JPH0789247A - 昇華型熱転写体及び記録方法 - Google Patents

昇華型熱転写体及び記録方法

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JPH0789247A
JPH0789247A JP5262895A JP26289593A JPH0789247A JP H0789247 A JPH0789247 A JP H0789247A JP 5262895 A JP5262895 A JP 5262895A JP 26289593 A JP26289593 A JP 26289593A JP H0789247 A JPH0789247 A JP H0789247A
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heat
resistant layer
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thermal transfer
type thermal
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JP5262895A
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Ryoichi Kitajima
良一 北嶋
Hideo Sakurai
秀夫 櫻井
Osamu Ito
修 伊藤
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 基材シートの一方の面に昇華性染料と樹脂バ
インダーを含有する昇華性熱転写層を設け、基材シート
の他方の面に滑剤と樹脂バインダーを含有する耐熱層を
設けた昇華型熱転写媒体において、耐熱層中で滑剤が粒
子または凝集体を形成しており、該粒子または凝集体の
耐熱層表面から突出する部分の高さが基材シートの厚さ
の1/50以上1/2以下である昇華型熱転写媒体。 【効果】 サーマルヘッドからの熱による融着が防止さ
れ、スティッキングむらなどの発生がなく、さらに低濃
度部におけるドット抜けのない画像が得られる昇華型熱
転写媒体を得る。特に速度差モード記録で記録しても上
記効果を奏する昇華型熱転写媒体を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は昇華型熱転写媒体、特に
複写機、ファクシミリ、プリンタなどのOA端末機にお
けるカラー記録やテレビ、コンピューター等、CRT画
像のカラー記録等に使用される昇華型熱転写媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、カラー画像が簡単に、かつ、高速
で得られ、しかも、連続階調に優れ、銀塩写真ライクな
フルカラー画像が得られるものとして昇華型熱転写記録
方法が発展しつつある。この記録方法に用いられる昇華
型熱転写媒体は、PETフィルム等の基材シートの一面
に昇華染料と樹脂バインダーを含む昇華性熱転写層が形
成され、基材シートの他方の面にサーマルヘッドからの
熱による融着を防止するため滑材と樹脂バインダーを含
む耐熱層が形成されている。この耐熱層に関して、従
来、熱溶融型熱転写記録媒体も含め多数の提案がある。
すなわち、耐熱性樹脂バインダーからなる耐熱層を設け
るもの(特開昭55−7467号公報)、その改良法と
して耐熱層に耐熱性の微粒子、滑材、界面活性剤等を添
加するもの、また、それら粒径の規定、さらには粒径を
耐熱層の厚さと比較対応させて規定するもの等である
(特開昭56−155794、特開昭61−1499
2、特開昭63−145088、特開平3−4228
7、特開平3−65396号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近の
昇華型熱転写記録方法においては、熱溶融型に比べ記録
時に高いエネルギーを必要とするため、従来提案されて
いる耐熱層の構成では十分な効果が得られず、融着が発
生し昇華型熱転写媒体(以下、転写媒体ともいう)の走
行がスムースとならないばかりか印字中に転写媒体が破
損したり、印字ができてもスティッキングむらが発生す
る。また、耐熱層に微粒子を添加する場合は微粒子が小
さ過ぎると耐熱層表面に凹凸を形成することができず融
着防止効果はほとんど望めない。一方、微粒子が十分大
きく耐熱層表面に凹凸が形成されて融着防止効果が発揮
されても今度は低濃度部でドット抜けという別の問題が
発生する。この低濃度部でのドット抜けは転写媒体の搬
送速度を受像体の搬送速度の1/n(n>1)で記録
(速度差モード記録ともいう)を行うときはn倍に拡大
され、著しい画質の低下を招く。
【0004】本発明の目的はサーマルヘッドからの熱に
よる融着がなく、スティッキングむらや低濃度部におけ
るドット抜けのない画像が得られる昇華型熱転写転写媒
体を提供することであり、また該転写媒体の搬送速度を
受像体の搬送速度の1/n(n>1)で記録しても上記
効果を奏することができる記録方法を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、第一
に、基材シートの一方の面に昇華性染料と樹脂バインダ
ーを含有する昇華性熱転写層を設け、基材シートの他方
の面に滑材と樹脂バインダーを含有する耐熱層を設けた
昇華型熱転写媒体において、耐熱層は粒子または凝集体
からなる滑剤によって形成されており、かつ該粒子また
は凝集体は耐熱層表面から突出し、かかる突出部分の高
さが基材シートの厚さの1/50以上1/2以下である
昇華型熱転写媒体が提供される。また、第二に、前記耐
熱層の樹脂バインダーが硬化性ホスファゼン化合物であ
る昇華型熱転写転写媒体が提供される。さらに、第三
に、上記第一または第二の昇華型熱転写媒体を用い、該
転写媒体の搬送速度を受像体の搬送速度の1/n(n>
1)で記録を行う昇華型熱転写記録方法が提供される。
【0006】以下に本発明の昇華型熱転写媒体を図面に
基ずいて説明する。図1において、1は基材シート、2
は昇華性熱転写層、3は耐熱層である。基材シート1と
しては、ポリエステルフィルム、ポリサルフォンフィル
ム、ポリスチレンフィルム、アラミドフィルム、ポリア
リレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム
等が用いられる。その厚みは0.5〜20μm、好まし
くは3〜10μmである。
【0007】昇華性熱転写層2は、少なくとも昇華性染
料と樹脂バインダーから形成され、昇華性染料としては
60℃以上で昇華あるいは気化する染料であり、主に分
散染料、油溶性染料など、熱転写捺染で使用されるもの
であればよく、例えば、C.I.ディスパースイエロー
の1、3、8、9、16、41、54、60、77、1
16など、C.I.ディスパースレッドの1、4、6、
11、15、17、55、59、60、73、83な
ど、C.I.ディスパースブルーの3、14、19、2
6、56、60、64、72、99、108など、C.
I.ソルベントイエローの77、116など、C.I.
ソルベントレッドの23、25、27など、C.I.ソ
ルベントブルーの36、83、105などが挙げられ、
これらの染料は一種使用すればよいが、数種混合して使
用してもよい。
【0008】樹脂バインダーとしては、熱可塑性または
熱硬化性樹脂が用いられ、そのうち比較的高ガラス転移
点または高軟化性を有する樹脂として、例えば塩化ビニ
ル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリアミド、ポリエチレン、
ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリプロピレン、ア
クリル樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル、ポリウレ
タン、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、ブ
チラール樹脂、メラミン樹脂、天然ゴム、合成ゴム、ポ
リビニルアルコール、セルロース樹脂等が挙げられる。
これらの樹脂を一種使用すればよいが、数種使用して
も、また、共重合体を使用してもよい。
【0009】昇華性熱転写層2を形成するには、上記昇
華染料と樹脂バインダーを溶剤に分散、または溶解して
グラビアコーターなどのコーティング装置を用いて基材
シート1上に塗布、乾燥する。なお、昇華性熱転写層2
には、任意の添加剤を加えてもよい。また、必要に応じ
て基材シート1と昇華性熱転写層2との間に中間層を設
けてもよい。
【0010】耐熱層3は少なくとも滑材と樹脂バインダ
ー から形成される。滑材としては耐熱層3中で粒子ま
たは凝集体を形成するもので、例えば、グラファイト、
カーボンブラック、二硫化モリブデン、シリカ、アルミ
ナ、酸化チタン、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、炭酸アル
ミニウム、ステアリン酸亜鉛、アルキルリン酸エステル
の多価金属塩、リン酸エステルのアルカリ金属塩、リン
酸エステルのアルカリ土類金属塩、フッ化カーボン、メ
ラミン樹脂架橋粉、アクリル樹脂架橋粉、スチレン/ア
クリル樹脂架橋粉、アミノ樹脂架橋粉、シリコーン粉、
テフロン粉等が用いられる。
【0011】樹脂バインダーとしては、各種の耐熱性を
有する熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、放射線硬化性樹脂
等が挙げられる。特に、エチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロース
等のセルロース系樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルアセタール等のビニル系樹
脂、ポリウレタン樹脂、シリコー変性ウレタン樹脂、ポ
リエステル樹脂(これらの樹脂は架橋剤としてイソシア
ネート等を用いて硬化させることが望ましい)、さら
に、アクリロイル基、あるいはメタクリロイル基などの
放射線重合物、更に好ましくは硬化性ホスファゼン化合
物等の放射線硬化樹脂などが望ましい。
【0012】耐熱層3を形成するときに用いる塗布液調
製方法は、上記滑材と樹脂バインダーを溶剤に加え、3
本ロール、あるいはボールミル等の分散手段を用いて調
製する。この時必要に応じて添加剤を加えることができ
る。また、塗布方法はグラビアコーター、ワイヤーバー
コーター、リバースロールコーター等を用いて、基材シ
ート1上に塗布、乾燥する。熱硬化性樹脂を使用する場
合は、さらに、エージング処理を行う。また、放射線硬
化樹脂を使用する場合は放射線照射により硬化を行う。
【0013】次に、滑材粒子または凝集体の耐熱層から
突出する部分の高さを基材シートの厚さの1/50以上
1/2以下とする。このような方法としては、滑材粒子
の粒径を適宜選択すること、あるいは滑材を含む耐熱層
上に滑材を含まない耐熱層を積層する等の手段を用いれ
ばよい。また、滑材凝集体を耐熱層表面から突出させる
には滑材と樹脂バインダーの組合せを適宜選択するこ
と、分散程度を調整すること、滑材粒子径を適宜選択す
ること、あるいは滑材を含まない耐熱層を積層すること
などによって実現することができる。
【0014】滑剤の粒子また凝集体の耐熱層表面から突
出する部分の高さが基材シートの厚さの1/50未満で
あると融着が発生し走行不良や転写媒体の破損が起こ
り、また1/2を超えると低濃度部でのドット抜けや画
像濃度部でのスティックムラが生じ、本発明の所期の目
的を達成することができない。
【0015】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。実施例中の「部」は重量基準である。
【0016】実施例1 <耐熱層塗布液> テフロン粉末(DU PONT社製MP1100、平均粒径3μm) 3部 ポリビニルブチラール(積水化学社製BX−1) 10部 ジイソシアネート(日本ポリウレタン社製コロネートL) 5部 トルエン 100部 メチルエチルケトン 100部 上記組成からなる耐熱層塗布液をボールミルで分散調製
し、厚さ6μmのアラミドフィルム上にワイヤーバーを
用いて塗布した後、熱風乾燥し、さらに、60℃の雰囲
気で24時間エージングした。得られた耐熱層の膜厚は
1μmで、テフロン粉末は耐熱層中で粒子を形成してお
り、粒子の耐熱層表面から突出する部分の高さはレーザ
顕微鏡(レーザーテック社製1LM21W)で測定した
ところ、2μm(基材シート厚の1/3)であった。次
に下記組成の昇華性熱転写層塗布液を調製し、耐熱層と
は反対の面にワイヤーバーを用いて塗布し、熱風乾燥を
行い、イエローに次いでマゼンタ、シアン各色の昇華性
熱転写層を形成し昇華型熱転写転写媒体を作製した。各
昇華性熱転写層の膜厚は1μmであった。 <昇華性熱転写層塗布液> イエロー熱移行性染料(三井東圧染料社製YELLOW VP) 10部 (マゼンタ熱移行性染料(三井東圧染料社製MAGENNTA VP)10部) (シアン熱移行性染料(三井東圧染料社製CYAN VP)10部) ポリビニルブチラール(積水化学社製BX−1) 10部 トルエン 100部 メチルエチルケトン 100部 <受像体>基材シートとして180μmの合成紙上に下
記組成の受像層塗布液をワイヤーバーを用いて塗布した
後、熱風乾燥を行い受像体を作製した。 ポリエステル樹脂(東洋紡社製バイロン200) 15部 トルエン 100部 メチルエチルケトン 100部 以上のように作製した昇華型熱転写転写媒体と受像体を
サーマルヘッド解像度12ドット/mmのラインサーマ
ルヘッドを有するプリンタに装着して記録を行ったとこ
ろ、サーマルヘッドからの熱による融着は発生せず、転
写媒体はスムースに走行した。また、低濃度部でのドッ
ト抜けのない画像が得られた。しかし、画像高濃度部で
若干のスティッキングむらが発生した。
【0017】比較例1 実施例1において耐熱層塗布液のテフロン粉末を平均粒
径11μmのテフロン粉末(DU PONT社製MP1
000)に代えた以外は実施例1と同様にして昇華型熱
転写転写媒体および受像体を作製し記録を行った。な
お、テフロン粉末は耐熱層中で粒子を形成しており、該
粒子の耐熱層表面から突出する部分の高さは10μmで
あった。この場合の記録結果は、サーマルヘッドからの
熱による融着は発生せず転写媒体の走行はスムースであ
ったが、得られた画像には高濃度部でスティッキングむ
らが発生し、低濃度部ではドット抜けが発生していた。
【0018】比較例2 実施例1の耐熱層の上に、さらに下記組成の積層用耐熱
層塗布液をワイヤーバーを用いて塗布した後、熱風乾燥
し、さらに、60℃の雰囲気で24時間エージングを行
った。この積層した耐熱層のみの乾燥膜厚は2μmであ
った。 <積層用耐熱層塗布液> ポリビニルブチラール(積水化学社製BX−1) 10部 ジイソシアネート(日本ポリウレタン社製コロネートL) 5部 トルエン 100部 メチルエチルケトン 100部 本例における耐熱層中でテフロン粉末は粒子を形成して
おり、該粒子の耐熱層表面から突出する部分の高さは
0.05μmであった。また、その他については実施例
1と全く同様にして転写媒体および受像体を作製し記録
を行った。この場合は、サーマルヘッドによる熱融着が
発生して転写媒体はスムースに走行できず、記録中に転
写媒体が破損した。
【0019】実施例2 実施例1において、滑材としてテフロン粉末をステアリ
ン酸亜鉛リン酸エステル粉末(堺化学工業社製LBT−
1830)に代えた以外は実施例1と同様にして耐熱層
を形成した。この耐熱層中で滑材は凝集体を形成してお
り、該凝集体の耐熱層表面から突出する部分の高さは
2.5μmであった。以上のように耐熱層を形成した以
外は実施例1と同様にして転写媒体および受像体を作製
し記録を行った。本例における記録結果は、サーマルヘ
ッドからの熱による融着は発生せず、転写媒体はスムー
スに走行した。また、低濃度部でドット抜けのない画像
が得られた。しかし、画像高濃度部で若干スティッキン
グむらが発生した。
【0020】比較例3 実施例1の耐熱層塗布液における滑材をメラミン樹脂架
橋粉(日本触媒化学工業社製エポスターS)に代えた以
外は実施例1と同様にして耐熱層を形成した。滑材は耐
熱層中で凝集体をを形成しており、凝集体の耐熱層表面
から突出する部分の高さは5μmであった。このように
耐熱層を形成した以外は実施例1と同様にして転写媒体
および受像体を作製し記録を行った。この場合もサーマ
ルヘッドからの熱による融着は発生せず転写媒体はスム
ースに走行したが、得られた画像には高濃度部ではステ
ィッキングむらが発生し、低濃度部ではドット抜けが発
生していた。
【0021】比較例4 実施例2の耐熱層の上にさらに下記組成の積層用耐熱層
塗布液をワイヤーバーを用いて塗布した後、熱風乾燥
し、さらに60℃の雰囲気で24時間エージングを行っ
た。この積層した耐熱層のみの乾燥膜厚は5μmであっ
た。 <積層用耐熱層塗布液> ポリビニルブチラール(積水化学社製BX−1) 25部 ジイソシアネート(日本ポリウレタン社製コロネートL) 12部 トルエン 100部 メチルエチルケトン 100部 この場合、滑材は耐熱層中で凝集体を形成しており、凝
集体の耐熱層からの突出高さは0.05μmであった。
このように耐熱層を形成した以外は実施例1と同様にし
て転写媒体および受像体を作製し記録を行った。その結
果、サーマルヘッドからの熱による融着が発生し転写媒
体はスムースに走行せず、印字中に転写媒体が破損し
た。
【0022】実施例3 <耐熱層塗布液> ステアリン酸亜鉛リン酸エステル粉末 (堺化学工業社製LBT−1830) 3部 硬化性ホスファゼン化合物(出光石油化学社製N−2000) 10部 1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン 0.3部 メチルイソブチルケトン 100部 上記組成からなる耐熱層塗布液をボールミルで分散調製
し、6μm厚のアラミドフィルム上にワイヤーバーを用
いて塗布した後、熱風乾燥し、さらに積算光量1500
mj/cm2になるように紫外線を照射した。乾燥膜厚
は1μmで、滑材は耐熱層中で凝集体を形成しており、
凝集体の耐熱層からの突出高さは1μmであった。以上
のように耐熱層を形成した以外は実施例1と全く同様に
して転写媒体および受像体を作製し記録を行った。その
結果、サーマルヘッドからの熱による融着は発生せず転
写媒体はスムースに走行した。また、高濃度部でのステ
ィッキングむらや低濃度部でのドット抜けもなく良好な
画像が得られた。
【0023】実施例4 実施例3の耐熱層の滑材をステアリン酸亜鉛(堺化学工
業社製SZ−2000)に代えた以外は実施例3と同様
にして耐熱層を形成した。滑材は耐熱層中で凝集体を形
成しており、凝集体の耐熱層からの突出高さは1.5μ
mであった。以上のように耐熱層を形成した以外は実施
例1と同様にして転写媒体および受像体を作製し記録を
行った。その結果、サーマルヘッドからの熱による融着
は発生せず転写媒体はスムースに走行した。また、高濃
度部でのスティッキングむらも低濃度部でのドット抜け
もなく良好な画像が得られた。
【0024】実施例5 <昇華性熱転写層塗布液(A液)> ポリビニルブチラール(積水化学社製BX−1) 7部 ジイソシアネート(日本ポリウレタン社製コロネートL) 3部 ポリエチレンオキサイド(R−400) 3部 熱移行性染料(三井東圧染料社製MS CYAN VP) 30部 エチルアルコール 170部 ブチルアルコール 20部 <昇華性熱転写層塗布液(B液)> ポリビニルブチラール(積水化学社製BX−1) 10部 ジイソシアネート(日本ポリウレタン社製コロネートL) 3部 熱移行性染料(三井東圧染料社製MS CYAN VP) 20部 トルエン 57部 メチルエチルケトン 57部 ジオキサン 76部 <昇華性熱転写層塗布液(C液)> スチレン−マレイン酸共重合体(BASF社製スプラパールAP30) 5部 下記G液 12部 熱移行性染料(三井東圧染料社製MS CYAN VP) 5部 テトラヒドロフラン 20部 <G液合成> ジメチルメトキシシラン 15部 メチルトリメトキシシラン 9部 トルエン 12部 メチルエチルケトン 12部 からなる混合液を撹拌し、その中に3%硫酸13部を加
えてG液とした。上記のように作製したA液、B液、C
液を実施例1と同様の基材シートおよび耐熱層を有する
試料の耐熱層の反対側の面に、A液から面順次にB液、
C液の塗布層を形成した。これら各塗布層はワイヤーバ
ーを用いて塗布し、塗布後、熱風乾燥した。次いで60
℃で24時間エージング処理を行い、昇華性熱転写層と
し、転写媒体を作製した。 <受像体>基材シートとして150μm厚の合成紙(王
子油化合成紙社製ユポFPG−150)を用い、該基材
シート上に下記組成の受像層塗布液をワイヤーバーを用
いて塗布した後、熱風乾燥を行い、さらに、60℃で2
4時間エージング処理を行い受像層を形成した。受像層
の膜厚は5μmであった。 <受像層塗布液> 塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体 (ユニオンカーバイド社製VAGH) 10部 ジイソシアネート(日本ポリウレタン社製コロネートL) 5部 エポキシ変性シリコーンオイル (東レ・ダウコーニングシリコーン社製SF8411)2部 トルエン 20部 メチルエチルケトン 60部 以上のように作製した転写媒体および受像体をを用い
て、サーマルヘッド解像度:12ドット/mm、受像体
搬送速度:8.4mm/sec、転写媒体搬送速度:
0.8mm/secの熱プリンター条件で印字した。そ
の結果、サーマルヘッドからの熱による融着は発生せず
転写媒体はスムースに走行した。画像高濃度部では若干
のスティッキングむらが発生したが、低濃度部でのドッ
ト抜けのない良好な画像が得られた。
【0025】比較例5 転写媒体の耐熱層を比較例1の構成にした以外は実施例
5と全く同様にして転写媒体および受像体を作製し記録
を行った。その結果、サーマルヘッドからの熱による融
着は発生せず転写媒体はスムースに走行したが、画像高
濃度部では若干のスティッキングむらが発生し、さら
に、15倍に拡大したドット抜けが発生し著しい画質低
下を招いた。
【0026】比較例6 転写媒体の耐熱層を比較例2の構成にした以外は実施例
5と全く同様にして転写媒体および受像体を作製し記録
を行った。その結果、サーマルヘッドからの熱による融
着が発生し転写媒体はスムースに走行せず、印字中に転
写媒体が破損した。
【0027】実施例6 転写媒体の耐熱層を実施例4の構成にした以外は実施例
5と全く同様にして転写媒体および受像体を作製し記録
を行った。その結果、サーマルヘッドからの熱による融
着は発生せず転写媒体はスムースに走行し、画像高濃度
部でのスティッキングむらも低濃度部でのドット抜けも
発生がなく良好な画像が得られた。
【0028】比較例7 転写媒体の耐熱層を比較例3の構成にした以外は実施例
5と全く同様にして転写媒体および受像体を作製し記録
を行った。その結果、サーマルヘッドからの熱による融
着は発生せず転写媒体はスムースに走行したが、画像高
濃度部では若干のスティキングむらが発生し、15倍に
拡大したドット抜けが発生し著しい画質の低下を招い
た。
【0029】比較例8 転写媒体の耐熱層を比較例4の構成にした以外は実施例
5と全く同様にして転写媒体および受像体を作製し記録
を行った。その結果、サーマルヘッドからの熱による融
着が発生し転写媒体はスムースに走行せず、印字中に転
写媒体が破損した。
【0030】以上の実施例および比較例の転写媒体の各
耐熱層の組成、耐熱層に含有された粒子または凝集体の
耐熱層表面から突出する部分の高さ、その高さと基材シ
ート厚との比および転写媒体の記録評価結果を表1〜3
に示す。 <評価特性および結果表示方法> ・サーマルヘッドからの熱による融着 〇:融着なし ×:融着発生 ・低濃度部でのドット抜け 〇:ドット抜けなし ×:ドット抜け発生 ・画像高濃度部でのスティッキング 〇:スティッキングなし ×:スティッキング発生
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】表1〜3から明らかなように、耐熱層に含
有された粒子または凝集体の耐熱層表面から突出する部
分の高さが1〜2.5μm、基材シート厚(6μm)の
1/6〜1/2.4の範囲の高さで形成された実施例の
転写媒体は、一部のものにスティッキングむらが、若干
見られるものの、いずれもサーマルヘッドからの熱によ
る融着、低濃度部でのドット抜けの発生がない。これに
対して耐熱層表面から突出する部分の高さが0.05μ
m、基材シート厚の1/120の高さに形成されたもの
は、融着が発生し、転写媒体は走行不良となり、破損が
起きている(比較例3、4、6、8参照)。また、耐熱
層表面から突出する部分の高さが5μmまたは10μ
m、基材シート厚の1/1.2または1/0.6と高く
形成された場合は融着の発生は避けられるものの、いず
れも低濃度部でのドット抜け、画像高濃度部でのスティ
ッキングむらが発生する。このような記録結果は通常モ
ード記録のみでなく速度差モード記録においてもほぼ同
様の傾向を持って得られる(実施例5〜6、比較例5〜
8参照)。また、耐熱層の樹脂バインダーとして硬化性
ホスファゼン化合物を用いるときは一層優れた効果が得
られる(実施例3、4、6参照)。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によればサーマルヘ
ッドからの熱による融着が防止され、転写媒体がスムー
スに走行し、印字中に転写媒体が破損したり、画像高濃
度部でのスティッキングむらの発生がなく、さらに低濃
度部におけるドット抜けの発生もない昇華型熱転写媒体
が得られる。また、該転写媒体は搬送速度を受像体の搬
送速度の1/n(n>1)で記録してもすなわち速度差
モード法でも上記のような作用効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る昇華型熱転写媒体の断面図であ
る。
【符号の説明】
1…基材シート、2…昇華性熱転写層、3…耐熱層。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材シートの一方の面に昇華性染料と樹
    脂バインダーを含有する昇華性熱転写層を設け、基材シ
    ートの他方の面に滑材と樹脂バインダーを含有する耐熱
    層を設けた昇華型熱転写媒体において、耐熱層は粒子ま
    たは凝集体からなる滑剤によって形成されており、かつ
    該粒子または凝集体は耐熱層表面から突出し、かかる突
    出部分の高さが基材シートの厚さの1/50以上1/2
    以下である昇華型熱転写媒体。
  2. 【請求項2】 耐熱層の樹脂バインダーが硬化性ホスフ
    ァゼン化合物である請求項1の昇華型熱転写媒体。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の昇華型熱転写媒体を用
    い、該転写媒体の搬送速度を受像体の搬送速度の1/n
    (n>1)で記録を行う昇華型熱転写記録方法。
JP5262895A 1993-09-27 1993-09-27 昇華型熱転写体及び記録方法 Pending JPH0789247A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009241556A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写シート

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JP2009241556A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写シート

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