JPH0782317B2 - 弦楽器用トレモロ装置 - Google Patents

弦楽器用トレモロ装置

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JPH0782317B2
JPH0782317B2 JP5029669A JP2966993A JPH0782317B2 JP H0782317 B2 JPH0782317 B2 JP H0782317B2 JP 5029669 A JP5029669 A JP 5029669A JP 2966993 A JP2966993 A JP 2966993A JP H0782317 B2 JPH0782317 B2 JP H0782317B2
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tremolo
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嘉行 村田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】この発明は、スチールギターやエレ
キギター等の弦楽器に備えられる弦楽器用トレモロ装置
に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】スチールギターやエレキギタ
ー等の弦楽器には、楽器演奏中において、弦楽器本体上
に張設された複数の弦の張力を全弦同時に、かつ、一律
に変化させることにより、発音中の楽音のピッチを全弦
同時に変更して、特殊な音響効果(ビブラート効果)、
すなわち、いわゆるトレモロ効果を得るための弦楽器用
トレモロ装置が備えられている。従来の一般的な弦楽器
用トレモロ装置は、弦楽器本体上に上下方向に揺動可能
に取り付けられたトレモロ基板上に、弦楽器本体上に張
設された各弦の一端を支持固定する弦ブリッジを設け、
トレモロ基板をトレモロアームで上下方向に揺動させる
(アーミング操作)ことにより、一端が弦ブリッジで支
持固定された各弦の張力を全弦同時に、かつ、一律に変
化させる構成とされている。しかし、このような従来の
弦楽器用トレモロ装置においては、そのトレモロ基板の
アーミング操作において全弦が弦の線径の大小(太さ)
に関係なく一律に同量移動(緊張ないし弛緩)する(こ
の場合、トレモロ基板の動きが直接各弦の一端を支持固
定する弦ブリッジに伝達される)こととなるので、ここ
において各弦の張力変化はまちまちの状態になる。その
ため、例えば、コード(和音)演奏を行うため、各弦を
所定のフレット位置で押弦操作した状態のもとで、同時
に、それら弦をピッキングしたあと、トレモロ基板のア
ーミング操作により各弦に同時に張力変化を与えた場
合、発音中の各楽音のピッチは各楽音間で何の関係もな
くバラバラの状態で変化することになり、ハーモニック
(各楽音のピッチが各楽音間で一定の差をもって変化す
る)なアーミング演奏が行なえないものであった。ま
た、従来の場合では、アーミング操作の動きが全弦に一
律に伝達されるので、各弦での張力の変化調整ができ
ず、このために、各弦の張力同士を互いに特定の関係を
もって変化させることもできなかった。図9は上記従来
の弦楽器用トレモロ装置により線径の異なる各弦(No.
1〜No.6)に全弦同時に、かつ、一律に張力変化(ア
ーミング・アップおよびアーミング・ダウンによる緊張
ないし弛緩)を与えた場合における各弦の張力変化を楽
音のピッチ変化として数値(周波数)で示したものであ
り、図10は図9における楽音のピッチ変化を曲線グラ
フで示したものである。これらの各図から、線径の異な
る各弦(No.1〜No.6)を一律に同量移動させた場合で
は、各楽音のピッチ(周波数)は各楽音間で何の関係も
なくバラバラの状態で変化することが判る。図10にお
いて符号a、b、c、d、e、fはトレモロ基板が非ア
ーミング操作時(弦の緊張距離O)にあるときの各弦
(No.1〜No.6)の周波数、すなわち開放弦音高の周波
数を示している。各曲線グラフはこれら各弦(No.1〜N
o.6)の周波数a、b、c、d、e、fがトレモロ基板
のアーミング操作で変化する状態を示しており、この各
曲線の関係をみても各楽音のピッチ変化がハーモニック
な関係にないことが判る。
【0003】
【発明の目的】この発明は、上述の如き事情に鑑みてな
されたもので、その目的とするところは、線径の異なる
複数の弦の張力を全弦同時に変化させた場合、各弦の張
力同士が互いに特定の関係を保ちながら変化する弦楽器
用トレモロ装置を提供することにある。ここで、「特定
の関係」とは、各楽音間のピッチの差(周波数差)が所
定の関係にあることを意味する。
【0004】
【発明の要点】この発明の弦楽器用トレモロ装置は上記
目的を達成するため、弦楽器本体上に張設された各弦の
一端を支持し、かつ、固定すると共に、該弦の固定部が
前記弦楽器本体に対して移動可能な複数の弦支持固定部
材と、前記弦楽器本体に対し回動可能に取り付けられ、
アーミング操作で回動するアーミング軸と、該アーミン
グ軸上にそれぞれ前記各弦に対応して配置され、アーミ
ング操作による前記アーミング軸の回転運動を前記各弦
毎にそれぞれ独立して前記各弦支持固定部材に伝達し
て、該各弦支持固定部材の前記各弦の固定部をそれぞれ
独立して移動させることにより、前記各弦の張力を独立
に可変制御する複数のカムとを備えたことを要点として
いる。
【0005】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的かつ詳細に説明する。図1〜図3はこの発明による
弦楽器用トレモロ装置の全体構成を示したものであり、
図1はその平面図、図2は図1のII−II線に沿う断面
図、図3は図1のIII−III線に沿う一部を省略した断面
図である。
【0006】同図において、符号1はスチールギター、
エレキギター等の弦楽器本体(ボディ)であり、符号2
は該弦楽器本体1上に備えられたこの考案の弦楽器用ト
レモロ装置(以下、単に「トレモロ装置」と称する)で
ある。弦楽器本体1上には線径の異なる複数の弦(第1
弦〜第6弦)3〜8が張設されている。これらの各弦3
〜8の一端は後述するトレモロ装置2の各弦支持固定部
材15に支持固定され、他端は図示しないネック端(ヘ
ッド)に備えられた各糸巻き装置に支持固定されてい
る。
【0007】例示の場合の弦楽器本体1は図示しないネ
ックとともに合成樹脂、例えば、不飽和ポリエステル樹
脂をベースに、ガラス繊維強化のシートモールディング
コンパランド等の成形材料を含有させたもの、或いは繊
維強化発泡樹脂材料(炭素繊維、プラミド繊維、ガラス
繊維、金属繊維等の強化用繊維で強化された、エポキシ
樹脂、ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、フェノール
系樹脂等の発泡樹脂)、または短繊維の炭素繊維等にて
形成されている。そして、このような弦楽器本体1のト
レモロ装置2が備えられる部位には該トレモロ装置2の
一部を組み込むための空間部9が形成されている。この
空間部9の下端は弦楽器本体1の下面に複数のボルト1
0にて着脱可能に取り付けられた蓋11にて閉じられて
いる。
【0008】トレモロ装置2は、弦楽器本体1の上面に
複数のボルト12にて着脱可能に取り付けられたトレモ
ロベース13と、該トレモロベース13上に各弦3〜8
に対応して弦の張設方向(矢印a、b方向)にスライド
可能に取り付けられた複数の弦長調整部材14と、該各
弦長調整部材14に回動可能に取り付けられた弦支持固
定部材15と、トレモロベース13に回動可能に取り付
けられたアーミング軸16と、該アーミング軸16上に
各弦3〜8に対応して配置された複数のカム17〜22
とを備えて構成されている。
【0009】トレモロベース13は平面形状が矩形状を
なした平板構造のものであり、その中央部の長手方向に
各弦3〜8に対応するよう所定の間隔を置いて配置され
た複数の矩形状の開口23が形成され、後端上には垂直
な起立部24が形成されている。このようなトレモロベ
ース13は各開口23が空間部9上に位置するようにし
て弦楽器本体1に取り付けられている。
【0010】各弦長調整部材14はコ字状をなした枠構
造のものであり、トレモロベース13の各開口23上に
載置されている。そして、トレモロベース13の起立部
24の各水平孔25に挿通された弦長調整ボルト26が
その後部壁27の各ねじ孔28にねじ込まれており、弦
長調整ボルト26を回すと、トレモロベース13上を弦
の張設方向(矢印a、b方向)にスライドし、この弦長
調整部材14に取り付けられた弦支持固定部材15にて
一端が支持固定された弦(3〜8)の弦長を変えること
ができるようになっている。この場合、弦長調整ボルト
26の起立壁24と後部壁27との間にはコイルスプリ
ング29が介装されており、このコイルスプリング29
により弦長調整部材14はガタツキがなく円滑にトレモ
ロベース13上をスライドする。このような弦長調整部
材14の前端には磁気ピックアップ30を収納するため
のピックアップ収納部31が一体に設けられている。
【0011】各弦支持固定部材15は、弦長調整部材1
4に回動可能に取り付けられた弦支持部材32と、該弦
支持部材32に一体的に結合された弦固定部材33とか
らなっており、弦支持部材32で弦の一端34を巻き付
け支持するとともに弦固定部材33で弦の一端34を弦
支持部材32に押圧固定するようになっている。弦支持
部材32は弦長調整部材14の両側壁35、36間に回
動可能に橋架された支軸37上に固着されており、略円
形形状をなしている。この場合、弦支持部材32の外周
面の2箇所には弦の一端34を巻き付けた際に弦の滑り
を防止して弦の巻き付けを安定させるための平面部3
8、39が設けられている。弦固定部材33は弦支持部
材32を挾む状態で支軸37上に固着されたコ字状部材
40の後部壁41のねじ孔41aにねじ込まれた弦固定
ボルト42の先端と弦支持部材32の外周面との間に介
在された板状のもので弦支持部材32の外周面に巻き付
けられた弦の一端34に当てて弦固定ボルト42を回し
て締め付けることにより、弦の一端34を弦支持部材3
2の平面部39に押圧固定するようになっている。この
場合、弦の一端34は弦固定部材33の押圧力により弦
支持部材32の平面部39に強固に固定されるが、同時
にボールエンド44により抜け止めされている。
【0012】アーミング軸16はトレモロアーム45の
揺動によりその揺動量に応じて回動してトレモロアーム
45の動きを各弦支持固定部材15に後述する各カム1
7〜22を介して伝達するためのものである。このよう
なアーミング軸16はトレモロベース13の下面両側に
一体形成された垂下壁46、47に回動可能に取り付け
られ、その両側にトーションスプリングからなるバラン
スばね48、49を有している。各バランスばね48、
49はアーミング軸16の垂下壁46、47外に突出し
ている部分50、51に嵌着固定されたボス部52、5
3に巻き付けられており、その巻き付けられた一部がボ
ス52、53に固着されるとともに両端54、54が弦
楽器本体1に固着されている。この場合、トレモロアー
ム45が弦楽器本体1に形成された切欠部55を介して
一方のボス部52の外周面にねじ込まれている。このよ
うなアーミング軸16はトレモロアーム45を上下方向
(矢印c、d方向)に揺動させると上述のようにその揺
動量に応じて回動する。この場合、復帰状態にある各バ
ランスばね48、49によりトレモロアーム45は非ア
ーミング時の位置が第2図に示すように保持されてお
り、この状態にあるトレモロアーム45を上下方向に揺
動すると、アーミング軸16は各バランスばね48、4
9に抗して回動する。なお、バランスばね48、49は
アーミング軸16と弦楽器本体1間に介装されるコイル
スプリング等に変えることもできる。
【0013】アーミング軸16上の各弦3〜8に対応す
る位置に配置された各カム17〜22はそれぞれ最小径
が同じで最大径の異なる接線カムであり、例示の場合で
は、アーミング軸16とは別体に形成されて図4に示す
ようにアーミング軸16にはその軸穴56を通して嵌め
込まれ、かつ、キー57で回転止めされている。この場
合、各カム17〜22間には間隔カラー43が介在され
る。各カム17〜22はアーミング軸16に一体形成す
ることもあるが、例示のように別体に形成した場合には
異なるカムに変えることができる。これらの各カム17
〜22は上述のようにアーミング軸16の回転運動を弦
固定ボルト42を介して各弦支持固定部材15に伝達す
るためのものであり、それぞれ対応する各弦3〜8の線
径の大小(太さ)に応じてその最大径が異なっている。
ここでは線径が太い弦に対応するものほど伝達量が大き
くなるようにその最大径を大きくしている。また、同時
に各カム17〜22間で伝達量が比例するように最大径
の比率を定めている。例えば、各カム17〜22の最小
径(D1)を30mmとした場合、最小の線径を有する第
1弦3に対応するカム17の最大径(D2)は33mmと
され、第2弦4に対応するカム18の最大径(D2)は3
4.5mmとされ、第3弦5に対応するカム19の最大径
(D2)は35.4mmとされ、第4弦6に対応するカム20
の最大径(D2)は36mmとされ、第5弦7に対応する
カム21の最大径(D2)は36.9mmとされ、最大の線径
を有する第6弦8に対応するカム22の最大径(D2
は37.5mmとされる。図4は最小の線径を有する第1弦3
に対応するカム17と、第3弦5に対応するカム19
と、最大の線径を有する第6弦8に対応するカム22と
を代表的に示したものである。この図4において、各カ
ム17、19、22の実線で示した位置が非アーミング
時(カム回動角度O)の位置であり、想像線
【外1】 で示した位置が最大アーミング・アップ時の位置であ
り、想像線
【外2】 で示した位置が最大アーミング・ダウン時の位置であ
る。この場合、各カム17、19、22の非アーミング
時の角度位置はそれぞれ各弦支持固定部材15のセット
状態、すなわち弦固定ボルト42の傾斜角を同じにする
ことから異なつている。各弦3〜8は各弦支持固定部材
15の弦固定ボルト42が図示の傾斜角度にあるとき、
図示しない糸巻き装置により張力調整されてそれぞれ所
定の開放弦音高が発音されるように張設されている。各
弦支持固定部材15の弦固定ボルト42は各カム17、
19、22が想像線
【外1】のように最大アーミング・アップしたとき、支
軸37を中心に想像線
【外3】 の位置に回動し、各カム17、19、22が想像線
【外2】のように最大アーミング・ダウンしたとき、支
軸37を中心に想像線
【外4】 の位置に回動する。このように各カム17〜22はそれ
ぞれその最大径(D2)が異なっているので、各弦支持
固定部材15へのアーミング軸16の回転運動の伝達量
がそれぞれ異なり、最大径(D2)の最も小さなカム1
7の伝達量が最も小さく、最大径(D2)の最も大きな
カム22の伝達量が最も大きい。
【0014】上記の如く構成されたこの発明のトレモロ
装置においては、トレモロアーム45を上下方向(矢印
c、d方向)に揺動させると、その揺動量に応じてアー
ミング軸16が図4に示すように回転(矢印e、f方
向)し、その回転運動がこれに連動する各カム17〜2
2を介して各弦3〜8の一端34を支持固定する各弦支
持固定部材15にそれぞれ独立して伝達される。この回
転運動の伝達で各弦支持固定部材15は支軸37を中心
に回動(矢印g、h方向)することとなり、その回動量
に応じて各弦3〜8を緊張(矢印b方向)ないし弛緩
(矢印a方向)させる。これにより、発音中の各楽音の
ピッチが全弦同時に変更される。この場合、アーミング
軸16の回転運動は各カム17〜22により各弦支持固
定部材15に対しそれぞれ独立して伝達されるので、各
カム17〜22による伝達量を適宜変えることにより、
各弦3〜8の張力同士を互いに特定の関係で変化させる
ことができ、例示のように各カム17〜22の伝達量を
線径の大きい弦ほど大きくなるように設定した場合に
は、各楽音のピッチが各楽音間で一定の差をもって変化
することとなり、ハーモニックなアーミング演奏が可能
となる。
【0015】図5は上記実施例の弦楽器用トレモロ装置
における各カム17〜22のアーミング操作時の回動角
度に対応する各楽音のピッチ変化を数値(周波数)で示
したものであり、図6は図5における各楽音のピッチ変
化を曲線グラフで示したものである。これらの各図か
ら、各カム17〜22の最大径(D2)を各弦3〜8の
線径の大小(太さ)に応じて変えると、各楽音のピッチ
(周波数)は各楽音間で一定の差をもって変化すること
が判る。図6において符号a、b、c、d、e、fはア
ーミング軸16が非アーミング操作時(カムの回動角度
O)にあるときに、開放弦状態の各弦3〜8(No.1〜N
o.6)をピッキングした場合に得られる発生楽音の周波
数、すなわち開放弦音高の周波数を示している。各曲線
グラフはこれら各弦3〜8の周波数a、b、c、d、
e、fがアーミング軸16のアーミング操作で変化する
状態を示しており、この各曲線の関係から各楽音のピッ
チ変化が前述の非アーミング操作時において得られる各
楽音のピッチを基準として、互いに平行な周波数関係を
保ちながら変化してゆき、このため、各楽音のピッチ変
化がハーモニックな関係にあることが判る。
【0016】なお、上記実施例では各カム17〜22の
それぞれの外径形状を、第4弦をピッキングした場合に
得られるピッチ(周波数)を基準として、それ以外の他
の各楽音のピッチが一定の周波数関係をもって変化する
ように設定した場合を示したが、第4弦以外の弦のピッ
チを基準として他の弦のピッチが変化するように設定し
てもよく、また、この考案は例えば一部の弦に係る楽音
のピッチのみが特定の弦に係る楽音との間で所定の差を
もって変化するように設定することもできる。たとえ
ば、各カム17〜22のうち、一部のカムの外径形状を
適宜変えることによって一部の弦に係る楽音のピッチ変
化のみを種々制御することもできる。
【0017】図7はアーミング軸16の回転運動を各弦
支持固定部材15に伝達するためのカムの別の実施例を
示している。ここでは最小の線径を有する第1弦3に対
応するカム17′と、第3弦5に対応するカム19′
と、最大の線径を有する第6弦8に対応するカム22′
とを代表的に示している。この場合も各カム17′、1
9′、22′は接線カムであるが、それぞれ最小径(D
1)と最大径(D2)とを異にしている。ここにおいて、
各カム17′、19′、22′は線径の大きな弦に対応
するものほど最小径(D1)の小さなカムとされ、か
つ、その最小径(D1)と最大径(D2)の比率が大きな
カムとなっている。例示の場合において各カム17′、
19′、22′はアーミング軸16に対し同一の角度で
取り付けられている。実線で示した位置が非アーミング
時(カム回動角度O)の位置であり、想像線
【外1】で示した位置が最大アーミング・アップ時の位
置であり、想像線
【外2】で示した位置が最大アーミング・ダウン時の位
置である。従って、実線位置にある各カム17′、1
9′、22′に接触する各弦支持固定部材15の弦固定
ボルト42の傾斜角度はそれぞれ異なり、これらの位置
において各弦3、5、8は所定の開放弦音高が発音され
るように張設されている。各弦固定ボルト42は各カム
17′、19′、22′が想像線
【外1】のように最大アーミング・アップしたとき、支
軸37を中心に想像線
【外3】の位置に回動し、各カム17′、19′、2
2′が想像線
【外2】のように最大アーミング・ダウンしたとき、支
軸37を中心に想像線
【外4】の位置に回動する。
【0018】このようなカム17′、19′、22′を
用いた場合においても上記カム17〜22を用いたと同
様の作用が得られ、各弦3〜8はその線径の大小に応じ
た張力変化がなされることとなる。
【0019】図8(a)、(b)は同じくアーミング軸
16の回転運動を各弦支持固定部材15に伝達するため
のカムの更に別の実施例を示している。図8(a)に示
すカム58は円形カムであり、図8(b)に示すカム5
9は長円形カムである。これらのカム58、59を用い
る場合にはいずれも各弦3〜8の線径の大小に応じてそ
の偏心量を変えるようにし、ハーモニックなアーミング
演奏を行なうには線径の大きな弦に対応するカムほど偏
心量を大きく設定する(ここでは第6弦8に対応するカ
ムを示している)。各カム58、59において実線で示
した位置が非アーミング時(カム回動角度O)の位置で
あり、想像線
【外1】で示した位置が最大アーミング・アップ時の位
置であり、想像線
【外2】で示した位置が最大アーミング・ダウン時の位
置である。そして、各カム58、59は想像線
【外1】のように最大アーミング・アップしたとき、弦
固定ボルト42を支軸37を中心に想像線
【外3】の位置に回動させ、想像線
【外2】のように最大アーミング・ダウンしたとき、弦
固定ボルト42を支軸37を中心に想像線
【外4】の位置に回動させる。
【0020】これらの各カム58、59を用いた場合に
も上記カム17〜22を用いたと同様の作用が得られ、
各弦3〜8はその線径に応じた張力変化がなされること
となる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の弦楽器
用トレモロ装置は、弦楽器本体上に張設された各弦の一
端を支持し、かつ、固定すると共に、該弦の固定部が前
記弦楽器本体に対して移動可能な複数の弦支持固定部材
と、前記弦楽器本体に体し回動可能に取り付けられ、ア
ーミング操作で回動するアーミング軸と、該アーミング
軸上にそれぞれ前記各弦に対応して配置され、アーミン
グ操作による前記アーミング軸の回転運動を前記各弦毎
にそれぞれ独立して前記各弦支持固定部材に伝達して、
該各弦支持固定部材の前記各弦の固定部をそれぞれ独立
して移動させることにより、前記各弦の張力を独立に可
変制御する複数のカムとを備えたので、各弦の張力を全
弦同時に変化させ、発生中の楽音のピッチを全弦同時に
変更する場合において、各弦毎に例えば線径の大小等に
応じた張力変化を独立に可変制御することが可能とな
る。このために、たとえば、発音中の各楽音のピッチを
各楽音間で一定の差をもちながら変化させるハーモニッ
クなアーミング演奏などが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例による弦楽器用トレモロ装置
を示した平面図。
【図2】図1のII−IIに沿う断面図。
【図3】図1のIII−III線に沿う一部を省略した断面
図。
【図4】同弦楽器用トレモロ装置の第1弦、第3弦、第
6弦に対応する要部を示した拡大断面図。
【図5】同弦楽器用トレモロ装置の各カムのアーミング
操作時の回動角度に対応する各楽音のピッチ変化を数値
(周波数)で示した図。
【図6】図5における各楽音のピッチ変化を曲線グラフ
で示した図。
【図7】同弦楽器用トレモロ装置の各カムの別の実施例
を示した断面図。
【図8】(a)、(b)は同トレモロ装置の各カムの更
に別の実施例を示した断面図。
【図9】従来の弦楽器用トレモロ装置の各弦の張力変化
を楽音のピッチ変化として数値(周波数)で示した図。
【図10】図9における楽音のピッチ変化を曲線グラフ
で示した図。
【符号の説明】
1 弦楽器本体 2 弦楽器用トレモロ装置 3〜8 弦 14 弦長調整部材 15 弦支持固定部材 16 アーミング軸 17〜22 カム 32 弦支持部材 33 弦固定部材 34 弦の一端 42 弦固定ボルト 45 トレモロアーム 48、49 バランスバネ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弦楽器本体上に張設された複数の弦の張力
    をアーミング操作が可能なトレモロ操作子により全弦同
    時に変化させて、発生中の楽音のピッチを全弦同時に変
    更する弦楽器用トレモロ装置において、 前記弦楽器本体上に張設された各弦の一端を支持し、か
    つ、固定すると共に、該弦の固定部が前記弦楽器本体に
    対して移動可能な複数の弦支持固定部材と、 前記弦楽器本体に対し回動可能に取り付けられ、前記ト
    レモロ操作子のアーミング操作で回動するアーミング軸
    と、 前記アーミング軸上にそれぞれ前記各弦に対応して配置
    され、前記アーミング操作による前記アーミング軸の回
    転運動を前記各弦毎にそれぞれ独立した伝達量で前記各
    弦支持固定部材に伝達して、該各弦支持固定部材の前記
    各弦の固定部をそれぞれ独立して移動させることによ
    り、前記各弦の張力を独立に可変制御する複数のカム
    と、 を備えたことを特徴とする弦楽器用トレモロ装置。
  2. 【請求項2】前記各弦支持固定部材は、前記弦楽器本体
    に対し回動可能に取り付けられた略円形の弦支持部材
    と、該弦支持部材の外周面に巻かれた弦の一端を弦固定
    ボルトの締付力で該弦支持部材の外周面に押し付け固定
    する板状の弦固定部材とからなることを特徴とする請求
    項第(1)項に記載の弦楽器用トレモロ装置。
  3. 【請求項3】前記弦支持部材は前記弦楽器本体上に対応
    する弦の張設方向に移動可能に取り付けられた弦長調整
    部材に取り付けられていることを特徴とする請求項第
    (2)項に記載の弦楽器用トレモロ装置。
  4. 【請求項4】前記アーミング軸の一端には前記トレモロ
    操作子が取り付けられていることを特徴とする請求項第
    (1)項に記載の弦楽器用トレモロ装置。
  5. 【請求項5】前記各カムは前記各弦支持固定部材の弦固
    定ボルトに接触し、該弦固定ボルトを介して前記アーミ
    ング軸の回転運動を前記各弦支持固定部材の弦支持部材
    に伝達することを特徴とする請求項第(2)項又は第(3)項
    に記載の弦楽器用トレモロ装置。
  6. 【請求項6】前記各カムの外径形状は対応する弦の線径
    が大きいものほど前記アーミング軸の回転運動を前記弦
    支持固定部材に伝達する量が大きくなるように設定され
    ていることを特徴とする請求項第(1)項に記載の弦楽器
    用トレモロ装置。
  7. 【請求項7】前記各カムはそれぞれ最小径が同じであり
    最大径が対応する弦の線径に応じて異なる接線カムであ
    ることを特徴とする請求項第(6)項に記載の弦楽器用ト
    レモロ装置。
  8. 【請求項8】前記各カムはそれぞれ最小径および最大径
    が対応する弦の線径に応じて異なる接線カムであること
    を特徴とする請求項第(6) 項に記載の弦楽器用トレモロ
    装置。
  9. 【請求項9】前記各カムは最大アーミング・アップ時に
    おいてその最大径部が前記各弦支持固定部材と接触し、
    最大アーミング・ダウン時においてその最小径部が前記
    各弦支持固定部と接触することを特徴とする請求項第
    (7)項又は第(8)項に記載の弦楽器用トレモロ装置。
  10. 【請求項10】前記各カムは対応する弦の線径に応じて
    偏心量の異なる偏心カムであることを特徴とする請求項
    第(6)項に記載の弦楽器用トレモロ装置。
  11. 【請求項11】前記アーミング軸には該アーミング軸上
    に配置された前記各カムを弦の張力に対抗して初期位置
    に付勢するためのバランスばねが取り付けられているこ
    とを特徴とする請求項第(1)項に記載の弦楽器用トレモ
    ロ装置。
  12. 【請求項12】前記各カムが前記バランスばねにより初
    期位置にセットされている状態にあるとき、前記各弦支
    持固定部材により支持固定された前記各弦はそれぞれ所
    定の開放弦音高が発音される張力状態に張設されている
    ことを特徴とする請求項第(11)項に記載の弦楽器用トレ
    モロ装置。
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