なる実際型の特徴である。
【0078】該ねじれの力は、距離ζ離れた該系AとB
の間に作用するが、剛体として考察されている質点系で
は、動力損失には関係しない。現実の機械の回転体は完
全な剛体ではないが、前記ねじれの力に相当する動力損
失は極めて小さく、一般的にはほとんど無視できよう。
【0079】これまでに説明したすべての質点系に関
し、幾何学的な点に質量なる物性を付与し、力学的にみ
た物体の最も荒い抽象像としての質点として扱った。そ
して、数個の質点を1組として考えて、質点系として記
述した。
【0080】以下は、本願に係る無数の質点の集合であ
る連続体とみなした場合の回転体に関する説明をする。
まず、本発明による理想型又は実際型の実施例である電
動機のインナーロータ形の回転子を例にして説明する。
【0081】図4は、最も基本的な実施例であり、同一
密度の材料による円筒ロータ1にロータシャフト2を、
該円筒ロータ1の中心で固定した構造か、または、同一
密度の素材で一体形の電動機の理想型ソリッド形インナ
ーロータ回転子である。該円筒ロータ1を帯磁させれ
ば、発電機の回転子とすることもできる。又、基本形態
において、そのまま理想型フライホイールとすることも
できる。
【0082】図4は、他のもう一つの形態をも示す。材
料密度がρaであってX軸上の幅Laの円筒ロータ1
と、材料密度がρbであってX軸上の長さLbのロータ
シャフト2の間に、ρa・La=ρb・Lbの等価式を
満たす実際型のソリッド形インナーロータ回転子であ
る。なお、該ロータシャフト2の材料は、金属に限定さ
れない。
【0083】まず、前述した理想型回転子は、回転運動
の中心をX軸とすると、該X軸に沿って直交する任意の
YZ面において、偏慣性心を実質的にゼロとする質量配
分である。
【0084】より詳細には、図5を参照して説明する。
該理想型回転子の回転軸であるX軸3に沿った任意の点
での、扇形動径部分4の動径半径をRgとすると、該扇
形動径部分4の部分重心軸Gr5は、該X軸3から[R
g(21/2)/2]離れて位置する。該扇形動径部分
4の面積を半径[Rg(21/2)/2]の円弧で等分
割した場合の、2つに分割された部分の力のモーメント
の作用点までの長さ、Lc及びLdは、互いに等しくそ
れぞれ(21/2−1)(Rg/2)となる。
【0085】従って、該部分重心軸Gr5で等分割され
た一対の動径部分の質量と距離の2乗との積が一致する
部分慣性主軸Fr6は、該X軸3から[Rg
(21/2)/2]離れて位置する。すなわち、該部分
重心軸Gr5と前述部分慣性主軸Fr6の位置は一致す
る。
【0086】そして、等分割された前述部分を再度2つ
に等分割しても、更に、細かくこの分割を繰り返して
も、分割された部分でのGrとFrの位置は一致する。
この場合、偏慣性心κ=0、つまり、偏慣性心は該理想
型回転子のどの部分にも存在しない。
【0087】つまり、ソリッドな球、円盤、中空円筒な
どの物体の場合であって、該物体の重心軸の一つと慣性
主軸の一つが一致する軸、または、前記軸を運動の中心
とした場合においても、前述した理想型回転子と同様
に、偏慣性心κ=0となる。
【0088】もう一方の実際型回転子の場合、円筒ロー
タ1とロータシャフト2が異なる密度の材料であり、こ
れら2つの構成部品が嵌合するX軸3に沿った部分にお
いては、部分重心軸Grと部分慣性主軸Frの位置は一
致しない。しかしながら前述のX軸3に直交するYZ面
の総和の厚さに対してならば、部分重心軸Gr及び部分
慣性主軸Frは一致し、更に分割された部分でのGrと
Frも一致する。よって偏慣性心κ=0である。
【0089】この実際型回転子の場合には、前述の円筒
ロータ1と前述のロータシャフト2が嵌合する部分で、
両者相互の間で、負荷の変動などによる角加速度に対応
する前述した“ねじれの力”が作用する。
【0090】図6は、円環シャフト7とリング8の回転
軸をX軸とし、このX軸に直交するYZ軸面の微小角度
での該円環シャフト7と該リング8との質量部分を一致
させた場合の説明図である。
【0091】該円環シャフト7の厚さがWa、外径がR
h及び密度がρc、そして、該リング8の厚さがWb、
外径がRi及び密度をρdとする。この場合は、両者の
質量が同一であるための、ρc(2Rh−Wa)Wa=
ρd(2Ri−Wb)Wbの等価式を満たせば、偏慣性
心κ=0とすることができる。したがって、図17の実
施例に示すように、シュラウドリング25が取り付けら
れた形状の、密閉形タービンブレードにも本願の技術が
適用できる。
【0092】しかし、回転体内部における偏慣性心κ
は、例えば、路上車両用の車輪であるタイヤとホイール
では、機能上の目的のための両者の相互関連性を含め
て、一般的に実験段階を必要とする場合もある。従っ
て、設計や評価過程などで、該偏慣性心の測定手段が必
要とされる。
【0093】偏慣性心κの測定方法は、回転体の種類に
応じて2種類に分類できる。一つは、一定の回転軸で回
転運動を行う電動機や発電機の回転子やギアなど(以下
回転型)の場合であり、他の一つは、レシプロエンジン
用のコネクティングロッドのような揺動運動を行う回転
体の場合(以下周期型)である。
【0094】尚、質点系で説明した場面と異なり、無数
の質点の連続体としての回転体の場合には、該回転体に
無数に存在する偏慣性心κの総和で、該回転体の運動の
中心軸に平行な重心軸の一つに作用する偏慣性心ηとし
て以下記述する。
【0095】回転型の回転体における偏慣性心ηの測定
方法は、あらかじめ被測定体と近似の偏慣性心η=0の
理想型である回転体により、軸受での摩擦損失などによ
る時間tにおける回転数の変化Naを測定しておく。次
に、同一軸受に装着して、同一時間tでの被測定回転体
の回転数変化Nbから、前記Naを差し引き、時間tで
割った1秒間での回転数Nを求める。但し、空気抵抗が
影響する、例えば、ベーンやブレードを具備する回転体
の場合には、真空中での測定が望ましい。
【0096】この場合の被測定回転体の質量をM、回転
軸の中心から微小角の扇形動径部分の部分重心軸までの
長さをR、上記回転数をN、角速度の変化をω、円周率
をπとすると、偏慣性心ηに起因する慣性力の作用によ
る仕事量は、運動エネルギーの変化量に等しいから、M
ηω(2πN)=(1/2)MRωの等価式が
成り立つ。
【0097】よって、該偏慣性心は、η=R/(4π
N)1/2として知ることができる。但し、該長さRが
均一でない場合には、平均値を算出して代用するしかな
い。
【0098】他の一つの周期型の回転体の場合は、微小
な自由振動の周期測定による。この場合は、揺動運動の
中心を周期測定の懸垂の中心とする。そして、この周期
型においても前述の回転型の場合と同様に、偏慣性心κ
は、例えば、コネクティングロッドの、異なる部分の作
用点で無数に存在すると考えた場合の測定方法を説明す
る。
【0099】質量がM、懸垂の中心から小端部を除いた
ロッド部分の重心までの長さがιのコネクティングロッ
ドにおいて、重力の加速度をG、円周率をπ、微小な自
由振動の角加速度をψ(rad/sec)及び自由振
動の微小角度をθ(rad)とすると、該ロッド部分の
重心に作用するトルク及び振動の中心の概念から、M
(ι+η)ψ=−MG(ι+η)θの等価式が成り立
つ。この場合の自由振動は、力学的に単振動とみなすこ
とができる。
【0100】従って、周期Tの2乗であるTは、T
=4π(ι+η)/Gの等価式で表され、該ロッド部
分の重心からみた偏慣性心η=[(TG)/(4
π)]−ιとして測定できる。尚、本願による周期測
定は、発光素子としての発光ダイオード(LED)と受
光素子のフォトトランジスタ(P.Tr)を利用した図
7および図8に示す電子周期測定機を使用した。測定誤
差は、周期1sec以上の物体であれば±1/10,0
00sec以下である。
【0101】該周期測定機の動作原理は、図8に示す電
源スイッチのボタンを押している間に発光素子のLED
が発する光を被測定体が遮ると、受光素子であるP.T
rの電流がカットオフされ、Tr2及びTr3がオンの
状態になり、電流が流れてリレーが励起される。そし
て、リレー動作によるスイッチが動くと電子ストップウ
ォッチの時間計測がスタートする仕組みである。10回
の振動数を数えた後に電源ボタンを押して、被測定体が
再度光を遮ると再度リレーが励起され、該電子ストップ
ウォッチがストップモードとなり、10回分の周期計測
が終了する。
【0102】従来の複数気筒のレシプロエンジンにおい
て、つり合い技術の適用は、一般的にクランクシャフト
の回転軸で考察されている。しかし、該クランクシャフ
トと組み合わされるコネクティングロッドの偏慣性心η
に起因する慣性力は、該コネクティングロッドの揺動の
中心に作用し、機械振動や熱損失などの原因になってい
るものと考察できる。
【0103】尚、従来の力学で公知の物理振り子(実体
振り子、又は、複振り子)の周期に関する理論は、理論
上及び実験の結果により、錯誤が認められた。その理由
は、一般的な物体にトルクTqが加わった場合に、該物
体の慣性モーメントをJ及び該物体の角加速度をψとす
ると、Jψ=−Tqの等価式が成立すると考察したこと
による。
【0104】上記等価式、Jψ=−Tqが成立する場合
は、太さを無視できる棒、円筒、円環及び球など、重心
軸の一つにおいて偏重心ε=0及び偏慣性心κ=0を満
たす特定の形状の物体であって、該物体の該重心軸に垂
直のベクトルで該トルクTqが加えられた場合に限定さ
れる。この理論背景はすでに説明した。従って、すべて
の場合の物体に、前述した物理振り子の理論を適用し、
該物体の慣性モーメントの値を知ることはできない。
【0105】実験上では、重量836gのコネクティン
グロッドを被測定体として実測の結果、懸垂の中心から
前記コネクティングロッドの重心までの長さ、ι=1
2.3cmとしたときの周期は0.821secとな
り、ι=51.5cmでは、1.446secと計測
された。
【0106】該物理振り子理論が正しければ、重心のま
わりの回転半径の2乗の値は一致するはずである。とこ
ろが、この重心のまわりの回転半径の2乗の値は、ι
に対応して54.5cmとなり、ιでは20.8c
と算出された。従って、前述の被測定体であるコネ
クティングロッドの慣性モーメントの値は、それぞれ、
46.5g・cmと17.7g・cmとなり、全く
異なる値を示した。尚、重力の加速度は、G=980c
m/secとした。
【0107】また、等価式Jψ=−Tqが成立する特別
の場合の周期は、前述したT=4π(ι+η)/G
の等価式における、η=0の場合であり、単振り子の周
期測定の場合の等価式と同一となる。このとき、前述し
た特定の形状の物体は、重心のまわりの回転半径がゼロ
の場合に考察される質点のごとく周期運動をする。すな
わち、前記物体は、ε=0、κ=0とする重心軸を回転
軸とした回転運動において、角運動量保存則が成立す
る。上記した周期測定の実験は、従来の物理振り子の理
論が誤りであった事実と、回転型の回転体であっても、
周期測定によって偏慣性心ηの値を知ることができる事
実とを明らかにした。
【0108】以下図面を参照して本発明の実施例を、よ
り具体的に説明する。図4に示す回転体はインナーロー
タ形回転子であり、既に説明をした。但し、前述したイ
ンナーロータ形回転子の基本形態をフライホイールに適
用する場合において、円筒ロータ1とロータシャフト2
の材料は同一密度であって、該円筒ロータ1と該ロータ
シャフト2とが嵌合する部分は、遠心力を含む慣性力の
生じない形成を必要とする。例えば、一般的に使われて
いる従来形状のウエッジなどによる嵌合部分の形成をし
た場合は、除外される。
【0109】図9に示される実施例は、電動機又は発電
機の、もう一つの形態を示す理想型インナーロータ形回
転子である。2本のロータシャフト9は、棒状の回転シ
ャフトの片端が円板形状を成し、突起部分が部分扇形で
あるロータ10の両側面に、該ロータ10と該ロータシ
ャフト9の回転軸の中心が一致するよう、接着剤により
接合、固定されている。
【0110】該ロータシャフト9は、機械強度と摩耗に
優れた金属材料であるが、他の素材としてセラミックな
ども適用できる。一方、該ロータ10の素材は、硬質磁
性材料を用いて帯磁させれば、基本的な形態の同期電動
機、ステッピングモータ、発電機などの回転子とするこ
ともできる。
【0111】又は、該ロータ10が軟質磁性材料であれ
ば、誘導電動機の回転子となる。なお、該ロータシャフ
ト9と該ロータ10の材料密度に相互関連性はなくても
よく、自由に選択が可能である。
【0112】図10に示す実施例は、理想型のアウター
ロータ形回転子である。円環形状の磁性材ロータ11と
片端に円板形状部分を有する金属ロータシャフト12と
を、両者の回転中心を合わせて接着剤により接合、固定
されている。素材、部品構成、及び、用途に関しては、
前述した理想型インナーロータ形回転子の場合と同様で
ある。
【0113】図11および図12に示す実施例は、誘導
電動機の実際型としてのかご形回転子である。用途は、
同期電動機などにも応用できる。ロータ部分は、精密鋳
造アルミダイキャスト製の、導電材料(密度ρe)の主
ロータ部分15に、軟質磁性材料(密度ρf)のロータ
扇形部分13が接着剤で固定されている。そして、該主
ロータ部分15に、アウターロータ回転子の実施例で説
明した形態の2本のロータシャフト14が、回転軸の中
心に接着剤で接合、固定されている。
【0114】図12は、図11のかご形回転子のA−A
断面図である。前述したロータ扇形部分13は、該断面
図が示すように、部分扇形である。該ロータ扇形部分1
3の幅をLe、及び、該主ロータ部分15の幅をLfと
すると、等価式ρe・Le=ρf・Lfを満たす形成に
より、この回転子には偏慣性心による慣性力の作用が生
じない。
【0115】以上に本発明に係る発電機または電動機の
回転子に関する実施例を説明した。一般的な家電機器に
用いられる4極の交流電動機を例にすると、この場合の
効率は40〜50%程度であって、本発明に係る効率改
善は、3%ほどである。
【0116】一例として、単相交流電動機用の重量30
7gの回転子について測定の結果、偏慣性心が1.6m
mであって、回転数が1,500rpmでの動力損失
は、0.31ワットと算出された。該電動機の実効出力
は8ワットであって、本発明によって0.31ワットほ
ど動力改善ができ、その効率の改善率は(0.31×1
00)/8=3.8%と表される。
【0117】このような低速回転の小型電動機の場合に
おいては、動力損失はそれほど重要でないかも知れな
い。しかし、外部負荷の変動が大きい、例えば、工作機
械などに用いられる電動機においては、偏慣性心に起因
する角加速度に対する動力損失は大きくなり、しかも、
この動力損失に見合う発熱の問題も無視できなくなる。
【0118】また、動力損失よりも発熱が問題となる一
例として、永久磁石形ステッピングモータが挙げられ
る。このステッピングモータの回転子は、駆動回路への
入力パルス数によって回転角度が、また、パルス周波数
によって回転速度が制御される。この入力パルスに対す
る応答周波数は、一般的に、200〜10,000pp
s(pulse per sec)にも及ぶために、応
答速度が高いので偏慣性心に起因する動力損失に対応す
る発熱は、ステッピングモータの信頼性に大きな影響を
及ぼしていた。
【0119】具体的には、一般に市販されている近年の
小型電子計算機やワードプロセッサにおいて、印字機構
などに多用されるステッピングモータに起因する故障率
は44.7%にも及び、ほとんどが有害な発熱によるも
ので、解決したい最悪の課題であるとの日本電気株式会
社(NEC)の修理報告データの例もある。
【0120】また、本発明の効果が顕著に認められる場
合は、例えば、電気自動車用の原動機としての電動機な
どのように、より軽量小形化が要求されるとともに、
3,000rpmを超すような高速回転で使用されるよ
うな場合である。
【0121】図13に示す実施例は、理想型のベルトを
介して動力伝達をするプーリーである。回転シャフト1
6とプーリー17は、同一密度の材料で構成され、両者
を強固に嵌合させて固定した構造である。該回転シャフ
ト16が該プーリー17に嵌合する部分は、外径をより
太くしたり、嵌合形状を工夫したりして、負荷に対応し
た嵌合強度が必要である。
【0122】図13のプーリーは、精密鋳造または機械
切削により一体形成してもよい。尚、該プーリー17を
回転シャフト16に固定する方法は、遠心力を含む慣性
力の原因となる形態を含まない。この固定方法は、前述
したフライホイールの実施例においても説明した。
【0123】本発明に係るプーリーやギア、カムシャフ
ト、偏心軸ロータ及びクランクシャフトが真の効果を発
揮するのは、基本的に前述した発電機および電動機の例
の場合と同様である。特に、40,000rpm以上に
も及ぶ超高速回転型の発電機用のガスタービンにおける
減速ギアやプーリーとして、あるいは、3,000rp
m以上に及ぶレシプロエンジン用のカムシャフトやプー
リーなどでは、本発明による技術は、機械の動力損失改
善に大きな効果が期待できる。
【0124】図14に示される実施例は、実際型のスパ
ーギアの斜視図である。回転シャフト18に、ダミーギ
ア19とスパーギア20が固定されている。これら3つ
の構成部分は、同一密度の材料である。ダミーギア19
を付加することで、実際型の態様となっている。
【0125】該スパーギア20と該ダミーギア19は、
精密鋳造で製造し熱処理硬化を施している。このダミー
を応用する原理は、レシプロエンジン用のカムシャフト
やフライホイールなどにも応用できる。但し、本願の意
図するところは、これまでの説明によって明らかであ
り、詳細な説明は省略する。
【0126】図15は、複数個を積層して使われる理想
型タービンのための1個の基本構造部材を示す。8枚の
ブレード21は、円環シャフト22の回転中心に対して
扇形であって、中心部を切り取った部分的な扇形であ
る。該ブレード21は、該円環シャフト22と一体構成
である。しかしながら、両者の密度が同一の材料であれ
ば、ブレードをシャフト部分に横にスライドさせて組み
込む構成も選択できる。尚、該ブレード21は複数であ
って、奇数か偶数かを問わない。
【0127】このような理想型タービンは、一般的に、
運転中に毎分数万回転以上にも及ぶ超高速回転で用いら
れ、偏慣性心に起因する慣性力の作用が軽減され、動力
損失の改善のみならず、タービンブレードの強度軽減に
も大きな貢献ができる。
【0128】図16は、該ブレード21の形状に関する
説明図である。均一な微少厚さで、Δθの微小角扇形ブ
レード23を、θが22.5度となるまで図示の様に多
数重ね合わせる。そして、該円環シャフト22の外径に
相当する中心部を半径Rで示している。
【0129】該ブレード21は、回転中心のX軸に沿っ
た該ブレード21の根元の厚さt1と先端の厚さt2が
同一の場合を示している。しかしながら、Δθの微小角
扇形ブレードが、回転中心のX軸に近くなるにつれて次
第に厚さが増す、t1>t2となるブレード形状も選択
できる。
【0130】図17の正面図が示す実施例は、複数個に
積層されて使われる、理想型のシュラウドリング付ター
ビンの一部分を示す。ブレード26の外周側に、一般的
にシュラウドリング25と呼ばれる一種のダクトを備え
た効率最良の軸流式の密閉形タービンである。
【0131】図6で既に説明したように、円環シャフト
24の厚さがWa、該円環シャフト24の外径がRh、
シュラウドリング25の厚さがWb、該シュラウドリン
グ25の外径がRiとすると、(2Rh−Wa)Wa=
(2Ri−Wb)Wbの等価式を満たす構成となってい
る。この場合は、該円環シャフト24、該シュラウドリ
ング25及び8枚の該ブレード26は、同一密度の材料
である。
【0132】従来の技術によるシュラウドリング付ター
ビンは、超高速回転時にシュラウドリングが慣性力の作
用を受けて、変形もしくは破壊されることになるので、
産業用送風機のような低速回転のものに多用されてき
た。本発明は、超高速回転するタービンやコンプレッ
サ、ファンなどに、この密閉型の応用の道を開くもので
あり、効率を大きく改善することができる。
【0133】尚、図15及び図17に示す本発明の2つ
の実施例は、基本形態として、タービンのみならず、航
空機用のプロペラーや船舶用のスクリュー、軸流式の送
風機やコンプレッサのロータブレード、ロータベーンな
どにも応用できる。
【0134】図18に示す実施例は、自動車用のターボ
チャージャーに用いることができるものであって、本発
明に係る理想型の遠心式コンプレッサインペラーであ
る。このコンプレッサインペラーは精密鋳造によるもの
で、バックワード型と呼称され、回転方向と反対まわり
にブレードがわん曲している。インペラーブレード28
の空気特性は、ブレードが直線状のラデイァル型と比較
して流速が平均し、空気流量が少ないときにも高い効率
を生むなど、多くの長所がある。
【0135】バックワード型のインペラーブレードは構
造が複雑だが、シンプルな構造のラディアル型(図26
参照)にも、本願の発明が適用できる。図18のb、A
−Aの断面形状図は、インペラーブレード28とインペ
ラーハブ27の形状を示している。そして、該インペラ
ーブレード28の断面形状は、部分扇形である。
【0136】この理想型の遠心式コンプレッサインペラ
ーの基本形態は、火力発電に多用されているガスタービ
ンエンジンにも活用でき、前述したシュラウドリングを
取り付けて、効率の良い密閉型を採用し、熱効率を大き
く改善することができる。
【0137】図19に示す実施例は、レシプロ式コンプ
レッサの、複数の偏心軸ロータ(エキセントリック)を
有するクランクシャフトである。2個のロータ29の重
心は、回転軸に相対して180度の位置にある。そし
て、2個の該ロータ29は、ロータシャフト30に嵌合
され、固定されている。該ロータ29と該ロータシャフ
ト30の材料は、同一密度である。
【0138】上記クランクシャフトは、ナピアエンジン
(Napier′s Engine)、ケーリ回転ポン
プ(Cary′s Rotary Pump)などの基
本メカニズムにも発展的な応用ができる。2個の該ロー
タ29の内の片側は、遠心力の作用に対するつり合いの
ためのダミーとする構成も選択可能である。
【0139】図20に示す実施例は、複数気筒のレシプ
ロエンジン用の理想型コネクティングロッドであって、
図22及び図23に示すクランクシャフトに組み合わせ
て用いられる。そして、ピストンとピストンピンを介し
て連結する部分である小端部が、独立して理想型を形成
している実施例である。
【0140】該理想型コネクティングロッドは、ロッド
A33とロッドB34、及び、2本のネジ35によって
構成され、各部品の材料密度は同一である。クランクピ
ン41に連結する大端部32の中心は、図示のように、
小端部31を除いたロッドA33とロッドB34を組み
合わせたときの扇形状部分の長さ、Rjに対してRj
(21/2)/2に位置する。
【0141】このような理想型コネクティングロッド
は、偏慣性心ηを完全にゼロとすることはできない。そ
の理由は前述したが、該大端部32の存在によって、細
分化されたときの部分重心軸と部分慣性主軸とを完全に
一致させることが不可能という理由もある。
【0142】また、いかなるコネクティングロッドも、
エンジンの運転中にシリンダー内壁と接触しない形状で
なければならない。したがって、その形状は、図21に
示す実施例以外にさまざまな形状が考えられるが、揺動
運動の中心軸に直交する平面では、偏慣性心の軽減のた
めに、円形と扇形との組み合わせが基本形状となる。
【0143】従来技術によるコネクティングロッドの偏
慣性心ηは、例えば排気量が2リッター、4気筒ガソリ
ンエンジン用であって、重量が800〜900gのコネ
クティングロッドの場合で30〜40mmほどである
が、本発明に係る図20に示す重量が830gの理想型
コネクティングロッドにおいては、3mmにまで改善で
きた。
【0144】多気筒レシプロエンジンにおける複数のコ
ネクティングロッドの遠心力は、組み合わされるクラン
クシャフトの回転軸からみたとき、すでに説明したよう
に相対的に位置してつり合っているために、個々のコネ
クティングロッドに作用しない。この場合、公知の動的
不つり合い(dynamic unbalance)に
起因する偶力モーメントが考察されている。
【0145】もう一方の偏慣性心に起因する慣性力は、
個々のコネクティングロッドの揺動の中心での振動運動
に対して考察され、クランクシャフトの角速度をωとす
ると、コネクティングロッドの平均角速度は、ω/(2
1/2)で表される。
【0146】したがって、前記理想型コネクティングロ
ッドの揺動運動に伴う動力損失は、等価式、La=(M
/G)η[ω/(21/2)]/735.5で表さ
れる。より具体的に、η=0.003m、エンジンが
6,000rpmで回転しているのときの角速度ω=2
00π(rad/sec)、円周率をπ、重力の加速度
Gを9.8m/sec、1PS=735.5ワットと
すると、Laは0.09PSと算出される。
【0147】4本の前記理想型コネクティングロッドの
合計した動力損失は、上記Laの4倍であって、わずか
に0.36PS程度にとどまる。このとき、例えば、η
=35mmの場合における動力損失は、49.5PSで
あって、本発明の効果は極めて顕著である。
【0148】図21に示す実施例は、図24及び図25
に示すクランクシャフト44に対応した単気筒レシプロ
エンジン用の実際型コネクティングロッドである。該実
際型コネクティングロッドは、コネクティングロッド3
8の扇形部分の長さをRkとすると、クランクシャフト
44に連結するクランクピン36の中心がRk(2
1/2)/2の位置に嵌合、固定されている。
【0149】そして、該コネクティングロッド38の密
度をρg、厚さをLg、および、該クランクピン36の
密度をρh、長さをLhとすると、Lg・ρg=Lh・
ρhの等価式を満たす構成によって、偏慣性心を実質的
にゼロとすることができる。
【0150】この実際型コネクティングロッドの場合に
は、図示のようなコネクティングロッド38の突起部分
に起因する偏慣性心のわずかな増加を考慮に入れなけれ
ば、クランクピン36が嵌合する位置は、Rk(2
1/2)/2とする必要はない。尚、本発明に係る該実
際型コネクティングロッドの効果は、前述した理想型コ
ネクティングロッドの場合と実質的に同様である。
【0151】また、図21に示すように、理想型及び実
際型コネクティングロッドの潤滑用オイル穴37は、複
数で対称に設け、形状を扇形状にするのが望ましい。但
し、本願の必須要件ではない。
【0152】図22及び図23に示す実施例は、同一密
度の材料による5ベアリングクランクシャフトである。
クランクアーム39とバランシングウェイト40の部分
が、扇形状である点が特徴であり、従来技術に比較して
異なる。なお、この場合のバランシングウェイトの大き
さは、さまざまな態様が考察され、例えば、不要な場合
もあり、本発明の必須要件ではない。
【0153】一般的に、従来技術による該レシプロエン
ジンは、エンジン単体として25%程度の効率であっ
た。しかしながら、本発明に係る理想型コネクティング
ロッド、5ベアリングクランクシャフト、カムシャフト
やプーリーなどの採用により、機械的動力損失を著しく
軽減させ、オットーサイクルの熱効率の理論値に迫るレ
シプロエンジンを提供することができる。
【0154】図24及び図25が示す実施例は、単気筒
レシプロエンジン用クランクシャフトである。前述した
ように、このようなクランクシャフト44は、図21に
示した実際型コネクティングロッドとの組み合わせで用
いられる。
【0155】該クランクシャフト44は、一対で構成さ
れ、該実際型コネクティングロッドのクランクピン36
で連結される。ウェイト46は、該クランクピン36が
連結されるクランクアーム43の穴部分の重量を補うた
めであり、鉛合金のウェイト46を圧着、固定してい
る。このウェイト46の重量は、クランクシャフト44
に空けられた穴の重量に相当する。
【0156】本発明に係る前述した実際型コネクティン
グロッドおよびクランクシャフトを採用した単気筒レシ
プロエンジンにおいて、偏慣性心に起因する動力損失
は、概ねゼロとすることができる。しかし、該実際型コ
ネクティングロッドと該クランクシャフト相互で考察さ
れる偏重心による遠心力の作用は、従来技術と変わらず
排除することはできない。
【0157】図26は、ガソリンエンジン用スーパーチ
ャージャーのラディアル型インペラー48であり、従来
より行なわれている不つり合いの調整方法を図示したも
のである。すなわち、つり合い試験機で質量分布の不揃
いを検出し、小穴49や切削部分50などで不つり合い
の調整が実施されてきた。
【0158】しかしながら、本願の意図する動力損失の
軽減のためには、該小穴49での調整方法ではなく、図
18の理想型コンプレッサインペラーに示す、例えば、
インペラーハブ29の動径方向(ラディアル方向)の厚
さを切削するのが望ましい。
【0159】また、図27は、図22に示したクランク
シャフトのジャーナル42部分の拡大図である。該ジャ
ーナル42の中心部分に円筒形オイル穴を設け、潤滑オ
イルが扇形オイル穴51を経て該ジャーナル表面に供給
される構造によって、偏慣性心に起因する動力損失を軽
減しようとするものである。
【0160】前述した回転体の不つり合いの調整方法お
よびオイル穴の形状の説明は、本願の意図する回転体
が、偏慣性心を完全にゼロにできない場合を明らかにす
る意図を含んでいる。したがって、この説明は、本発明
の必須要件ではない。
【0161】以上に、実施例に基づき説明した。本発明
は、ここに示された特定の形態に限定されるものではな
く、この発明の精神、及び、範囲から離れることのない
すべての変形を包含するものである。本願の意図する発
明の範囲は、以上の実施例に限定されない。
【0162】
【発明の効果】本発明は、以上に説明したような新規な
回転体に関する理論背景により構成されているので、総
括的には以下に記載されるような効果を奏する。
【0163】第1に挙げられる効果として、本発明の係
る回転体及びこの回転体を少なくとも一つ用いた機械に
おいて、直接的に機械的損失の改善に大きな役割を担う
のみならず、より高回転で軽量小形化された機械をもた
らし、間接的な省資源にも貢献することもできる。
【0164】また、前述した改善に加えて、動力損失に
相応する不要な発熱の低減にも役割を担うことができ、
偏慣性心に起因する慣性力の作用による機械強度の低減
にも貢献できる。
【0165】第2に、本発明に係る基本技術は、回転体
およびこれを用いた機械にかかわる設計や製造などの過
程に、新しい理論背景を提供する役割を担い、それら過
程に関連する諸経費削減にも役立つことができる。
【0166】次に、本願の効果を具体例を挙げてより詳
細に説明をする。例えば、化石燃料を用いる発電から、
電力消費までの一連の電力システムであって、発電装置
であるガスタービンとその減速ギア、発電機、同期調相
機および空調機の電動機、コンプレッサ、ファンなどを
含めた一連の電力システムで考察した場合において、本
発明の効果を顕著に示すことができる。
【0167】この電力システムでの一連の回転体とこれ
を用いた機械を考慮した場合には、該回転体個々での平
均値で、仮に10%の効率改善であっても、発電に必要
な化石燃料は半分以下の量で充分ということになる。従
って、総合的電力システムとしての炭酸ガス、窒素や硫
黄酸化物などの排出による環境汚染に対しても、大きな
貢献が期待できる。
【0168】更に、自動車の通常の運転状況下における
燃料消費率は、定速度の平地走行に比較して、一般的に
概ね2倍である。ゆえに、本発明に係るレシプロエンジ
ンを搭載した場合の自動車は、偏慣性心に起因する加速
度下での動力損失改善を含めて、実用上の出力改善率は
200%にも及ぶ極めて大きな効果が期待できる。
【0169】尚、無風状態での小型自動車の一般走行
で、時速100kmのときのころがり抵抗が15kg
で、空気抵抗が15kgとすると、合計30kgほどの
力が必要であって、このときの動力は、30×100×
1,000/(3,600×75)=11.1PSを必
要とするに過ぎない。
【0170】昨今の自動車の大出力化は、エンジン馬力
の余裕と言われる加速性能に費やされている。すでに説
明したように、1秒間に2倍の速度に加速するために
は、なんと8倍もの動力が必要である。しかし、従来技
術によれば、自動車の加速のために必要な動力の半分ほ
どは、エンジンの回転のための不要な内部動力に費やさ
れていたのである。
【0171】本発明に係るレシプロエンジンは、回転体
の内力である慣性力の作用を著しく軽減でき、加速性能
を犠牲にすることなく、より高回転での運転を可能とす
る。そして、出力性能と加速性能の改善に相当するエン
ジン排気量の小容量化により、総合的な実用上の燃料消
費率は、従来の技術に比較して2倍以上もの著しい改善
率を期待することができる。また、当該エンジンの冷却
装置も簡素化でき、原価低減にも大きな貢献ができる。
【0172】更に、本発明の実用化にあたっては、これ
までの技術の応用で十分であって、画期的な新規技術に
ありがちな、困難な技術的障害がない点が特筆できる。
ゆえに、本発明は、比較的容易に活用され、人類が近い
将来において直面するエネルギーや環境問題に大きく貢
献できるものと確信する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本理論を説明するための2個の質点
が、重量を無視できる1本の剛体棒の先端に位置する質
点系の概念での説明図である。
【図2】本発明の基本理論を説明するための4個の質点
が、重量を無視できる1本の剛体棒に取り付けられた質
点系の概念での説明図である。
【図3】本発明の基本理論を説明するための6個の質点
が、2本の重量を無視できる剛体棒に取り付けられ、そ
して、系Aと系Bとを結ぶ軸O6沿った剛体棒を有する
質点系の概念での説明図である。
【図4】インナーロータ形回転子の実施例を示し、か
つ、本発明の基本構成を説明するための斜視図である。
【図5】本発明の基本理論を説明するための扇形動径部
分の側面図aおよび正面図bである。
【図6】本発明の基本理論を説明するための円環シャフ
トとリングを示す正面説明図である。
【図7】回転体の周期測定器に関する本発明に係る電気
回路図である。
【図8】本発明に係る周期測定器の斜視図である。
【図9】本発明に係る理想型インナーロータ形回転子の
実施例を示す斜視図aおよび正面図bである。
【図10】本発明に係る理想型アウターロータ形回転子
の実施例を示す斜視図である。
【図11】本発明に係る実際型かご形回転子の実施例を
示す側面図aおよび正面図bである。
【図12】本発明に係る実際型かご形回転子の実施例を
示す図11の側面図aのA−A断面図である。
【図13】本発明に係る理想型プーリーの実施例を示す
側面図aおよび正面図bである。
【図14】本発明に係る実際型スパーギアの実施例を示
す斜視図である。
【図15】本発明に係る理想型タービンの実施例を示す
部分正面図である。
【図16】本発明に係る理想型タービンの実施例に関す
るブレード形状を説明するための正面図aおよび側面図
bである。
【図17】本発明に係る理想型シュラウドリング付ター
ビンの実施例を示す部分正面図である。
【図18】本発明に係る理想型コンプレッサインペラー
の実施例を示す側面図aおよび側面図aのA−A断面形
状図bである。
【図19】本発明に係る偏心軸ロータの実施例を示す側
面図aおよび正面図bである。
【図20】本発明に係る理想型コネクティングロッドの
実施例を示す正面図aおよび側面図bである。
【図21】本発明に係る実際型コネクティングロッドの
実施例を示す正面図aおよび側面図bである。
【図22】本発明に係る5ベアリングクランクシャフト
の実施例を示す側面図である。
【図23】本発明に係る5ベアリングクランクシャフト
の実施例を示す図23の側面図のA−A断面図aおよび
B−B断面図bである。
【図24】本発明に係る実際型単気筒用クランクシャフ
トの実施例を示す斜視図である。
【図25】本発明に係る実際型単気筒用クランクシャフ
トの実施例を示す側面図である。
【図26】ガソリンエンジン用ターボチャージャーのラ
ディアル形インペラーに関し、従来技術による回転体の
不つり合いの調整方法を示す説明図である。
【図27】図22の側面図に示されるジャーナル部分の
拡大図としての側面図aおよび側面図aのA−A断面図
bであり、潤滑オイル穴の形状に関する説明図である。
【符号の説明】
1 円筒ロータ 2,9,12,14,30 ロータシャフト 3 X軸 4 X軸上の微少な厚さの微小角扇形動径部分 5 部分重心軸Gr 6 部分慣性主軸Fr 7,22 円環シャフト 8 リング 10,29 ロータ 11 アウターロータ 13 磁性材料(密度ρe)のロータ扇形部分 15 導電材料(密度ρf)の主ロータ部分 16,18 回転シャフト 17 プーリー 19 ダミーギア 20 スパーギア 21,26 ブレード 23 微小角扇形ブレード 24 円環シャフト(外側半径R) 25 シュラウドリング 27 インペラーハブ 28 インペラーブレード(扇形状) 31 小端部 32 大端部 33 ロッドA 34 ロッドB 35 ネジ 36 クランクピン(密度ρh) 37 オイル穴 38 コネクティングロッド(密度ρg) 39,43 クランクアーム 40,45 バランシングウェイト 41 クランクピン 42 ジャーナル 44 クランクシャフト 46 ウェイト 47 ピストン 48 ラディアル型インペラー 49 小穴 50 切削部分 51 扇形オイル穴 52 円筒形オイル穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02B 39/00 Q 9332−3G

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転運動または揺動運動を行う回転体で
    あって、前記回転体は、 前記回転体の回転運動または揺動運動の中心軸をX軸と
    したとき、前記回転体の前記X軸に沿った任意の点で前
    記X軸に直交する微少厚さΔXを有しかつ前記微少厚さ
    ΔXにおける前記X軸を交点とする微小中心角の任意の
    扇形動径部分において、前記X軸に平行な部分重心軸と
    部分慣性主軸とを実質的に一致させる質量配分を有する
    ことを特徴とする回転体。
  2. 【請求項2】 回転運動または揺動運動を行う回転体で
    あって、前記回転体は、 前記回転体の回転運動または揺動運動の中心軸をX軸と
    したとき、前記回転体の前記X軸に沿った総和の厚さに
    おける前記X軸を交点とする微小中心角の任意の扇形動
    径部分において、前記X軸に平行な部分重心軸と部分慣
    性主軸とを実質的に一致させる質量配分を有することを
    特徴とする回転体。
  3. 【請求項3】 回転運動を行う回転体であって、前記回
    転体は、 前記回転体の回転運動の中心軸をX軸としたとき、前記
    回転体の前記X軸に平行な偏心軸の回転体部分を有しか
    つ前記回転体部分の前記偏心軸に直交する微少厚さΔX
    における前記偏心軸を交点とする微小中心角の任意の扇
    形動径部分において、前記偏心軸に平行な部分重心軸と
    部分慣性主軸とを実質的に一致させる質量配分を有する
    ことを特徴とする回転体。
  4. 【請求項4】 回転運動を行う回転体であって、前記回
    転体は、 前記回転体の回転運動の中心軸をX軸としたとき、前記
    回転体の前記X軸に沿って扇形回転体部分を有しかつ前
    記扇形回転体部分の前記X軸に直交する微少厚さΔXに
    おける前記X軸を交点とする微小中心角の任意の扇形動
    径部分において、前記X軸に平行な部分重心軸と部分慣
    性主軸とを実質的に一致させる質量配分を有することを
    特徴とする回転体。
  5. 【請求項5】 回転運動を行う回転体であって、前記回
    転体は、 前記回転体の回転運動の中心軸をX軸としたとき、前記
    回転体の前記X軸に沿って扇形回転体部分を有しかつ前
    記扇形回転体部分の前記X軸に直交する総和の厚さにお
    ける前記X軸を交点とする微小中心角の任意の扇形動径
    部分において、前記X軸に平行な部分重心軸と部分慣性
    主軸とを実質的に一致させる質量配分を有することを特
    徴とする回転体。
  6. 【請求項6】 回転体が電気エネルギーと機械エネルギ
    ーとのエネルギー変換に用いられる回転体である請求項
    1又は2のいずれか1項に記載の回転体。
  7. 【請求項7】 回転体が複数のベーン又はブレードを具
    備する回転体であって、空気、蒸気、ガス、燃焼生成
    物、水または油の流体の移動、圧縮、力の変換または動
    力の変換に用いられる請求項1又は2のいずれか1項に
    記載の回転体。
  8. 【請求項8】 回転体が直線運動と回転運動との運動態
    様の変換機構に用いられる回転体である請求項1、2、
    4又は5のいずれか1項に記載の回転体。
  9. 【請求項9】 回転体が原動機または圧縮機の回転機構
    に用いられる回転体である請求項1、2、3、4又は5
    のいずれか1項に記載の回転体。
  10. 【請求項10】 回転体がシャフトの中心を回転軸とす
    る回転体であって、前記回転体の前記シャフトが力の伝
    達機能を有する請求項1、2、3、4又は5のいずれか
    1項に記載の回転体。
  11. 【請求項11】 回転体が複数の軸受に保持されて回転
    運動を行う回転体である請求項1、2、3、4又は5の
    いずれか1項に記載の回転体。
  12. 【請求項12】 回転運動または揺動運動を行う少なく
    とも一つの回転体を用いた機械であって、前記回転体
    は、 前記回転体の回転運動または揺動運動の中心軸をX軸と
    したとき、前記回転体の前記X軸に沿った任意の点で前
    記X軸に直交する微少厚さΔXを有しかつ前記微少厚さ
    ΔXにおける前記X軸を交点とする微小中心角での任意
    の扇形動径部分において、前記X軸に平行な部分重心軸
    と部分慣性主軸とを実質的に一致させる質量配分を有す
    ることを特徴とする機械。
  13. 【請求項13】 回転運動または揺動運動を行う少なく
    とも一つの回転体を用いた機械であって、前記回転体
    は、 前記回転体の回転運動または揺動運動の中心軸をX軸と
    したとき、前記回転体の前記X軸に沿った総和の厚さに
    おける前記X軸を交点とする微小中心角の任意の扇形動
    径部分において、前記X軸に平行な部分重心軸と部分慣
    性主軸とを実質的に一致させる質量配分を有することを
    特徴とする機械。
  14. 【請求項14】 回転運動を行う少なくとも一つの回転
    体を用いた機械であって、前記回転体は、 前記回転体の回転運動の中心軸をX軸としたとき、前記
    回転体の前記X軸に平行な偏心軸の回転体部分を有しか
    つ前記回転体部分の前記偏心軸に直交する微少厚さΔX
    における前記偏心軸を交点とする微小中心角の任意の扇
    形動径部分において、前記偏心軸に平行な部分重心軸と
    部分慣性主軸とを実質的に一致させる質量配分を有する
    ことを特徴とする機械。
  15. 【請求項15】 回転運動を行う少なくとも一つの回転
    体を用いた機械であって、前記回転体は、 前記回転体の回転運動の中心軸をX軸としたとき、前記
    回転体の前記X軸に沿って扇形回転体部分を有しかつ前
    記扇形回転体部分の前記X軸に直交する微少厚さΔXに
    おける前記X軸を交点とする微小中心角の任意の扇形動
    径部分において、前記X軸に平行な部分重心軸と部分慣
    性主軸とを実質的に一致させる質量配分を有することを
    特徴とする機械。
  16. 【請求項16】 回転運動を行う少なくとも一つの回転
    体を用いた機械であって、前記回転体は、 前記回転体の回転運動の中心軸をX軸としたとき、前記
    回転体の前記X軸に沿って扇形回転体部分を有しかつ前
    記扇形回転体部分の前記X軸に直交する総和の厚さにお
    ける前記X軸を交点とする微小中心角の任意の扇形動径
    部分において、前記X軸に平行な部分重心軸と部分慣性
    主軸とを実質的に一致させる質量配分を有することを特
    徴とする機械。
  17. 【請求項17】 回転体が電動機または発電機の回転子
    である請求項12又は請求項13記載の機械。
  18. 【請求項18】 回転体が回転運動を滑らかに促すフラ
    イホイール機能を有する回転体である請求項12記載の
    機械。
  19. 【請求項19】 回転体がベルトを介するプーリーであ
    る請求項12記載の機械。
  20. 【請求項20】 回転体が力または動力の伝達機能を有
    するギアである請求項13記載の機械。
  21. 【請求項21】 回転体が機関弁開閉用のカムまたはカ
    ムシャフトである請求項13記載の機械。
  22. 【請求項22】 回転体が複数のベーン又はブレードを
    具備する回転体であって、前記回転体は、送風機、圧縮
    機、原動機またはポンプに用いられる請求項12又は1
    3のいずれか1項に記載の機械。
  23. 【請求項23】 回転体が複数のベーン又はブレードを
    具備する回転体であって、前記回転体は、タービン、プ
    ロペラーまたはスクリューである請求項12又は13の
    いずれか1項に記載の機械。
  24. 【請求項24】 回転体が回転シャフト及び偏心軸の回
    転体部分を具備する回転体であって、前記回転体は、回
    転ピストン式圧縮機、回転ピストン式ポンプまたは回転
    ピストン式原動機に用いられる請求項14記載の機械。
  25. 【請求項25】 回転体がコネクティングロッド(連結
    棒)であって、前記回転体は、原動機または工作機械に
    用いられる請求項12又は13のいずれか1項に記載の
    機械。
  26. 【請求項26】 回転体がクランクシャフトであって、
    前記回転体は、原動機又は工作機械に用いられる請求項
    15又は16のいずれか1項に記載の機械。
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