JPH078735B2 - 熱線反射被覆硝子 - Google Patents
熱線反射被覆硝子Info
- Publication number
- JPH078735B2 JPH078735B2 JP24830485A JP24830485A JPH078735B2 JP H078735 B2 JPH078735 B2 JP H078735B2 JP 24830485 A JP24830485 A JP 24830485A JP 24830485 A JP24830485 A JP 24830485A JP H078735 B2 JPH078735 B2 JP H078735B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glass
- coating
- molybdenum silicide
- heat
- film
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Surface Treatment Of Glass (AREA)
- Physical Vapour Deposition (AREA)
- Chemical Vapour Deposition (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は住宅,ビルあるいは自動車用窓などに用いられ
る熱線反射硝子に関するものである。
る熱線反射硝子に関するものである。
[従来の技術] 直射日光など熱線の入射防止あるいは外観上の美観をも
たせるため建築物あるいは車両の窓に熱線反射硝子が用
いられるようになった。従来の熱線反射硝子は通常の板
硝子に、主にスパッタリングにより金属クロム被膜を形
成し、熱線反射膜を被覆した熱線反射硝子が用いられて
いる。
たせるため建築物あるいは車両の窓に熱線反射硝子が用
いられるようになった。従来の熱線反射硝子は通常の板
硝子に、主にスパッタリングにより金属クロム被膜を形
成し、熱線反射膜を被覆した熱線反射硝子が用いられて
いる。
[発明が解決しようとする問題点] 熱線反射硝子が有すべき条件は、光の透過を遮断するも
のであるが窓内の明るさをある程度保つ必要があり、光
透過率は約30%程度確保する必要がある。このため、そ
の被膜は薄膜であることを要し、また、光を遮断する以
外に環境雰囲気に含まれる酸,アルカリに対する耐蝕
性,および硝子に付着した汚れを洗浄する際の清掃具に
よる被膜の剥離あるいはスリ傷の発生に対する抵抗力な
どが必要である。従来の金属被膜は、遮光性,耐蝕性に
ついては満足すべき特質を備えているが、清掃具の摩擦
により被覆の損傷を受け易いという欠点を有している。
のであるが窓内の明るさをある程度保つ必要があり、光
透過率は約30%程度確保する必要がある。このため、そ
の被膜は薄膜であることを要し、また、光を遮断する以
外に環境雰囲気に含まれる酸,アルカリに対する耐蝕
性,および硝子に付着した汚れを洗浄する際の清掃具に
よる被膜の剥離あるいはスリ傷の発生に対する抵抗力な
どが必要である。従来の金属被膜は、遮光性,耐蝕性に
ついては満足すべき特質を備えているが、清掃具の摩擦
により被覆の損傷を受け易いという欠点を有している。
本発明の目的は上記実情に鑑み、被膜の耐損傷性を向上
した熱線反射硝子を提供することである。
した熱線反射硝子を提供することである。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、硝子と付着力の強い珪素を主成分とし、耐蝕
性に優れ高硬度で耐久損傷性にも優れるモリブデンシリ
サイドを熱線反射被膜として用いることを特徴とするも
のである。
性に優れ高硬度で耐久損傷性にも優れるモリブデンシリ
サイドを熱線反射被膜として用いることを特徴とするも
のである。
モリブデンシリサイドは、一般に普及している被覆製造
設備であるDCスパッタ装置でも放電可能な導電性ターゲ
ットである。
設備であるDCスパッタ装置でも放電可能な導電性ターゲ
ットである。
本発明におけるモリブデンシリサイドの組成は金属間化
合物として化学量論的な組成であるMoSi2.0で表わされ
る組成、すなわち重量%でSiが36.8%含有される組成を
中心とする組成であることが被膜の局所的バラツキを防
ぐ上から好ましい。硝子との密着性を保つためにSiは30
wt%以上が望ましく、一方、Siが40wt%を越えると化学
的な安定性が乏しくなるので、本発明におけるSiの含有
量は30〜40wt%の間とすることが望ましい。
合物として化学量論的な組成であるMoSi2.0で表わされ
る組成、すなわち重量%でSiが36.8%含有される組成を
中心とする組成であることが被膜の局所的バラツキを防
ぐ上から好ましい。硝子との密着性を保つためにSiは30
wt%以上が望ましく、一方、Siが40wt%を越えると化学
的な安定性が乏しくなるので、本発明におけるSiの含有
量は30〜40wt%の間とすることが望ましい。
また、本発明において、上記被膜としてはモリブデンシ
以外の耐蝕金属のシリサイド、例えばW,Crなども利用で
き、被膜形成方法も他のPVDあるいはCVD処理方法による
こともできる。
以外の耐蝕金属のシリサイド、例えばW,Crなども利用で
き、被膜形成方法も他のPVDあるいはCVD処理方法による
こともできる。
[実施例] 以下実施例に基づいて本発明を詳細に説明する。
金属モリブデンおよび珪素を混合し、プラズマアーク溶
解炉により溶解した合金を粉砕し、その粉末をHIPによ
り成形し、次いで直径70mm,厚み3mmの円板に加工し、Cu
製バッキングプレートに接着して得られたスパッタリン
グターゲット5個をモリブデンシリサイド被膜の形成に
供した。得られた5個ターゲット試料の珪素含有量は、
重量比で、それぞれ26.5%,30.2%,37.0%,39.9%およ
び45.0%であった。被膜を付着せしめる硝子試料として
は、板厚が3mmの市販窓硝子を幅50mm,長さ50mmに切断し
たものを用いた。
解炉により溶解した合金を粉砕し、その粉末をHIPによ
り成形し、次いで直径70mm,厚み3mmの円板に加工し、Cu
製バッキングプレートに接着して得られたスパッタリン
グターゲット5個をモリブデンシリサイド被膜の形成に
供した。得られた5個ターゲット試料の珪素含有量は、
重量比で、それぞれ26.5%,30.2%,37.0%,39.9%およ
び45.0%であった。被膜を付着せしめる硝子試料として
は、板厚が3mmの市販窓硝子を幅50mm,長さ50mmに切断し
たものを用いた。
また、比較に用いたクロム被膜の熱反射被覆硝子は厚み
3mmの市販品である。
3mmの市販品である。
上記のごとく準備したモリブデンシリサイドターゲット
を、2極DCスパッタ装置を用いて硝子基板上にスパッタ
しモリブデンシリサイド被膜を形成した。得られた被膜
の厚さはそれぞれ50,200,350Åであった。
を、2極DCスパッタ装置を用いて硝子基板上にスパッタ
しモリブデンシリサイド被膜を形成した。得られた被膜
の厚さはそれぞれ50,200,350Åであった。
次に、これらの被覆硝子を希硫酸,希アンモニア水に常
温で3ケ月間浸漬し耐蝕性試験を行い、耐蝕性試験後の
試料を市販の硝子洗浄剤を用い市販の硝子洗浄用ワイパ
ーで洗浄して被膜の損傷を調査した。また、併せて日光
の透過率を測定した。
温で3ケ月間浸漬し耐蝕性試験を行い、耐蝕性試験後の
試料を市販の硝子洗浄剤を用い市販の硝子洗浄用ワイパ
ーで洗浄して被膜の損傷を調査した。また、併せて日光
の透過率を測定した。
これらの結果を第1表〜第4表に示す。
希硫酸に3ケ月浸漬後のモリブデンシリサイド被膜損傷
試験結果を示す第1表、および希アンモニア水に3ケ月
浸漬後のモリブデンシリサイド被膜損傷試験結果を示す
第2表から明らかなように、珪素30wt%未満を含有する
モリブデンシリサイド被膜のものでは、酸,アルカリの
いずれの液体に浸漬後も、ワイパーの摩耗で被膜の剥離
を生ずる。これは、遊離のモリブデンを生じても、モリ
ブデンは希硫酸に対し抵抗力があるので、珪素不足によ
る硝子への付着力の不足と考えられる。珪素40wt%を越
えると、希アンモニア水で剥離が発生するが、これは過
剰遊離珪素がアルカリに弱いためと考えられる。したが
って、本発明における珪素含有量としては酸,アルカリ
のいずれに対しても抵抗力のある30〜40wt%が望まし
い。
試験結果を示す第1表、および希アンモニア水に3ケ月
浸漬後のモリブデンシリサイド被膜損傷試験結果を示す
第2表から明らかなように、珪素30wt%未満を含有する
モリブデンシリサイド被膜のものでは、酸,アルカリの
いずれの液体に浸漬後も、ワイパーの摩耗で被膜の剥離
を生ずる。これは、遊離のモリブデンを生じても、モリ
ブデンは希硫酸に対し抵抗力があるので、珪素不足によ
る硝子への付着力の不足と考えられる。珪素40wt%を越
えると、希アンモニア水で剥離が発生するが、これは過
剰遊離珪素がアルカリに弱いためと考えられる。したが
って、本発明における珪素含有量としては酸,アルカリ
のいずれに対しても抵抗力のある30〜40wt%が望まし
い。
一方、希硫酸および希アンモニア水に3ケ月浸漬後のク
ロム被膜損傷試験結果と日光透過率を示す第3表から明
らかなように、Cr被膜のものは酸,アルカリいずれの場
合にもスリ傷を発生する。これは純金属の軟質性による
ものと考えられる。
ロム被膜損傷試験結果と日光透過率を示す第3表から明
らかなように、Cr被膜のものは酸,アルカリいずれの場
合にもスリ傷を発生する。これは純金属の軟質性による
ものと考えられる。
また、モリブデンシリサイド被膜硝子の日光透過率を示
す第4表より、モリブデンシリサイドの日光透過率を約
30%とするには膜厚50〜300Åが好ましいといえる。
す第4表より、モリブデンシリサイドの日光透過率を約
30%とするには膜厚50〜300Åが好ましいといえる。
[発明の効果] 以上のごとく、モリブデンシリサイド薄膜を硝子の被膜
とすることにより酸,アルカリのいずれの浸蝕に対して
も抵抗力があり、硝子被膜の清掃時の損傷の起りにく
い、また適度な光透過率を有する従来のCr被膜による熱
線反射被膜硝子より優れたものを得ることができる。
とすることにより酸,アルカリのいずれの浸蝕に対して
も抵抗力があり、硝子被膜の清掃時の損傷の起りにく
い、また適度な光透過率を有する従来のCr被膜による熱
線反射被膜硝子より優れたものを得ることができる。
Claims (3)
- 【請求項1】熱線反射被膜としてモリブデンシリサイド
を硝子表面に被覆することを特徴とする熱線反射被覆硝
子。 - 【請求項2】モリブデンシリサイド被膜をスパッタリン
グにより形成することを特徴とする特許請求の範囲第
(1)項記載の熱線反射被覆硝子。 - 【請求項3】モリブデンシリサイド被膜の厚みが、50〜
300Åであることを特徴とする特許請求の範囲第(1)
項記載の熱線反射被覆硝子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24830485A JPH078735B2 (ja) | 1985-11-06 | 1985-11-06 | 熱線反射被覆硝子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24830485A JPH078735B2 (ja) | 1985-11-06 | 1985-11-06 | 熱線反射被覆硝子 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62108751A JPS62108751A (ja) | 1987-05-20 |
| JPH078735B2 true JPH078735B2 (ja) | 1995-02-01 |
Family
ID=17176081
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24830485A Expired - Lifetime JPH078735B2 (ja) | 1985-11-06 | 1985-11-06 | 熱線反射被覆硝子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH078735B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4058822B2 (ja) * | 1997-09-30 | 2008-03-12 | 住友金属鉱山株式会社 | 選択透過膜用塗布液、選択透過膜および選択透過多層膜 |
| DE102012106518A1 (de) * | 2012-07-18 | 2014-01-23 | H2 Solar Gmbh | Beschichtung von Substraten mit Siliciden und deren Oxide |
-
1985
- 1985-11-06 JP JP24830485A patent/JPH078735B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62108751A (ja) | 1987-05-20 |
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