JPH0791255B2 - アミノアセトニトリル鉱酸塩の結晶を取得する方法 - Google Patents

アミノアセトニトリル鉱酸塩の結晶を取得する方法

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JPH0791255B2
JPH0791255B2 JP25708287A JP25708287A JPH0791255B2 JP H0791255 B2 JPH0791255 B2 JP H0791255B2 JP 25708287 A JP25708287 A JP 25708287A JP 25708287 A JP25708287 A JP 25708287A JP H0791255 B2 JPH0791255 B2 JP H0791255B2
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黄一 竹内
秀雄 緒方
研一 荒井
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三井東圧化学株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はアミノアセトニトリル鉱酸塩の結晶を取得する
方法に関するものである。
本発明のアミノアセトニトリルは、非常に反応性に富ん
だ化合物であり、アミノ酸、農薬、医薬の合成中間体と
して有用である。
〔従来の技術〕
アミノアセトニトリルは、アミノ酸の一種であるグリシ
ンの中間体として良く知られており(ベリヒテ・デア・
ゲゼルシャフト・コーレンテヒニク(Berichte der Ges
ellschaft Kohlentechnik)5,314−46(1950))、結晶
として単離することなく、通常は水溶液のまま用いられ
る(特公昭29−8677号、特開昭49−35327号、米国特許
3,947,496、特開昭54−46716号)。又アミノアセトニト
リル水溶液を安定化させる方法も提案されている(特開
昭54−46720号、特開昭54−46721号)。しかし、これら
の方法はいずれもアミノアセトニトリルを結晶として単
離することをせず、水溶液のまま使用することを前提と
しており、又鉱酸を用いて中和し、水を蒸留させてアミ
ノアセトニトリル鉱酸塩を溶解度の差を利用して析出さ
せても着色の著しい製品しか得られないし、水の蒸留操
作による熱時劣化をうけ品質上も好ましくない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
アミノアセトニトリルの水溶液では、水の存在がその応
用範囲を狭くし、又多種多様の反応に応用しようとして
鉱酸塩の結晶を取得しても、その安定性のために多くの
不純物を含み、好ましからざる反応を引き起こす。
本発明は、これらの問題を解決すべく努力した結果、高
品質のアミノアセトニトリル鉱酸塩の結晶を工業的に有
利に、容易に取得できる方法を提供するものである。
〔問題点を解決するための手段および作用〕
本発明者らは、アミノアセトニトリル鉱酸塩の簡単な取
得方法を検討中、アミノアセトニトリルが熱及び酸素に
より著しく劣化させられることを見出し、その防止策を
検討し、ついに本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、 アミノアセトニトリル水溶液を鉱酸を用いて中和し、次
いで該水溶液に還元性物質を添加し、アルコール類を添
加した後アミノアセトニトリル鉱酸塩の結晶を析出させ
ることが特徴とするアミノアセトニトリル鉱酸塩の結晶
を取得する方法である。
本発明を詳細に説明する。
本発明は、熱を加えることなくアミノアセトニトリル鉱
酸塩の水溶液より該鉱酸塩を析出させるに際し、還元性
物質の共存下該鉱酸塩の結晶を取得するか、又はアミノ
アセトニトリルが何らかの原因(酸素の混入等)で着色
した場合には、アミノアセトニトリル鉱酸塩の水溶液を
活性炭を用いて脱色した後、同様に還元性物質の共存
下、該鉱酸塩の結晶を取得する方法である。
本発明では熱を加えることがないので、著しい着色及び
ポリマー化による劣化がなく、且つ取得製品中に微量の
還元性物質を共存させることにより、ハンドリング及び
保存中の劣化を防止できる。
更に詳細に説明すれば、本発明は、アミノアセトニトリ
ル水溶液に鉱酸を添加してアミノアセトニトリル鉱酸塩
水溶液とし、該水溶液中のアミノアセトニトリルに対し
て0.01〜1.0重量%の還元性物質を添加し、結晶を析出
せしめ、該結晶を濾過、乾燥して製品のアミノアセトニ
トリル鉱酸塩を得ることを特徴とするアミノアセトニト
リル鉱酸塩を取得する方法である。本発明により得られ
るアミノアセトニトリル鉱酸塩は長期間にわたり安定で
ある。
本発明に用いるアミノアセトニトリル水溶液は、種々の
方法で製造することは可能であるが、グリコロニトリル
とアンモニア水もしくは液体アンモニアにより製造する
方法が簡単で且つ容易である。したがって該水溶液のア
ミノアセトニトリルの濃度は、用いるグリコロニトリル
の温度とアンモニア水の濃度もしくは液体アンモニアか
に依存するが、通常5〜50重量%、好ましくは10〜30重
量%が良い。
鉱酸としては、塩酸、硫酸、燐酸及び硝酸があるが、通
常好ましく用いられるのは塩酸、硫酸であり、更に好ま
しくは製造上の腐食等を考慮すれば硫酸が好適である。
アミノアセトニトリル水溶液を鉱酸を用いて中和するに
際し、処理温度は35℃以下、通常は常温以下とする。鉱
酸の使用量はアミノアセトニトリルに対して当量とす
る。
還元性物質としては、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウ
ム、酸性亜硫酸ナトリウム、酸性亜硫酸カリウム、硫化
ナトリウム、ポリ硫化ナトリウム、蟻酸及び蓚酸等が有
効であるが、一般に入手が容易である亜硫酸ナトリウ
ム、酸性亜硫酸ナトリウムが良い。
アルコール類としては、メチルアルコール、エチルアル
コール及びイソプロピルアルコールが有効である。
このようにして得られるアミノアセトニトリル鉱酸塩の
結晶は、長期にわたり白色で安定化しており、種々雑多
な反応に適用できる。
〔実施例〕
以下に実施例、比較例および安定試験を挙げ、本発明を
具体的に説明する。
実施例1 常法により27.0重量%アンモニア水293.0gと53重量%グ
リコロニトリル水溶液99.4gとからアミノアセトニトリ
ルを合成し、濃縮して20重量%アミノアセトニトリル溶
液236gを得た。次いで95重量%硫酸を用いてPH=3と
し、アミノアセトニトリルの硫酸塩水溶液281gとし、活
性炭2.4gを用いて脱色し、脱色したアミノアセトニトリ
ル硫酸塩水溶液に酸性亜硫酸ナトリウム0.24gを添加
し、1時間、常温で撹拌後、メチルアルコール335gを加
えてアミノアセトニトリル硫酸塩の結晶を析出させ、濾
過、乾燥し、白色のアミノアセトニトリル硫酸塩71.6g
を得た。結晶収量は対グリコロニトリル基準で72.2モル
%であった。
比較例1 脱出したアミノアセトニトリル硫酸塩水溶液に酸性亜硫
酸ナトリウムを添加するまでは、実施例1と同様に実施
し、その後、前記水溶液を60℃、減圧下濃縮し、結晶を
析出させ、濾過、乾燥して得たアミノアセトニトリル硫
酸塩の結晶は、黒灰色であった。
比較例2 酸性亜硫酸ナトリウムを添加せずに実施例1を実施し
た。白色のアミノアセトニトリル硫酸塩の結晶が得られ
たが、この結晶は経時的に灰色になった。
安定試験 実施例1、比較例1及び比較例2のサンプルの安定試験
を実施した。条件:常温、大気下透過率を安定性の目安
とした。
透過率は420nmの波長を用いて測定した。測定単位は%
である。
〔発明の効果〕
本発明の方法により、長期にわたり白色で安定なアミノ
セトニトリルの鉱酸塩の結晶が得られる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アミノアセトニトリル水溶液を鉱酸を用い
    て中和し、次いで該水溶液に還元性物質を添加し、アル
    コール類を添加した後アミノアセトニトリル鉱酸塩の結
    晶を析出させることを特徴とするアミノアセトニトリル
    鉱酸塩の結晶を取得する方法。
  2. 【請求項2】グリコロニトリルとアンモニア水又は液体
    アンモニアとを反応させて得られるアミノアセトニトリ
    ル水溶液を用いる特許請求の範囲第1項に記載の方法。
  3. 【請求項3】鉱酸が硫酸もしくは塩酸である特許請求の
    範囲第1項に記載の方法。
  4. 【請求項4】還元性物質が亜硫酸塩もしくは酸性亜硫酸
    塩である特許請求の範囲第1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】アルコール類がメチルアルコール、エチル
    アルコールもしくはイソプロピルアルコールである特許
    請求の範囲第1項に記載の方法。
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