JPH0783904A - クロマトグラム演算方法 - Google Patents

クロマトグラム演算方法

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JPH0783904A
JPH0783904A JP25001093A JP25001093A JPH0783904A JP H0783904 A JPH0783904 A JP H0783904A JP 25001093 A JP25001093 A JP 25001093A JP 25001093 A JP25001093 A JP 25001093A JP H0783904 A JPH0783904 A JP H0783904A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピーク面積の積算における積算時間の設定の
煩わしさを省くとともに、ピークシフトによる演算誤差
ができるだけ少なくなるようにしたクロマトグラム演算
方法を提供すること。 【構成】 キャリブレーション時にクロマトグラムにお
ける測定対象成分のピーク時間tn を求め、測定時に
は、前記ピーク時間tn の前後にそれぞれ許容テーリン
グ時間tnTに等しい時間幅を設定し、この設定時間幅t
S 内にクロマトグラムのピークPにおける立ち上がりと
立下がりとがあるときは、前記ピーク時間tn より前で
クロマトグラムの正の傾きLn が設定値以上になった時
点から前記ピーク時間tn よりも後でクロマトグラムの
負の傾き−Ln が設定値以下になる時点までの面積を求
め、前記設定時間幅tS 内にクロマトグラムのピークP
における立ち上がりと立下がりとがないときは、設定時
間幅tS 内の面積を求めるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば大気中に含まれ
るベンゼン、トルエン、キシレンなどの特定の成分を測
定することができるガスクロマトグラフを用いた大気中
成分濃度測定装置におけるクロマトグラム演算方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】図7は、前記ガスクロマトグラフを用い
た大気中成分濃度測定装置(以下、単に、大気中成分濃
度測定装置という)の一般的な構成を示す図で、この図
において、1は流路切換え装置で、例えば10個のポー
ト(図中、時計回り方向に付した10個の符号a〜jで
示す)を備えた公知の十方バルブよりなる。2はサンプ
ルシリンダで、その一端が三方電磁弁3を備えた管4を
介してポートaに接続されているとともに、他端が三方
電磁弁5を介して、フィルタ6を備えた駆動用空気導入
口7に接続されている。なお、8は五方電磁弁、9は十
方バルブダイヤフラム、10はキャピラリである。
【0003】ポートaに隣接するポートbは、管11お
よびフィルタ12を介してサンプルSの導入口13に接
続されている。14はポートbに隣接するポートcとポ
ートaに隣接するポートjとの間に管15,16を介し
て接続される濃縮管である。この濃縮管14は、詳細に
図示してないが、それ自体に通電されることにより発熱
し、昇温できるように構成されている。また、その内部
には適宜の濃縮用充填剤が設けられている。なお、濃縮
管14には濃縮用充填剤が設けられてないものもある。
【0004】17,18はそれぞれ分離カラム、分析カ
ラムで、分離カラム17は、ポートcに隣接するポート
dとポートjに一つおいて隣接するポートhとの間に管
19,20を介して接続されており、分析カラム18
は、一端がポートhと隣接するポートgに管21を介し
て接続され、他端が例えば光イオン化検出器などよりな
る分析部22に接続されている。なお、分析部22の他
端側は排出口23に接続されている。
【0005】ポートdに隣接するポートeは、ニードル
バルブ24を介してバックフラシュ口25に接続されて
いる。そして、ポートeに隣接するポートfは、ニード
ルバルブ26および圧力調整器27を備えた管28を介
してフィルタ29を備えたキャリアガス(例えばN2
ス)の導入口30に接続されている。また、ポートhに
隣接するポートiは、管31を介して管28のニードル
バルブ26と圧力調整器26との間の部分に接続されて
いる。なお、32は管11から分岐し、濃縮管14の近
傍に設けられた空冷装置(図示してない)と接続された
管33に設けられたポンプ、34は恒温槽である。
【0006】上記構成の大気中成分濃度測定装置を用い
て例えば大気中のベンゼン、トルエン、キシレンを定量
分析する場合、次のような操作が行われる。
【0007】 十方バルブ1の各ポートa〜jが図中
の実線で示すように接続されている状態で、サンプルシ
リンダ2を吸引動作させる。これによって、一定量のサ
ンプル(大気)Sが、サンプル導入口13、フィルタ1
2、ポートb,c、管15を経て濃縮管14に入り、さ
らに、管16、ポートj,aを経て管4に入る。このと
き、サンプルS中のベンゼン、トルエン、キシレンが濃
縮管14内に吸着される。
【0008】 十方バルブ1を図中の点線で示した状
態に切換えて、キャリアガスを導入口30から導入する
と同時に濃縮管14を所定温度に加熱する。この加熱に
よって、濃縮管14内において吸着されたベンゼン、ト
ルエン、キシレンが脱離され、濃縮されたサンプルがえ
られる。そして、導入口30から導入されたキャリアガ
スは、ポートi,j、管16を経て濃縮管14に入り、
さらに、管15、ポートc,d、管19を経て分離カラ
ム17に入る。このキャリアガスの流れによって、サン
プルS中のベンゼン、トルエン、キシレンと、キシレン
より後の成分とがほぼ分離される。
【0009】 他の成分と分離されたベンゼン、トル
エン、キシレンがさらに分離カラム17を出て、管2
0、ポートh,gを通過した時間に、十方バルブ1を図
中の実線状態に切換える。これによって、ポートgを出
たベンゼン、トルエン、キシレンは、ニードルバルブ2
6、ポートf,gを経たキャリアガスによって管21を
通過し、さらに、分析カラム18に送られる。また、こ
れと同時に、分離カラム17内に残留するキシレンより
後の成分を含むサンプルSは、ポートi,h、管20を
経て分離カラム17内に流れ込むキャリアガスによっ
て、管19、ポートd,eおよびニードルバルブ24を
経てバックフラッシュされる。
【0010】 分析カラム18に送られたベンゼン、
トルエン、キシレンは、さらに分析部22に導入され、
例えば図8に示すようなクロマトグラムが得られる。こ
の図において、B,T,Xはそれぞれベンゼン、トルエ
ン、キシレンを示す。分析後のベンゼン、トルエン、キ
シレンは、排出口23から排出される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ベンゼン、
トルエン、キシレンの濃度を得るには、前記図8に示し
たクロマトグラムにおける各ピークの面積を求める必要
があるが、従来のクロマトグラム演算方法においては、
前記面積計算の基本となるピークスタート時間とピーク
エンド時間とを、図9(A)に示すように、各成分毎、
例えばベンゼン(X)、トルエン(T)、キシレン
(X)のそれぞれについて設定していた。この図9
(A)において、A,C,Eはピークスタート時間を、
B,D,Fはピークエンド時間をそれぞれ示している。
【0012】しかしながら、上記従来のクロマトグラム
演算方法においては、各成分について前記ピークスター
ト時間とピークエンド時間とを設定しなければならない
ところから、キャリブレーション時の設定項目が非常に
多くなり、ピークの自動判定を行うのが困難であるとい
った不都合の他に、次のような問題があった。
【0013】すなわち、この種の大気中成分濃度測定装
置においては、カラム17,18の劣化や、温度変化、
キャリアガスの流量変化などに起因して、クロマトグラ
ムにおいてピークシフトが生ずることがある。図9
(B)は、例えばベンゼンにおけるピークシフトを示し
たもので、ピークシフトが生じてない場合の面積は、図
中の斜線部Rであるのに対し、ピークシフトが生じた場
合、面積は斜線部R’となる。これは、ピークシフトに
伴ってピークスタート時間がAからA’に、ピークエン
ド時間がBからB’にシフトするためである。この結
果、成分濃度算出の基礎となるピーク面積が正しく得ら
れず、従って、定量結果に誤差が生じることが避けられ
なかった。
【0014】本発明は、上述の事柄に留意してなされた
もので、その目的は、ピーク面積の積算における積算時
間の設定の煩わしさを省くとともに、ピークシフトによ
る演算誤差ができるだけ少なくなるようにしたクロマト
グラム演算方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のクロマトグラム演算方法は、キャリブレー
ション時にクロマトグラムにおける測定対象成分のピー
ク時間を求め、測定時には、前記ピーク時間の前後にそ
れぞれ許容テーリング時間に等しい時間幅を設定し、こ
の設定時間幅内にクロマトグラムのピークにおける立ち
上がりと立下がりとがあるときは、前記ピーク時間より
前でクロマトグラムの正の傾きが設定値以上になった時
点から前記ピーク時間よりも後でクロマトグラムの負の
傾きが設定値以下になる時点までの面積を求め、前記設
定時間幅内にクロマトグラムのピークにおける立ち上が
りと立下がりとがないときは、設定時間幅内の面積を求
めるようにしている。
【0016】
【作用】上記クロマトグラム演算方法によれば、クロマ
トグラムに所定のピークが認められる場合は勿論のこ
と、所定のピークが認められないような場合にも、自動
的に積算時間が設定されるので、ピーク面積の積算にお
ける積算時間の設定の煩わしさがなくなる。そして、ピ
ークシフトが生じても、その影響を受けることなく、ピ
ーク面積を精度よく得ることができる。
【0017】そして、特に、クロマトグラムに所定のピ
ークが認められる場合、キャリブレーション時のピーク
時間の前後に、所定の時間幅の不感帯域を設定しておく
ようにしてもよい。このようにすることにより、クロマ
トグラムに例えば図6に示すように、ピーク内に異性体
に基づく谷間部分が生じているような場合にも、その部
分を積算開始時点または積算終了時点としないようにす
ることができ、その結果、ピーク面積を精度よく得るこ
とができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照しなが
ら説明する。
【0019】先ず、前記図7に示した装置において、ス
パンガスをサンプル導入口13から装置内に導入して、
図2のフローチャートに示すようにして、キャリブレー
ションを行う。このフローチャートから理解されるよう
に、成分にピークがないとき、すなわち、ピークに立ち
上がりと立下がりとがないときは、全てエラーとして処
理を行う。そして、ピークがあるときにのみ、各ピーク
の面積を行う。各成分(この場合、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン)に、図4に示すように、それぞれピーク
がある場合、それぞれの成分のピーク時間A,B,Cを
メモリする。以下、説明の都合上、このピーク時間(リ
テンションタイム)をtn という。
【0020】次に、前記図7に示した装置に例えば大気
をサンプルSとしてサンプル導入口13に導入して測定
する場合について説明する。図3は、この測定によって
得られるクロマトグラムの一例を示すもので、この図
は、キャリブレーション時において得られた例えばベン
ゼンのピークを示すもので、tn はキャリブレーション
時のピーク時間である。また、Pは測定時に得られたピ
ーク(実際のピーク)を示している。
【0021】本発明では、キャリブレーション時のピー
ク時間tn の前後にそれぞれ許容テーリング時間tnT
等しい時間幅、つまり、キャリブレーション時のピーク
時間tn を中心に幅2tnTの時間を設定する〔以下、こ
の時間を設定時間幅tS (=2tnT)という〕。そし
て、この設定時間tS 内におけるクロマトグラムにピー
クPがあるときは、設定時間tS 内におけるクロマトグ
ラムの傾き(変化率)Ln を求め、クロマトグラムの正
の傾きLn がある設定値以上(絶対値が大きくなる)に
なった時点をピーク積算開始時点tnSとし、負の傾き−
n がある設定値以下(絶対値が小さくなる)になった
時点をピーク積算終了時点tnEとし、これらピーク積算
開始時点tnSからピーク積算終了時点tnEまでのピーク
面積を求めるのである。
【0022】このようにすることにより、従来のピーク
スタート時間とピークエンド時間の設定を行うことが不
要になり、自動的にピーク面積を求めることができると
ともに、図5に示すように、ピーク時間tn がtn ’に
ずれるようなピークシフトが生じても、その影響を受け
ることなく、ピーク面積を正確に求めることができる。
【0023】また、前記設定時間幅tS 内におけるクロ
マトグラムに、図3において、仮想線(破線)で示すよ
うに、顕著なピークPがないときは、設定時間tS 内の
全面積を求めるのである。このようにすることにより、
設定時間幅tS 内におけるピークPが低い場合において
も、自動的にピーク面積を求めることができる。
【0024】図1は、上述の動作を示すフローチャート
の一例を示している。この図から理解させるように、本
発明方法によれば、所定の設定時間幅tS 内に顕著なピ
ークが存在するときは勿論のこと、顕著なピークPが存
在しなくても、ピーク面積を自動的に求めることがで
き、成分濃度を得ることができる。
【0025】ところで、キシレンのように異性体のある
成分においては、図6に示すように、ピークPが中途半
端に切れてしまう。このような場合、xで示す部分が積
算開始時間または積算終了時間として判断してしまうこ
とがある。そこで、このようなミスをなくすため、所定
の設定時間幅tS 内に顕著なピークPが存在するときに
おいては、キャリブレーション時のピーク時間tn の前
後に、所定の時間幅tF (=2tf )の不感帯域を設定
しておき、この時間幅tF の間は、前記クロマトグラム
の傾きLn が設定値以上または設定値以下になっても、
積算開始時点または積算終了時点と判断しないようにす
ることができ、これによって、積算ミスを効果的に回避
することができる。
【0026】上述の実施例は、大気中に含まれるベンゼ
ン、トルエン、キシレンを定量測定するものであった
が、本発明は、これに限られるものではなく、他の複数
の成分の同時定量に適用できることは勿論のこと、定量
対象が単一の場合にも適用できるのはいうまでもない。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
実際の測定おいて得られるクロマトグラムに所定のピー
クが認められる場合は勿論のこと、所定のピークが認め
られないような場合にも、自動的に積算時間が設定され
るので、ピーク面積の積算における積算時間の設定の煩
わしさがなくなる。そして、ピークシフトが生じても、
その影響を受けることなく、ピーク面積を精度よく得る
ことができる。
【0028】そして、特に、クロマトグラムに所定のピ
ークが認められる場合、キャリブレーション時のピーク
時間の前後に、所定の時間幅の不感帯域を設定しておく
ことにより、異性体がある成分についても、ピーク面積
を精度よく得ることができる。
【0029】従って、本発明によれば、ガスクロマトグ
ラフを用いて大気中成分濃度を測定する場合など、成分
の定量分析を精度よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクロマトグラム演算方法を実施するた
めの測定時の操作手順の一例を示すフローチャートであ
る。
【図2】本発明のクロマトグラム演算方法を実施するた
めのスパンガスを用いてキャリブレーションを行うとき
の操作手順の一例を示すフローチャートである。
【図3】測定によって得られたクロマトグラムの一例を
示す図である。
【図4】キャリブレーション時に得られたクロマトグラ
ムにおける各成分のピーク時間を示す図である。
【図5】本発明の動作を説明するための図である。
【図6】異性体のある成分におけるクロマトグラムの一
例を示す図である。
【図7】本発明方法が適用される装置の一例を示す構成
図である。
【図8】ベンゼン、トルエン、キシレンを含むクロマト
グラムの一例を示す図である。
【図9】(A),(B)は、従来のクロマトグラム演算
方法およびその欠点を説明するための図である。
【符号の説明】
P…ピーク、tn …キャリブレーション時のピーク時
間、tnT…許容テーリング時間、tS …設定時間幅、L
n …クロマトグラムの傾き、tF …不感帯域。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリブレーション時にクロマトグラム
    における測定対象成分のピーク時間を求め、測定時に
    は、前記ピーク時間の前後にそれぞれ許容テーリング時
    間に等しい時間幅を設定し、この設定時間幅内にクロマ
    トグラムのピークにおける立ち上がりと立下がりとがあ
    るときは、前記ピーク時間より前でクロマトグラムの正
    の傾きが設定値以上になった時点から前記ピーク時間よ
    りも後でクロマトグラムの負の傾きが設定値以下になる
    時点までの面積を求め、前記設定時間幅内にクロマトグ
    ラムのピークにおける立ち上がりと立下がりとがないと
    きは、設定時間幅内の面積を求めるようにしたことを特
    徴とするクロマトグラム演算方法。
  2. 【請求項2】 設定時間幅内にクロマトグラムのピーク
    における立ち上がりと立下がりとがあるとき、キャリブ
    レーションのピーク時間の前後に、所定の時間幅の不感
    帯域を設定してなる請求項1に記載のクロマトグラム演
    算方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103969379A (zh) * 2013-01-29 2014-08-06 深圳普门科技有限公司 一种液相色谱检验的测量值取得方法

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CN103969379A (zh) * 2013-01-29 2014-08-06 深圳普门科技有限公司 一种液相色谱检验的测量值取得方法

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