JPH0780654A - 複層鋼板の抵抗溶接方法および抵抗溶接用複層鋼板 - Google Patents
複層鋼板の抵抗溶接方法および抵抗溶接用複層鋼板Info
- Publication number
- JPH0780654A JPH0780654A JP5249735A JP24973593A JPH0780654A JP H0780654 A JPH0780654 A JP H0780654A JP 5249735 A JP5249735 A JP 5249735A JP 24973593 A JP24973593 A JP 24973593A JP H0780654 A JPH0780654 A JP H0780654A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 複層鋼板のスポット溶接を行なう際、電流値
を高くして溶接入熱を上げても金属間化合物が生成され
ず、広い電流範囲で信頼性のある、高い継手強度を得る
こと。 【構成】 鉄系金属層が0.20mmの冷延鋼板1、ア
ルミニウム系金属層2が0.40mmの純アルミニウム
(A1050)からなる30×60×0.80mmの鉄
(0.20)/アルミニウム(0.40)/鉄(0.2
0)3層複層鋼板3(被溶接材A、鉄:アルミニウム=
1:2.0)同士、およびこの複層鋼板と30×60×
0.80mmの冷延鋼板(被溶接材C)を、DR型電極
(40R−6φ)を用いスポット溶接を行った。
を高くして溶接入熱を上げても金属間化合物が生成され
ず、広い電流範囲で信頼性のある、高い継手強度を得る
こと。 【構成】 鉄系金属層が0.20mmの冷延鋼板1、ア
ルミニウム系金属層2が0.40mmの純アルミニウム
(A1050)からなる30×60×0.80mmの鉄
(0.20)/アルミニウム(0.40)/鉄(0.2
0)3層複層鋼板3(被溶接材A、鉄:アルミニウム=
1:2.0)同士、およびこの複層鋼板と30×60×
0.80mmの冷延鋼板(被溶接材C)を、DR型電極
(40R−6φ)を用いスポット溶接を行った。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軽量化、熱伝導性向上
等のために、自動車、鉄道車両、船舶、建築構造物、調
理器具等に用いられる複層鋼板の抵抗溶接方法、および
この抵抗溶接に用いる複層鋼板に関するものである。
等のために、自動車、鉄道車両、船舶、建築構造物、調
理器具等に用いられる複層鋼板の抵抗溶接方法、および
この抵抗溶接に用いる複層鋼板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】板厚比が規定された(アルミニウム:鉄
=1:5〜20:1)3層以上の複層鋼板は公知である
が、この複層鋼板の溶接方法に関しては明らかでない。
また、鉄系金属層とアルミニウム系金属層から構成さ
れ、最外層が鉄系金属層である3層以上の複層鋼板のス
ポット溶接法において、アルミニウム系金属層を押し出
して除去することにより金属間化合物を生成させること
なく複層鋼板を溶接する方法は、この出願と同一の出願
人による特願平4−136736号および特願平4−2
34149号等により既に出願がなされている。
=1:5〜20:1)3層以上の複層鋼板は公知である
が、この複層鋼板の溶接方法に関しては明らかでない。
また、鉄系金属層とアルミニウム系金属層から構成さ
れ、最外層が鉄系金属層である3層以上の複層鋼板のス
ポット溶接法において、アルミニウム系金属層を押し出
して除去することにより金属間化合物を生成させること
なく複層鋼板を溶接する方法は、この出願と同一の出願
人による特願平4−136736号および特願平4−2
34149号等により既に出願がなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に鉄系金属層とア
ルミニウム系金属層から構成され、かつ、最外層が鉄系
金属層である3層以上の複層鋼板同士をスポット溶接す
る際、あるいはこの複層鋼板と鋼板とをスポット溶接す
る際には、溶接入熱(電流値)を上げると、溶接部で脆
弱な金属間化合物が生成され、この金属間化合物の影響
により、溶接部の強度、靭性の低下を招くという問題が
ある。
ルミニウム系金属層から構成され、かつ、最外層が鉄系
金属層である3層以上の複層鋼板同士をスポット溶接す
る際、あるいはこの複層鋼板と鋼板とをスポット溶接す
る際には、溶接入熱(電流値)を上げると、溶接部で脆
弱な金属間化合物が生成され、この金属間化合物の影響
により、溶接部の強度、靭性の低下を招くという問題が
ある。
【0004】本発明はかかる課題を解決するためになさ
れたもので、複層鋼板のスポット溶接を行なう際、電流
値を高くして溶接入熱を上げても金属間化合物が生成さ
れず、広い電流範囲で信頼性のある、高い継手強度を得
ることのできる複層鋼板の抵抗溶接方法および抵抗溶接
用複層鋼板を提供することを目的としている。
れたもので、複層鋼板のスポット溶接を行なう際、電流
値を高くして溶接入熱を上げても金属間化合物が生成さ
れず、広い電流範囲で信頼性のある、高い継手強度を得
ることのできる複層鋼板の抵抗溶接方法および抵抗溶接
用複層鋼板を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の複層鋼板の抵抗溶接方法は、鉄系金属層
とアルミニウム系金属層が交互に積層され、かつ最外層
が鉄系金属層である3層以上の複層鋼板同士をスポット
溶接する際、またはこの複層鋼板と鋼板とをスポット溶
接する際、鉄系金属層とアルミニウム系金属層の板厚比
が1:1.5〜1:5.0である複層鋼板を用い、溶接
荷重;1.47〜3.92kN、溶接電流;7.0〜1
4.0kA、溶接時間;120〜280msの条件でス
ポット溶接を行なうものであり、また、この抵抗溶接に
用いる複層鋼板は、鉄系金属層とアルミニウム系金属層
から構成され最外層が鉄系金属層であり、かつ、鉄系金
属層とアルミニウム系金属層の板厚比が1:1.5〜
1:5.0からなる3層以上の複層鋼板である。
めに、本発明の複層鋼板の抵抗溶接方法は、鉄系金属層
とアルミニウム系金属層が交互に積層され、かつ最外層
が鉄系金属層である3層以上の複層鋼板同士をスポット
溶接する際、またはこの複層鋼板と鋼板とをスポット溶
接する際、鉄系金属層とアルミニウム系金属層の板厚比
が1:1.5〜1:5.0である複層鋼板を用い、溶接
荷重;1.47〜3.92kN、溶接電流;7.0〜1
4.0kA、溶接時間;120〜280msの条件でス
ポット溶接を行なうものであり、また、この抵抗溶接に
用いる複層鋼板は、鉄系金属層とアルミニウム系金属層
から構成され最外層が鉄系金属層であり、かつ、鉄系金
属層とアルミニウム系金属層の板厚比が1:1.5〜
1:5.0からなる3層以上の複層鋼板である。
【0006】
【作用】本発明の鉄系金属層と、アルミニウム系金属層
の板厚比が1:1.5〜1:5.0である複層鋼板を用
いることにより、溶接時に金属間化合物を生成させにく
くし、スポット溶接部の強度、靭性の低下を防ぐことが
できる。複層鋼板の板厚比を1:1.5〜1:5.0ま
での範囲にしたのは、これを超えると複層鋼板の強度、
伸びが低下したり、コストが高くなるためである。ま
た、これ下回ると金属間化合物が生成しやすくなるため
である。即ち、複層鋼板のアルミニウム系金属層の板厚
比を高めることによって冷却効果を向上させ、入熱量
(電流値)を上げても金属間化合物が生成されにくくし
ている。
の板厚比が1:1.5〜1:5.0である複層鋼板を用
いることにより、溶接時に金属間化合物を生成させにく
くし、スポット溶接部の強度、靭性の低下を防ぐことが
できる。複層鋼板の板厚比を1:1.5〜1:5.0ま
での範囲にしたのは、これを超えると複層鋼板の強度、
伸びが低下したり、コストが高くなるためである。ま
た、これ下回ると金属間化合物が生成しやすくなるため
である。即ち、複層鋼板のアルミニウム系金属層の板厚
比を高めることによって冷却効果を向上させ、入熱量
(電流値)を上げても金属間化合物が生成されにくくし
ている。
【0007】また、最外層が鉄系金属層である理由は、
鉄系金属同士をスポット溶接し、継手強度を高くするた
めである。さらに、溶接条件を、溶接荷重1.47kN
〜3.92kN、溶接電流7.0〜14.0kA、溶接
時間120〜280msとしたのは、複層鋼板同士ある
いは鋼板と複層鋼板の継手強度を高く保ち(充分な大き
さのナゲットが形成される条件)、かつ金属間化合物を
生成させにくくするためである。
鉄系金属同士をスポット溶接し、継手強度を高くするた
めである。さらに、溶接条件を、溶接荷重1.47kN
〜3.92kN、溶接電流7.0〜14.0kA、溶接
時間120〜280msとしたのは、複層鋼板同士ある
いは鋼板と複層鋼板の継手強度を高く保ち(充分な大き
さのナゲットが形成される条件)、かつ金属間化合物を
生成させにくくするためである。
【0008】
【実施例】図1(a)および(b)に示すように、鉄系
金属層が0.20mmの冷延鋼板1、アルミニウム系金
属層2が0.40mmの純アルミニウム(A1050)
からなる30×60×0.80mmの鉄(0.20)/
アルミニウム(0.40)/鉄(0.20)3層複層鋼
板3(被溶接材A、鉄:アルミニウム=1:2.0)同
士、およびこの複層鋼板と30×60×0.80mmの
冷延鋼板(被溶接材C)を、図2に示すDR型電極(4
0R−6φ)を有する交流溶接機(50サイクルで使
用)を用い、表1に示す条件でスポット溶接を行った。
それぞれの結果を表1、試験No1〜No4および試験
No5〜No8に示す。また、比較として、鉄系金属層
が0.30mmの冷延鋼板、アルミニウム系金属層が
0.30mmの純アルミニウム(A1050)からなる
30×60×0.90mmの鉄(0.30)/アルミニ
ウム(0.30)/鉄(0.30)3層複層鋼板3(被
溶接材B、アルミニウム:鉄=1:1.0)を用いた場
合の結果を同様に、表1、試験No9〜No12および
試験No13〜No16に示す。表1より、A−Aおよ
びA−C組み合わせ(試験No1〜No4および試験N
o5〜No8)では、B−BおよびB−C組み合わせ
(試験No9〜No12および試験No13〜No1
6)に比べて溶接部で金属間化合物が生成される電流値
が高くなっていた。即ち、Aの複層鋼板を用いれば、広
い溶接電流範囲で脆弱な金属間化合物を生成させること
なく溶接をすることが可能である。鉄系金属層をSUS
304に変えても、また、アルミニウム系金属層をA5
052に変えても、溶接電流範囲は変化するが結果は同
様であった。
金属層が0.20mmの冷延鋼板1、アルミニウム系金
属層2が0.40mmの純アルミニウム(A1050)
からなる30×60×0.80mmの鉄(0.20)/
アルミニウム(0.40)/鉄(0.20)3層複層鋼
板3(被溶接材A、鉄:アルミニウム=1:2.0)同
士、およびこの複層鋼板と30×60×0.80mmの
冷延鋼板(被溶接材C)を、図2に示すDR型電極(4
0R−6φ)を有する交流溶接機(50サイクルで使
用)を用い、表1に示す条件でスポット溶接を行った。
それぞれの結果を表1、試験No1〜No4および試験
No5〜No8に示す。また、比較として、鉄系金属層
が0.30mmの冷延鋼板、アルミニウム系金属層が
0.30mmの純アルミニウム(A1050)からなる
30×60×0.90mmの鉄(0.30)/アルミニ
ウム(0.30)/鉄(0.30)3層複層鋼板3(被
溶接材B、アルミニウム:鉄=1:1.0)を用いた場
合の結果を同様に、表1、試験No9〜No12および
試験No13〜No16に示す。表1より、A−Aおよ
びA−C組み合わせ(試験No1〜No4および試験N
o5〜No8)では、B−BおよびB−C組み合わせ
(試験No9〜No12および試験No13〜No1
6)に比べて溶接部で金属間化合物が生成される電流値
が高くなっていた。即ち、Aの複層鋼板を用いれば、広
い溶接電流範囲で脆弱な金属間化合物を生成させること
なく溶接をすることが可能である。鉄系金属層をSUS
304に変えても、また、アルミニウム系金属層をA5
052に変えても、溶接電流範囲は変化するが結果は同
様であった。
【0009】なお、本溶接で用いる複層鋼板は、圧延
法、爆着法、HIP法、拡散接合法等、冶金学的に接合
されたものなら、いずれの方法で製造されていてもよ
い。
法、爆着法、HIP法、拡散接合法等、冶金学的に接合
されたものなら、いずれの方法で製造されていてもよ
い。
【0010】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の鉄系金属層
とアルミニウム系金属層の板厚比が1:1.5〜1:
5.0である複層鋼板を用いることにより、溶接時に金
属間化合物を生成させにくくし、スポット溶接部の強
度、靭性の低下を防ぐことができる効果がある。
とアルミニウム系金属層の板厚比が1:1.5〜1:
5.0である複層鋼板を用いることにより、溶接時に金
属間化合物を生成させにくくし、スポット溶接部の強
度、靭性の低下を防ぐことができる効果がある。
【0011】
【表1】
【図1】本発明の一実施例の概略を説明するための断面
図である。
図である。
【図2】本発明の一実施例の電極の構造を示す断面図で
ある。
ある。
【符号の説明】 1 鉄系金属層 2 アルミニウム系金属層 3 鉄/アルミニウム/鉄複層鋼板 4 冷延鋼板 5 溶接電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B23K 103:18
Claims (2)
- 【請求項1】 鉄系金属層とアルミニウム系金属層が交
互に積層され、かつ最外層が鉄系金属層である3層以上
の複層鋼板同士をスポット溶接する際、またはこの複層
鋼板と鋼板とをスポット溶接する際、鉄系金属層とアル
ミニウム系金属層の板厚比が1:1.5〜1:5.0で
ある複層鋼板を用い、溶接荷重;1.47〜3.92k
N、溶接電流;7.0〜14.0kA、溶接時間;12
0〜280msの条件でスポット溶接を行なうことを特
徴とする複層鋼板の抵抗溶接方法。 - 【請求項2】 鉄系金属層とアルミニウム系金属層が交
互に積層され、かつ最外層が鉄系金属層である3層以上
の複層鋼板同士をスポット溶接する際、またはこの複層
鋼板と鋼板とをスポット溶接する際、抵抗溶接に用いる
複層鋼板は鉄系金属層とアルミニウム系金属層から構成
され最外層が鉄系金属層であり、かつ、鉄系金属層とア
ルミニウム系金属層の板厚比が1:1.5〜1:5.0
からなる3層以上の複層鋼板であることを特徴とする抵
抗溶接用複層鋼板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24973593A JP3323299B2 (ja) | 1993-09-13 | 1993-09-13 | 複層鋼板のスポット溶接方法およびスポット溶接用複層鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24973593A JP3323299B2 (ja) | 1993-09-13 | 1993-09-13 | 複層鋼板のスポット溶接方法およびスポット溶接用複層鋼板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0780654A true JPH0780654A (ja) | 1995-03-28 |
| JP3323299B2 JP3323299B2 (ja) | 2002-09-09 |
Family
ID=17197431
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24973593A Expired - Fee Related JP3323299B2 (ja) | 1993-09-13 | 1993-09-13 | 複層鋼板のスポット溶接方法およびスポット溶接用複層鋼板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3323299B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9156654B2 (en) | 2010-06-30 | 2015-10-13 | Mitsubishi Electric Corporation | Elevator monitoring device |
| DE102005013493B4 (de) * | 2004-04-02 | 2015-12-10 | Honda Motor Co., Ltd. | Widerstandsschweißverfahren unterschiedlicher Materialarten und Widerstandsschweißbauteil aus einem Aluminiumlegierungsmaterial und einem andersartigen Material |
| CN106319167A (zh) * | 2016-08-29 | 2017-01-11 | 银邦金属复合材料股份有限公司 | 一种耐腐蚀的轧制铝钢复合材料及其制备方法 |
-
1993
- 1993-09-13 JP JP24973593A patent/JP3323299B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102005013493B4 (de) * | 2004-04-02 | 2015-12-10 | Honda Motor Co., Ltd. | Widerstandsschweißverfahren unterschiedlicher Materialarten und Widerstandsschweißbauteil aus einem Aluminiumlegierungsmaterial und einem andersartigen Material |
| US9156654B2 (en) | 2010-06-30 | 2015-10-13 | Mitsubishi Electric Corporation | Elevator monitoring device |
| CN106319167A (zh) * | 2016-08-29 | 2017-01-11 | 银邦金属复合材料股份有限公司 | 一种耐腐蚀的轧制铝钢复合材料及其制备方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3323299B2 (ja) | 2002-09-09 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20020618 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |