JPH0784564B2 - エピハロヒドリンポリマーを含有する帯電防止性組成物 - Google Patents

エピハロヒドリンポリマーを含有する帯電防止性組成物

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JPH0784564B2
JPH0784564B2 JP61104997A JP10499786A JPH0784564B2 JP H0784564 B2 JPH0784564 B2 JP H0784564B2 JP 61104997 A JP61104997 A JP 61104997A JP 10499786 A JP10499786 A JP 10499786A JP H0784564 B2 JPH0784564 B2 JP H0784564B2
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パトリック バーンハウス ジェームス
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ザ ビ−.エフ.グツドリツチ カンパニ−
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    • C08L71/02Polyalkylene oxides
    • C08L71/03Polyepihalohydrins
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
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Description

【発明の詳細な説明】 成形物またはフィルム等の物品を形成した場合に、合成
ポリマーが静電気を発生して蓄積することが知られてい
る。それらの物品は、帯電すると多量のほこりやゴミを
蓄積する傾向があり、それら物品の外観が見苦しくな
り、そして用途が妨げられる。ナイロンまたはポリエス
テルのポリマーを繊維に形成した場合には、静電荷電が
加工上の問題を起こす。一方、消費者の用途において、
前記合成繊維製の敷物材料は寒い乾燥した気候において
迷惑なショックを起こす傾向がある。衣服においては、
荷電織布が装着者にやっかいにまとわりつき、衣服を脱
ぐ際に装着者にショックを与える。更に、そのような衣
服は糸くずおよびゴミを付ける傾向が大きい。
静電荷電およびそれが原因となることのあるアーク放電
の問題は、清潔な部屋例えば病院の手術室、化学プラン
トおよび実験室、並びに特に電子装置において重大な感
心がもたれている。静電荷電によるアーク放電は爆発の
原因となることがあり、あるいは電子装置に損傷を与え
ることがある。
静電気の問題を克服するために、代表的な帯電防止剤を
使用して荷電を取り除くことが行われてきたが、そのよ
うな処理は永続性の点で消費者の用途に対しては殆んど
利点をもたらさない。静電荷電を減少するために使用す
る他の方法としては、イオン性基含有モノマーの重合、
帯電防止性モノマーの表面グラフト共重合、メタリック
繊維または炭素被覆フィラメントの混入、マトリクスポ
リマーへの帯電防止添加剤の配合等があった。
各種のポリマー構造体の静電荷電の低下を教示する従来
技術は多数存在する。或る従来技術の特許明細書には、
硬質物品例えばカバン、保護カバーおよび自動車部品の
成形または押出に使用する各種のポリマー構造体中に帯
電防止材料を配合することが記載されている。繊維およ
びフィルム中の静電荷電の除去に関する多数の従来の特
許文献も存在する。
本明細書に記載の仕事を行っていた後で、本発明者の仕
事に部分的に関連のある数種の「書いたもの」があるこ
とに本発明者は気付いた。その第1番目の書いたもの
は、A.C.Sancinetoの発明記録(Invention Record)第2
903号(1967年4月4日付)であり、そこにはAbson(商
品名)材料[アクリロニトリル、ブタジエンおよびスチ
レンのターポリマー(ABS樹脂)]とHydrin 100(商品
名)ポリマー[エピクロロヒドリンのホモポリマー]と
の50/50ブレンドの成形が記載されている。その材料は
相溶性があり、成形が容易であった。ABSプラスチック
単独のノッチ付アイゾットはノッチ2.6J/cmであった
が、ブレンドのノッチは7.6J/cmであった。Marbonの超
耐衝撃性Cycolac材料と匹敵する材料を開発する試みで
は、成分量を変化させることが提案されていた。
前記の書きものの第2番目は、R.J.MeyerおよびC.V.Pur
ksによる「Evaluation of Hydrin as a Rigid PVC Addi
tive(硬質PVC添加剤としてのHydrinの評価)」と題す
るレポート(1970年7月23日付)である。このレポート
には、Max Roha(当時B.F.Goodrich社の従業員)が欧州
に旅行した際に、西独のWacker Chemie GMBHが硬質PVC
中にHerclor C(商品名)樹脂を添加して衝撃強度を改
良し帯電防止特性を付与したとの情報を得たことが記載
されている。Herclor CはHydrin 200と類似のもので、
重量比約60〜70/40〜30のエピクロルヒドリンとエチレ
ンオキシドとのコポリマーである。前記のレポートで
は、Hydrin 100(エピクロリルヒドリンのホモポリマ
ー)およびHydrin 200(エピクロルヒドリンのコポリマ
ー)を使用して実施した試験結果が議論されている。こ
のレポートは結論を以下のとおりに述べている。
(a) Hydrin 200およびHerclor Cを各々8部または
それ以上別々に硬質PVCに添加することによって帯電防
止特性が得られた。
(b) Hydrin 100は、12pphrまでのレベルでは硬質PV
Cに帯電防止特性を付与することができなかった。
(c) Hydrin 200およびHydrin 100の12pphrまでを含
む硬質PVCコンパウンドの熱安定性は十分である。Herel
or Cは熱安定性を低下させる。
(d) Hydrinによる衝撃強度の向上は不十分であっ
た。
前記の書きものの第3番目は、J.T.OetzelがN.G.Dukeお
よびC.E.Flemingにあてた「Hydrin 200 as a PVC−Anti
stat(PVC帯電防止剤としてのHydrin 200)」と題する
社内メモ(1971年2月2日付)である。このメモはPVC
製品グループのメンバーとの会合および電話による打合
せを要約したものであり、用途およびPVC製品における
帯電防止性の必要性を一般的に議論している。
前記の書きものの第4番目も、J.T.OetzelからN.G.Duke
およびC.E.Flemingにあてた「Hydrin 200 as an Antist
atic Agent for Carpeting Fibers(敷物繊維用の帯電
防止剤としてのHydrin 200)」と題する社内メモ(1967
年2月2日付)である。このメモには、Hydrin 200をナ
イロン66および他の敷物繊維材料用の帯電防止剤として
評価する予定であること、並びにHydrin材料を樹脂と混
合し、帯電防止特性等の基本的性質を点検する予定であ
ることが述べられている。C.Purksがこの仕事をするこ
とになっていた。このメモには発明記録を提出したこと
も記載されている。
本発明者は、本発明に関する仕事を開始するときには、
前記の先行の仕事については何も承知していなかった。
更に、本発明者は、J.T.OetzelによるDukeおよびFlemin
gに対する2月2日付のメモに記載されている発明記録
も知らなかった。
更に最近になって、本発明者の知るところでは、Hydrin
ポリマーのユーザーに対して或る技術文献が郵送され
た。これらの文献(ここでは第5番目および第6番目の
書きものになる)は、1984年の第1または第2の四半期
頃にユーザーに郵送された。第5番目のものは「Hydrin
Rubber As A Flexible PVC Antistat(可撓性PVC帯電
防止剤としてのHydrinゴム)」と題するものであり、第
6番目のものは「Hydrin Rubber As A Rigid Vinyl Ant
istat(硬質ビニル帯電防止剤としてのHydrinゴム)」
と題するものである。両者は、各種の量のHydrin材料を
含む硬質および可撓性PVCについて、静電試験を含む物
性の試験データを報告している。
本発明は、固体の帯電防止剤としてエピハロヒドリン含
有ポリマーの有効量を含むプラスチック材料(熱可塑性
および熱硬化性を含む)に関する。熱可塑性材料の例と
しては、アクリロニトリルとブタジエンとスチレンとの
ポリマー(ABSポリマーとしても知られている);ポリ
エステル;ポリ塩化ビニル;塩素化ポリ塩化ビニル;お
よびポリカーボネートが含まれる。熱硬化性材料の例と
してはエポキシ樹脂およびフェノール樹脂が含まれる。
本発明のプラスチック材料は、プラスチック材料100重
量部に対してエピハロヒドリンポリマー帯電防止剤1〜
50重量部を含有している。
エピハロヒドリンホモポリマーとエピハロヒドリンコポ
リマーとから選んだエピハロヒドリン帯電防止剤をプラ
スチック材料中に含ませることによって静電荷電の不利
な効果が減少ないし除去される。帯電防止剤の有効量を
プラスチック材料中に使用して、23.5℃および50%RHで
1000ボルトの直流を与えてから10秒間以内に少なくとも
50%まで荷電散逸を起こす。更に具体的には、プラスチ
ック材料100重量部当り、静電剤を1〜50重量部好まし
くは2〜30重量部の量で使用することができる。
帯電防止剤は固体状である。帯電防止剤が粉末である場
合には、それがプラスチック材料中に均一に分布される
までそれをプラスチック材料と混合する。帯電防止剤
は、成形後にはプラスチック材料の一体的部分になるこ
とは明らかであろう。しかしながら、帯電防止剤をプラ
スチック材料用の表面処理に使用することもできる。
Dreyfussに対する米国特許第3,850,856号および第3,85
0,857号各明細書には、カチオン性開発環重合によって
調製した市販の液体状エピハロヒドリンポリマーが記載
されている。前記米国特許第3,850,857号明細書には、H
MF6酸(ここでMはリン、砒素およびアンチモンから選
んだV群元素である)のトリアルキルオキソニウム塩を
触媒として使用するエピハロヒドリンの重合方法が記載
されている。前記米国特許第3,850,856号明細書には、
水またはエチレングリコールの存在下でエピハロヒドリ
ンの重合を実施する米国特許第3,850,857号明細書記載
の技術の改良が記載されている。前記米国第3,850,856
号明細書に記載の方法で調製したエピハロヒドリンのポ
リマーはヒドロキシル末端をもつ。他のアルキレングリ
コールのいずれもヒドロキシル末端を提供することがで
きる。
本明細書に記載の液体状帯電防止剤は、25℃においてブ
ルックフィールド粘度16,000,000cps以下である。更に
具体的に言えば、前記の液体状ポリマーすなわち帯電防
止剤は、25℃で測定した粘度が100〜10,000,000cps好ま
しくは200〜2,000,000cpsの範囲であり、検量標準とし
てポリスチレンを使用したゲル透過クロマトグラフィー
によって測定した数平均分子量は200〜30,000好ましく
は300〜15,000である。
固体のエピハロヒドリンポリマーも、帯電防止剤として
使用することのできる周知の市販エラストマーである。
特に有用なこの材料の群は、エピハロヒドリンとアルキ
レンオキシドとのコポリマーである。これらのコポリマ
ーの調製は、水および場合により小量のキレート剤と有
機アルミニウム化合物との反応によって通常生成される
触媒で塊状または溶液重合によって容易である。これら
のコポリマーの数平均分子量は、ゲル透過クロマトグラ
フィーで測定すると、通常約30,000以上であり、好まし
くは60,000以上である。Oetzelに対する米国特許第4,25
1,648号明細書には、有機過酸化物によって前記コポリ
マーを硬化することを可能にする不飽和エポキシコモノ
マーも含有するエピハロヒドリンの固体状ポリマーが記
載されている。
本発明の固体状ポリマーエピハロヒドリン帯電防止剤を
調製するのに有用なエピハロヒドリンモノマーとして
は、エピクロロヒドリン、エピブロモヒドリン、エピヨ
ードヒドリンおよびエピフルオロヒドリンが含まれ、エ
ピクロロヒドリンが好ましい。
帯電防止剤としては、エピハロヒドリンのホモポリマ
ー、ならびに1,2−エポキシドモノマー特にアルキルグ
リシジルエーテルおよび炭素原子2〜6個のアルキレン
オキシド特にはエチレンオキシドおよびプロピレンオキ
シドから選んだ1種またはそれ以上のコモノマーとのコ
ポリマーが含まれる。これらのコポリマーにおいて、エ
ピハロヒドリンの量は約5〜95重量部で変化することが
でき、一方1種またはそれ以上のコモノマーは95〜5重
量部の量で使用する。特に好ましいコポリマーは、全体
を100重量部として、エピハロヒドリン5〜95重量部好
ましくは10〜60重量部と1種またはそれ以上のコモノマ
ー例えばエチレンオキシドまたはプロピレンオキシド95
〜5重量部好ましくは90〜40重量部とから成る固体状例
えば粉末の形のものである。帯電防止剤中にエピハロヒ
ドリンが存在すると、帯電防止剤およびそれとブレンド
するプラスチック材料の間の相溶性が改良されるように
思われる。
前記の帯電防止剤と共に、その他の帯電防止剤をプラス
チック組成物中に含ませることができる。それらの他の
帯電防止剤の若干の例を挙げれば、長鎖およびエトキシ
化アミンおよびアミドならびに4級アンモニウム塩が含
まれる。
プラスチック材料は一般に熱可塑性および熱硬化性に分
けられる。本発明は、一般に、エンジニアリングプラス
チック等のプラスチック材料に帯電防止特性を付与する
ことに関する。熱硬化性樹脂は、熱安定性の架僑化ポリ
マーネットワークが最終加工化製品のすみずみに延びた
樹脂である。
これは、熱を与えることによって軟化および流動性にす
ることのできる熱可塑性樹脂と対照的である。
既に説明したとおり、プラスチック材料に帯電防止特性
を付与するために、プラスチック材料を帯電防止剤で変
性することができる。本発明の目的は各材料を均一に分
散するまで固体の帯電防止剤を適当なプラスチック材料
と混合することによって達成される。適当な熱可塑性材
料の例としては、ABSポリマー、ポリ塩化ビニル、塩素
化ポリ塩化ビニル、ポリカーボネートおよびポリエステ
ルが含まれる。熱硬化性材料の例としては、エポキシ樹
脂およびフェノール樹脂が含まれる。
アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)樹脂
は、広範な組成、調製条件および性質をもっている。そ
の樹脂は、代表的には、強靭で、硬質で、押出または成
形が容易で、良好な耐摩耗性をもつ。その樹脂は、他の
樹脂特にポリ(塩化ビニル)とブレンドすることがで
き、ほとんどすべてのプラスチック成形法すなわち射出
成形、押出、または熱成形によって成形することができ
る。その樹脂は多数の自動車、船舶および通信の用途に
使用される。建築製品においては、前記の樹脂はパイ
プ、ダクトおよび構造フォーム用に使用される。
ABS樹脂の製造に通常使用されるモノマーの割合は、一
緒にしたアクリロニトリルおよびスチレン約40〜90%と
ブタジエン約60〜10部である。アクリロニトリルの量は
好ましくは約10〜60重量%である。ABS樹脂とその他の
ポリマー例えば塩化ビニルポリマー、スチレンポリマ
ー、メチルメタクリレートポリマー、ポリウレタン、ポ
リカーボネート等とのブレンドも使用することができ
る。押出または成形することのできる任意のABSコンパ
ウンドを本発明に従って使用することができる。
塩化ビニルポリマーは2種の主なタイムに製造する。す
なわち、ホモポリマー、並びに通常は酢酸ビニルまたは
CH2=C末端基少なくとも1個をもつ他の重合性オレ
フィン系モノマー1種もしくはそれ以上とのコポリマー
である。どちらのタイプも広範な可塑剤通常はエステル
によって可塑化することができる。硬質または未可塑化
PVCはパイプ用に広く使用される。可塑化材料は床の被
覆材に広く使用される。ホモポリマーはそれ自体が本質
的に耐熱性であるが、可塑剤の添加はそれが特別に耐熱
性でない限り、この性質をかなり低下させる。
硬質ポリ塩化ビニルは、コストが低いと共に、良好な衝
撃強度、良好な成形性、低重量、燃焼抵抗性、耐触性お
よび耐酸性をもつ熱可塑性材料である。そのために、硬
質ポリ塩化ビニルは建築用パネル、パイプ、パイプ継
手、ダクト、ブロー成形ビン等の製品に広範な用途が見
出されており、これらは硬質ビニルポリマーコンパウン
ドから押出、カレンダリングまたは成形によって製造さ
れる。これらの方法による加工に適切なポリ塩化ビニル
を製造するためには、その中に1種またはそれ以上の安
定剤、潤滑剤、顔料およびポリマー変性剤を加えること
が必要である。
本発明で使用する塩素化ポリ塩化ビニルは、市販のポリ
塩化ビニルの後塩素化によって容易に調製することがで
きる。後塩素化の前のポリ塩化ビニルは一般に、塩素含
量約56.7重量%、ガラス転移温度約75〜80℃、密度約1.
40g/cm3である。ポリ塩化ビニルの後塩素化は多数の方
法例えば溶液中での塩素化、水性懸濁もしくは膨潤剤中
の懸濁液中での塩素化、および乾燥ポリ塩化ビニル粉末
の直接塩素化によって行うことができる。
塩素化ポリ塩化ビニルは一般に最小塩素含量少なくとも
加重量%をもつものと定義され、そして実用上の目的か
らは、最大塩素含量約75%をもつ。好ましい態様におい
ては、塩素化ポリ塩化ビニルは塩素含量約64〜73%を含
む。
ガラス転移温度(Tg)とは、その温度以下においてポリ
マーが硬質およびガラス的(軟質およびゴム状ではな
く)に維持される温度である。塩素化ポリ塩化ビニルの
ガラス転移温度は塩素含量の増加に伴って上昇する。ポ
リ塩化ビニルそれ自体のガラス転移温度は約75〜80℃で
あるが、本発明に適した塩素化ポリ塩化ビニルの代表的
なガラス転移温度は、塩素含量60%に対して約87℃、塩
素含量68%に対して約128℃、そして塩素含量75%に対
して約178℃である。
塩素化ポリ塩化ビニルはホモポリマーであるかまたは少
数成分量の1種またはそれ以上の共重合性モノマーであ
ることができる。一般に、塩化ビニルの約20重量%まで
を、1種またはそれ以上の共重合性モノマー例えばモノ
オレフィン系共重合性モノマーと置き換えることができ
る。
ポリカーボネートは、芳香族、脂肪族、または混合ジオ
ールと炭酸誘導体との反応から誘導される特別の群のポ
リエステルである。ポリカーボネートは、適当な塩化水
素受容体の存在下でホスゲンとジオールとを反応させる
か、またはジオールと炭酸エステルとのメルト・トラン
スエステル化反応によって製造することができる。3種
のジヒドロベンゼンすなわちヒドロキノン、レゾルシノ
ールおよびカテコールをピリジン中のホスゲンと反応さ
せることができる。ヒドロキノンおよびレゾルシノール
はポリマーを生成するが、カテコールは環状カーボネー
トを生成する。ジエチレングリコールクロロホルメート
をアクリルアルコールと反応させて、高度に架橋した無
色で耐引っかき性で透明で光学的用途をもつポリカーボ
ネートを生成することができる。芳香族ポリカーボネー
トは熱に対して安定性が高く、機械的に強靭で、透明な
エンジニアリング熱可塑性材料である。
ポリカーボネートは光透過の用途において、軽量で耐破
壊性のガラス代替物として頻繁に使用される。そのよう
な用途の例としては、高速航空機の透明キャノピーがあ
る。透明性と高い曲げ強度と高い衝撃強度とが組合され
ると、ポリカーボネートシートは防弾窓ガラスの候補と
なる。
熱可塑性ポリエステルは、ポリマー主鎖に沿って分布す
る多数のエステル結合を特徴とする縮合生成物である。
それは1953年に織物繊維として紹介され、その後すぐに
フィルムの形になった。1966年に、最初の射出成形等級
のポリ(エチレンテレフタレート)が紹介されたが、最
近の射出成形等級の変形ポリ(エチレンテレフタレー
ト)は初期の材料よりも改良されている。ポリ(ブチレ
ンテレフタレート)はポリ(テトラメチレンテレフタレ
ート)とも称され、1970年に最初に市販された。初期の
射出成形等級には、非強化、ガラス強化、および難燃性
の製品が含まれていた。その特徴は、高温下での性能と
優れた化学品耐性とをもち、成形サイクルが短かくそし
て優れた成形流動性である。
熱硬化ポリエステルは、不飽和酸または無水物と多価ア
ルコールとの相互作用から誘導されるポリエステル主鎖
をもつ巨大分子である。反応は通常190〜220℃で進行
し、予め決めた酸価−粘度関係が達成されるまで続く。
ビニルモノマー例えばスチレン中の前記ポリマーの溶液
はしばしばポリエステル樹脂と称される。それらは液体
状の段階で充てん剤または繊維あるいはそれら両者とコ
ンパウンド処理し、続いて遊離基開始剤によって硬化し
て熱硬化製品を製造する。他のポリマー系において可能
な程度と比べてコンパウンド処理および加工における寛
容度が大きいので、特にガラス繊維強化材の領域で、市
場への浸透が非常に拡大している。熱硬化ポリエステル
は、塊状キャスト、積層、成形、引抜成形することがで
き、各種色彩のゲル被覆にすることもできる。用途に応
じて、ポリエステル主鎖成分並びに希釈剤ビニルモノマ
ーの種類および量を賢明に選択して、しばしば前記製品
の物理的および科学的性質を適合させることができる。
エポキシ樹脂は、アルカリの存在下でエピハロヒドリン
特にエピクロロヒドリンと多価フェノールとを縮合する
ことによって製造することのできる熱硬化性ポリエーテ
ルである。前記のフェノールはジフェニロールプロパン
またはビスフェノールAであることができる。過剰のエ
ピハロヒドリンを使用して、ポリマー鎖末端にエポキシ
ド基を存在させるようにする。
エポキシ樹脂は未硬化状態での用途が限られている。硬
化反応には、鎖に沿ったヒドロキシ基とエポキシ末端基
とが関連する。硬化剤としては、メチロール基が存在す
る熱硬化性樹脂、脂肪酸、または酸無水物、アミンまた
は他の窒素化合物が含まれる。好ましい硬化剤はアミン
である。硬化された樹脂は、良好な可撓性、接着性およ
び化学品抵抗性をもつ。
エポキシ樹脂の主要な商業的用途は、表面コーチングで
ある。エポキシ樹脂は食品用カンの内部コーチングまた
はウエアエナメルに使用するためにフェノール樹脂と一
緒にすることができ、あるいはウレア樹脂と一緒にして
白色エナメルとすることができる。エポキシ樹脂の他の
用途としては、電気部品を埋めるためのキャスチングま
たはポッチング樹脂、低圧ラミネート(通常はガラス繊
維を含む)、接着剤およびビニル樹脂用安定剤が含まれ
る。
フェノール熱硬化性樹脂は古くから公知であった。フェ
ノールは、ベンゼン環のヒドロキシ基に対するo−位ま
たはp−位に遊離の位置があれば、アルデヒドと反応し
て縮合生成物を与える。ホルムアルデヒドは圧倒的に最
も反応性の高いアルデヒドであり、市販生成物において
は殆んど独占的に使用されている。この反応は常に酸ま
たは塩基で触媒される。生成物の性質は、使用する触媒
のタイプに大きく依存する。ウエア−ホルムアルデヒド
およびメラミン−ホルムアルデヒド樹脂もこのカテゴリ
ーに含まれる。フェノールとホルムアルデヒドとのアル
カリ触媒反応の最初の生成物はレゾールとして知られて
いる。フェノール中のオルト位およびパラ位の3個所す
べてが反応に対して遊離であれば、架橋化材料が急速に
生成される。反応は通常、公知の3種の相すなわちA段
階、B段階およびC段階に分けられる。反応の最終段階
すなわちC段階において、大量の架橋が行われ、樹脂が
不溶性で不融性になる。
フェノール樹脂は、低圧ラミネート用の接着剤として、
ワニス中に、およびコーチング中に広範に使用されてい
る。
前記のプラスチック材料の多くは市販されており、容易
に入手できる。前記のプラスチック材料は、それに帯電
防止性を付与するために有効量の帯電防止剤更に他の通
常の添加剤を加えて変性することができる。こうして変
性したプラスチック材料を使用して広範な製品例えば敷
物材料、カバン、保護カバー、自動車部品等にすること
ができる。
以下の実施例で試験を行なうための試料を調製する際
に、カムヘッドをもつバンバリーミキサーを使用した。
各種のプラスチック材料に使用した最大温度は以下のと
おりであった。
ABS…180℃ PVC…160℃ CPVL…180℃ SAN(商品名)…180℃ 以下、実施例によって本発明の特徴および利点を説明す
る。これらの実施例は本発明を説明するためのものであ
って、本発明を限定するものではない。
例1 本例は、PVCプラスチック材料“A"中に各種の量の帯電
防止剤を混入することによって行なった試験、および変
性されたPVCプラスチック材料の帯電防止剤の試験につ
いて示すものである。PVC“A"は、極限粘度数1.20嵩密
度約315〜400kg/m3、および200メッシュのフルイを100
%が通過する粘度をもつPVC分散樹脂であった。帯電防
止剤としては、エピクロロヒドリンのホモポリマー(表
Iで“ホモポリマーECH"と示す)、およびエピクロロヒ
ドリンのコポリマー(表Iで“コポリマーECH"と示す)
を使用した。ホモポリマーECHは、Tg−25℃、塩素含量
約37%、ムーニー粘度90(1+4,100℃)のものであっ
た。コポリマーECH65/35は、エピクロロヒドリンとエチ
レンオキシドとの重量比65/35のコポリマーであり、Tg
−42℃、塩素含量25%、ムーニー粘度90(1+4,100
℃)のものであった。
試料No.1〜No.5の調製は、最初にミキサー中にプラスチ
ック材料を入れてそれを1分間混合し、続いて帯電防止
剤を加えて更に2分間混合することによって行なった。
表に示してある場合には、加工助剤も混合した。軟質プ
ラスチック塊を取り出し、それが硬質になるまでクロム
スチール製プレート間で冷間プレスし、約2mmの厚さに
した。試験はMonroe #276A Statictesterによって行な
い、他の試験はASTU法によって行なった。供試試料の組
成および試験結果を表Iに要約する。
表Iの結果を検討すると、帯電防止剤のレベルが増加す
るに伴って、静電散逸の実質的な改良があることが分か
る。プラスチック材料における帯電防止性の改良が物性
の有意の欠損を伴わないことも分かる。
例2 本例は、塩素化PVC、スチレン−アクリロニトリル、お
よびABSプラスチック材料中に、前記例1と同じ帯電防
止剤ホモポリマーECHおよびコポリマーECH65/35、更に
はコポリマーECH20/80を加えるものを示す。コポリマー
ECH20/80は、エピクロロヒドリンとエチレンオキシドと
の重量比20/80のコポリマーであり、Tg−52℃および塩
素含量9.0%である。使用した塩素化PVC(CPVC)の塩素
含量は67%であり、使用したスチレン−アクリロニトリ
ル(SAN)プラスチック材料はSAN880であり、そしてABS
プラスチック材料はアクリロニトリルとブタジエンとス
チレンとのコポリマーでありBlendix131として示した。
前記の熱可塑性材料の試料の調製は、それら材料を帯電
防止剤とブレンディングすることによって行ない、続い
て例1に記載の方法で試料を試験した。試料の組成およ
び試験結果を表IIに示す。
例3 本例は代表的な硬質パイプコンパウンド(PVCパイプコ
ンパウンドと示す)の使用について説明する。その性質
は表IIIに示す。
PVCプラスチック材料と例1の帯電防止剤コポリマー65/
35およびコポリマーECH50/50とを混合し、例1の方法で
試験を行なった。コポリマー65/35は例1で説明したも
のであり、コポリマーECH50/50は、エピクロロヒドリン
とエチレンオキシドとの50/50コポリマーである。試料
の組成および試験の結果を表IIIに示す。
例4 本例は、表IVに記載した性質をもつ白色の可撓性PVCコ
ンパウンドを使用すること以外は例3と同様に行なっ
た。試料No.1〜No.8は、マスターバッチと帯電防止剤と
をバンバリーミキサー中に装入して混合した。取扱いを
改良するために、帯電防止剤の添加後に、PVCプラスチ
ック100部当り0.75部の量のステアリン酸を加えた。ス
トック温度が163℃に達するまで混合を行なった。続い
て混合物を160℃のロール上に置き、5分間混合しシー
トにした。これらのコンパウンドはいずれも取扱い上の
問題はなかった。
変性した可撓性PVC材料の試験結果を表IVに示す。
例5 本例はABSプラスチック材料中に混入する帯電防止剤の
量の重要性を示す。コポリマーECH20/80およびABSプラ
スチック材料は例2に記載のものである。ABSプラスチ
ック材料の試料の調製は、そのプラスチック材料とポリ
マー帯電防止剤とをブレンドすることによって行ない、
続いてその試料を例1に記載の方法で試験した。供試試
料の組成および試験結果を表Vに示す。
例6 本例は例2に記載のABSプラスチック材料中に、帯電防
止剤コポリマーEBH、コポリマーECH−PO37/63、および
コポリマーECH−PO23/77を混入した場合について説明す
る。コポリマーEBHはエピブロモヒドリンとエチレンオ
キシドとの重量比15/85のコポリマーであり、臭素含量
8.6重量%のものである。コポリマーECH−PO37/63およ
び23/77は、それぞれエピクロロヒドリンとプロピレン
オキシドとの重量比37/63および23/77のコポリマーであ
り、塩素含量それぞれ14.3重量%および8.9重量%のも
のである。
ABSプラスチック材料の試料は、その材料とポリマー帯
電防止剤とをブレンディングすることによって調製し、
続いてその試料を例1の方法で試験した。試料の組成お
よび試験結果を表VIに示す。
例7 本例は、EEW190のエポキシ樹脂中に、本発明の帯電防止
剤を使用した場合について説明する。帯電防止剤はコポ
リマーECH20/80であり、前記のとおり、エピクロロヒド
リンとエチレンオキシドとの20/80コポリマーである。
試料の組成および試験結果を表VIIに要約する。
表 VII 試料 エポキシ樹脂(EEW190) 100 100 コポリマーECH2080 10 5 Statictester〔1分間、室温、RH50%で、1000ボルトDC
に荷電〕(以下の電圧への減衰の時間(秒)) 500ボルト 2.5 5 368ボルト 7.0 21
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 71/03 LQF (56)参考文献 特開 昭48−102151(JP,A) 特開 昭49−67921(JP,A) 特開 昭47−42270(JP,A) 特開 昭50−35259(JP,A) 特公 昭55−1303(JP,B2)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】組成物の帯電防止性を改良するのに充分な
    量でエピハロヒドリンのホモポリマーおよびエピハロヒ
    ドリンと他の共重合性モノマー少なくとも1種とのコポ
    リマーから選んだ固体の帯電防止剤の有効量とプラスチ
    ック材料とを含んでなるものであり、そして、前記のプ
    ラスチック材料がABS、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリ塩
    化ビニル、ポリカーボネート、ポリエステル、エポキシ
    およびフェノール材料から選んだものである組成物。
  2. 【請求項2】前記の帯電防止性コポリマーが、そのコポ
    リマー全体を100重量部として、エピハロヒドリン5〜9
    5重量部と他の共重合性モノマー少なくとも1種95〜5
    重量部とからなる特許請求の範囲第1項記載の組成物。
  3. 【請求項3】前記の帯電防止性コポリマーが、そのコポ
    リマー全体を100重量部として、エピハロヒドリン10〜6
    0重量部と共重合性モノマー少なくとも1種90〜40重量
    部とからなる特許請求の範囲第1項記載の組成物。
  4. 【請求項4】前記の共重合性モノマーが炭素原子2〜6
    個のアルキレンオキシドおよびその混合物から選んだも
    のであり、前記の帯電防止剤の量が前記のプラスチック
    材料100重量部当り1〜50重量部である特許請求の範囲
    第2項記載の組成物。
  5. 【請求項5】前記の共重合性モノマーがエチレンオキシ
    ド、プロピレンオキシドおよびそれらの混合物から選ん
    だものであり、前記の帯電防止剤の量が前記のプラスチ
    ック材料の2〜30重量部である特許請求の範囲第3項記
    載の組成物。
  6. 【請求項6】前記の帯電防止性ポリマーが固体状であ
    り、数平均分子量が30,000以上である特許請求の範囲第
    5項記載の組成物。
  7. 【請求項7】前記の帯電防止性ポリマーの数平均分子量
    が60,000以上であり、前記のエピハロヒドリンがエピク
    ロロヒドリンおよびエピブロモヒドリンから選んだもの
    である特許請求の範囲第6項記載の組成物。
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