JPH0785440A - 磁気記録媒体用基板およびそれを用いた磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体用基板およびそれを用いた磁気記録媒体

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JPH0785440A
JPH0785440A JP22678793A JP22678793A JPH0785440A JP H0785440 A JPH0785440 A JP H0785440A JP 22678793 A JP22678793 A JP 22678793A JP 22678793 A JP22678793 A JP 22678793A JP H0785440 A JPH0785440 A JP H0785440A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】大きい保磁力と大きい保磁力角型比を有し、さ
らに記録再生時のS/Nが大きい磁気記録媒体を製造す
るのに適した非磁性支持体を提供する。 【構成】非磁性支持体上に、表面に露出した膜として、
チタニウム金属と下記の金属群から選ばれた少なくとも
1種からなる合金膜が被覆された磁気記録媒体用基板。 金属群:V、Nb、Ta、Cr、Mo、W

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気デイスク装置に用
いられる磁気記録媒体およびその磁気記録媒体を製造す
るのに用いられる磁気記録媒体用基板に関する。
【0002】
【従来の技術】ガラス基板は、表面の平滑性が優れ、硬
く、変形抵抗が大きく、かつ表面欠陥が少ない等の理由
から、高密度磁気記録媒体用基板として注目されている
(例えば特開昭49ー122707号公報、特開昭52
ー18002号公報)。ガラス基板を用いて磁気記録媒
体を得るときに、必要な磁気特性を得るために磁気膜の
結晶性を向上する目的で、チタニウム膜をガラス基板上
に形成することが提案されている(Journal of Applied
Physics 67(9),1 May 1990 page 4710)。これは、チ
タニウム金属が真空中で酸化性ガスを吸蔵する、いわゆ
るゲッタリング作用によりチタニウム膜の上に形成され
るクロム下地膜の結晶性を向上させるのを目的としてい
る。また、チタニウム膜自身は結晶質の膜であるので、
非晶質であるガラス基板の上に直接形成することは、そ
の結晶特性を安定して確保することは困難であった。そ
のため、チタニウム膜の上に直接被覆するクロム膜、さ
らにそのクロム膜の上に被覆する磁性膜の粒径を再現性
良く制御することができず、高密度記録に必要な磁気特
性を有する磁気記録媒体が得られないという問題が生じ
ていた。かかる問題を克服するために、例えば下地膜
を、基板側に近い膜をチタニウムにイットリウムを添加
して非晶質化したものとし、磁性膜に近い膜をクロム膜
とした2層構成タイプのものが提案されている(例えば
特開平4ー15350号公報)。しかし、イットリウム
金属が高価なことや、その後の磁性膜の被覆などの高温
加熱により、チタニウム・イットリウム合金膜が結晶化
して粒径が大きくなるという問題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決するためになされたものであって、良好な磁気記
録媒体を製造するのに適した基板を提供すること、およ
びその基板を用いた磁気記録媒体を提供することを目的
としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、非磁性支持体
上に、表面に露出した膜として、チタニウム金属と下記
の金属群から選ばれた少なくとも1種からなる合金膜が
被覆された磁気記録媒体用基板である。
【0005】金属群:V、Nb、Ta、Cr、Mo、W 本発明の合金膜は、六方最密充填構造をとるチタニウム
を主成分とし、これに体心立方格子(bcc)構造をと
る上記金属群の少なくともいずれか1種を混入させたも
のとしている。上記金属は、その結晶構造がチタニウム
と異なるため、チタニウム中への固溶限界の値が非常に
小さい。このため、合金膜は大きな結晶に成長せず、非
晶質または微結晶の膜となっている。本発明の合金膜中
のチタニウム含有量は、50〜95原子%であることが
好ましい。チタニウムの含有量が50重量%より少ない
と合金膜のゲッタリング作用が低下し、本発明の基板の
上に真空中でスパッタリングにより磁性膜の下地膜や磁
性膜を被覆して磁気記録媒体を製造するに際し、それら
の膜の中の不純物ガス量が増大し、その結晶性が低下
し、これにより磁気特性が低下するので好ましくない。
また、チタニウムの含有量が95%より多いと、合金膜
が結晶質になり、その上に被覆される磁性膜や必要によ
り磁性膜に先だって磁性膜に接して被覆される下地膜の
結晶粒が大きく成長してしまうので好ましくない。前記
チタニウムの含有量は70〜90原子%とするのがさら
に好ましい。
【0006】また、本発明にかかるチタニウムと上記金
属群とからなる合金膜の厚みは、3nm以上とするのが
好ましい。厚みが3nmより薄いと、その上に被覆され
る磁性膜または磁性膜に先立ち被覆される下地膜の結晶
性を良くすることが困難となり、これにより高保磁力、
大きい保磁力角型性を得るのが困難になる。また、膜自
身が有する内部応力により膜はがれの発生を防止するた
めに100nm以下とするのが好ましい。上記合金膜の
厚み範囲は、10〜60nmとするのがさらに好まし
い。
【0007】本発明にかかる、非磁性支持体としては、
ガラス板、セラミック板、アルミニウム板、カーボン板
が例示できる。これらの中でも表面の平坦性が良好なソ
ーダライムガラスや結晶化ガラス板が好ましい。
【0008】また、本発明の磁気記録媒体用基板は、前
記合金膜と非磁性支持体との間に、非磁性支持体の表面
から放出される酸素や水などの酸化性ガスが磁気記録媒
体の製造時のスパッタリング工程で下地膜中に拡散する
のを防止するための金属膜を設けてもよい。そのような
金属膜としては、チタニウム、クロム、タングステンの
膜が好ましい。なかでもチタニウムの膜が好ましく、こ
れらのガストラップのための金属膜の厚みは、2nm以
上とするのが好ましい。また、100nm以上で厚みが
増大しても、ガストラップ効果はさらに大きくならない
ので、10〜50nmの範囲とするが好ましい。
【0009】また、本発明の磁気記録媒体用基板におい
ては、前記非晶質からなるまたは微結晶質からなる、ま
たはその両者を含む合金膜の表面に凹凸を形成するよう
に、前記合金膜の被覆に先立ち、低融点金属を層状また
は島状に設けることができる。低融点金属としてはアル
ミニウム、銀などを用いることができる。凹凸形成物を
設けることにより、合金膜の表面の平均粗さRaを2〜
10nm、最大高さRmaxを100nm以下とするのが
好ましい。かかる層状または島状に設けた凹凸形成物
は、前記ガストラップのための金属膜と非磁性支持体と
の間、前記ガストラップのための金属膜と前記合金膜の
間のいずれに設けても良い。この凹凸形成物は、磁気記
録媒体の最外層の保護膜に凹凸を与える。
【0010】本発明にかかる合金膜は、チタニウムと上
記金属群から選ばれる金属とを含むターゲットを用い
て、それを減圧した不活性ガス雰囲気中でスパタリング
することにより形成される。前記ガストラップのための
金属膜は、その金属をターゲットとして用い、それを減
圧した不活性ガス雰囲気中でスパタリングすることによ
り形成できる。また、前記表面凹凸形成物は、低融点金
属をターゲットとして、スパッタリング法により設ける
ことができる。表面凹凸形成物の凹凸の程度は、低融点
金属を付着量、および付着するときの基板の加熱温度を
調整することにより定められる。
【0011】本発明の第2は、非磁性支持体と、前記非
磁性支持体上に3〜100nmの厚みに被覆された、チ
タニウム金属と上記の金属群から選ばれた少なくとも1
種とからなり、かつ、チタニウムが50〜95原子%含
む合金膜と、前記合金膜上に合金膜に接して被覆された
クロムまたはクロム主成分合金からなる下地膜と、前記
下地膜の上に被覆されたコバルト主成分の磁性膜と、前
記磁性膜上に被覆された保護膜と、前記保護膜上に設け
られた潤滑油膜とを有する磁気記録媒体である。
【0012】本発明の第2の合金膜は、六方最密充填構
造をとるチタニウムを主成分とし、これに体心立方格子
(bcc)構造をとる上記金属群の少なくともいずれか
1種を混入させたものとしている。上記金属は、その結
晶構造がチタニウムと異なるため、チタニウム中への固
溶限界の値が非常に小さいため、合金膜は大きな結晶に
成長せず、非晶質または微結晶の膜となっている。本発
明の合金膜中のチタニウム含有量は、50〜95原子%
であることが好ましい。チタニウムの含有量が50重量
%より少ないと合金膜のゲッタリング作用が低下し、真
空を破ることなく連続して、その上に被覆されるクロム
膜やクロムを主体とする下地膜の結晶性が低下するので
好ましくない。また、チタニウムの含有量が95%より
多いと、合金膜が結晶質になり、その上に被覆される磁
性膜や必要により磁性膜に先だって磁性膜に接して被覆
される下地膜の結晶粒が大きくなりすぎるので好ましく
ない。前記チタニウムの含有量は70〜90原子%とす
ることがさらに好ましい。
【0013】また、本発明にかかるチタニウムと上記金
属群とからなる合金膜の厚みは、3nm以上とするのが
好ましい。厚みが3nmより薄いと、その上に被覆され
る磁性膜または磁性膜に先立ち被覆される下地膜の結晶
性を良くすることが困難となり、これにより高保持力、
大きい保持力角型性を得るのが困難になる。また、膜自
身が有する内部応力により、膜はがれの発生を防止する
ために100nm以下とするのが好ましい。上記膜の厚
み範囲は、10〜60nmとするのがさらに好ましい。
【0014】本発明にかかる、非磁性支持体としては、
ガラス板、セラミック板、アルミニウム板、カーボン板
が例示できる。これらの中でも表面の平坦性が良好なソ
ーダライムガラスや結晶化ガラス板が好ましい。
【0015】また、本発明の磁気記録媒体用基板におい
ては、前記合金膜と非磁性支持体との間に、非磁性支持
体の表面から放出される酸素や水などの酸化性ガスが磁
性膜中へ拡散するのを防止するための金属膜を設けるこ
とができる。そのような金属膜としては、チタニウム、
クロム、タングステンの膜が好ましい。なかでもチタニ
ウムの膜が好ましく、これらのガストラップのための金
属膜の厚みは、2nm以上とするのが好ましい。100
nm以上の厚みにしてもガストラップ効果はさらに大き
くならないので、10〜50nmの範囲が好ましい。
【0016】本発明の第2にかかる下地膜として用いる
ことができる膜としては、クロム膜、クロムーモリブテ
ン、クロムータングステン等のクロム主成分の膜が例示
できる。
【0017】本発明の第2の磁性膜は、コバルトーニッ
ケル合金、コバルトーニッケルークロム合金、コバルト
ーニッケルークロムータンタル合金、コバルトークロム
ータンタル合金、コバルトークロムージルコニウム合
金、コバルトークロムー白金合金、コバルトークロムー
白金ータンタル合金などを用いることができ、とりわけ
下地膜とのクロム膜と組み合わせたコバルトーニッケル
ークロム合金磁性膜が好んで用いられる。そして、磁性
膜の結晶粒径は、10〜100nm、好ましくは20〜
50nmに揃えられる。
【0018】また、本発明の第2の保護膜としては、公
知のカーボン膜、二酸化珪素膜などが用いることがで
き、潤滑油膜としてはパーフロロカーボンの潤滑油を塗
布したものが用いられる。
【0019】本発明の第2を構成する上記各膜は、公知
のインラインスパッタリング装置により連続して被覆す
ることができる。
【0020】
【作用】本発明の磁気記録媒体用基板にかかる合金膜
は、その上に減圧した不活性ガス雰囲気中でスパッタリ
ングにより下地膜あるいは磁性膜を形成するとき、下地
膜および磁性膜の結晶粒径をそろえ、磁気記録特性や記
録再生特性を向上させる。
【0021】
【実施例】以下に本発明を実施例により説明する。図1
の(a)、(b)、(c)は、本発明の磁気記録媒体用
基板1の実施例の一部断面図で、図1(a)では、ガラ
ス板2の上にチタニウムとクロムとからなる合金膜3が
被覆されており、図1(b)ではガラス板2の上にチタ
ニウム膜4が被覆され、さらにチタニウム膜4の上にチ
タニウムとクロムとからなる合金膜3が被覆されてい
る。図1(c)では、ガラス板2の上にチタニウム膜4
が被覆され、チタニウム膜4の上に磁気記録媒体用基板
の表面に凹凸を形成するためのアルミニウム金属5が不
連続な島状構造を呈するように被覆され、さらにアルミ
ニウム金属5の上にチタニウムとクロムからなる合金膜
3が被覆されている。図2の(a)、(b)、(c)
は、本発明の磁気記録媒体10の実施例の一部断面図
で、図2(a)では、図1(c)で示される磁気記録媒
体用基板の上にクロムの下地膜11が被覆され、クロム
下地膜11の上にコバルトーニッケルークロム合金磁性
膜12が被覆され、磁性膜12の上にカーボン保護膜1
3が被覆され、さらにカーボン保護膜13の上にパーフ
ロロアルキルポリエーテルの潤滑油膜14が塗布されて
いる。そして、潤滑油膜14の表面にはアルミニウム金
属5に基因する凹凸が形成されている。
【0022】図2(b)では、図1(a)で示される磁
気記録媒体用基板1の上にクロム下地膜11が被覆さ
れ、クロム下地膜11の上にコバルトーニッケルークロ
ム合金の磁性膜12が被覆され、磁性膜12の上にカー
ボン膜13、パーフロロアルキルポリエーテル潤滑油膜
14が設けられている。
【0023】実施例1 ドーナツ状の円板に加工され化学強化されたソーダライ
ムシリカ組成のガラス板を良く洗浄し、インラインスパ
ッタリング装置内にセットし、連続してガラス板上に被
膜を被覆した。まず、0.0013Pa(パスカル)の
圧力下でガラス板を200℃に加熱した。その後1.3
Paのアルゴン雰囲気でチタニウムターゲットをスパッ
タし、30nmの厚みのチタニウム膜を200℃のガラ
ス板に被覆した。次に、200℃に加熱した状態で、ア
ルミニウムの凹凸形成物を被覆した。この凹凸形成物
は、アルミニウムのターゲットを1.3Paのアルゴン
雰囲気でスパッタし、スパッタするアルミニウム量を調
整して、平均粗さRaが5nm、最大高さRmaxが65
nmの、チタニウム膜を覆う島状突起が多数存在するよ
うに形成した。次に1.3Paのアルゴン雰囲気により
チタニウムとクロムからなるターゲット(チタニウム9
0原子%クロム10原子%)をスパッタし40nmの厚
みのチタニウムとクロムとからなる非晶質合金膜を被覆
し、その後ガラス板を300℃に加熱した。次に1.3
Paのアルゴン雰囲気によりクロムターゲットをスパッ
タして150nmの厚みのクロム膜を被覆した。次にコ
バルトニッケルクロム合金ターゲットを1.3Paのア
ルゴン雰囲気でスパッタして、60nmの磁性膜を被覆
した。次に0.13Paのアルゴン雰囲気でカーボンの
ターゲットをスパッタして、15nmの厚みの保護膜を
被覆した。次にガラス板をスパッタリング装置から取り
出し、パーフロロアルキルポリエーテル系の潤滑油膜を
塗布により設け、図2(a)に示す膜構成の磁気記録媒
体を得た。
【0024】得られた磁気記録媒体の保磁力を測定した
ところ、約1500Oeであり、保磁力角型比S*は
0.91で良好な値であった。また、グライド特性は2
マイクロインチ以下で、記録再生特性は良好で、ヘッド
と磁気記録媒体表面の間の距離フライングハイトを3マ
イクロインチとして測定したところ、S/N値が30d
B、D50(出力が低周波数での値の1/2になる周波
数)が60kFCI(1インチ当たりの磁化反転回数)
であった。
【0025】実施例2 ドーナツ状の円板に加工され化学強化されたソーダライ
ムシリカ組成のガラス板を良く洗浄し、インラインスパ
ッタリング装置内にセットし、連続してガラス板上に被
膜を被覆した。まず、0.0013Pa(パスカル)の
圧力下でガラス板を200℃に加熱した。その後1.3
Paのアルゴン雰囲気でチタニウムとクロムからなるタ
ーゲット(チタニウム80原子%クロム20原子%)を
スパッタし30nmの厚みのチタニウムとクロムとから
なる非晶質合金膜を被覆し、その後ガラス板を300℃
に加熱した。次に1.3Paのアルゴン雰囲気によりク
ロムターゲットをスパッタして120nmの厚みのクロ
ム膜を被覆した。次にコバルトニッケルクロム合金ター
ゲットを1.3Paのアルゴン雰囲気でスパッタして、
50nmの磁性膜を被覆した。次に0.13Paのアル
ゴン雰囲気でカーボンのターゲットをスパッタして15
nmの厚みの保護膜を被覆した。次にガラス板をスパッ
タリング装置から取り出し、パーフロロアルキルポリエ
ーテル系の潤滑油膜を塗布により設け、図2(b)に示
す膜構成の磁気記録媒体を得た。
【0026】得られた磁気記録媒体の保磁力を測定した
ところ、約1650Oeであり、保磁力角型比S*は
0.88で良好な値であった。また、グライド特性は2
マイクロインチ以下で、記録再生特性は良好で、ヘッド
と磁気記録媒体表面の間の距離フライングハイトを3マ
イクロインチとして測定したところ、S/N値が30d
B、D50(出力が低周波数での値の1/2になる周波
数)が65kFCI(1インチ当たりの磁化反転回数)
であった。
【0027】実施例3 実施例2とは、非晶質合金膜を被覆するときのターゲッ
トとしてチタニウム50原子%クロム50原子%のター
ゲットを用いた他は同じようにして、磁気記録媒体を製
作した。得られた磁気記録媒体の保磁力を測定したとこ
ろ、約1450Oeであり、保磁力角型比S*は0.8
6で良好な値であった。また、グライド特性は2マイク
ロインチ以下で、記録再生特性は良好で、ヘッドと磁気
記録媒体表面の間の距離フライングハイトを3マイクロ
インチとして測定したところ、S/N値が29dB、D
50(出力が低周波数での値の1/2になる周波数)が
58kFCI(1インチ当たりの磁化反転回数)であっ
た。
【0028】実施例4 実施例1とは、凹凸形成物の次に被覆する非晶質合金膜
を被覆するときのターゲットとしてチタニウムとモリブ
デンからなるターゲット(チタニウム90原子%モリブ
デン10原子%)としたことの他は、全く同じようにし
て、磁気記録媒体を得た。得られた磁気記録媒体の保磁
力を測定したところ、約1550Oeであり、保磁力角
型比S*は0.91で良好な値であった。また、グライ
ド特性は2マイクロインチ以下で、記録再生特性は良好
で、ヘッドと磁気記録媒体表面の間の距離フライングハ
イトを3マイクロインチとして測定したところ、S/N
値が29dB、D50(出力が低周波数での値の1/2
になる周波数)が62kFCI(1インチ当たりの磁化
反転回数)であった。
【0029】実施例5 実施例1とは、合金膜の厚みを3nmとしたことの他は
全く同じようにして、磁気記録媒体を製作した。得られ
た磁気記録媒体の保磁力を測定したところ、約1400
Oeであり、保磁力角型比S*は0.88で良好な値で
あった。また、グライド特性は2マイクロインチ以下
で、記録再生特性は良好で、ヘッドと磁気記録媒体表面
の間の距離フライングハイトを3マイクロインチとして
測定したところ、S/N値が28dB、D50(出力が
低周波数での値の1/2になる周波数)が55kFCI
(1インチ当たりの磁化反転回数)であった。
【0030】実施例6 実施例1とは、合金膜の厚みを100nmとしたことの
他は全く同じようにして、磁気記録媒体を製作した。得
られた磁気記録媒体の保持力を測定したところ、約15
50Oeであり、保磁力角型比S*は0.89で良好な
値であった。また、グライド特性は2マイクロインチ以
下で、記録再生特性は良好で、ヘッドと磁気記録媒体表
面の間の距離フライングハイトを3マイクロインチとし
て測定したところ、S/N値が31dB、D50(出力
が低周波数での値の1/2になる周波数)が62kFC
I(1インチ当たりの磁化反転回数)であった。
【0031】比較例1 実施例1とは、チタニウムとクロムからなる合金膜を設
けなかったことの他は全く同じようにして磁気記録媒体
を製作した。得られた磁気記録媒体の保持力を測定した
ところ、約1350Oeであり、保磁力角型比S*は
0.88であった。また、グライド特性は2マイクロイ
ンチ以下で、記録再生特性は良好で、ヘッドと磁気記録
媒体表面の間の距離フライングハイトを3マイクロイン
チとして測定したところ、S/N値が26dB、D50
(出力が低周波数での値の1/2になる周波数)が52
kFCI(1インチ当たりの磁化反転回数)で、保磁
力、S/N値,D50のいずれの値も実施例よりも低下
していた。以上説明したように、本発明の磁気記録媒体
を用いた磁気記録媒体は、とりわけ、ノイズ特性及び周
波数特性が改善されていることが分かる。
【0032】
【発明の効果】本発明の磁気記録媒体用基板は、六方最
密充填構造を有するチタニウム金属に体心立方構造を有
する金属を含有させた非晶質あるいは非晶質と微結晶か
らなる合金膜が被覆されている。したがって、本発明の
磁気記録媒体用基板の上に磁性膜を被覆して磁気記録媒
体を製造すると、磁性膜の結晶粒径が小さくなり、その
粒径を再現性よく制御することができる。また、本発明
の磁気記録媒体用基板を用いた磁気記録媒体は、大きい
保磁力と大きい保磁力角型比を有し、さらに記録再生時
のS/Nが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録媒体用基板の実施例の一部断
面図である。
【図2】本発明の磁気記録媒体の実施例の一部断面図で
ある。
【符号の説明】
1・・・磁気記録媒体用基板、2・・・ガラス板、3・
・・チタニウムとクロムとからなる合金膜、4・・・チ
タニウム膜、5・・・アルミニウム凹凸形成物、11・
・・クロム膜、12・・・磁性膜、13・・・カーボン
膜、14・・・潤滑油膜

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非磁性支持体上に、表面に露出した膜とし
    て、チタニウム金属と下記の金属群から選ばれた少なく
    とも1種とからなる合金膜が被覆された磁気記録媒体用
    基板。 金属群:V、Nb、Ta、Cr、Mo、W
  2. 【請求項2】前記合金膜のチタニウム含有量が、50〜
    95原子%である請求項1に記載の磁気記録媒体用基
    板。
  3. 【請求項3】前記合金膜の厚みが3〜100nmである
    請求項1または2に記載の磁気記録媒体用基板。
  4. 【請求項4】前記合金膜の表面に凹凸を形成するよう
    に、前記合金膜の被覆に先立ち低融点金属を層状または
    島状に設けた請求項1乃至3のいずれかに記載の磁気記
    録媒体用基板。
  5. 【請求項5】非磁性支持体と、前記非磁性支持体上に3
    〜100nmの厚みに被覆され、チタニウム金属と下記
    の金属群から選ばれた少なくとも1種からなり、かつ、
    チタニウムが50〜95原子%含む合金膜と、前記合金
    膜上に被覆されたクロムまたはクロム主成分合金からな
    る下地膜と、前記下地膜の上に被覆されたコバルト主成
    分の磁性膜と、前記磁性膜上に被覆された保護膜と、前
    記保護膜上に設けられた潤滑油膜とを有する磁気記録媒
    体。 金属群:V、Nb、Ta、Cr、Mo、W
  6. 【請求項6】前記非磁性支持体と前記合金膜との間に、
    前記保護層表面の平均粗さRaが2〜10nm、最大粗
    さRmaxが100nm以下となるように、低融点金属か
    らなる凹凸形成物を層状または島状に設けた請求項5に
    記載の磁気記録媒体。
JP22678793A 1993-09-13 1993-09-13 磁気記録媒体用基板およびそれを用いた磁気記録媒体 Expired - Lifetime JP2853529B2 (ja)

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JP2002334424A (ja) * 2001-05-09 2002-11-22 Showa Denko Kk 磁気記録媒体、その製造方法、および磁気記録再生装置
JP2007242880A (ja) * 2006-03-08 2007-09-20 Tdk Corp 成膜方法

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