JPH0788628B2 - 人工皮革の製造方法 - Google Patents
人工皮革の製造方法Info
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- JPH0788628B2 JPH0788628B2 JP61254067A JP25406786A JPH0788628B2 JP H0788628 B2 JPH0788628 B2 JP H0788628B2 JP 61254067 A JP61254067 A JP 61254067A JP 25406786 A JP25406786 A JP 25406786A JP H0788628 B2 JPH0788628 B2 JP H0788628B2
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- Japan
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- artificial leather
- polyurethane elastomer
- solvent
- base material
- heating
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- Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は片面側に緻密できわめて平滑性に優れた表面が
形成され、天然皮革様の柔軟な風合を有する人工皮革を
提供することのできる人工皮革の製造方法に関する。
形成され、天然皮革様の柔軟な風合を有する人工皮革を
提供することのできる人工皮革の製造方法に関する。
従来より人工皮革として短繊維交絡体の空隙部にポリウ
レタンエラストマーの水混和性有機溶媒溶液を含浸させ
た後、水を主成分とする非溶媒中に浸漬してポリウレタ
ンエラストマーを凝固させていわゆる不織布とし、次い
でこの不織布の片面にポリウレタンエラストマーの水混
和性有機溶媒溶液を塗布した後、非溶媒中でポリウレタ
ンエラストマーを凝固させてミクロポーラス層を形成し
て得られたものが用いられているが、従来の人工皮革は
外観の平滑性を付与するために不織布のミクロポーラス
層形成面側に漉き加工を施して平滑面を形成した後にミ
クロポーラス層を形成する方法が採用されている。
レタンエラストマーの水混和性有機溶媒溶液を含浸させ
た後、水を主成分とする非溶媒中に浸漬してポリウレタ
ンエラストマーを凝固させていわゆる不織布とし、次い
でこの不織布の片面にポリウレタンエラストマーの水混
和性有機溶媒溶液を塗布した後、非溶媒中でポリウレタ
ンエラストマーを凝固させてミクロポーラス層を形成し
て得られたものが用いられているが、従来の人工皮革は
外観の平滑性を付与するために不織布のミクロポーラス
層形成面側に漉き加工を施して平滑面を形成した後にミ
クロポーラス層を形成する方法が採用されている。
しかしながら平滑面を形成するために不織布に漉き加工
を施すとミクロポーラス層表面の平滑性をより高めるこ
とができる反面、相互に交絡しあって不織布を構成して
いる繊維を切断してしまうために不織布の強度が低下し
ていわゆる腰の弱い人工皮革となるとともに、不織布の
漉き加工面にミクロポーラス層を形成した場合にはミク
ロポーラス層と不織布との接合強度に問題があり、靴胛
材として用いた場合、表面に擦り傷が付いたり、表面が
剥離し易いという問題があった。
を施すとミクロポーラス層表面の平滑性をより高めるこ
とができる反面、相互に交絡しあって不織布を構成して
いる繊維を切断してしまうために不織布の強度が低下し
ていわゆる腰の弱い人工皮革となるとともに、不織布の
漉き加工面にミクロポーラス層を形成した場合にはミク
ロポーラス層と不織布との接合強度に問題があり、靴胛
材として用いた場合、表面に擦り傷が付いたり、表面が
剥離し易いという問題があった。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので優れた平滑表面
を有し、天然皮革様の風合に富んだ人工皮革の製造方法
を提供することを目的とする。
を有し、天然皮革様の風合に富んだ人工皮革の製造方法
を提供することを目的とする。
即ち本発明は短繊維交絡体の空隙部にポリウレタンエラ
ストマーの水混和性有機溶媒溶液を含浸せしめた後、水
性非溶媒中に浸漬してポリウレタンエラストマーを凝固
せしめて人工皮革用基材を得、次いで該基材中に前記非
溶媒が残存する状態で基材の片面を加熱体表面に接触さ
せ、他面を冷却体表面に接触させ、かつ加熱体と冷却体
とによって狭圧して加熱体表面と接触させた側の表面付
近の非溶媒を蒸発除去して緻密で平滑な表面を形成する
ことを特徴とする人工皮革の製造方法を要旨とする。
ストマーの水混和性有機溶媒溶液を含浸せしめた後、水
性非溶媒中に浸漬してポリウレタンエラストマーを凝固
せしめて人工皮革用基材を得、次いで該基材中に前記非
溶媒が残存する状態で基材の片面を加熱体表面に接触さ
せ、他面を冷却体表面に接触させ、かつ加熱体と冷却体
とによって狭圧して加熱体表面と接触させた側の表面付
近の非溶媒を蒸発除去して緻密で平滑な表面を形成する
ことを特徴とする人工皮革の製造方法を要旨とする。
本発明において短繊維交絡体としては、ポリエステル短
繊維、ポリアミド短繊維よりなるものが好ましく、ポリ
エステル短繊維は熱収縮性を有するものが、表面平滑性
向上の上で好ましい。またポリアミド短繊維としては6
−ナイロン、66−ナイロン等が用いられるが、柔軟性の
点で6−ナイロンが好ましく、特に短繊維交絡体として
は、6−ナイロンを50%以上含有するものが好ましい。
上記短繊維は、紡出の容易さ、単糸強度、交絡強度、人
工皮革としての表面の平滑性、柔軟性、風合等を総合的
に考慮すると、繊度0.5〜2.0デニールのものが好まし
く、皮革を靴胛材として使用する場合には1.0デニール
以上のものが好ましい。また短繊維の繊維長が短かすぎ
ると人工皮革の伸びが少なくなって引裂強度が低下し、
逆に長すぎると表面平滑性低下をきたしやすいため、30
〜70mmのものが好ましく、特に35〜65mmのものが好まし
い。短繊維は材質、繊度、繊維長の異なるものを混合し
て用いることができる。
繊維、ポリアミド短繊維よりなるものが好ましく、ポリ
エステル短繊維は熱収縮性を有するものが、表面平滑性
向上の上で好ましい。またポリアミド短繊維としては6
−ナイロン、66−ナイロン等が用いられるが、柔軟性の
点で6−ナイロンが好ましく、特に短繊維交絡体として
は、6−ナイロンを50%以上含有するものが好ましい。
上記短繊維は、紡出の容易さ、単糸強度、交絡強度、人
工皮革としての表面の平滑性、柔軟性、風合等を総合的
に考慮すると、繊度0.5〜2.0デニールのものが好まし
く、皮革を靴胛材として使用する場合には1.0デニール
以上のものが好ましい。また短繊維の繊維長が短かすぎ
ると人工皮革の伸びが少なくなって引裂強度が低下し、
逆に長すぎると表面平滑性低下をきたしやすいため、30
〜70mmのものが好ましく、特に35〜65mmのものが好まし
い。短繊維は材質、繊度、繊維長の異なるものを混合し
て用いることができる。
短繊維交絡体は上記短繊維をニードルパンチングするこ
とにより得られるが、繊維配列方向、繊維混合比率、ニ
ードルパンチングの針密度、繊維密度、繊維の密度勾配
等は使用目的に応じて決定する必要がある。また短繊維
交絡体にポリウレタンエラストマーを含浸、凝固させる
工程での寸法安定性を保持するために、ポリビニルアル
コール、メチルセルロース等の公知の水溶性糊剤により
短繊維交絡体中の繊維相互を固着しておくことが好まし
い。水溶性糊剤の短繊維交絡体への付着量は3〜50%程
度が好ましく、繊維組成、繊度等に応じて決定される。
とにより得られるが、繊維配列方向、繊維混合比率、ニ
ードルパンチングの針密度、繊維密度、繊維の密度勾配
等は使用目的に応じて決定する必要がある。また短繊維
交絡体にポリウレタンエラストマーを含浸、凝固させる
工程での寸法安定性を保持するために、ポリビニルアル
コール、メチルセルロース等の公知の水溶性糊剤により
短繊維交絡体中の繊維相互を固着しておくことが好まし
い。水溶性糊剤の短繊維交絡体への付着量は3〜50%程
度が好ましく、繊維組成、繊度等に応じて決定される。
上記短繊維交絡体の空隙部に充填されるポリウレタンエ
ラストマーは、人工皮革用に用いられているものであれ
ば使用できるが、表面平滑性、柔軟性、屈曲性、凝固速
度等を考慮すると高分子量のものが好ましい。ポリウレ
タンエラストマーのポリオール成分としては、ポリテト
ラメチレングリコール、ポリプロピレングリコール等の
ポリエーテルグリコール類、ポリエチレンアジペート、
ポリブチレンアジペート、ポリエチレンブチレンアジペ
ート、ポリカプロラクトン等のポリエステル類等が用い
られる。またイソシアネート成分としては、4,4′−ジ
フェニルメタンジイソシアネート、トリレンジイソシア
ネート、イソホロンジイソシアネート、4,4′−ジアミ
ノジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、ヘキサメ
チレンジイソシアネート等が用いられるが、湿式凝固速
度、熱軟化点、湿式成膜性、湿式セル形状、抗張力、柔
軟性の点で4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート
が特に好ましい。ポリウレタンエラストマーは熱軟化点
が低すぎると乾燥工程で基材の厚み低下を生じたり、風
合の低下(硬質化)を生じやすく、また熱軟化点が高す
ぎると後述する加熱体と冷却体とに接触せしめて狭圧し
ても平滑面が得られ難いため、用いるポリウレタンエラ
ストマーの熱軟化点は170〜200℃が好ましい。ポリウレ
タンエラストマーはポリエステル成分、イソシアネート
成分、熱軟化点等の異なるものを2種以上混合して用い
ることもできる。
ラストマーは、人工皮革用に用いられているものであれ
ば使用できるが、表面平滑性、柔軟性、屈曲性、凝固速
度等を考慮すると高分子量のものが好ましい。ポリウレ
タンエラストマーのポリオール成分としては、ポリテト
ラメチレングリコール、ポリプロピレングリコール等の
ポリエーテルグリコール類、ポリエチレンアジペート、
ポリブチレンアジペート、ポリエチレンブチレンアジペ
ート、ポリカプロラクトン等のポリエステル類等が用い
られる。またイソシアネート成分としては、4,4′−ジ
フェニルメタンジイソシアネート、トリレンジイソシア
ネート、イソホロンジイソシアネート、4,4′−ジアミ
ノジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、ヘキサメ
チレンジイソシアネート等が用いられるが、湿式凝固速
度、熱軟化点、湿式成膜性、湿式セル形状、抗張力、柔
軟性の点で4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート
が特に好ましい。ポリウレタンエラストマーは熱軟化点
が低すぎると乾燥工程で基材の厚み低下を生じたり、風
合の低下(硬質化)を生じやすく、また熱軟化点が高す
ぎると後述する加熱体と冷却体とに接触せしめて狭圧し
ても平滑面が得られ難いため、用いるポリウレタンエラ
ストマーの熱軟化点は170〜200℃が好ましい。ポリウレ
タンエラストマーはポリエステル成分、イソシアネート
成分、熱軟化点等の異なるものを2種以上混合して用い
ることもできる。
ポリウレタンエラストマーを溶解するための水混和性有
機溶媒としてはジメチルフォルムアミド、テトラヒドロ
フラン、アセトン、ジオキサン等が挙げられるが、特に
ジメチルフォルムアミドが好ましい。ポリウレタンエラ
ストマーの水混和性有機溶媒溶液は、粘度があまり低い
と短繊維交絡体の空隙部に均一に含浸され難く、微多孔
構造を形成しにくい。更に加熱体と冷却体とによって狭
圧した後に緻密な表面層が形成され難いため表面平滑性
に乏しくなるので、20℃において1000CPS以上の粘度を
有することが好ましい。ポリウレタンエラストマー溶液
の濃度は特に限定されないが、10〜25%が好ましく、特
に15〜20%が好ましい。また短繊維交絡体に対するポリ
ウレタンエラストマーの含浸量は50〜200%、特に70〜1
50%が好ましい。
機溶媒としてはジメチルフォルムアミド、テトラヒドロ
フラン、アセトン、ジオキサン等が挙げられるが、特に
ジメチルフォルムアミドが好ましい。ポリウレタンエラ
ストマーの水混和性有機溶媒溶液は、粘度があまり低い
と短繊維交絡体の空隙部に均一に含浸され難く、微多孔
構造を形成しにくい。更に加熱体と冷却体とによって狭
圧した後に緻密な表面層が形成され難いため表面平滑性
に乏しくなるので、20℃において1000CPS以上の粘度を
有することが好ましい。ポリウレタンエラストマー溶液
の濃度は特に限定されないが、10〜25%が好ましく、特
に15〜20%が好ましい。また短繊維交絡体に対するポリ
ウレタンエラストマーの含浸量は50〜200%、特に70〜1
50%が好ましい。
ポリウレタンエラストマーの水混和性有機溶媒溶液を空
隙部に充填した短繊維交絡体を水性非溶媒中に浸漬して
ポリウレタンエラストマーを凝固させる際の凝固速度調
整、セル径調整のためにポリウレタンエラストマーの有
機溶媒溶液中に界面活性剤、各種油脂、疎水性溶媒を添
加しておくことができ、更に必要に応じて抗酸化剤、紫
外線吸収剤、加水分解防止剤、消泡剤、防かび剤、顔料
等を添加することもできる。上記水性非溶媒とはポリウ
レタンエラストマーは溶解しないが、前記水混和性有機
溶媒は溶解する水性溶媒であり、水又は水を主成分とす
る溶媒が用いられる。
隙部に充填した短繊維交絡体を水性非溶媒中に浸漬して
ポリウレタンエラストマーを凝固させる際の凝固速度調
整、セル径調整のためにポリウレタンエラストマーの有
機溶媒溶液中に界面活性剤、各種油脂、疎水性溶媒を添
加しておくことができ、更に必要に応じて抗酸化剤、紫
外線吸収剤、加水分解防止剤、消泡剤、防かび剤、顔料
等を添加することもできる。上記水性非溶媒とはポリウ
レタンエラストマーは溶解しないが、前記水混和性有機
溶媒は溶解する水性溶媒であり、水又は水を主成分とす
る溶媒が用いられる。
非溶媒中に浸漬してポリウレタンエラストマーを凝固せ
しめて得られる人工皮革用基材は、次いで非溶媒が残存
する状態で一方の面を加熱体に接触せしめ、他方の面を
冷却体に接触せしめるとともに、加熱体と冷却体とによ
って狭圧するが、この際の人工皮革用基材中の非溶媒の
残存量は少なすぎても多すぎても充分な平滑性向上効果
が得られ難いため、人工皮革用基材の乾燥重量の30〜15
0%程度が好ましく、特に50〜120%が好ましい。加熱
体、冷却体としては板状のもの(加熱板や冷却板)、ロ
ール状のもの(加熱ロールや冷却ロール)が用いられる
が、通常は加熱ロールと冷却ロールが用いられる。非溶
媒の残存する人工皮革用基材を狭圧する際の加熱体の表
面温度は短繊維交絡体を構成する短繊維の熱軟化点−50
℃以上、熱軟化点以下の温度が好ましく、冷却体の表面
温度は室温以下、5℃以上の温度、特に人工皮革用基材
の温度以下、5℃以上の温度が好ましい。加熱体と冷却
体とで非溶媒の残存する人工皮革用基材を狭圧する際の
加熱体と冷却体との間のクリアランス(mm)は、クリア
ランスの値をCL、人工皮革用基材の乾燥時の重量(g/
m2)の値をWとしたとき、W/1000CL2W/1000である
ことが好ましい。このように非溶媒が残存している状態
の人工皮革用基材の一方の面を加熱し、他方の面を冷却
しながら加熱体と冷却体とで狭圧することによって、加
熱体と接触せしめた側は、表面付近の非溶媒が蒸発除去
されて緻密で平滑な表面が形成され、かつ全体としての
柔軟性を有する天然皮革様の風合の人工皮革が得られる
ものであり、加熱体と接触させた面と反対側の面を冷却
体に接触させないと全体がつぶれて肉薄となって柔軟な
風合が得られず、また一方の面を加熱体に接触させ、他
方の面を冷却体に接触させても、加熱体と冷却体とで狭
圧しない場合には緻密で平滑な表面が形成されない。ま
た加熱体と冷却体とで狭圧する際の人工皮革用基材の温
度は、表面から裏面への密度勾配がより天然皮革様の人
工皮革を得るために、室温以下であることが好ましい。
しめて得られる人工皮革用基材は、次いで非溶媒が残存
する状態で一方の面を加熱体に接触せしめ、他方の面を
冷却体に接触せしめるとともに、加熱体と冷却体とによ
って狭圧するが、この際の人工皮革用基材中の非溶媒の
残存量は少なすぎても多すぎても充分な平滑性向上効果
が得られ難いため、人工皮革用基材の乾燥重量の30〜15
0%程度が好ましく、特に50〜120%が好ましい。加熱
体、冷却体としては板状のもの(加熱板や冷却板)、ロ
ール状のもの(加熱ロールや冷却ロール)が用いられる
が、通常は加熱ロールと冷却ロールが用いられる。非溶
媒の残存する人工皮革用基材を狭圧する際の加熱体の表
面温度は短繊維交絡体を構成する短繊維の熱軟化点−50
℃以上、熱軟化点以下の温度が好ましく、冷却体の表面
温度は室温以下、5℃以上の温度、特に人工皮革用基材
の温度以下、5℃以上の温度が好ましい。加熱体と冷却
体とで非溶媒の残存する人工皮革用基材を狭圧する際の
加熱体と冷却体との間のクリアランス(mm)は、クリア
ランスの値をCL、人工皮革用基材の乾燥時の重量(g/
m2)の値をWとしたとき、W/1000CL2W/1000である
ことが好ましい。このように非溶媒が残存している状態
の人工皮革用基材の一方の面を加熱し、他方の面を冷却
しながら加熱体と冷却体とで狭圧することによって、加
熱体と接触せしめた側は、表面付近の非溶媒が蒸発除去
されて緻密で平滑な表面が形成され、かつ全体としての
柔軟性を有する天然皮革様の風合の人工皮革が得られる
ものであり、加熱体と接触させた面と反対側の面を冷却
体に接触させないと全体がつぶれて肉薄となって柔軟な
風合が得られず、また一方の面を加熱体に接触させ、他
方の面を冷却体に接触させても、加熱体と冷却体とで狭
圧しない場合には緻密で平滑な表面が形成されない。ま
た加熱体と冷却体とで狭圧する際の人工皮革用基材の温
度は、表面から裏面への密度勾配がより天然皮革様の人
工皮革を得るために、室温以下であることが好ましい。
本発明方法により得られる人工皮革は、そのままで靴胛
材用原料として用いることができるが、必要に応じて加
熱体と接触せしめて平滑とした面側にポリウレタンエラ
ストマー表皮層を転写形成して用いることもできる。
材用原料として用いることができるが、必要に応じて加
熱体と接触せしめて平滑とした面側にポリウレタンエラ
ストマー表皮層を転写形成して用いることもできる。
以下実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
実施例1 繊度1.5デニール、繊維長51mmの6−ナイロン短繊維70
%と、繊度1.2デニール、繊維長63mmの6−ナイロン短
繊維30%とからなる短繊維交絡体(坪量220g/m2)に、
ポリビニルアルコールを固形分換算で短繊維交絡体の重
量に対して7.5%となる量を付着させた後、該短繊維交
絡体を熱軟化点195℃、100%モジュラス60kg/cm2のポリ
ウレタンエラストマーの18.5%ジメチルフォルムアミド
溶液(3500CPS/20℃)中に浸漬して空隙部にポリウレタ
ンエラストマー溶液を含浸せしめ、次いで18℃の水中に
浸漬してポリウレタンエラストマーを凝固せしめ、更に
水で洗浄した後、ニップロールにて含水率が41%になる
ように絞った。この時の厚さは1.6mmであった。次いで
この水を含んだ人工皮革用基材を、155℃の表面温度を
有し、ポリテトラフルオロエチレンで表面被覆された熱
ロールと、冷却水により表面温度を17℃に保持した冷却
ロールとの間を、両ロール間のクリアランスを0.5mmと
して通過させて加熱ロールと接触した表面側に緻密で平
滑な表面を有し、しかも表面側から裏面側へと天然皮革
様の密度勾配を有し、柔軟な風合の厚さ1.3mmの人工皮
革を得た。この人工皮革の繊維対ポリウレタンエラスト
マーの重量比は100対115であった。
%と、繊度1.2デニール、繊維長63mmの6−ナイロン短
繊維30%とからなる短繊維交絡体(坪量220g/m2)に、
ポリビニルアルコールを固形分換算で短繊維交絡体の重
量に対して7.5%となる量を付着させた後、該短繊維交
絡体を熱軟化点195℃、100%モジュラス60kg/cm2のポリ
ウレタンエラストマーの18.5%ジメチルフォルムアミド
溶液(3500CPS/20℃)中に浸漬して空隙部にポリウレタ
ンエラストマー溶液を含浸せしめ、次いで18℃の水中に
浸漬してポリウレタンエラストマーを凝固せしめ、更に
水で洗浄した後、ニップロールにて含水率が41%になる
ように絞った。この時の厚さは1.6mmであった。次いで
この水を含んだ人工皮革用基材を、155℃の表面温度を
有し、ポリテトラフルオロエチレンで表面被覆された熱
ロールと、冷却水により表面温度を17℃に保持した冷却
ロールとの間を、両ロール間のクリアランスを0.5mmと
して通過させて加熱ロールと接触した表面側に緻密で平
滑な表面を有し、しかも表面側から裏面側へと天然皮革
様の密度勾配を有し、柔軟な風合の厚さ1.3mmの人工皮
革を得た。この人工皮革の繊維対ポリウレタンエラスト
マーの重量比は100対115であった。
実施例2 0.5デニール、38mmの6−ナイロン短繊維30%、1.5デニ
ール、51mmの6−ナイロン短繊維40%、2.0デニール、5
1mmのポリエステル短繊維30%よりなる短繊維交絡体
(坪量165g/m2)にポリビニルアルコールを固形分換算
で短繊維交絡体の重量に対して25%となる量付着させた
後、該短繊維交絡体の空隙部に実施例1と同様のポリウ
レタンエラストマー溶液を含浸させ、次いでポリウレタ
ンエラストマーを凝固させた後、ニップロールで絞って
含水率38%、厚さ1.1mmの水を含有する人工皮革用基材
を得た。次にこの人工皮革用基材を、実施例1同様の加
熱ロールと冷却ロール間を、クリアランス0.3mmとして
通過させ、片面に緻密できわめて平滑な表面を有し、天
然皮革様の密度勾配、柔軟性を有する厚さ0.6mmの人工
皮革を得た。この皮革の繊維対ポリウレタンエラストマ
ーの重量比は100対80であった。
ール、51mmの6−ナイロン短繊維40%、2.0デニール、5
1mmのポリエステル短繊維30%よりなる短繊維交絡体
(坪量165g/m2)にポリビニルアルコールを固形分換算
で短繊維交絡体の重量に対して25%となる量付着させた
後、該短繊維交絡体の空隙部に実施例1と同様のポリウ
レタンエラストマー溶液を含浸させ、次いでポリウレタ
ンエラストマーを凝固させた後、ニップロールで絞って
含水率38%、厚さ1.1mmの水を含有する人工皮革用基材
を得た。次にこの人工皮革用基材を、実施例1同様の加
熱ロールと冷却ロール間を、クリアランス0.3mmとして
通過させ、片面に緻密できわめて平滑な表面を有し、天
然皮革様の密度勾配、柔軟性を有する厚さ0.6mmの人工
皮革を得た。この皮革の繊維対ポリウレタンエラストマ
ーの重量比は100対80であった。
比較例1 実施例1と同様にして得た人工皮革用基材を乾燥して実
質的に水が残存しない状態とした後、実施例1と同一条
件で加熱ロールと冷却ロール間を通過させたところ、表
面の緻密さ平滑さが著しく劣っていた。
質的に水が残存しない状態とした後、実施例1と同一条
件で加熱ロールと冷却ロール間を通過させたところ、表
面の緻密さ平滑さが著しく劣っていた。
比較例2 実施例1と同様にして製造し、含水率41%とした人工皮
革用基材を、冷却ロールにかえて155℃の表面温度を有
する加熱ロールを用い、両面を加熱ロールに接触させた
他は実施例1と同様の条件でロール間を通過させたとこ
ろ平滑な表面は形成されたが肉厚が薄くなり柔軟性に乏
しく、天然皮革様の風合を有するものではなかった。
革用基材を、冷却ロールにかえて155℃の表面温度を有
する加熱ロールを用い、両面を加熱ロールに接触させた
他は実施例1と同様の条件でロール間を通過させたとこ
ろ平滑な表面は形成されたが肉厚が薄くなり柔軟性に乏
しく、天然皮革様の風合を有するものではなかった。
以上説明したように本発明方法は、人工皮革用基材の片
面を加熱体に接触させ加熱し、他面を冷却体に接触させ
て冷却するとともに、加熱体と冷却体とで狭圧するこ
と、更に上記の処理を人工皮革用基材中に非溶媒が残存
した状態で行なう方法を採用したことにより、加熱体に
接触させた側の表面は緻密できわめて平滑な面が形成さ
れるとともに、この表面から裏面側にかけての密度勾配
は天然皮革にきわめて似たものとなり、更には優れた柔
軟性を有し、天然皮革様の風合を有する人工皮革を得る
ことができる。また本発明方法は、従来法のように漉き
加工によって平滑面を形成するものではないから、基材
中の交絡繊維切断による強度低下を生じる慮れがなく、
強度的にも優れたものとなる等、種々の効果を有するも
のである。
面を加熱体に接触させ加熱し、他面を冷却体に接触させ
て冷却するとともに、加熱体と冷却体とで狭圧するこ
と、更に上記の処理を人工皮革用基材中に非溶媒が残存
した状態で行なう方法を採用したことにより、加熱体に
接触させた側の表面は緻密できわめて平滑な面が形成さ
れるとともに、この表面から裏面側にかけての密度勾配
は天然皮革にきわめて似たものとなり、更には優れた柔
軟性を有し、天然皮革様の風合を有する人工皮革を得る
ことができる。また本発明方法は、従来法のように漉き
加工によって平滑面を形成するものではないから、基材
中の交絡繊維切断による強度低下を生じる慮れがなく、
強度的にも優れたものとなる等、種々の効果を有するも
のである。
Claims (8)
- 【請求項1】短繊維交絡体の空隙部にポリウレタンエラ
ストマーの水混和性有機溶媒溶液を含浸せしめた後、水
性非溶媒中に浸漬してポリウレタンエラストマーを凝固
せしめて人工皮革用基材を得、次いで該基材中に前記非
溶媒が残存する状態で基材の片面を加熱体表面に接触さ
せ、他面を冷却体表面に接触させ、かつ加熱体と冷却体
とによって狭圧して加熱体表面と接触させた側の表面付
近の非溶媒を蒸発除去して緻密で平滑な表面を形成する
ことを特徴とする人工皮革の製造方法。 - 【請求項2】短繊維交絡体が6−ナイロンを50%以上含
有する特許請求の範囲第1項記載の人工皮革の製造方
法。 - 【請求項3】短繊維交絡体を構成する短繊維の繊度が0.
5〜2.0デニールである特許請求の範囲第1項又は第2項
記載の人工皮革の製造方法。 - 【請求項4】ポリウレタンエラストマーの水混和性有機
溶媒溶液の20℃における粘度が1000CPS以上である特許
請求の範囲第1項〜第3項のいずれかに記載の人工皮革
の製造方法。 - 【請求項5】加熱体の表面温度が短繊維の熱軟化点−50
℃以上、熱軟化点以下である特許請求の範囲第1項〜第
4項のいずれかに記載の人工皮革の製造方法。 - 【請求項6】冷却体の表面温度が室温以下、5℃以上で
ある特許請求の範囲第1項〜第5項のいずれかに記載の
人工皮革の製造方法。 - 【請求項7】加熱体及び冷却体により狭圧する際の人工
皮革用基材上の非溶媒の残存量が、人工皮革用基材の乾
燥時の重量に対して30%〜150%である特許請求の範囲
第1項〜第6項のいずれかに記載の人工皮革の製造方
法。 - 【請求項8】非溶媒を含有する人工皮革用基材を加熱体
と冷却体とによって狭圧する際の加熱体と冷却体との間
のクリアランス(mm)の値:CLが、人工皮革用基材の乾
燥時の重量(g/m2)の値をWとするとき、W/1000CL
2W/1000である特許請求の範囲第1項〜第7項のいずれ
かに記載の人工皮革の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61254067A JPH0788628B2 (ja) | 1986-10-25 | 1986-10-25 | 人工皮革の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61254067A JPH0788628B2 (ja) | 1986-10-25 | 1986-10-25 | 人工皮革の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63112776A JPS63112776A (ja) | 1988-05-17 |
| JPH0788628B2 true JPH0788628B2 (ja) | 1995-09-27 |
Family
ID=17259759
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61254067A Expired - Lifetime JPH0788628B2 (ja) | 1986-10-25 | 1986-10-25 | 人工皮革の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0788628B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1303283C (zh) * | 2004-02-13 | 2007-03-07 | 三芳化学工业股份有限公司 | 环保制品人工皮革及其制造方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5287201A (en) * | 1976-01-09 | 1977-07-20 | Mitsubishi Rayon Co | Production of leather like sheet article |
| JPS60239573A (ja) * | 1984-05-10 | 1985-11-28 | Achilles Corp | 皮革様シ−ト状物の製造方法 |
-
1986
- 1986-10-25 JP JP61254067A patent/JPH0788628B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63112776A (ja) | 1988-05-17 |
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