JPH078203B2 - 牛用飼料配合物 - Google Patents

牛用飼料配合物

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JPH078203B2
JPH078203B2 JP2182727A JP18272790A JPH078203B2 JP H078203 B2 JPH078203 B2 JP H078203B2 JP 2182727 A JP2182727 A JP 2182727A JP 18272790 A JP18272790 A JP 18272790A JP H078203 B2 JPH078203 B2 JP H078203B2
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yeast
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cattle
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重遠 三好
征 澤谷
正規 石橋
健容 石井
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デンカ製薬株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は肉用牛を効率よく肥育し、或いは乳牛では乳量
を増加し、乳質を改善し、更には母牛の体力回復を早め
ることにより次期受胎期間の短縮を図る牛用飼料配合物
に関する。
〔従来の技術〕
肉用牛の飼育においては、肥育後期に体重を増加させる
ため高カロリーの濃厚飼料を多給するが、これにより肝
臓障害や、鼓腸症などの余病を併発しがちであり、必ず
しも充分な効果を発揮していなかった。
一方、乳牛では子牛の出産後は多量の牛乳を分泌するた
め、母牛の体重は出産直後から減少し、出産後10〜12週
で最低に達し、それから徐々に回復する。一方、飼料摂
取量は出産直後から徐々に増加し、体重が最低に達した
時期に最高に達する。
このように乳牛は体重を減らしてまで牛乳を分泌するた
め、高カロリーの飼料を摂取させ体力の消耗を極力避け
るようにすることが乳量の増加、乳質の改善につながる
ものである。また、体力の回復が早ければ次回の発情も
正常となり、受胎を早める有効な手段であり生産性が向
上する。
しかしながら、牛の飼料摂取量には限界があり、単に高
カロリー飼料を与えるのみでは目的は達成されない。本
出願人は特開平3−76538号公報及び特開平3−76539号
公報において、牛の第一胃を活発化するための特殊な配
合による飼料を提案した。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記提案の飼料を給餌することにより上記問題は幾分改
良されたが、なお、バイパス油脂の吸収に負担がかか
り、完全に優れた飼料とは言えないものであった。
本発明は高カロリーでありながら牛の消化系に負担を与
えずに吸収させることができる、より優れた牛用飼料配
合物を提供することを目的とする。
〔課題解決の手段〕
本発明は上記課題を解決することを目的とし、その構成
は、酵母、イーストカルチャー、蛋白質の酵素分解生成
物、バイパス油脂及び胆汁末を配合してなり、且つ、酵
母1重量部に対しイーストカルチャー0.05〜1.5重量
部、蛋白質の酵素分解生成物0.05〜1.5重量部、バイパ
ス油脂0.2〜15重量部配合されていることを特徴とす
る。
本発明に使用する胆汁末は一般に市販されている牛由来
の胆汁末でも豚由来の胆汁末でもよい。胆汁末は牛或い
は豚の胆汁を乾燥したもので、その組成中、最も多いも
のは胆汁酸である。通常胆汁末中に含まれる胆汁酸含量
は50重量%以上である。消化器内における胆汁酸の作用
はその界面活性作用による脂肪の乳化にある。したがっ
て、脂肪性の飼料と併用して胆汁末を家畜に給餌すれ
ば、第一胃の細菌叢のバランスを壊すことなく円滑に脂
肪性の飼料を吸収することができる。
その配合量は牛用配合飼料100重量部に対し0.5〜5重量
部である。0.5重量部未満では乳牛の乳量の増加、乳質
の改善及び次期発情期間の短縮が認められず、肉牛の肥
育効果も充分でない。また、5重量部を越えると胆汁末
の苦みにより牛の飼料摂取量が増加しない。
本発明に使用する酵母は消化酵素を産生する酵母であれ
ば特に限定はないが、中でもトルラ酵母、シュガーケイ
ン酵母、ビール酵母が好ましい。酵母の培養生成物であ
るイーストカルチャーも種類に限定はないが、澱粉、ジ
アスターゼ、モルト及び糖蜜などからなる培地中でトル
ラ酵母、シュガーケイン酵母、ビール酵母を醗酵させて
乾燥したものがよい。中でも、糖蜜、塩類及びペプトン
混合培地中で培養したビール酵母、未だ増殖能力を保持
した状態で乾燥した粉末状生成物(商品名:イーサッ
ク)が好ましい。
酵母とイーストカルチャーの比率は、酵母1重量部に対
し、イーストカルチャーが0.05〜1.5重量部である。0.0
5重量部未満であるとイーストカルチャーの効果が認め
られず、1.5重量部以上であれば添加量を増加してもそ
れに対応した効果が認められない。
蛋白質の酵素分解生成物は原料蛋白質の種類及び純度、
使用した蛋白質分解酵素の種類及び分解条件などにより
異なるが、アミノ酸や低分子量のポリペプチドを主成分
とし、蛋白質分解酵素も多少混入する。中でも、脱皮ア
ミノ酸を酵素で分解して得られたアミノ酸及びポリペプ
チドを主成分とする製品(商品名:ナタートン)が好ま
しい。酵母と蛋白質の酵素分解生成物の比率は、酵母1
重量部に対し蛋白質の酵素分解生成物が0.05〜1.5重量
部である。0.05重量部未満であるとイーストカルチャー
の効果が認められず、1.5重量部以上であれば添加量を
増加してもそれに対応した効果が認められない。
バイパス油脂は一般に市販されている脂肪酸カルシウム
系、融点調節粉末牛脂など第一胃において不活性で第三
胃以降において消化吸収されるものであれば使用できる
が、保存の状態でバイパス油脂と胆汁末が接触するた
め、バイパス油脂の胆汁末による変質を極力避けるた
め、脂肪酸カルシウム系が好ましい。バイパス油脂の配
合量は酵母1重量部に対し、0.2〜15、好ましくは0.5〜
10重量部である。バイパス油脂が0.2重量部未満では配
合の効果が認められず、15重量部以上では添加量を増加
してもそれに対応した効果が認められない。
酵母、イーストカルチャー、蛋白質の酵素分解生成物及
びバイパス油脂を上記比率で加えて混合した牛用飼料配
合物100重量部に対し、胆汁末を0.5〜5重量部添加すれ
ば本発明の肥育用配合物が得られる。更にビタミンA、
D、E、チアミン、リポフラビン、ナイアシン、ピリド
キシン、パントテン酸、シアノコバラミン、葉酸、ピオ
チン等のビタミン類、亜鉛、コバルト、鉄、銅、マグネ
シウムなどの金属硫酸塩または炭酸塩、カルシウム化合
物、燐化合物、イースト菌、枯草菌など、一般に飼料に
使用される添加物を配合することができる。特に、出産
前後の雌牛には必須アミノ酸の添加が好ましい。
本発明の混合飼料は粉状であるが、少量の粘結剤を加え
て圧縮しペレット化或いは顆粒化してもよい。或いは融
点調節粉末牛脂を使用する場合には、特に粘結剤を用い
なくともペレット化或いは顆粒化することができる。
本発明の牛肥育用配合物を乳牛に給餌する場合は、出産
1〜2週間前には牛1頭につき100〜200g/日、好ましく
は80g〜150g/日を、出産後は150〜500g/日に増量して一
般飼料に混合し或いはふりかける。肉用牛の場合は出荷
3〜6月前から牛1頭あたり80〜300g/日を給餌する。
本発明の配合物は肥育後期の牛や乳牛にのみ適用するも
のではなく、子牛に用いても充分な効果が得られが、食
滞や体重増加率の低下の改善に対し適切な手段がなく、
苦慮されている肥育後期の牛にとって特に有用である。
〔作用〕
本発明は、酵母とイーストカルチャーと蛋白質の酵素分
解生成物とバイパス油脂と胆汁末との組合わせによりは
じめて効果を生ずるものである。また、酵母とイースト
カルチャーと蛋白質の酵素分解生成物とバイパス油脂と
の好ましい比率の配合物に、更に胆汁末が適切な比率で
配合されているため、牛の嗜好性を損なわず、多量のバ
イパス油脂が存在しても胆汁末が第一胃の細菌叢を正常
に維持し、バイパス油脂の腸内吸収をより一層良好にす
る。
第一胃の細菌叢が正常に維持されることは通常給餌され
る飼料の消化吸収が良好となり、更に高カロリーである
バイパス油脂の腸内吸収が促進されることで牛の体重増
加、牛乳分泌量の増加、乳質の改善が認められ、ひいて
は出産後の初回発情が早められる。
〔実施例〕
第1表に示す配合比率の飼料配合物を調製した。
表中、各成分は下記の商品を使用した。
トルラ酵母:KP酵母(興人社) イーストカルチャー:イーサック(ALL−TECK社) 蛋白質の酵素分解生成物:ナタートン(台湾資源微生物
工業社) バイパス油脂:脂肪酸カルシウム(日本油脂社) 胆汁末:(高砂香料社) 実施例1及び比較例1 乳用牛として泌乳最盛期のホルスタイン種の雌牛に配合
1の飼料配合物を1頭あたり1日200gを通常給餌してい
る飼料にふりかけて投与した。この場合、本発明の飼料
配合物を投与することにより可消化養分総量は増加する
が、この増加量は約2%であったので可消化養分総量の
調整は行わなかった。
本発明飼料配合物の効果を、投与前後の乳量および乳脂
肪率を測定して判定した。また投与6週間経過後、飼料
配合物の投与を中止してその影響を測定した。また、比
較例1として別の雌牛を用い、配合2の飼料配合物を使
用した以外は実施例1と同様にして乳量及び乳質を測定
した。これらの結果を第2表に示した。
実施例2及び比較例2〜3 分娩から出産後の初回発情までの期間を測定して乳牛の
受胎期間の短縮効果を測定した。試験には過去に繁殖障
害を起こしたことがない三産終了直後のホルスタイン種
3頭を1群として使用し、配合4の飼料配合物を投与し
た場合の分娩後の初回発情までの日数を測定し、同一乳
牛の二産後の初回発情までの日数の過去の記録と比較し
た。
比較例2として配合5の飼料配合物を投与した以外は実
施例2と同様にして試験及び測定を行った。また、比較
例3として飼料配合物を投与しない以外は実施例2と同
様にして試験及び測定を行った。これらの結果を第3表
にまとめて表示した。
実施例3〜4及び比較例4〜5 月令16ケ月のホルスタイン去勢牛2頭を1群とし、濃厚
飼料60〜80重量%、残部が粗飼料からなる飼料に、配合
1(実施例3)及び4(実施例4)の飼料配合物を第4
表に示す条件でふりかけて6ケ月給餌した。嗜好性、食
滞の有無、体重増加を測定し、第4表に併記した。
別に比較例4として配合2の飼料配合物を、比較例5と
して配合3の飼料配合物を、実施例3及び4と同様にし
てふりかけて給餌し、同様の試験を行った。これらの結
果を第4表にまとめて表示した。
実験例1〜9 トルラ酵母、イーストカルチャー、蛋白質の分解生成物
及びバイパス油脂を第5表に示す比率で配合した。各原
料はバイパス油脂として「プリプラスプライム」UNICHE
MA社(豪州)製を用いた以外は上記実施例と同一物質を
用いた。
月令16〜21月の黒毛和種虚勢牛3頭を1組とし、牛1頭
当り濃厚飼料4.7〜8.0kgを、濃厚飼料の比率が35〜70%
で残部が粗飼料からなる飼料に、第5表に示す配合物を
第6表に示す条件で90日給飼した。嗜好性、食滞の有
無、体重増加を測定し第6表に併記した。
第6表における実験例7〜9から明らかなように、濃厚
飼料の比率を増大させるだけで牛の食欲が低下し、1ケ
月の平均体重増が24、19、20kg/月と低下している。こ
れに対し胆汁末を除く本発明の配合物を添加した配合1
を用いた実験例1では34kg/月も体重が増加しているの
に対し、トルラ酵母を除いた配合5を用いた実験例2に
おいては食滞のため実験を継続できなかった。
また、胆汁末を除く本発明の配合物を添加した配合2を
用いた実験例2では、30kg/月も体重が増加しているの
に対し、蛋白質の酵素分解生成物の配合量が少ない配合
4を用いた実験例4においては18kg/月しか体重が増加
していない。
また、胆汁末を除く本発明の配合物を添加した配合3を
用いた実験例3では、26kg/月も体重が増加しているの
に対し、イーストカルチャーを加えなかった配合6を用
いた実験例6においては17kg/月しか体重が増加してい
ない。すなわち、本発明は酵母、イーストカルチャー、
蛋白質の酵素分解生成物及びバイパス油脂を一定比率で
配合した飼料添加物に更に胆汁末を一定比率で添加する
ことにより、牛の嗜好に合わせた飼料配合物を得ること
に成功したものである。
以上の結果より、本発明の成分である、酵母、イースト
カルチャー、蛋白質の酵素分解生成物及びバイパス油脂
はいずれも飼料添加物質として公知であるが、牛用飼料
としてはこの成分のいずれが欠如しても或いは本発明の
範囲外にあっても本発明の効果を発現しないばかりでな
く逆効果を呈することが判明した。
〔発明の効果〕
酵母とイーストカルチャーと蛋白質の酵素分解生成物と
バイパス油脂とを適正比率で配合した飼料配合物に、更
に胆汁末を適正比率で配合した本発明の牛用飼料配合物
は、バイパス油脂の添加によっても第一胃の細菌叢が正
常に維持され、牛の嗜好性を損なうことなく、乳用牛で
は乳量の増加、乳質の改善、出産後の初回発情までの日
数の短縮に有効であり、肉用牛では肥育後期の体重増加
に顕著な効果を発現した。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酵母、イーストカルチャー、蛋白質の酵素
    分解生成物、バイパス油脂及び胆汁末を配合してなり、
    且つ、酵母1重量部に対しイーストカルチャー0.05〜1.
    5重量部、蛋白質の酵素分解生成物0.05〜1.5重量部、バ
    イパス油脂0.2〜15重量部配合されていることを特徴と
    する牛用飼料配合物。
  2. 【請求項2】酵母がトルラ酵母である請求項第1項記載
    の牛用飼料配合物。
  3. 【請求項3】イーストカルチャーがビール酵母を糖蜜、
    ペプトン及び塩類の混合培地で培養し、酵母の増殖能力
    が保持された状態で乾燥した物質である請求項第1項ま
    たは第2項記載の牛用飼料配合物。
  4. 【請求項4】蛋白質の酵素分解生成物が脱皮大豆粕を酵
    素で分解して得られた分解産物である請求項第1項ない
    し第3項のいずれかに記載する牛用飼料配合物。
  5. 【請求項5】バイパス油脂が脂肪酸カルシウムである請
    求項第1項ないし第4項のいずれかに記載する牛用飼料
    配合物。
JP2182727A 1990-07-12 1990-07-12 牛用飼料配合物 Expired - Lifetime JPH078203B2 (ja)

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